JP6734060B2 - センサ、及び回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、センサ、及び回転機械に関する。
遠心圧縮機等の回転機械では、回転数を適宜変えることによって出力を調整している。しかしながら、回転数が低い運転領域、すなわち作動流体の流量が小さい運転領域では、旋回失速やサージが発生しやすいことが知られている。流路中におけるこのような旋回失速やサージの発生個所を特定することを目的として、これまでに種々の技術が実用化されている。
このような技術の一例として、下記の特許文献1に記載されたプラズマセンサが知られている。このプラズマセンサは、計測対象となる流体中でプラズマ放電を発生させるプラズマプローブと、流路中の外乱要因によって生じるプラズマの電圧変動を計測する電圧プローブと、を有している。
上記のようなプラズマセンサを回転機械の出口配管等に設置することで、配管中の作動流体に生じる圧力の変動を計測することができる。
特表2011−503527号公報
ところで、上記のような回転機械の流路上における旋回失速の発生個所を特定するためには、作動流体の圧力変動に対する計測機器の応答性を十分に確保することが重要である。このため、計測機器を可能な限り作動流体に近づけて設置することが望ましい。しかしながら、上記特許文献1のプラズマプローブを作動流体の流れの中に曝した場合、プラズマプローブ自体が流れを乱すことで、計測精度に影響を及ぼす可能性がある。
さらに、タービンや圧縮機等の回転機械では作動流体は、計測機器の耐用限界付近まで昇温されることが一般的である。しかしながら、上記特許文献1に記載されたプラズマプローブは、上記のような高温の作動流体に耐えるための措置がなされていないため、適用可能な作動流体の温度範囲が限定的となってしまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであって、十分な計測精度と適用温度範囲とを備えるセンサ、及びこれを備える回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係るセンサは、流体の物理量を検出する検出部を有するセンサ本体と、前記センサ本体を固定する固定部、回転機械の作動流体が流通する流路の内周面の一部を形成する流路形成面、及び、前記固定部によって固定された前記センサ本体の検出部とともに検出空間を画成する画成面を有し、前記流路形成面と画成面とにわたって貫通孔が形成された第1治具と、を有し、前記流路形成面は、前記流路の前記内周面と連続する曲面形状をなし、前記第1冶具は、前記回転機械に対して着脱可能とされている。
上記の構成によれば、作動流体の物理量は、第1治具における検出空間を介して、センサ本体の検出部によって検出される。ここで、動作中の回転機械では、作動流体の流れに微小な脈動等が生じることが多い。したがって、仮に検出部を作動流体中に直接曝した場合、このような脈動が検出部によって捕捉されてしまうため、十分な計測精度を得ることができない可能性がある。しかしながら、上記のような構成によれば、検出空間内に流入した作動流体の物理量が検出部によって検出されるため、脈動等の影響を受けにくい。これにより、計測精度を十分に確保することができる。
さらに、この検出部は、流路形成面と画成面とを介して作動流体に接するため、作動流体の温度の変動の影響を検出部、及びセンサ本体が直接的に受ける可能性を低減することができる。
加えて、上記の構成によれば、流路形成面が流路の内周面と連続していることから、作動流体の流れを乱すことなく、センサを設置することができる。
本発明の一態様に係るセンサは、前記センサ本体に当接する当接面を有する冷却部と、該冷却部に外部から導かれた冷媒を供給する冷媒供給部と、を備えてもよい。
上記の構成によれば、センサ本体に伝わった熱を、冷却部の当接面を介して冷媒に移動させることができる。すなわち、センサ本体を冷却部によって熱から保護することで、センサの適用温度範囲を広くすることができる。
本発明の一態様に係るセンサでは、前記第1治具に着脱可能に支持されるとともに、前記センサ本体の少なくとも一部を覆う収容部を有する第2治具を備えてもよい。
上記の構成によれば、センサ本体が第2治具の収容部に覆われることで、センサを熱からさらに十分に保護することができる。加えて、第2治具は第1治具に対して着脱可能であることから、流路の内周面の形状に応じて第1治具を交換するのみで、様々な形状の流路にセンサを適用することができる。これにより、センサの汎用性を高めることができる。
本発明の一態様に係る回転機械は、軸線回りに回転するロータと、前記ロータに設けられ、前記軸線方向に間隔を空けて設けられた複数のインペラと、前記ロータの周囲を覆うことで、作動流体が流通する前記流路を形成するケーシングと、前記検出部を前記作動流体中に露出させた状態で前記ケーシングに支持される上記いずれか一態様の前記センサと、を備える。
上記の構成によれば、作動流体の物理量を高精度に計測することが可能であるとともに、適用温度範囲の広いセンサを備えた回転機械を得ることができる。
