JPH09283221A - 半嵌合防止コネクタ - Google Patents
半嵌合防止コネクタInfo
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- JPH09283221A JPH09283221A JP9421796A JP9421796A JPH09283221A JP H09283221 A JPH09283221 A JP H09283221A JP 9421796 A JP9421796 A JP 9421796A JP 9421796 A JP9421796 A JP 9421796A JP H09283221 A JPH09283221 A JP H09283221A
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- JP
- Japan
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- lock
- female
- housing
- connector
- male
- Prior art date
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 半嵌合防止コネクタを提供する。
【解決手段】 半嵌合防止コネクタ1は、雌・雄コネク
タ4,5のロック機構6と、雌ハウジング9外面を摺動
するスライドロック10と、このスライドロック10を
反嵌合方向に付勢する圧縮バネ11を備えており、係止
爪7を前端側面に有し、雌ハウジング9に形成された可
撓性を有する一対のロックアーム12,12と、雄ハウ
ジング13の前方外面に設けられた一対の係止突起8,
8と、スライドロック10前方のロックアーム変位阻止
部17が当接される当接部15が設けられている。この
ロックアーム変位阻止部17は、一対のロックアーム1
2,12間に摺動可能に嵌挿された状態でセットされ
る。また、ロックアーム変位阻止部17の内側面にガイ
ド溝17aが設けられており、一方のハウジング9外面
上にガイド溝17a内を摺動すると共に、当接部15と
の当接状態を解除する解除突片22が突設されている。
タ4,5のロック機構6と、雌ハウジング9外面を摺動
するスライドロック10と、このスライドロック10を
反嵌合方向に付勢する圧縮バネ11を備えており、係止
爪7を前端側面に有し、雌ハウジング9に形成された可
撓性を有する一対のロックアーム12,12と、雄ハウ
ジング13の前方外面に設けられた一対の係止突起8,
8と、スライドロック10前方のロックアーム変位阻止
部17が当接される当接部15が設けられている。この
ロックアーム変位阻止部17は、一対のロックアーム1
2,12間に摺動可能に嵌挿された状態でセットされ
る。また、ロックアーム変位阻止部17の内側面にガイ
ド溝17aが設けられており、一方のハウジング9外面
上にガイド溝17a内を摺動すると共に、当接部15と
の当接状態を解除する解除突片22が突設されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の電気系統
等に用いられる半嵌合防止機能を備えた雌雄一対の半嵌
合防止コネクタに関する。
等に用いられる半嵌合防止機能を備えた雌雄一対の半嵌
合防止コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半嵌合防止コネクタに関しては
種々なものが知られている。例えば、実開平5−819
67号公報に開示されたものが知られている。図7に示
す従来の半嵌合防止コネクタ51は、内部にそれぞれ雄
型のピンコンタクト52と雌型のソケットコンタクト5
3を備えた一対の雌・雄コネクタ55,54の一方の雌
コネクタ55に反嵌合方向に付勢された圧縮バネ56を
装着すると共に、雌・雄コネクタ55,54の双方に跨
ってロック機構57が設けられている。
種々なものが知られている。例えば、実開平5−819
67号公報に開示されたものが知られている。図7に示
す従来の半嵌合防止コネクタ51は、内部にそれぞれ雄
型のピンコンタクト52と雌型のソケットコンタクト5
3を備えた一対の雌・雄コネクタ55,54の一方の雌
コネクタ55に反嵌合方向に付勢された圧縮バネ56を
装着すると共に、雌・雄コネクタ55,54の双方に跨
ってロック機構57が設けられている。
【0003】他方の雄コネクタ54は、天板58と底板
59および側板60に囲まれ、前後に開口された箱形を
しており、内部に複数のピンコンタクト52が収容され
ている。そして、雌コネクタ55が嵌入可能に設けられ
ていると共に、雌コネクタ55内に収容された複数のソ
ケットコンタクト53がピンコンタクト52を嵌入して
電気的に接続される。また、両側の側板60の中央部に
は切り込みが設けられ、この切り込み内に前方に向かっ
てロック機構57の一部としての可撓性を有する係止片
61が側板60と一体に形成されている。この係止片6
1の先端は側板60の前端よりやや後方に配設されてい
る。また、係止片61の前端には内側へ張り出すように
係止爪62が設けられている。
59および側板60に囲まれ、前後に開口された箱形を
しており、内部に複数のピンコンタクト52が収容され
ている。そして、雌コネクタ55が嵌入可能に設けられ
ていると共に、雌コネクタ55内に収容された複数のソ
ケットコンタクト53がピンコンタクト52を嵌入して
電気的に接続される。また、両側の側板60の中央部に
は切り込みが設けられ、この切り込み内に前方に向かっ
てロック機構57の一部としての可撓性を有する係止片
61が側板60と一体に形成されている。この係止片6
1の先端は側板60の前端よりやや後方に配設されてい
る。また、係止片61の前端には内側へ張り出すように
