JP2000324728A - 固定子鉄心、固定子、電動機、圧縮機および固定子鉄心製造方法 - Google Patents
固定子鉄心、固定子、電動機、圧縮機および固定子鉄心製造方法Info
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Abstract
を増やすことができず、銅損と鉄損の相反する損失を両
方低減することができなかった。 【解決手段】 バックヨーク部41、バックヨーク部4
1から突出した複数のティース6とを有する固定子コア
4において、ティース6のティース側面のティース側面
部辺7とティース側面部辺7に対してティースの先端側
に位置するティース先端部辺8の挟角およびティース側
面部辺7とティース側面部辺7に対してティースの根元
側に位置するティース根元部辺9の挟角を固定子コアの
横断面において略120°とした。
Description
いられる電動機に関するものである。
などには、コイルエンドが縮小でき巻線抵抗が小さくで
きる集中巻型電動機が高効率化とコンパクト化の目的で
検討されている。以下、冷蔵庫やエアコンの圧縮機用電
動機として用いられている従来の集中巻型電動機につい
て説明する。ここで、集中巻とは、複数のティースにま
たがらずに1つのティースの回りに集中的に巻線を巻く
ことをいう。
の固定子コアおよび回転子の断面図である。1は固定
子、3は絶縁部材としてのインシュレータであり一点鎖
線で示している、4は固定子コアである。この固定子コ
ア4は、図14に示した断面形状の磁性材料が複数枚積
層されて形成されている。図示していないが巻線は固定
子コア4の内径側よりインシュレータ3を介してティー
ス6に直巻きされる。5は固定子に対向して配置された
回転子であり、固定子コア4に巻回された巻線に電流を
通電することによって回転子5にトルクが発生し、回転
子5が回転する。6は固定子コアに形成されたティース
であり、このティースは図14における奥行き方向に厚
みを有している。
の根元側に設けられたバックヨーク部41、ティース6
先端のロータ対向部42とから構成される。また、ティ
ースとティースの間の巻線が収納されている空間をスロ
ットと呼び、このスロットはティース側面部辺7とティ
ース先端側辺8およびバックヨーク側辺13という3つ
の辺で囲まれる。
のし易さから、ティース側面部辺7とティース先端側辺
8とがなす角度およびティース側面部辺7とバックヨー
ク側辺13がなす角度は90度か90度に近いものが一
般的であった。
開平8−103043号には電機掃除機の送風電動機の
電機子鉄心が記載されている。図17は、電機子鉄心の
斜視図であり、図17(a)はコイルスロットの形状を
示す図である。図17(b)は電機子コイルが巻装され
る前の電機子鉄心の斜視図、図17(b)は電機子コイ
ルが巻装されている電機子鉄心の斜視図である。図18
はコイルスロットの形状を示す図である。
子、172は回転子鉄心、176は回転子鉄心172に
形成されている複数のコイルスロット、177はコイル
スロット176の外周開口を閉じるコイル抜け止め用の
蓋である。178は後述の電磁線179が回転子鉄心1
72に直に触らないように設けられる絶縁板であり、1
79は絶縁板178上に巻かれる電磁線である。蓋17
7は電磁線179が全部巻装した後にコイルスロット1
76の開口部側に取り付けられ、電磁線179が開口部
から抜け出ないようにしている。そして、一番上側の電
磁線179と蓋177との隙間を0.22mmと大きく
確保することにより、蓋177の取り付けをしやすくし
ている。但し、この送風電動機は図17(b)に示すよ
うに集中巻ではなく、分布巻きの電送機の例である。
の集中巻型電動機、および従来例2の送風電動機では次
のような問題点があった。電動機はなるべく少ない電動
機損失で駆動できれば高効率となるが、従来の電動機は
損失が多いものであった。この電動機の損失は銅損と鉄
損とに分離される。
I・n(nは巻数)に比例するため、nが多くなれば少
ない電流Iでトルクを発生できる。ここで、巻線の線径
を変えずに巻数nを増やすと巻線抵抗Rがnに比例して
大きくなるが、その分電流は減少できるため、2乗で効
く電流の効果で銅損が低減される。また巻線nは同じで
巻線の線径だけ大きくした場合には電流Iは同じで、巻
線抵抗Rが減少するために同じく銅損は低減する。即
ち、巻数nを増やすか、線径を大きくし、巻線の総断面
積を増やしてやれば銅損は低減できる。
大きい程鉄損が大きくなる。磁束密度は単位体積あたり
の磁束量であるため、磁束の通過する箇所の体積を増や
せば低減できる。
しようと巻線を多く巻く(又は太い巻線を巻く)ために
スロットを大きくすれば、磁束が通過する固定子鉄心の
体積が減少し、鉄損が増加する。また、鉄損を低減しよ
うとスロットを小さくして固定子鉄心の体積を増加させ
れば、巻線を巻くスペースが減少して銅損が増加する。
鉄損解析図である。図19において、図の黒い部分は磁
束密度が高く鉄損が高い箇所を示している。この図か
ら、ティース側面部辺7とティース先端側辺8との交差
部分の形状が鉄損に大きく影響する部分であることがわ
かる。そして、従来例1の電動機のティース側面部辺と
ティース先端側辺との交差部分の形状では、鉄損が集中
する形状であることがわかる。
号公報に記載された電動機の回転子は、ティース根元部
分とティース側面との間の挟角を120°としているも
のの、ティース側面部辺とティース先端側辺の交差部の
形状は従来のものと変わっていない。そのため、従来例
2で示した電動機についても、依然としてティース側面
部辺とティース先端側辺との交差部分に鉄損が集中して
おり、鉄損を低減させる構造ではなかった。
端部側面付近まで巻線を形成することはできなかった。
そのため、銅損の低減という観点からも十分なものでは
なかった。
ためになされたもので、銅損と鉄損の相反する損失を両
方低減、またはどちらかの損失を大きくすることなく、
もう一方の損失を大幅に低減し、高効率な集中巻型電動
機を提供することを目的とするものである。
は、バックヨーク部と、当該バックヨーク部から突出し
た複数のティース部とを有する固定子鉄心において、前
記ティース部は、ティース側面のティース側面部辺と、
当該ティース側面部辺に対してティースの先端側に位置
するティース先端部辺とを有し、前記ティース側面部辺
と前記ティース先端部辺の挟角を固定子鉄心の横断面に
おいて略120°としたものである。
面部辺に対して前記ティースの根元側に位置するティー
ス根元部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティ
ース根元部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略1
20°としたものである。
ース先端部辺の交差部にはアールが形成されており、こ
のアール半径を巻線の半径よりも小さくしたものであ
る。
面にバックヨーク側辺を有し、当該バックヨーク側辺と
前記ティース根元部辺との挟角は略150°であること
を特徴とするものである。
当該バックヨーク部から突出した複数のティース部と、
前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材
を介して前記ティース部に巻装された巻線とを有する固
定子において、前記ティース部は、ティース側面のティ