本発明の一態様に係る回転機械では、前記流路は、前記インペラの径方向外側の端部から、径方向外側に向かって延びるディフューザ通路を有し、前記検出部は、該ディフューザ通路内に連通していてもよい。
上記の構成によれば、センサの検出部がディフューザ通路内に連通していることから、インペラの近傍で流体の物理量を計測することができる。これにより、流体の物理量を、高い応答性と高い精度のもとで計測することができる。
本発明の一態様に係る回転機械では、前記ディフューザ通路の前記軸線方向一方側の壁面は、径方向内側から外側に向かうにしたがって前記軸線の一方側から他方側に向かって湾曲する曲面部を有し、前記検出部は、前記曲面部を介して前記ディフューザ通路内に連通していてもよい。
上記の構成によれば、センサの検出部がディフューザ通路内に連通していることから、インペラのさらに近傍で流体の物理量を計測することができる。これにより、流体の物理量を、さらに高い応答性と精度とのもとで計測することができる。
本発明の一態様に係る回転機械では、前記センサは、前記ディフューザ通路の延びる方向に配置され、前記貫通孔の延びる方向は、前記センサの配置される方向に交差していてもよい。
上記の構成によれば、センサをディフューザ通路に対して直交する方向に配置することなく、流体の物理量を計測することができる。つまり、センサを設けるためのスペースを小さく抑えることができる。
本発明によれば、十分な計測精度と適用温度範囲とを備えるセンサ、及び回転機械を提供することができる。
本発明の第一実施形態から第三実施形態に係る回転機械を軸線に交差する方向から見た断面図である。 本発明の第一実施形態に係る回転機械の要部拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係るセンサを中心軸に交差する方向から見た断面図である。 本発明の第二実施形態に係るセンサを中心軸に交差する方向から見た断面図である。 本発明の第三実施形態に係るセンサを中心軸に交差する方向から見た断面図である。 図5のV−V線における断面図である。 本発明の第四実施形態に係る回転機械を軸線に交差する方向から見た断面図である。 本発明の第四実施形態に係る回転機械の要部拡大断面図である。 本発明の第四実施形態に係るセンサを中心軸に交差する方向から見た断面図である。 本発明の第四実施形態に係る回転機械、及びセンサを軸線方向から見た断面図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態に係る回転機械100、及びセンサ10について図面を参照して説明する。図1に示すように、回転機械100としての遠心圧縮機100は、軸線O回りに回転するロータ1と、このロータ1の周囲を覆うことで流路2を形成するケーシング3と、ロータ1に設けられた複数のインペラ4と、を備えている。さらに、この遠心圧縮機100には、上記の流路2中を流通する作動流体Gの圧力や温度等の物理量を計測(検出)するセンサ10が設けられている。
ケーシング3は、おおむね軸線Oに沿って延びる円筒状をなしている。ロータ1は、このケーシング3の内部を軸線Oに沿って貫通するように延びている。軸線O方向におけるケーシング3の両端部には、それぞれジャーナル軸受5及びスラスト軸受6が設けられている。ロータ1は、これらジャーナル軸受5とスラスト軸受6とによって軸線O回りに回転可能に支持されている。
ケーシング3の軸線O方向一方側には、外部から作動流体Gとしての空気を取り入れるための吸気口7が設けられている。さらに、ケーシング3の軸線O方向他方側には、ケーシング3内部で圧縮された作動流体Gが排気される排気口8が設けられている。
ケーシング3の内側には、これら吸気口7と排気口8とを連通し、縮径と拡径を繰り返す内部空間が形成されている。この内部空間は、複数のインペラ4を収容するとともに、上記の流路2の一部をなしている。なお、以降の説明では、この流路2上における吸気口7が位置する側を上流側と呼び、排気口8が位置する側を下流側と呼ぶ。
さらに、ケーシング3には、センサ10が挿通されるためのセンサ挿通部3Hが開口されている。センサ10を取り付ける前の状態では、センサ挿通部3Hは、ケーシング3の外側と、流路2とを連通している。センサ挿通部3Hの内周面には、センサ10の一部が係合するための係合突起3Pが形成されている。この係合突起3Pは、センサ挿通部3Hの内周面の周方向に延びる円環状をなしている。詳しくは後述するが、このセンサ挿通部3Hに設けられたセンサ10は、流路2内を流通する作動流体G中に露出される。
ロータ1には、その外周面上で軸線O方向に間隔を空けて複数(6つ)のインペラ4が設けられている。図2に示すように、それぞれのインペラ4は、軸線O方向から見て略円形の断面を有するディスク41と、このディスク41の上流側の面に設けられた複数の羽根42と、これら複数の羽根42を上流側から覆うシュラウド43と、を有している。
ディスク41は、軸線Oと交差する方向から見て、該軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って、径方向の寸法が次第に拡大するように形成されることで、おおむね円錐状をなしている。