係止爪62が設けられている。
【0004】さらに、一方の雌コネクタ55の両側には
圧縮バネ56の後端を支持し、かつ収容するためのバネ
収容部63が設けられている。そして、バネ収容部63
内にはバネ案内棒64が嵌合方向に向けて突設されてい
る。また、雌コネクタ55の外周には前後に開口された
箱形の可動カバー65が前後に摺動可能に設けられてい
る。この可動カバー65の両側にもバネ収容部66が上
記バネ収容部63の外周部を覆うように設けられてい
る。そして、圧縮バネ56の前端はバネ収容部66の前
端を前方へ付勢している。また、雌コネクタ55の両側
板にはロック機構57としての係止溝70が設けられて
いる。なお、可動カバー65の天板に設けられた長穴6
7と雌コネクタ55の天板に設けられた突起68は圧縮
バネ56の付勢力による可動カバー65の前方への摺動
を規制するものである。
圧縮バネ56の後端を支持し、かつ収容するためのバネ
収容部63が設けられている。そして、バネ収容部63
内にはバネ案内棒64が嵌合方向に向けて突設されてい
る。また、雌コネクタ55の外周には前後に開口された
箱形の可動カバー65が前後に摺動可能に設けられてい
る。この可動カバー65の両側にもバネ収容部66が上
記バネ収容部63の外周部を覆うように設けられてい
る。そして、圧縮バネ56の前端はバネ収容部66の前
端を前方へ付勢している。また、雌コネクタ55の両側
板にはロック機構57としての係止溝70が設けられて
いる。なお、可動カバー65の天板に設けられた長穴6
7と雌コネクタ55の天板に設けられた突起68は圧縮
バネ56の付勢力による可動カバー65の前方への摺動
を規制するものである。
【0005】上記構成の半嵌合防止コネクタ51は、一
対の雌・雄コネクタ55,54が互いに嵌合されると、
先ず雌コネクタ55の前部が雄コネクタ54に嵌入され
た後、係止爪62が係止片61を外方へ撓ませながら雌
コネクタ55の側板69に乗り上げる。すると、係止片
61の先端および係止爪62はバネ収容部66の前端面
に当接されるから、可動カバー65は圧縮バネ56を圧
縮しながら後方へ移動される。
対の雌・雄コネクタ55,54が互いに嵌合されると、
先ず雌コネクタ55の前部が雄コネクタ54に嵌入され
た後、係止爪62が係止片61を外方へ撓ませながら雌
コネクタ55の側板69に乗り上げる。すると、係止片
61の先端および係止爪62はバネ収容部66の前端面
に当接されるから、可動カバー65は圧縮バネ56を圧
縮しながら後方へ移動される。
【0006】そして、一対の雌・雄コネクタ55,54
の嵌合がさらに進むと、圧縮バネ56はさらに圧縮され
ると共に、係止爪62が係止溝70に係止され、係止片
61の撓みは元に戻ると共に、係止片61の前端はバネ
収容部66の前端面から外れる。そして、コネクタ嵌合
のための押圧力が弛められるか解除されると、圧縮バネ
56の付勢力により可動カバー65は元の位置に復帰さ
れ、雌・雄コネクタ55,54は完全嵌合状態になる。
同時に、ピンコンタクト52とソケットコンタクト53
も完全な嵌合状態になっている。そして、側板60の外
面は、バネ収容部66の内面に当接されているから係止
片61は外方に撓むことはできない。よって、係止爪6
2は係止溝70から外れることはなく、雌・雄コネクタ
55,54はロック機構57により完全に係止される。
の嵌合がさらに進むと、圧縮バネ56はさらに圧縮され
ると共に、係止爪62が係止溝70に係止され、係止片
61の撓みは元に戻ると共に、係止片61の前端はバネ
収容部66の前端面から外れる。そして、コネクタ嵌合
のための押圧力が弛められるか解除されると、圧縮バネ
56の付勢力により可動カバー65は元の位置に復帰さ
れ、雌・雄コネクタ55,54は完全嵌合状態になる。
同時に、ピンコンタクト52とソケットコンタクト53
も完全な嵌合状態になっている。そして、側板60の外
面は、バネ収容部66の内面に当接されているから係止
片61は外方に撓むことはできない。よって、係止爪6
2は係止溝70から外れることはなく、雌・雄コネクタ
55,54はロック機構57により完全に係止される。
【0007】しかし、ロック機構57の係止爪62が係
止溝70に係止される前、即ち一対の雌・雄コネクタ5
5,54が半嵌合状態においては、嵌合時の押圧力を弛
めるか解除すると、圧縮バネ56の付勢力により押し戻
されるので半嵌合状態で放置されることが防止される。
止溝70に係止される前、即ち一対の雌・雄コネクタ5
5,54が半嵌合状態においては、嵌合時の押圧力を弛
めるか解除すると、圧縮バネ56の付勢力により押し戻
されるので半嵌合状態で放置されることが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半嵌合防止コネクター51においては、雄コネクタ
54は車体側に固定されることが多く、可撓性の少ない
ガラス入り樹脂等の硬質合成樹脂材からなることが多い
ので、ロック機構57の係止片61は一対の雌・雄コネ
クタ55,54が嵌合接続される毎に外方へ撓むことに
なり、係止片61の先端が可動カバー65のバネ収容部
66の前端面を押圧することによって圧縮バネ56を圧
縮するので、繰り返し作動すると疲労破壊を起こす心配
があり、信頼性が低いという問題がある。
来の半嵌合防止コネクター51においては、雄コネクタ
54は車体側に固定されることが多く、可撓性の少ない
ガラス入り樹脂等の硬質合成樹脂材からなることが多い
ので、ロック機構57の係止片61は一対の雌・雄コネ
クタ55,54が嵌合接続される毎に外方へ撓むことに
なり、係止片61の先端が可動カバー65のバネ収容部
66の前端面を押圧することによって圧縮バネ56を圧
縮するので、繰り返し作動すると疲労破壊を起こす心配
があり、信頼性が低いという問題がある。
