JP2013195101A - タービン監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出器をケーシングに取り付ける際に、被測定対象物とのギャップの調整を容易に行えるタービン監視装置を得る。
【解決手段】検出器3のセンサ部側をタービンのロータ1と所定のギャップGで対向させ、非接触でロータ1の動きを測定するタービン監視装置であって、検出器3の外周側にロックナット7で固定される調整リング5が螺合され、ケーシング2に設けられたアダプタ6の貫通穴に検出器3のセンサ部側が挿通され、固定ナット8により調整リング5がアダプタ6に締め付けられて検出器3がケーシング2に固定されており、ロックナット7及び固定ナット8を緩めて調整リング5を回すことで、検出器3とロータ1とのギャップGの調整を可能にした。
【選択図】図1
【解決手段】検出器3のセンサ部側をタービンのロータ1と所定のギャップGで対向させ、非接触でロータ1の動きを測定するタービン監視装置であって、検出器3の外周側にロックナット7で固定される調整リング5が螺合され、ケーシング2に設けられたアダプタ6の貫通穴に検出器3のセンサ部側が挿通され、固定ナット8により調整リング5がアダプタ6に締め付けられて検出器3がケーシング2に固定されており、ロックナット7及び固定ナット8を緩めて調整リング5を回すことで、検出器3とロータ1とのギャップGの調整を可能にした。
【選択図】図1
Description
この発明は、タービン発電機などの回転機において、タービン軸の振動や回転数や運転状態等を計測監視する非接触式のタービン監視装置に関し、詳しくは、その検出器本体部の取付構造に関するものである。
従来のタービン回転機の運転監視に用いられる非接触式の監視装置として、例えば、図11のような構成が開示されている。図11は、検出装置の検出器本体部分のみを簡略化して表示している。図に示すように、検出器プローブに納められた非接触式の振動検出器21は、その外周面にネジ部21aが形成されており、ケーシング22側のねじ穴にねじ込まれ、先端部が被測定対象であるタービンのロータ23と所定のギャップで対向するように構成されている。
サーボモータ24により振動検出器21を回転させることで、振動検出器21は上下移動し、振動検出器21の先端とロータ23とのギャップを調整するようになっている。
振動検出器21の外部側は、ケーブル25により振動監視部26に接続されている。
ギャップを所定の寸法に維持して計測範囲を逸脱しないように制御することで、ロータ23の振動を精度良く測定し監視するものである(例えば、特許文献1参照)。
サーボモータ24により振動検出器21を回転させることで、振動検出器21は上下移動し、振動検出器21の先端とロータ23とのギャップを調整するようになっている。
振動検出器21の外部側は、ケーブル25により振動監視部26に接続されている。
ギャップを所定の寸法に維持して計測範囲を逸脱しないように制御することで、ロータ23の振動を精度良く測定し監視するものである(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示すような従来のタービン監視装置では、非接触式の検出器は、上述のように、ケーシング側に形成した雌ねじ部に、ねじ込みにより取り付けられている。検出器と被測定対象であるロータとの取付ギャップの調整は、検出器のねじ込み長さを調整することで行うようになっているが、検出器をケーシング側にねじ込んだりねじ戻したりする際に、検出器に接続されているケーブルも一緒に回す必要があり、ケーブルが長い場合には作業性が悪いという問題があった。また、ケーブルが捩れて断線破損に繋がる虞があるなどの問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、検出器をロータのケーシング側に取り付ける際に、ロータとのギャップの調整を容易できるタービン監視装置を得ることを目的とする。
この発明に係るタービン監視装置は、センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触でロータの動きを測定するタービン監視装置において、検出器の外周側にロックナットで固定される調整リングが螺合され、ロータのケーシングに設けられたアダプタの貫通穴に検出器のセンサ部側が挿通され、固定ナットにより調整リングがアダプタに締め付けられて検出器がケーシングに固定されており、ロックナット及び固定ナットを緩めて調整リングを回すことで、ギャップの調整を可能としたものである。
また、一端側がロータのケーシングに固定され他端側にフランジ部を有するアダプタの貫通穴に検出器が挿通され、フランジ部において検出器の雄ねじ部がロックナットにより固定されており、ロックナットを緩めることで、ギャップの調整を可能としたものである。
また、検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、スリーブは、ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴にテーパ面を合わせて挿入されて固定ナットによりアダプタに締め付けられており、固定ナットを緩めることで、ギャップの調整を可能としたものである。
