JP2000321614A - 防振装置用アクチュエータ - Google Patents

防振装置用アクチュエータ

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JP2000321614A
JP2000321614A JP11135597A JP13559799A JP2000321614A JP 2000321614 A JP2000321614 A JP 2000321614A JP 11135597 A JP11135597 A JP 11135597A JP 13559799 A JP13559799 A JP 13559799A JP 2000321614 A JP2000321614 A JP 2000321614A
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magnet
magnets
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actuator
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Nobuhiro Fujinaga
伸広 藤永
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の大型化や複雑化を防ぐと共に、精度良
く振れを抑え且つ振動などによる装置の破壊を防止す
る。 【解決手段】 磁石7a,7b及び該磁石に対向して配
置され、通電により前記磁石に駆動力を与える固定コイ
ル5a,5bと、前記磁石と前記固定コイルの隙間に配
置される非磁性体導電板3とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルと磁石を具
備する防振装置用アクチュエータの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラに加わる手振れを防止
するシステムが研究されており、既に製品に搭載されて
実用化されているものも有る。ここで、手振れを防ぐシ
ステムを簡単に説明する。
【0003】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
通常1Hz乃至12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起こしていても
像振れの無い写真を撮影可能とするための基本的な考え
として、上記手振れによるカメラの振動を検出し、その
検出値に応じて補正レンズを変位させなければならな
い。従って、手振れが生じても像振れを生じない写真を
撮影可能とするためには、第1に、カメラの振動を正確
に検出すること、第2に、カメラの振動による光軸変化
を補正することが必要となる。
【0004】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
にいえば、加速度,速度等を検出する振れ検出センサ
と、該振れ検出センサの出力信号を電気的あるいは機械
的に積分して変位を出力する手段とをカメラに搭載する
ことによって行うことができる。そして、この検出情報
に基づいて、撮影光軸を偏心させるべく搭載された防振
装置内の補正光学手段(補正レンズや該補正レンズを保
持する固定枠等より成る)を制御する(補正レンズを変
位させる)ことにより、像振れ補正が可能となる。
【0005】図10は一眼レフカメラ用の交換レンズの
防振システムに用いられている防振装置の分解斜視図で
ある。また、図11は、図10のX部(ステッピングモ
ータユニット)の詳細図である。以下、これらの図を用
いて、防振装置の概略を説明する。
【0006】補正レンズ(図示しない)を保持するホル
ダー101を、コイル105p,105yと磁石107
p,107yにより発生する駆動力により、撮影光軸L
に垂直な平面上を移動させることによってカメラ振れを
補正するシステムになっている。
【0007】103は係止部材であり、撮影光軸Lを中
心に形成された2個所の長穴103f,103gが地板
102から出ている不図示の突起に嵌合しており、後述
するステッピングモータユニットXの出力がギア部10
3aに伝わることにより該係止部材103が回転し、前
記ホルダー101に4個所設けられた突起部101a〜
101d(図10では2個所しか見えない)が係止部材
103のカム部103b〜103eにそれぞれ当接し、
補正レンズを所定の位置にロック(係止)する様にして
いる。これは、防振装置を駆動していない時は、カメラ
の携帯時等の外乱による振動等により、補正レンズ(及
びホルダー101)が揺れ、地板等に当たって衝撃音を
発したり、それによる破損を避けるために該装置の不作
