JP2009022141A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクチュエータ1において、インシュレータ4は、ステータコア21の形状に対応して、コイル29が巻回される筒状胴部41、この筒状胴部41の内周端から張り出す内周側鍔部40と、筒状胴部41の外周端から張り出して内周側鍔部40に対向する外周側鍔部43とを備えている。内周側鍔部40には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な内周側第1垂直面42を設けるとともに、内周側第1垂直面42と筒状胴部41の側面41aとの間については、ステータコア21の連結部24と第2鍔部25との連結部分の形状に沿うようにテーパ面にしてある。
【選択図】図3
Description
(モータの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータの構成図である。図1に示すように、本形態のアクチュエータ1は、円環状のステータ2(固定子)の内側にロータ3(可動子)が配置されたインナーロータ型のモータであり、ステータ2およびロータ3はケース5に収納されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1のステータ2に用いた分割コア20(ステータコア21)およびインシュレータ4の説明図である。図3(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態1に係るアクチュエータ1に用いられる分割コア20を外周側からみた正面図、軸線方向からみた平面図、図3(a)におけるA1−A1′断面図(軸線方向からみた説明図)、および図3(a)におけるB1−B1′断面図(周方向からみた説明図)である。
コア本体20bを覆うインシュレータ4は絶縁性樹脂からなり、インシュレータ4は、コア本体20bに対応する形状を備えている。すなわち、インシュレータ4は、連結部24の3面を覆う肉薄の筒状胴部41と、筒状胴部41の外周端で張り出す外周側鍔部43と、筒状胴部41の内周端で張り出す内周側鍔部40とを備えており、インシュレータ4を軸線方向からみたとき、外周側鍔部43および内周側鍔部40は各々、円弧形状を備えている。
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、インシュレータ4は、ステータコア21の形状に対応して、コイル29が巻回される筒状胴部41、この筒状胴部41の内周端から張り出す内周側鍔部40と、筒状胴部41の外周端から張り出して内周側鍔部40に対向する外周側鍔部43とを備えている。ここで、コイル29を整列巻きするには、外周側鍔部43の内面および内周側鍔部40の外面の各々には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な垂直面を設けることにより、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面とを平行にする必要があるが、本形態において、内周側鍔部40には、筒状胴部41の側面41aに対して垂直な内周側第1垂直面42を設けるとともに、内周側第1垂直面42と筒状胴部41の側面41aとの間については、ステータコア21の連結部24と第2鍔部25との連結部分の形状に沿うようにテーパ面(第1テーパ面44)にしてある。
(モータの全体構成)
図4は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータの構成図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示することにしてそれらの説明を省略する。
図5(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1のステータ2に用いた分割コア20(ステータコア21)およびインシュレータ4の説明図、およびインシュレータの筒状胴部と内周側鍔部との連接部分を外側からみた様子を拡大して示す説明図である。図6(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明の実施の形態2に係るアクチュエータ1に用いられる分割コア20を外周側からみた正面図、軸線方向からみた平面図、図6(a)におけるA2−A2′断面図(軸線方向からみた説明図)、および図6(a)におけるB2−B2′断面図(周方向からみた説明図)である。
コア本体20bを覆うインシュレータ4は絶縁性樹脂からなり、インシュレータ4は、コア本体20bに対応する形状を備えている。すなわち、インシュレータ4は、連結部24の3面を覆う肉薄の筒状胴部41と、筒状胴部41の外周端で張り出す外周側鍔部43と、筒状胴部41の内周端で張り出す内周側鍔部40とを備えており、インシュレータ4を軸線方向からみたとき、外周側鍔部43および内周側鍔部40は各々、円弧形状を備えている。
以上説明したように、本形態のアクチュエータ1において、インシュレータ4の内周側鍔部40は、筒状胴部41を周方向で挟む両側に、筒状胴部41の側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面44を備えているため、外周側鍔部43の内面と内周側鍔部40の外面との間隔Gを広げることができる。また、内周側鍔部40には、筒状胴部41に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠き49が形成されているため、インシュレータ4の半径方向のサイズを変えずに前記筒状胴部41を延ばすことができるので、コイル29の巻回スペースを拡張することができる。それ故、体格を大型化しなくても、インシュレータ4において、筒状胴部41、内周側鍔部40および外周側鍔部43で区画された巻線スペースを拡張することができる。
上記形態においては、ステータコアを複数の分割コアで形成したモータに対して本発明を適用したが、ステータコアを一体に形成したモータに対しても本発明を適用することができる。また、本発明は、インシュレータ4をアウトサート成型等により分割コア20と一体成型する場合においても適用できる。さらに、上記形態おいては、インナーロータ型のモータに対して本発明を適用したが、アウターロータ型のモータに対しても本発明を適用することができる。
2 ステータ(固定子)
3 ロータ(可動子)
4 インシュレータ
20 分割コア
21 ステータコア
23 ステータコアの第1鍔部
24 ステータコアの連結部
25 ステータコアの第2鍔部
40 内周側鍔部
41 筒状胴部
41a 筒状胴部の側面
41b 筒状胴部の端面
42 内周側第1垂直面
43 外周側鍔部
44 第1テーパ面
45 内周側第2垂直面
47 第2テーパ面
49 切り欠き
Claims (10)
- ステータコアにおいて周方向に並ぶ複数の突極の各々に対してコイルがインシュレータを介して巻き回された固定子と、前記固定子と空隙を介して配置される可動子とを有し、
前記ステータコアは、前記突極に対応して半径方向に延びた連結部と、該連結部の外周端から周方向の両側に張り出す第1鍔部と、前記連結部の内周端から周方向の両側に張り出した第2鍔部とを備え、
前記インシュレータは、前記コイルが巻回される筒状胴部、該筒状胴部の内周端から張り出す内周側鍔部と、前記筒状胴部の外周端から張り出して前記内周側鍔部に対向する外周側鍔部とを備えたアクチュエータにおいて、
前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側に、当該筒状胴部において周方向に位置する側面に対して90°を超える角度をなす第1テーパ面を備えていることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記第1テーパ面よりさらに周方向の端側に、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直な第1垂直面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
- 前記外周側鍔部は、前記内周側第1垂直面に対して半径方向外側で対向する面は、前記筒状胴部の前記側面に対して垂直であることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ。
- 前記内周側鍔部において、前記外周側鍔部と対向する外面側で前記筒状胴部を周方向で挟む両側全体が前記第1テーパ面によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
- 前記外周側鍔部において、前記内周側鍔部と対向する内面側が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
- 前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度が120°±15°の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のアクチュエータ。
- 前記インシュレータを周方向からみたとき、前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側のうち、前記筒状胴部に対して軸線方向に位置する部分に、当該筒状胴部において軸線方向に位置する端面に対して90°を超える角度をなす第2テーパ面を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアクチュエータ。
- 前記内周側鍔部は、前記外周側鍔部と対向する外面側には、前記第2テーパ面よりさらに軸線方向の端側に前記筒状胴部の前記端面に対して垂直な第2垂直面を備えていることを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ。
- 前記第1テーパ面が前記筒状胴部の前記側面に対してなす角度と、前記第2テーパ面が前記筒状胴部の前記端面に対してなす角度とが等しいことを特徴とする請求項7または8に記載のアクチュエータ。
- 前記内周側鍔部には、前記筒状胴部に対して半径方向内側で重なる部分に軸線方向に向かって延びた切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアクチュエータ。
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2007
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