また、ロータのケーシングに検出器を取り付ける取付穴が設けられ、取付穴の内面に取付穴を取り巻く円環状の溝を有し、溝とケーシングの内部とがバイパス路で連通され、検出器は、溝に嵌め込まれた円環状のダイヤフラムの中心穴に挿通され、ケーシングの内圧がダイヤフラムにかかる押圧力でケーシングに固定されており、内圧が下がった状態で、ギャップの調整を可能としたものである。
更に、検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、スリーブは、ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴にテーパ面を合わせて挿入されて、内部に円環状のダイヤフラムを有する固定ナットによりアダプタに締め付けられ、ダイヤフラムの内部とケーシングの内部とが連通されてケーシングの内圧がダイヤフラムに作用しスリーブが押圧されて検出器がケーシングに固定されており、内圧が下がった状態で、ギャップの調整を可能としたものである。
この発明のタービン監視装置によれば、上記のように構成したのでので、いずれの構成においても、検出器をタービンのロータのケーシングに取り付ける場合や、検出器とロータとのギャップを調整する場合に、検出器自身を回転させずに作業を行うことができるため、検出器のケーブルが捩れることがなく、取り付けや調整作業が容易になる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図2は図1の検出器本体部の外観を示す斜視図である。
タービン監視装置は、タービン軸の振動や回転数や運転状態等を計測監視するものであり、本願発明では、非接触で計測する装置を対象としている。以下、図に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図2は図1の検出器本体部の外観を示す斜視図である。
タービン監視装置は、タービン軸の振動や回転数や運転状態等を計測監視するものであり、本願発明では、非接触で計測する装置を対象としている。以下、図に基づいて説明する。
図1、図2において、被測定対象物であるタービンのロータ1は、ケーシング2に図示しない軸受けにより支持されて回転する。タービン監視装置の検出器本体部は、ロータ1の振動等を測定する非接触式の検出器3、検出器3から導出されたケーブル4、検出器3の長さ方向中間部の外周に設けられた雄ねじ3aと螺合する調整リング5、検出器3とその付属機構をケーシング2に取付けるアダプタ6、調整リング5と検出器3を固定するロックナット7、調整リング5の外周に設けられた鍔部5aを利用して調整リング5をアダプタ6に取り付ける固定ナット8を有している。
検出器3は、例えば、渦電流式,静電容量式等のセンサ部が、筒状ケース内の一端側に内蔵されて、他端側からセンサ部に繋がったケーブル4が導出され、外観は棒状になっている。本願では、センサ部とそれを収容した筒状ケースとを含めて検出器3と称することにする。
ケーブル4の先には、検出器3で検出された出力信号に基づきタービンの状態を監視する監視制御部を備えており、それらを含めてタービン監視装置が構成されているが、本願発明は図1に示すような検出器本体部の取付構造に特徴有し、監視制御部は従来から知られている公知技術が用いられるので、本実施の形態及び以下の実施の形態でも監視制御部の図示や説明は省略する。
ケーブル4の先には、検出器3で検出された出力信号に基づきタービンの状態を監視する監視制御部を備えており、それらを含めてタービン監視装置が構成されているが、本願発明は図1に示すような検出器本体部の取付構造に特徴有し、監視制御部は従来から知られている公知技術が用いられるので、本実施の形態及び以下の実施の形態でも監視制御部の図示や説明は省略する。
次に、検出器本体部の組立手順を説明する。
アダプタ6は、ケーシング2の所定位置において、ケーシング2に形成されたねじ穴にねじ込まれて固定されている。検出器3の外周側の雄ねじ3aに、調整リング5を螺合させ、ロックナット7によって固定する。検出器3のセンサ部側をアダプタ6の中心に設けた貫通穴に挿通し、固定ナット8をアダプタ6の先端側の螺合させ、調整リング5をアダプタ6に取り付けることで、検出器3がケーシング2に固定される。
図2に示すように、固定ナット8には、周方向の1箇所に径方向のスリット8aが形成されており、更に、スリット8aに直交する方向にねじ9が設けられている。ねじ9を締め付ければスリット8aが狭まり、固定ナット8で鍔部5aの外周側が締め付けられて調整リング5が固定されるようになっている。ねじ9を緩めた状態では、調整リング5は、固定ナット8に対して軸回りに自由に回動可能に構成されている。
