JP2000331221A - 紙幣判別装置 - Google Patents

紙幣判別装置

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JP2000331221A
JP2000331221A JP11139163A JP13916399A JP2000331221A JP 2000331221 A JP2000331221 A JP 2000331221A JP 11139163 A JP11139163 A JP 11139163A JP 13916399 A JP13916399 A JP 13916399A JP 2000331221 A JP2000331221 A JP 2000331221A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ
不能紙幣か否かおよび紙幣の金種を判別するとともに、
紙幣が一枚づつ、めくり取られているか否かを判別する
ことのできる紙幣判別装置を提供する。 【解決手段】 紙幣Bの束を保持するホルダー1と、回
転筒3と同期して回転可能な吸引管2と、光源20と、
紙幣を透過した光を光電的に検出し、紙幣のカラーデー
タを生成するカラーセンサ21と、カラーデータに基づ
き、紙幣のR、G、Bに対応する色データを生成する演
算手段と、各金種のR、G、Bに対応する基準色度デー
タおよび基準明度データを記憶するROMと、色データ
に基づき、色度データを算出し、基準色度データと比較
して、紙幣が受け入れ可能か否かおよび金種を判別する
とともに、紙幣のGデータおよび色度データと、基準明
度データおよび基準色度データとを比較して、紙幣が一
枚づつ、吸引されているか否かを判別するコントロール
ユニットを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣判別装置に関
するものであり、さらに詳細には、帯封により束にさ
れ、ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づ
つ、吸引して、めくり取りながら、計数する際、精度良
く、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されてい
るか否かを判別することのできる紙幣判別装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−242320号公報は、吸引
軸を備えた回転筒を回転させて、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を、吸引軸によ
り、一枚づつ、吸引してめくり取り、計数をおこなう
際、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、めくり取られ
ているか否かを判別する紙幣判別装置を開示している。
この紙幣判別装置は、吸引軸によって、めくり取られた
紙幣に、光源から光を照射し、紙幣を透過した光をイメ
ージセンサにより受光して、紙幣の画像パターンを生成
し、各金種の紙幣の基準画像パターンと比較して、紙幣
が計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造紙幣など
の受け入れ不能紙幣か否か、紙幣の金種および紙幣が一
枚づつ、めくり取られているか否かを判別するように構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この紙
幣判別装置にあっては、イメージセンサは、単に、透過
光を検出して、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃
度パターンを各金種の紙幣の基準濃度パターンと比較し
て、紙幣が計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造
紙幣などの受け入れ不能紙幣か否か、紙幣の金種および
紙幣が一枚づつ、めくり取られているか否かを判別する
ものにすぎないため、判別精度が低いという問題があっ
た。
【0004】したがって、本発明は、帯封により束にさ
れ、ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づ
つ、吸引して、めくり取りながら、計数する際、精度良
く、紙幣が計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造
紙幣などの受け入れ不能紙幣か否かおよび紙幣の金種を
判別するとともに、紙幣が一枚づつ、めくり取られてい
るか否かを判別することのできる紙幣判別装置を提供す
ることを目的とするのもである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
計数すべき紙幣の束を保持するホルダーと、中空軸のま
わりに回転可能な回転筒と、前記回転筒を回転させるモ
ータ手段と、前記回転筒の上面上に、前記中空軸のまわ
りに、互いに等しい角度を隔て、かつ、前記中空軸から
等距離に、突出するように形成され、前記回転筒と同期
して回転可能な複数の吸引管であって、少なくとも一つ
の吸引口を有する複数の吸引管と、前記中空軸内に真空
圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複数の吸引管のう
ち、前記ホルダーに保持された紙幣に対向する所定の領
域内に位置する吸引管のみが、前記中空軸の内部と連通
するように配置された連通手段と、前記真空ポンプ手段
により供給された真空圧によって、前記吸引口により吸
引された紙幣に向けて、光を発する光源と、前記光源か
ら発せられ、紙幣を透過した光を光電的に検出し、紙幣
のカラーデータを生成するカラーセンサと、前記カラー
センサによって生成されたカラーデータに基づき、前記
吸引口により吸引された紙幣のR、G、Bに対応する色
データを生成する演算手段と、計数すべき紙幣の各金種
のR、G、Bに対応する基準色度データおよび基準明度
データを記憶するメモリ手段と、前記演算手段により生
成されたR、G、Bに対応する色データに基づき、前記
紙幣の色度データを算出し、前記メモリ手段に記憶され
た基準色度データと比較して、前記紙幣が受け入れ可能
か否かおよび前記紙幣の金種を判別するとともに、前記
演算手段により生成されたR、G、Bに対応する任意の
一色の色データおよび前記紙幣の前記色度データと、前
記メモリ手段に記憶された基準明度データおよび基準色
度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口に
よって吸引されているか否かを判別する判別手段を備え
た紙幣計数機の紙幣判別装置によって達成される。
【0006】本発明によれば、カラーセンサによって、
紙幣を透過した光を光電的に検出して、紙幣のカラーデ
ータを生成し、カラーセンサによって生成されたカラー
データに基づき、演算手段により、吸引口によって吸引
された紙幣のR、G、Bに対応する色データを生成し
て、判別手段が、メモリ手段に記憶された計数すべき紙
幣の各金種のR、G、Bに対応する基準色度データと演
算手段により生成された吸引口によって吸引された紙幣
のR、G、Bに対応する色度データを比較して、紙幣が
受け入れ可能か否か、紙幣の金種を判別するとともに、
前記演算手段により生成されたR、G、Bに対応する任
意の一色の色データおよび前記紙幣の前記色度データ
と、前記メモリ手段に記憶された基準明度データおよび
基準色度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸
引口により吸引されているか否かを判別しているから、
単に、透過光を、イメージセンサによって光電的に検出
して、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃度パター
ンを各金種の紙幣の基準濃度パターンと比較して、紙幣
が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、吸引口によって吸引されているか否かを判別する場
合に比して、精度良く、めくり取られた紙幣が受け入れ
可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引口
によって吸引されているか否かを判別することが可能に
なる。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、前
記演算手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する色デ
ータで、他の二色に対応する色データを除算して、前記
色度データを生成し、前記メモリ手段が、R、G、Bの
任意の一色に対応する色データであって、かつ、前記演
算手段が他の二色に対応する色データを除算するのに用
いた色データで、他の二色に対応する色データを除算し
て得た計数すべき紙幣の各金種の基準色度データを記憶
し、前記判別手段が、前記演算手段により生成された前
