JP2009022141A - アクチュエータ - Google Patents

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Iwao Takimoto
巌 瀧本
Masashi Takahashi
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Abstract

【課題】体格を大型化することなく、巻線スペースを拡張することのできるアクチュエータを提供すること。
【解決手段】アクチュエータ1において、インシュレータ4は、ステータコア21の形状に対応して、コイル29が巻回される筒状胴部41、この筒状胴部41の内周端から張り出す内周側鍔部40と、筒状胴部41の外周端から張り出して内周側鍔部40に対向する外周側鍔部43とを備えている。内周側鍔部40には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な内周側第1垂直面42を設けるとともに、内周側第1垂直面42と筒状胴部41の側面41aとの間については、ステータコア21の連結部24と第2鍔部25との連結部分の形状に沿うようにテーパ面にしてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータコアにおいて周方向に並ぶ複数の突極の各々に対してコイルがインシュレータを介して巻き回されたアクチュエータに関するものである。
アクチュエータ(モータ)は、ステータコアにおいて周方向に並ぶ複数の突極の各々に対してコイルがインシュレータを介して巻き回された固定子と、固定子と空隙を介して配置される可動子とを有している(例えば、特許文献1参照)。
図7(a)、(b)に示すように、ステータコア21は、突極22に対応して半径方向に延びた連結部24と、連結部24の外周端から周方向に張り出した第1鍔部23と、連結部24の内周端から周方向に張り出す第2鍔部25とを備え、インシュレータ4は、ステータコア21の形状に対応して、コイル29が巻回される筒状胴部41、この筒状胴部41の内周端から張り出す内周側鍔部40と、筒状胴部41の外周端から張り出して内周側鍔部40に対向する外周側鍔部43とを備えている。
このように構成したアクチュエータにおいて、コイル29を整列巻きにて巻回する場合、外周側鍔部43の内面を筒状胴部41に対して垂直な壁面とし、内周側鍔部40の外面は、筒状胴部41に対して垂直な壁面とすることにより、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面とを平行にする。
特開平11−206057号公報
このように構成したアクチュエータにおいて、体格を大型化することなくトルクを増大させるには、コイル29の巻回数を増大させる必要があり、それには、インシュレータ4において、筒状胴部41、内周側鍔部40および外周側鍔部43で区画される巻線スペースを拡張する必要がある。
しかしながら、筒状胴部41、内周側鍔部40および外周側鍔部43で区画された空間において、周方向のサイズは、突極22の数などにより制約され、延長できない。
また、ステータコア21では、連結部24の外周端および内周端で第1鍔部23および第2鍔部25が円弧状に張り出していることから、コイル29を整列巻きするには、インシュレータ4を設計する際、ステータコア21の連結部24の内周端24x(インシュレータ4の筒状胴部41の内周端41x)を起点にして、内周側鍔部40の外面を筒状胴部41に対して垂直に延ばさざるを得ない。このため、内周側鍔部40と外周側鍔部43との間隔は、ステータコア21の連結部24の長さ(インシュレータ4の筒状胴部41の長さ)により規定されてしまうため、巻線スペースを拡張することは不可能である。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、体格を大型化することなく、巻線スペースを拡張することのできるアクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、ステータコアにおいて周方向に並ぶ複数の突極の各々に対してコイルがインシュレータを介して巻き回された固定子と、前記固定子と空隙を介して配置される可動子とを有し、前記ステータコアは、前記突極に対応して半径方向に延びた連結部と、該連結部の外周端から周方向の両側に張り出す第1鍔部と、前記連結部の内周端から周方向の両側に張り出した第2鍔部とを備え、前記インシュレータは、前記コイルが巻回される筒状胴部、該筒状胴部の内周端から張り出す内周側鍔部と、前記筒状胴部の外周端から張り出して前記内周側鍔部に対向する外周側鍔部とを備えたアクチュエータにおいて、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側に、当該筒状胴部において周方向に位置する側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面を備えていることを特徴とする。
