JPH0527430U - 往復動用密封装置 - Google Patents

往復動用密封装置

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JPH0527430U
JPH0527430U JP085456U JP8545691U JPH0527430U JP H0527430 U JPH0527430 U JP H0527430U JP 085456 U JP085456 U JP 085456U JP 8545691 U JP8545691 U JP 8545691U JP H0527430 U JPH0527430 U JP H0527430U
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JP
Japan
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sealing
slope
fluid
reciprocating
parallel
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Withdrawn
Application number
JP085456U
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English (en)
Inventor
田 通 宣 蓬
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH0527430U publication Critical patent/JPH0527430U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 並行突起を有する往復動用密封装置におい
て、並行突起部で流体の流れを安定させることによりシ
ール性能を安定させる。 【構成】 並行突起7を突起の軸方向一方側の斜面71
と他方側の斜面72の角度θ1 ,θ2 に差を設けて、圧
力勾配に差を発生させることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば各種装置の軸封部に用いられるオイルシール等の往復動用 密封装置に関し、特にその密封摺動面に突起を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の往復動用密封装置としては、たとえば図3に示すようなオイル シールがある。すなわち、このオイルシールはハウジグ101と往復動軸間の環 状の隙間をシールするもので、ハウジング101に取付られる環状のシール本体 を有している。
【0003】 このシール本体100は往復動軸外周に摺動自在に密封接触するシールリップ 104を備えており、このシールリップ104の密封摺動面105には摺動抵抗 を下げるための並行突起106が設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、図3のように、密封摺動面10 5に設けられた並行突起106の形状が並行突起106の頂点106cからの一 方の斜面106aの角度θ1 と他方の斜面106bの角度θ2 との角度の間に差 がなかった。そのため、製造上のばらつきは除くとして、θ1 =θ2 では、一方 の斜面106a側と他方の斜面106b側での摺動面105上の圧力勾配に差が 生じないため、往復動軸102が往復動時並行突起106間と往復動軸102の 外周に介在する流体の流れが不安定になりやすく、シール性が不安定となる問題 があった。
【0005】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、並行突起部で流体の流れを安定させることによりシール性を安 定させ、シール性の向上を図り得る往復動用密封装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために本考案にあっては、互いに同心的に組付けられ相対 的に往復動自在に設けられた2部材間の環状の隙間をシールするもので、前記2 部材の内の一方の部材に環状のシール本体を取付けると共に、シール本体は前記 2部材の内の他方の部材に摺動自在に密封接触する密封摺動面を設け、該密封摺 動面に、複数の環状の突起を並行して設けた密封装置において、 前記突起の軸方向一方側の斜面と他方側の斜面の角度に差を設けてなることを 特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成の往復動用密封装置にあっては、密封摺動面に設けた突起の一方側の 斜面と他方側の斜面で角度差を設けているので、摺動面上の圧力勾配に差が生じ る。この圧力勾配の差によって、密封摺動面上の流体の流れが規制され、流れが 安定する。
【0008】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る往 復動用密封装置を示す図1及び図2において、1は環状のシール本体を示すもの で、互いに同心的に組付けられ相対的に往復動自在に設けられた2部材としての ハウジング2と往復動軸3の内、ハウジング2に取付固定されている。
【0009】 シール本体1内周側には主シールリップ5と副シールリップ6を備えており、 主シールリップ5の往復動軸3との密封摺動面52に、摺動抵抗低減用の複数の 並行突起7が設けられている。
【0010】 シール本体1は略断面逆h状の部材で、断面L字形状の補強環8を備え、この 補強環8の内端に上記したゴム状弾性体製の主シールリップ5と副シールリップ 6とが一体的に焼きつけられている。
【0011】 主シールリップ5は、上記補強環8の内向きフランジ部81の内端から軸方向 密封対象流体側Oに伸びて、その主リップ先端部51が往復動軸3外周に摺動自 在に密封接触すると共に、主リップ先端部51の大気側Aの斜面が密封摺動面5 2を成し、この密封摺動面52に複数の環状の並行突起7が互いに平行に設けら れている。
【0012】 この並行突起7は、断面形状三角形で一方の斜面側としての密封対象流体側斜 面71と、他方の斜面側としての大気側斜面72とで往復動軸3上での圧力勾配 に差を発生させるために、三角形状の頂点73を境に密封対象流体側斜面71の 角度θ1 と大気側斜面72の角度θ2 との間で差を設けている。
【0013】 たとえば、図1に示すように、大気側斜面72の角度θ2 を密封対象流体側斜 面71の角度θ1 より大きく、すなわちθ2 >θ1 とすると、大気側斜面72が なだらかで密封対象流体側斜面71が急な三角形状となる。