記紙幣の色度データと前記メモリ手段に記憶された前記
基準色度データを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か
および紙幣の金種を判別するとともに、前記演算手段に
より生成されたR、G、Bに対応する任意の一色の色デ
ータおよび前記紙幣の前記色度データと、前記メモリ手
段に記憶された基準明度データおよび基準色度データと
を比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引
されているか否かを判別するように構成されている。本
発明の好ましい実施態様によれば、計数すべき各金種の
紙幣のR、G、Bのある色のパターンが類似していて
も、精度良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種
および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されて
いるか否かを判別することが可能になる。
【0008】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記演算手段が、R、G、Bの任意の一色に対応す
る色データを、他の二色に対応する色データから減算し
て、色度データを生成し、前記メモリ手段が、R、G、
Bの任意の一色に対応する色データであって、かつ、前
記演算手段が他の二色に対応する色データを減算するの
に用いた色データを、他の二色に対応する色データから
減算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準色度データ
を記憶し、前記判別手段が、前記演算手段によって生成
された紙幣の前記色度データと前記メモリ手段に記憶さ
れた前記基準色度データを比較して、紙幣が受け入れ可
能か否か、紙幣の金種を判別するとともに、前記演算手
段により生成されたR、G、Bに対応する任意の一色の
色データおよび前記紙幣の前記色度データと、前記メモ
リ手段に記憶された基準明度データおよび基準色度デー
タとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって
吸引されているか否かを判別するように構成されてい
る。本発明の別の好ましい実施態様によれば、計数すべ
き各金種の紙幣のR、G、Bのある色のパターンが類似
していても、精度良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙
幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸
引されているか否かを判別することが可能になる。
【0009】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記演算手段が、R、G、Bの任意の二色に対
応する色データを加算して、色度データを生成し、前記
メモリ手段が、R、G、Bの任意の二色に対応する色デ
ータであって、かつ、前記演算手段が前記色度データを
生成するのに用いた色データを加算して得た計数すべき
紙幣の各金種の基準色度データを記憶し、前記判別手段
が、前記演算手段により生成された紙幣の前記色度デー
タと、前記メモリ手段に記憶された前記基準色度データ
を比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種を
判別するとともに、前記演算手段により生成されたR、
G、Bに対応する任意の一色の色データおよび前記紙幣
の前記色度データと、前記メモリ手段に記憶された基準
明度データおよび基準色度データとを比較して、紙幣が
一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否かを
判別するように構成されている。本発明のさらに別の実
施態様によれば、計数すべき各金種の紙幣のR、G、B
のある色のパターンが類似していても、精度良く、紙幣
が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判別す
ることが可能になる。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、紙幣判別装置は、さらに、前記カラーセンサが前記
紙幣のカラーデータを生成するタイミングを設定可能な
入力手段を備えている。本発明のさらに好ましい実施態
様によれば、カラーセンサが紙幣のカラーデータを生成
するタイミングを設定することによって、R、G、Bの
色パターンに基づいて、精度良く、紙幣が受け入れ可能
か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口
によって吸引されているか否かを判別することができる
紙幣の領域を選択して、カラーデータが生成することが
できるから、より一層、紙幣の判別精度を向上させるこ
とが可能となる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、紙幣判別装置は、さらに、前記カラーセンサの位置
を調整可能なセンサ位置調整手段を備えている。本発明
のさらに好ましい実施態様によれば、カラーセンサの位
置を調整することにより、R、G、Bの色パターンに基
づいて、精度良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の
金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引さ
れているか否かを判別することができる紙幣の領域を選
択して、カラーデータが生成することができるから、よ
り一層、紙幣の判別精度を向上させることが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙幣計数機の
紙幣判別装置の略平面図であり、図2は、その縦断面図
である。図1および図2に示されるように、紙幣計数機
は、紙幣Bの束を載置する載置板1aと、載置板1aと
協動して、紙幣Bの束を挟持する押え板1bとを備えた
ホルダー1を有している。ホルダー1は、水平面内にお
いて、軸1cまわりに、図1に一点鎖線で示す待機位置
と、実線で示す計数位置との間を、揺動可能に構成され
ており、紙幣Bの計数をおこなうときは、計数位置に、
紙幣Bの計数をおこなわないときは、待機位置に、それ
ぞれ、保持されている。
【0013】紙幣計数機は、さらに、軸4まわりに、回
転可能な回転筒3を備えており、回転筒3は、その一端
面上に、軸4のまわりに、72°ずつ隔て、かつ、軸4
から等距離に、突出するように配置された回転可能な5
つの吸引管2を備えている。各吸引管2の一部には、1
つの吸引口2aが形成されている。帯封が付けられた紙
幣Bの束が、ホルダー1内に収納され、スタートスィッ
チ(図示せず)が操作されると、ホルダー1が揺動され
て、計数位置に移動し、紙幣Bの計数が開始される。こ
の時点では、複数の吸引管2のうちの1つの吸引管2の
吸引口2aが、の吸引管2側に位置した紙幣Bの表面と
正対し、かつ、接触するように、位置している。図1お
よび図2において、2bは、吸引管2のキャップであ
る。図1および図2に示されるように、回転筒3は、モ
ータ5により、軸4まわりに、正転時には、反時計方向
に、回転可能であり、また、各吸引管2は、その軸6の
下部に設けられた歯車機構(図示せず)によって、回転
筒3の回転にともなって、回転筒3が、正転する時は、
時計方向に回転可能に構成されている。したがって、回
転筒3が正転するときには、各吸引管2は、時計方向に
自転しつつ、軸4まわりに、反時計方向に公転すること
になる。
【0014】回転筒3の軸4および各吸引管2の軸6
は、中空状に形成されており、軸4の内部は、吸引通路
10により、真空ポンプ12に接続され、ポンプモータ
13によって、真空ポンプ12が駆動されているとき、
真空圧が、軸4内に、常時、加えられるようになってい
る。また、各吸引管2の軸6の内部は、連通路14によ
り、軸4の内部と連通可能となっており、連通路14
は、各吸引管2の中心が、図1において、中心線X1お
よびX2によって画定される紙幣Bに対向する吸引領域
S内に位置しているときにのみ、各吸引管2の軸6内
が、連通路14を介して、軸4内と連通して、軸6内
に、真空圧が加わえられるように形成されており、真空
ポンプ12から、吸引通路10、軸4内、連通路14お
よび軸6内を介して、加えられた真空圧によって、ホル
ダー1にセットされた紙幣Bの表面に正対した位置にあ
る吸引管2の吸引口2aが、紙幣1を、1枚ずつ、吸引
することができるように構成されている。ここに、中心
線X1およびX2のなす角度は、72°より小さくなる
ように、連通路14が形成され、同時に、2以上の吸引
管2が、吸引領域S内に位置することがないように決定
されている。図2において、15は、ホルダー1を、軸
1cまわりに、待機位置と計数位置との間を、揺動させ
るホルダーモータである。さらに、吸引通路10内の圧
力、したがって、中空の軸4内の圧力を検出する圧力セ