動時は、補正レンズを所定の位置で保持するロック機構
を設ける必要が有るためである。
【0008】106は、ホルダー101側にピッチ,ヨ
ーそれぞれの移動位置に対応する位置検出の為のフォト
リフレクタ112p,112yが裏面に実装されてお
り、また、後述のステッピングモータユニットXの端子
やコイルユニット105p,105yの端子、更にはこ
れらの制御に関わる素子等が実装されているハード基板
(プリント基板)である。111p,111yは位置検
出用のターゲット部材であり、フォトリフレクタ112
p,112yの出力が補正レンズの位置に応じて一定の
割合で変化するように白黒のパターンが印刷されてい
る。
【0009】Xは公知の2相タイプのステッピングモー
タユニット、116a,116bは軟磁性体の金属板を
複数枚重ねて固着したステータヨーク、115a,11
5bは前記ステータヨーク116a,116bを励磁す
るためのコイルである。114は前記ステータヨーク1
16a,116bの励磁状態により回転可能なプラスチ
ックマグネット製のロータであり、その外周は分割的に
且つ交互に複数着磁されている。113はモータケース
蓋であり、前記ステータヨーク116a,116bやロ
ータ114及びコイル115a,115bの位置決めを
行い、地板102に固定され、ステッピングモータユニ
ットXを形成する。ロータ114に設けられたギア部1
14aが係止部材103のギア部103aに噛み合って
係止部材103が回転することにより、前述の如くホル
ダー(補正レンズ)101をロックさせる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の防振装
置においては、精度良く補正駆動させるために常に補正
レンズの位置を検出してその出力をフィードバックして
いる。また、前述の如く防振装置を駆動していない時
は、カメラの携帯時等の外乱による振動等により、補正
レンズ等が揺れ、地板等に当たって衝撃音を発したり、
それによる破損を避けるために、補正レンズを所定の位
置でロックするロック機構を設ける必要があった。その
為に、補正レンズの位置を検出するための位置検出セン
サや、ロックするための部品を追加しなければならず、
コストアップと装置の大型化という弊害が有った。特に
コンパクトカメラ等に防振装置を搭載しようとした場
合、前記のような装置の大型化は致命的である。
【0011】(発明の目的)本発明の第1の目的は、装
置の大型化や複雑化を防ぐと共に、精度良く振れを抑え
且つ振動などによる装置の破壊を防止できる防振装置用
アクチュエータを提供しようとするものである。
【0012】本発明の第2の目的は、コイルと磁石のギ
ャップ管理を容易にすることのできる防振装置用アクチ
ュエータを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、磁石及び該磁石に
対向して配置され、通電により前記磁石に駆動力を与え
る固定コイルと、前記磁石と前記固定コイルの隙間に配
置される非磁性体導電板とを有する防振装置用アクチュ
エータとするものである。
【0014】同じく上記第1の目的を達成するために、
請求項3記載の本発明は、磁石及び該磁石に対向して配
置され、通電により駆動力を得る可動コイルと、前記磁
石と前記可動コイルの隙間に配置される非磁性体導電板
とを有する防振装置用アクチュエータとするものであ
る。
【0015】上記構成により、外乱等の振動による非磁
性体導電板と磁石の相対運動により、前記非磁性体導電
板に発生する渦電流によって非磁性体導電板磁石の間に
磁気摩擦を発生させ、前記振動を抑制するようにしてい
る。
【0016】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載の本発明は、固定コイルを、非磁性体導電
板に固定するようにした請求項1記載の防振装置用アク
チュエータとするものである。
【0017】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項4記載の本発明は、可動コイルを、非磁性体導電
板に固定するようにした請求項3記載の防振装置用アク
チュエータとするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の発明の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1〜図8は本発明の実施の第1の形態に
係る図であり、詳しくは、図1は防振装置の要部を示す
分解斜視図、図2は図1の平面図(説明のため、フレキ
シブルプリント基板6と押え板4は取り外している)、
図3は図2のアクチュエータ部の部分断面図、図4は図
1の防振装置を有するコンパクトカメラの外観図、図5
は図4のカメラの内部構成を示す斜視図、図6は演算装
