JP2000311040A - データ引き渡し装置、データ引き渡し方法、及びデータ引き渡しプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ引き渡し装置、データ引き渡し方法、及びデータ引き渡しプログラムを記録した記録媒体

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JP2000311040A
JP2000311040A JP37748599A JP37748599A JP2000311040A JP 2000311040 A JP2000311040 A JP 2000311040A JP 37748599 A JP37748599 A JP 37748599A JP 37748599 A JP37748599 A JP 37748599A JP 2000311040 A JP2000311040 A JP 2000311040A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーが任意に選択し表示させた操作対象
に対し、入力デバイスによる任意範囲指定後に、指定範
囲内のデータをその処理プログラムに引き渡す操作を、
簡単なものにする。 【解決手段】 ユーザーが任意に選択し表示する操作対
象に対して、入力デバイスによる任意範囲の範囲指定操
作に続き、入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれ
た時に、任意指定範囲内のデータを、引き渡し先データ
に基づいて引き渡し先へ渡すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユーザーによっ
て任意に選択され表示される文書、画像、音声を視覚化
した波形グラフなどに付いて、マウスやタッチパネルや
キーボードなどの入力デバイスを用いて指定した範囲の
データを、クリップボードへ渡したりエディタなどのア
プリケーションプログラムへ渡す際の操作性を改善する
ことができる、データ引き渡し装置、データ引き渡し方
法、及びデータ引き渡しプログラムを記録した記録媒体
に関するものである。なお本願は特願平10−3200
55の出願以降に発明されたものの優先権主張出願をす
るために、またこの間に見つかった先行関連技術に付い
て言及するために為されるものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるウインドウシステムを具えたパ
ーソナルコンピュータのオペレーティングシステムやア
プリケーションプログラムでは、マウスなどのポインテ
ィングデバイスによる各種操作が行なえるようになって
いる。例えばマウスで文字列を選択した後ドラッグした
り、ボタンアイコンやリンクをマウスボタンでクリック
するなどの操作が可能である。
【0003】例えばワールドワイドウェブのブラウザか
ら文書エディタへ、任意の文字列をコピーするという操
作を考えた場合、これまでのやり方では図52に示すよ
うにまずブラウザ上でマウスなどを用いて文字列80を
選択し、プルダウンメニュー8の「編集」からコピーコ
マンドを実行し、エディタにフォーカスを当て、所望の
位置にマウスカーソルを置いた後、エディタのプルダウ
ンメニューの「編集」からペーストコマンドを実行する
という手順をとっている。また図53に示すように、マ
ウスに左右のボタンがあり且つ右ボタンによってポップ
アップメニュー81が表示可能なものでは、マウスの左
ボタンを用いたドラッグによって文字列80を選択した
後、ポップアップメニュー81からコピーやペーストコ
マンドを実行するという手順をとる場合がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】上記手順は冗長であるにもかかわらず、コ
ンピュータを扱う者は必ず慣れなければ成らない手順で
あるとされているため、これまで何の疑いもなく踏襲さ
れてきた。文字列を選択する操作は必要であるが、その
後のコピー操作はもっと簡単であることが望ましい。こ
のように基本的な操作のために、幾つかの異なる手順を
経なくてはならなかったり、ボタンを押す指を変えなく
てはならなかったり、プルダウンメニューまでマウスを
大きく移動させなくてはならなかったりするのでは、円
滑な操作性は得られない。選択した文字列を、文字列の
処理プログラムに引き渡すというような操作に関して
も、文字列選択後の引き渡しの操作はもっと簡単である
ことが望ましい。例えば文書、画像、音声を視覚化した
波形グラフなどに付いて、マウスを用いて任意範囲を選
択するのであれば、この範囲選択時に使用したものと同
じボタンを利用してそのまま処理プログラムに引き渡せ
るようであれば、ユーザーにとって大きな助けとなる。
【0005】なお上述したように特開平9−32587
5の情報通信処理装置における入力方式なる公開特許が
新たに見つかったが、このものは通信センターとなるホ
ストコンピュータとユーザー端末とを直接接続し、CU
I(キャラクタ・ユーザー・インターフェース)を介し
て通信を行なう、所謂パソコン通信システム上の入力方
式に関するものである。このものは、ホストコンピュー
タが送信して来る階層構造のメニューを順次辿らせるよ
うにして、予め用意された情報画面に誘導するための入
力方式に関するものであり、メニューは定まっており、
ユーザーが任意にファイルを選択して表示できるよう
な、現代のWWW(World WideWeb)のよ
うな柔軟な通信方式から見ればすでに過去のものとなっ
ており、ユーザーフレンドリーなインターフェースであ