アダプタ6は、ケーシング2の所定位置において、ケーシング2に形成されたねじ穴にねじ込まれて固定されている。検出器3の外周側の雄ねじ3aに、調整リング5を螺合させ、ロックナット7によって固定する。検出器3のセンサ部側をアダプタ6の中心に設けた貫通穴に挿通し、固定ナット8をアダプタ6の先端側の螺合させ、調整リング5をアダプタ6に取り付けることで、検出器3がケーシング2に固定される。
図2に示すように、固定ナット8には、周方向の1箇所に径方向のスリット8aが形成されており、更に、スリット8aに直交する方向にねじ9が設けられている。ねじ9を締め付ければスリット8aが狭まり、固定ナット8で鍔部5aの外周側が締め付けられて調整リング5が固定されるようになっている。ねじ9を緩めた状態では、調整リング5は、固定ナット8に対して軸回りに自由に回動可能に構成されている。
次に、ロータ1と検出器3先端部とのギャップGの調整作業について説明する。
固定ナット8に設けたねじ9とロックナット7を緩め、検出器3を回転させずに保持した状態で調整リング5を回転させ、検出器3と調整リング5のねじ込み長さを変えて、所定のギャップGになるように調整する。所定のギャップGの位置で、ロックナット7を締め付けて調整リング5を検出器3に固定し、ねじ9を締め付けることで検出器3がアダプタ6に固定される。
上記のように、検出器3のギャップ調整は、検出器3側を軸回りに回転させずに、調整リング5側を回転させるので、検出器3から導出したケーブル4が捩れることがなく、容易にギャップ調整作業を行うことができる。
固定ナット8に設けたねじ9とロックナット7を緩め、検出器3を回転させずに保持した状態で調整リング5を回転させ、検出器3と調整リング5のねじ込み長さを変えて、所定のギャップGになるように調整する。所定のギャップGの位置で、ロックナット7を締め付けて調整リング5を検出器3に固定し、ねじ9を締め付けることで検出器3がアダプタ6に固定される。
上記のように、検出器3のギャップ調整は、検出器3側を軸回りに回転させずに、調整リング5側を回転させるので、検出器3から導出したケーブル4が捩れることがなく、容易にギャップ調整作業を行うことができる。
以上のように、実施の形態1のタービン監視装置によれば、センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触でロータの動きを測定するタービン監視装置において、検出器の外周側にロックナットで固定される調整リングが螺合され、ロータのケーシングに設けられたアダプタの貫通穴に検出器のセンサ部側が挿通され、固定ナットにより調整リングがアダプタに締め付けられて検出器がケーシングに固定されており、ロックナット及び固定ナットを緩めて調整リングを回すことで、ギャップの調整を可能としたので、検出器の取り付けやロータとのギャップを調整する場合に、検出器を回転させずに行えるので、検出器のケーブルが捩れることはなく、検出器の取付作業やギャップ調整作業を容易に行うことができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図4は図3の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図3は、実施の形態2によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図4は図3の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
検出器3をケーシング2に取り付けるためのアダプタ10は、長さ方向の一端側の外周に雄ねじを有する胴部10aと、その他端側に設けられた2枚のフランジ部10b,10cと、2枚のフランジを外周部で接続する接続部10dとで構成され、中心部には検出器3を貫通させて取り付け可能な貫通穴を有している。図3に示すように、このアダプタ10は、ケーシング2の所定位置へねじ込まれて固定されている。
検出器3には、長さ方向中間部外周に雄ねじ3aが形成されており、検出器3のセンサ部側をアダプタ10の貫通穴に挿通し、フランジ10cの両側から、ロックナット7により締め付けることで、検出器3がアダプタ10に固定されている。
検出器3には、長さ方向中間部外周に雄ねじ3aが形成されており、検出器3のセンサ部側をアダプタ10の貫通穴に挿通し、フランジ10cの両側から、ロックナット7により締め付けることで、検出器3がアダプタ10に固定されている。
次に図3,4を参照して本実施の形態の作用について説明する。
ロータ1と検出器3先端部とのギャップGの調整作業は、2つのロックナット7を緩め、ギャップGを所定寸法になるように合わせた状態で、ロックナット7を締め付ける。フランジ10bと10cの間には、スパナが入るだけの隙間を設けているので、内側のロックナット7も、容易に締め付けたり緩めたりすることができる。
検出器3とフランジ10cとは、ねじ込みではなく単に貫通穴に貫通させているだけなので、ギャップ調整作業において、検出器3を回転させる必要はないため、ケーブル4が捩れることがなく、容易にギャップ調整作業を行うことが可能である。