ース側面部辺と、当該ティース側面部辺に対してティー
スの先端側に位置するティース先端部辺とを有し、前記
絶縁部材は、前記ティース側面部辺を覆う第1の辺と、
前記ティース先端部辺を覆う第2の辺とを有し、前記第
1の辺と前記第2の辺の挟角を固定子鉄心の横断面にお
いて略120°としたものである。ここで、第1の辺は
以下の実施の形態における辺32に対応し、第2の辺は
以下の実施の形態における辺31に対応する。
ス先端部辺の挟角は前記第1の辺と前記第2の辺との挟
角よりも大きいことを特徴とするものである。
側面部辺に対して前記ティースの根元側に位置するティ
ース根元部辺とを有し、前記絶縁部材は、前記ティース
根元部辺を覆う第3の辺を有し、前記第2の辺と前記第
3の辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120°
としたものである。
の長さLは、前記巻線の直径をdとすると、 L=d(n−1+tan30°)(nは任意の自然数) の関係を有することを特徴とするものである。
においてティースの表面を覆う部分を有し、ティースの
突出方向に平行な縦断面においてティース表面を覆う第
4の辺と当該第4の辺に対してティース先端側に位置す
る第5の辺の挟角が略120°であることを特徴とする
ものである。。ここで、第4の辺は以下の実施の形態に
おける辺35に対応し、第5の辺は以下の実施の形態に
おける辺36に対応する。
と、当該バックヨーク部から突出した複数のティース部
とを有する固定子鉄心において、前記ティース部は、テ
ィース側面のティース側面部辺と、前記ティース側面部
辺に対して前記ティースの根元側に位置するティース根
元部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティース
根元部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120
°とし、且つ前記ティース部の数を9本としたものであ
る。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部とを有
する固定子鉄心と、前記ティース部の表面を覆う絶縁部
材と、当該絶縁部材を介して前記ティース部に巻装され
た巻線とを有する固定子において、前記ティース部はそ
の側面にティース側面部辺を有し、当該ティース側面部
辺のティース先端側若しくはティース根元側の端にはア
ールが形成され、前記絶縁部材は、前記ティース側面部
辺を覆う第1の辺と、前記アールが形成された部分を覆
う第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の辺との
挟角が略120°であることを特徴とするものである。
ここで第1の辺とは以下の実施の形態における辺32に
対応し、第2の辺とは以下の実施の形態における辺3
1、33に対応する。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部を有す
る環状の固定子鉄心と、当該環状の固定子鉄心の内部に
前記ティース部と対向して設けられたインナーロータ
と、前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁
部材を介して前記ティース部に集中巻きした巻線とを有
する電動機であって、前記絶縁部材は前記固定子鉄心の
横断面において、前記ティース部の側面を覆う第1の辺
と、当該第1の辺に対して前記ティース部の先端側に位
置する第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の辺
との挟角を略120°とし、前記第1の辺および前記第
2の辺上に前記巻線を俵巻きで巻装したものである。こ
こで第1の辺とは以下の実施の形態における辺32に対
応し、第2の辺とは以下の実施の形態における辺31に
対応する。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部を有す
る固定子鉄心と、当該固定子の前記ティース部と対向し
て設けられたインナーロータと、前記ティース部の表面
を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材を介して前記ティース
部に巻線とを有する電動機を有し、当該電動機により冷
媒の圧縮を行なう圧縮機であって、前記絶縁部材をポリ
フェニレンサルファイド樹脂により成形したものであ
る。
ク部、当該バックヨーク部から突出した複数のティース
部を有する固定子鉄心と、前記ティース部の表面を覆う
絶縁部材と、当該絶縁部材を介して前記ティース部に巻
装された巻線とを有し、前記絶縁部材は前記固定子鉄心
の横断面において、前記ティース部の側面を覆う第1の
辺と、当該第1の辺に対して前記ティース部の先端側に
位置する第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の
辺との挟角を略120°とした固定子製造方法であっ
て、前記バックヨーク部、前記複数のティース部、当該
複数のティース部間を繋ぐ連結部を有し、当該連結部に
おいて折り曲げ可能な固定子鉄心を作成する第1ステッ
プと、前記第1ステップの後、前記固定子鉄心の前記複
数のティース部を互いに平行に又は平行よりも前記複数
のティース部が互いに広げた状態で保持し、前記絶縁部
材を前記ティース部に取り付ける第2ステップと、前記
第2ステップの後、前記固定子鉄心の前記複数のティー
ス部を互いに平行に又は平行よりも前記複数のティース
部が互いに広げた状態で、前記絶縁部材を介して前記テ
ィース部に前記巻線を集中的に巻装する第3ステップ
と、前記第3ステップの後、前記連結部において前記固
定子鉄心を環状に折り曲げる第4ステップとを有する。
ぐバックヨーク部に設けられた薄肉部であり、当該薄肉
部で固定子鉄心を環状に折り曲げる。
を有する複数のコア片を積層して形成され、積層方向に
相隣るコア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記連結
部を形成する。
を有する複数のコア片を積層して形成され、同一層にお
いて相隣るコア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記
連結部を形成する。
を積層して前記固定子鉄心を形成し、前記複数のコア片
に設けられた貫通穴にピンを挿入することにより前記連
結部を形成する。
用いられる集中巻型電動機について説明する。 実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図1及び
図2に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態
1における集中巻型電動機の横断面図である。また、図
2は図1のスロット部分を拡大した図である。1は固定
子、2は巻線、3は絶縁部材としてのインシュレータで
あり、4は固定子コアである。巻線2は固定子コア4の
内径側から巻線機のノズルが挿入されて、このノズルを
動かすことによりインシュレータ3を介してティース6
に直巻きされる。巻線2はティース6に対していわゆる
集中巻で巻装される。5は固定子に対向して配置された
回転子であり、6は固定子コアに形成されたティースで
ある。
4との間の絶縁を行なうために設けられるものである。