羽根42は、上記のディスク41の軸線O方向における両面のうち、上流側を向く円錐面上で、軸線Oを中心として径方向外側に向かって放射状に複数配列されている。より詳しくは、これら羽根42は、ディスク41の上流側の面から上流側に向かって立設された薄板によって形成されている。さらに、詳しくは図示しないが、これら複数の羽根42は、軸線O方向から見た場合、周方向の一方側から他方側に向かうように湾曲している。
羽根42の上流側の端縁には、シュラウド43が設けられている。言い換えると、上記複数の羽根42は、このシュラウド43とディスク41とによっておおむね軸線O方向から挟持されている。これにより、シュラウド43、ディスク41、及び互いに隣り合う一対の羽根42同士の間には空間が形成される。この空間は、後述する流路2の一部(圧縮通路22)をなしている。
流路2は、上記のように構成されたインペラ4と、ケーシング3の内部空間をそれぞれ連通する空間である。本実施形態では、1つのインペラ4ごと(1段ごと)に1つの流路2が形成されているものとして説明を行う。すなわち、6段のインペラ4を有する遠心圧縮機100では、上流側から下流側に向かって連続する6つの流路2が形成されている。
それぞれの流路2は、吸込通路21と、圧縮通路22と、ディフューザ通路23と、リターンベンド通路24と、リターン通路25と、を有している。なお、図2は、流路2及びインペラ4のうち、1段目と2段目のインペラ4を主として示している。
1段目のインペラ4では、吸込通路21は上記の吸気口7と実質的に直接接続されている。この吸込通路21によって、外部の空気が流路2上の各通路に作動流体Gとして取り込まれる。より具体的には、この吸込通路21は、上流側から下流側に向かうにしたがって、軸線O方向から径方向外側に向かって次第に湾曲している。
2段目以降のインペラ4における吸込通路21は、前段(1段目)の流路2におけるリターン通路25(後述)の下流端と連通されている。すなわち、リターン通路25を通過した作動流体Gは、上記と同様に、軸線Oに沿って下流側を向くように、その流れ方向が変更される。
圧縮通路22は、ディスク41の上流側の面、シュラウド43の下流側の面、及び周方向に隣り合う一対の羽根42によって囲まれた通路である。より詳しくは、この圧縮通路22は、径方向内側から外側に向かうに従って、その断面積が次第に減少している。これにより、インペラ4が回転している状態で圧縮通路22中を流通する作動流体Gは、徐々に圧縮されて高圧流体となる。
ディフューザ通路23は、ケーシング3の内周壁の一部であるディフューザ前壁23Aと、隔壁部材31のディフューザ後壁23Bとによって囲まれることで、軸線Oの径方向内側から外側に向かって延びる通路である。このディフューザ通路23における径方向内側の端部は、上記圧縮通路22の径方向外側の端部に連通されている。
なお、上記の隔壁部材31は、ケーシング3の内周側に一体に設けられることで、軸線O方向に隣接する複数のインペラ4同士の間を隔てる部材である。さらに、この隔壁部材31から見て、ディフューザ通路23及びインペラ4を挟んで上流側には、同じくケーシング3と一体に設けられた延伸部32が設けられている。延伸部32は、ケーシング3の内周面(不図示)から径方向内側に向かって延びる壁部である。
リターンベンド通路24は、ケーシング3の反転壁33と、隔壁部材31の外周壁31Aとで囲まれた、湾曲する通路である。リターンベンド通路24の一端側(上流側)は、上記ディフューザ通路23に連通され、他端側(下流側)は、リターン通路25に連通されている。このリターンベンド通路24は、ディフューザ通路23を経て、径方向の内側から外側に向かって流通した作動流体Gの流れ方向を反転させる。リターンベンド通路24の中途において、径方向の最も外側に位置する部分は、頂部Tとされている。この頂部Tの近傍では、リターンベンド通路24の内壁面は、3次元曲面をなすことで、作動流体Gの流動を妨げないようになっている。さらに、頂部Tには上記のセンサ挿通部3Hが開口しており、この開孔には、後述するセンサ10が設けられる。
リターン通路25は、ケーシング3における上記の隔壁部材31の下流側側壁31Bと、延伸部32の上流側側壁32Aとで囲まれた通路である。リターン通路25の径方向外側の端部は、上記のリターンベンド通路24と連通されている。さらに、リターン通路25の径方向内側の端部は、上述のように後段の流路2における吸込通路21に連通されている。
さらに、このリターン通路25中には、複数のリターンベーン50が設けられている。これらリターンベーン50は、リターン通路25中で、軸線Oを中心として放射状に配列されている。言い換えると、これらリターンベーン50は、軸線Oの周囲で周方向に間隔を空けて配列されている。具体的には、それぞれのリターンベーン50は、隔壁部材31の下流側側壁31Bから、延伸部32の上流側側壁32Aに向かって延びる板材によって形成されている。
続いて、本実施形態に係るセンサ10について、図1から図3を参照して説明する。センサ10は、図1に示すように、中心軸Ocに沿って延びる略円柱状をなしている。センサ10は、ディフューザ通路23の頂部Tに形成されたセンサ挿通部3Hに、その中心軸Ocをおおむね軸線Oの径方向に沿わせた状態で配置される。
