JP2000329236A - 往復動軸用密封装置 - Google Patents

往復動軸用密封装置

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JP2000329236A
JP2000329236A JP11137547A JP13754799A JP2000329236A JP 2000329236 A JP2000329236 A JP 2000329236A JP 11137547 A JP11137547 A JP 11137547A JP 13754799 A JP13754799 A JP 13754799A JP 2000329236 A JP2000329236 A JP 2000329236A
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JP
Japan
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lip
reciprocating shaft
sealing
sealing device
dust
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JP11137547A
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English (en)
Inventor
Seiji Miyazawa
誠司 宮澤
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Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】往復動軸の密封装置における2方向で2種類の
シール対象物のいずれをも完全にシールすること。 【構成】往復動軸の2方向で2種類の対象物をシールす
るのに相反する方向に設けられるそれぞれのリップの先
端をシャープエッジに形成するとともに、該シャープエ
ッジとされたそれぞれのリップ先端の位置を、該それぞ
れのリップ先端間の距離が往復動軸のストローク長さよ
り大として、両リップ先端が往復動する軸上を摺動する
ストローク範囲が互いにラップしないように設定したこ
と。 【効果】両リップの軸上の摺動幅がラップしないためそ
れぞれのリップが相反する方向に設けられていても掻き
出し現象がないので、それぞれのリップ先端がシャープ
エッジとされていることと相まってシール対象物の漏洩
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2方向で2種類のシー
ル対象物を密封するのに、2方向で2種類のシール対象
物のいずれをも完全に密封可能とした往復動軸用密封装
置に関する。
【0002】
【従来技術】この種の従来の密封装置は、図4に示すよ
うに、往復動する軸20におけるオイルとダストのよう
な2種類のシール対象物をシールするには相反する2方
向に主リップ21とダストリップ22が設けられるが、
この2方向の主リップ21及びダストリップ22の位置
が往復動する軸20のストロークより短い距離の範囲内
に設けられているのが通常である。そして、前記したよ
うに、主リップ21及びダストリップ22が往復動する
軸20のストロークより短い幅で位置していると、主リ
ップ21が軸上を摺動する幅Aとダストリップ22が軸
上を摺動する幅Bとが幅Cの部分においてラップするこ
ととなり、両リップが掻出し効果を有しているため前記
のラップした部分Cにおいてシール対象物が軸に付着
し、その分だけ漏れが生じることとなる。
【0003】そこで従来においては、2方向で2種類の
シール対象物のうち何れか一方のシール対象物を優先し
てシールし、該優先させた一方の対象物をシールするた
めの密封体のシール先端をシャープエッジ化し、他方の
シール先端をラウンド化して掻出しを抑えるいわゆるシ
ール性を多少低下させるようにしていた。例えば、農機
具関係である田植機の植付爪部のシールにおいては、図
4に示すように、その作業の性質上ダスト側Dである泥
水部のシールを優先させダストシール22の先端23を
シャープエッジとし、油室側Oのリップ21の先端24
をラウンド化としてシール性を多少低下させることによ
り往復動軸のシールを行っていた。
【0004】また、前記と反対に二輪車のフロントフォ
ークのシールの場合は油室側のシール性を優先して主リ
ップの先端をシャープエッジ化し、大気側のダストリッ
プの先端をラウンド化していた。しかしながら、近来に
おいては2方向で2種類のシール対象物のいずれのシー
ル対象物も完全にシールすることが要望されるようにな
ってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した要
望に応えるためになされたもので、2方向2種類のシー
ル対象物のいずれのシール対象物も完全にシール可能な
往復動軸用密封装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る往復動軸用
密封装置は、前記した目的を達成するために、往復動軸
の2方向で2種類の対象物をシールする往復動軸用密封
装置において、相反する方向に設けられるそれぞれのリ
ップ先端をシャープエッジに形成するとともに、該シャ
ープエッジとされたそれぞれのリップ先端の位置を、該
それぞれのリップ先端が往復動する軸上を摺動するスト
