JP2000315660A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000315660A JP11121611A JP12161199A JP2000315660A JP 2000315660 A JP2000315660 A JP 2000315660A JP 11121611 A JP11121611 A JP 11121611A JP 12161199 A JP12161199 A JP 12161199A JP 2000315660 A JP2000315660 A JP 2000315660A
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欣二 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い不純物濃度を有する深い拡散領域と高い
不純物濃度を有する浅い拡散領域とを短時間且つ良好に
形成することが困難であった。 【解決手段】 シリコン半導体基体1の上にシリコン酸
化膜2を形成する。シリコン酸化膜2の上にアルミニウ
ムとホウ素と有機溶剤との混合物から成る液状不純物源
3を塗布し、これをアルミニウムの拡散温度よりも低い
温度で加熱して有機溶剤を蒸発させてアルミニウムとホ
ウ素を含む層を形成する。この層を酸素を含む雰囲気中
で熱処理する。しかる後、この熱処理温度よりも高い温
度で熱処理してアルミニウム及びホウ素をN形半導体基
板1内に拡散させて不純物濃度の異なる第1及び第2の
P形半導体領域9、10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に高不純物
濃度の浅いP形拡散領域と相対的に低不純物濃度の深い
P形拡散領域を比較的短時間の簡単な工程によって良好
に形成することができる半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な方法でシリコン半導体基
板にP形半導体領域を形成する場合は、ホウ素(B)即
ちボロンを熱拡散する。しかし、ボロンを使用してシリ
コン半導体基板に例えば1015cm-3オーダのような比
較的低不純物濃度のP形半導体領域を数10μm以上の
深さに形成するような場合には、1200℃以上の高温
で例えば100時間程度の長時間の拡散処理が必要とな
る。拡散処理時間の短縮を図るためにボロンよりも拡散
係数の大きいアルミニウム(Al)をP形不純物として
使用することが考えられる。アルミニウムの拡散方法と
しては、シリコン半導体の表面にアルミニウムを蒸着し
てアルミニウム層を形成し、これを不純物源としてシリ
コン半導体にアルミニウム拡散層を形成する方法と、ア
ルミニウムをイオン注入する方法とがある。しかし、前
者の方法では製造プロセスが複雑となり、後者の方法で
は製造装置のコスト高になるという問題があった。
【0003】この問題を解決するために本願出願人はア
ルミニウムとホウ素と有機溶剤との混合物から成る液状
不純物源を用いたP形半導体領域の形成方法を開発し、
これを特願平8−303739号で特許出願した。この
方法では、まず、シリコン半導体基板の表面に周知のス
ピンナ方法によってアルミニウムとホウ素と有機溶剤と
の混合物から成る液状不純物源の被覆を形成し、次に、
このシリコン半導体基板に120〜150℃で30秒〜
1分の熱処理を施し、この液状不純物源をベーキングし
て有機溶剤を蒸発させて拡散源膜を形成する。続いて、
このシリコン半導体基板に1260℃程度の熱処理を施
して、シリコン半導体基板にAl拡散層とホウ素拡散層
を形成する。その後、上記の熱処理によってシリコン半
導体基板の表面に形成されたAlを大量に含むシリコン
酸化物やシリコン窒化物などから成る被覆を弗酸でエッ
チング除去してから、シリコン半導体基板の表面にオー
ミックコンタクト電極等を形成する。
【0004】このP形半導体領域の形成方法によれば、
シリコン半導体基板内にAlとホウ素を同時に拡散して
相対的に高い不純物濃度の浅いP形拡散領域と相対的に
低い不純物濃度の深いP形拡散領域を比較的短時間の簡
単な工程で形成できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
P形半導体領域の形成方法ではシリコン半導体基板の表
面にオーミックコンタクト電極を良好に形成できない等
の問題があった。即ち、従来のP形半導体領域の形成方