具体的には図3に示すように、このセンサ10は、空気等の流体(作動流体G)の物理量を検出するセンサ本体11と、このセンサ本体11の先端部(流路2側の端部)に装着される第1治具12と、該第1治具12に着脱可能な第2治具13と、を備えている。
本実施形態で適用されるセンサ本体11は、おおむね円柱状をなすとともに、その延在中途に径寸法が変わる段差部11Sが形成されている。センサ挿通部3Hに挿通された状態において、この段差部11Sよりも径方向外側に位置する部分は大径部11Aとされ、この大径部11Aよりも径方向内側に位置する部分は小径部11Bとされている。小径部11Bの外周面には螺旋状のねじ部が形成されている。センサ本体11は、このねじ部を介して後述の第1治具12に固定される。
センサ本体11の大径部11Aには、上記の検出部11Dによって検出された物理量を電気信号として外部に送出するケーブル11Cが接続されている。さらに、小径部11Bの一方側の端面(軸線Oの径方向内側を向く端面)には、検出部11Dが設けられている。この検出部11Dが作動流体Gに触れることで、その圧力や温度等の物理量が検出される。(すなわち、センサ本体11としては、公知の圧力センサや温度センサ等が適宜選択されて用いられる。以下では、特にセンサ本体11として圧力センサを用いた例について説明する。)
第1治具12は、上記のセンサ本体11をケーシング3に対して固定するとともに、検出部11Dを作動流体Gの熱や脈動から保護するために設けられる治具である。より詳細には、この第1治具12は、流路形成面12B(後述)を有する円盤状の底部12Aと、この底部12Aから中心軸Oc方向に延びる略円筒状の筒部12Cと、を有している。
中心軸Oc方向における底部12Aの両面のうち、流路2側を向く面は、上記のリターンベンド通路24の一部を形成する流路形成面12Bとされている。すなわち、流路形成面12Bはリターンベンド通路24の頂部Tにおける曲面形状と連続するように3次元的に湾曲している。さらに換言すると、流路形成面12Bと、流路2とは、両者の間に段差や凹凸が形成されないように滑らかに接続されている。
底部12Aの両面のうち、流路形成面12Bと反対側の面は、上記センサ本体11の検出部11Dに対向する画成面12Dとされている。筒部12Cは、この画成面12Dから中心軸Ocの一方側(すなわち、軸線Oの径方向外側)に向かって延びている。筒部12Cの内側では、該筒部12Cの内周面と画成面12Dとによって空間が画成されている。この空間は、センサ本体11の小径部11Bを固定するための固定部12Eとされている。固定部12Eの内周面には、センサ本体11の小径部11Bに形成されたねじ部に対応する他のねじ部が形成されている。すなわち、これらねじ部同士が噛み合うことで、センサ本体11が第1治具12に固定される。
上記のようにセンサ本体11が第1治具12に固定された状態において、センサ本体11の検出部11Dと、第1治具12の画成面12Dとの間には、一定の容積を有する空間が形成される。この空間は、後述する検出空間V1とされている。さらに、この検出空間V1と流路2(リターンベンド通路24)とは、第1治具12の底部12Aに開孔された貫通孔12Fによって互いに連通されている。すなわち、リターンベンド通路24中を流通する作動流体Gの一部が、この貫通孔12Fを通じて検出空間V1内に流入した後、一定時間だけ滞留する。検出部11Dはこの検出空間V1内に滞留した作動流体Gを検出対象として、上記のように各種の物理量を検出・計測する。
なお、中心軸Oc方向から見て、底部12Aの外径寸法は上記のセンサ挿通部3Hの内径寸法とおおむね同一か、又はわずかに小さく設定されている。一方で、筒部12Cは底部12Aよりも小さな外径寸法を有している。これにより、底部12Aの径方向外側の端縁が、センサ挿通部3Hの内周面に設けられた係合突起3Pに係合する。
一方で、上記の筒部12Cの一方側の端縁(軸線Oの径方向内側を向く端縁)の外周面にも連結部12Gとしての他のねじ部が形成されている。この連結部12Gを介して、第2治具13が第1治具12に連結される。
センサ10を組立てた状態において、第2治具13は、第1治具12から軸線Oの径方向外側に向かって延びる筒状に形成されている。この第2治具13における軸線Oの径方向両端部のうち、径方向内側の端部は、上記第1治具12の連結部12Gのねじ部に対応する他のねじ部が形成されている。これらねじ部同士が噛み合うことによって第1治具12と第2治具13とが、軸線Oの径方向に互いに連結される。
さらに、第2治具13の外径寸法、すなわちセンサ10の中心軸Ocを基準とした場合の第2治具13の外径寸法は、センサ挿通部3Hの内径寸法とおおむね同一か、又はわずかに小さく設定されている。他方で、第2治具13の内径寸法は、上記のセンサ本体11における大径部11Aの外形寸法よりも大きく設定されている。これにより、第2治具13の内側の空間は、センサ本体11(大径部11A、およびケーブル11C)が収容される収容部12Hとされている。この収容部12H内で、センサ本体11は、その外周面と第2治具13の内周面との間に、中心軸Ocの径方向に一定の間隔を空けた状態で収容される。