圧縮機に用いるインシュレータ3としては、PPS樹脂
(ポリフェニレンサルファイド)を用いる。このPPS
樹脂とは、パラジクロルベンゼンと硫化アルカリを高温
高圧下で反応させて得られる[−Ph−S−]の繰り返し
構造からなる熱可塑性の結晶性エンプラである。このP
PS樹脂は従来のインシュレータ材料に比べ、耐熱性に
優れ、加水分解の心配がない、耐熱性が高い、成形性が
良い、強度、剛性が高いという特性を有している。
FC冷媒)、またそれに変わる新冷媒(HFC冷媒)、
冷凍機油いずれに対しても安定性が高く、圧縮機電動機
のインシュレータとして適している。また、本実施の形
態に記載したインシュレータ材料は、後述するように辺
31と辺32の挟角、辺32と辺33の挟角を120°
に成形する必要があり、この材料を用いることで成形後
のインシュレータ形状が適切な形状で作成できる点で有
効である。また、集中巻きは分散巻きに対してインシュ
レータにかなりのテンションがかかる。そのため、イン
シュレータ自体の剛性が必要不可欠となり、PPS樹脂
が有効である。
の根元側に設けられるバックヨーク部41、ティース6
先端に設けられ回転子5と対向するのロータ対向部42
とから構成される。また、ティース6に巻線2が巻き回
されている領域をスロット10と呼び、このスロット1
0はティース側面部辺7、ティース先端側辺8、ティー
ス根元部辺9およびバックヨーク側辺13という4つの
辺で囲まれる領域である。
上の辺であり、ティース先端側辺8とはティース6の側
面に対して先端側に位置するティース先端側面上の辺で
あり、ティース根元部辺9とはティース6の側面に対し
てティースの根元側に位置するティース根元側面上の辺
である。
は、ティース側面部辺7とティース先端側辺8の挟角θ
1と、ティース側面部辺7とティース根元部辺9の挟角
θ2の角度がいずれも120°である。また、バックヨ
ーク側辺13はティース側面部辺7に対して90°の角
度を有している。そのため、ティース根元部辺9とバッ
クヨーク側辺13の挟角θ3は150°となっている。
さらに、互いに隣接するバックヨーク側辺13同士の挟
角θ4についても180°よりも小さい角度となってい
る。
ィース側面部辺7、ティース根元部辺9と接して配置さ
れ、巻線2同士も接して配置される。ティース根元部辺
9とバックヨーク側辺13との交差部、ティース根元部
辺9とティース側面部辺7との交差部、さらにティース
側面部辺7とティース先端側辺8との交差部すべてにお
いて、隣接する2つの辺に接するように巻線2が配置さ
れる。このような配置は、ティース先端部辺8からティ
ース根本部辺9にかけて巻線2をティースに安定して整
列させるのに有効である。
ティース先端側辺8、ティース側面部辺7、ティース根
元部辺9、バックヨーク側辺13に対応する辺31、3
2、33、34を有している。このインシュレータ3
は、ティース6の形状と同様な形状となっている。即
ち、この実施の形態では辺31と辺32の挟角、辺32
と辺33の挟角は120°となっている。また、辺33
と辺34との挟角はθ3と一致し、150°であり。互
いに隣接する辺34の挟角もθ4と一致している。実施
の形態におけるインシュレータ3は一定の肉厚を有して
いる。只、肉厚は箇所に応じて変更してもよい。
33の距離L2は、以下の距離に設定される。 L1=d(n−1+tan30°) L2=d(n−1+tan30°/2+tan15°/
2) ここで、nは任意の自然数、dは巻線の直径である。巻
装等の際に巻線が伸びることがあるため、巻線の直径d
は巻装の伸びも考慮した値とすることが望ましい。この
場合、巻線の直径dは初期の値よりも小さくなる。この
ような距離に設定されるのは、辺32は両端が120°
になっているのに対し、辺33は一端が120°に他端
が150°に設定されているためである。
タの辺32、33が以上のような距離に設定されること
により、第1層の巻線2は辺31、辺32、辺33と接
して配置され、巻線2同士も接して配置される。辺33
と辺34との交差部、辺33と辺32との交差部、さら
に辺32と辺31との交差部すべてにおいて、隣接する
2つの辺に接するように巻線2が配置される。このよう
な配置は、ティース先端部辺8からティース根本部辺9
にかけて巻線2をティースに安定して整列させるのに有
効である。
は、ティース側面部辺7とティース先端側辺8とで形成
される角θ1、ティース側面部辺7とティース根元部辺
9とで形成される角θ2を120°にしている。従来形
状品の鉄損解析図である図19に示したように、ティー
ス側面部辺7とティース先端側辺8とが交わる部分は鉄
損が集中する部分であり、この部分の形状が鉄損低減に
大きく影響するが、この実施の形態では角θ1を120
°に形成しているため、この部分の磁束が流れ易くなり
従来に比べて鉄損が大幅に低減される。
側辺8の挟角θ1を120°とすることは、鉄損低減だ
けではなく銅損低減にもつながる。この実施の形態にお
ける集中巻型電動機は、ティース側面部辺7とティース
先端側辺8の挟角θ1、ティース側面部辺7とティース
根元部辺9の挟角θ2を120°としているため、巻線
2を俵積みすることが可能である。
巻線を30°ずらして積層するものであり、このように
してティース6の回りに巻線2を巻くことにより巻線と
巻線の隙間(デッドスペース)を小さくすることができ
る。この巻き方の場合、ティース側面部辺7とティース
先端側辺8の挟角θ1、ティース側面部辺7とティース
根元部辺9の挟角θ2を120°にすれば最もスロット
10内のデッドスペースを低減することができる。
先端側辺8の挟角θ1、ティース側面部辺7とティース
根元部辺9の挟角θ2が90°の場合の巻線積層例を示
したものである。挟角θ1、挟角θ2が90°の場合
に、1層目と2層目を両端辺に沿って巻線すれば、図か
ら明らかなようにデッドスペース11が多いものとなっ
てしまう。
先端側辺8の挟角θ1、ティース側面部辺7とティース
根元部辺9の挟角θ2が90°の場合の他の巻線積層例
を示したものである。この図に示したように、1層目の
巻線の間に2層目を配置するように積層しても、ティー
ス先端側辺8とティース根元部辺9と巻線2との間にデ
ッドスペース11が大きく空いてしまう。
てわかるように、この実施の形態における集中巻型電動
機では、ティース側面部辺7とティース先端側辺8の挟
角θ1、ティース側面部辺7とティース根元部辺9の挟
角θ2を両方120°にすることで、1層目の巻線と2
層目の巻線を30°ずらして積層する理想的な俵巻きを
行なうことが可能となり、かつスロット10内のデッド
スペースを低減することができる。これにより銅損の低
減が可能となる。
ける集中巻型電動機ではティース側面部辺7とティース
先端側辺8とで形成される角θ1、ティース側面部辺7
とティース根元部辺9とで形成される角θ2を120°
にすることにより、磁束が流れ易く鉄損を低減すること
が可能となるとともに、巻線デッドスペースを小さくす
ることが可能となり小さいスロット面積内に図12、1
3と同量の巻線を巻くことが可能である。
鉄損を低減できており、高効率な電動機が達成可能な形
状となっている。またスロット面積の大きさと鉄心の大
きさのバランスから、鉄損同等、銅損低減ということも
可能で、電動機の要求スペックに応じて、さまざまな高
効率電動機の提供が可能となる。このように、この実施
の形態における集中巻電動機は相反する鉄損・銅損を低