ンサ18が設けられている。
【0015】図1に示されるように、紙幣計数機は、さ
らに、ホルダー1にセットされた紙幣Bの束の吸引管2
側の紙幣Bの表面に向けて、吸引管2によって、吸引さ
れ、めくられた紙幣Bに向けて、光を発する光源20
と、カラーセンサ21と、光源20から発せられ、紙幣
Bを透過した光の一部をカラーセンサ21の受光面に集
光する集光レンズ22とを備えている。光源20、カラ
ーセンサ21および集光レンズ22とにより、紙幣判別
装置が構成されている。本実施態様においては、カラー
センサ21として、単一素子タイプのカラーセンサが用
いられている。図1に示されるように、回転筒3の外周
部には、5つの鉄製の作動片24が、等しい角度を隔て
て設けられ、作動片24を検出する磁気センサ25が設
けられている。
【0016】図3は、本発明の実施態様にかかる紙幣判
別装置を含む紙幣計数機の検出系、駆動系、制御系、入
力系および表示系のブロックダイアグラムである。図3
に示されるように、紙幣計数機の検出系は、カラーセン
サ21と、回転筒3の外周部に設けられた作動片24を
検出する磁気センサ25と、吸引通路10内の圧力を検
出する圧力センサ18と、ホルダー1が待機位置または
計数位置に位置していることを検出するホルダーセンサ
26を備えている。図3に示されるように、紙幣計数機
の駆動系は、ホルダー1を、待機位置と計数位置との間
で、揺動させるホルダーモータ15と、真空ポンプ12
を駆動するポンプモータ13と、回転筒3を回転させる
モータ5を備えている。
【0017】図3に示されるように、紙幣計数機の制御
系は、紙幣計数機全体の動作を制御するコントロールユ
ニット30と、紙幣計数機全体の制御プログラム、各金
種の紙幣の基準パターンデータなどを格納するROM3
1と、カラーセンサ21により光電的に検出され、A/
Dコンバータ33によって、ディジタル化された紙幣B
のパターンデータ、入力されたデータなどを記憶するR
AM32と、ポンプモータ13を制御するポンプモータ
制御手段34と、カラーセンサ21により光電的に検出
され、A/Dコンバータ33によって、ディジタル化さ
れた紙幣Bの透過光のパターンデータに基づき、光の三
原色に対応するR、G、Bのカラーデータに演算を施す
演算回路35を備えている。
【0018】図3に示されるように、紙幣計数機の入力
系は、スタートスイッチ36と、カラーセンサ21が紙
幣Bの画像を取り込むタイミングや帯封によって束にさ
れるべき紙幣Bの枚数などのデータを入力する入力手段
37と、紙幣Bが計数すべき紙幣ではないと判別された
とき、二枚以上の紙幣Bが吸引管2によりめくり取られ
たと判別されたときおよび紙幣Bの計数枚数が設定枚数
と一致しなかったときに、ホルダー1を計数位置から待
機位置に復帰させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復
帰させるリセット手段38を備えている。また、紙幣計
数機の表示系は表示手段39を備えている。
【0019】図4は、演算回路35のブロックダイアグ
ラムである。図4に示されるように、演算回路35は、
カラーセンサ21により光電的に検出され、A/Dコン
バータ33によって、ディジタル化された紙幣Bの透過
光のパターンデータに基づいて、光の三原色に対応する
R、G、Bのカラーデータを生成するRデータ生成部4
0、Gデータ生成部41およびBデータ生成部42、R
データ生成部40によって生成されたRデータとGデー
タ生成部41によって生成されたGデータに基づき、R
/Gデータを生成して出力するR/Gデータ生成部43
ならびにGデータ生成部41によって生成されたGデー
タおよびBデータ生成部42によって生成されたBデー
タに基づき、B/Gデータを生成して出力するB/Gデ
ータ生成部44を備えている。
【0020】以上のように構成された本発明の実施態様
にかかる紙幣計数機の紙幣判別装置は、以下のようにし
て、ホルダー1にセットされた紙幣Bの束から、紙幣B
を、一枚づつ、吸引して、めくり取りながら、計数する
際に、紙幣Bが計数すべき受け入れ可能な紙幣か否かお
よび紙幣が一枚づつ、吸引されているか否かを判別す
る。帯封により束にされた紙幣Bが、待機位置に位置し
ているホルダー1にセットされた後、入力手段37に、
計数すべき紙幣Bの金種が入力され、スタートスイッチ
36がオンされると、スタート信号が、コントロールユ
ニット30に出力される。コントロールユニット30
は、スタートスイッチ36からスタート信号を受ける
と、ホルダーモータ15を駆動し、ホルダー1を揺動さ
せて、計数位置に移動させる。
【0021】ホルダー1が計数位置に移動されたことを
検出すると、ホルダーセンサ26は検出信号をコントロ
ールユニット30に出力する。ホルダーセンサ26から
検出信号が入力されると、コントロールユニット30
は、光源20をオンさせるとともに、ポンプモータ制御
手段34に制御信号を出力して、ポンプモータ13を駆
動させ、真空圧を、吸引通路10および回転筒5の軸4
の内部に供給させる。その結果、吸引通路10および中
空の軸4内の圧力は、低下し始め、その圧力は、圧力セ
ンサ18によって検出され、圧力検出信号が、コントロ
ールユニット30に出力される。
【0022】ある吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1
にセットされた吸引管2側の紙幣Bに正対した位置にあ
るときは、その吸引管2は吸引領域S内に位置し、した
がって、連通路14を介して、吸引管2の中空な軸6の
内部が、軸4内と連通するから、真空圧が、紙幣Bの束
の吸引管2側の紙幣Bの表面に作用し、その紙幣Bが、
吸引管2の吸引口2aに吸引されて、吸引口2aを塞
ぎ、その結果、圧力センサ18によって検出される吸引
通路10および中空の軸4内の圧力は、時間とともに、
ほぼ一定の変化率で、低下する。そして、紙幣Bを、吸
引して、めくり取るのに十分な圧力、たとえば、約−6
20mmHgにまで、吸引通路10および中空の軸4内の圧
力が低下したことを、圧力センサ18から入力された圧
力信号に基づいて検出すると、コントロールユニット3
0は、回転筒3を回転するモータ5に駆動信号を出力す
る。その結果、モータ5によって、回転筒3は、図1に
おいて、軸4まわりに、反時計方向に、高速で、正転さ
れ、回転筒3の回転にともなって、吸引管2の軸6の下
部に設けられた歯車機構(図示せず)により、吸引管2
は、時計方向に回転されて、ホルダー1に保持された紙
幣Bは、吸引管2の吸引口2aによって、めくり取られ
る。
【0023】こうして、吸引管2の吸引口2aによって
めくり取られた1枚の紙幣Bのパターンデータのカラー
センサ21による検出およびコントロールユニット30
による判別は、以下のようにして実行される。光源20
から発せられた光は、吸引管2の吸引口2aに吸引され
ている紙幣Bを透過し、その一部は、集光レンズ22に
よって、カラーセンサ21の受光面に導かれる。
【0024】コントロールユニット30は、入力手段3
7によって入力され、RAM32に記憶された画像取り
込みタイミングにしたがって、磁気センサ25が作動片
24を検出してから、所定時間が経過した後に、カラー
センサ21に画像取込み信号を出力して、その時点で、
カラーセンサ21が受光している紙幣Bを透過した光を
光電的に検出させ、吸引管2によってめくり取られた紙
幣Bのアナログパターンデータを生成させる。紙幣Bの
アナログパターンデータは、A/Dコンバータ33によ
って、ディジタル化され、演算回路35に入力される。
【0025】演算回路35のRデータ生成部40、Gデ
ータ生成部41およびBデータ生成部42は、入力され
た紙幣BのディジタルパターンデータのRデータ、Gデ
ータおよびBデータを生成して、R/Gデータ生成部4
3およびB/Gデータ生成部44に出力する。R/Gデ
ータ生成部43は、入力されたRデータとGデータに基
づき、R/Gデータを生成し、RAM32に出力し、B
/Gデータ生成部44は、入力されたGデータおよびB
データに基づき、B/Gデータを生成し、RAM32に
出力して、RAM32内に、R/GデータおよびB/G
データを記憶させる。Gデータ生成部41は、生成した
GデータをRAM32に出力して、RAM32内に記憶
させる。
【0026】コントロールユニット30は、RAM32
に記憶されたR/Gデータ、B/GデータおよびGデー
タに基づいて、紙幣Bの明度パターンデータおよび色度
パターンデータを生成し、ROM31に記憶された各金
種の紙幣Bの基準明度パターンデータおよび基準色度パ
ターンデータと比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否
か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2に
よってめくり取られているか否かを判別する。
【0027】すなわち、コントロールユニット30は、
Gデータに基づいて生成された紙幣Bの明度パターンデ
ータおよびR/GデータおよびB/Gデータに基づいて