【0009】また、嵌合接続された一対の雌・雄コネク
タ55,54を解除するには、圧縮バネ56の付勢力に
抗して可動カバー65を雌コネクタ55の後方へ引きな
がら係止片61を撓ませて係止爪62を係止溝70から
引き離さなければならず、作業性が悪いという問題があ
る。また、逆に可動カバー65が不慮の外力で後方へ押
圧されると、係止爪62が係止溝70から外れて雌・雄
コネクタ55,54の嵌合が解除されるという問題があ
る。さらに、バネ収容部を両側に必要とするので大型化
して少数の雌雄のコンタクトを接続するための小型のコ
ネクタには不向きであるという問題がある。また、車体
側の雄コネクタには可撓性の係止片を設けることは好ま
しくない上に、できるだけシンプルなハウジング構造が
要望されている。
タ55,54を解除するには、圧縮バネ56の付勢力に
抗して可動カバー65を雌コネクタ55の後方へ引きな
がら係止片61を撓ませて係止爪62を係止溝70から
引き離さなければならず、作業性が悪いという問題があ
る。また、逆に可動カバー65が不慮の外力で後方へ押
圧されると、係止爪62が係止溝70から外れて雌・雄
コネクタ55,54の嵌合が解除されるという問題があ
る。さらに、バネ収容部を両側に必要とするので大型化
して少数の雌雄のコンタクトを接続するための小型のコ
ネクタには不向きであるという問題がある。また、車体
側の雄コネクタには可撓性の係止片を設けることは好ま
しくない上に、できるだけシンプルなハウジング構造が
要望されている。
【0010】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、一対の雌・雄コネクタの嵌合接続時に半
嵌合状態で放置されることが防止されると共に、ロック
機構の破壊の恐れがなく、かつ解除時の作業が容易で、
しかもハウジングの小型化を図ることができる半嵌合防
止コネクタを提供することにある。
たものであり、一対の雌・雄コネクタの嵌合接続時に半
嵌合状態で放置されることが防止されると共に、ロック
機構の破壊の恐れがなく、かつ解除時の作業が容易で、
しかもハウジングの小型化を図ることができる半嵌合防
止コネクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1記
載の半嵌合防止コネクタであって、それぞれ適数の雌雄
のコンタクトを内部に備えた一対の雌・雄コネクタを嵌
合係止するためのロック機構と、前記雌・雄コネクタの
一方のハウジング外面を摺動する摺動体と、該摺動体を
反嵌合方向に付勢する弾性部材を備えた半嵌合防止コネ
クタにおいて、前記ロック機構の一方のロック部材を前
方に有し、かつ前記一方のハウジング外面に形成された
一対の可撓性のロックアームと、前記雌・雄コネクタの
他方のハウジングの前方外面に前記一方のロック部材を
係止する前記ロック機構の他方のロック部材と、前記摺
動体の前端が当接される当接部とが設けられると共に、
前記摺動体が可撓性を有する変位阻止部を備え、前記一
方のハウジング外面の前記ロックアーム間に摺動可能に
配置されることを特徴とする半嵌合防止コネクタによっ
て解決することができる。
載の半嵌合防止コネクタであって、それぞれ適数の雌雄
のコンタクトを内部に備えた一対の雌・雄コネクタを嵌
合係止するためのロック機構と、前記雌・雄コネクタの
一方のハウジング外面を摺動する摺動体と、該摺動体を
反嵌合方向に付勢する弾性部材を備えた半嵌合防止コネ
クタにおいて、前記ロック機構の一方のロック部材を前
方に有し、かつ前記一方のハウジング外面に形成された
一対の可撓性のロックアームと、前記雌・雄コネクタの
他方のハウジングの前方外面に前記一方のロック部材を
係止する前記ロック機構の他方のロック部材と、前記摺
動体の前端が当接される当接部とが設けられると共に、
前記摺動体が可撓性を有する変位阻止部を備え、前記一
方のハウジング外面の前記ロックアーム間に摺動可能に
配置されることを特徴とする半嵌合防止コネクタによっ
て解決することができる。
【0012】また、請求項2記載の半嵌合防止コネクタ
であって、前記摺動体が嵌合方向に摺動するためのスラ
イド溝を備え、該スライド溝が前記ロックアーム外側面
に設けられたガイドレールに装着されることを特徴とす
る請求項1記載の半嵌合防止コネクタによって解決する
ことができる。また、請求項3記載の半嵌合防止コネク
タであって、前記摺動体の変位阻止部の内側面にガイド
溝が設けられており、該ガイド溝内を摺動すると共に、
前記摺動体前端の前記当接部との当接状態を解除する解
除突片が前記一方のハウジング外面上に突設されている
ことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタに
よって解決することができる。さらに、請求項4記載の
半嵌合防止コネクタであって、前記変位阻止部の前端の
両側面に傾斜面が設けられていることを特徴とする請求
項1記載の半嵌合防止コネクタによって解決することが
できる。
であって、前記摺動体が嵌合方向に摺動するためのスラ
イド溝を備え、該スライド溝が前記ロックアーム外側面
に設けられたガイドレールに装着されることを特徴とす
る請求項1記載の半嵌合防止コネクタによって解決する
ことができる。また、請求項3記載の半嵌合防止コネク
タであって、前記摺動体の変位阻止部の内側面にガイド
溝が設けられており、該ガイド溝内を摺動すると共に、
前記摺動体前端の前記当接部との当接状態を解除する解
除突片が前記一方のハウジング外面上に突設されている
ことを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタに
よって解決することができる。さらに、請求項4記載の
半嵌合防止コネクタであって、前記変位阻止部の前端の
両側面に傾斜面が設けられていることを特徴とする請求