ロータ1と検出器3先端部とのギャップGの調整作業は、2つのロックナット7を緩め、ギャップGを所定寸法になるように合わせた状態で、ロックナット7を締め付ける。フランジ10bと10cの間には、スパナが入るだけの隙間を設けているので、内側のロックナット7も、容易に締め付けたり緩めたりすることができる。
検出器3とフランジ10cとは、ねじ込みではなく単に貫通穴に貫通させているだけなので、ギャップ調整作業において、検出器3を回転させる必要はないため、ケーブル4が捩れることがなく、容易にギャップ調整作業を行うことが可能である。
以上のように、実施の形態2のタービン監視装置によれば、一端側がロータのケーシングに固定され他端側にフランジ部を有するアダプタの貫通穴に検出器が挿通され、フランジ部において検出器の雄ねじ部がロックナットにより固定されており、ロックナットを緩めることで、ギャップの調整を可能としたので、検出器を回転させずに取り付けやギャップの調整ができ、検出器のケーブルが捩れることはなく、検出器の取付作業やギャップ調整作業を容易に行うことができる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図6は図5の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図5は、実施の形態3によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図6は図5の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図5,6に示すように、本実施の形態の検出器3は、外周側に雄ねじ部を有さずにストレートな棒状となっている。検出器3の外周側に、一端側にテーパ部11aを有し、柔軟性のある材料からなるスリーブ11が設けられている。スリーブ11の中心穴に検出器3がほぼ隙間のない状態で挿通されて取付けられている。
一方、ケーシング2側の取り付け部となるアダプタ12は、ケーシング2に一体に形成されて、内部側にスリーブ11のテーパ部11aが嵌合するテーパ穴を有し、外周側に雄ねじが形成されている。
スリーブ11の中心穴に検出器3を挿入した状態で、スリーブ11のテーパ部11aをアダプタ12のテーパ穴に合わせて押し当て、固定ナット13をアダプタ12に締め付けることにより、スリーブ11の弾性によりテーパ面同士、および中心穴と検出器3の側面とが密着し、検出器3がケーシング2に固定される。
一方、ケーシング2側の取り付け部となるアダプタ12は、ケーシング2に一体に形成されて、内部側にスリーブ11のテーパ部11aが嵌合するテーパ穴を有し、外周側に雄ねじが形成されている。
スリーブ11の中心穴に検出器3を挿入した状態で、スリーブ11のテーパ部11aをアダプタ12のテーパ穴に合わせて押し当て、固定ナット13をアダプタ12に締め付けることにより、スリーブ11の弾性によりテーパ面同士、および中心穴と検出器3の側面とが密着し、検出器3がケーシング2に固定される。
ロータ1と検出器3先端部とのギャップGの調整作業は、固定ナット13緩めてスリーブ11の締め付けを緩め、検出器3を所定位置に合わせたのち、再び固定ナット13を締め付けることで、ギャップGを変更することができる。このとき、検出器3は回転しないので、ケーブル6は捩れることはない。
なお、図5では、アダプタ12をケーシング2と一体に形成したもので説明したが、アダプタ12は別部材とし、ケーシングにねじ込んで取り付けても良い。
なお、図5では、アダプタ12をケーシング2と一体に形成したもので説明したが、アダプタ12は別部材とし、ケーシングにねじ込んで取り付けても良い。
以上のように、実施の形態3のタービン監視装置によれば、検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、スリーブは、ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴にテーパ面を合わせて挿入されて固定ナットによりアダプタに締め付けられており、固定ナットを緩めることで、ギャップの調整を可能としたので、検出器を回転させずに検出器の取り付けやギャップの調整が可能となり、検出器のケーブルが捩れることはなく、検出器の取付作業やギャップ調整作業を容易に行うことができる。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図8は図7の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図7は、実施の形態4によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図8は図7の検出器本体部の外観を示す斜視図である。図1と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図7,8に示すように、本実施の形態の検出器3も、実施の形態3と同様に外周側には雄ねじ部はなくストレートである。ケーシング2の所定位置に、検出器3を取り付けるための取付穴2aが設けられており、取付穴2aの内面に、取付穴2aの全周を取り巻くような溝2bが形成されている。溝2bには、少なくとも1箇所において、溝2bの外周側からケーシング2の内部に繋がるバイパス路14が形成されている。溝2bの内部には、リング型のダイヤフラム15が嵌め込まれており、ダイヤフラム15の中心穴に検出器3が挿通されている。したがって、ダイヤフラム15の外周側の空間とケーシング2の内部とが、バイパス路14で繋がった形となっている。
