JP2000329546A - ピストン挙動解析用センサ取付構造 - Google Patents

ピストン挙動解析用センサ取付構造

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JP2000329546A
JP2000329546A JP11138622A JP13862299A JP2000329546A JP 2000329546 A JP2000329546 A JP 2000329546A JP 11138622 A JP11138622 A JP 11138622A JP 13862299 A JP13862299 A JP 13862299A JP 2000329546 A JP2000329546 A JP 2000329546A
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    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/06Testing internal-combustion engines by monitoring positions of pistons or cranks
    • GPHYSICS
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンの挙動を検出するセンサにおける熱
の影響を小さくする。 【解決手段】 ピストン4cを挟んで左右にかつ各上下
一対のセンサ8a・8bを配設し、それらセンサ8a・
8bを、ピストン4cを受容するシリンダ室を画定する
シリンダライナ3cを外囲するように設けられたウォー
タジャケット10を横切るように設ける。 【効果】 センサの収納ケースがウォータジャケットを
横切ることから、収納ケースを冷却水により好適に冷却
することができ、その収納ケースを介してセンサを冷却
することができ、センサに対する燃焼室からの熱の影響
を小さくすることができるため、センサの検出精度を高
め得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン作動時に
おけるピストンの挙動を解析するべくピストンとシリン
ダライナとの間のギャップを測定するセンサをシリンダ
ブロックに取り付けるのに適するピストン挙動解析用セ
ンサ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの高品質化のためにはエンジン
作動時の種々のデータを解析することが重要であり、例
えばピストン打音による異音が考えられる場合にはピス
トン挙動を解析すると良い。ピストン挙動解析にあって
は、シリンダライナ内を往復運動するピストンがシリン
ダライナ内周面に対して必要なギャップを有しているこ
とから、シリンダライナ内をピストンがその半径方向に
移動自在であるため、その移動をピストンとシリンダラ
イナとのギャップの変化として検出することができ、そ
の検出結果から上記解析が可能になる。
【0003】一方、エンジン作動時のピストンオーバヒ
ートを検出するべく、ピストンとシリンダライナとのギ
ャップを検出するためにシリンダブロックにギャップセ
ンサを取り付けたものとして、例えば特開平4−140
430号に開示されているものがある。そのようにして
設けたギャップセンサによるギャップ検出値を用いて上
記ピストン挙動を解析することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報ではギャップ
センサをシリンダライナのピストン下死点位置側に設け
ており、そのようなピストンの下死点位置側でのギャッ
プ検出では、ピストン挙動の正確な把握は不十分である
という問題がある。
【0005】そこで、挙動が不安定な上死点位置側での
ギャップ検出が必要である。しかしながら、上死点位置
側にギャップセンサを設ける場合には、燃焼室からの熱
の影響を大きく受けることになり、それにより種々の弊
害が起きる。例えばセンサ取付部とピストン(オイルリ
ング)間のシール性が悪化すると、そこから潤滑油の漏
れが生じ、オイル消費量が増大するという問題がある。
また、上記公報では、クランクシャフトの軸線方向側の