項1記載の半嵌合防止コネクタによって解決することが
できる。
【0013】上記構成の半嵌合防止コネクタによれば、
反嵌合方向に付勢された弾性部材により雌・雄コネクタ
が半嵌合状態に放置されることが防止されると共に、雄
コネクタはロック機構の他方のロック部材と摺動体に当
接される当接部が設けられているだけの可撓部分のない
シンプルな構造なので、耐久性の高い硬質合成樹脂で製
造可能であると共に、小型化を容易に図ることがであ
る。また、ロックアーム外側面に設けられたガイドレー
ルに摺動体のスライド溝が装着されるのでロックアーム
上を確実に摺動することができる。また、変位阻止部の
ガイド溝内を一方のハウジング外面上に突設された解除
突片がコネクタ嵌合に伴って摺動すると共に、コネクタ
嵌合に伴ってガイド溝前端を乗り越えることで摺動体前
端と雄コネクタ側の当接部との当接状態を容易に解除す
ることができる。さらに、変位阻止部の前端の両側面に
傾斜面が設けられているので、ロックアームの撓み空間
を確保することができ、一方のハウジングの小型化を図
ることができる。
反嵌合方向に付勢された弾性部材により雌・雄コネクタ
が半嵌合状態に放置されることが防止されると共に、雄
コネクタはロック機構の他方のロック部材と摺動体に当
接される当接部が設けられているだけの可撓部分のない
シンプルな構造なので、耐久性の高い硬質合成樹脂で製
造可能であると共に、小型化を容易に図ることがであ
る。また、ロックアーム外側面に設けられたガイドレー
ルに摺動体のスライド溝が装着されるのでロックアーム
上を確実に摺動することができる。また、変位阻止部の
ガイド溝内を一方のハウジング外面上に突設された解除
突片がコネクタ嵌合に伴って摺動すると共に、コネクタ
嵌合に伴ってガイド溝前端を乗り越えることで摺動体前
端と雄コネクタ側の当接部との当接状態を容易に解除す
ることができる。さらに、変位阻止部の前端の両側面に
傾斜面が設けられているので、ロックアームの撓み空間
を確保することができ、一方のハウジングの小型化を図
ることができる。
【0014】また、雌・雄コネクタを完全嵌合状態から
解除離脱するには、摺動体を後方へ引いてから一方のロ
ック部材を内側に撓ませることで他方のロック部材との
係止状態を解除することができる。従って、コネクタの
嵌合状態を容易に離脱させることができ、メンテナンス
時等の作業性の向上を図ることができる。さらに、摺動
体の後端が不慮の外力で後方へ押しやられても、弾性部
材によりロック機構に摩擦力が働くから人為的に他方の
ロック部材を内側に押圧しない限り雌・雄コネクタの嵌
合は解除されず、安全性の向上を図ることができる。
解除離脱するには、摺動体を後方へ引いてから一方のロ
ック部材を内側に撓ませることで他方のロック部材との
係止状態を解除することができる。従って、コネクタの
嵌合状態を容易に離脱させることができ、メンテナンス
時等の作業性の向上を図ることができる。さらに、摺動
体の後端が不慮の外力で後方へ押しやられても、弾性部
材によりロック機構に摩擦力が働くから人為的に他方の
ロック部材を内側に押圧しない限り雌・雄コネクタの嵌
合は解除されず、安全性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半嵌合防止コネク
タの一実施の形態例を図1乃至図6に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの一例を示
す一部断面を有する分解斜視図、図2は図1におけるロ
ックアームと摺動体を示す分解斜視図、図3乃至図6は
図1における作動説明図である。
タの一実施の形態例を図1乃至図6に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の半嵌合防止コネクタの一例を示
す一部断面を有する分解斜視図、図2は図1におけるロ
ックアームと摺動体を示す分解斜視図、図3乃至図6は
図1における作動説明図である。
【0016】図1に示すように、本実施の形態例の半嵌
合防止コネクタ1は、各々ハウジング内に雌型のソケッ
トコンタクト2と雄型のピンコンタクト3とを備えた一
対の雌・雄コネクタ4,5からなり、この雌・雄コネク
タ4,5を係止するためのロック機構6と、雌コネクタ
4の雌ハウジング9外面を摺動可能な摺動体であるスラ
イドロック10と、このスライドロック10を反嵌合方
向に付勢する弾性部材である圧縮バネ11とを備えてい
る。このロック機構6は、雌ハウジング9の外面に可撓
可能に設けられた一対のロックアーム12の前端に設け
られたロック部材である係止爪7と、雄ハウジング13
前端の外面上に設けられた他方のロック部材である係止
突起8とからなっている。
合防止コネクタ1は、各々ハウジング内に雌型のソケッ
トコンタクト2と雄型のピンコンタクト3とを備えた一
対の雌・雄コネクタ4,5からなり、この雌・雄コネク
タ4,5を係止するためのロック機構6と、雌コネクタ
4の雌ハウジング9外面を摺動可能な摺動体であるスラ
イドロック10と、このスライドロック10を反嵌合方
向に付勢する弾性部材である圧縮バネ11とを備えてい
る。このロック機構6は、雌ハウジング9の外面に可撓
可能に設けられた一対のロックアーム12の前端に設け
られたロック部材である係止爪7と、雄ハウジング13
前端の外面上に設けられた他方のロック部材である係止
突起8とからなっている。
【0017】また、図2に示すようにスライドロック1
0は、雌ハウジング9外面に所定間隔を保って並設され
ている一対のロックアーム12,12上に摺動可能な状
態で跨がるように装着されており、前方に可撓性を有し
先端に傾斜面16を有するロックアーム変位阻止部17
を備えている。また、スライドロック10後方の両側面
には解除時用の階段状の指当部14が設けられており、
