JP2009118611A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステータケースに内装されコイルを巻装してある筒状のステータコア2bと、ステータコア2bの内径側に軸受けを介して支持されステータコア2bに対して回転自在に設けられたロータとを備えたブラシレスモータにおいて、ステータコア2bには筒状の継鉄部11から径方向内側に延びる複数の補極ティース12が設けられ、この補極ティース12の根元部13は拡大され、傾斜した肩部14を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
請求項2に記載した発明によれば、ティースの根元部を扇状に形成するとともに、隣接するティースの向かい合う肩部を略平行になるように形成することで、ティース間のスペースをより大きく確保することができる。
図1に示すように、本実施形態のブラシレスモータ1は、インナーロータ型のブラシレスモータ1であって、円筒形状のステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に設けられたロータ3とを備えている。
ステータコア2bは、磁性材料の板材を軸線方向に積層したり、磁性金属粉体を加圧したりすることで形成されたものであって、筒状の継鉄部11を備えている。継鉄部11の内周面には、径方向内側に延びる補極ティース(ティース)12が継鉄部11の周方向に等間隔で6個一体形成されている。
隣接する補極ティース12間には、コイル7が巻装される分割コア18が設けられている。この分割コア18は、継鉄部11の周方向に等間隔で6個設けられており、補極ティース12と交互に配されている。なお、図2においては説明を分かりやすくするため、後述するコイルボビン60は省略する。
このように隣接する補極ティース12の向かい合う肩部14が、平行になるように形成することで、スロット15のスペースをより大きく確保することができる。そして、補極ティース12の根元部13には、ステータコア2bの軸方向に沿って、周方向に3箇所等間隔でセットボルト孔16が形成されている。
まず、図8に示すように、コイルボビン60にコイル7を巻き付ける。具体的には、巻き始め端のターミナル80aにコイル7を絡げ、巻線部62に巻き付けていく。ここで、ターミナル80aから引き回されるコイル7は、巻線部62に巻き付けるコイル7と方向性が異なるが(図8中K参照)、ターミナル80aから引き回されるコイル7の1周目を傾斜部69に逃がすことで、重なり合うコイル7が干渉することがなく容易に巻装作業を行うことができる。
そして、ステータケース2aの他端側(前側)からロータ3を挿入し、リヤブラケット5の軸受けハウジング54内に圧入された軸受け10の内輪10i側にシャフト3aの段付部19が突き当たるまで圧入する。
ここで、セットボルト48により締結作業が終了すると、ブラシレスモータ1の内部が与圧される。具体的には、ウェーブワッシャー46が軸受け9の外輪9a側に当接することにより、その圧力がボールを介して軸受け9の内輪9i側へ伝わり、これら内外輪9i,9a間の内部すきまによるガタツキをなくし、軸受け9の内輪9i側からロータ3のシャフト3aを介して軸受け10の内輪10i側へ伝わり、軸受け10の内外輪10i,10a間の内部すきまによるガタツキをなくすこととなる。これにより、各軸受け9,10の内外輪9i,9a,10i,10a全てが圧入固定された状態となるため、止めネジ等で軸受けを固定する必要がなく、部品点数を削減した上で各軸受け9,10内部すきまを0にすることができる。これにより、ブラシレスモータ1の小型軽量化を図ることができるとともに、ブラシレスモータ1作動時の振動、騒音を抑制することが可能となる。
つまり、従来のように根元部をそのままストレートに下ろすと、セットボルト孔の形成スペースが制約を受けるので、スロットの深さをある程度しか確保できない。そこで、根元部13を傾斜させた肩部14を形成することにより、セットボルト孔16の形成スペース及び磁路幅を確保しながらスロット15を深く、すなわち継鉄部11の肉厚を薄く形成するのである。
よって、隣接する補極ティース12間に形成されるスロット15のスペースを大きく確保することができるため、ブラシレスモータ1自体を大型化したり、コイル7を複雑な巻き方にすることなく、コイル7の断面積を増やすことができる。
また、例えばブラシレスモータ1の高出力化を図り、軸長の長いブラシレスモータ1を製作する際に大径のセットボルト48を用いる場合でも、本体コア24の根元部13にセットボルト孔16の形成スペースを充分に確保することができるため、ブラシレスモータ1を径方向に大型化させることなく、高出力のブラシレスモータ1を製作することが可能である。
したがって、コイル7の温度上昇を抑制することができるため、コイル7の巻数を増やして定格トルクを向上させることができる。また、ステータケース2aとフロントブラケット4との接触面積が向上することで、組み付け時のステータコア2bの位置決めも容易となるため、作業効率を向上させることが可能となる。
例えば、本実施形態において、隣接する補極ティースの向かい合う肩部が平行になるように形成したが、これに限られることはない。また、補極ティースの根元部を扇状の肩部として形成したが、扇状に限られることはなく、磁路幅とセットボルト孔のスペースを確保するために拡大した上で適宜設計変更可能である。
さらに、セットボルト孔は、U字溝形状に形成してもよい。また、補極ティースの根元部であって、各セットボルト孔の間にブラシレスモータを取り付けるためのボルト孔を形成してもよい。
Claims (2)
- 筒状のステータケースに内装されコイルを巻装してあるステータコアと、
前記ステータコアの内径側に軸受けを介して支持され前記ステータコアに対して回転自在に設けられたロータとを備えたブラシレスモータにおいて、
前記ステータコアには筒状の継鉄部から径方向内側に延びる複数のティースが設けられ、このティースの根元部は拡大され、傾斜した肩部を備えていることを特徴とするブラシレスモータ。 - 前記ティースの前記根元部は扇状に形成され、隣接する前記ティースの向かい合う前記肩部は略平行になるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
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