減させることが可能となる。
る複数のティースに対応するティース根元部辺9a,9
bとの間にはバックヨーク側辺13a,13bが配置さ
れている。またティース根元部辺9aとバックヨーク側
辺13aの挟角θ3、ティース根元部辺9bとバックヨ
ーク側辺13bの挟角θ3は180°よりも小さい角
度、ここでは150°としている。このような構造によ
り、挟角θ2の角度を120°としたまま、従来の巻線
機に比べティース間隔を広げることができる。また、こ
のような構造により、バックヨークの厚さを確保したま
ま固定子のコアの小型化を可能としている。
によって大きく左右されることになるため、上記構造は
圧縮機の小型化に大きく貢献する。
ティース側面部辺7に対してティース先端側辺8、ティ
ース根元部辺9の双方が120°の角度を有しているこ
とにより、巻線2の位置ずれを低減できる。巻線2は俵
積みされた状態でティース側面部辺7に対してティース
先端側辺8、ティース根元部辺9で囲まれた極めて安定
した状態で配置される。
ースの数(ティース数)を9本としているが、この数は
θ2を120°としている場合に有効な極数である。一
般的に圧縮機のティース数としては、6本、9本、12
本が使用されるが、例えば6本のティースで本実施の形
態のθ2、θ3の角度を確保するには図20に示すよう
に固定子コアの直径が大きくなる。固定子コアの直径を
より小さくするように設計するには、バックヨークの厚
みを薄くすることで対応せざるを得ないため圧縮機の性
能悪化につながる。本実施の形態ではティース数を9本
としているため、本実施の形態のようにθ2を120
°、θ3を150°とした場合でも、バックヨークの厚
みを確保することができるとともに固定子コアの直径を
小さくすることができる。
形態2における集中巻型電動機の固定子のスロット拡大
図である。本実施の形態では固定子のスロットを構成す
る各辺のうち、ティース側面部辺7とティース先端側辺
8の挟角θ1のみを120°にしたものである。ティー
ス側面部辺7とティース根元部辺9の挟角θ2は、12
0°以下の角度、例えば90°としている。
コア形状に合わせ、ティース側面部辺7に対応する辺3
2とティース先端側辺8に対応する辺31の挟角を12
0°とし、ティース側面部辺7に対応する辺32とティ
ース根元部辺9に対応する辺33の挟角を120°以下
の角度、ここでは90°とした。インシュレータ3はP
PS樹脂が成形されたものである。
ィース側面部辺7とティース先端側辺8との交点部分が
鉄損に大きく影響するため、ここを120°にすれば従
来の電動機と比較して鉄損改善が図られる。ティース側
面部辺7とバックヨーク側辺13の挟角は120°には
せず、例えば90°にするとその分だけ鉄損は若干大き
くなってしまうが、ティース側部辺7とティース先端側
辺12の交点部分に比べて影響が少ない。その代わりス
ロット10が大きくなり巻線2が多く巻き込めるように
なる。
鉄損は幾分大きくなるが銅損は小さくできるので、鉄損
よりも銅損を低減させたいときには有効な形状である。
態3における集中巻型電動機の固定子のスロット部拡大
図である。この図では、特にティース6の先端部を拡大
して示している。実施の形態1、2に示した集中巻型電
動機のコアは、プレス打ち抜きした磁性材料を複数枚積
層することによって形成される。プレス打ち抜きの際、
コアは金型で打抜かれるが、金型の寿命上、コア角部は
曲面とするのが普通である。
よりも小さいr2の曲面で構成されていれば、コアの曲
面部14に巻線2が当たることがなく2つの辺8、9に
よって支持されるため巻線2が安定した状態で配置され
る。しかし、コア角部が巻線2の半径よりも大きな半径
の曲面で構成されていると巻線2の位置が不安定になり
巻き込める巻線量が減少する。
ィース側面部辺7とティース先端側辺8の交差部(コア
角部)、ティース側面部辺7とティース根元部辺9の交
差部(コア角部)を、巻線2の半径よりも小さな半径の
曲面で形成したものである。その他の構成については、
実施の形態1、2に記載したものと同じである。この時
インシュレータ3はコアの曲面に合わせ厚みが均一にな
るよう曲面形状とするのが最も無駄が少ないが、多少曲
面半径が大小しても巻線半径よりも小さければ問題な
い。
動機は、ティース側面部辺7とティース先端側辺8とで
形成される交差部(コア角部)、ティース側面部辺7と
ティース根元部辺9とで形成される交差部(コア角部)
を巻線2の半径よりも小さな半径の曲面で構成したの
で、これら交差部に巻線2を安定して配置することが可
能となり、スロット内に整列して巻線2を配置すること
ができる。
て、ティース側面部辺7とティース先端側辺8とで形成
される交差部(コア角部)、ティース側面部辺7とティ
ース根元部辺9とで形成される交差部(コア角部)を巻
線2の半径よりも小さな半径の曲面で構成した場合を示
したが、実施の形態2に適用することも可能である。
アバック辺13とで形成されるコア角部も巻線2の半径
よりも小さな半径の曲面とすることが望ましい。
態4における集中巻型電動機の固定子のスロット部拡大
図である。
ス側面部辺7とティース根元部辺9とのコア角部の形状
と、当該部分を覆う絶縁部材としてのインシュレータ3
の形状とが異なるものである。即ち、固定子コア4のテ
ィース側面部辺7とティース根元部辺9とのコア角部は
巻線2の半径よりも大きな半径の曲面で形成されている
が、ティース側面部辺7とティース根元部辺9のコア角
部を覆うインシュレータ3の辺32と辺33の挟角を1
20°としたものである。その他の構造については、実
施の形態1および2と同様である。この実施の形態で用
いるインシュレータ3もPPS樹脂で成形される。
面よりも小さな線径の巻線を使用せねばならない場合で
も、インシュレータ3のティース側面部辺7とティース
根元部辺9に対応する32、33の挟角を120°とし
ているので、巻線位置が安定することで巻き乱れがなく
巻線できるので結果的に巻線の長さが短くなり、銅損低
減がはかれる。
ィース側面部辺7とティース根元部辺9とのコア角部を
巻線2の半径よりも大きな半径の曲面で形成し、ティー
ス側面部辺7とティース根元部辺9のコア角部を覆うイ
ンシュレータ3の辺32、33の挟角を120°とした
が、ティース側面部辺7とティース先端側辺8のコア角
部を巻線2の半径よりも大きな半径の曲面で形成し、こ
の部分を覆うインシュレータ3の辺31、32の挟角を
120°としても良い。
ける集中巻型電動機の固定子のスロット部拡大図であ
る。ティース側面部辺7とティース先端側辺8の挟角θ
1、ティース側面部辺7とティース根元部辺9の挟角θ
2が120°以上で形成されている固定子において、テ
ィース側面部辺7とティース先端側辺8のコア角部およ
びティース側面部辺7とティース根元部辺9のコア角部
を覆うインシュレータ3の形状を120°の角度を持っ
た直線構造としたものである。即ち、ティース6のティ
ース側面部辺7とティース先端側辺8の挟角θ1、ティ
ース側面部辺7とティース根元部辺9の挟角θ2は12
0°よりも大きい角度に設定されているが、インシュレ
ータ3の辺31、32の挟角を120°に設定してい
る。また、インシュレータはPPS樹脂にて成形され
る。
の挟角θ1を120°よりも大きい角度に設定すること
により、この部分に磁束密度が集中するのを低減するこ
とができ、鉄損をより低減することが可能となる。さら