ギャップを検出できないという問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、ピストンの上死点位置における挙動を何ら問題なく
検出し得るセンサの取付構造を実現するために、本発明
に於いては、エンジン(1)作動時におけるピストン
(4a・4c)の挙動を解析するべく当該ピストン(4
a・4c)とシリンダライナ(3a・3c)との間のギ
ャップを少なくとも当該ピストン(4a・4c)の上死
点側で測定するセンサ(7a・7b・8a・8b)をシ
リンダブロック(6)に取り付けるためのピストン挙動
解析用センサ取付構造であって、前記センサ(7a・7
b・8a・8b)の収納ケース(11)が、前記シリン
ダライナ(3a・3c)を外囲するウォータジャケット
(10)を貫通して設けられているものとした。
【0007】これによれば、収納ケースを冷却水により
好適に冷却することができ、そのようにして冷却された
収納ケースを介してセンサを冷却することができ、燃焼
室からの熱の影響を小さくすることができる。
【0008】特に、前記収納ケース(11)の前記シリ
ンダライナ(3a・3c)側が固定されていると共に、
前記収納ケース(11)の前記ウォータジャケット(1
0)よりもエンジン外方側のシリンダブロック(6)に
設けられた部分が、前記シリンダブロック(6)との相
対的な熱変形が可能な状態にシール部材(16)により
シールされていると良い。これによれば、燃焼室の熱の
影響によりシリンダブロックが熱変形しても確実にシー
ルすることができる。
【0009】また、前記センサ(7a・7b・8a・8
b)の前記シリンダライナ(3a・3c)の内方に臨む
部分が耐熱樹脂製の蓋体(15)により覆われているも
のとした。これによれば、燃焼室の熱に対して蓋体によ
りセンサを保護することができ、また蓋体が樹脂製であ
ることからピストンが損傷することもないばかりでな
く、加工が容易なため、蓋体を取り付けた後にボア加工
を行うことができ、シール性も良い。
【0010】また、前記センサ(7a・7b)を、前記
シリンダブロック(6)におけるクランクシャフト
(5)の軸線方向側から前記シリンダライナ(3a)の
内方に向けて配設するものとした。これによれば、ピス
トンにおける熱変形の大きいトップランドに対して、ク
ランクシャフトの軸線方向の比較的大きな変位を検出す
るため、ピストン挙動の検出精度を高くすることができ
る。
【0011】また、前記センサ(7a・7b)を、前記
シリンダブロック(6)におけるクランクシャフト
(5)の軸線と直交する方向を避けた側から前記シリン
ダライナ(3a)の内方に向けて配設すると共に、前記
シリンダブロック(6)における前記クランクシャフト
(5)のスラスト規制部(17)を設けた所から前記ク
ランクシャフト(5)の軸線方向に最も離れた端壁(6
f)に設けるものとした。
【0012】これにより、スラスト規制部から離れた位
置にあるそのスラスト方向の変動量が大きいピストンの
トップランドの位置を好適にかつ精度良く検出すること
ができると共に、センサの取付構造も複雑になることが
なく、シリンダブロックも大型化することがない。な
お、センサは、クランクシャフトの軸線と直交する方向
を避けた側、すなわちほぼ180度であって180度よ
り小さい範囲内に配設されれば良く、そのように配設す
ることによりピストンのクランクシャフトの軸線方向へ
の挙動を検出することができる。
【0013】また、第1センサ(7a・7b)を、前記
シリンダブロック(6)におけるクランクシャフト
(5)の軸線方向側から前記シリンダライナ(3a)の
内方に向けて配設すると共に、第2センサ(8a・8
b)を、前記シリンダブロック(6)におけるクランク
シャフト(5)の軸線方向と直交する側から前記シリン
ダライナ(3c)の内方に向けて配設するものとした。
これにより、クランクシャフトの軸線方向と、クランク
シャフトの軸線方向に直交する方向とのそれぞれの方向
に対するピストン変位を検出できるので、ピストン挙動
を正確に把握できる。
【0014】さらに、多気筒エンジン作動時におけるピ
ストン(4a)の挙動を解析するべく当該ピストン(4
a)とシリンダライナ(3a)との間のギャップを少な
くとも当該ピストン(4a)の上死点側で測定するセン