また、第2治具13の外周面には、いずれも中心軸Ocの周方向に延びる2つの凹溝が形成されている。これら2つの凹溝のうち、第1治具12が連結される側(すなわち、軸線Oの径方向内側)に位置する凹溝は、Oリング60を収容する第1凹溝131とされている。すなわち、センサ挿通部3Hにセンサ10が挿通された状態において、このOリング60によってセンサ挿通部3H内外の気密が維持される。
さらに、この第1凹溝131よりも軸線Oの径方向外側に位置する第2凹溝132は、組立作業時等にモンキーレンチ等の工具が係合されるために設けられている。
続いて、上記のセンサ10を遠心圧縮機100に取り付ける際の手順の一例を説明する。まず、遠心圧縮機100のケーシング3におけるセンサ挿通部3Hに、上記の第1治具12を取り付ける。具体的には、センサ挿通部3Hの流路2側の開口(すなわち、軸線Oの径方向内側の端部)から、第1治具12の筒部12Cを挿入する。このとき、第1治具12の底部12Aとセンサ挿通部3Hの係合突起3Pとが係合する。
なお、このとき、第1治具12の固定部12Eには、センサ本体11が予め固定されている。さらに、センサ本体11における検出部11Dと、第1治具12の画成面12Dとの間には、第1シール材61(金属パッキン等)が設けられることが望ましい。この第1シール材61としては円環状に形成された銅材などが好適に用いられる。これにより、第1治具12の流路形成面12Bと流路2の内周面とが滑らかに連続した状態となる。
上記の状態で、図3に示すような第2シール材62(金属パッキン等)をセンサ挿通部3Hの外側の開口(すなわち、軸線Oの径方向外側の端部)から挿入することがさらに望ましい。第2シール材62の外径寸法は、センサ挿通部3Hの内径寸法とおおむね同一とされる。一方で、内径寸法は第1治具12の筒部12Cの外径寸法とおおむね同一とされる。
このような第2シール材62を設けることにより、係合突起3Pの内周面と第1治具12の筒部12Cの外周面との間の境界面が封止される。
続いて、上記の第2シール材62が取り付けられた状態で、第2治具13をセンサ挿通部3Hの外側から挿入し、連結部12Gを介して第1治具12と連結する。これにより、第1治具12の底部12Aと、軸線Oの径方向内側における第2治具13の端面とが、センサ挿通部3Hの係合突起3P、及び第2シール材62を挟んで対向した状態となる。すなわち、係合突起3Pによって第1治具12、及び第2治具13の中心軸Oc方向における固定位置が規定されるとともに、センサ挿通部3Hのシール性が確保される。
なお、シール性をさらに高めるために、上記の第1シール材61、第2シール材62に加えて、連結部12G、固定部12E等におけるそれぞれのねじ部に、ゲル状のガスケットや、シールテープを介在させてもよい。
最後に、第2治具13の外周面と、ケーシング3の外周面上とを、図3に示す継手部70によって互いに固定する。以上により、センサ10が遠心圧縮機100に取り付けられる。なお、詳細は図示しないが、上記の継手部70によるセンサ10の固定には、例えばねじ等のように、容易な固定と解除が可能な手段を用いられることが望ましい。これにより、遠心圧縮機100に対してセンサ10を着脱自在とすることができる。
続いて、上記遠心圧縮機100とセンサ10の動作について説明する。
通常の運転状態にある遠心圧縮機100では、作動流体Gは以下のような挙動を示す。まず、吸込口から流路2内に取り込まれた作動流体Gは、1段目の吸込通路21を経て、インペラ4中の圧縮通路22に流入する。インペラ4はロータ1の回転に伴って軸線O回りに回転していることから、圧縮通路22中の作動流体Gには、軸線Oから径方向外側に向かう遠心力が付加される。加えて、上記の通り、圧縮通路22の断面積は径方向外側から内側にかけて次第に減少していることから、作動流体Gは徐々に圧縮される。これにより、高圧の作動流体Gが、圧縮通路22から後続のディフューザ通路23に送り出される。
圧縮通路22から流れ出た高圧の作動流体Gは、その後、ディフューザ通路23、リターンベンド通路24、リターン通路25を順に通過する。以後、2段目以降のインペラ4、及び流路2においても同様の圧縮が加えられる。最終的には、作動流体Gは、所望の圧力状態となって排気口8から不図示の外部機器に供給される。
しかしながら、上記のような遠心圧縮機100では、例えば通常状態よりも回転数が小さい状態では、作動流体Gの挙動が不安定になる場合がある。具体的には、作動流体Gの旋回失速などが生じることが知られている。このような現象は、遠心圧縮機100の流路2中で局所的に発生する圧力変動が原因とされる。本実施形態に係る遠心圧縮機100は、上記のセンサ10(圧力センサ)を備えていることから、このような作動流体Gの圧力変動を容易に検出することができる。
具体的には、流路2中の作動流体Gは、第1治具12の流路形成面12Bに形成された貫通孔12Fを通じて、検出空間V1に流入する。センサ本体11の検出部11Dは、この検出空間V1中の作動流体Gの圧力を計測・検出する。センサ本体11によって検出された圧力値は、電気信号としてケーブル11Cを通じて外部の処理装置等(不図示)に送られる。
特に、図1に示すように、遠心圧縮機100の各圧縮段(各インペラ4)に対応させて、複数のセンサ10を取り付けることで、いずれの圧縮段で圧力変動、及びこれに起因する旋回失速が生じたかを、正確に判定することができる。
