JP4726526B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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本発明はブラシレスモータに関し、特に、ブラシレスモータのステータ構造に関する。
近年、産業用ロボット等の各種動作機械では、メンテナンス性や制御性に優れたブラシレスモータの使用が拡大している。このようなブラシレスモータとしては、ロータ磁極数Pとステータスロット数Sが8極9スロットのもの(以下、8P9Sのように略記する)が多く使用されている。ところが、8P9Sのモータでは、図6に示すように、マグネット51と対向するコイル52の位相が電気角で20°ずれている。このため、図7に示すように、各相における各コイルの誘起電圧に位相差が生じる。
各コイルの誘起電圧に位相差がある場合、図8のように同相のコイル52(例えばU1,U2,U3)を並列に結線すると、並列回路内に循環電流が生じ、モータトルクの発生を阻害する。そこで、8P9Sのブラシレスモータでは、同相のコイル52を図9のように直列に結線して巻線を形成するのが一般的となっている。
特開2000-253602号公報
しかしながら、図9のように同相コイルを直列に結線するとコイル線径を太くしなければならず(例えば、線径1.2mm)、コイル占積率が悪くなると共に、銅損が大きくなるという問題がある。これに対し、並列結線を優先しコイル位相差のないブラシレスモータを形成すべく、P,Sの関係として、例えば8P12Sの組み合わせを選択すると、今度は巻線係数が小さくなり、発生トルクが減少する。また、並列結線可能な組み合わせとして、10P6Sや14P6Sを採用すると、図10に示すように、ステータ53の継鉄部54へ磁束が集中し(X部)突極性が強くなり、コギングが大きくなる。
本発明の目的は、並列結線が可能なP,Sの組み合わせでありながら、巻線係数が高くコギングの少ないブラシレスモータを提供することにある。
本発明のブラシレスモータは、3相の巻線を形成するコイルと、前記コイルが巻装される複数個の突極、前記突極間に形成されたスロットと、を備えてなるコア部材を有するステータと、前記ステータの内周側に回転自在に配設され、複数個の永久磁石が前記突極と対向するように周方向に沿って取り付けられたロータとを有するブラシレスモータであって、前記コイルを各相ごとに複数個設けると共に、同相の前記コイルを並列に結線し、前記永久磁石の極数と前記スロットの個数を10:6又は14:6の関係に設定し、前記各スロット内に、前記突極と同一寸法に形成されつつも前記コイルが巻装されていない補助突極を設け、等間隔に配置された同一寸法の前記突極及び前記補助突極により、前記永久磁石と前記スロットを10極かつ等間隔の12スロット構成又は14極かつ等間隔の12スロット構成とし、前記コイルによって形成される磁束を前記突極及び前記補助突極に均等に分散させることを特徴とする。
本発明にあっては、コイルが巻装された突極の間にコイルの巻装されていない補助突極を配置することにより、コイルによって形成される磁束の磁路が分散される。このため、コア部材の継鉄部にて磁束飽和が生じにくくなり、その分、継鉄部を薄肉化でき、モータ外径の小型化を図ることが可能となる。
前記ブラシレスモータでは、前記永久磁石の極数と前記スロット数との関係10:6又は14:6に設定される。10P6Sや14P6S構成では並列結線が可能ではあるものの巻線係数が小さく発生トルクが低減するが、補助突極により、これらのモータが実質的には10P12Sや14P12S構成となるため、並列結線可能でありながら、巻線係数を向上させることができる。従って、並列結線と巻線係数の向上を両立でき、コイル占積率を上げて銅損を低減させ、出力トルクの向上が図られる。
前記ブラシレスモータにおいて、前記コア部材を、環状に形成された継鉄部と、前記継鉄部から径方向に沿って突出形成された前記補助突極と、前記継鉄部の隣接する前記補助突極間に形成されたあり溝とを備えてなる本体コアと、前記あり溝に嵌合するあり部を備え前記突極を形成する分割コアとを有する構成とし、前記分割コアを、導線をリング状に巻回して形成されたコイルユニットを装着した状態で、前記あり部を前記あり溝に嵌合させて前記本体コアに取り付けるようにしても良い。このように巻線を施す突極を本体コアとは別体に設けることにより、コイル占積率がさらに向上する。また、分割コアにコイルユニットが装着する構成とすることによりモータの組付作業性が向上する。