ローク範囲が互いにラップしないように設定したことを
その特徴とし、前記のそれぞれリップは、一体的に形成
してもまた別体の密封体に形成してもよいものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
すると、図1において、往復動軸1はストロークSで往
復動し、往復動軸1の密封に供される密封体2は金属補
強環3によって補強され、2方向の一方のリップである
主リップ4と該主リップ4の相反する方向に設けられる
他方のリップであるダストリップ6とからなり、主リッ
プ4の先端5はシャープエッジとされ、また、ダストリ
ップ6の先端7もシャープエッジとされている。また8
は副リップである。
【0008】前記した密封体2の主リップ4及び該主リ
ップ4と相反する方向に設けられるダストリップ6の軸
方向の間隔を本実施の形態においては往復動軸1のスト
ロークSの長さ以上に設定してある。このように設定す
ることにより、往復動軸1の作動時に主リップ4が軸1
上を摺動する範囲Aとダストリップ6が軸1上を摺動す
る範囲Bとはラップすることがなく、したがってシール
対象物の掻き出しを起こさせないようにすることがで
き、両リップのシャープエッジ化と相まって2方向で2
種類の対象物を完全にシールすることができる。
【0009】図1に示す本発明の実施の形態の例では、
主リップ4とダストリップ6とは一体的に形成したもの
が示されているが、往復動軸のストロークが長くなった
場合には、密封体2全体が長大化することも考えられる
ので、図2に示す第2実施例のように主リップ11とダ
ストリップ15とをそれぞれオイルシール10とダスト
シール14のように別体の密封体で形成するようにして
もよく、これを説明すると、オイルシール10はL型金
属補強環13で補強されその主リップ11のリップ先端
12はシャープエッジとされ、また、金属補強環17で
補強されたダストリップ15のリップ先端16がシャー
プエッジとされたダストシール14が前記のオイルシー
ル10とは別体で形成され、これら両密封体を背合せ状
にハウジング18内で組み付けしたものであり、この場
合においてもオイルシール10のシャープエッジ化され
たリップ先端12の軸に当接する位置及びダストシール
14のシャープエッジ化されたリップ先端16の軸に当
接する位置は、往復動軸のストロークの範囲外に設定し
てある。このように、オイルシール10及びダストシー
ル14を別体とすることにより往復動軸のストローク長
さに対応することができるものである。
【0010】図3に示す第3実施例の密封装置は、往復
動軸のストローク長さが更に長い場合に有用な密封装置
であって、図3においては、先に説明した図2と同一部
材は同一の符号を付してあり、オイルシール10とダス
トシール14とは別体で形成され、ハウジングに組み付
けられるときに、ハウジングの内周に設けられる突状壁
部19を介してオイルシール10及びダストシール14
を相反する方向に設置する。この場合においても両リッ
プ先端の軸に当接する位置は往復動軸のストローク長さ
の外側に位置させるものであり、前記のハウジングの内
周の突状壁19の幅を設定することにより往復動軸のス
トローク長さに対応することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る往復動軸用密封装置は、往
復動軸の2方向で2種類の対象物をシールする往復動軸
用密封装置において、相反する方向に形成されるそれぞ
れのリップの先端をシャープエッジとするとともに、該
シャープエッジとされたそれぞれのリップの位置を、そ
れぞれのリップ先端が往復動する軸上で摺動するストロ
ーク範囲が互いにラップしない位置に設定したので、そ
れぞれのリップ先端の軸上での摺動幅がラップしないた
めそれぞれのリップが相反する方向に設けられていても
掻出し現象がないので、2種類のシール対象物の漏れは
両リップ先端のシャープエッジ化と相まって全くなくす
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の密封装置の説明図
【図2】 本発明の密封装置の第2実施例の説明
【図3】 本発明の密封装置の第3実施例の説明
【図4】 従来の往復動軸用密封装置の説明図
【符号の説明】
1 往復動軸 4 主リップ 6 ダストリップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】往復動軸の2方向で2種類の対象物をシー
    ルする往復動軸用密封装置において、相反する方向に設
    けられるそれぞれのリップ先端をシャープエッジに形成
    するとともに、該シャープエッジとされたそれぞれのリ
    ップ先端の位置を、該それぞれのリップ先端が往復動す
    る軸上を摺動するストローク範囲が互いにラップしない
    位置に設定したことを特徴とする往復動軸用密封装置。
  2. 【請求項2】相反する方向に設けられたそれぞれのリッ
    プを単一の密封体に形成したことを特徴とする前記請求
    項1記載の往復動軸用密封装置。
  3. 【請求項3】相反する方向に設けられたそれぞれのリッ
    プを別体の密封体に形成したことを特徴とする前記請求
    項1記載の往復動軸用密封装置。
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Effective date: 20040511