サ(7a・7b)をシリンダブロック(6)に取り付け
るためのピストン挙動解析用センサ取付構造であって、
前記シリンダブロック(6)に、ウォータポンプ(1
8)から吐出される冷却水の導入口(6w)を形成し、
該冷却水導入口(6w)に最も近いシリンダライナ(3
a)の内方に向けて前記センサ(7a・7b)を配設す
るものとした。
【0015】これにより、冷却効率の最も高い位置にセ
ンサを配設することから、燃焼室からのセンサに対する
熱影響を極力低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明が適用されたエンジン1の
要部側断面図である。なお、図1には直列4気筒エンジ
ンが示されているが、本発明は、様々なエンジンに適用
し得るものである。
【0018】図1において、タイミングベルト(図示せ
ず)を取り付ける側の1番気筒からフライホイール2を
取り付ける側の4番気筒に至る各気筒毎に各シリンダラ
イナ3a・3b・3c・3dが設けられており、各シリ
ンダライナ3a〜3d内にそれぞれピストン4a・4b
・4c・4dが往復動自在に受容されている。また、各
ピストン4a〜4dとコネクティングロッドを介して連
結されたクランクシャフト5が、シリンダブロック6に
一体的に形成された各ジャーナル壁6a・6b・6c・
6d・6eに設けられた各ジャーナル軸受を介して回転
自在に支持されている。
【0019】本図示例のエンジン1にあっては、4サイ
クルエンジンであって良く、各気筒別に所定のタイミン
グで燃焼室内の燃料を燃焼させると、爆発・排気・吸気
・圧縮の各行程に伴って各ピストン4a〜4dが往復運
動する。それによりクランクシャフト5が回転し、フラ
イホイール2側からミッション(図示せず)に駆動力が
出力される。
【0020】このようなエンジン1におけるピストン挙
動を、ピストンのトップランドとシリンダライナとのギ
ャップ測定値や、ピストンスカートとシリンダライナと
のギャップ測定値から解析することができる。例えば図
2に示されるように、1番気筒に、そのシリンダライナ
3aの内周面に臨むようにかつ上下に所定の間隔をあけ
た第1センサとしての各センサ7a・7bを設け、3番
気筒には、気筒列方向から見て左右対称に、同様にそれ
ぞれ上下に所定の間隔をあけた第2センサとしての各セ
ンサ8a・8bを設ける。
【0021】第1センサの中で最も上方に位置するセン
サ7aが、ピストン上死点位置でピストンのトップラン
ド4Tとシリンダライナ3aとのギャップを測定してお
り(図5参照)、第2センサ8a・8bが、ピストン上
死点位置でピストンスカート4Sとシリンダライナ3c
とのギャップを測定している(図3参照)。また、第2
センサにおける上側センサ8aと下側センサ8bとの間
に、ピストン上死点位置におけるピストンピン9の軸心
9aが位置するように第2センサ8a・8bが配設され
ているので、ピストンスカート4Sの挙動検出精度が向
上している。なお、上記各センサ7a・7b・8a・8
bは、例えば渦電流式ギャップセンサであって良い。
【0022】3番気筒に設けられた各センサ8a・8b
にあっては、図3に示されるように、ピストンピン9の
軸線(クランクシャフト5の軸線に平行する線)に直交
する向きに位置している。これにより、ピストンピン9
の軸線回りの揺動によるピストン4のスラスト・反スラ
スト移動量を好適に検出し得る。また、各センサ8a・
8bは、ピストン4cを受容するシリンダ室を画定する
シリンダライナ3cを外囲するように設けられたウォー
タジャケット10を横切って設けられている。また、各
センサ7a・7bも同様にウォータジャケット10を横
切って設けられている。なお、図3に示されるように、
ピストン4cには、そのトップランド4T側からトップ
リングR1・セカンドリングR2・オイルリングR3の
3本のピストンリングが設けられている。
【0023】図4に代表してセンサ8aの要部を拡大し
て示す。その図4に示されるように、センサ8aは、金
属管状の収納ケース11と、その収納ケース11のシリ
ンダ室内方に臨む部分に設けられたコア12とを有す
る。そのコア12から延びる信号線12aと、コア12
に接合された温度補正用熱電対13の線とが、収納ケー
ス11内に収納され、エンジン外方の図示されない測定