また、前記ブラシレスモータに、前記ステータが収容されるハウジングと、前記ハウジングの端部に取り付けられるエンドケースと、を設けると共に、前記コア部材に、前記補助突極基部に、モータ組付用のセットボルトが挿通されるセットボルト孔を設け、前記エンドケースに、該エンドケースが前記ハウジングに取り付けられる際、前記補助突極と対向する部位に、軸方向に向かって突出する凸部を設け、前記凸部には、前記セットボルト孔と対向する位置に、前記セットボルトが挿通可能なボルト挿通孔を設けるようにしても良い。このように、コイルの存在しない空間を有効利用し、セットボルト孔を補助突極の基部に設けることにより、セットボルトを継鉄部よりも内側に配置でき、モータ外径の削減が図られる。また、エンドケースの補助突極と対向する部位に凸部を設け、この凸部にボルト挿通孔を設けることにより、補助突極に対応する空間に凸部が収容され、モータの軸長も小さくすることができる。
さらに、前記ブラシレスモータにおいて、前記凸部に、モータ設置用の取付ボルトが螺合する雌ねじ孔を設け、この雌ねじ孔を前記ボルト挿通孔と交互に配置しても良い。これにより、モータの外径や軸長を増大させることなく、セットボルトや取付ボルトを配置でき、モータの外径や軸長を小さくし、モータの小型化を図ることが可能となる。また、前記セットボルト孔の内径を、前記取付ボルトが挿通可能な寸法とし、所定長以上の前記取付ボルトが使用された場合に該取付ボルトが挿入される逃げ孔として使用しても良い。これにより、所定長以上の取付ボルトが使用されてもコア部材が損傷を受けることがなく、また、逃げ孔とセットボルト孔が共通化され、エンドケースとステータコアとの間に位置的な方向性がなくなり、組付作業性も向上する。
本発明のブラシレスモータによれば、コイルが巻装される複数個の突極を備えると共にこの突極間にスロットが形成されたコア部材を有するステータと、ステータの内周側に回転自在に配設され、複数個の永久磁石が突極と対向するように周方向に沿って取り付けられたロータとを有するブラシレスモータの各スロット内にコイルを巻装しない補助突極を設けたので、コイルによって形成される磁束の磁路が分散され、コア部材に磁束飽和が生じにくくなり、その分、コア部材を小型化でき、モータ外径の削減を図ることが可能となる。
また、本発明のブラシレスモータによれば、永久磁石の極数とスロット数との関係を10:6又は14:6に設定することにより、並列結線が可能だが巻線係数の小さい10P6Sや14P6S構成のモータが、補助突極により実質的に10P12Sや14P12S構成とすることができる。これにより、並列結線と巻線係数の向上を両立させることができ、コイル占積率を上げて銅損を低減させ、出力トルクの向上が図ることが可能となる。
さらに、本発明のブラシレスモータによれば、コア部材を、環状の継鉄部と、継鉄部に突出形成された補助突極と、継鉄部の隣接する補助突極間に形成されたあり溝とを備えてなる本体コアと、あり溝に嵌合するあり部を備え突極を形成する分割コアとを有する構成とし、巻線を施す突極を本体コアとは別体に設けることにより、コイル占積率がさらに向上する。加えて、前記分割コアに、導線をリング状に巻回して形成されたコイルユニットを装着することによりモータの組付作業性が向上する。
一方、本発明のブラシレスモータによれば、コア部材の補助突極基部にモータ組付用のセットボルトが挿通されるセットボルト孔を設けることにより、セットボルトをコア部材のより内側に配置でき、モータ外径の更なる削減を図ることができる。
また、本発明のブラシレスモータによれば、ブラシレスモータに、ハウジングとエンドケースとを設け、エンドケース前記補助突極と対向する部位にモータ取付用の雌ねじ孔を設けることにより、モータの軸長を小さくすることができ、モータの小型化が図ることが可能となる。この場合、取付用のボルトに誤って所定長以上の長さのものを使用しても、コイルとは関係のない場所に雌ねじ孔が設けられているため、コイルを損傷することがなく、組付作業性や製品の信頼性の向上を図ることも可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例であるブラシレスモータ1(以下、モータ1と略記する)の構成を示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。また、図2は図1のブラシレスモータの断面構成を示す説明図である。
図1,2に示すように、モータ1は、マグネット2を備えたロータ3の外側にステータ4を配したインナーロータ型の装置構成となっている。ロータ3は、金属製のシャフト5に取り付けられたロータコア6と、ロータコア6の外周に固定されたマグネット2とから構成されている。マグネット2は永久磁石からなり、10個のセグメントに分割形成された10極構成となっている。シャフト5は、エンドケース7に取り付けられたベアリング8によって回転自在に支持されている。エンドケース7は、ハウジング9の図1において左端部にセットボルト10によって固定される。ハウジング9の図中右端側には、ロータ3の回転位置を検出するためのホールセンサ(図示せず)が配設されている。