本発明は、インナーロータ型のアクチュエータ、およびアウターロータ型のアクチュエータのいずれにも適用できる。また、本発明は、ステータコアが一体型コアである場合、前記複数の突極が各々分割された分割コアのいずれにも適用することができる。ステータコアは、分割コアである場合、第1鍔部および第2鍔部の各々が突極毎に分断されている構成を有する。これに対して、ステータコアは、一体型コアである場合、第1鍔部および第2鍔部のうちのいずれか一方が円環状に繋がっている構成を有する。かかる一体型コアでは、インナーロータ型の場合、第1鍔部が繋がっている構成が採用され、アウターロータ側の場合、第2鍔部が繋がっている構成が採用される。
本発明において、インシュレータは、ステータコアの形状に対応して、コイルが巻回される筒状胴部、この筒状胴部の内周端から張り出す内周側鍔部と、筒状胴部の外周端から張り出して内周側鍔部に対向する外周側鍔部とを備えている。ここで、前記インシュレータを軸線方向からみたとき、前記内周側鍔部は、筒状胴部を周方向で挟む両側に、当該筒状胴部の側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面を備えているため、外周側鍔部の内面と内周側鍔部の外面との間隔を広げることができる。それ故、体格を大型化しなくても、インシュレータにおいて、筒状胴部、内周側鍔部および外周側鍔部で区画された巻線スペースを拡張することができる。
本発明において、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記第1テーパ面よりさらに周方向の端側に、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直な第1垂直面を備えていることが好ましい。このように構成すると、前記筒状胴部に対してコイルを整列巻きで巻回しやすいという利点がある。
この場合、前記外周側鍔部は、前記内周側第1垂直面に対して半径方向外側で対向する面は、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直であることが好ましい。このように構成すると、前記筒状胴部に対してコイルをより確実に整列巻きで巻回することができる。
本発明において、前記内周側鍔部において、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側全体が前記第1テーパ面によって構成されている構成を採用することもできる。この場合、前記外周側鍔部において、前記内周側鍔部と対向する内面側が円弧状に形成されている構成を採用することができる。
本発明において、前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度が120°±15°の範囲であることが好ましい。
本発明において、前記インシュレータを周方向からみたとき、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側のうち、前記筒状胴部に対して軸線方向に位置する部分に、当該筒状胴部において軸線方向に位置する端面に対して90°を超える角度をなす第2テーパ面を備えていることが好ましい。
この場合、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記第2テーパ面よりさらに軸線方向の端側に、前記筒状胴部の前記端面に対して垂直な第2垂直面を備えていることが好ましい。このように構成すると、前記筒状胴部に対してコイルを整列巻きで巻回しやすいという利点がある。
本発明において、前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度と、前記第2テーパ面が前記筒状胴部の前記端面に対してなす角度とが等しいことが好ましい。このように構成すると、第1テーパ面と第2テーパ面との境界部分には稜線が形成されるが、段差が発生しないので、巻回したコイルに崩れが発生しにくい。
本発明において、前記内周側鍔部には、前記筒状胴部に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠きが形成されていることが好ましい。このように構成すると、インシュレータの半径方向のサイズを変えずに前記筒状胴部を延ばすことができるので、コイルの巻回スペースを拡張することができる。
本発明においては、インシュレータを軸線方向からみたとき、前記内周側鍔部は、筒状胴部を周方向で挟む両側に、当該筒状胴部の側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面を備えているため、外周側鍔部の内面と内周側鍔部の外面との間隔を広げることができる。それ故、体格を大型化しなくても、インシュレータにおいて、筒状胴部、内周側鍔部および外周側鍔部で区画された巻線スペースを拡張することができる。それ故、アクチュエータの体格を大型化することなくトルクを増大させることができるなどの効果を奏する。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したアクチュエータとしてインナーロータ型のモータについて説明する。なお、以下に説明するアクチュエータにおいて、図7を参照して説明した部分と共通する部分については、対応関係が分りやすいとうに同一の符号を付してある。