内部には圧縮バネ11を保持するバネ収容凹部10a
と、ロックアーム12上を摺動可能にするスライド溝1
8が設けられている。
0は、雌ハウジング9外面に所定間隔を保って並設され
ている一対のロックアーム12,12上に摺動可能な状
態で跨がるように装着されており、前方に可撓性を有し
先端に傾斜面16を有するロックアーム変位阻止部17
を備えている。また、スライドロック10後方の両側面
には解除時用の階段状の指当部14が設けられており、
内部には圧縮バネ11を保持するバネ収容凹部10a
と、ロックアーム12上を摺動可能にするスライド溝1
8が設けられている。
【0018】また、ロックアーム12の根元部12aの
外側にはスライドロック10のスライド溝18に嵌挿さ
れるガイドレール19が設けられていると共に、根元部
12a上端にはスライドロック10の指当部14前端と
当接するスライドロック用のストッパ部12bが設けら
れている。また、ロックアーム12の係止爪7は、その
外側面に相手の雄コネクタ5との嵌合時に係止突起8へ
の係止をスムーズに行うための傾斜面7aを備えてい
る。また、圧縮バネ11は、雌ハウジング9の後方外面
上で一対のロックアーム12,12間に装着されると共
に、雌ハウジング9後端に設けられたバネ用のストッパ
21に当接される。
外側にはスライドロック10のスライド溝18に嵌挿さ
れるガイドレール19が設けられていると共に、根元部
12a上端にはスライドロック10の指当部14前端と
当接するスライドロック用のストッパ部12bが設けら
れている。また、ロックアーム12の係止爪7は、その
外側面に相手の雄コネクタ5との嵌合時に係止突起8へ
の係止をスムーズに行うための傾斜面7aを備えてい
る。また、圧縮バネ11は、雌ハウジング9の後方外面
上で一対のロックアーム12,12間に装着されると共
に、雌ハウジング9後端に設けられたバネ用のストッパ
21に当接される。
【0019】また、図1に示すように雄ハウジング13
の一対の係止突起8,8の後端面には、ロックアーム1
2前端の係止爪7が係止されると共に、係止突起8,8
間の前方部にはスライドロック10のロックアーム変位
阻止部17が当接される当接部15が設けられている。
この当接部15は、雄ハウジング13の前端縁まで形成
された凹部である。
の一対の係止突起8,8の後端面には、ロックアーム1
2前端の係止爪7が係止されると共に、係止突起8,8
間の前方部にはスライドロック10のロックアーム変位
阻止部17が当接される当接部15が設けられている。
この当接部15は、雄ハウジング13の前端縁まで形成
された凹部である。
【0020】上述した構成の本実施の形態例において、
図3乃至図6を参照しながら半嵌合防止コネクタ1の嵌
合作動を説明する。先ず、図2および図3に示したよう
にスライドロック10がロックアーム12の根元部12
aを覆うように上方から被嵌される。この時、スライド
ロック10のスライド溝18がロックアーム12側のガ
イドレール19に嵌合方向に摺動自在な状態で係止され
ると共に、圧縮バネ11の弾性作用によってスライドロ
ック10は嵌合方向に付勢され、ロックアーム12のス
トッパ部12bに指当部14前端が当接され、ロックア
ーム変位阻止部17がロックアーム12,12間に嵌挿
されることでセットされる。そして、図3に示すように
雌・雄コネクタ4,5が互い嵌合前端面を向かえ合わせ
て押圧されることで、相互の嵌合が開始される。
図3乃至図6を参照しながら半嵌合防止コネクタ1の嵌
合作動を説明する。先ず、図2および図3に示したよう
にスライドロック10がロックアーム12の根元部12
aを覆うように上方から被嵌される。この時、スライド
ロック10のスライド溝18がロックアーム12側のガ
イドレール19に嵌合方向に摺動自在な状態で係止され
ると共に、圧縮バネ11の弾性作用によってスライドロ
ック10は嵌合方向に付勢され、ロックアーム12のス
トッパ部12bに指当部14前端が当接され、ロックア
ーム変位阻止部17がロックアーム12,12間に嵌挿
されることでセットされる。そして、図3に示すように
雌・雄コネクタ4,5が互い嵌合前端面を向かえ合わせ
て押圧されることで、相互の嵌合が開始される。
【0021】図4に示すように、相互の嵌合が進むとス
ライドロック10のロックアーム変位阻止部17先端が
雄コネクタ5の当接部15に当接する。さらに、雌ハウ
ジング9を前方へ押し進めると、スライドロック10が
前進を阻止された状態で、一対のロックアーム12,1
2前端の係止爪7の傾斜面7aが前進して一対の係止突
起8,8前端縁に当接する。
ライドロック10のロックアーム変位阻止部17先端が
雄コネクタ5の当接部15に当接する。さらに、雌ハウ
ジング9を前方へ押し進めると、スライドロック10が
前進を阻止された状態で、一対のロックアーム12,1
2前端の係止爪7の傾斜面7aが前進して一対の係止突
起8,8前端縁に当接する。
【0022】さらに、図5に示すように、雌ハウジング
9を前方へ押し進めると、一対のロックアーム12,1
2が内側に撓みながら一対の係止突起8,8間を摺動し
て前進する。この時、一対のロックアーム12,12が
前進することで圧縮バネ11が圧縮されると共に、ロッ
クアーム変位阻止部17前端が圧縮バネ11の付勢力と
相まって雄コネクタ5の当接部15に強く当接される。
従って、雌ハウジング9の前方への押圧力を弛めるか解
除すると、圧縮バネ11の付勢力によって雌ハウジング
9は後方へ押しやられるから不完全な嵌合状態であるこ
とを即座に検知することができる。よって、雌・雄コネ
クタ4,5の半嵌合状態が確実に防止されるので半嵌合
防止コネクタの信頼性の向上を図ることができる。
9を前方へ押し進めると、一対のロックアーム12,1
2が内側に撓みながら一対の係止突起8,8間を摺動し