ステータ4は、環状の鋼板を積層して形成されハウジング9の内周側に固定されたステータコア11(コア部材)と、ステータコア11に巻装されたコイル12とから構成されている。ステータコア11には、環状に形成された継鉄部13と、継鉄部13から径方向内側に突設された突極14とが設けられている。突極14は、継鉄部13に周方向に沿って一定間隔(30度ピッチ)で12個形成されている。隣接する突極14間にはスロット15が形成されている。
突極14にはコイル12が巻装されている。コイル12は、図示しない駆動回路と接続されている。図2に示すように、突極14には、コイル12が巻回された突極14aと、コイル12が巻回されていない突極14b(補助突極)とが存在する。突極14a,14bは交互に配置されており、モータ1は外見的には10P12S構成となっている。つまり、モータ1は、図10に示したような10P6Sのモータのスロット間に、巻線を施さない突極をスロットの数だけ追加した構成となっている。
図3は、突極14a,14bの構成を示す説明図である。図3に示すように、突極14bは継鉄部13と一体に形成され、突極14aは継鉄部13とは分割形成され継鉄部13に後付けされる。すなわち、ステータコア11は、突極14bの部位が内周方向に突設された本体コア11aと、突極14aを形成する分割コア11bとから構成されており、6個の分割コア11bを本体コア11aに取り付けることにより、12個の突極14を備えるステータコア11が形成される。
図3に示すように、継鉄部13の内周面には、軸方向(鋼板積層方向)に沿ってあり溝16が形成されている。あり溝16は突極14b間の中間位置に設けられ、スロット15内に開口している。分割コア11bの外周側端部には、あり溝16に対応してあり部17が突設されている。あり部17はあり溝16内に嵌合可能に形成されている。分割コア11bは本体コア11aの端部側から取り付けられ、この際、あり部17があり溝16内に圧入される。これにより、分割コア11bが本体コア11aに固定される。
分割コア11bを本体コア11aに固定する際、各分割コア11bには図3に示すようにコイル12が装着される。コイル12は、導線を予め巻回しリング状に形成されたコイルユニット18となっており、その中央部にはコア装着孔18aが設けられている。分割コア11bをコア装着孔18aに挿通させ、その状態で分割コア11bを本体コア11aに固定することにより、図2に示すようなステータ4が形成される。このように巻線を施す突極を別体に設け、これにコイルユニット18を取り付けてコイル12を形成することにより、コイル占積率を向上させることができる。
コイル12は、対向する2個ずつが1組となってU,V,Wの3相の巻線を形成している(+U1,-U;+V,-V;+W,-W)。このコイル12により、モータ1では図2のような磁束の流れが形成される。図2を図10と比較すると明らかなように、図2の構成では、磁束が継鉄部13の一部に集中することなく、各突極14を介して均等に配されている。すなわち、コイル12の巻装されていない、いわばダミー極(突極14b)の存在により、コイル12によって形成される磁束の磁路が分散される。従って、継鉄部13の磁束飽和が生じにくくなり、その分、継鉄部13を薄肉化でき、モータ外径の小型化を図ることが可能となる。また、突極14bにより、モータ1は実質的に10P12S構成となるため、多極化と突極性の低減が図られコギングも低減する。
ここで、10P6S構成では並列結線が可能であるがそのままでは巻線係数が小さく発生トルクが低減する。一方、8P9S構成では巻線係数が大きくできるが、並列結線ができず、コイル占積率が悪くなり銅損が増大する。これに対し当該モータ1では、基本構成が10P6Sのため、同相コイル内での位相差がなく、同相コイルは並列結線することが可能である。また、コイルを巻装しない突極をスロットと同数設けたので、10P6Sのモータが実質的には10P12S構成となるため、並列結線可能でありながら、巻線係数を向上させることができる。
従って、8P9Sのモータに比して、巻線係数を維持したまま、並列結線を可能ととし、コイル占積率を上げて銅損を低減させることができる。図4は、発明者らの実験による各種モータのトルク/銅損の比(モータ定数Km)を示すグラフである。図4に示すように、モータ1は、8P9Sのモータや、並列結線可能な8P12SのモータよりもKmが大きくなる。特に、現行の8P9Sのモータに対しては、トルクが21%向上することが分かった。
