JP7429545B2 - プローブ装置 - Google Patents
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Description
以下、本開示の実施形態に係る回転機械について、図1~図4を参照して説明する。本開示の実施形態では、回転機械として、蒸気タービンを一例に示す。図1に示すように、回転機械としての蒸気タービン1は、ケーシング2と、ロータ3と、軸受部4と、を備えている。
ケーシング2は、軸線方向Daに延びる筒状をなしている。軸線方向Daは、ロータ3の中心軸Oの延びる方向である。ケーシング2は、蒸気流入口21と、蒸気流出口22とを有している。蒸気流入口21は、ケーシング2において、軸線方向Daの第一側の端部に近い位置に配置されている。蒸気流入口21は、ケーシング2の外部から蒸気を内部に導入する。蒸気流出口22は、ケーシング2において、中心軸O方向の第二側の端部に近い位置に配置されている。蒸気流出口22は、ケーシング2内を流れた蒸気を外部に排出する。
ロータ3は、回転軸31と、動翼32と、を備えている。回転軸31は、ケーシング2の内部に収容されている。回転軸31は、中心軸Oを中心として軸線方向Daに延びている。回転軸31の軸線方向Daの両端部は、ケーシング2に固定された軸受部4により、中心軸O回りに回転自在に支持されている。動翼32は、回転軸31の軸線方向Daに間隔をあけて複数段配置されている。各動翼32は、回転軸31の外周面に、回転軸31の中心軸Oを中心とした径方向Drの外側に向かって延びるように設けられている。
図2及び図3に示すように、第一軸受部4A及び第二軸受部4Bのそれぞれのジャーナル軸受41には、プローブ11を備えたプローブ装置10が取り付けられている。各ジャーナル軸受41は、ケーシング2と一体に設けられた軸受台24上に配置されている。ジャーナル軸受41は、軸受本体411と、軸受ハウジング412と、を備えている。軸受本体411は、円環状で、その径方向Drの内側に回転軸31が挿入されている。軸受ハウジング412は、軸受本体411を支持する。軸受ハウジング412は、円環状で、軸受本体411の径方向Drの外側に配置されている。軸受ハウジング412は、軸受台24上に、図示しないハウジング支持部を介して支持されている。
プローブ11は、回転軸31の状態を検出する。本開示の実施形態において、プローブ11は、回転軸31の中心軸Oに直交する径方向Drにおける回転軸31の振動を検出する振動計である。プローブ11は、円柱状をなしている。
プローブ保持部材12は、第一端12aから第二端12bに向かって直線状に延びる円筒状の部材である。プローブ保持部材12は、ジャーナル軸受41に対して、プローブ保持部材12の延伸方向Deを、径方向Drに一致させて配置されている。延伸方向Deは、プローブ保持部材12の第一端12aと第二端12bとを結ぶ方向である。プローブ保持部材12の第一端12aは、ジャーナル軸受41に対して固定可能とされている。プローブ保持部材12の第一端12aには、プローブ11が固定されている。
図3に示すように、ガイドスリーブ13は、ケーシング2の一部を構成する軸受台カバー25に固定されている。軸受台カバー25には、ケーシング2の内外を連通する連通孔26が形成されている。連通孔26は、径方向Drに沿って直線状に軸受台カバー25を貫通している。連通孔26は、径方向Drに延長させた場合に、保持部材挿入孔412hと連続するような位置に形成されている。連通孔26の内周面には、雌ねじ部26nが形成されている。