加えて、上記のセンサ10が取り付けられるセンサ挿通部3Hは、リターンベンド通路24(流路2)の頂部Tに設けられている。この頂部Tは、軸線Oの径方向において、ケーシング3の外部と最も近接する領域(すなわち、流路2の全領域のうち、軸線Oの最も外径側)に位置している。
したがって、ケーシング3の外部から流路2中に向かって、最短の寸法のもとで容易にセンサ10を到達させることができる。一方で、ケーシング3の外部から検出部11Dまでの寸法が比較的に長い場合、流路2中を流通する作動流体Gとケーシング3の外部の空気との温度差により、センサ10の内側(特に、第2治具13の内側)では、作動流体G中の水分が凝縮することで結露が生じる場合がある。このような結露の発生は、センサ10による計測精度に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、本実施形態では、センサ10のおおむね全体がケーシング3内に埋設されるため、結露の原因となる温度差を小さくすることができる。すなわち、センサ10の計測精度を高めるとともに、適用温度範囲を広く確保することができる。
さらに、頂部Tを含むリターンベンド通路24は、インペラ4の圧縮通路22のすぐ下流側にあたることから、頂部Tではインペラ4による作動流体Gの圧縮状態の良否(圧縮比の高低等)が顕在化しやすい。したがって、頂部Tにセンサ挿通部3Hを設けることによって、高い応答性をもって作動流体Gの圧力変動を検出することができる。
加えて、上記のセンサ10では、センサ本体11の検出部11Dと、第1治具12の画成面12Dとの間に、検出空間V1が形成されている。検出部11Dは、この検出空間V1内で滞留した作動流体Gの圧力を検出する。したがって、流路2中に検出部11Dが直接的に曝されている場合に比して、検出結果にノイズが乗る可能性を小さくすることができる。
また、第1治具12の流路形成面12Bは、流路2(頂部T)の内周面に連続するように形成される。これにより、作動流体Gの流れを妨げることなく、センサ10を設置することができる。すなわち、センサ10自体が流れを乱すことによる計測結果への影響を十分に小さくすることができる。
さらに、上記のセンサ10は、流路形成面12Bを有する第1治具12が、第2治具13に対して着脱可能とされている。したがって、流路2におけるセンサ挿通部3Hが設けられる箇所の曲面形状に応じて複数種類の第1治具12を用意し、必要に応じてこれを付け替えることができる。言い換えると、第2治具13を共用部品とすることができるため、センサ10の汎用性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、センサ本体11として圧力センサを採用した例を説明した。しかしながら、流体の物理量を計測することを志向する装置である限りにおいて、センサ本体11としていかなる装置を採用してもよい。すなわち、圧力センサに替えて、温度センサや流量センサをセンサ本体11として用いることが可能である。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図4を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同一の構成や部材については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、センサ10は、センサ本体11を冷却する冷却部9と、冷却部9に外部の冷媒を供給する冷媒供給部92と、を備えている。冷却部9の具体例としては、図4に示すように、センサ本体11の大径部11Aの外周面に沿って螺旋状に巻き付けられた管状の水冷ジャケット91が用いられる。水冷ジャケット91の表面のうち、螺旋の内周側をなす面は、センサ本体11の外周面に当接されることで当接面91Aをなしている。すなわち、この水冷ジャケット91は、センサ本体11と第2治具13との間の間隙に介在している。
冷媒供給部92は、水などの冷媒を貯留するタンク92Aと、タンク92A内の冷媒を上記の冷却ジャケット中に圧送するポンプ92Bと、バルブ92Cと、を備えている。冷却ジャケットの両端部は、いずれもタンク92Aに接続されている。すなわち、冷却ジャケットとタンク92Aは、循環流路を形成している。
バルブ92Cを開放した状態でポンプ92Bを駆動することにより、冷媒は水冷ジャケット91内を循環する。その結果、水冷ジャケット91の当接面91Aを介してセンサ本体11が冷却される。
遠心圧縮機100等の回転機械100では、作動流体Gの熱がセンサ本体11に及ぶ場合がある。具体的には、流路2からケーシング3、及び第2治具13を介してセンサ本体11に熱が伝搬されることが考えられる。このような熱は、センサ本体11の計測精度に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、上記のようにセンサ本体11を冷却することで、センサ本体11への熱の影響を低減し、計測精度を維持することができる。すなわち、センサ10の適用される温度範囲をさらに広く確保することができる。
[第三実施形態]