一方、エンドケース7には、セットボルト10を取り付けるためのボルト装着部21と、モータ1を図5に示すような形でブラケット22に固定するための雌ねじ孔23が設けられている。ボルト装着部21と雌ねじ孔23は、周方向に沿ってそれぞれ等間隔で3箇所形成されている。また、図1(b)、図3に示すように、突極14bの基部には、セットボルト10が挿通されるセットボルト孔24がボルト装着部21と対応して設けられている。
ここで、従来のブラシレスモータでは、全ての突極にコイルが巻装されているため、セットボルト用のボルト孔はステータコアの継鉄部に設けざるを得ない。このため、モータ外径がその分大きくなり、モータ小型化の妨げになるという問題がある。また、モータをブラケット等に固定する場合も、コイルを避けるため、エンドケース固定用のボルトをコイルよりも外径側に配したり、ボルト長の分だけエンドケースの厚さを軸方向に厚くする必要があり、これもまたモータ小型化の妨げとなる。さらに、この場合、モータ取り付けに際し、誤って所定長以上の長さのボルトを使用すると、ボルトによってコイルが損傷を受ける恐れもある。
これに対しモータ1では、突極14bにはコイル12が巻装されないため、セットボルト孔24を突極14bの基部に設けることができる。図1に示すように、突極14aの図中左端にはコイル12が配されるが、突極14bの左端にはコイル12は存在しない。そこで、モータ1ではこのコイル12の存在しない空間を有効利用すべく、突極14b基部にセットボルト孔24を配し、ボルト装着部21を継鉄部13よりも内側に形成している。
図1(a)に示すように、ボルト装着部21には、エンドケース7の内側底面7aを図1(b)において右側に突出させた凸部25が形成されている。凸部25には、エンドケース7をハウジング9に取り付ける際、セットボルト孔24と対向して配置されるボルト挿通孔26が形成されている。エンドケース7の外部側には、ボルト挿通孔26が開口し、セットボルト10の頭部が収容される切欠部27が設けられている。
ボルト装着部21を3箇所設ける一方、突極14bに対応する前述の空間の残り3箇所には、図5に示すように、雌ねじ孔23が設けられている。エンドケース7の内側底面7aには、ボルト装着部21と同様に凸部28が形成されている。すなわち、エンドケース7の内側底面7aには、120°間隔で6個の凸部25,28が交互に突設されて、各凸部25,28はそれぞれ突極14bの軸方向端部に臨んで配置される。凸部28には雌ねじ孔23が形成されており、雌ねじ孔23にはエンドケース7をブラケット22に固定するための取付ボルト29が螺合する。
このように、当該モータ1では、コイル12が巻装されない突極14bによって生み出される空間を利用して、ボルト装着部21や雌ねじ孔23を設けたので、モータの外径や軸長を増大させることなく、セットボルト10や取付ボルト29を配置することができる。このため、モータの外径や軸長を小さくすることができ、モータの小型化を図ることが可能となる。
また、取付ボルト29に所定長以上の長さのものを誤って使用しても、コイル12とは関係のない場所に雌ねじ孔23が設けられているので、コイルを損傷することがなく、組付作業性や製品の信頼性の向上が図られる。なお、所定長以上の取付ボルト29が使用された場合を考慮して、雌ねじ孔23に対応して突極14bの基部に逃げ孔を設けても良い。そして、この逃げ孔とセットボルト孔24と共通化すれば、エンドケース7とステータコア11との間に位置的な方向性がなくなるため、組付作業性も向上する。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、突極14bを継鉄部13と一体に、突極14aを継鉄部13とは別体に形成した例を示したが、これとは逆に、突極14aを継鉄部13と一体に形成し、突極14bを継鉄部13とは別体に形成しても良い。この場合、突極14bは、突極14aにコイル12を巻装した後に取り付けられる。なお、突極14aや14bを必ずしも着脱可能な構成とする必要はない。
また、P,Sの組み合わせは10P6S以外にも可能であり、各種の組み合わせから、a)並列結線が可能,b)巻線係数が高い,c)コストや作業性、モータ性能の向上が見込める、などの条件を考慮して適宜選択できる。これらの条件を満たす組み合わせとして、例えば、14P6Sなどの組み合わせも本発明の対象としては有効である。さらに、前述の実施例では、インナーロータ型のモータに本発明を適用した例を示したが、ステータコアの外側にロータを配したアウタロータ型のモータに本発明を適用することも可能である。