このような構成において、タービンの運転中は、ケーシング2内の内圧がバイパス路14を通してダイヤフラム15にかかり、この圧力がダイヤフラム15を中心側に押しつける力となって作用し、検出器3が締め付けられて固定されている。
このような構成において、タービンの運転中は、ケーシング2内の内圧がバイパス路14を通してダイヤフラム15にかかり、この圧力がダイヤフラム15を中心側に押しつける力となって作用し、検出器3が締め付けられて固定されている。
検出器3とロータ1とのギャップGの調整は、タービンが停止して内圧が下がっているときに行う。内圧が下がった状態では、ダイヤフラム15の締め付けが緩んでいるので、ギャップGを容易に調整することができる。調整時に検出器3を軸回りに回転させる必要はないので、ケーブル6が捩れることがない。
以上のように、実施の形態4のタービン監視装置によれば、ロータのケーシングに検出器を取り付ける取付穴が設けられ、取付穴の内面に取付穴を取り巻く円環状の溝を有し、溝とケーシングの内部とがバイパス路で連通され、検出器は、溝に嵌め込まれた円環状のダイヤフラムの中心穴に挿通され、ケーシングの内圧がダイヤフラムにかかる押圧力でケーシングに固定されており、内圧が下がった状態で、ギャップの調整を可能としたので、検出器のギャップ調整時に検出器は回転しないため、ケーブルが捩れることがなく、容易に取付作業やギャップ調整作業を行うことができる。またタービンの停止時には、容易に検出器を取外すことが可能である。
実施の形態5.
図9は、実施の形態5によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図10は図9の検出器本体部の外観を示す斜視図である。実施の形態3の図5と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、以下では相違点を中心に説明する。
図9は、実施の形態5によるタービン監視装置の、検出器本体部のケーシングへの取付状態を示す断面図であり、図10は図9の検出器本体部の外観を示す斜視図である。実施の形態3の図5と同等部分は同一符号を付して説明は省略し、以下では相違点を中心に説明する。
検出器3,スリーブ11,アダプタ12は実施の形態3と同等である。実施の形態3との相違点は、実施の形態3では、スリーブ11を固定ナット13で直接締め付けたが、本実施の形態では、スリーブ11と固定ナット16との間に断面が円形で全体がリング型をしたダイヤフラム17を設け、更に、ダイヤフラム17の内部側とケーシング2の内部側とを連通させるバイパスパイプ18を設けている点である。バイパスパイプ18は、可撓性のある細管で構成し、固定ナット16をアダプタ12に締め付けた後、組み付ける。
このような構成により、タービンの運転中は、ケーシング2内の内圧がバイパスパイプ18を通じてダイヤフラム17の内部にかかり、スリーブ11をアダプタ12側に押圧する力が働き、テーパ部の作用により、スリーブ11の中心穴が締め付けられ検出器3がケーシング2に固定される。
このような構成により、タービンの運転中は、ケーシング2内の内圧がバイパスパイプ18を通じてダイヤフラム17の内部にかかり、スリーブ11をアダプタ12側に押圧する力が働き、テーパ部の作用により、スリーブ11の中心穴が締め付けられ検出器3がケーシング2に固定される。
検出器3とロータ1とのギャップGの調整は、タービンの停止時に内圧が下がりダイヤフラム17の押し付け圧が下がって、スリーブ11の締め付けが緩んだ際に行う。このとき、検出器3を回転させる必要はないので、ケーブルが捩れることはない。
なお、アダプタ12をケーシング2と一体に形成したもので説明したが、アダプタ12は別部材とし、ケーシングにねじ込んで取り付けるようにしても良い。
なお、アダプタ12をケーシング2と一体に形成したもので説明したが、アダプタ12は別部材とし、ケーシングにねじ込んで取り付けるようにしても良い。
以上のように、実施の形態5のタービン監視装置によれば、検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、スリーブは、ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴にテーパ面を合わせて挿入されて、内部に円環状のダイヤフラムを有する固定ナットによりアダプタに締め付けられ、ダイヤフラムの内部とケーシングの内部とが連通されてケーシングの内圧がダイヤフラムに作用しスリーブが押圧されて検出器がケーシングに固定されており、内圧が下がった状態で、ギャップの調整を可能としたので、検出器のギャップ調整時に検出器本体は回転しないため、ケーブルが捩れることがなく、容易に取付作業やギャップ調整作業を行う事ができる。また回転機停止時には容易に検出器を取外すことが可能である。