[実施の形態1]
(モータの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成図である。図1に示すように、本形態のアクチュエータ1は、円環状のステータ2(固定子)の内側にロータ3(可動子)が配置されたインナーロータ型のモータであり、ステータ2およびロータ3はケース5に収納されている。
ステータ2は、複数の分割コア20を円環状に連結してなるステータコア21を有している。本形態では、分割コア20は9つであり、9つの分割コア20の各々は、半径方向内側に向けて突出する突極22を備えている。9つの突極22の各々には、詳しくは後述するインシュレータ4を介してコイル29を巻回することにより、9極のステータ2を構成する。
ロータ3は、回転軸30と、回転軸30の外周面に配置された円筒状のヨーク31と、ヨーク31の外周面に配置された環状のロータマグネット32とを備えており、ステータ2が有する突極22とロータマグネット32とは、所定の間隙を介して対向している。また、ロータマグネット32の外周面には保護層39が形成されており、遠心力によりロータマグネット32が破損した場合、ロータマグネット32が飛散することを防止する。
(分割コアの構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1のステータ2に用いた分割コア20(ステータコア21)およびインシュレータ4の説明図である。図3(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1に用いられる分割コア20を外周側からみた正面図、軸線方向からみた平面図、図3(a)におけるA1−A1′断面図(軸線方向からみた説明図)、および図3(a)におけるB1−B1′断面図(周方向からみた説明図)である。
図1に示すステータコア21は、図2および図3に示す分割コア20を複数、円環状に連結することにより構成される。分割コア20は、図3(a)、(d)に示すように、複数の磁性板20aが積層されてなるコア本体20bを有している。コア本体20bには、図3(c)に示すように、半径方向に延びるように配置される連結部24と、連結部24の外周端で周方向の両側に円弧状に張り出す第1鍔部23と、連結部24の内周端で周方向の両側に円弧状に張り出す第2鍔部25とを備えており、第2鍔部25および連結部24が突極22として機能する。また、第1鍔部23は、周方向における両端部で他の分割コア20との連結に用いられる。ここで、ステータコア21の第2鍔部25は、連結部24に対して約120°の角度をなしており、コギングの発生を効果的に抑制することができる。
(インシュレータの構成)
コア本体20bを覆うインシュレータ4は絶縁性樹脂からなり、インシュレータ4は、コア本体20bに対応する形状を備えている。すなわち、インシュレータ4は、連結部24の3面を覆う肉薄の筒状胴部41と、筒状胴部41の外周端で張り出す外周側鍔部43と、筒状胴部41の内周端で張り出す内周側鍔部40とを備えており、インシュレータ4を軸線方向からみたとき、外周側鍔部43および内周側鍔部40は各々、円弧形状を備えている。
外周側鍔部43は、コア本体20bの第1鍔部23に対して内周側で重なる肉薄部分43aと、第1鍔部23に対して軸線方向で重なる肉厚部分43bとを備えている。内周側鍔部40は、コア本体20bの第2鍔部25に対して外周側で重なる比較的肉薄な部分40aと、第2鍔部25に対して軸線方向で重なる肉厚部分40bとを備えている。このようなインシュレータ4は、コア本体20bの上方および下方から1つずつ装着される。
このように構成したインシュレータ4において、外周側鍔部43で内周側鍔部40に半径方向外側で対向する内面は、図3(c)に示すように、肉薄部分43aの内面全体が、筒状胴部41において周方向に位置する側面41aに対して垂直な外周側垂直面になっている。これに対して、内周側鍔部40は、比較的肉薄な部分40aの外面に、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な内周側第1垂直面42を備えるとともに、内周側第1垂直面42および筒状胴部41の側面41aの双方に対して90°以上の角度をなす斜めの第1テーパ面44を備えており、内周側第1垂直面42と筒状胴部41の側面41aとは第1テーパ面44を介して繋がっている。
ここで、第1テーパ面44が筒状胴部41の側面41aに対して成す角度θ1は、120°±15°であり、第1テーパ面44は、第2鍔部25の外面に概ね沿った形状を有している。なお、第1テーパ面44が筒状胴部41の側面41aに対して成す角度θ1における±15°の許容差は、インシュレータ4の成形上の問題やインシュレータ4の強度(絶縁性の向上)を考慮した値である。