置の詳細を示すブロック図、図7は渦電流のダンパー効
果を説明する概念図である。
【0020】図1〜図8を用いて、本発明の実施の第1
の形態に係る防振装置の構成を説明する。
【0021】まず、振れ補正の検出系について説明す
る。
【0022】図4において、光軸41に対して矢印42
p,42yで示すカメラの縦振れ及び横振れに対し振れ
補正を行う。尚、カメラ本体43の中で43aはレリー
ズボタン、43bはモードダイアル(メインスイッチを
含む)、43cはリトラクタブルストロボ、43dはフ
ァインダ窓である。
【0023】図5において、44はカメラ本体、53は
補正レンズ52を58p,58y方向に自在に駆動し
て、図4の矢印42p,42y方向の振れ補正を行う防
振装置であり、詳細については後述する。45p,45
yは各矢印46p,46y回りの振れを検出する角速度
計や角加速度計等の振動検出装置である。
【0024】図6において、振動検出装置45p,45
yの出力は、演算装置47p,47yにてA/D変換
(アナログ信号からデジタル信号に変換)や積分処理等
の演算を行って防振装置の駆動目標値に変換され、コイ
ル65p,65yに入力されて振れ補正を行う。この実
施の形態では、振動検出装置としてカメラの振れ角速度
を検出する振動ジャイロを用いており、振動ジャイロは
カメラのメインスイッチのオンと同期して駆動されカメ
ラに加わる振れ角速度の検出を開始する。ここで、演算
装置47pと47yは同様の処理を行うため、以下の説
明では47pのみを用いて説明する。
【0025】演算装置47pは点線で囲まれたA/D変
換器60p,ハイパスフィルター61p,積分器62
p,増幅器63pなどで構成されている。振動検出装置
45pの信号は、A/D変換器60pによりサンプリン
グされて、ハイパスフィルタ62pで信号に重畳してい
るDCバイアス成分をカットされる。積分器62pはカ
メラのレリーズボタンの半押し信号に応じて、ハイパス
フィルタ62pの信号の積分を始め、角速度信号を角度
信号に変換して、増幅器63pに入力する。増幅器63
pは公知のPWM(パルス幅変調)デューティ変更手段
であり、駆動目標値に応じてコイル駆動デューティを変
更している。コイル65pには振れ角度に対応した電圧
或は電流を印加すれば補正レンズはその振れ角度に対応
して駆動されるが、補正レンズ等を駆動する為のアクチ
ュエータの駆動消費電力及びコイルの駆動トランジスタ
の省電力化の為にはPWM駆動が望ましい。増幅器63
pの出力はPWMドライバ等の公知のドライバ64pに
入力されその出力をコイル65pに印加して振れ補正を
行う。
【0026】次に、防振装置の構成について、図1〜図
3を用いて説明する。
【0027】この実施の形態では、補正レンズの位置を
フィードバックしないオープン制御の防振装置について
説明を行っていくが、フィードバック制御の振れ補正シ
ステムに本発明を実施しても勿論良い。
【0028】図1〜図3において、補正レンズL3とL
4はホルダー1に固定されている。前記ホルダー1は3
方向に放射状にアーム1a〜1cが出ており、地板2の
摺動面2a〜2cと押え板4に挟まれて撮影光軸L方向
に位置規制されているが、撮影光軸Lと垂直な平面上は
全ての方向に移動可能に3本の引っ張りばね9a,9
b,9cにて、撮影光軸L上に支持されている。この引
っ張りばね9a〜9cは、可動部Aの移動方向による駆
動力の方向依存性をなるべく少なくするために120度
振り分けで配置されている。また、コイルと磁石に対し
ても対称に配置することが望ましい。8はヨークであ
り、ホルダー1に固定されている。7a及び7bは希土
類等の永久磁石であり、ヨーク8に磁気結合している。
5a,5b(図6のコイル65p,65yに相当する)
はコイルであり、後述するダンパー板3に接着され地板
2の位置決め穴に挿入される。また、後述するフレキシ
ブルプリント基板6にコイルの両端末をハンダ付けして
電気的に接続されている。
【0029】前述した2対の対向した磁石7a,7bと
コイル5a,5bより成るアクチュエータに演算装置4
7p,47yで演算された目標駆動出力を通電すること
により、2つのアクチュエータの出力の合成力、あるい
は、1つのアクチュエータの出力により、実際の振れ方
向と逆の方向にホルダー、つまり補正レンズL3,L4
を撮影光軸Lと垂直な平面上を移動させることにより、
像振れが補正される。
【0030】4は押え板であり、ホルダー1にフレキシ
ブルプリント基板6と共にビスで固定されホルダー1の
撮影光軸方向の位置を規制している。6はフレキシブル
プリント基板でコイル5a,5bのハンダ付けのパター
ンを有し、カメラ本体側へ接続されている。3はダンパ
ー板であり、非磁性体の金属板で構成され、2対のアク
チュエータのコイルと磁石の間に配置され、地板2に固