1 ロータ 2 ケーシング
2a 取付穴 2b 溝
3 検出器 3a 雄ねじ
4 ケーブル 5 調整リング
5a 鍔部 6 アダプタ
7 ロックナット 8 固定ナット
8a スリット 9 ねじ
10 アダプタ 10a 胴部
10b,10c フランジ部 10d 接続部
11 スリーブ 11a テーパ部
12 アダプタ 13 固定ナット
14 バイパス路 15 ダイヤフラム
16 固定ナット 17 ダイヤフラム
18 バイパスパイプ。
2a 取付穴 2b 溝
3 検出器 3a 雄ねじ
4 ケーブル 5 調整リング
5a 鍔部 6 アダプタ
7 ロックナット 8 固定ナット
8a スリット 9 ねじ
10 アダプタ 10a 胴部
10b,10c フランジ部 10d 接続部
11 スリーブ 11a テーパ部
12 アダプタ 13 固定ナット
14 バイパス路 15 ダイヤフラム
16 固定ナット 17 ダイヤフラム
18 バイパスパイプ。
Claims (5)
- センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、前記検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触で前記ロータの動きを測定するタービン監視装置において、
前記検出器の外周側にロックナットで固定される調整リングが螺合され、前記ロータのケーシングに設けられたアダプタの貫通穴に前記検出器のセンサ部側が挿通され、固定ナットにより前記調整リングが前記アダプタに締め付けられて前記検出器が前記ケーシングに固定されており、
前記ロックナット及び前記固定ナットを緩めて前記調整リングを回すことで、前記ギャップの調整を可能としたことを特徴とするタービン監視装置 - センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、前記検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触で前記ロータの動きを測定するタービン監視装置において、
一端側が前記ロータのケーシングに固定され他端側にフランジ部を有するアダプタの貫通穴に前記検出器が挿通され、前記フランジ部において前記検出器の雄ねじ部がロックナットにより固定されており、
前記ロックナットを緩めることで、前記ギャップの調整を可能としたことを特徴とするタービン監視装置。 - センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、前記検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触で前記ロータの動きを測定するタービン監視装置において、
前記検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、前記スリーブは、前記ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴に前記テーパ面を合わせて挿入されて固定ナットにより前記アダプタに締め付けられており、
前記固定ナットを緩めることで、前記ギャップの調整を可能としたことを特徴とするタービン監視装置。 - センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、前記検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触で前記ロータの動きを測定するタービン監視装置において、
前記ロータのケーシングに前記検出器を取り付ける取付穴が設けられ、前記取付穴の内面に前記取付穴を取り巻く円環状の溝を有し、前記溝と前記ケーシングの内部とがバイパス路で連通され、前記検出器は、前記溝に嵌め込まれた円環状のダイヤフラムの中心穴に挿通され、前記ケーシングの内圧が前記ダイヤフラムにかかる押圧力で前記ケーシングに固定されており、
前記内圧が下がった状態で、前記ギャップの調整を可能としたことを特徴とするタービン監視装置。 - センサが内蔵され監視制御部へ接続されるケーブルが導出された棒状の検出器を有し、前記検出器のセンサ部をタービンのロータと所定のギャップで対向させ、非接触で前記ロータの動きを測定するタービン監視装置において、
前記検出器は、外周にテーパ面が形成されたスリーブの中心穴に挿通され、前記スリーブは、前記ロータのケーシングに設けられたアダプタのテーパ穴に前記テーパ面を合わせて挿入されて、内部に円環状のダイヤフラムを有する固定ナットにより前記アダプタに締め付けられ、前記ダイヤフラムの内部と前記ケーシングの内部とが連通されて前記ケーシングの内圧が前記ダイヤフラムに作用し前記スリーブが押圧されて前記検出器が前記ケーシングに固定されており、
前記内圧が下がった状態で、前記ギャップの調整を可能としたことを特徴とするタービン監視装置。
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