に、インシュレータ3の辺31、辺32の挟角を120
°とすることにより、巻線2を最適な俵積みで積層する
ことは可能となり、銅損の低減をも行なうことが可能と
なる。
ス先端部との隙間であるスロットオープニング16が狭
い場合に、このスロットオープニング16を介して磁束
が漏れるのが問題となる場合がある。この漏れ磁束はモ
ータトルクに対し無効な磁束であるため、効率悪化の原
因となる。
束が漏れるのを低減するための方策として、例えばティ
ース先端部15のスロットオープニング部高さ17を小
さくことが考えられる。しかし、スロットオープニング
部高さ17を小さくすると図6に示すようにティース側
面部辺7とティース先端側辺8とで形成される角度θ1
は120°以上の角度となってしまう。そこで、ティー
ス側面部辺7とティース先端側辺8とで形成される角度
θ1は120°以上の角度とし、巻線の整列性を確保す
るためにインシュレータ3は120°としておく。本構
造にすることによって、巻線の整列性を崩すことなく、
ティース先端部間の漏れ磁束を減少させることができ
る。
°以上とし、この部分を覆うインシュレータの辺の挟角
はθ2と同じ角度としているが、インシュレータの辺の
挟角を120°とするようにしてもよい。
ィース側面部辺7とティース先端部8との挟角を90°
としていた。その理由の一つは、固定子コアへの巻線の
し易さのためである。従来は固定子コア4の内径側から
ノズルを挿入して巻線を行なっていたので、この狭い領
域でノズルを移動させて巻線を行うためには、固定子コ
アの形状をシンプルな形状とする必要があった。特に、
インナーロータの場合にはティースが中心軸に向かって
突出するため、内径側のティース間の距離が狭くなり、
巻線機のノズルを挿入するスペースを確保する要求が強
い。
ティース先端部8との挟角を90°としていたのは、従
来は固定子コア4の内径側からノズルを挿入して集中巻
きを行なった場合に整列巻きが困難であったためでもあ
る。整列巻きが困難であったために、俵巻きを行なうこ
とが難しく、ティース側面部辺7とティース先端部8と
の挟角を120°とする要求がなかった。
示した集中巻型電動機の固定子コアを製造するのに適し
た製造方法を以下説明する。図7は、この実施の形態6
における固定子コアの製造方法を示す図、図8は最終的
に製造された固定子コアの構造図である。
プレス打ち抜きする。この磁性材料はコア18が薄肉部
19を介して連結されたものである。またコア18には
ティース6が形成されている。このティース6の形状に
ついては、実施の形態1〜5において説明したものと同
一である。次に、図7(b)に示すように磁性材料を複
数枚積層して固定子コア4を形成する。
ア4を直線状(帯状)に保持した状態で、絶縁部材とし
てのインシュレータ3をティース6周辺に取り付ける。
このインシュレータの形状は、先の実施の形態にて説明
したものと同様である。さらに、固定子コア4を直線状
(帯状)に保持した状態でインシュレータ3を介してテ
ィース6の回りに巻線を施す。直線状に保持した状態で
ティース6の回りに巻線を施すため、ティース間隔6を
確保することができ、ティース側面部辺7とティース先
端部辺8との挟角を120°とした場合でもこの部分に
巻線を施すことが可能となる。巻線完了後、固定子コア
4の薄肉部10で折り曲げることにより最終的に固定子
コア4を図8のように環状に形成する。
してもPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)を用
いる。このPPS樹脂は、従来のインシュレータ材料に
比べ、耐熱性に優れ、加水分解の心配がない、耐熱性が
高い、成形性が良い、強度、剛性が高いという特性を有
している。上述のような集中巻き行なうと、巻線の際に
インシュレータにかなりのテンションがかかる。そのた
め、インシュレータ自体の剛性が必要不可欠となり、P
PS樹脂が有効である。また、剛性を有するため、イン
シュレータの辺の角度を巻線後においても120°に保
つことも可能となる。これにより巻線の整列性を高める
ことができる。
態でティース6の回りに巻線を施すことにより巻線の整
列巻きが可能となるため、ティース側面部辺7とティー
ス先端側辺8の挟角θ1、ティース側側面部辺7とティ
ース根元部辺9の挟角θ2、又はインシュレータ3で形
成される角度が120°であった場合にも俵積みを行い
ながらティース6の回りに集中巻きすることができる。
そのため、効率的に集中巻型電動機を製造することが可
能となる。
面部辺7に対して90°の角度を有するようにθ3が1
50°に設定されている。そのため、ティースを互いに
平行に保持した状態で、隣接するティースコアバック辺
13a,13bが平行(図では、同一面上に位置してい
る)となっている。そのため、複数のティースに巻線を
施す際のノズルの軌跡を単純化することができ、巻線が
容易になる点で有利である。
磁性材料をプレス打ち抜きしているが、複数のコア18
が薄肉部19で順次連結された環状の磁性材料をプレス
打ち抜きし、積層して、巻線を行なう際に薄肉部19を
折り曲げて直線状に保持し、巻線後には再度薄肉部19
を折り曲げて環状に形成することも可能である。この場
合には磁性材料が予め環状にプレス打ち抜きされている
ため、巻線後に固定子コア4を環状に形成した時の真円
度を高めることができる。
回りに巻線を集中巻きする際に、コアを直線状に保持し
た状態で巻いているが、ティース6が広がる方向にさら
に曲げた状態で巻線を行ってもよい。このようにするこ
とによりティース6同士の間隔をより広く確保すること
が可能となり、更に巻線が容易になる。特に、ティース
側面部辺7とティース先端側辺8の挟角θ1を120°
よりも大きくした場合には、有効である。
の形態1〜5に示した集中巻型電動機の固定子コアの製
造方法の他の例について説明する。図9は この実施の
形態における固定子コアの製造方法を示す図、図10は
最終的に製造された固定子コアの構造を示す図である。
これら図9、10を用いて固定子コアの製造方法を以下
説明する。
ア片20a,20bを形成する。例えば、磁性材料をプ
レス打ち抜きして2種類のコア片20a,20bを形成
する。このコア片20a、20bには連結部22とし
て、表面に凸部を裏面に凹部を設けている。
ア片20a,20bを積層する。積層は次のように行な
う。まず、同じ種類のコア片20aを複数個の直線状
(帯状)に配列することによりコア部材21aを形成す
る。次に、コア部材21aの上に他の種類のコア片20
bを帯状に配列して層を形成する。この時、コア片20
bの裏面の凹部がコア片20aの表面の凸部に嵌合する
ように積層する。すなわち、積層方向に相隣るコア片の
凸部と凹部とが嵌合される。さらにコア片20bからな
るコア部材21bの上にコア片20aを帯状に配列す
る。この時もコア片20aの裏面の凹部がコア片20b
の表面の凸部に嵌合するように積層する。このようにコ
ア片20aからなるコア部材21aとコア片20bから
なるコア部材21bとを互い違いに積層していき、固定
子コア4を形成する。
ア片20a,20bにそれぞれ設けられた凸部・凹部の
連結部22を中心に、回転可能となる。その後、この固
定子コア4のティースに絶縁部材としてのインシュレー
タ3を取り付ける。このインシュレータ3もPPS樹脂
にて成形されたものである。インシュレータ3を取り付
けた後、固定子コア4を直線状(帯状)に保持した状態