法では、P形半導体領域を形成するための熱処理によっ
て半導体基板の表面に被膜が形成されるが、この被膜は
弗酸等によっては容易にエッチング除去することができ
ない。このため、半導体基板の表面にオーミックコンタ
クト電極を良好に形成することが困難であり、また半導
体基板の表面に高い密度で結晶欠陥が生じるという問題
があった。更に、従来のP形半導体領域の成形方法で
は、半導体基板内におけるアルミニウムとホウ素の拡散
層のばらつき、即ち半導体基板内での拡散層の深さと不
純物濃度のばらつきが大きく、これについても改善が望
まれていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、相対的に高い不
純物濃度を有している浅いP形半導体領域と相対的に低
い不純物濃度を有している深いP形半導体領域とを短時
間且つ容易に形成することができる半導体装置の製造方
法を提供することにある。
【0007】上記課題を解決し、上記目的を達成するた
めの本発明は、シリコン半導体基板の表面にシリコン酸
化膜を形成する工程と、アルミニウムとホウ素と有機溶
剤との混合物から成る液状不純物源を前記シリコン酸化
物の上に塗布する工程と、前記半導体基板に熱処理を施
して、前記シリコン半導体基板内にアルミニウムとホウ
素を拡散し、相対的に高い不純物濃度を有する第1のP
形半導体領域と前記第1のP形半導体領域よりも低い不
純物濃度を有し且つ前記第1のP形半導体領域よりも深
く形成された第2のP形半導体領域とを得る工程とを有
していることを特徴とする半導体装置の製造方法クレー
ムに係わるものである。なお、請求項2に示すように、
第1及び第2の熱処理工程を設けることが望ましい。
【0008】
【発明の効果】本各請求項の発明によれば、アルミニウ
ムとホウ素と有機溶剤とを含む液状不純物源を塗布し、
乾燥し、拡散するという比較的簡単な製造工程で、相対
的に高い不純物濃度を有した浅いP形半導体領域と、低
い不純物濃度を有した深いP形半導体領域とを比較的短
時間に形成することができる。また、本発明の方法によ
れば、除去が容易なアルミニウムを含むシリコン酸化膜
が第1のP形半導体領域上に生成される。従って、トラ
ンジスタ、サイリスタ等の半導体装置のオーミック電極
を第1のP形半導体領域に形成する時に、シリコン酸化
膜を良好に除去して特性の良いオーミック電極を形成す
ることができる。
【0009】
【実施形態及び実施例】次に、図1を参照して本発明の
実施形態及び実施例を説明する。
【0010】図1(A)〜(F)は、本発明の1実施例
に係わる半導体装置の製造方法を工程順に説明するため
の図である。トランジスタ、サイリスタ等の半導体装置
を製造する時には、まず、図1(A)に示すN形半導体
基板1を用意し、この一方の主面に周知の熱酸化方法に
よってシリコン酸化膜2を形成する。次に、アルミニウ
ムとホウ素と有機溶剤との混合物から成る液状不純物源
を用意する。この液状不純物源は、例えば水酸基を持つ
ポリマー(ポリビニルアルコール)に酸化ホウ素を反応
させたものを有機溶剤に溶かした周知のボロン拡散用溶
液に、塩化アルミニウム・六水和物(AlCl3 ・6H
2 O)即ちAlCl3分子1個に対して結晶水として6
個の水を保有しているものを溶解した溶液から成る。
【0011】次に、この液状不純物源を周知のスピンナ
方法によって半導体基板1の一方の主面のシリコン酸化
膜2の上に均一に塗布して液状不純物源層3を図1
(B)に概略的に示すように形成する。
【0012】次に、図1(B)に示す不純物源層3を伴
なった半導体基板1をホットプレート(ヒートプレー
ト)上に配置し、この不純物源層3を伴なった半導体基
板1に対してAlとホウ素の拡散温度よりも低い120
〜150℃の温度で30秒〜1分の熱処理を施して、液
状不純物源に含まれる溶剤を蒸発させて、図1(C)に
示すように半導体基板1の一方の主面のシリコン酸化膜
2の上に主としてAlB 2 から構成される拡散源膜(高
分子錯体フィルム)4を形成する。
【0013】次に、図1(C)に示す半導体基板1を石
英やSiCなどから成るホルダー(半導体基板拡散用ホ
ルダー)にチャージした後に、これを石英やSiCなど
から成るプロセスチューブ内に入れて所定の温度プロフ
ァイルの熱処理(第1の熱処理)を施す。即ち、チュー
ブ内に酸素を導入して酸素雰囲気中とした上で800℃
程度まで半導体基板1を徐々に加熱する。この熱処理の