て前進する。この時、一対のロックアーム12,12が
前進することで圧縮バネ11が圧縮されると共に、ロッ
クアーム変位阻止部17前端が圧縮バネ11の付勢力と
相まって雄コネクタ5の当接部15に強く当接される。
従って、雌ハウジング9の前方への押圧力を弛めるか解
除すると、圧縮バネ11の付勢力によって雌ハウジング
9は後方へ押しやられるから不完全な嵌合状態であるこ
とを即座に検知することができる。よって、雌・雄コネ
クタ4,5の半嵌合状態が確実に防止されるので半嵌合
防止コネクタの信頼性の向上を図ることができる。
【0023】さらに、図6に示すように、雌・雄コネク
タ4,5の嵌合が進むと、係止爪7が係止突起8を乗り
越え、係止突起8の後端縁に出て係止されると共に、ロ
ックアーム12の内側方向への撓みは元の状態に戻る。
この時、図1に示したロックアーム変位阻止部17のガ
イド溝17a内を一方のハウジング9外面上に突設され
た解除突片22がコネクタ嵌合に伴って摺動すると共
に、コネクタ嵌合に伴ってガイド溝17a前端を乗り越
えることでスライドロック10前端と雄コネクタ5側の
当接部15との当接状態を容易に解除することができ
る。
タ4,5の嵌合が進むと、係止爪7が係止突起8を乗り
越え、係止突起8の後端縁に出て係止されると共に、ロ
ックアーム12の内側方向への撓みは元の状態に戻る。
この時、図1に示したロックアーム変位阻止部17のガ
イド溝17a内を一方のハウジング9外面上に突設され
た解除突片22がコネクタ嵌合に伴って摺動すると共
に、コネクタ嵌合に伴ってガイド溝17a前端を乗り越
えることでスライドロック10前端と雄コネクタ5側の
当接部15との当接状態を容易に解除することができ
る。
【0024】これにより、前進を阻止されていたロック
アーム変位阻止部17が圧縮バネ11の付勢力によって
前進することで一対のロックアーム12,12の変位を
阻止され、雌・雄コネクタ4,5は完全嵌合される。こ
の状態でスライドロック10が不慮の外力で圧縮バネ1
1の付勢力に抗して後方へ押し戻されても、ロックアー
ム12が係止突起8に係止されているので、係止爪7を
人為的に内方へ変位させない限り雌・雄コネクタ4,5
の嵌合は解除されない。よって、さらに信頼性の高い半
嵌合防止コネクタを得ることができる。
アーム変位阻止部17が圧縮バネ11の付勢力によって
前進することで一対のロックアーム12,12の変位を
阻止され、雌・雄コネクタ4,5は完全嵌合される。こ
の状態でスライドロック10が不慮の外力で圧縮バネ1
1の付勢力に抗して後方へ押し戻されても、ロックアー
ム12が係止突起8に係止されているので、係止爪7を
人為的に内方へ変位させない限り雌・雄コネクタ4,5
の嵌合は解除されない。よって、さらに信頼性の高い半
嵌合防止コネクタを得ることができる。
【0025】また、雌・雄コネクタ4,5の嵌合を解除
するには、先ずスライドロック10の指当部14を持っ
て後方へ引っ張ると、ロックアーム12が係止突起8に
係止され状態のままスライドロック10をロックアーム
12,12間から抜き取ることができる。そして、係止
爪7を内側に押圧して係止突起8との係止状態を解除し
てやれば、雌・雄コネクタ4,5の嵌合は容易に解除さ
れ、解除作業の効率を向上させることができる。
するには、先ずスライドロック10の指当部14を持っ
て後方へ引っ張ると、ロックアーム12が係止突起8に
係止され状態のままスライドロック10をロックアーム
12,12間から抜き取ることができる。そして、係止
爪7を内側に押圧して係止突起8との係止状態を解除し
てやれば、雌・雄コネクタ4,5の嵌合は容易に解除さ
れ、解除作業の効率を向上させることができる。
【0026】上述したように、本実施の形態例によれば
反嵌合方向に付勢された圧縮バネ11により雌・雄コネ
クタ4,5が半嵌合状態に放置されることが防止される
と共に、硬質合成樹脂から成る雄ハウジング13は嵌合
または嵌合解除作業時に撓む部分がなく、シンプルなハ
ウジング構造であるので、半嵌合防止コネクタの信頼性
と耐久性が向上されると共に、可撓に必要な撓み空間が
必要ないのでハウジングの小型化を図ることができる。
反嵌合方向に付勢された圧縮バネ11により雌・雄コネ
クタ4,5が半嵌合状態に放置されることが防止される
と共に、硬質合成樹脂から成る雄ハウジング13は嵌合
または嵌合解除作業時に撓む部分がなく、シンプルなハ
ウジング構造であるので、半嵌合防止コネクタの信頼性
と耐久性が向上されると共に、可撓に必要な撓み空間が
必要ないのでハウジングの小型化を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半嵌合防止
コネクタによれば、ロック機構の一方のロック部材を前
方に有し、かつ一方のハウジング外面に形成された一対
の可撓性のロックアームと、雌・雄コネクタの他方のハ
ウジングの前方外面に一方のロック部材を係止するロッ
ク機構の他方のロック部材と、摺動体の前端が当接され
る当接部とが設けられると共に、摺動体が可撓性を有す
る変位阻止部を備え、一方のハウジング外面のロックア
ーム間に摺動可能に配置されている。従って、反嵌合方
向に付勢された弾性部材により雌・雄コネクタが半嵌合
状態に放置されることが防止されると共に、雄コネクタ
はロック機構の他方のロック部材と摺動体に当接される
当接部が設けられているのでシンプルなハウジング構造
で可撓性の部品はないから耐久性に優れ、かつ可撓に必
要な撓み空間が必要ないので他方のハウジングの小型化
を容易に図ることができる。
コネクタによれば、ロック機構の一方のロック部材を前
方に有し、かつ一方のハウジング外面に形成された一対
の可撓性のロックアームと、雌・雄コネクタの他方のハ
ウジングの前方外面に一方のロック部材を係止するロッ