で、インシュレータ3を介してティース6の回りに巻線
2を施す。その後、連結部22を回転することにより環
状に形成する。このようにして最終的に図10に示す固
定子を製造する。
て、この実施の形態に示したような製造方法を採用する
ことにより、実施の形態6と同様の効果を有する。そし
て、巻線性が良く、より高効率な集中巻型電動機を提供
できる。尚、この実施の形態では、コア片20a,20
bを形成してから、積層する手順で説明しているが、コ
ア片20aを形成して積層し、その後コア片20bを形
成して積層するというようにコア片の形成と積層を繰り
返して行なうことで、固定子鉄心を形成するようにして
もよい。
0a,20bに設けた凸部および凹部とにより、連結し
て回転可能としているが、図11に示すようにコア片2
0a,20bに貫通穴を設け、この貫通穴にピン221
を通して回転可能とすることも可能である。また、コア
片20に凹部および凸部を設け、図12に示すように同
じ層の複数のコア片20の凹部及び凸部同士をはめ込ん
で関節部を形成し、この関節部を中心に回転可能として
もよい。即ち、同一層において相隣るコア片の前記凸部
と凹部とを嵌合させて前記連結部を形成する。これらピ
ン221、関節部は、いずれも連結部22の一例であ
る。
8における集中巻型電動機のインシュレータの構造図で
あり、特にティース部分を拡大して示している。図13
はインシュレータ3がティース6に装着された状態を示
している。
付けた固定子コアの上面図である。図13(a)におい
て、一点鎖線は透過線であり、インシュレータ3が覆わ
れたティース6の輪郭を示している。
付けた固定子コアの側面図である。図13(b)は、固
定子コアの端部を特に拡大して示しており、一点鎖線は
透過線でありインシュレータ3の輪郭を示している。圧
縮機の電動機の固定子は通常円筒状であり、固定子コア
の端部とは円筒の端面部を意味する。図13(c)は、
ティース6の突出方向に平行な縦断面A−Aの縦断面図
であり、図13(d)及び図13(e)は、縦断面A−
Aに対して傾斜した断面B−BおよびC−Cの断面図で
ある。
の回りに集中的に巻き回されるため、ティースの側面お
よびティースの表面を覆うようにして巻装される。その
ため、絶縁部材としてのインシュレータ3はティースの
側面およびティースの表面を覆うように取り付けられる
ことになる。図13(a)における辺31、辺32、辺
33の部分がティースの側面を覆う部分であり、図13
(c)における辺35、36、37の部分がティースの
表面を覆う部分である。
ティース側曲面311は、図13(a)のインシュレー
タ3の辺32から図13(c)の辺35を通り、さらに
反対側の辺32に至る。ティース側曲面311をコア横
断面で切ったときの辺が辺32であり、縦断面A−Aで
切ったときの辺が辺35である。
ティース先端側曲面310であり、このティース先端側
曲面310は、図13(a)における辺31から図13
(c)の辺36を通り、さらに反対側の辺31に至る。
ティース先端側曲面310をコア横断面で切ったときの
辺が辺31であり、縦断面A−Aで切ったときの辺が辺
36である。
12は、図13(a)における辺33から図13(c)
の辺37を通り、反対側の辺33に至る。ティース根元
曲面312をコア横断面で切ったときの辺が辺33であ
り、縦断面A−Aで切ったときの辺が辺37である。
おいて辺31と辺32との挟角、辺32と辺33との挟
角、縦断面A−Aにおいて辺35と辺36の挟角、辺3
5と辺37の挟角がいずれも120°である。巻線はイ
ンシュレータ3を介してティース6に3次元的に巻かれ
ているため、横断面に加えて縦断面でも辺35と辺36
の挟角を120°とすることでさらに整列性が改善され
る。
310とティース側曲面311との間の角度は、縦断面
であるA−A断面だけでなく全ての断面でも120°が
保たれるようにしている。即ち、B−B断面およびC−
C断面でも120°が保たれるようにしている。このよ
うにすることにより、横断面と縦断面のみを120°と
する場合に比べてより整列性良く巻線を行なうことがで
きる。さらに、すべての断面で120°とすればさらに
整列性が良くなる。
ものであるため、3次元成形を比較的簡単に行なうこと
ができる。特に、インシュレータの材料としてPPS樹
脂を用いることが剛性、および成形性の面で有効であ
る。
°にした場合について述べたが、この角度に近似するも
のにも本発明は適用可能である。そのため、120°お
よびこの角度に近似するものを含めてほぼ120°と表
記する。また、この実施の形態では特に圧縮機に採用す
る電動機について説明しているため、すべてインナーロ
ータ型であるが、アウターロータ型の電動機においても
本発明は適用可能である。さらに、圧縮機以外の電動機
に適用することも可能である。
部と、当該バックヨーク部から突出した複数のティース
部とを有する固定子鉄心において、前記ティース部は、
ティース側面のティース側面部辺と、当該ティース側面
部辺に対してティースの先端側に位置するティース先端
部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティース先
端部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120°
としたので、銅損と鉄損の相反する損失を両方低減する
ことができる。
面部辺に対して前記ティースの根元側に位置するティー
ス根元部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティ
ース根元部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略1
20°としたため、さらに銅損の低減を図ることができ
る。
ース先端部辺の交差部にはアールが形成されており、こ
のアール半径を巻線の半径よりも小さくしたため、ティ
ース側面部辺とティース根元部辺の交差部に巻線を安定
して配置することができ、より整列した巻装を行なうこ
とができる。
面にバックヨーク側辺を有し、当該バックヨーク側辺と
前記ティース根元部辺との挟角は略150°であるた
め、バックヨークの厚さを確保したまま固定子鉄心の小
型化を可能としている。
当該バックヨーク部から突出した複数のティース部と、
前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材
を介して前記ティース部に巻装された巻線とを有する固
定子において、前記ティース部は、ティース側面のティ
ース側面部辺と、当該ティース側面部辺に対してティー
スの先端側に位置するティース先端部辺とを有し、前記
絶縁部材は、前記ティース側面部辺を覆う第1の辺と、
前記ティース先端部辺を覆う第2の辺とを有し、前記第
1の辺と前記第2の辺の挟角を固定子鉄心の横断面にお
いて略120°としたため、固定子の形状に左右されず
に前記第1の辺と第2の辺の挟角を略120°に確保す
ることができる。
ス先端部辺の挟角は前記第1の辺と前記第2の辺との挟
角よりも大きいため、巻線の整列性を崩すことなくティ
ース先端部間の漏れ磁束を低減することができる。
側面部辺に対して前記ティースの根元側に位置するティ
ース根元部辺とを有し、前記絶縁部材は、前記ティース
根元部辺を覆う第3の辺を有し、前記第2の辺と前記第