定されている。
【0031】次に、ダンパー板3の働きについて説明す
る。
【0032】防振装置の可動部(図1のA)がカメラの
携帯時などの外乱による振動などにより振動する際、磁
石7a,7bも一緒に振動するが、該磁石が振動する
と、前述のように非磁性体の金属板より成るダンパー板
3に渦電流が発生し、磁石7a,7bとダンパー板3と
の間に磁気摩擦が発生して、前記磁石の振動を抑える働
きをする。
【0033】図7は一般的な渦電流の働きを表したもの
で、磁石71が非磁性導電板72の上を平行(磁束の方
向と直交する方向)に速度V[m/s]で移動した場
合、非磁性導電板72の内部に流れる渦電流により、磁
石71の移動方向とは逆の方向に力Fが加わること(磁
気摩擦が発生すること)が知られている。その力Fは、 F=Cv (C=B2 tAμ/ρ) …………(1) なお、Bは磁束密度[T]、tは非磁性導電板の板厚
[m]、Aは磁束面積(d×e′)[m2 ]、μは無次
元化減衰係数(1−e-0.15a)、ρは非磁性導電板の電
気抵抗[Ω・m]、aは面積比(=g×h′/d×
e′,2<a<5)である。
【0034】従って、ダンパー板3を入れることによ
り、防振装置の可動部Aの外乱による振動を減衰させる
効果がある。即ち、防振装置の可動部A自体がダンパー
効果を持つことになる。
【0035】また、式(1)より、渦電流(力F)は電
気を流しやすい非磁性の導電体ほど多く発生するので、
ダンパー板3の材質には高誘電率の銅や銅合金などの金
属板が適している。同じく式(1)より、力Fは磁石の
移動速度vに比例するため、渦電流は低周波よりも高周
波の振動で多く発生する。そのため手振れ補正帯域の1
〜12Hzではあまり発生しない。従って、通常の補正
レンズの駆動を阻害することも殆ど無い。
【0036】図8(a)〜図8(c)はダンパー板3の
効果を説明する為の図であり、図8(a)と図8(b)
は防振装置に一定の振動を与えた時の補正レンズ(防振
装置の可動部A)の振動の減衰時間を表した図で、横軸
に時間、縦軸に振幅をそれぞれ示しており、図8(a)
がダンパー板無し、図8(b)がダンパー板有りの様子
を示している。この図からも明らかなように、ダンパー
板3により振動が短時間に減衰していることが解る。
【0037】また、図8(c)は防振装置を一定振幅で
駆動させた時の該防振装置の可動部Aの周波数特性の図
であり、横軸に周波数(Hz)、縦軸にゲイン(dB)
をそれぞれ示しており、がダンパー板有り、がダン
パー板無し時の状態である。
【0038】この図8(c)より、手振れ補正帯域の1
〜12Hzまでのゲインは、,とも殆ど変わらず
(即ち、振れ補正用アクチュエータの振れ補正のための
必要駆動力は、ダンパー板3の有無では殆ど変わらな
い)、20Hzを超えた当たりからのダンパー板無し
のもののゲインが大きくなっている(即ち、振動が大き
くなっている)。40Hz当たりがこの補正可動部の個
有振動数であり、は個有振動数近辺の周波数で激しく
共振している。一方、ダンパー板有りのは個有振動数
近辺で僅かに振幅が大きくなっているが、共振は抑えら
れていることが解る。従って、ダンパー板を入れること
により、補正駆動時のアクチュエータの負荷を増すこと
なく、外乱による振動を抑えることが出来る。
【0039】(実施の第2の形態)図9は本発明の実施
の第2の形態に係る防振装置の部分断面図であり、図3
の断面図と異なる部分は、磁石37a(図3の7aに対
応)が地板32にヨーク38を介して固定されており、
逆にコイル35a(図3の5aに対応)がダンパー板3
3を介してホルダー31に固定されている。また、押え
板34は磁性体の金属で構成され、バックヨークの働き
も持ち、ヨーク38と共に閉磁回路を形成している。
【0040】即ち、この実施の第2の形態では、コイル
を可動側として、防振装置の可動部を動かして振れ補正
を行い、コイルと共にダンパー板33が動いて、磁石と
ダンパー板が相対運動をすることにより、ダンパー板に
渦電流を発生させダンパー効果を得るものである。
【0041】上記の実施の各形態によれば、防振装置用
のアクチュエータのコイルと磁石の間に非磁性体導電板
であるダンパー板を入れることにより、ダンパー板と磁
石の相対運動によりダンパー板に発生する渦電流によっ
てこれらの間に磁気摩擦を発生させ、外乱等による振動
を抑制することができる(アクチュエータの可動部自体
をダンパーにすることが可能となる)。
【0042】また、渦電流を利用するため、防振で駆動
する実用領域(1〜12Hz程度)の周波数ではダンパ
ー効果はあまり発生せず、高周波の振動になるほどダン
パー効果が発揮されるため、防振駆動時の駆動力を増す
こと無しにダンパー効果を得ることが出来、防振用のア
クチュエータに最適である。