【0014】 また、この主リップ先端部51の外周には緊迫力を付与するための主スプリン グ53が装着されている。
【0015】 なお、本実施例では、大気側Aの主リップ先端部51の密封摺動面52の並行 突起7´は従来技術と同様のものであるが、本考案の並行突起7としてもよい。
【0016】 一方、副シールリップ6は大気側からの塵埃等の侵入を防止するためのもので 、上記補強環8の内向きフランジ部81の内端から軸方向大気側Aに向って伸び ており、主シールリップ5より若干短い構成となっている。この副シールリップ 6の副リップ先端部61は往復動軸3外周に摺動自在に密封接触している。また 、この副リップ先端部61の外周にも緊迫力を付与する主スプリング53より小 さい副スプリング62が装着されている。
【0017】 上記構成の密封装置にあっては、往復動軸3が往復移動すると、主シールリッ プ5の密封摺動面52に設けられている並行突起7間と往復動軸3の外周との間 に密封対象流体が介在することにより、往復動軸外周に対し、実質接触幅が小さ くなり、往復動軸3の外周と主シールリップ5の密封摺動面52との間の摺動抵 抗を下げている。
【0018】 また並行突起7の断面形状が密封対象流体側斜面71の角度θ1 と大気側斜面 72の角度θ2 との間に差が生じているので往復動軸3上での圧力勾配に差が生 じ、並行突起7間と往復動軸3の外周との間に介在する密封対象流体の流れが規 制されることになる。
【0019】 本実施例では密封対象流体側斜面71は急で、大気側斜面72はなだらかにな っているため、往復動軸3が大気側Aに移動すると密封対象流体は、並行突起7 のなだらかな大気側斜面72に沿って密封対象流体側Oに流れ、密封対象流体は 大気側Aに漏れず、逆に往復動軸3が密封対象流体側Oに移動すると密封対象流 体は、並行突起7の密封対象流体側斜面71が急なため大気側Aには非常に流れ にくく、大気側への漏れが非常に少なくなるというように流れが規制されること により流れが安定し、シール性も安定する。
【0020】 また、並行突起7の密封対象流体側斜面71の角度θ1 と大気側斜面72の角 度θ2 との間の差を上記実施例とは逆に、密封対象流体側斜面71の角度θ1 を 大気側斜面72の角度θ2 より大きく、すなわちθ1 >θ2 とすると、密封対象 流体側斜面71がなだらかで、大気側斜面72が急な並行突起7の断面三角形状 を成す。
【0021】 このような角度構成とすれば、往復動軸3が往復移動時密封対象流体の流れが なだらかな密封対象流体側斜面71に沿って大気側側流れ易くなるというように 流れが規制され密封対象流体の強制漏れが発生する。
【0022】 尚、上記実施例では、往復移動する2部材間のうち一方の部材である往復動軸 3に対してシールするものとして説明したが他方の部材であるハウジング2に対 してシールするものであってもよい。
【0023】
【考案の効果】
上記構成の往復動用密封装置にあっては、密封摺動面に設けた突起の一方の斜 面側の角度と他方の斜面側の角度との間に差を設けることにより、密封摺動面上 での圧力勾配に差が生じるので、この圧力勾配の差で流れが規制されることによ り流体の流れが安定し、もってシール性を安定させることができ、シール性の向 上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) は本考案の一実施例に係る往復動用密
封装置の要部縦断面図、同図(b) は同図(a) の並行突起
を示す要部拡大断面図、同図(c) は同図(a) の主シール
リップの要部断面図である。
【図2】図2は図1の往復動用密封装置の並行突起の模
式的断面図である。
【図3】図3(a) は従来の往復動用密封装置の要部縦断
面図、同図(b) は同図(a) の並行突起を示す要部縦断面
図、同図(c) は同図(b) の並行突起の模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シール本体 2 ハウジング 3 往復動軸 5 主シールリップ 51 主リップ先端部 52 密封摺動面 53 主スプリング 6 副シールリップ 61 副リップ先端部 62 副スプリング 7,7´ 並行突起 71 密封対象流体側斜面 72 大気側斜面 73 頂点 8 補強環 81 内向きフランジ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に組付けられ相対的に往復
    動自在に設けられた2部材間の環状の隙間をシールする
    もので、前記2部材の内の一方の部材に環状のシール本
    体を取付けると共に、シール本体には前記2部材の内の
    他方の部材に摺動自在に密封接触する密封摺動面を設
    け、該密封摺動面に、複数の環状の突起を並行して設け
    た密封装置において、 前記突起の、軸方向一方側の斜面と他方側の斜面の角度
    に差を設けてなることを特徴とする往復動用密封装置。
JP085456U 1991-09-24 1991-09-24 往復動用密封装置 Withdrawn JPH0527430U (ja)

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JP085456U JPH0527430U (ja) 1991-09-24 1991-09-24 往復動用密封装置

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ID=13859388

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JP085456U Withdrawn JPH0527430U (ja) 1991-09-24 1991-09-24 往復動用密封装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008096726A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-14 Nok Corporation 密封装置及び油圧シリンダ
JP2010159857A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Hitachi Automotive Systems Ltd 液圧緩衝器
JP2013050179A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nok Corp 密封装置

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Effective date: 19951130