3の辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120°
としたので、さらに銅損の低減を図ることができる。
の長さLは、前記巻線の直径をdとすると、 L=d(n−1+tan30°)(nは任意の自然数) の関係を有するので、前記第2の辺に巻線を敷き詰める
ことが可能となり、より効率的な巻線配置が可能とな
る。
においてティースの表面を覆う部分を有し、ティースの
突出方向に平行な縦断面においてティース表面を覆う第
4の辺と当該第4の辺に対してティース先端側に位置す
る第5の辺の挟角が略120°であるため、固定子鉄心
の端部での巻線の整列性を高めることができる。
と、当該バックヨーク部から突出した複数のティース部
とを有する固定子鉄心において、前記ティース部は、テ
ィース側面のティース側面部辺と、前記ティース側面部
辺に対して前記ティースの根元側に位置するティース根
元部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティース
根元部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120
°とし、且つ前記ティース部の数を9本としたため、バ
ックヨークの厚みを確保しつつ固定子コアの直径をより
小さくすることができる。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部を有す
る固定子鉄心と、前記ティース部の表面を覆う絶縁部材
と、当該絶縁部材を介して前記ティース部に巻装された
巻線とを有する固定子において、前記ティース部はその
側面にティース側面部辺を有し、当該ティース側面部辺
のティース先端側若しくはティース根元側の端にはアー
ルが形成され、前記絶縁部材は、前記ティース側面部辺
を覆う第1の辺と、前記アールが形成された部分を覆う
第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の辺との挟
角が略120°であるため、固定子鉄心の角部分にアー
ルが形成される場合でもその形状に左右されずに銅損を
低減することができる。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部を有す
る環状の固定子鉄心と、当該環状の固定子鉄心の内部に
前記ティース部と対向して設けられたインナーロータ
と、前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁
部材を介して前記ティース部に集中巻きした巻線とを有
する電動機であって、前記絶縁部材は前記固定子鉄心の
横断面において、前記ティース部の側面を覆う第1の辺
と、当該第1の辺に対して前記ティース部の先端側に位
置する第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の辺
との挟角を略120°とし、前記第1の辺および前記第
2の辺上に前記巻線を俵巻きで巻装したため、銅損と鉄
損を両方低減した電動機を得ることができる。
該バックヨーク部から突出した複数のティース部を有す
る固定子鉄心と、当該固定子の前記ティース部と対向し
て設けられたインナーロータと、前記ティース部の表面
を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材を介して前記ティース
部に巻線とを有する電動機を有し、当該電動機により冷
媒の圧縮を行なう圧縮機であって、前記絶縁部材をポリ
フェニレンサルファイド樹脂により成形したため、従来
の冷媒(HCFC冷媒、CFC冷媒)および新冷媒(H
FC冷媒)のいずれにも適した圧縮機を得ることができ
る。
ク部、当該バックヨーク部から突出した複数のティース
部を有する固定子鉄心と、前記ティース部の表面を覆う
絶縁部材と、当該絶縁部材を介して前記ティース部に巻
装された巻線とを有し、前記絶縁部材は前記固定子鉄心
の横断面において、前記ティース部の側面を覆う第1の
辺と、当該第1の辺に対して前記ティース部の先端側に
位置する第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の
辺との挟角を略120°とした固定子製造方法であっ
て、前記バックヨーク部、前記複数のティース部、当該
複数のティース部間を繋ぐ連結部を有し、当該連結部に
おいて折り曲げ可能な固定子鉄心を作成する第1ステッ
プと、前記第1ステップの後、前記固定子鉄心の前記複
数のティース部を互いに平行に又は平行よりも前記複数
のティース部が互いに広げた状態で保持し、前記絶縁部
材を前記ティース部に取り付ける第2ステップと、前記
第2ステップの後、前記固定子鉄心の前記複数のティー
ス部を互いに平行に又は平行よりも前記複数のティース
部が互いに広げた状態で、前記絶縁部材を介して前記テ
ィース部に前記巻線を集中的に巻装する第3ステップ
と、前記第3ステップの後、前記連結部において前記固
定子鉄心を環状に折り曲げる第4ステップとを有するた
め、効率的な集中巻きの固定子を得ることができる。
ぐバックヨーク部に設けられた薄肉部であり、当該薄肉
部で固定子鉄心を環状に折り曲げるため、固定子鉄心を
簡単な構造で作成することができる。
を有する複数のコア片を積層して形成され、積層方向に
相隣るコア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記連結
部を形成するため、薄肉に比べ連結部での折り曲げ回
数、折り曲げ角度等の制約が低減される。
を有する複数のコア片を積層して形成され、同一層にお
いて相隣るコア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記
連結部を形成するため、薄肉に比べ連結部での折り曲げ
回数、折り曲げ角度等の制約が低減される。
を積層して前記固定子鉄心を形成し、前記複数のコア片
に設けられた貫通穴にピンを挿入することにより前記連
結部を形成するため、薄肉に比べ連結部での折り曲げ回
数、折り曲げ角度等の制約が低減される。
面図である。
子のスロット拡大図である。
子のスロット部拡大図である。
子のスロット部拡大図である。
子のスロット部拡大図である。
す図である。
固定子コアの構造図である。
す図である。
造された固定子コアの構造図である。
ンシュレータの構造図である。
よび回転子の断面図である。
である。
る。
を示す図である。
子コア、5 回転子、6ティース、41 バックヨーク
部、ロータ対向部42、7 ティース側面部辺、8 テ
ィース先端側辺、9 ティース根元部辺、13 バック
ヨーク側辺、16 スロットオープニング、18 コ
ア、19 薄肉部、20a,20bコア片、21 コア
部材、22 連結部。
Claims (18)
- 【請求項1】 バックヨーク部と、当該バックヨーク部
から突出した複数のティース部とを有する固定子鉄心に
おいて、 前記ティース部は、ティース側面のティース側面部辺
と、当該ティース側面部辺に対してティースの先端側に
位置するティース先端部辺を有し、前記ティース側面部
辺と前記ティース先端部辺の挟角を固定子鉄心の横断面
において略120°としたことを特徴とする固定子鉄
心。 - 【請求項2】 前記ティース部は、前記ティース側面部
辺に対して前記ティースの根元側に位置するティース根
元部辺とを有し、前記ティース側面部辺と前記ティース