続いて、本発明の第三実施形態について図5と図6を参照して説明する。図5に示すように、本実施形態のセンサ10は、上記の冷却部9として、第2治具13の内側でセンサ本体11に当接するとともに、センサ本体11のケーブル11Cを外周側から覆う流路ブロック93を有している。
この流路ブロック93は、外形視で、センサ本体11の大径部11Aとおおむね同一の外径寸法を有する略円柱状をなしている。流路ブロック93の内部には、上記の冷媒が流通する複数(2つ)の流路系統Pが形成されている。具体的には図6に示すように、この流路系統Pは、センサ本体11の中心軸Oc方向(ケーブル11Cの延在方向)から見て径方向内側に位置する内側系統P2と、この内側系統P2よりも径方向外側に位置する外側系統P1と、を備えている。
内側系統P2は、中心軸Ocを中心として放射状に配列された複数対(8対)の流入管P21、及び排出管P22を有している。図5に示すように、各対の流入管P21と排出管P22は、流路ブロック93の一方側(軸線Oの径方向内側)で互いに連通されている。すなわち、流入管P21によって冷媒供給部92(タンク92A)から導かれた冷媒は、上記の連通部分を経た後、排出管P22を流通して再びタンク92Aに戻る。
外側系統P1は、上記の内側系統P2を外側から囲むように、中心軸Oc方向の断面視で円環状をなしている。この外側系統P1中でも、上記の冷媒供給部92から供給された冷媒が循環する。
以上のような構成によれば、外側系統P1内を流通する冷媒によって、流路ブロック93の当接面91Aを介してセンサ本体11を冷却することができる。加えて、この流路ブロック93は、センサ本体11のうち、特に耐熱保護が要求されるケーブル11Cを囲むように取り付けられる。すなわち、内側系統P2中を流通する冷媒によって、熱によるケーブル11Cの損傷を回避するとともに、ケーブル11Cを通じて授受されるセンサ本体11の計測結果(電気信号)の劣化を低減することができる。
なお、本実施形態における流路ブロック93に加えて、上述の第二実施形態において示した水冷ジャケット91をセンサ本体11に併せて設けることも可能である。このような構成によれば、センサ本体11の外周面、ケーブル11Cがともに冷却されるため、熱によるセンサ10への影響がさらに低減され、計測精度をさらに高めることができる。
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について図7から図10を参照して説明する。図7に示すように、本実施形態に係るセンサ10は、回転機械100における上記のディフューザ通路23上に設けられている。より詳細には、このセンサ10は、ディフューザ通路23中に、検出部11Dを露出させている。ここで、ディフューザ前壁23Aのうち、インペラ4の径方向外側の端部に近接する領域は、径方向内側から外側に向かうにしたがって、軸線O方向の一方側から他方側に向かって湾曲する曲面部23Cとされている。センサ10では、この曲面部23Cを介して、ディフューザ通路23と検出部11Dとが連通している。
本実施形態に係るセンサ10の詳細な構成について説明する。図7に示すように、センサ10は、回転機械100の軸線Oの径方向に延びるように、ケーシング3の内部(センサ挿通部3H)に埋設されている。特に、センサ挿通部3Hは、ケーシング3の軸線O方向一方側に設けられた吸気口7と、一段目のディフューザ通路23との間の領域に設けられている。センサ挿通部3Hの軸線Oに対する径方向内側には、センサ本体11の検出部11Dが位置している。一方で、径方向外側の端部は、吸気口7の内側に連通されている。
なお、図8に示すように、センサ挿通部3Hのうち、軸線Oに対する径方向外側の領域は、吸気口7の壁面におおむね直交する方向の延びることで、屈曲部30Hとされている。センサ挿通部3Hのうち、屈曲部30Hを除く領域(すなわち、軸線Oの径方向に延びる領域)は、挿通部本体31Hとされている。
センサ10のケーブル11Cは、センサ挿通部3Hから、上記の屈曲部30Hを経て吸気口7内に向かって延びている。具体的には、ケーブル11Cは、吸気口7の壁面に沿って適宜に湾曲した状態で固定されている。さらに、このケーブル11Cには、上記の第一実施形態と同様の、水冷ジャケット91が取り付けられている。
図9に示すように、本実施形態に係るセンサ10は、センサ本体11と、センサ本体11とディフューザ通路23内を連通する管状の第1治具12と、センサ本体11を保持する第2治具13と、を備えている。第2治具は、軸線Oに対する径方向に延びるように配置されている。第1治具12は、第2治具13の延びる方向に交差する方向に延びている。つまり、第1治具12は、軸線Oにおおむね平行に延びている。
第1治具12の両端部のうち、ディフューザ通路23側の端部は、ディフューザ通路23の壁面と面一をなすことで、流路形成面12Bを形成している。言い換えると、この第1治具12は、ディフューザ通路23内に突出していない。一方で、第1治具12の両端部のうち、ディフューザ通路23と反対側の端部は、画成面12Dとされている。さらに、第1治具12の内側は、貫通孔12Fとされている。ディフューザ通路23内の流体は、この貫通孔12Fを通じて、後述の検出空間V1内に向かって流入する。すなわち、これにより、センサ本体11の検出部11Dは、ディフューザ通路23内の作動流体中に露出した状態となる。