結果、半導体基板1の一方の主面上に形成された主とし
てAlB2 から構成される拡散源膜4中に含まれる有機
物(例えば、ポリビニルアルコール)は燃焼除去される
と共に、拡散源膜4に酸化が施される。このとき、拡散
源膜4はその厚さ方向の全体が酸化されるのではなく、
図1(D)に示すように表面側にシリコン酸化膜5が選
択的に形成され、このシリコン酸化膜5の下側に有機物
が実質的に含まれないボロン酸化物(B2 O)とアルミ
ニウム酸化物(Al23 )とから成る化合物層6が形
成され、更にその下側のシリコン酸化膜2との界面にA
lとシリコンとが合金化して成る薄いAlSi膜6が介
在していると考えられる。但し、このような膜が相互に
独立して分離された状態で積層形成されているか否かに
ついては、必ずしも明らかではない。
【0014】次に、チューブ内に導入するガスを酸素か
ら窒素に切り替えてから、図1(D)の半導体基板1に
約1260℃の熱処理(第2の熱処理)を約10時間施
して、上記化合物層6とAlSi膜7とから成る拡散源
膜からシリコン酸化膜2を介してリコン半導体基板1内
にAlとホウ素を拡散する。これにより、表面不純物濃
度が約1×1015cm-3、拡散深さが約40μmのP形
半導体領域が形成される。このとき、拡散源膜のうち主
としてAlSi膜7がAlの拡散源になる。一方、ホウ
素の拡散源については、ボロン酸化物(B2 O)とアル
ミニウム酸化物(Al23 )とから成る化合物層6の
ボロン酸化物(B2 O)が還元されてホウ素となり、こ
れがホウ素の拡散源になっていると考えられる。また、
ボロン酸化物(B2 O)とアルミニウム酸化物(Al2
3 )とから成る化合物層6のアルミニウム酸化物(A
23 )は、その下方と上方に形成されたシリコン酸
化膜2及び5の網目構造の中に取り込まれてこのシリコ
ン酸化膜2及び5はアルミニウムを若干含むシリコン酸
化膜8になると考えられる。この結果、図1(E)に示
すように上記拡散源膜のボロン酸化物(B2 O)とアル
ミニウム酸化物(Al23 )とから成る化合物層6、
及びAlSi膜7はこの第2の熱処理によって実質的に
消滅して、上記拡散源膜は実質的にAlを含むシリコン
酸化膜8に変換されると考えられる。また、シリコン半
導体基板1内にはホウ素が支配的に拡散して形成された
ホウ素拡散層から成る高不純物濃度P形半導体領域9と
Alが支配的に拡散して形成されたAl拡散層から成る
低不純物濃度P形半導体領域10とが形成される。P形
半導体領域9の下には図1(A)の最初の半導体基板1
の残部から成るN形半導体領域1aが残存する。なお、
第2の熱処理の熱処理温度と時間は上記に限られず、形
成すべきP形半導体領域の表面不純物濃度と拡散深さ等
に応じて、随時変更が可能である。
【0015】次に、図1(E)の半導体基板1に弗酸で
エッチングを施して、図1(F)に示すように半導体基
板1の一方の主面に形成されたシリコン酸化膜(アルミ
ニウムを含むシリコン酸化膜)8を除去して半導体基板
1の一方の主面、即ちP形半導体をホウ素拡散層9の上
面を露出させる。本実施例では、半導体基板1の一方の
主面に形成されたシリコン酸化膜8が上記のようにアル
ミニウムを含有するので、弗酸によってこれを容易に且
つ完全に除去することができる。
【0016】上述から明らかなように本実施例は次の効
果を有する。 (1) アルミニウムとホウ素と有機溶剤との混合物か
ら成る液状不純物源を塗布して、これを乾燥し、拡散す
るという比較的簡単な製造工程によって、相対的に高不
純物濃度の浅い第1のP形半導体領域9とこの領域より
も不純物濃度が高く且つ深い第2のP形半導体領域10
とを短時間で形成することができる。 (2) 半導体基板1の一方の主面に形成されたシリコ
ン酸化膜8を弗酸によって容易に且つ完全に除去するこ
とができるため、このP形半導体領域9に対して点線で
示すオーミック電極(例えば、トランジスタのコレクタ
電極)11等を良好に形成することができる。また、半
導体基板1のAlとホウ素の拡散層のばらつき即ち第1
及び第2のP形半導体領域9、10の深さ及び不純物濃
度のばらつきを十分に許容できるレベルに低減すること
ができる。 シリコン酸化膜8を弗酸によって容易に且つ完全に除去
することができる理由は、上述のように本実施例の製造
方法では、半導体基板の一方の主面に形成された拡散源
膜4がアルミニウムを若干含有するシリコン酸化膜8に