また、内周側鍔部40は、図3(d)に示すように、周方向からみると、肉厚部分40bの外面に、筒状胴部41において軸線方向に位置する端面41bに対して垂直な内周側第2垂直面45を備えるとともに、内周側第2垂直面45および筒状胴部41の端面41bの双方に対して90°以上の角度をなす斜めの第2テーパ面47を備えており、内周側第2垂直面45と筒状胴部41の端面41bとは第2テーパ面47を介して繋がっている。
ここで、第2テーパ面47が筒状胴部41の端面41bに対して成す角度θ2は、120°±15°であり、第1テーパ面44が筒状胴部41の側面41aに対して成す角度θ1と等しい。従って、第1テーパ面44と第2テーパ面47との境界部分には稜線が形成されるが、段差が発生しない。また、内周側鍔部40において、内周側第1垂直面42と内周側第2垂直面45とは連続した平面を構成している。
なお、外周側鍔部43において、肉厚部分43bの内面は、筒状胴部41において軸線方向に位置する端面41bに対して垂直な外周側垂直面を構成しており、内周側第1垂直面42および内周側第2垂直面45のいずれに対しても平行である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、インシュレータ4は、ステータコア21の形状に対応して、コイル29が巻回される筒状胴部41、この筒状胴部41の内周端から張り出す内周側鍔部40と、筒状胴部41の外周端から張り出して内周側鍔部40に対向する外周側鍔部43とを備えている。ここで、コイル29を整列巻きするには、外周側鍔部43の内面および内周側鍔部40の外面の各々には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な垂直面を設けることにより、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面とを平行にする必要があるが、本形態において、内周側鍔部40には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な内周側第1垂直面42を設けるとともに、内周側第1垂直面42と筒状胴部41の側面41aとの間については、ステータコア21の連結部24と第2鍔部25との連結部分の形状に沿うようにテーパ面(第1テーパ面44)にしてある。
このため、図3(c)に示すように、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面との間隔Gを広げることができるので、アクチュエータ1の体格を大型化しなくても、インシュレータ4において、筒状胴部41、内周側鍔部40および外周側鍔部43で区画された巻線スペースを拡張することができる。それ故、アクチュエータ1の出力トルクを高めることができる。また、巻線スペースの外側では、外周側鍔部43の内面(外周側垂直面)と内周側鍔部40の内周側第1垂直面42とが平行に対向しているので、コイル29を整列巻き状態で巻回することができる。
また、本形態において、内周側鍔部40は、筒状胴部41において軸線方向に位置する端面41bに対して垂直な内周側第2垂直面45を備えるとともに、内周側第2垂直面45と筒状胴部41の端面41bとは、双方に対して斜めの第2テーパ面47を介して繋がっている。このため、巻線スペースでは、筒状胴部41に対して周方向に位置する部分と、筒状胴部41に対して軸線方向に位置する部分とが略同一の構造になるので、コイル29全体を整列巻き状態で巻回することができる。
さらに、第1テーパ面44が筒状胴部41の側面41aに対してなす角度θ1と、第2テーパ面47が筒状胴部41の端面41bに対してなす角度θ2が等しく、かつ、120°±15°の範囲にある。このため、第1テーパ面44と第2テーパ面47とは連続的に形成されるため、コイル29を巻き崩れなく整列巻きとすることができる。
[実施の形態2]
(モータの全体構成)
図4は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの構成図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにしてそれらの説明を省略する。
図4に示すように、本形態のアクチュエータ1も、実施の形態1と同様、円環状のステータ2(固定子)の内側にロータ3(可動子)が配置されたインナーロータ型のモータであり、ステータ2は、複数の分割コア20を円環状に連結してなるステータコア21を有している。9つの分割コア20の各々は、半径方向内側に向けて突出する突極22を備えている。9つの突極22の各々には、詳しくは後述するインシュレータ4を介してコイル29を巻回することにより、9極のステータ2を構成する。
(分割コアの構成)
図5(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1のステータ2に用いた分割コア20(ステータコア21)およびインシュレータ4の説明図、およびインシュレータの筒状胴部と内周側鍔部との連接部分を外側からみた様子を拡大して示す説明図である。図6(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1に用いられる分割コア20を外周側からみた正面図、軸線方向からみた平面図、図6(a)におけるA2−A2′断面図(軸線方向からみた説明図)、および図6(a)におけるB2−B2′断面図(周方向からみた説明図)である。