機に接続される。なお、収納ケース11のシリンダライ
ナ3c側の部分の外周面にはねじ山が形成されており、
シリンダライナ3cを囲繞するスリーブ14にねじ結合
にて固定されている。
【0024】このように、収納ケース11がウォータジ
ャケット10を横切って設けられていることから、冷却
水により収納ケース11が冷却され、その収納ケース1
1を介してセンサ8aが冷却されるため、センサ8aの
冷却構造を別個に設ける必要がない。なお、収納ケース
11を真鍮等の放熱性の良い材質で形成されることが望
ましく、またステンレス等の耐腐食性の強い材質で形成
されることが望ましい。
【0025】そして、コア12及び収納ケース11のシ
リンダライナ3c側先端面を覆う耐熱樹脂製蓋体15が
設けられている。したがって、コア12はシリンダ室内
の燃焼ガスに直接触れることがなく、かつ蓋体15によ
り燃焼熱に対して保護されている。また、その蓋体15
がシリンダライナ3cの内周面に露出することになる
が、上記したように蓋体15は、樹脂製のため、埋め込
み後にボア加工と同時にかつ容易に加工できると共に、
ピストン3cに対して損傷を与えることもない。また、
各センサ7a・7b・8a・8bが、渦電流式ギャップ
センサの場合には、蓋体15が樹脂製であることから、
蓋体15のセンサに対する磁性への影響も少なく、検出
精度が向上する。
【0026】また、収納ケース11は、ウォータジャケ
ット10を貫通しかつシリンダブロック6の外壁部に挿
通されているが、その挿通部分にあっては、シリンダブ
ロック6が熱膨張した際に挿通方向に相対的なずれが生
じる。そのずれを収納ケース11との間のすべりで逃げ
ることができるように、収納ケース11とシリンダブロ
ック6の外壁部との間には、収納ケース11を外囲する
低摩擦材からなるシール部材16が設けられている。
【0027】また、シリンダブロック6の外壁部を貫通
して外方に延出している収納ケース11のシリンダブロ
ック6の外壁部への取付にあっては、その外壁部へねじ
結合した竹の子形管状部材19の軸線方向孔内に収納ケ
ース11を貫通させて行っている。それら両者間にチュ
ーブ状シール部材20を介装し、竹の子形管状部材19
の竹の子状外方突出部とチューブ状シール部材20とに
渡ってゴムチューブ21を弾発的に嵌装し、そのゴムチ
ューブ21の端部を内側のチューブ状シール部材20と
共にバンド22にて収納ケース11に対して締め付けて
いる。
【0028】このようにすることにより、ウォータジャ
ケット10を貫通させて設けたセンサ8aの収納ケース
11と、シリンダブロック6の外壁部との間からの冷却
水漏れを防止することができる。なお、シール部材16
の代わりに液体パッキンを塗布しても良いし、またチュ
ーブ状シール部材20の代わりにシールテープを巻き付
けるようにしても良い。
【0029】ところで、3番気筒に設けた各センサ8a
・8bはピストン行程の中間部における変位を検出する
ような位置に配設されているが、1番気筒における各セ
ンサ7a・7bにあっては、ピストン4aの上死点位置
の変位を検出し得る位置に配設されている。また、それ
らセンサ7a・7bは、クランクシャフト5の軸線方向
に位置しており、これによりピストン4aのクランクシ
ャフト5軸線方向への移動を検出し得る。なお、図では
センサ7a・7bをクランクシャフト5の軸線方向にシ
リンダライナ3aの内方へ向けて配設したが、クランク
シャフト5軸線方向への移動を検出するためのセンサの
配設にあっては、クランクシャフト5の軸線と直交する
方向を避けた側、すなわちほぼ180度であって180
度より小さい範囲内に配設すれば良く、そのように配設
することによりピストンのクランクシャフトの軸線方向
への挙動を検出することができる。
【0030】さらに、本エンジンにあっては、図1に示
されるように3番気筒と4番気筒との間のジャーナル壁
6dに、クランクシャフト5のスラスト規制部17を設
けている。したがって、その規制部17から最も離れて
いる1番気筒におけるピストン4aの上記スラスト挙動
が最も大きく、かつそのピストン4aの上死点位置近傍
における挙動が最も大きくなり、各センサ7a・7bを
上記したように配設することにより、上記スラスト挙動
の変位量を好適に検出し得る。
【0031】また本図示例では、シリンダブロック6の