変成され、このシリコン酸化膜8が弗酸によって容易に
且つ完全に除去することができるためと考えられる。ま
た、Alとホウ素の拡散層のばらつきが十分許容できる
レベルに低減することができる理由は、本実施例では1
260℃の熱処理による拡散工程を行う前に、これより
も低い温度の第1の熱処理を施すことによって、Alと
シリコンの反応が促進されて、拡散源とになるAlSi
とB23 が良好に生成されること、及びAlSiの生
成に寄与しなかったAlが酸化によってAl23 とな
り、高温の熱処理によってこれがシリコン酸化膜2及び
5の網目に取り込まれてAlを含むシリコン酸化膜8を
形成し、このシリコン酸化膜8がAlの外方拡散を防止
する膜として機能するためと考えられる。外方拡散とは
不純物が目的とする半導体基板1以外に蒸発して拡散す
る現象であり、半導体基板1内に形成する拡散層の不純
物濃度や拡散深さにばらつきを生じさせる原因となるも
のである。特に、半導体基板1をホルダーにチヤージし
て熱処理する場合にはこの外方拡散が生じやすいが、本
実施例ではAlを含むシリコン酸化膜8がAlの外方拡
散を防止する膜として機能するので、この拡散が生じ難
くなっている。また、Alを含むシリコン酸化膜8が半
導体基板1の表面に「ふた」として存在するため、窒素
雰囲気中で熱処理した場合にシリコン半導体基板1とA
lを含むシリコン酸化膜8との間が還元雰囲気となり、
2B23 +3Si→4B+3SiO2 の反応が促進さ
れてホウ素のシリコン半導体基板1への拡散が容易にな
ることもばらつきを防止できる理由のひとつと考えられ
る。
【0017】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) シリコン酸化膜8の一部を選択的に除去し、こ
こにオーミック電極11を形成することができる。 (2) 液状不純物源3をシリコン酸化膜2の特定領域
のみに塗布することができる。 (3) オーミック電極11の代りに、ショットキバリア
電極、FETのゲート絶縁膜等をP形半導体領域9の表
面に形成することができる。 (4) 実施例では窒素雰囲気で第2の熱処理を行う例
を示したが、アルゴンやヘリウムガスの雰囲気で第2の
熱処理を行ってもよい。この場合、シリコン酸化膜8と
半導体基体1との界面に窒化ホウ素の薄膜が形成される
ことを防止できる。 (5) 実施例では、第1及び第2の熱処理工程を設け
たが、実質的に単一の熱処理工程とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に従う半導体装置の製造方法を
工程順に説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 シリコン酸化膜 3 液状不純物源 4 拡散源膜 8 シリコン酸化膜 9,10 第1及び第2のP形半導体領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月28日(2000.1.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】上記課題を解決し、上記目的を達成するため
の本発明は、シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化
膜を形成する工程と、アルミニウムとホウ素と有機溶剤
との混合物から成る液状不純物源を前記シリコン酸化
の上に塗布する工程と、前記半導体基板に熱処理を施し
て、前記シリコン半導体基板内に前記シリコン酸化膜を
介してアルミニウムとホウ素を拡散し、相対的に高い不
純物濃度を有する第1のP形半導体領域と前記第1のP
形半導体領域よりも低い不純物濃度を有し且つ前記第1
のP形半導体領域よりも深く形成された第2のP形半導
体領域とを得る工程と、前記熱処理によって前記半導体
基板上に生じたアルミニウムを含むシリコン酸化膜を除
去する工程とを有していることを特徴とする半導体装置
の製造方法に係わるものである。なお、請求項2に示す
ように、第1及び第2の熱処理工程を設けることが望ま
しい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】各請求項の発明によれば次の効果を得るこ
とができる.(イ) アルミニウムとホウ素と有機溶剤とを含む液状
不純物源を塗布し、乾燥し、拡散するという比較的簡単
な製造工程で、相対的に高い不純物濃度を有した浅いP