ク機構の他方のロック部材と、摺動体の前端が当接され
る当接部とが設けられると共に、摺動体が可撓性を有す
る変位阻止部を備え、一方のハウジング外面のロックア
ーム間に摺動可能に配置されている。従って、反嵌合方
向に付勢された弾性部材により雌・雄コネクタが半嵌合
状態に放置されることが防止されると共に、雄コネクタ
はロック機構の他方のロック部材と摺動体に当接される
当接部が設けられているのでシンプルなハウジング構造
で可撓性の部品はないから耐久性に優れ、かつ可撓に必
要な撓み空間が必要ないので他方のハウジングの小型化
を容易に図ることができる。
【0028】また、摺動体が嵌合方向に摺動するための
スライド溝を備え、スライド溝がロックアーム外側面に
設けられたガイドレールに装着されるので、ロックアー
ム上を確実に摺動することができる。よって、半嵌合防
止コネクタの信頼性の向上を図ることができる。また、
摺動体の変位阻止部の内側面にガイド溝が設けられてお
り、ガイド溝内を摺動すると共に、摺動体前端の当接部
との当接状態を解除する解除突片が一方のハウジング外
面上に突設されているので、コネクタ嵌合に伴ってガイ
ド溝前端を乗り越えることで摺動体前端と雄コネクタ側
の当接部との当接状態を容易に解除することができる。
よって、コネクタ嵌合に伴う作業性の向上を図ることが
できる。さらに、変位阻止部の前端の両側面に傾斜面が
設けられているので、ロックアームの撓み空間を確保す
ることができ、一方のハウジングの小型化を図ることが
できる。
スライド溝を備え、スライド溝がロックアーム外側面に
設けられたガイドレールに装着されるので、ロックアー
ム上を確実に摺動することができる。よって、半嵌合防
止コネクタの信頼性の向上を図ることができる。また、
摺動体の変位阻止部の内側面にガイド溝が設けられてお
り、ガイド溝内を摺動すると共に、摺動体前端の当接部
との当接状態を解除する解除突片が一方のハウジング外
面上に突設されているので、コネクタ嵌合に伴ってガイ
ド溝前端を乗り越えることで摺動体前端と雄コネクタ側
の当接部との当接状態を容易に解除することができる。
よって、コネクタ嵌合に伴う作業性の向上を図ることが
できる。さらに、変位阻止部の前端の両側面に傾斜面が
設けられているので、ロックアームの撓み空間を確保す
ることができ、一方のハウジングの小型化を図ることが
できる。
【0029】また、雌・雄コネクタを完全嵌合状態から
解除離脱するには、摺動体を後方へ引いてから一方のロ
ック部材を内側に変位させればよいから、メンテナンス
時の解除作業は一人の作業者で容易に行うことができ、
作業性の向上を図ることができる。さらに、摺動体の後
端が不慮の外力で後方へ押しやられても、一方のロック
部材と他方のロック部材とが係止状態にあるため一方の
ロック部材を人為的に内側に押圧しない限り雌・雄コネ
クタの嵌合は解除されない。よって、さらに半嵌合防止
コネクタの信頼性を向上させることができる。
解除離脱するには、摺動体を後方へ引いてから一方のロ
ック部材を内側に変位させればよいから、メンテナンス
時の解除作業は一人の作業者で容易に行うことができ、
作業性の向上を図ることができる。さらに、摺動体の後
端が不慮の外力で後方へ押しやられても、一方のロック
部材と他方のロック部材とが係止状態にあるため一方の
ロック部材を人為的に内側に押圧しない限り雌・雄コネ
クタの嵌合は解除されない。よって、さらに半嵌合防止
コネクタの信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明の半嵌合防止コネクタの一例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1における雌コネクタのロックアームと摺動
体との分解斜視図である。
体との分解斜視図である。
【図3】図1における嵌合開始状態を示す作動説明図で
ある。
ある。
【図4】図1における嵌合途中状態を示す作動説明図で
ある。
ある。
【図5】図1における嵌合途中状態を示し、一方のロッ
ク部材が他方のロック部材に係止される状態を示す作動
説明図である。
ク部材が他方のロック部材に係止される状態を示す作動
説明図である。
【図6】図1における嵌合完了状態を示す作動説明図で
ある。
ある。
【図7】従来の半嵌合防止コネクタの一例を示す分解斜
視図である。
視図である。
1 半嵌合防止コネクタ 2 ソケットコンタクト 3 ピンコンタクト 4 雌コネクタ 5 雄コネクタ 6 ロック機構 7 係止爪(一方のロック部材) 8 係止突起(他方のロック部材) 9 雌ハウジング(一方のハウジング) 10 スライドロック(摺動体) 10a バネ収容凹部 11 圧縮バネ(弾性部材) 12 ロックアーム 12b スライドロック用ストッパ 13 雄ハウジング(他方のハウジング) 14 指当部 15 当接部 16 傾斜面 17 ロックアーム変位阻止部 17a ガイド溝 18 スライド溝 19 ガイドレール 21 バネ用ストッパ 22 解除突片
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれ適数の雌雄のコンタクトを内部
に備えた一対の雌・雄コネクタを嵌合係止するためのロ
ック機構と、前記雌・雄コネクタの一方のハウジング外
面を摺動する摺動体と、該摺動体を反嵌合方向に付勢す
る弾性部材を備えた半嵌合防止コネクタにおいて、 前記ロック機構の一方のロック部材を前方に有し、かつ
前記一方のハウジング外面に形成された一対の可撓性の
ロックアームと、前記雌・雄コネクタの他方のハウジン
グの前方外面に前記一方のロック部材を係止する前記ロ
ック機構の他方のロック部材と、前記摺動体の前端が当
接される当接部とが設けられると共に、前記摺動体が可
撓性を有する変位阻止部を備え、前記一方のハウジング
外面の前記ロックアーム間に摺動可能に配置されること