根元部辺の挟角を固定子鉄心の横断面において略120
°としたことを特徴とする請求項1記載の固定子鉄心。 - 【請求項3】 前記ティース側面部辺と前記ティース先
端部辺の交差部にはアールが形成されており、このアー
ル半径を巻線の半径よりも小さくしたことを特徴とする
請求項1記載の固定子鉄心。 - 【請求項4】 前記バックヨーク部はその側面にバック
ヨーク側辺を有し、当該バックヨーク側辺と前記ティー
ス根元部辺との挟角は略150°であることを特徴とす
る請求項2記載の固定子鉄心。 - 【請求項5】 バックヨーク部、当該バックヨーク部か
ら突出した複数のティース部を有する固定子鉄心と、前
記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材を
介して前記ティース部に巻装された巻線とを有する固定
子において、 前記ティース部は固定子の横断面においてティース側面
のティース側面部辺と、当該ティース側面部辺に対して
ティースの先端側に位置するティース先端部辺とを有
し、前記絶縁部材は固定子の横断面において前記ティー
ス側面部辺を覆う第1の辺と、前記ティース先端部辺を
覆う第2の辺とを有し、前記第1の辺と前記第2の辺の
挟角を固定子鉄心の横断面において略120°としたこ
とを特徴とする固定子。 - 【請求項6】 前記ティース側面部辺と前記ティース先
端部辺の挟角は前記第1の辺と前記第2の辺との挟角よ
りも大きいことを特徴とする請求項5記載の固定子。 - 【請求項7】 前記ティース部は、前記ティース側面部
辺に対して前記ティースの根元側に位置するティース根
元部辺とを有し、前記絶縁部材は、前記ティース根元部
辺を覆う第3の辺を有し、前記第2の辺と前記第3の辺
の挟角を固定子の横断面において略120°としたこと
を特徴とする請求項5記載の固定子。 - 【請求項8】 前記絶縁部材の前記第1の辺の長さL
は、前記巻線の直径をdとすると、 L=d(n−1+tan30°)(nは任意の自然数) の関係を有することを特徴とする請求項7記載の固定
子。 - 【請求項9】 前記絶縁部材は、前記固定子鉄心の端部
においてティースの表面を覆う部分を有し、ティースの
突出方向に平行な縦断面においてティース表面を覆う第
4の辺と当該第4の辺に対してティース先端側に位置す
る第5の辺の挟角が略120°であることを特徴とする
請求項5記載の固定子。 - 【請求項10】 バックヨーク部と、当該バックヨーク
部から突出した複数のティース部とを有する固定子鉄心
において、 前記ティース部は、ティース側面のティース側面部辺
と、前記ティース側面部辺に対して前記ティースの根元
側に位置するティース根元部辺とを有し、前記ティース
側面部辺と前記ティース根元部辺の挟角を固定子鉄心の
横断面において略120°とし、且つ前記ティース部の
数を9本としたことを特徴とする固定子鉄心。 - 【請求項11】 バックヨーク部と当該バックヨーク部
から突出した複数のティース部とを有する固定子鉄心
と、前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁
部材を介して前記ティース部に巻装された巻線とを有す
る固定子において、 前記ティース部はその側面にティース側面部辺を有し、
当該ティース側面部辺のティース先端側若しくはティー
ス根元側の端にはアールが形成され、 前記絶縁部材は、前記ティース側面部辺を覆う第1の辺
と、前記当該アールが形成された部分を覆う第2の辺と
を有し、前記第1の辺と前記第2の辺との挟角が略12
0°であることを特徴とする固定子。 - 【請求項12】 バックヨーク部、当該バックヨーク部
から突出した複数のティース部を有する環状の固定子鉄
心と、当該環状の固定子鉄心の内部に前記ティース部と
対向して設けられたインナーロータと、前記ティース部
の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材を介して前記テ
ィース部に集中巻きした巻線とを有する電動機であっ
て、 前記絶縁部材は前記固定子鉄心の横断面において、前記
ティース部の側面を覆う第1の辺と、当該第1の辺に対
して前記ティース部の先端側に位置する第2の辺とを有
し、前記第1の辺と前記第2の辺との挟角を略120°
とし、 前記第1の辺および前記第2の辺上に前記巻線を俵巻き
で巻装したことを特徴とする電動機。 - 【請求項13】 バックヨーク部、当該バックヨーク部
から突出した複数のティース部を有する固定子鉄心と、
当該固定子の前記ティース部と対向して設けられたイン
ナーロータと、前記ティース部の表面を覆う絶縁部材
と、当該絶縁部材を介して前記ティース部に巻線とを有
する電動機を有し、当該電動機により冷媒の圧縮を行な
う圧縮機であって、前記絶縁部材をポリフェニレンサル
ファイド樹脂により成形したことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項14】 バックヨーク部、当該バックヨーク部
から突出した複数のティース部を有する固定子鉄心と、
前記ティース部の表面を覆う絶縁部材と、当該絶縁部材
を介して前記ティース部に巻装された巻線とを有し、前
記絶縁部材は前記固定子鉄心の横断面において、前記テ
ィース部の側面を覆う第1の辺と、当該第1の辺に対し
て前記ティース部の先端側に位置する第2の辺とを有
し、前記第1の辺と前記第2の辺との挟角を略120°
とした固定子製造方法であって、 前記バックヨーク部、前記複数のティース部、当該複数
のティース部間を繋ぐ連結部を有し、当該連結部におい
て折り曲げ可能な固定子鉄心を作成する第1ステップ
と、 前記第1ステップの後、前記固定子鉄心の前記複数のテ
ィース部を互いに平行に又は平行よりも前記複数のティ
ース部が互いに広げた状態で保持し、前記絶縁部材を前
記ティース部に取り付ける第2ステップと、 前記第2ステップの後、前記固定子鉄心の前記複数のテ
ィース部を互いに平行に又は平行よりも前記複数のティ
ース部が互いに広げた状態で、前記絶縁部材を介して前
記ティース部に前記巻線を集中的に巻装する第3ステッ
プと、 前記第3ステップの後、前記連結部において前記固定子
鉄心を環状に折り曲げる第4ステップとを有することを
特徴とする固定子製造方法。 - 【請求項15】 前記連結部は、前記ティース部を繋ぐ
バックヨーク部に設けられた薄肉部であり、当該薄肉部
にて前記固定子鉄心を環状に折り曲げることを特徴とす
る請求項14記載の固定子製造方法。 - 【請求項16】前記固定子鉄心は凸部および凹部を有す
る複数のコア片を積層して形成され、積層方向に相隣る
コア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記連結部を形
成することを特徴とする請求項14記載の固定子製造方
法。 - 【請求項17】前記固定子鉄心は凸部および凹部を有す
る複数のコア片を積層して形成され、同一層において相
隣るコア片の前記凸部と凹部とを嵌合させて前記連結部
を形成することを特徴とする請求項14記載の固定子製
造方法。 - 【請求項18】貫通穴を有する複数のコア片を積層して
前記固定子鉄心を形成し、前記複数のコア片に設けられ
た貫通穴にピンを挿入することにより前記連結部を形成
することを特徴とする請求項14記載の固定子製造方
法。
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