図4に示すステータコア21は、図5(a)および図6に示す分割コア20を複数、円環状に連結することにより構成される。分割コア20において、コア本体20bには、半径方向に延びるように配置される連結部24と、連結部24の外周端で周方向の両側に円弧状に張り出す第1鍔部23と、連結部24の内周端で周方向の両側に円弧状に張り出す第2鍔部25とを備えており、第2鍔部25および連結部24が突極22として機能する。また、第1鍔部23は、周方向における両端部で他の分割コア20との連結に用いられる。
(インシュレータの構成)
コア本体20bを覆うインシュレータ4は絶縁性樹脂からなり、インシュレータ4は、コア本体20bに対応する形状を備えている。すなわち、インシュレータ4は、連結部24の3面を覆う肉薄の筒状胴部41と、筒状胴部41の外周端で張り出す外周側鍔部43と、筒状胴部41の内周端で張り出す内周側鍔部40とを備えており、インシュレータ4を軸線方向からみたとき、外周側鍔部43および内周側鍔部40は各々、円弧形状を備えている。
外周側鍔部43は、コア本体20bの第1鍔部23に対して内周側で重なる肉薄部分43aと、第1鍔部23に対して軸線方向で重なる肉厚部分43bとを備えている。内周側鍔部40は、コア本体20bの第2鍔部25に対して外周側で重なる比較的肉薄な部分40aと、第2鍔部25に対して軸線方向で重なる肉厚部分40bとを備えている。このようなインシュレータ4は、コア本体20bの上方および下方から1つずつ装着される。
このように構成したインシュレータ4において、外周側鍔部43で内周側鍔部40に半径方向外側で対向する内面は、肉薄部分43aの内面全体が円弧面になっている。これに対して、内周側鍔部40は、比較的肉薄な部分40aの外面全体が、筒状胴部41の側面41aに対して90°以上の角度θ1、例えば、120°±15°の角度θ1をなす斜めの第1テーパ面44になっている。
ここで、内周側鍔部40には、筒状胴部41に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠き49が形成されており、内周側鍔部40は周方向で2分割されている。このため、筒状胴部41は、内周側鍔部40が周方向の中央部分で占めていた肉厚の分だけ、半径方向内側に延長された構造になっている。
また、内周側鍔部40では、筒状胴部41に対して半径方向内側で重なる部分が切り欠き49になっているため、内周側鍔部40の外面は、図5(b)に示すように、第1テーパ面44に向けて湾曲した面になっている。ここで、内周側鍔部40では、筒状胴部41に対して半径方向内側に重なっている部分が切り欠き49になっているが、インシュレータ4を周方向からみたとき、内周側鍔部40は、外周側鍔部43と対向する外面側のうち、筒状胴部41に対して軸線方向に位置する部分には、筒状胴部41において軸線方向に位置する端面41bに対して90°を超える角度θ2、例えば、120°±15°の角度θ2をなす第2テーパ面47が形成されている構造を有している。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、インシュレータ4の内周側鍔部40は、筒状胴部41を周方向で挟む両側に、筒状胴部41の側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面44を備えているため、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面との間隔Gを広げることができる。また、内周側鍔部40には、筒状胴部41に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠き49が形成されているため、インシュレータ4の半径方向のサイズを変えずに前記筒状胴部41を延ばすことができるので、コイル29の巻回スペースを拡張することができる。それ故、体格を大型化しなくても、インシュレータ4において、筒状胴部41、内周側鍔部40および外周側鍔部43で区画された巻線スペースを拡張することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態においては、ステータコアを複数の分割コアで形成したモータに対して本発明を適用したが、ステータコアを一体に形成したモータに対しても本発明を適用することができる。また、本発明は、インシュレータ4をアウトサート成型等により分割コア20と一体成型する場合においても適用できる。さらに、上記形態おいては、インナーロータ型のモータに対して本発明を適用したが、アウターロータ型のモータに対しても本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータのステータに用いた分割コアおよびインシュレータの説明図である。 