【0043】従って、防振駆動時以外の振動(例えばカ
メラ輸送時の振動等)も防振装置自体で減衰してくれる
ため、防振装置の可動部をロックするロック部材なども
不用になり、小型化とコストダウンが図られる。
【0044】また、防振駆動中の高周波な振動(シャッ
タ作動時のショックなど)も減衰できるので、高精度な
防振駆動が可能となり、補正レンズの位置をフィードバ
ックしなくてもコンパクトカメラクラスの手振れ補正で
は充分な補正精度が選られ、補正レンズの位置を検出す
るセンサやそれに伴う電気部品や反射板なども省略する
ことが可能となる。
【0045】また、コイルをダンパー板に固定すること
により、磁石とコイルのギャップ管理が容易になり、ダ
ンパー板を入れることによるギャップの増大を極力少な
くすることが可能となる。
【0046】(変形例)上記実施の形態では、ダンパー
板は2対のアクチュエータに対して一体物で構成されて
いるが、それぞれのアクチュエータに対して、独立のダ
ンパー板を設けても良い。
【0047】また、上記実施の形態では、カメラの防振
装置用のアクチュエータについて述べてきたが、カメラ
のみならず、その他の防振装置にも展開可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は3記
載の本発明によれば、装置の大型化や複雑化を防ぐと共
に、精度良く振れを抑え且つ振動などによる装置の破壊
を防止することができる防振装置用アクチュエータを提
供できるものである。
【0049】また、請求項2又は4記載の本発明によれ
ば、コイルと磁石のギャップ管理を容易にすることがで
きる防振装置用アクチュエータを提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る防振装置用ア
クチュエータを有する防振装置の分解斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の部分断面図である。
【図4】図1の防振装置を有するコンパクトカメラの外
観図である。
【図5】図4のカメラの内部構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の第1の形態に係る防振用演算装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第1の形態に係る防振装置にお
いて渦電流の説明図である。
【図8】本発明の実施の第1の形態においてダンパー効
果を説明する為の図である。
【図9】本発明の実施の第2の形態に係る防振装置用ア
クチュエータを用いた防振装置の部分断面図である。
【図10】従来の交換レンズ用振れ補正装置の分解斜視
図である。
【図11】図10で用いられる交換レンズ用振れ補正装
置のステッピングモータユニットの詳細図である。
【符号の説明】
3,33 ダンパ
ー板 5a,5b、35a,105p,105y コイル 7a,7b、37a,107p,107y 磁石 45p,45y 振動ジ
ャイロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石及び該磁石に対向して配置され、通
    電により前記磁石に駆動力を与える固定コイルと、前記
    磁石と前記固定コイルの隙間に配置される非磁性体導電
    板とを有することを特徴とする防振装置用アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記固定コイルは、前記非磁性体導電板
    に固定されていることを特徴とする請求項1記載の防振
    装置用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 磁石及び該磁石に対向して配置され、通
    電により駆動力を得る可動コイルと、前記磁石と前記可
    動コイルの隙間に配置される非磁性体導電板とを有する
    ことを特徴とする防振装置用アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記可動コイルは、前記非磁性体導電板
    に固定されていることを特徴とする請求項3記載の防振
    装置用アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 振動により前記非磁性体導電板と前記磁
    石が該非磁性体導電板上を磁束の方向と直交する方向で
    相対移動することにより渦電流を生じ、前記磁石との間
    に磁気摩擦を発生することを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の防振装置用アクチュエータ。
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