生成された紙幣Bの色度パターンデータを、ROM31
から読み出した各金種の紙幣の基準明度パターンデータ
および基準色度パターンデータと比較して、紙幣Bの金
種を判別する。ここに、紙幣Bの明度パターンデータお
よび色度パターンデータは、磁気センサ25が作動片2
4を検出してから、所定時間が経過した後に、カラーセ
ンサ21が紙幣Bを透過した光を光電的に検出して得た
紙幣Bのパターンに基づくものであるので、紙幣Bが上
向きで、表面が光源20を向いている場合、紙幣Bが下
向きで、表面が光源20を向いている場合、紙幣Bが上
向きで、裏面が光源20を向いている場合および紙幣B
が下向きで、裏面が光源20を向いている場合によっ
て、四通りのパターンがあり得るため、ROM31に
は、各金種毎に、これらの四通りの基準明度パターンデ
ータおよび基準色度パターンデータが生成されて記憶さ
れており、コントロールユニット30は、各金種のこれ
らの基準明度パターンデータおよび基準色度パターンデ
ータと、紙幣Bの明度パターンデータおよび色度パター
ンデータを比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受
け入れ可能であるときはその金種を判別するするととも
に、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によってめくり取られ
ているか否かを判別する。
【0028】図5は、カラーセンサ21が紙幣Bの透過
光を光電的に検出することによって得られた多数の一万
円札、五千円札および千円札の明度パターンデータおよ
び色度パターンデータを、出力電圧の形で、それぞれ、
プロットをして得たグラフである。図5において、縦軸
は、B/GデータおよびGデータの出力電圧を示し、横
軸は、R/Gデータの出力電圧を示している。
【0029】図5において、A1は一万円札の基準明度
データの存在する領域を、A2は一万円札の基準色度デ
ータの存在する領域を示しており、これらの領域は、R
OM31に記憶された一万円札の基準明度パターンデー
タおよび基準色度パターンデータに対応するものであ
る。また、B1は五千円札の基準明度データの存在する
領域を、B2は五千円札の基準色度データの存在する領
域を示しており、これら領域は、ROM31に記憶され
た五千円札の基準明度パターンデータおよび基準色度パ
ターンデータに対応するものである。さらに、C1は千
円札の基準明度データの存在する領域を、C2は千円札
の基準色度データの存在する領域を示しており、これら
の領域は、ROM31に記憶された千円札の基準明度パ
ターンデータおよび基準色度パターンデータに対応する
ものである。ここに、ある金種の紙幣を透過した光の基
準明度パターンデータおよび基準色度パターンデータ
は、紙幣が上向きで、表面が光源20を向いている場
合、紙幣が下向きで、表面が光源20を向いている場
合、紙幣が上向きで、裏面が光源20を向いている場合
および紙幣が下向きで、裏面が光源20を向いている場
合によって、四通りのパターンがあり得るため、ROM
31には、各金種毎に、それぞれ、これらの四通りの基
準明度パターンデータおよび基準色度パターンデータが
生成されて、記憶されている。図5に示されているの
は、一万円札、五千円札および千円札が、それぞれ、上
向きで、表面が光源20を向いている場合の基準明度パ
ターンデータおよび基準色度パターンデータである。
【0030】図5から明らかなように、一万円札の基準
色度データが存在する領域A2、五千円札の基準色度デ
ータが存在する領域B2および千円札の基準色度データ
が存在する領域C2は、それぞれ、大きく異なっている
から、紙幣Bの色度パターンデータを、基準色度パター
ンデータと比較することによって、コントロールユニッ
ト30は、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能
なときは、その金種を判別することが可能となる。同時
に、二枚以上の紙幣Bが、吸引管2によってめくり取ら
れたときは、明度パターンデータおよび色度パターンデ
ータが変化するが、明度データおよび色度データの存在
する領域の双方が、一万円札の基準明度データおよび基
準色度データの存在する領域、五千円札の基準明度デー
タおよび基準色度データの存在する領域ならびに千円札
の基準明度データおよび基準色度データの存在する領域
と重なり合うことはないから、紙幣Bの明度パターンデ
ータおよび色度パターンデータを、ROM31に記憶さ
れた各金種の基準明度パターンデータおよび基準色度パ
ターンデータと比較することによって、コントロールユ
ニット30は、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によってめ
くり取られているか否かを判別することができる。
【0031】図6は、一万円札の基準明度データが存在
する領域A1、一万円札の基準色度データが存在する領
域A2、ホルダー1に、表向きにセットされた五千円札
が、同時に、二枚めくり取られ、紙幣Bの左側に光源2
0からの光が照射された場合の明度データおよびホルダ
ー1に、裏向きにセットされた五千円札が、同時に、二
枚めくり取られ、紙幣Bの右側に光源20からの光が照
射された場合の明度データが存在する領域D1ならびに
ホルダー1に、表向きにセットされた五千円札が、同時
に、二枚めくり取られ、紙幣Bの左側に光源20からの
光が照射された場合の色度データが存在する領域および
ホルダー1に、裏向きにセットされた五千円札が、同時
に、二枚めくり取られ、紙幣Bの右側に光源20からの
光が照射された場合の色度データが存在する領域D2の
関係を示すグラフである。図6から明らかなように、一
万円札の基準色度データが存在する領域A2と、ホルダ
ー1に、表向きにセットされた五千円札が、同時に、二
枚めくり取られ、紙幣Bの左側に光源20からの光が照
射された場合の色度データおよびホルダー1に、裏向き
にセットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取ら
れ、紙幣Bの右側に光源20からの光が照射された場合
の色度データが存在する領域D2とが、一部において重
なり合っているが、一万円札の基準明度データが存在す
る領域A1と、ホルダー1に、表向きにセットされた五
千円札が、同時に、二枚めくり取られ、紙幣Bの左側に
光源20からの光が照射された場合の明度データおよび
ホルダー1に、裏向きにセットされた五千円札が、同時
に、二枚めくり取られ、紙幣Bの右側に光源20からの
光が照射された場合の明度データが存在する領域D1と
の間に重なり合いはないから、コントロールユニット3
0は、しきい値を設けて、紙幣Bの明度パターンデータ
を、基準明度パターンデータと比較することによって、
紙幣Bが一万円札か、あるいは、二枚の五千円札が同時
にめくり取られたものかを判別することができる。
【0032】図5は、紙幣が、上向きで、表面が光源2
0を向いている場合の一万円札の基準明度データおよび
基準色度データの存在する領域、五千円札の基準明度デ
ータおよび基準色度データの存在する領域ならびに千円
札の基準明度データおよび基準色度データの存在する領
域を示しており、紙幣が、下向きで、表面が光源20を
向いている場合、紙幣が、上向きで、裏面が光源20を
向いている場合および紙幣が、下向きで、裏面が光源2
0を向いている場合には、一万円札の基準明度データお
よび基準色度データの存在する領域、五千円札の基準明
度データおよび基準色度データの存在する領域ならびに
千円札の基準明度データおよび基準色度データの存在す
る領域は、図5に示された領域とは、当然に、異なるこ
とになるが、入力手段37により、カラーセンサ21が
紙幣Bの画像を取り込むタイミングを所望のように設定
して、カラーセンサ21によって、紙幣Bの透過光を光
電的に検出して、アナログパターンデータを生成する紙
幣Bの領域、すなわち、コントロールユニット30が、
カラーセンサ21に画像取込み信号を出力するタイミン
グを変化させることによって、一万円札の基準明度デー
タおよび基準色度データの存在する領域、五千円札の基
準明度データおよび基準色度データの存在する領域なら
びに千円札の基準明度データおよび基準色度データの存
在する領域が重なり合わないようにすることが可能であ
り、また、これらの領域と、二枚の一万円札、五千円
札、千円札が、同時に吸引管2によってめくり取られた
場合における明度データおよび色度データが存在する領
域が、互いに重なり合わないようにすることができる。
【0033】こうして、紙幣Bの明度パターンデータお
よび色度パターンデータを、基準明度パターンデータお
よび基準色度パターンデータと比較した結果、紙幣B
が、偽装紙幣、外国紙幣などの受け入れ不能紙幣か、あ
るいは、二枚以上の紙幣Bが吸引管2によってに同時に
めくり取られていると判別したときは、コントロールユ
ニット30は、作動停止信号を、ポンプモータ制御手段
34およびモータ5に出力して、ポンプモータ13およ
びモータ5の駆動を停止させるとともに、表示手段39