本発明の一実施例であるブラシレスモータの構成を示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 図1のブラシレスモータの断面構成を示す説明図である。 突極の構成を示す説明図である。 発明者らの実験による各種モータのトルク/銅損の比(モータ定数Km)を示すグラフである。 モータをブラケットに固定した様子を示す説明図であり、モータ部分は図1のB−B断面に相当する。 8極9スロットのブラシレスモータの構成を示す説明図である。 8極9スロットのブラシレスモータにおけるU相の誘起電圧を示す説明図である。 8極9スロットのブラシレスモータにて同相のコイルを並列に結線した状態を示す説明図である。 8極9スロットのブラシレスモータにて同相のコイルを直列に結線した状態を示す説明図である。 10極6スロットのブラシレスモータにおける磁束の流れを示す説明図である。
符号の説明
1 ブラシレスモータ
2 マグネット
3 ロータ
4 ステータ
5 シャフト
6 ロータコア
7 エンドケース
7a 内側底面
8 ベアリング
9 ハウジング
10 セットボルト
11 ステータコア(コア部材)
11a 本体コア
11b 分割コア
12 コイル
13 継鉄部
14 突極
14a 突極
14b 突極(補助突極)
15 スロット
16 あり溝
17 あり部
18 コイルユニット
18a コア装着孔
21 ボルト装着部
22 ブラケット
23 雌ねじ孔
24 セットボルト孔
25 凸部
26 ボルト挿通孔
27 切欠部
28 凸部
29 取付ボルト
51 マグネット
52 コイル
P ロータ磁極数
S ステータスロット数

Claims (5)

  1. 3相の巻線を形成するコイルと、
    前記コイルが巻装される複数個の突極、前記突極間に形成されたスロットと、を備えてなるコア部材を有するステータと、
    前記ステータの内周側に回転自在に配設され、複数個の永久磁石が前記突極と対向するように周方向に沿って取り付けられたロータとを有するブラシレスモータであって、
    前記コイルを各相ごとに複数個設けると共に、同相の前記コイルを並列に結線し、
    前記永久磁石の極数と前記スロットの個数を10:6又は14:6の関係に設定し、
    前記各スロット内に、前記突極と同一寸法に形成されつつも前記コイルが巻装されていない補助突極を設け
    等間隔に配置された同一寸法の前記突極及び前記補助突極により、前記永久磁石と前記スロットを10極かつ等間隔の12スロット構成又は14極かつ等間隔の12スロット構成とし、前記コイルによって形成される磁束を前記突極及び前記補助突極に均等に分散させることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記コア部材は、環状に形成された継鉄部と、前記継鉄部から径方向に沿って突出形成された前記補助突極と、前記継鉄部の隣接する前記補助突極間に形成されたあり溝とを備えてなる本体コアと、前記あり溝に嵌合するあり部を備え前記突極を形成する分割コアと、を有し、
    前記分割コアは、導線をリング状に巻回して形成されたコイルユニットを装着した状態で、前記あり部を前記あり溝に嵌合させて前記本体コアに取り付けられることを特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1又は2記載のブラシレスモータにおいて、該ブラシレスモータは、
    前記ステータが収容されるハウジングと、前記ハウジングの端部に取り付けられるエンドケースと、を備え、
    前記コア部材は、前記補助突極基部に、モータ組付用のセットボルトが挿通されるセットボルト孔を有し、
    前記エンドケースは、該エンドケースが前記ハウジングに取り付けられる際、前記補助突極と対向する部位に、軸方向に向かって突出する凸部を有し、
    前記凸部は、前記セットボルト孔と対向する位置に、前記セットボルトが挿通可能なボルト挿通孔を有することを特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項記載のブラシレスモータにおいて、
    前記凸部は、モータ設置用の取付ボルトが螺合する雌ねじ孔を有し、
    前記雌ねじ孔は、前記ボルト挿通孔と交互に配置されることを特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項記載のブラシレスモータにおいて、
    前記セットボルト孔は、前記取付ボルトが挿通可能な内径を有し、所定長以上の前記取付ボルトが使用された場合に該取付ボルトが挿入される逃げ孔として使用されることを特徴とするブラシレスモータ。
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