形半導体領域と、低い不純物濃度を有した深いP形半導
体領域とを比較的短時間に形成することができる。(ロ) 除去が容易なアルミニウムを含むシリコン酸化
膜が第1のP形半導体領域上に生成される。従って、ト
ランジスタ、サイリスタ等の半導体装置のオーミック電
を第1のP形半導体領域に形成する時に、シリコン
酸化膜を良好に除去して特性の良いオーミック電極
形成することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に、図1(C)に示す半導体基板1を石
英やSiCなどから成るホルダー(半導体基板拡散用ホ
ルダー)にチャージした後に、これを石英やSiCなど
から成るプロセスチューブ内に入れて所定の温度プロフ
ァイルの熱処理(第1の熱処理)を施す。即ち、チュー
ブ内に酸素を導入して酸素雰囲気中とした上で800℃
程度まで半導体基板1を徐々に加熱する。この熱処理の
結果、半導体基板1の一方の主面上に形成された主とし
てAlB2 から構成される拡散源膜4中に含まれる有機
物(例えば、ポリビニルアルコール)は燃焼除去される
と共に、拡散源膜4に酸化が施される。このとき、拡散
源膜4はその厚さ方向の全体が酸化されるのではなく、
図1(D)に示すように表面側にシリコン酸化膜5が選
択的に形成され、このシリコン酸化膜5の下側に有機物
が実質的に含まれないボロン酸化物(B2 O)とアルミ
ニウム酸化物(Al23 )とから成る化合物層6が形
成され、更にその下側のシリコン酸化膜2との界面にA
lとシリコンとが合金化して成る薄いAlSi膜が介
在していると考えられる。但し、このような膜が相互に
独立して分離された状態で積層形成されているか否かに
ついては、必ずしも明らかではない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン半導体基板の表面にシリコン酸
    化膜を形成する工程と、 アルミニウムとホウ素と有機溶剤との混合物から成る液
    状不純物源を前記シリコン酸化物の上に塗布する工程
    と、 前記半導体基板に熱処理を施して、前記シリコン半導体
    基板内にアルミニウムとホウ素を拡散し、相対的に高い
    不純物濃度を有する第1のP形半導体領域と前記第1の
    P形半導体領域よりも低い不純物濃度を有し且つ前記第
    1のP形半導体領域よりも深く形成された第2のP形半
    導体領域とを得る工程とを有していることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面にN形半導体領域を有す
    るシリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成す
    る工程と、 アルミニウムとホウ素と有機溶剤とを含む液状不純物源
    を前記シリコン酸化膜の上に塗布する工程と、 アルミニウムの拡散温度よりも低い温度で前記液状不純
    物源を加熱して前記有機溶剤を蒸発させ、前記半導体基
    板の表面に前記アルミニウムとホウ素を含む化合物の層
    を形成する工程と、 前記化合物の層を有する前記半導体基板に酸素を含む雰
    囲気中で第1の熱処理を施して前記化合物の層を酸化す
    る工程と、 前記半導体基板に前記第1の熱処理よりも高い温度で第
    2の熱処理を施して、前記半導体基板内にアルミニウム
    とホウ素を拡散し、相対的に高い不純物濃度を有する第
    1のP形半導体領域と前記第1のP形半導体領域よりも
    低い不純物濃度を有し且つ前記第1のP形半導体領域よ
    りも深く形成された第2のP形半導体領域とを得る工程
    とを有していることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153052A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Naoetsu Electronics Co Ltd P型拡散層用塗布液
JP2014516467A (ja) * 2011-03-08 2014-07-10 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 酸化アルミニウムベースの金属配線バリア

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