第2治具13は、センサ本体11の検出部11Dの周囲を覆うことで、検出空間V1を形成している。本実施形態では、第2治具13の径方向内側の端部には、この検出空間V1を外部と隔てる蓋部13Fが取り付けられている。蓋部13Fは、管状の第2治具13の端部を閉塞する部材である。第2治具13のうち、この蓋部13Fを除く部分は、第2治具本体13Hとされている。蓋部13Fは、第2治具本体13Hに対して、例えば溶接等によって固定されている。
この構成によれば、センサ10の検出部11Dがディフューザ通路23内に露出するように設けられることから、インペラ4のさらに、近傍で流体の物理量(圧力値の変動)を計測することができる。これにより、流体の物理量を、高い応答性と高い精度のもとで計測することができる。
さらに、第1治具12のディフューザ通路23側には、流路形成面12Bが形成されている。特に、流路形成面12Bは、ディフューザ通路23の曲面部23Cに沿って形成されている。これにより、第1治具12が、ディフューザ通路23内における作動流体の流れを乱す可能性を低減することができる。
また、上記の構成によれば、センサ10は、軸線Oの径方向に延びるように配置される。つまり、センサ10をディフューザ通路23に対して直交する方向に配置することなく、流体の物理量を計測することができる。つまり、センサ10を設けるためのスペースを小さく抑えることができる。
1…ロータ 2…流路 3…ケーシング 3H…センサ挿通部 3P…係合突起 4…インペラ 5…ジャーナル軸受 6…スラスト軸受 7…吸気口 8…排気口 9…冷却部 10…センサ 11…センサ本体 11A…大径部 11B…小径部 11C…ケーブル 11D…検出部 11S…段差部 12…第1治具 12A…底部 12B…流路形成面 12C…筒部 12D…画成面 12E…固定部 12F…貫通孔 12G…連結部 12H…収容部 13…第2治具 13F…蓋部 13H…第2治具本体 21…吸込通路 22…圧縮通路 23…ディフューザ通路 23A…ディフューザ前壁 23B…ディフューザ後壁 23C…曲面部 24…リターンベンド通路 25…リターン通路 30H…屈曲部 31…隔壁部材 31A…外周壁 31B…下流側側壁 31H…挿通部本体 32…延伸部 32A…上流側側壁 33…反転壁 41…ディスク 42…羽根 43…シュラウド 50…リターンベーン 60…Oリング 61…第1シール材 62…第2シール材 70…継手部 91…水冷ジャケット 91A…当接面 92…冷媒供給部 92A…タンク 92B…ポンプ 92C…バルブ 93…流路ブロック 100…回転機械 100…遠心圧縮機 131…第1凹溝 132…第2凹溝 G…作動流体 O…軸線 Oc…中心軸 P…流路系統 P1…外側系統 P21…流入管 P22…排出管 P2…内側系統 T…頂部 V1…検出空間

Claims (7)

  1. 流体の物理量を検出する検出部を有するセンサ本体と、
    前記センサ本体を固定する固定部、回転機械の作動流体が流通する流路の内周面の一部を形成する流路形成面、及び、前記固定部によって固定された前記センサ本体の検出部とともに検出空間を画成する画成面を有し、前記流路形成面と画成面とにわたって貫通孔が形成された第1治具と、
    を有し、
    前記流路形成面は、前記流路の前記内周面と連続する曲面形状をなし、
    前記第1冶具は、前記回転機械に対して着脱可能とされているセンサ。
  2. 前記センサ本体に当接する当接面を有する冷却部と、
    該冷却部に、外部から導かれた冷媒を供給する冷媒供給部と、
    を備える請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記第1治具に着脱可能に支持されるとともに、前記センサ本体の少なくとも一部を覆う収容部を有する第2治具を備える請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 軸線回りに回転するロータと、
    前記ロータに設けられ、前記軸線方向に間隔を空けて設けられた複数のインペラと、
    前記ロータの周囲を覆うことで、作動流体が流通する前記流路を形成するケーシングと、
    前記検出部を前記作動流体中に露出させた状態で前記ケーシングに支持される請求項1から3のいずれか一項に記載の前記センサと、
    を備える回転機械。
  5. 前記流路は、前記インペラの径方向外側の端部から、径方向外側に向かって延びるディフューザ通路を有し、
    前記検出部は、該ディフューザ通路内に連通している請求項4に記載の回転機械。
  6. 前記ディフューザ通路の前記軸線方向一方側の壁面は、径方向内側から外側に向かうにしたがって前記軸線の一方側から他方側に向かって湾曲する曲面部を有し、
    前記検出部は、前記曲面部を介して前記ディフューザ通路内に連通している請求項5に記載の回転機械。
  7. 前記センサは、前記ディフューザ通路の延びる方向に配置され、
    前記貫通孔の延びる方向は、前記センサの配置される方向に交差している請求項5又は6に記載の回転機械。
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