ミッションへの出力取り出し側とは相反する端壁6f
に、図5に併せて示されるように、前記したように上下
一対のセンサ7a・7bが配設されている。なお、これ
ら各センサ7a・7bこれにより、スラスト規制部17
からクランクシャフト5の軸線方向に最も離れた所のピ
ストン4aのトップランドの挙動を検出することにな
り、その挙動を精度良く検出することができる。
【0032】また、上記端壁6f側には、タイミングベ
ルトなどが設けられていると共に、ウォータポンプ18
が設けられており、そのような大きな冷却源の近くに上
記各センサ7a・7bが配設されていることから、セン
サ7a・7bに対する冷却効果を好適に高めることがで
きる。なお、ウォータポンプ18にはラジエータ(図示
せず)で放熱された冷却水が導入され、ウォータポンプ
18から吐出される冷却水をシリンダブロック6内に導
入するための冷却水導入口6wがシリンダブロック6の
端壁6fに形成されている。
【0033】
【発明の効果】このように本発明によれば、センサの収
納ケースをウォータジャケットに貫通状態に設けて好適
に冷却し、その収納ケースを介してセンサを冷却するこ
とができ、センサに対する燃焼室からの熱の影響を小さ
くすることができるため、センサの検出精度を高め得る
と共に、そのようにセンサの収納ケースを設けた場合に
おいて、燃焼室の熱の影響によりシリンダブロックが熱
変形してもセンサの収納ケースに影響を及ぼすことなく
シールすることにより、何ら問題なく上記冷却水による
冷却効果を奏し得る。
【0034】また、燃焼室の熱に対して耐熱樹脂製蓋体
によりセンサを保護することにより、センサ保護のため
の蓋体を設けてもピストンが損傷することがなく、かつ
蓋体を取り付けた後に容易にシリンダボア加工を行うこ
とができ、シール性も確保できるばかりでなく、蓋体が
樹脂製のためセンサに対する磁性への影響も少なく、検
出精度が向上する。
【0035】また、ピストンにおける熱変形の大きいト
ップランドに対して、クランクシャフトの軸線方向であ
る気筒列方向の比較的大きな変位を検出するため、ピス
トン挙動の検出精度を高くすることができる。特に、ク
ランクシャフトのスラスト規制部から離れた位置にある
変動量の大きなピストンのトップランドの位置を検出す
るセンサをシリンダブロックの端壁に設けることによ
り、ピストン挙動を好適にかつ精度良く検出することが
できると共に、センサの取付構造も複雑になることがな
く、シリンダブロックも大型化することがない。なお、
センサは、クランクシャフトの軸線と直交する方向を避
けた側、すなわちほぼ180度であって180度より小
さい範囲内に配設されれば良く、そのように配設するこ
とによりピストンのクランクシャフトの軸線方向への挙
動を検出することができる。
【0036】また、多気筒エンジンにおいてウォータポ
ンプからの冷却水導入口に最も近いシリンダライナの内
方に向けてセンサを配設することにより、冷却効率の最
も高い位置にセンサが配設されるため、燃焼室からのセ
ンサに対する熱影響を極力低減することができ、検出精
度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジンの要部側断面図。
【図2】各センサの配設状態を示す模式的斜視図。
【図3】3番気筒におけるセンサの配設状態を示す要部
断面図。
【図4】センサの要部を拡大して示す側断面図。
【図5】1番気筒におけるセンサの配設状態を示す要部
断面図。
【符号の説明】
1 エンジン 3a・3c シリンダライナ 4a・4c ピストン 5 クランクシャフト 6 シリンダブロック 6f 端壁 7a・7b センサ 8a・8b センサ 10 ウォータジャケット 11 収納ケース 15 蓋体 16 シール部材 17 スラスト規制部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン作動時におけるピストンの挙動
    を解析するべく当該ピストンとシリンダライナとの間の
    ギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で測定す
    るセンサをシリンダブロックに取り付けるためのピスト