に、計数を中止する旨を表示させる。表示手段39の表
示にしたがって、オペレータが、リセット手段38を操
作すると、リセット手段38から、コントロールユニッ
ト30にリセット信号が出力される。コントロールユニ
ット30は、リセット手段38からリセット信号を受け
ると、ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホル
ダーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から
待機位置に復帰させるとともに、表示手段39の表示を
消去させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させ
る。
【0034】こうして、1枚の紙幣Bが、時計方向に、
自転しつつ、軸4まわりに、反時計方向に、公転する吸
引管2の吸引口2aにより、吸引され、めくり取られる
と、回転筒3の回転にともない、紙幣Bを吸引している
吸引管2は、吸引領域S外に移動し、次の吸引管2が、
紙幣Bに対向する吸引領域S内に移動して来る。そし
て、次の吸引管2の吸引口2aが、紙幣Bの表面に正対
すると、その吸引管2により、2枚目の紙幣Bが吸引さ
れる。2枚目の紙幣Bが吸引管2により吸引されて、め
くり取られ、磁気センサ25が作動片24を検出する
と、検出信号が、コントロールユニット30に出力され
る。
【0035】コントロールユニット30は、入力手段3
7によって入力され、RAM32に記憶された画像取り
込みタイミングにしたがって、磁気センサ25が作動片
24を検出してから、所定時間が経過した後に、カラー
センサ21に画像取込み信号を出力して、その時点で、
カラーセンサ21が受光している紙幣Bを透過した光を
光電的に検出させ、吸引管2によってめくり取られた2
枚目の紙幣Bのアナログパターンデータを生成させる。
1枚目の紙幣Bと全く同様にして、カラーセンサ21に
よって光電的に検出されて生成された紙幣Bのパターン
データに基づき、演算回路35によって、紙幣BのR/
Gデータ、B/GデータおよびGデータが生成され、R
AM32に記憶される。
【0036】コントロールユニット30は、1枚目の紙
幣Bと同様にして、RAM32に記憶されたR/Gデー
タ、B/GデータおよびGデータに基づいて、紙幣Bの
明度パターンデータおよび色度パターンデータを生成
し、次いで、ROM31に記憶された1枚目の紙幣Bの
金種の紙幣Bの基準明度パターンデータおよび基準色度
パターンデータを読み出し、紙幣Bの明度パターンデー
タおよび色度パターンデータと比較して、2枚目の紙幣
Bが受け入れ可能か否か、2枚目の紙幣Bの金種が1枚
目の紙幣Bの金種と一致しているか否かおよび紙幣Bが
一枚づつ、吸引管2によってめくり取られているか否か
を判別する。その結果、2枚目の紙幣Bの金種が1枚目
の紙幣Bの金種と一致しており、かつ、吸引管2によ
り、二枚以上の紙幣Bがめくり取られていないと判別し
たときは、コントロールユニット30は、RAM32に
記憶されている紙幣Bの計数枚数を1枚だけ増大させ
る。
【0037】これに対して、2枚目の紙幣Bの金種が1
枚目の紙幣Bの金種と一致していないか、あるいは、吸
引管2により、二枚以上の紙幣Bがめくり取られている
と判別したときは、コントロールユニット30は、作動
停止信号を、ポンプモータ制御手段34およびモータ5
に出力して、ポンプモータ13およびモータ5の駆動を
停止させるとともに、表示手段39に、それまでの計数
結果と計数を中止する旨を表示させる。表示手段39の
表示にしたがって、オペレータが、リセット手段38を
操作すると、リセット手段38から、コントロールユニ
ット30にリセット信号が出力される。コントロールユ
ニット30は、リセット手段38からリセット信号を受
けると、ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホ
ルダーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置か
ら待機位置に復帰させるとともに、表示手段39の表示
を消去させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させ
る。
【0038】さらに、回転筒3の回転にともなって、紙
幣1を吸引した吸引管2が、紙幣Bを、ホルダー1にセ
ットされた紙幣Bの束からめくり取りつつ、吸引領域S
外に移動した後、再び、次の吸引管2が、吸引領域S内
に移動して来て、全く同様にして、3枚目の紙幣Bが、
吸引管2によって吸引され、めくり取られる。2枚目の
紙幣Bと全く同様にして、カラーセンサ21によって、
紙幣Bのパターンデータが生成され、演算回路35によ
って、紙幣BのR/Gデータ、B/GデータおよびRデ
ータが生成されて、RAM32内に記憶される。
【0039】コントロールユニット30は、2枚目の紙
幣Bと全く同様にして、RAM32に記憶されたR/G
データ、B/GデータおよびGデータに基づいて、紙幣
Bの明度パターンデータおよび色度パターンデータを生
成し、次いで、ROM31に記憶された1枚目の紙幣B
の金種の紙幣Bの基準明度パターンデータおよび基準色
度パターンデータを読み出し、紙幣Bの明度パターンデ
ータおよび色度パターンデータと比較して、2枚目の紙
幣Bが受け入れ可能か否か、3枚目の紙幣Bの金種が1
枚目の紙幣Bの金種と一致しているか否かおよび紙幣B
が一枚づつ、吸引管2によってめくり取られているか否
かを判別する。以下、同様の動作が繰り返され、紙幣B
の金種および二枚以上の紙幣Bがめくり取られていない
かが判別されつつ、帯封により束にされて、ホルダー1
のセットされた紙幣Bの枚数が計数される。
【0040】本実施態様においては、紙幣Bは、以下の
ようにして、計数されるように構成されている。1枚の
紙幣Bが、時計方向に、自転しつつ、軸4まわりに、反
時計方向に、公転する吸引管2の吸引口2aにより、吸
引され、めくり取られると、回転筒3の回転にともな
い、紙幣Bを吸引している吸引管2は、吸引領域S外に
移動し、次の吸引管2が、ホルダー1にセットされた紙
幣Bに対向する吸引領域S内に移動して来る。しかし、
次の吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1にセットされ
た紙幣Bの表面に正対するまでは、その吸引管2によ
り、その紙幣Bは吸引されないから、圧力センサ18に
よって検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧
力は上昇し、次の吸引管2の吸引口2aが、その紙幣B
の表面に正対してはじめて、その紙幣Bが、次の吸引管
2の吸引口2aによって、吸引され、圧力センサ18に
よって検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧
力が低下する。そして、回転筒3の回転にともなって、
紙幣1を吸引した吸引管2が、紙幣Bを、ホルダー1に
セットされた紙幣Bの束からめくり取りつつ、吸引領域
S外に移動した後、再び、次の吸引管2が、吸引領域S
内に移動して来て、同様にして、圧力センサ18により
検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧力が、
まず上昇し、その吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1
にセットされた紙幣Bの表面に正対した位置に達し、そ
の紙幣Bを吸引して初めて、吸引通路10および中空の
軸4内の圧力が低下する。このように、回転筒3が回転
して、吸引管2の吸引口2aが、1枚の紙幣Bを吸引し
て、めくり取るたびに、同様な吸引通路11および中空
の軸4内の圧力変動が繰り返して生ずる。このようにし
て、吸引管2の吸引口2aが、1枚の紙幣Bを吸引し
て、めくり取るたびに、圧力センサ18により検出され
た吸引通路10および中空の軸4内の圧力は変動する。
したがって、コントロールユニット30は、圧力センサ
18から入力された圧力信号をモニターして、圧力セン
サ18により検出された吸引通路10および中空の軸4
内の圧力変動に基づいて、紙幣Bの計数枚数を算出し、
RAM32に記憶させる。
【0041】同時に、コントロールユニット30は、磁
気センサ25が、回転筒3の外周部に形成された作動片
24を検出し、検出信号を出力した回数をカウントし
て、紙幣Bの枚数を計数し、RAM42に紙幣Bの枚数
を記憶させる。こうして、回転筒3の回転にともなっ
て、次々に、吸引管2の吸引口2aにより、紙幣Bが1
枚ずつ、吸引されて、めくり取られ、ホルダー1から紙
幣Bがなくなると、紙幣Bは、もはや、吸引管2の吸引
口2aにより吸引されないから、圧力センサ18によっ
て検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧力
は、上昇することになる。
【0042】その結果、圧力センサ18入力された圧力
信号レベルが、所定レベル以上に達したことを検出する
と、コントロールユニット30は、計数終了信号を、ポ
ンプモータ制御手段34およびモータ5に出力し、ポン
プモータ13の駆動を停止させ、モータ5の駆動を停止
させるとともに、RAM32から紙幣Bの計数枚数を読
み出し、表示手段39に、計数結果を表示させる。RA
M32には、圧力センサ18により検出された吸引通路
10および中空の軸4内の圧力変動に基づき算出された
紙幣Bの計数枚数と、コントロールユニット30が、磁
気センサ25から入力された作動片24の検出信号を出
力した回数をカウントして得た紙幣Bの計数枚数が記憶
されており、両者が一致しないことがあり得るが、その
ときは、コントロールユニット30は、圧力センサ18
により検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧
力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数を、計数結
果として、表示手段39に表示させる。
【0043】同時に、コントロールユニット30は、入
力手段37によって入力され、RAM32に記憶されて
いる紙幣Bの設定枚数を読み出し、RAM32から読み
出した設定枚数と比較し、両者が一致したときは、ホル
ダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモータ
15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位置に
復帰させるとともに、表示手段39に、紙幣Bの計数枚
数が設定枚数に一致した旨を表示させる。
【0044】これに対して、紙幣Bの計数枚数が設定枚
数と一致しなかったときは、コントロールユニット30
は、ホルダーモータ15に復帰信号を出力することな
く、表示手段39に、紙幣Bの計数枚数が設定枚数に一
致しなかった旨を表示させる。表示手段39の表示にし
たがって、オペレータが、リセット手段38を操作する
と、リセット手段38から、コントロールユニット30
にリセット信号が出力される。コントロールユニット3
0は、リセット手段38からリセット信号を受けると、
ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモ
ータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位
置に復帰させるとともに、表示手段39の表示を消去さ
せ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させる。
【0045】本実施態様によれば、所定のタイミング
で、光源20から発せられ、紙幣Bを透過した光を、カ
ラーセンサ21によって光電的に検出して得た紙幣Bの
透過光のパターンデータに基づいて、紙幣BのR/Gデ
ータ、B/GデータおよびRデータを生成して、RAM
32に記憶させ、RAM32に記憶された紙幣BのR/
Gデータ、B/GデータおよびRデータに基づいて、コ
ントロールユニット30が、紙幣Bの明度パターンデー
タと色度パターンデータを生成し、1枚目の紙幣Bにつ
いては、ROM31に記憶された各金種の紙幣Bの基準
明度パターンデータおよび基準色度パターンデータを読
み出して、紙幣Bの明度パターンデータおよび色度パタ
ーンデータと比較し、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受
け入れ可能なときはその金種を判別するとともに、紙幣
Bが一枚づつ、吸引管2によってめくり取られているか
否かを判別し、2枚目以降の紙幣Bについては、コント
ロールユニット30は、ROM31に記憶された1枚目
の紙幣Bの金種の紙幣Bの基準明度パターンデータおよ
び基準色度パターンデータを読み出して、1枚目の紙幣
Bと全く同様にして生成した紙幣Bの明度パターンデー
タおよび色度パターンデータと比較し、紙幣Bが受け入
れ可能か否か、受け入れ可能なときはその金種を判別す
るとともに、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によってめく
り取られているか否かを判別している。したがって、従
来のように、単に、透過光を、イメージセンサによって
光電的に検出して、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣
の濃度パターンを各金種の紙幣の基準濃度パターンと比
較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および
紙幣が一枚づつ、吸引管によって吸引されているか否か
を判別する場合に比して、精度良く、紙幣Bが受け入れ
可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸
引管2によって吸引されて、めくり取られているか否か
を判別することができる。
【0046】また、本実施態様によれば、紙幣Bが受け
入れ可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づ
つ、吸引管によってめくり取られているか否かを判別す
る際、紙幣BのR/Gデータ、B/GデータおよびGデ
ータのみを用いているため、取り扱うデータ量を減少さ
せることができ、判別時間を短縮させることが可能にな
る。
【0047】図7は、本発明の別の実施態様にかかる紙
幣判別装置を含む紙幣計数機の検出系、駆動系、制御
系、入力系および表示系のブロックダイアグラムであ
る。図7に示されるように、本実施態様においては、カ
ラーセンサ21と集光レンズ22の位置を調整する光学
系位置調整手段50が設けられている。すなわち、カラ
ーセンサ21は、光源20から発せられ、紙幣Bを透過
した光の一部を、集光レンズ22を介して、受光するよ
うに構成されているため、カラーセンサ21と集光レン
ズ22の位置を調整することによって、カラーセンサ2
1により、紙幣Bの透過光を光電的に検出して、アナロ
グパターンデータを生成する紙幣Bの領域を選択するこ
とが可能になる。したがって、本実施態様においては、
カラーセンサ21と集光レンズ22の位置を調整して、
一万円札の基準明度データおよび基準色度データの存在
する領域、五千円札の基準明度データおよび基準色度デ
ータの存在する領域ならびに千円札の基準明度データお
よび基準色度データの存在する領域が重なり合わないよ
うに、かつ、これらの領域と、二枚の一万円札、五千円
札、千円札が、同時に吸引管2によってめくり取られた
場合における明度データおよび色度データが存在する領
域が、互いに重なり合わないように、カラーセンサ21
により、紙幣Bの透過光を光電的に検出して、アナログ
パターンデータを生成する紙幣Bの領域を選択すること
によって、紙幣Bの判別精度を向上させることができる
ように構成されている。
【0048】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることがいうまでもない。
【0049】たとえば、前記実施態様においては、あら
かじめ、各金種の紙幣のGデータに基づき、基準明度パ
ターンデータを求めるとともに、R/GデータおよびB
/Gデータに基づき、基準色度パターンデータを求め
て、ROM31に記憶させておき、紙幣Bの透過光のG
データに基づく明度パターンデータならびにR/Gデー
タおよびB/Gデータに基づく色度パターンデータと比
較をして、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能
なときは、その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2
により吸引されて、めくり取られているか否かを判別し
ているが、R、G、Bの任意の一色に対応する色データ
に基づき、基準明度パターンデータを生成して、ROM
31に記憶させ、対応する紙幣Bの透過光の色データに
基づく明度パターンデータと比較をするとともに、R、
G、Bの任意の一色に対応する色データによって、他の
二色に対応する色データを除算して得たデータに基づい
て、基準色度パターンデータを求めて、ROM31に記
憶させておき、紙幣Bの透過光の対応する色データによ
って、他の二色に対応する色データを除算して得たデー
タに基づく色度データと比較して、紙幣Bが受け入れ可
能か否か、受け入れ可能なときは、その金種および紙幣
Bが一枚づつ、吸引管2により吸引されて、めくり取ら
れているか否かを判別するようにしてもよい。
【0050】また、前記実施態様においては、あらかじ
め、各金種の紙幣のR/GデータおよびB/Gデータに
基づいて、基準色度パターンデータを求めて、ROM3
1に記憶させておき、紙幣Bの明度パターンデータと各
金種の紙幣の基準明度パターンデータとを比較するとと
もに、紙幣Bの透過光のR/GデータおよびB/Gデー
タに基づく色度パターンデータと基準色度パターンデー
タを比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ
可能なときは、その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引
管2により吸引されて、めくり取られているか否かを判
別しているが、R、G、Bの任意の二色に対応する色デ
ータを加算して得た各金種の紙幣の基準色度パターンデ
ータをROM31に記憶させておき、演算回路35によ
って、紙幣Bの透過光のR、G、Bの基準色度パターン
データを生成するのに用いた二色に対応する色データを
加算させて、色度パターンデータを生成し、紙幣Bの明
度パターンデータと各金種の紙幣の基準明度パターンデ
ータを比較するとともに、紙幣Bの色度パターンデータ
と各金種の紙幣の基準色度パターンデータとを比較し
て、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能なとき
は、その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によっ
て吸引されて、めくり取られているか否かを判別するよ
うにしてもよい。
【0051】さらに、前記実施態様においては、あらか
じめ、各金種の紙幣のR/GデータおよびB/Gデータ
に基づいて、基準色度パターンデータを求めて、ROM
31に記憶させておき、紙幣Bの明度パターンデータと
各金種の紙幣の基準明度パターンデータとを比較すると
ともに、紙幣Bの透過光のR/GデータおよびB/Gデ
ータに基づく色度パターンデータと基準色度パターンデ
ータとを比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け
入れ可能なときは、その金種および紙幣Bが一枚づつ、
吸引管2により吸引されて、めくり取られているか否か
を判別しているが、R、G、Bの任意の一色に対応する
色データを、R、G、Bの任意の二色に対応する色デー
タから減算して得た各金種の紙幣の基準色度パターンデ
ータをROM31に記憶させておき、演算回路35によ
って、基準色度パターンデータを生成するのに用いた
R、G、Bの一色に対応する色データを、R、G、Bの
他の二色に対応する色データから減算して、色度パター
ンデータを生成し、紙幣Bの明度パターンデータと各金
種の紙幣の基準明度パターンデータを比較するととも
に、紙幣Bの色度パターンデータと各金種の紙幣の基準
色度パターンデータとを比較して、紙幣Bが受け入れ可
能か否か、受け入れ可能なときは、その金種および紙幣
Bが一枚づつ、吸引管2によって吸引されて、めくり取
られているか否かを判別するようにしてもよい。
【0052】また、前記実施態様においては、圧力セン
サ18によって検出された吸引通路10および中空の軸
4内の圧力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数
と、コントロールユニット30が、磁気センサ25から
入力された作動片24の検出信号を出力した回数をカウ
ントして得た紙幣Bの計数枚数とを、RAM32に記憶
させ、両者が一致しないときは、圧力センサ18により
検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧力変動
に基づき算出された紙幣Bの計数枚数を、計数結果とし
て、表示手段39に表示させているが、両者が一致しな
いときに、コントロールユニット30が、磁気センサ2
5から入力された作動片24の検出信号を出力した回数
をカウントして得た紙幣Bの計数枚数を、計数結果とし
て、表示手段39に表示させるようにしてもよい。
【0053】さらに、前記実施態様においては、コント
ロールユニット30が、磁気センサ25から入力された
作動片24の検出信号を出力した回数をカウントして、
紙幣Bの計数枚数を算出しているが、圧力センサ18に
より検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧力
変動に基づいて、紙幣Bの計数枚数を算出する場合に
は、圧力センサ18によって検出され、出力される圧力
変動信号も、磁気センサ25によって検出され、出力さ
れる作動片24の検出信号も、出力間隔は同一であるの
で、回転筒3の外周部に作動片24を設けることも、磁
気センサ25を設けることも、必ずしも必要ではない。
【0054】また、前記実施態様においては、1枚目の
紙幣Bの金種をRAM32に記憶させ、2枚目以降の紙
幣Bが受け入れ可能か否かを、その金種がRAM32に
記憶された1枚目の紙幣Bの金種に一致するか否かによ
って、判別しているが、入力手段37に、計数すべき紙
幣Bの金種を入力して、RAM32に記憶させ、紙幣B
の金種が、入力手段37によって入力された金種と一致
するか否かにより、紙幣Bが受け入れ可能か否かを判別
するようにしてもよい。その場合には、ROM31から
は、入力手段37によって入力された金種の基準明度パ
ターンデータおよび基準色度パターンデータを読み出し
て、紙幣Bの明度パターンデータおよび色度パターンデ
ータと比較すれば十分である。
【0055】また、前記実施態様においては、図3およ
び図4に示されるように、カラーセンサ21によって光
電的に検出した紙幣Bの透過光のパターンデータを、A
/Dコンバータ33によってディジタル化した後、ディ
ジタルタイプの演算回路35によって、Gデータの生
成、R/Gデータの生成およびB/Gデータの生成をお
こない、RAM32に記憶するように構成されている
が、カラーセンサ21によって光電的に検出した紙幣B
の透過光のパターンデータを、演算増幅器などを利用し
たアナログタイプの演算回路によって、アナログタイプ
のGデータ、R/Gデータの生成およびB/Gデータの
生成をおこない、その後に、A/Dコンバータ33によ
ってディジタル化し、RAM32に記憶するように構成
することもできる。
【0056】さらに、前記実施態様においては、カラー
センサ21として、単一素子タイプのカラーセンサを用
いているが、単一素子タイプのカラーセンサを用いるこ
とは必ずしも必要でない。また、前記実施態様において
は、紙幣Bの金種を、紙幣Bの色度パターンデータのみ
に基づいて、判別しているが、色度パターンデータに加
えて、明度パターンデータをも用いて、紙幣Bの金種を
判別するようにしてもよい。
【0057】さらに、前記実施態様においては、光源2
0を常時発光させて、カラーセンサ21によって、透過
光を検出しているが、光源20に代えて、R成分の光を
発するR光源と、G成分の光を発するG光源と、B成分
の光を発するB光源と、これらのをR光源、G光源およ
びB光源を短い時間間隔で時分割発光させるタイミング
制御手段を設けるとともに、カラーセンサ21に代え
て、フォトセンサを設けて、R光源、G光源およびB光
源を時分割発光させるのと同期して、タイミング制御手
段によって、フォトセンサが受光して生成された紙幣B
の透過光のパターンデータを、R成分、G成分およびR
成分に分割するようにしてもよい。
【0058】さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づつ、吸
引して、めくり取りながら、計数する際、精度良く、金
種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙幣を検
出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されているか否
かを判別することのできる紙幣判別装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙
幣計数機の紙幣判別装置の略平面図である。
【図2】図2は、図1の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様にかかる紙幣判別装
置を含む紙幣計数機の検出系、駆動系、制御系、入力系
および表示系のブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、演算回路のブロックダイアグラムであ
る。
【図5】図5は、カラーセンサが紙幣の透過光を光電的
に検出することによって得られた多数の一万円札、五千
円札および千円札の明度パターンデータおよび色度パタ
ーンデータを、出力電圧の形で、プロットをして得たグ
ラフである。
【図6】図6は、一万円札の明度データが存在する領
域、一万円札の色度データが存在する領域、二枚の五千
円札が同時にめくり取られた場合の明度データが存在す
る領域およびその領域に対応する二枚の五千円札が同時
にめくり取られた場合の色度データが存在する領域の関
係を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明の別の実施態様にかかる紙幣判
別装置を含む紙幣計数機の検出系、駆動系、制御系、入
力系および表示系のブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 ホルダー 1a 載置板 1b 押え板 1c ホルダーの軸 2 吸引管 2a 吸引管の吸引口 2b 吸引管のキャップ 3 回転筒 4 回転筒の軸 5 モータ 6 吸引管の軸 10 吸引通路 12 真空ポンプ 13 ポンプモータ 14 連通路 15 ホルダーモータ 18 圧力センサ 20 光源 21 カラーセンサ 22 集光レンズ 24 作動片 25 磁気センサ 26 ホルダーセンサ 30 コントロールユニット 31 ROM 32 RAM 33 A/Dコンバータ 34 ポンプモータ制御手段 35 演算回路 36 スタートスイッチ 37 入力手段 38 リセット手段 39 表示手段 40 Rデータ生成部 41 Gデータ生成部 42 Bデータ生成部 43 R/Gデータ生成部 44 B/Gデータ生成部 50 光学系位置調整手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計数すべき紙幣の束を保持するホルダー
    と、中空軸のまわりに回転可能な回転筒と、前記回転筒
    を回転させるモータ手段と、前記回転筒の上面上に、前
    記中空軸のまわりに、互いに等しい角度を隔て、かつ、
    前記中空軸から等距離に、突出するように形成され、前
    記回転筒と同期して回転可能な複数の吸引管であって、
    少なくとも一つの吸引口を有する複数の吸引管と、前記
    中空軸内に真空圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複
    数の吸引管のうち、前記ホルダーに保持された紙幣に対
    向する所定の領域内に位置する吸引管のみが、前記中空
    軸の内部と連通するように配置された連通手段と、前記
    真空ポンプ手段により供給された真空圧によって、前記
    吸引口により吸引された紙幣に向けて、光を発する光源
    と、前記光源から発せられ、紙幣を透過した光を光電的
    に検出し、紙幣のカラーデータを生成するカラーセンサ
    と、前記カラーセンサによって生成されたカラーデータ
    に基づき、前記吸引口によって吸引された紙幣のR、
    G、Bに対応する色データを生成する演算手段と、計数
    すべき紙幣の各金種のR、G、Bに対応する基準色度デ
    ータおよび基準明度データを記憶するメモリ手段と、前
    記演算手段により生成されたR、G、Bに対応する色デ
    ータに基づき、前記紙幣の色度データを算出し、前記メ
    モリ手段に記憶された基準色度データと比較して、前記
    紙幣が受け入れ可能か否かおよび前記紙幣の金種を判別
    するとともに、前記演算手段により生成されたR、G、
    Bに対応する任意の一色の色データおよび前記紙幣の前
    記色度データと、前記メモリ手段に記憶された基準明度
    データおよび基準色度データとを比較して、紙幣が一枚
    づつ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判別
    する判別手段を備えたことを特徴とするを紙幣計数機の
    紙幣判別装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する色データで、他の二色に対応する色データ
    を除算して、前記色度データを生成し、前記メモリ手段
    が、R、G、Bの任意の一色に対応する色データであっ
    て、かつ、前記演算手段が他の二色に対応する色データ
    を除算するのに用いた色データで、他の二色に対応する
    色データを除算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準
    色度データを記憶し、前記判別手段が、前記演算手段に
    より生成された前記紙幣の色度データと前記メモリ手段
    に記憶された前記基準色度データを比較して、紙幣が受
    け入れ可能か否かおよび紙幣の金種を判別するととも
    に、前記演算手段により生成されたR、G、Bに対応す
    る任意の一色の色データおよび前記紙幣の前記色度デー
    タと、前記メモリ手段に記憶された基準明度データおよ
    び基準色度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記
    吸引口によって吸引されているか否かを判別するように
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣計数
    機の紙幣判別装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する色データを、他の二色に対応する色データ
    から減算して、色度データを生成し、前記メモリ手段
    が、R、G、Bの任意の一色に対応する色データであっ
    て、かつ、前記演算手段が他の二色に対応する色データ
    を減算するのに用いた色データを、他の二色に対応する
    色データから減算して得た計数すべき紙幣の各金種の基
    準色度データを記憶し、前記判別手段が、前記演算手段
    によって生成された紙幣の前記色度データと前記メモリ
    手段に記憶された前記基準色度データを比較して、紙幣
    が受け入れ可能か否か、紙幣の金種を判別するととも
    に、前記演算手段により生成されたR、G、Bに対応す
    る任意の一色の色データおよび前記紙幣の前記色度デー
    タと、前記メモリ手段に記憶された基準明度データおよ
    び基準色度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記
    吸引口によって吸引されているか否かを判別するように
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣計数
    機の紙幣判別装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の二
    色に対応する色データを加算して、色度データを生成
    し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の二色に対応
    する色データであって、かつ、前記演算手段が前記色度
    データを生成するのに用いた色データを加算して得た計
    数すべき紙幣の各金種の基準色度データを記憶し、前記
    判別手段が、前記演算手段により生成された紙幣の前記
    色度データと、前記メモリ手段に記憶された前記基準色
    度データを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣
    の金種を判別するとともに、前記演算手段により生成さ
    れたR、G、Bに対応する任意の一色の色データおよび
    前記紙幣の前記色度データと、前記メモリ手段に記憶さ
    れた基準明度データおよび基準色度データとを比較し
    て、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されてい
    るか否かを判別するように構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記カラーセンサが前記紙幣の
    カラーデータを生成するタイミングを設定可能な入力手
    段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    か1項に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記カラーセンサの位置を調整
    可能なセンサ位置調整手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の紙幣計数機の紙
    幣判別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6776409B2 (en) * 2002-06-28 2004-08-17 Longford Equipment International Limited Batch sheet feeding
WO2009153868A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 グローリー株式会社 紙葉類計数機
CN106652156A (zh) * 2017-01-09 2017-05-10 华南理工大学 一种基于tcs3200传感器的颜色识别分拣装置

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WO2009153868A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 グローリー株式会社 紙葉類計数機
CN106652156A (zh) * 2017-01-09 2017-05-10 华南理工大学 一种基于tcs3200传感器的颜色识别分拣装置

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