上記構成のプローブ装置10は、プローブ11を保持するプローブ保持部材12の第一端12aが、軸受部4に固定されている。プローブ保持部材12の第二端12bは、ガイドスリーブ13に挿入されている。プローブ保持部材12の第二端12bとガイドスリーブ13の内周面との間には、プローブ保持部材12の延伸方向Deに間隔をあけて複数の弾性支持部材15が配置されている。これにより、プローブ保持部材12の第二端12bは、間隔を空けて配置された複数の弾性支持部材15によって、ガイドスリーブ13と同心状に、ガイドスリーブ13に安定的に保持される。したがって、ナットを用いることなくプローブ保持部材12の第二端12bを固定することができる。これにより、ナットの締め込み過ぎに起因するプローブ保持部材12の損傷を抑えることができる。また、プローブ装置10の組立に際しては、ガイドスリーブ13内にプローブ保持部材12を挿入すればよい。その結果、取付作業の手間が増えることを抑えつつ、損傷を抑えることが可能となる。
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
実施形態に記載のプローブ装置10は、例えば以下のように把握される。
回転機械としては、蒸気タービン1や遠心圧縮機が挙げられる。また、プローブ11としては、振動計、温度計が挙げられる。また、弾性材料としては、ゴム系材料、シリコーン系材料が挙げられる。
前記ガイドスリーブ13の外周面には、前記連通孔26の内周面に形成された雌ねじ部26nに螺合可能とされた雄ねじ部13nが形成され、複数の前記弾性支持部材15の少なくとも一つは、前記延伸方向Deで前記雄ねじ部13n及び前記雌ねじ部26nの少なくとも一方と重なる位置に配置されていてもよい。
2…ケーシング
3…ロータ
4…軸受部
4A…第一軸受部
4B…第二軸受部
10…プローブ装置
11…プローブ
11s…先端部
12…プローブ保持部材
12a…第一端
12b…第二端
12m…溝
12n…雄ねじ溝
12h…プローブ挿入孔
13…ガイドスリーブ
13n…雄ねじ部
15…弾性支持部材
15A…外側弾性支持部材
18…キャップ
21…蒸気流入口
22…蒸気流出口
24…軸受台
25…軸受台カバー
26…連通孔
26n…雌ねじ部
26s…空間
31…回転軸
32…動翼
41…ジャーナル軸受
411…軸受本体
412…軸受ハウジング
412h…保持部材挿入孔
412m…雌ネジ溝
42…スラスト軸受
Da…軸線方向
Dc…周方向
De…延伸方向
Dr…径方向
O…中心軸
Claims (4)
- 軸線周りに回転する回転軸と、
回転機械のケーシングの内部に配置された軸受部によって支持された回転軸の状態を計測するプローブ装置であって、
前記回転軸の状態を検出可能なプローブと、
第一端が前記軸受部に対して固定可能とされ、前記第一端に前記プローブが固定されたプローブ保持部材と、
前記ケーシングの内外を連通する連通孔に挿入可能とされ、内部に前記プローブ保持部材の第二端が挿入された筒状のガイドスリーブと、
前記プローブ保持部材の前記第二端と前記ガイドスリーブの内周面との間で、前記第一端と前記第二端とを結ぶ前記プローブ保持部材の延伸方向に間隔をあけて複数が配置され、前記プローブ保持部材の外周面に沿って延びる環状をなすように弾性材料から形成された弾性支持部材と、を備え、
前記ガイドスリーブは、前記連通孔に挿入された際に、前記ケーシングの外部から前記連通孔の途中までに至る長さで形成され、
前記連通孔内で、前記プローブ保持部材の外周面と前記連通孔の内周面との間には、空間が形成され、
前記弾性支持部材は、前記空間内に配置されないように、前記連通孔内であって前記プローブ保持部材の前記第二端と前記ガイドスリーブの内周面との間のみに配置されているプローブ装置。 - 前記ガイドスリーブの外周面には、前記連通孔の内周面に形成された雌ねじ部に螺合可能とされた雄ねじ部が形成され、
複数の前記弾性支持部材の少なくとも一つは、前記延伸方向で前記雄ねじ部及び前記雌ねじ部の少なくとも一方と重なる位置に配置されている請求項1に記載のプローブ装置。 - 前記雄ねじ部は、前記プローブ保持部材の前記第一端に向かってネジ径が漸次小さくなるテーパねじである請求項2に記載のプローブ装置。
- 前記プローブは、前記回転軸の振動を検出する振動計である請求項1から3の何れか一項に記載のプローブ装置。
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