を特徴とする半嵌合防止コネクタ。 - 【請求項2】 前記摺動体が嵌合方向に摺動するための
スライド溝を備え、該スライド溝が前記ロックアーム外
側面に設けられたガイドレールに装着されることを特徴
とする請求項1記載の半嵌合防止コネクタ。 - 【請求項3】 前記摺動体の変位阻止部の内側面にガイ
ド溝が設けられており、該ガイド溝内を摺動すると共
に、前記摺動体前端の前記当接部との当接状態を解除す
る解除突片が前記一方のハウジング外面上に突設されて
いることを特徴とする請求項1記載の半嵌合防止コネク
タ。 - 【請求項4】 前記変位阻止部の前端の両側面に傾斜面
が設けられていることを特徴とする請求項1記載の半嵌
合防止コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09421796A JP3249739B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 半嵌合防止コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09421796A JP3249739B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 半嵌合防止コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09283221A true JPH09283221A (ja) | 1997-10-31 |
JP3249739B2 JP3249739B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=14104157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09421796A Expired - Fee Related JP3249739B2 (ja) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | 半嵌合防止コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249739B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003264039A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-19 | Tyco Electronics Corp | 電気コネクタ組立体及び電気コネクタ半体組立体 |
KR100910717B1 (ko) * | 2001-02-09 | 2009-08-04 | 타이코 일렉트로닉스 코포레이션 | 횡방향 가요성 래치 부재가 형성된 전기 커넥터 어셈블리와 커넥터 위치 보장장치 |
KR100986437B1 (ko) * | 2008-05-15 | 2010-10-08 | 현대자동차주식회사 | 파워커넥터 체결구조 |
DE102013211208A1 (de) * | 2013-06-14 | 2014-12-31 | Tyco Electronics Amp Gmbh | Stecker und Steckverbinderanordnung |
CN108879231A (zh) * | 2018-05-21 | 2018-11-23 | 番禺得意精密电子工业有限公司 | 连接器组合 |
CN110600936A (zh) * | 2018-06-30 | 2019-12-20 | 中航光电科技股份有限公司 | 插头壳体组件及插头、插座 |
WO2024195622A1 (ja) * | 2023-03-22 | 2024-09-26 | Thk株式会社 | プラグ及びコネクタ |
-
1996
- 1996-04-16 JP JP09421796A patent/JP3249739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100910717B1 (ko) * | 2001-02-09 | 2009-08-04 | 타이코 일렉트로닉스 코포레이션 | 횡방향 가요성 래치 부재가 형성된 전기 커넥터 어셈블리와 커넥터 위치 보장장치 |
JP2003264039A (ja) * | 2002-03-06 | 2003-09-19 | Tyco Electronics Corp | 電気コネクタ組立体及び電気コネクタ半体組立体 |
KR100986437B1 (ko) * | 2008-05-15 | 2010-10-08 | 현대자동차주식회사 | 파워커넥터 체결구조 |
DE102013211208A1 (de) * | 2013-06-14 | 2014-12-31 | Tyco Electronics Amp Gmbh | Stecker und Steckverbinderanordnung |
CN108879231A (zh) * | 2018-05-21 | 2018-11-23 | 番禺得意精密电子工业有限公司 | 连接器组合 |
CN110600936A (zh) * | 2018-06-30 | 2019-12-20 | 中航光电科技股份有限公司 | 插头壳体组件及插头、插座 |
WO2024195622A1 (ja) * | 2023-03-22 | 2024-09-26 | Thk株式会社 | プラグ及びコネクタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3249739B2 (ja) | 2002-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |