JP2013046420A - 巻線、および巻線を備えたステータコア - Google Patents

巻線、および巻線を備えたステータコア Download PDF

Info

Publication number
JP2013046420A
JP2013046420A JP2011180011A JP2011180011A JP2013046420A JP 2013046420 A JP2013046420 A JP 2013046420A JP 2011180011 A JP2011180011 A JP 2011180011A JP 2011180011 A JP2011180011 A JP 2011180011A JP 2013046420 A JP2013046420 A JP 2013046420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width
stator
insulator
teeth
cylindrical portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011180011A
Other languages
English (en)
Inventor
Elson Ricky
エルソン リッキー
Yabo Hu
亞波 胡
Shindo Kaji
信藤 梶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2011180011A priority Critical patent/JP2013046420A/ja
Priority to CN201220359057.7U priority patent/CN202817929U/zh
Priority to CN201210256535.6A priority patent/CN102957231B/zh
Priority to US13/562,339 priority patent/US8760027B2/en
Priority to CN201210297345.9A priority patent/CN102957232B/zh
Priority to CN201220414290.0U priority patent/CN202840709U/zh
Publication of JP2013046420A publication Critical patent/JP2013046420A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Abstract

【課題】ティース部における磁気飽和を防止しつつ、巻線の占積率を高くするステータコアを提供する。
【解決手段】ステータは、中心軸を中心とする略環状のコアバック部とコアバック部の周面から径方向内方または径方向外方に向かって延伸する複数のティース部12とを含むステータコアに、装着されるインシュレータを備える。インシュレータは、ティース部12が挿通される貫通孔を有する筒部と、筒部の一方側の開口端に配置される第1フランジ部32と、筒部の他方側の開口端に配置される第2フランジ部を備え、断面が略円形の巻線が筒部に巻き回されてコイル4を構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、巻線および巻線を備えた回転電機に関する。
一般に、モータや発電機等の回転電機において、ステータコアは、略円環状のコアバックと、複数のティースとを有する。ティースは、コアバックの内周面(または外周面)から、径方向内方(または外方)に向かって延伸するとともに、周方向に等間隔に配置される。さらに、各ティースの先端部には、周方向に伸びるアンブレラが形成される。アンブレラは、周方向に延伸し、ロータと対向する。
アンブレラは、コイルとステータコアとの絶縁だけでなく、インシュレータの径方向への抜けを防止する役目も担う。また、ロータに配置されるマグネットからの磁束を、ティースへと流れ込みやすくする。
通常、各ティースには、インシュレータ等の絶縁体を介して、導線が巻きまわされて、コイルが形成される。
導線の巻きまわす場合、巻線機のノズルを固定してステータコア自体を動かす方法と、巻線機のノズルをティースの周りに動かしていく方法とがある。
しかし、いずれの方法であっても、巻線機のノズルがスロットに入らなければ、導線を巻きまわすことができない。それゆえ、ノズルの太さや動きによってティースに巻きまわせる導線の量が制限されてしまう。
さらに、ティース先端には、アンブレラが形成されている。そのため、隣り合うアンブレラ間の周方向の間隔が狭くなってしまう。その結果、ノズルがスロットに入り込みにくくなり、巻き回せる導線の量が減少して占積率が低下してしまう。
そこで、アンブレラがないティースを有するステータコアが考えられている。アンブレラがない場合には、スロットにノズルが入り込みやすくなる。そのため、巻き回せる導線の量を増やすことができ、占積率を向上させることができる。
さらに、アンブレラレスがある場合には、径方向からインシュレータをはめ込むことが難しい。ティースの周方向の幅とアンブレラの周方向の幅とが、それぞれ異なることが多いからである。
特開2011―135640 特開2002―305851 特開2010―51087 特開2010―246269
アンブレラがない場合には、軸方向上下からインシュレータをはめ込む必要がない。すなわち、あらかじめインシュレータに導線を巻き回してコイルを形成しておき、そのインシュレータを径方向からティースへはめ込むことが可能となる。
インシュレータを径方向からティースへはめ込む場合には、インシュレータの軸方向の移動は規制されるが、径方向へは移動が自在になっている。そのため、インシュレータをステータコアに固定する場合には、インシュレータの径方向への移動を規制する工夫が必要となる。
他方で、ステータコアとコイルとの絶縁にインシュレータが用いられると、スロットにおけるコイルが配置されるスペースが、インシュレータの幅だけ小さくなってしまう。さらに、巻線のスペースを広く確保するために、ティースの幅を狭めることも考えられる。しかし、ティースの幅を狭くしすぎると、ティースにおいて磁気飽和が生じてしまう。
本願発明にかかる好ましい実施形態の一つでは、中心軸を中心とする略環状のコアバック部と前記コアバック部の周面から径方向内方または径方向外方に向かって延伸する複数のティース部とを含むステータコアに、装着されるインシュレータを備えるステータであって、前記ティース部が挿通される貫通孔を有する筒部と、前記筒部の一方側の開口端に配置される第1フランジ部と、前記筒部の他方側の開口端に配置される第2フランジ部と、前記筒部に巻き回されてコイルを構成するとともに、断面が略円形の巻線と、を備え、隣り合う前記ティース部と前記ティース部の間には、それぞれスロットが形成されており、前記スロットの数をN、αを180度/前記スロット数N、d1を前記コアバック部の外径、d2を前記コアバック部の内径、d3を前記巻線の直径、TWを軸方向から見たときにおける前記ティース部の延伸方向に対して垂直な方向の幅、Sを巻線幅、Liを前記インシュレータにおける径方向における前記コアバック部の内側面と前記コイルとによって挟まされる部位の幅、n1を前記巻線の層数である正の整数、n2を前記コイルの一層のターン数とし、巻線幅Sが、
Figure 2013046420

とで表され、 前記スロットにおいて、前記巻線が配置されるためのスペースにおける長さLが、
Figure 2013046420
と表され、前記ターン数n2が、
Figure 2013046420
で表され、前記ティース部の幅TWが、
Figure 2013046420
となるステータ。
ティース部における磁気飽和を防止しつつ。巻線の占積率を高くすることができる。
図1は、第1の好ましい実施形態におけるモータの平面図である。 図2は、第1の好ましい実施形態におけるステータコアの平面図である。 図3は、第1の好ましい実施形態におけるステータコアの断面図である。 図4は、第1の好ましい実施形態におけるロータの平面図である。 図5は、第1の好ましい実施形態におけるインシュレータの図である。 図6は、第1の好ましい実施形態におけるインシュレータが取り付けられたティース部を表す図である。 図7は、ティース部先端の部分拡大図である。 図8は、インシュレータの変形例を示す図である。 図9は、インシュレータの変形例を示す図である。 図10は、インシュレータの変形例を示す図である。 図11は、インシュレータの変形例を示す図である。 図12は、インシュレータの変形例を示す図である。
本明細書では、モータの中心軸方向における上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。
<第1の好ましい実施形態>
図1は、本発明にかかる第1の好ましい実施形態におけるモータ100の平面図である。図2は、本発明にかかる第1の好ましい実施形態におけるステータコア10の平面図である。図3は、ステータコア10の断面図であり、図3は、図2におけるB−B断面を表している。
図1に示すように、モータ100は、ステータ1と、ロータ2とを有する。モータ100は、いわゆるインナーロータ型のモータである。ロータ2は、ステータ1と径方向に対向するように配置され、中心軸J1を中心として周方向に回転可能となっている。ステータ1は、ステータコア10、インシュレータ3、コイル4を有する。ロータ2は、ロータコア21、複数のロータマグネット22、およびシャフト23を有する。
図1、図2および図3に示すように、ステータコア10は、コアバック部11と、複数のティース部12とを有する。ステータコア10は、複数の電磁鋼板を積み重ねることによって構成される。積み重ねられた電磁鋼板同士は、例えば、カシメやレーザ溶接などによって互いに固定される。なお、その他の方法によって、電磁鋼板同士が固定されてもよい。
コアバック部11は、中心軸J1に対して略円環状となる部材である。各ティース部12は、コアバック部11の内周面から径方向内方に向かって伸びている。さらに、複数のティース部12は、コアバック部11の内周面上に、周方向に等間隔に配置されている。第1の好ましい実施形態において、スロット数(ティース部のスロット間隙の数)Nは24である。スロット数Nは、24以外にも他の値が採用されてもよい。
図2に示すように、コアバック部11の外側面には、複数の溝部111が配置されている。コアバック部11の外側面において、溝部111は、周方向に等間隔に配置されている。各溝部111は、コアバック部11を挟んで、各ティース部12の径方向外側に配置される。図2に示すように、軸方向から見たときに、溝部111の形状は、略半円状となっている。第1の好ましい実施形態においては、溝部111は、コアバック部11の外側面上において、軸方向上側の端面から軸方向下側の端面まで、延伸する。
なお、溝部111は、必ずしも軸方向上側の端面から軸方向下側の端面まで延伸していなくてもよい。コアバック部11の軸方向上側の端面と軸方向下側の端面とで、それぞれ凹部として溝部111が形成されてもよい。
さらに、溝部111の形状は、平面視において略半円状のものに限られるものではない。例えば、平面視において、溝部111の形状は、例えば、矩形や多角形などであってもよい。
また、コアバック部11の外側面では、周方向における複数の箇所において、レーザ溶接が行われている。溶接は、溝部111の周方向の両隣の位置で行われる。なお、溶接される位置は、適宜、変更することができる。
コアバック部11の外側面には、複数の突出部13が形成されている。複数の突出部13は、周方向に等間隔に配置されている。図2では、6箇所(中心軸J1を中心として60度等配)に配置されている。軸方向から見たときに、突出部13の外形は、略半円状となっている。突出部13の外形は、特に限定されるものではない。突出部13の外形は、例えば、平面視において略矩形や多角形となっていてもよい。
図1および図2に示すように、各突出部13は、軸方向に貫通する貫通孔131を、それぞれ有する。貫通孔131は、例えば、ステータコア1がケース等に取り付けられる時に、ネジやビス等が挿入される。
図4は、第1の好ましい実施形態におけるロータ2の平面図である。ロータコア21は、複数の電磁鋼板が積層されて構成される。積層された電磁鋼板は、例えば、カシメやレーザ溶接などの方法によって、固定される。ロータコア21における電磁鋼板のカシメの位置は、例えば、ロータコア21の軸方向上側および下側の端面となる。ロータコア21において溶接される位置は、例えば、ロータコア21の外側面における周方向の複数の箇所となる。
また、ロータコア21の略中央には、軸穴24が配置される。軸穴24には、シャフト23が挿通される。シャフト23とロータ2とは、例えば、圧入や接着などの方法によって、固定される。
図4に示すように、ロータコア21の外側面には、複数のロータマグネット22が配置される。第1の実施形態におけるロータ2は、SPMモータ(Surface Permanent Magnet Motor)の構成となっている。なお、ロータコア21に貫通孔を設けてロータマグネット22をロータコア21の内部に埋め込むようにしてもよい。すなわち、ロータ2として、IPMモータ(Interior Permanent Magnet Motor)の構成が採用されてもよい。
ロータマグネット22は、例えば、かしめ、接着、または溶接などの方法によって、ロータコア21に固定される。第1の好ましい実施形態においてポール数Pは、8である。なお、ポール数8は、モータ100の仕様やスロット数Nにあわせて変更されてよい。
図4に示すように、平面視において、ロータマグネット22は、ロータの外側面に、中心軸J1に対して対称となるように配置される。図1に示すように、ロータマグネット22は、ティース部12と径方向に対向する。
図5は、第1の好ましい実施形態におけるインシュレータ3の形状を表す図である。図5中において、図5a、図5b、図5c、および図5dは、インシュレータ3の正面図、左側断面図、右側断面図、および平面図である。
図5aから図5dに示すように、インシュレータ3は、筒状の部材である。インシュレータ3は、筒部31を有する。筒部31は、貫通孔311を有する。図7に示すように、ティース部12が貫通孔311に挿通されることにより、インシュレータ3はティース部12に取り付けられる。筒部31の長手方向から見たときに、当該長手方向一方側および他方側における貫通孔311の開口端は、それぞれ、略矩形である。かつ、ティース部12を軸方向に仮想的に切断したときの断面は、貫通孔311の開口端と相似をなす略矩形となっている。
図5に示すように、筒部31の長手方向の一方側の端部には、第1フランジ部32が形成される。第1フランジ部32は、筒部31の長手方向一方側の端部から、筒部31の長手方向に対して略垂直な方向に伸びる。筒部31の長手方向の他方側の端部には、第2フランジ部33が形成される。第2フランジ部33は、筒部31の長手方向他方側の端部から、筒部31の長手方向に対して略垂直な方向に伸びる。第2フランジ部33と筒部31の接続部は、筒部31の長手方向の他方側に突出する。図1に示すように、インシュレータ3がティース部12に取り付けられた際には、第1フランジ部32はティース部12の径方向内側(ティース部12の先端側)に位置し、第2フランジ部33はティース部12の径方向外側(ティース部12とコアバック部11との接続部側)に位置する。
筒部31の長手方向から見たときに(図5aに示すように)、第1フランジ部32および第2フランジ部33は、略矩形である。また、筒部31の長手方向から見たときに、第1フランジ部32の外形は、第2フランジ部33の外形と略同一である。
第1フランジ部32の軸方向上側には、軸方向上側に突出する第1上側突起部321が、形成される。第1フランジ部32の軸方向下側には、第1下側突起部322が形成される。第2フランジ部33の軸方向上側と軸方向下側にも、第2上側突起部331と第2下側突起部332とが、それぞれ形成されている。第1上側突起部321、第1下側突起部322、第2上側突起部331、第2下側突起部332の形状は、それぞれ同一の形状であり、本実施形態においては、略直方体の形状となっている。
図1や図5に示すように、第1上側突起部321と第1下側突起部322の径方向における幅は、第1フランジ部32の径方向の幅よりも、それぞれ小さくなっている。第2上側突起部331と第2下側突起部332の径方向の幅は、第2フランジ部33の径方向の幅よりも、それぞれ小さくなっている。また、第2上側突起部331と第2下側突起部332は、第2フランジ部33の径方向外方側の端部よりも第1フランジ部32側へ位置している。すなわち、第2上側突起部331と第2フランジ部33の径方向外側(筒部31の長手方向他方側)の端部との間には、間隙がある。第2下側突起部332と第2フランジ部33の径方向外側の端部との間にも、間隙がある。
また、図1や図5に示すように、筒部31の長手方向に対して略垂直な方向において、第1上側突起部321と第1下側突起部322の幅は、第1フランジ部32の幅よりも小さい。筒部31の長手方向に対して略垂直な方向において、第2上側突起部331と第2上側突起部332の幅は、第2フランジ部33の幅よりも小さくなっている。
図1に示すように、インシュレータ3がティース部12に取り付けられたときには、第2フランジ部33と筒部31との接続部は、コアバック部11と軸方向に重なるように配置される。第2上側突起部331と第2下側突起部332も、コアバック部11と軸方向に重なるように配置される。また、インシュレータ3がティース部12に取り付けられた際には、ティース部12の先端は、第1フランジ部32よりも径方向内側に突出する。
なお、第1の好ましい実施形態において、第1上側突起部321、第1下側突起部322、第2上側突起部331、および第2下側突起部332は、それぞれ同一形状となっている。しかしながら、各突起部の形状は互いに異なっていてもよく、同一形状のペアが含まれていてもよい。
図1に示すように、各インシュレータ3の筒部31には、コイル4が配置される。コイル4は、巻線(導線)が巻き回されることによって形成される。コイル4は、バスバー等を介して回路基板や外部電源と接続される。モータの場合には、コイル4に外部電源から電流が流されると、コイル4から生じる磁束とロータマグネット22から生じる磁束との相互作用により、ロータ2に回転トルクが発生する。
径方向において、ティース部12の幅(軸方向から見たときにおける、ティース部12の延伸方向に対して垂直な方向の幅)は、略一定となっている。そのため、あらかじめ、インシュレータ3にコイル4を形成しておいた状態において、ティース部12にインシュレータ3をはめ込むことが可能となる。これにより、ティース部12にインシュレータ3をはめ込んだ状態において巻線をインシュレータ3に巻き回す必要がなくなる。コイル4が配置されたインシュレータ3を各ティース部12に容易に取り付けることができ、モータや発電機等の回転電機の組立工程を減らすことができる。
図1に示すように、軸方向から見た時の各コイル4の周方向の幅は、第1フランジ部32と第2フランジ部33の周方向の幅よりも、それぞれ狭い。また、図示していないが、コイル4の軸方向上側の部位は、第1上側突起部321と第2上側突起部331よりも、軸方向下側に位置する。同様に、コイル4の軸方向下側の部位は、第1下側突起部322と第2下側突起部332よりも、軸方向上側に位置する。これにより、コイル4が、隣り合うコイル4と接触することが防止される。
図5aに示すように、筒部31を開口側から見たときに、貫通孔311の開口端は、略矩形となっている。筒部31を開口部側から見たときに、筒部31の長手方向に対して垂直な方向における貫通孔311の幅(図5a中における貫通孔311の左右方向の幅)は、ティース部12の幅(軸方向から見たときにおけるティース部12の延伸方向に対して垂直な方向の幅)よりも、狭くなっている。また、図5aにおいて、筒部31を開口部側から見たときに、貫通孔311の軸方向の幅は、ティース部12の軸方向の幅(ステータコア10の積み厚)よりも、小さくなっている。すなわち、図5aにおいて、略矩形状の貫通孔311の図中の上下方向の幅は、ティース部12の軸方向の寸法よりも小さくなっている。同様に、図5aにおいて、略矩形状の貫通孔311の図中の左右方向の幅は、平面視においてティース部12の延伸方向に対して垂直な方向における幅よりも、それぞれ小さくなっている。
これにより、インシュレータ3がティース部12にはめ込まれたときに、貫通孔311の内側面がティース部12の外側面によって押圧される。すなわち、インシュレータ3がティース部3に圧入された状態(締まりばめの状態)となる。その結果、インシュレータ3がティース部12から径方向に抜けることが防止される。
なお、ティース部12の軸方向の寸法のみが貫通孔311の軸方向の幅よりも大きく、ティース部12の幅(平面視においてティース部12の延伸方向において垂直な方向における幅)が、貫通孔311の幅(平面視においてティース部12の延伸方向において垂直な方向における幅、図5a中の左右方向の幅)よりも小さくてもよい。この場合であっても、ティース部12と筒部31との間において軽圧入の状態となる。その結果、インシュレータ3がティース部12から外れることが防止される。
同様に、ティース部12の軸方向の寸法のみが貫通孔311の軸方向の幅よりも小さく、ティース部12の幅(平面視においてティース部12の延伸方向において垂直な方向における幅)が、貫通孔311の幅(平面視においてティース部12の延伸方向において垂直な方向における幅、図5a中の左右方向の幅)よりも大きくてもよい。この場合であっても、ティース部12と筒部31との間において軽圧入の状態となる。その結果、インシュレータ3がティース部12から外れることが防止される。
また、この好ましい実施形態においては、ティース部12を軸方向に仮想的に切断したときの断面の形状は、略矩形となっている。しかしながら、ティース部12の断面形状は、特に限定されるものではなく、多角形や楕円などの形状であってもよい。この場合であっても、ティース部12の幅(平面視においてティース部12の延伸方向に対して垂直な方向の幅)は、ティース部12の延伸方向において、略一定となるほうが望ましい。
図6は、インシュレータ3が取り付けられたティース部12の1つを示す図である。説明の都合上、コイル4の図示の一部を省略している。図7は、図6におけるティース部12の先端の拡大図である。図7では、図6に示すティース部12の先端の右半分を示している。
図6および図7では、αは180度/スロット数Nを示し、d1はステータコア10(コアバック部11)の外径、d2はステータコア1(コアバック部11)の内径、d3は巻線の直径、TWはティース部12の幅(平面視においてティース部12の延伸方向(ここでは径方向)に対して垂直な方向の幅)、Sは巻線幅、Liはインシュレータ3の厚み(インシュレータ3において、径方向におけるコアバック部11の内側面とコイル4とによって挟まされる部位の幅)となっている。ここで、さらに、n1を巻数層数、n2を一層のターン数とする。また、巻線の断面は、直径d3の円形に近似されている。
このとき、巻線幅Sは、以下の式で表される。ただし、巻数層数n1は、正の整数(1、2、3、・・・)である。また、巻線を円形に近似しているため、図7に示すように、互いに接する3つの巻線の中心同士を結ぶことによって構成される三角形は、一辺の長さがd3となる正三角形となる。
Figure 2013046420
スロットにおいて、巻線が配置されるためのスペースにおける長さ(ティース部12の延伸方向の長さ)Lは、以下の式で表される。なお、ここでは、多スロット(例えば、スロット数Nが24など)のため、インシュレータ3の第2フランジ部33におけるコイル4との対向する部位は、略直線状に近似される。
Figure 2013046420
上述の式から、ターン数n2が、次式のように求められる。
Figure 2013046420
ティース部12の幅TWは、以下のようになる。
Figure 2013046420
ここで、同じスロット数Nであっても、ティース部12の幅TWが狭いほうが、巻線を巻くためのスペースが広くなる。しかしながら、ティースの幅TWが狭すぎる場合には、ティース部12において、ロータマグネット22からの磁束によって磁気飽和が生じてしまう。したがって、ティース部12の幅TWは、ある一定の寸法が必要となる。ここでは、ティース部12の幅TWは、360度をスロット数Nで割った値の角度(角度αの2倍)の1/4の範囲内に収まるのが望ましい。ティース部12の幅TWの下限値は、次式となる。
Figure 2013046420
したがって、ティース部12の幅TWについては、まとめて次式で表すことができる。
Figure 2013046420
なお、上述の式の左辺の値1/4の値は、ロータマグネット22としてフェライトマグネットが使われる場合には1/3、ネオジマグネットが使われる場合には1/2とすることができる。
実際に巻線が巻かれている部分の面積である巻線面積Amは、次式で求められる。
Figure 2013046420
そして、巻線を巻くことができる有効巻線面積Aは、次式のようになる。
Figure 2013046420
巻線面積Amと有効巻線面積Aから、占積率ηは次式のようになる。
Figure 2013046420
上記の式6に示した範囲内にティース部12の幅が収まるようにすることにより、ティース部12における磁気飽和を抑えつつ、巻線面積Amを最大にして占積率ηの値を大きくすることができる。
この好ましい実施形態においては、ステータコア10は、コアバック部11が環状になっている、いわゆる丸コアである。丸コアにおいて、ティース部の幅(平面視においてティース部の延伸方向に対して垂直な方向の幅)がティース部の延伸方向において一定でない場合には、通常の占積率ηは40%程度となる。
しかし、ステータコア10は丸コアではあるが、ティース部12の幅(平面視においてティース部12の延伸方向に対して略垂直な方向の幅)がティース部12の延伸方向において一定である。巻線面積Amを大きく確保することができ、占積率ηを70%から75%程度まで高めることが可能となる。
第1の好ましい実施形態において、インシュレータ3とティース部12と係止には、圧入に加えて、接着が併用されてもよい。
さらに、第1の好ましい実施形態は、アウターロータ型のモータや発電機等の他の回転電機に適用されてもよい。
また、第1の好ましい実施形態におけるステータコア10は、いわゆる丸コアである。それ以外にも、分割コアや展開コアなどであっても、ティース部12とインシュレータ3とを、上述したような圧入によって固定することが可能となる。
そして、各ティース部12にインシュレータ3が装着された際に、隣り合う第1フランジ部32同士が周方向に近接または当接するようになっていてもよい。この場合、第1フランジ部32の周方向の幅を拡げるため、コイル4の周方向の幅(すなわち、巻線の巻き数)を増やすことが可能となる。さらに、隣り合う第1フランジ部32の径方向内側の端部が当接または近接すると、インシュレータ3のティース部12から抜け出ることが防止される。
なお、第1の好ましい実施形態においては、径方向から見たとき(ティースの延伸方向から見たとき)におけるティース部12の形状が、貫通孔311の開口端の形状と、相似形となっている。
しかしながら、インシュレータ3において、インシュレータ3をティース部12に締まりばめの状態にするための形状は、様々なものがある。
図8は、インシュレータの変形例をしめす図である。図8aは、インシュレータ3aの右側断面図を示す。図8bは、インシュレータ3aの正面図である。図8に示すように、インシュレータ3aの内側面(貫通孔311を構成する面)が、筒部31の一方側から他方側にかけて、テーパ状となっている。言い換えると、筒部31の長手方向一方側から他方側に向かうにつれて、貫通孔311の軸方向寸法が徐々に大きくなっている。
さらに、図8bに示すように、筒部31の内側面(貫通孔311を構成する内側面)において、上側テーパ面3111は、軸方向上側の面(第1上側突起部321と第2上側突起部331が配置される側の面)に形成される。下側テーパ面3112は、軸方向下側の面(第1下側突起部322と第2下側突起部332が配置される側の面)に、形成される。
筒部31の一方側(第1フランジ部32がある側)における開口端の軸方向高さ(上側テーパ面3111と下側テーパ面3112と間の距離)は、ティース部12の軸方向高さよりも小さくなっている。筒部31の他方側(第2フランジ部33がある側)における開口端の軸方向高さ(上側テーパ面3111と下側テーパ面3112と間の距離)は、ティース部12の軸方向高さよりも大きいまたは略同一となっている。
図8bにおいて、筒部31の長手方向から見たときに、上側テーパ面3111の中央の部位は、下側に突出している。同様に、下側テーパ面3112の中央の部位も、上側に突出している。
インシュレータ3aがティース部12にはめ込まれる際には、筒部31の他方側からティース部12へとはめ込まれる。上述したように、筒部31の軸方向高さ(上側テーパ面3111と下側テーパ面3112との間の距離)は、筒部31の長手方向一方側よりも、筒部31の長手方向他方側のほうが大きい。かつ、筒部31の長手方向一方側における軸方向高さは、ティース部12の軸方向高さよりも小さい。筒部31の長手方向他方側における軸方向高さは、ティース部12の軸方向高さよりも大きいまたは略同一である。そのため、インシュレータ3aがティース部12にはめ込まれる際には、筒部31がティース部12に沿ってコアバック部11側へと近づくにつれて、ティース部12が筒部31の内側面に加える応力が大きくなっていく。言い換えると、インシュレータ3aをティース部12にはめ込む際には、筒部31の第2フランジ部33側は滑らかにはめ込むことができ、筒部31がコアバック部11側へと近づくにつれて、徐々に、ティース部12の軸方向の幅と貫通孔311の長手方向一方側の軸方向寸法との差分である締め代の部分が変形して、はめ込みにくくなる。上側テーパ面3111と下側テーパ面3112との間の距離よりもティース部12の軸方向高さのほうが大きいため、貫通孔311とティース部12との間には、その差分の締め代が生じる。これにより、インシュレータ3aをティース部12に滑らかにはめ込むことができるととともに、インシュレータ3aがティース部12から抜け出ることが防止される。
なお、上側テーパ面3111および下側テーパ面3112は、筒部31の内側面の長手方向全般にわたって形成する必要はない。筒部31の長手方向における一部に締め代が設けられて、ティース部12との筒部31との間で締まりばめの状態が生じるようにしてもよい。
図9は、筒部31の内側面がテーパ状となっているインシュレータ3bを示す断面図である。図9では、筒部31の長手方向において、第1フランジ部32側を起点として、上側テーパ面3111および下側テーパ面3112が筒部31の内側面に形成される位置までの距離βは、筒部31の長さの約40%の値である。上側テーパ面3111と下側テーパ面3112との間の距離は、ティース部12の軸方向寸法よりも小さくなっている。他方、上側テーパ面3111と下側テーパ面3112が形成されていない上面と下面との間の距離は、ティース部12の軸方向高さよりも大きいまたは略同一となっている。
ステータ1の組立の際には、インシュレータ3bも、第2フランジ部33側からティース部12へとはめ込まれる。上述のような構造により、インシュレータ3bをティース部12にはめ込む際にも、第2フランジ部33から上側テーパ面3111および下側テーパ面3112が形成されていない位置までは、インシュレータ3bがティース部12に沿って滑らかにはめ込まれる。ティース部12の先端が上側テーパ面3111と下側テーパ面3112が形成されている部位まで移動すると、上側テーパ面3111および下側テーパ面3112にそれぞれ締め代が生じる。これにより、インシュレータ3bがティース部12に滑らかにはめ込むことが可能となるとともに、はめ込まれたインシュレータ3bがティース部12から抜け出ることが防止される。
なお、距離βの値は、筒部31の長手方向の長さの40%に限られるものではない。距離βの値は、筒部31の長手方向の長さの40%以上であってもよく、40%以下であってもよい。なお、距離βの値が筒部31の長手方向の長さの100%の状態は、図8に示すインシュレータ3aである。
また、筒部31の内側面(貫通孔311を形成する面)において、テーパ状となるのは軸方向に限られるものではない。図10は、筒部31の内側面がテーパ状となっているインシュレータ3c、3dを示す断面図である。図10では、図10中において左右対称となる一対のテーパ面3111が、筒部31の内側面において、筒部31の長手方向に対して垂直な方向(図10中の左右方向)の互いに対向する面に、それぞれ形成されている。図10aに示すインシュレータ3cでは、第1フランジ部32を起点とする筒部31の長手方向における距離βが、筒部31の長さの約40%の位置にまで、テーパ面3111が形成される。図10bに示すインシュレータ3dでは、筒部31の長手方向の全般にわたって(第1フランジ部32を起点とする筒部31の長手方向における距離β筒部31の長さの約100%となる位置にまで)、テーパ面3111が形成される。
また、図10aに示すように、筒部31の長手方向に対して垂直な方向(図10中の左右方向)において、テーパ面3111が形成されていない面と面との間の距離は、ティース部12の幅TW(ティース部12の延伸方向および軸方向に対して垂直な方向の幅)よりも、大きいまたは略同一となっている。筒部31の長手方向に対して垂直な方向(図10中の左右方向)において、一対のテーパ面3111同士の間の距離は、ティース部12の幅TWよりも小さくなっている。
このような構造のため、ティース部12の延伸方向に沿ってティース部12にインシュレータ3cがはめ込まれると、筒部31の長手方向において、第2フランジ部33からテーパ面3111が形成されていない位置までは、インシュレータ3cがティース部12に対して相対的に滑らかに移動することができる。それとともに、インシュレータ3cの移動に伴って、ティース部12の先端がテーパ面3111にまで移動すると、テーパ面3111が締め代となって、ティース部12と貫通孔311との間において締りばめの状態が生じる。
これにより、ティース部12に対してインシュレータ3cを滑らかにはめ込むことができるとともに、はめ込まれたインシュレータ3cがティース部12から抜け出ることが防止される。
同様に、図10bに示すインシュレータ3dにおいても、筒部31の長手方向に対して垂直な方向(図10中の左右方向)において、第2フランジ部33側の開口端における一対のテーパ面3111同士の間の距離は、ティース部12の幅TWよりも大きいまたは略同一となっている。筒部31の長手方向に対して垂直な方向(図10中の左右方向)において、第1フランジ部32側の開口端における一対のテーパ面3111同士の間の距離は、ティース部12の幅TWよりも小さくなっている。
ティース部12の延伸方向に沿ってティース部12にインシュレータ3dがはめ込まれると、インシュレータ3dの移動に伴って、テーパ面3111が締め代となって、ティース部12と貫通孔311との間において締りばめの状態が生じる。
これにより、ティース部12に対してインシュレータ3cを滑らかにはめ込むことができるとともに、はめ込まれたインシュレータ3cがティース部12から抜け出ることが防止される。
さらに、筒部31の内側面(貫通孔311を構成する面)は、テーパ状の面だけでなく、他の形状の面が形成されてもよい。
図11は、筒部311の内部に段差部が形成されているインシュレータを示す図である。図11aは、インシュレータ3eの平面図である。貫通孔311の断面は、破線によって示されている。図11bは、インシュレータ3fの断面図である。
図11aに示すように、筒部31の内部において、筒部31の長手方向に対して垂直な方向における一対の対向面には、筒部31の長手方向一方側(第1フランジ部32が配置される側、図中の下側)に、小幅部3114が形成される。さらに、筒部31の長手方向他方側(第2フランジ部33が配置される側、図中の上側)には、大幅部3115が形成される。大幅部3115では、軸方向から見たときに筒部31の長手方向に対して垂直な方向における幅が、小幅部3114の幅よりも大きい。筒部31の長手方向において、小幅部3114と大幅部3115との間には、小幅部3114と大幅部3115とを連結する段差部3116が、形成される。図11aに示すように、平面視において、段差部3116は、傾斜面となっている。
筒部31の長手方向における小幅部3116の長さγは、筒部31において、第1フランジ部32側の開口端を起点として筒部31の長さの約40%の寸法となっている。この値は、40%以上であってもよく、40%以下であってもよい。ただし、長さγは筒部31の長さの40%以上にする場合には、段差部3116が形成されるだけの寸法を筒部31の長手方向において確保する必要がある。
小幅部3114の幅(平面視における筒部31に対して垂直な方向の幅、図11a中の左右方向における幅)は、ティース部12の幅TWよりも小さくなっている。大幅部3116の幅(平面視における筒部31に対して垂直な方向の幅、図11a中の左右方向における幅)は、ティース部12の幅TWよりも大きいまたは略同一となっている。
ティース部12の延伸方向に沿ってティース部12にインシュレータ3eがはめ込まれると、筒部31の長手方向において、大幅部3115をティース部12の先端が移動するときは、インシュレータ3eがティース部12に対して相対的に滑らかに移動することができる。ティース部12の先端が小幅部3114を通過するときは、ティース部の幅TWと小幅部3114の幅の差分が締め代となって、ティース部12と小幅部3114との間において締りばめの状態が生じる。
これにより、ティース部12に対してインシュレータ3eを滑らかにはめ込むことができるとともに、はめ込まれたインシュレータ3eがティース部12から抜け出ることが防止される。
図11bに示すように、インシュレータ3fの筒部31の内部では、貫通孔311の軸方向高さが異なる部位が形成される。インシュレータ3fの筒部31の長手方向における第1フランジ部32側では、軸方向小幅部3117が形成される。インシュレータ3fの筒部31の長手方向における第2フランジ部33側では、軸方向小幅部3117よりも軸方向寸法が大きい軸方向大幅部3118が形成される。軸方向小幅部3117と軸方向大幅部3118との間には、軸方向小幅部3117と軸方向大幅部3118をつなぐ段差部3119が形成される。図11bにおいて、段差部3119の断面は、傾斜している。
軸方向小幅部3117の軸方向寸法は、ティース部12の軸方向高さよりも小さくなっている。軸方向大幅部3118の軸方向寸法は、ティース部12の軸方向高さよりも大きくなっているまたは略同一である。筒部31の長手方向において、軸方向小幅部3117の長さγは、第1フランジ部32を起点として、筒部31の長さの約40%となっている。
ティース部12の延伸方向に沿ってティース部12にインシュレータ3fがはめ込まれると、筒部31の長手方向において、軸方向大幅部3118をティース部12の先端が移動するときは、インシュレータ3fがティース部12に対して相対的に滑らかに移動することができる。ティース部12の先端が軸方向小幅部3117を通過するときは、ティース部の軸方向高さと軸方向小幅部3114の幅との差分が締め代となって、ティース部12と軸方向小幅部3117との間において締りばめの状態が生じる。
これにより、ティース部12に対してインシュレータ3fを滑らかにはめ込むことができるとともに、はめ込まれたインシュレータ3fがティース部12から抜け出ることが防止される。
なお、図8および図9において、インシュレータ3a、3bでは、上側テーパ面3111と下側テーパ面3112は、両方の面が形成されている。しかし、ティース部12の軸方向高さよりも小さくすることができれば、筒部311の内側面において、上側テーパ面3111または下側テーパ面3112のいずれか一方のみを形成してもよい。
同様に、図10において、一対のテーパー面3111がインシュレータ3cに形成されている。しかしながら、ティース部12の幅TWよりも小さい幅を確保することができるのであれば、テーパ面3111は、1つの面のみであってもよい。
図11で示したインシュレータ3eとインシュレータ3fとは、両者を組み合わせた構造であってもよい。小幅部3114、大幅部3115および段差部3116と、軸方向小幅部3117、軸方向大幅部3118、および軸方向段差部3119とが、それぞれ形成されているインシュレータであってもよい。
さらに、筒部31の内部では、上面テーパ面3111、下面テーパ面3112、テーパ面3113、小幅部3114と大幅部3115と段差部3116、軸方向小幅部3117と軸方向大幅部3118と軸方向段差部3119のうち、少なくともいずれか2つが、ティース部12との間で締りばめの状態を構成するように、それぞれ組み合わされてもよい。
図12は、インシュレータの変形例を示す正面図である。図12において、インシュレータ3gの形状は、他のインシュレータの形状と同様である。図12では、貫通孔311の開口端が、略矩形となっている。貫通孔311の四隅には、筒部31の長手方向に伸びる凹部313がそれぞれ形成されている。凹部313は、筒部31の長手方向において、第1フランジ部32側から第2フランジ部33側まで、貫通する。なお、凹部313は、筒部31の長手方向において、第1フランジ部32側から第2フランジ部33側まで、必ずしも貫通しなくてもよい。
軸方向に仮想的に切断したときのティース部12の断面も、略矩形となっている。このため、インシュレータ3gがティース部12にはめ込まれると、略矩形断面のティース部12の四隅の角部が、各凹部313に、それぞれ入り込む。このため、ティース部12の角部が筒部31の内側面(貫通孔311を構成する面)の四隅と当接して、貫通孔311の四隅が変形や傷がつくことが防止される。
なお、凹部313に代えて、四隅を面取りしてもよい。これによっても、ティース部12の角部が当接することが防止される。また、ティース部12の角部が面取りされた四隅に当たったとしても、面取りがなされているため、四隅における応力集中が緩和され、四隅の損傷が抑えられる。
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定
されるものではない。上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータや発電機、圧縮機等のステータコアを有する回転電機に利用することができる。
100 モータ
1 ステータ
10 ステータコア(第1の好ましい実施形態)
11 コアバック部(第1の好ましい実施形態)
12 ティース部
121 先端部
13 突出部
131 貫通孔
2 ロータ
21 ロータコア
22 ロータマグネット
23 シャフト
24 軸穴
3 インシュレータ
3a インシュレータ
3b インシュレータ
3c インシュレータ
3d インシュレータ
3e インシュレータ
3f インシュレータ
3g インシュレータ
31 筒部
311 貫通孔
313 凹部
32 第1フランジ部
321 第1上側突起部
322 第1下側突起部
33 第2フランジ部
331 第2上側突起部
332 第2下側突起部
3111 上側テーパ面
3112 下側テーパ面
3113 テーパ面
3114 小幅部
3115 大幅部
3116 段差部
3117 軸方向小幅部
3118 軸方向大幅部
3119 軸方向段差部
TW ティースの幅

Claims (12)

  1. 中心軸を中心とする略環状のコアバック部と前記コアバック部の周面から径方向内方または径方向外方に向かって延伸する複数のティース部とを含むステータコアに、装着されるインシュレータを備えるステータであって、
    前記ティース部が挿通される貫通孔を有する筒部と、
    前記筒部の一方側の開口端に配置される第1フランジ部と、
    前記筒部の他方側の開口端に配置される第2フランジ部と、
    前記筒部に巻き回されてコイルを構成するとともに、断面が略円形の巻線と、
    を備え、
    隣り合う前記ティース部と前記ティース部の間には、それぞれスロットが形成されており、
    前記スロットの数をN、αを180度/前記スロット数N、d1を前記コアバック部の外径、d2を前記コアバック部の内径、d3を前記巻線の直径、TWを軸方向から見たときにおける前記ティース部の延伸方向に対して垂直な方向の幅、Sを巻線幅、Liを前記インシュレータにおける径方向における前記コアバック部の内側面と前記コイルとによって挟まされる部位の幅、n1を前記巻線の層数である正の整数、n2を前記コイルの一層のターン数とし、
    巻線幅Sが、
    Figure 2013046420
    とで表され、
    前記スロットにおいて、前記巻線が配置されるためのスペースにおける長さLが、
    Figure 2013046420
    と表され、前記ターン数n2が、
    Figure 2013046420
    で表され、
    前記ティース部の幅TWが、
    Figure 2013046420
    となるステータ。
  2. 請求項1に記載のインシュレータであって、
    軸方向から見たときに、前記スロットにおいて、前記巻線が巻かれている部分の面積である巻線面積Amは、
    Figure 2013046420
    で表され、
    軸方向から見たときに、前記スロットにおいて、前記巻線を巻くことができる最大の有効巻線面積Aは、
    Figure 2013046420
    で表され、占積率ηが
    Figure 2013046420
    で表され、
    占積率ηが少なくとも70%以上であるステータ。
  3. 請求項1に記載のステータであって、
    前記筒部が、前記ティース部に対して、圧入にて固定される
    ステータ。
  4. 請求項3に記載のステータであって、
    前記ティース部の延伸方向から見たときに、
    前記筒部の一方側の開口端における軸方向高さが、前記ティース部の軸方向高さよりも小さくなっている
    ステータ。
  5. 請求項3に記載のステータであって、
    前記ティース部の延伸方向から見たときに、
    前記筒部の一方側の開口端において、
    前記延伸方向に対して垂直な方向における幅は、前記ティース部の幅よりも小さい
    ステータ。
  6. 請求項3に記載のステータであって、
    前記筒部の内側面の少なくとも一部が、前記筒部の一方側から他方側へと延伸するテーパ状となっている
    ステータ。
  7. 請求項6に記載のステータであって、
    前記ティース部の延伸方向から見たときに、前記筒部の内側面が略矩形となっており、
    前記筒部の内側面は、軸方向上側に形成される上側テーパー面と、前記上側テーパー面と対向するとともに軸方向下側に形成される下側テーパ面とを有する
    ステータ。
  8. 請求項6に記載のステータであって、
    前記ティース部の延伸方向から見たときに、
    前記ティース部は略矩形であり、前記筒部の内側面は前記ティース部の形状と相似である略矩形となっており、
    前記筒部の内側面において、前記ティース部の延伸方向に対して垂直な方向における面に、テーパ面が形成される
    ステータ。
  9. 請求項3に記載のステータであって、
    軸方向から見たときに、
    前記筒部の内側面には、前記ティース部の延伸方向に対して垂直な方向において、前記ティース部の幅よりも小さい寸法である小幅部と、前記ティース部の幅以上の寸法であり段差部を介して前記小幅部と接続される大幅部が形成される
    ステータ。
  10. 請求項3に記載のステータであって、
    前記筒部の内側面には、前記ティース部の軸方向の高さよりも小さい寸法である軸方向小幅部と、前記ティース部の軸方向高さ以上の寸法であり段差部を介して前記軸方向小幅部と接続される軸方向大幅部が形成され、
    前記軸方向小幅部が、前記筒部の一方側に配置され、
    前記軸方向大幅部が、前記筒部の他方側に配置される
    ステータ。
  11. 請求項1に記載のステータであって、
    前記ティース部の延伸方向から見たときに、
    前記ティース部の断面形状は略矩形であり、
    前記筒部の内側面には、前記ティース部の角部が入り込む凹部が形成される
    ステータ。
  12. 請求項11に記載のステータであって、
    前記凹部が、前記筒部の長手方向一方側から他方側に貫通する
    ステータ。
JP2011180011A 2011-08-20 2011-08-20 巻線、および巻線を備えたステータコア Withdrawn JP2013046420A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011180011A JP2013046420A (ja) 2011-08-20 2011-08-20 巻線、および巻線を備えたステータコア
CN201220359057.7U CN202817929U (zh) 2011-08-20 2012-07-23 定子以及马达
CN201210256535.6A CN102957231B (zh) 2011-08-20 2012-07-23 定子以及马达
US13/562,339 US8760027B2 (en) 2011-08-20 2012-07-31 Stator
CN201210297345.9A CN102957232B (zh) 2011-08-20 2012-08-20 定子
CN201220414290.0U CN202840709U (zh) 2011-08-20 2012-08-20 定子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011180011A JP2013046420A (ja) 2011-08-20 2011-08-20 巻線、および巻線を備えたステータコア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013046420A true JP2013046420A (ja) 2013-03-04