本発明の実施の形態1に係るアクチュエータに用いられる分割コアを外周側からみた正面図、平面図、図3(a)におけるA1−A1′断面図、および図3(a)におけるB1−B1′断面図である。 本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの構成図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータのステータに用いた分割コア(ステータコア)およびインシュレータの説明図、およびインシュレータの筒状胴部と内周側鍔部との連接部分を外側からみた様子を拡大して示す説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータに用いられる分割コアを外周側からみた正面図、軸線方向からみた平面図、図6(a)におけるA2−A2′断面図、および図6(a)におけるB2−B2′断面図である。 従来のアクチュエータのステータに用いた分割コアおよびインシュレータの説明図である。
符号の説明
1 アクチュエータ
2 ステータ(固定子)
3 ロータ(可動子)
4 インシュレータ
20 分割コア
21 ステータコア
23 ステータコアの第1鍔部
24 ステータコアの連結部
25 ステータコアの第2鍔部
40 内周側鍔部
41 筒状胴部
41a 筒状胴部の側面
41b 筒状胴部の端面
42 内周側第1垂直面
43 外周側鍔部
44 第1テーパ面
45 内周側第2垂直面
47 第2テーパ面
49 切り欠き

Claims (10)

  1. ステータコアにおいて周方向に並ぶ複数の突極の各々に対してコイルがインシュレータを介して巻き回された固定子と、前記固定子と空隙を介して配置される可動子とを有し、
    前記ステータコアは、前記突極に対応して半径方向に延びた連結部と、該連結部の外周端から周方向の両側に張り出す第1鍔部と、前記連結部の内周端から周方向の両側に張り出した第2鍔部とを備え、
    前記インシュレータは、前記コイルが巻回される筒状胴部、該筒状胴部の内周端から張り出す内周側鍔部と、前記筒状胴部の外周端から張り出して前記内周側鍔部に対向する外周側鍔部とを備えたアクチュエータにおいて、
    前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側に、当該筒状胴部において周方向に位置する側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面を備えていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記第1テーパ面よりさらに周方向の端側に、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直な第1垂直面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記外周側鍔部は、前記内周側第1垂直面に対して半径方向外側で対向する面は、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直であることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記内周側鍔部において、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側全体が前記第1テーパ面によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  5. 前記外周側鍔部において、前記内周側鍔部と対向する内面側が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度が120°±15°の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記インシュレータを周方向からみたとき、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側のうち、前記筒状胴部に対して軸線方向に位置する部分に、当該筒状胴部において軸線方向に位置する端面に対して90°を超える角度をなす第2テーパ面を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側には、前記第2テーパ面よりさらに軸線方向の端側に前記筒状胴部の前記端面に対して垂直な第2垂直面を備えていることを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度と、前記第2テーパ面が前記筒状胴部の前記端面に対してなす角度とが等しいことを特徴とする請求項7または8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記内周側鍔部には、前記筒状胴部に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアクチュエータ。
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