    ン挙動解析用センサ取付構造であって、 前記センサの収納ケースが、前記シリンダライナを外囲
    するウォータジャケットを貫通して設けられていること
    を特徴とするピストン挙動解析用センサ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記収納ケースの前記シリンダライナ側
    が固定されていると共に、前記収納ケースの前記ウォー
    タジャケットよりもエンジン外方側のシリンダブロック
    に設けられた部分が、前記シリンダブロックとの相対的
    な熱変形が可能な状態にシール部材によりシールされて
    いることを特徴とする請求項1に記載のピストン挙動解
    析用センサ取付構造。
  3. 【請求項3】 エンジン作動時におけるピストンの挙動
    を解析するべく当該ピストンとシリンダライナとの間の
    ギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で測定す
    るセンサをシリンダブロックに取り付けるためのピスト
    ン挙動解析用センサ取付構造であって、 前記センサの前記シリンダライナの内方に臨む部分が耐
    熱樹脂製の蓋体により覆われていることを特徴とするピ
    ストン挙動解析用センサ取付構造。
  4. 【請求項4】 エンジン作動時におけるピストンの挙動
    を解析するべく当該ピストンとシリンダライナとの間の
    ギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で測定す
    るセンサをシリンダブロックに取り付けるためのピスト
    ン挙動解析用センサ取付構造であって、 前記センサを、前記シリンダブロックにおけるクランク
    シャフトの軸線方向側から前記シリンダライナの内方に
    向けて配設したことを特徴とするピストン挙動解析用セ
    ンサ取付構造。
  5. 【請求項5】 エンジン作動時におけるピストンの挙動
    を解析するべく当該ピストンとシリンダライナとの間の
    ギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で測定す
    るセンサをシリンダブロックに取り付けるためのピスト
    ン挙動解析用センサ取付構造であって、 前記センサを、前記シリンダブロックにおけるクランク
    シャフトの軸線と直交する方向を避けた側から前記シリ
    ンダライナの内方に向けて配設すると共に、前記シリン
    ダブロックにおける前記クランクシャフトのスラスト規
    制部を設けた所から前記クランクシャフトの軸線方向に
    最も離れた端壁に設けたことを特徴とするピストン挙動
    解析用センサ取付構造。
  6. 【請求項6】 エンジン作動時におけるピストンの挙動
    を解析するべく当該ピストンとシリンダライナとの間の
    ギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で測定す
    るセンサをシリンダブロックに取り付けるためのピスト
    ン挙動解析用センサ取付構造であって、 第1センサを、前記シリンダブロックにおけるクランク
    シャフトの軸線方向側から前記シリンダライナの内方に
    向けて配設すると共に、 第2センサを、前記シリンダブロックにおけるクランク
    シャフトの軸線方向と直交する側から前記シリンダライ
    ナの内方に向けて配設したことを特徴とするピストン挙
    動解析用センサ取付構造。
  7. 【請求項7】 多気筒エンジン作動時におけるピストン
    の挙動を解析するべく当該ピストンとシリンダライナと
    の間のギャップを少なくとも当該ピストンの上死点側で
    測定するセンサをシリンダブロックに取り付けるための
    ピストン挙動解析用センサ取付構造であって、 前記シリンダブロックに、ウォータポンプから吐出され
    る冷却水の導入口を形成し、該冷却水導入口に最も近い
    シリンダライナの内方に向けて前記センサを配設したこ
    とを特徴とするピストン挙動解析用センサ取付構造。
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