Family

ID=47712149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011180011A Withdrawn JP2013046420A (ja) 2011-08-20 2011-08-20 巻線、および巻線を備えたステータコア

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8760027B2 (ja)
JP (1) JP2013046420A (ja)
CN (4) CN102957231B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017149685A1 (ja) * 2016-03-02 2017-09-08 株式会社日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機及び回転電機固定子用ボビン
JP2017163755A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 株式会社明電舎 回転電機
JP2017184400A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 アイチエレック株式会社 絶縁部材、固定子および電動機
JP2017531997A (ja) * 2014-10-23 2017-10-26 エムエムティー エスアー 永久磁石と突極とを交互に有する多相モータ
JP7313239B2 (ja) 2019-09-06 2023-07-24 シナノケンシ株式会社 インナーロータ型モータの固定子

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046420A (ja) * 2011-08-20 2013-03-04 Nippon Densan Corp 巻線、および巻線を備えたステータコア
ES2764285T3 (es) * 2014-12-10 2020-06-02 Daikin Ind Ltd Estátor, motor y compresor
CN105119462B (zh) * 2015-10-15 2018-07-31 山东理工大学 一种应用风扇散热的电磁直线执行器
DE102016202871B3 (de) 2016-02-24 2017-06-29 Robert Bosch Gmbh Drehwinkelsensor
CN108884828A (zh) * 2016-04-06 2018-11-23 Lg电子株式会社 电机操作的压缩机
WO2017175945A1 (en) * 2016-04-06 2017-10-12 Lg Electronics Inc. Motor-operated compressor
KR101860355B1 (ko) * 2016-06-09 2018-05-23 엘지전자 주식회사 전동식 압축기
CN115241999A (zh) * 2018-01-18 2022-10-25 美蓓亚三美株式会社 定子构造以及旋转变压器
JP2020065375A (ja) * 2018-10-17 2020-04-23 日本電産株式会社 ステータコア及びモータ
CN112421909B (zh) * 2020-11-16 2021-10-01 苏州心擎医疗技术有限公司 定子线圈的绕线方法、定子线圈以及定子机构

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6022432A (ja) 1983-07-19 1985-02-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 小型電動機
JP4461569B2 (ja) 2000-05-12 2010-05-12 富士電機システムズ株式会社 回転電機
JP2002153005A (ja) * 2000-11-09 2002-05-24 Tokushu Denso Kk 回転機
US6683398B2 (en) * 2000-12-01 2004-01-27 General Electric Company Generator magnetic armature wedge
JP2002305851A (ja) 2001-03-30 2002-10-18 Mitsuba Corp ステータの突極構造
JP2003259593A (ja) * 2002-02-27 2003-09-12 Minebea Co Ltd 回転電機のステータ構造
JP2008043108A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 巻線の巻回方法、及び分割ステータ
JP2008263719A (ja) 2007-04-12 2008-10-30 Toyota Motor Corp インシュレータ、回転電機の固定子、及び回転電機
JP2008312288A (ja) 2007-06-12 2008-12-25 Toyota Motor Corp ステータおよびその製造方法ならびに回転電機
JP4840259B2 (ja) * 2007-06-13 2011-12-21 トヨタ自動車株式会社 絶縁部材
JP4301334B2 (ja) * 2007-10-19 2009-07-22 トヨタ自動車株式会社 回転電機
JP2010051087A (ja) 2008-08-21 2010-03-04 Toyota Motor Corp 固定子構造
JP2010239691A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Denso Corp 回転電機の固定子及び回転電機
JP2010246269A (ja) 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Motor Corp インシュレータおよび回転電機
JP5489698B2 (ja) * 2009-12-22 2014-05-14 トヨタ自動車株式会社 インシュレータ、回転電機および回転電機の製造方法
JP2012222944A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Toyota Motor Corp ステータ
JP2013046420A (ja) * 2011-08-20 2013-03-04 Nippon Densan Corp 巻線、および巻線を備えたステータコア

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017531997A (ja) * 2014-10-23 2017-10-26 エムエムティー エスアー 永久磁石と突極とを交互に有する多相モータ
WO2017149685A1 (ja) * 2016-03-02 2017-09-08 株式会社日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機及び回転電機固定子用ボビン
JPWO2017149685A1 (ja) * 2016-03-02 2018-07-19 株式会社日立産機システム アキシャルギャップ型回転電機及び回転電機固定子用ボビン
TWI631796B (zh) * 2016-03-02 2018-08-01 日商日立產機系統股份有限公司 軸向間隙型旋轉電機及旋轉電機定子用繞線管
EP3425773A4 (en) * 2016-03-02 2019-09-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. ELECTRIC LATHING MACHINE WITH AXIAL SPLIT AND COIL FOR STATOR OF AN ELECTRIC LATHE
US10848029B2 (en) 2016-03-02 2020-11-24 Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. Axial gap type rotating electric machine and rotating electric machine stator bobbin
JP2017163755A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 株式会社明電舎 回転電機
JP2017184400A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 アイチエレック株式会社 絶縁部材、固定子および電動機
JP7313239B2 (ja) 2019-09-06 2023-07-24 シナノケンシ株式会社 インナーロータ型モータの固定子

Also Published As

Publication number Publication date
US20130043758A1 (en) 2013-02-21
CN102957232B (zh) 2015-10-28
CN102957231B (zh) 2014-12-31
CN202817929U (zh) 2013-03-20
US8760027B2 (en) 2014-06-24
CN102957232A (zh) 2013-03-06
CN102957231A (zh) 2013-03-06
CN202840709U (zh) 2013-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013046420A (ja) 巻線、および巻線を備えたステータコア
US9325209B2 (en) Rotating electrical machine and manufacturing method of rotor
JP6328319B2 (ja) 電機子および回転電機
US20120133239A1 (en) Magnet embedded rotor, electric motor, and assembly method of electric motor
JP6461381B2 (ja) 回転電機の固定子、回転電機、および、回転電機の固定子の製造方法
JP6576549B2 (ja) 電機子の製造方法、回転電機の製造方法、および電機子の製造装置
JP2013208038A (ja) 回転電機及び巻線装着方法
US9059611B2 (en) Stator core
US20130026874A1 (en) Rotary electric machine
JP5082524B2 (ja) 絶縁インシュレータ並びにステータの構造及び製造方法
JP2014045634A (ja) ロータ及びこのロータを備える回転電機
JP2016036223A (ja) 回転電機の固定子
JP2009089584A (ja) 電動機
JP5911018B2 (ja) 電機子およびその電機子を備えた回転電機
JP6143076B2 (ja) 超電導回転電機ステータ
JP2006121870A (ja) モータ装置
JP2017055560A (ja) 永久磁石式回転電機
US20160336822A1 (en) Split rotor stack gap with a corner air barrier
JP2012115005A (ja) 分割固定子積層鉄心
JP2009089493A (ja) 電動機
JP2008259399A (ja) トロイダル巻線構造を備えた回転電機用の固定子
JP2009100490A (ja) 回転機およびその製造方法
JP4926192B2 (ja) 電動機の固定子
JP2014222978A (ja) 車載用回転電機及びモータシステムのボビン及びステータコア構造
JP2013038913A (ja) インシュレータ、およびインシュレータを備えた回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141104