るとはいい難いものがある。なおこれに類するシステム
として、所謂システム手帳に於けるタッチパネル上のメ
ニュー方式を上げることができる。メニューの各々の項
目は実はスイッチであり、静的で固定的なものである。
【0006】また新たに見つかった、公開特許ではない
もののすでにサービスが行なわれているWWW上のデー
タ引き渡し方式として、検索エンジンにキーワードを渡
すために2ボタンマウスを使用し、左ボタンによる範囲
指定でキーワードを選択し、このキーワード上で右ボタ
ンをクリックしてメニューを表示させ、メニュー上に現
われる検索コマンドを実行するというものがある。しか
しながら上述したように、上記手順は冗長である。キー
ワードを選択する操作は必要であるが、その後の検索コ
マンド実行までの操作方法は、更に分かりやすく簡単で
便利であることが望ましい。
【0007】そこでこの発明は、ユーザーが任意に選択
し表示させた文書や静止画像、また動画や音声を時系列
的に視覚化した進行グラフ、などからユーザーが任意に
範囲指定した文字列や画像の一部やグラフの一部などの
データを、クリップボードや他のアプリケーションプロ
グラムへ引き渡す際の操作性を良好にすることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び効果】(手段1乃至手
段6)この発明のデータ引き渡し装置およびデータ引き
渡し方法は、ユーザーによって任意に選択された操作対
象に対して、入力デバイスによる任意範囲の範囲指定操
作に続いて入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれ
た時に、任意指定範囲内のデータを、引き渡し先データ
に基づいて引き渡し先へ渡すようにしている。この操作
対象は固定的なものではなく何が表示されるか一定して
いないが、ユーザーの自由意志で範囲指定操作を行ない
得るようにしている点に特徴を有する。従って、ユーザ
ーは任意に操作対象を選択でき、この操作対象に対して
任意の範囲を範囲指定した後で、スイッチ操作をするだ
けで、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すことがで
きるので、操作が誰にでも分かりやすく簡単で円滑で便
利である。ユーザーにより任意に選択された操作対象に
対して、このように良好な操作性を実現したものはこれ
までなかった。
【0009】手段2及び手段5に於いては、入力デバイ
スによるスイッチ操作が行なわれた時の座標が、このス
イッチ操作に先立つ入力デバイスによる範囲指定操作で
指定された範囲内にあるか否かを判定し、指定範囲内に
あることが判定された場合には、指定範囲内のデータを
引き渡し先へ渡すようにしている。即ち、範囲指定した
後、その上でスイッチ操作をするだけで、指定範囲内の
データは引き渡し先へ渡される。指定範囲は複数の座標
で表わすことができるから、その各々の座標とクリック
操作が行なわれた時の座標との位置関係を調べることに
よって、範囲内にあるか否かが分かる。従って、ユーザ
ーは指定範囲上でスイッチ操作を行なうだけでよいとい
う、直感的に分かりやすい操作性を実現することができ
る。
【0010】また手段3及び手段6に於いては、入力デ
バイスによるスイッチ操作が行なわれた時の座標が、こ
のスイッチ操作に先立つ入力デバイスによる範囲指定操
作で指定された範囲外にあるか否かを判定し、指定範囲
外にある場合には、任意指定範囲内のデータを引き渡し
先へ渡すようにしている。従って、範囲指定操作後はそ
の指定範囲上にカーソルを移すことなくスイッチ操作を
行なえばよく、気楽な操作性を実現することができる。
【0011】(手段7及び手段8)この発明のデータ引
き渡しプログラムを記録した記録媒体は、ユーザーが任
意に表示する操作対象に対し、入力デバイスによる任意
範囲の範囲指定操作に続いて入力デバイスによるスイッ
チ操作が行なわれた時に、引き渡し先データに基づい
て、任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すように
したプログラムを記録している。従ってこのプログラム
に基づくデータの引き渡しは、任意に選択した操作対象
から任意の範囲を選択し、スイッチ操作をするだけで引
き渡し先へ渡すことができるので、操作が誰にでも分か
りやすく簡単で円滑で便利である。なお手段7のプログ
ラムを記録した記録媒体は、引き渡し先に関するデータ
を備えておらず、後から取得するようにしている。従っ
て、範囲指定されたデータの引き渡しを行なうプログラ
ムと、引き渡し先に関するデータとを、別売りすること
ができる。すなわち引き渡し先に関するデータのみ、別
のCD−ROMなどの記録媒体から読み込むようにして
もよいし、ネットワーク経由で読み込むようにしてもよ
い。これに対して手段8のプログラムを記録した記録媒
体では、予め、引き渡し先に関するデータを備えたプロ
グラムを記録している。引き渡し先に関するデータと
は、引き渡し先アドレスなど、引き渡し先を指定するた
めに必要なもののことである。更には実施形態のところ
で説明するような、引き渡し先に固有のデータのことで
ある。従って、範囲指定されたデータの引き渡しを行な
うプログラムと引き渡し先に関するデータとをCD−R
OMなどの記録媒体に一緒に記録して販売することがで
きる。なおこの発明のプログラムコード中に引き渡し先
に関するデータを入れておくことも可能である。
【0012】更にこの発明のプログラムを記録した記録
媒体は、手段9では、入力デバイスによるスイッチ操作
が行なわれた時の座標が指定範囲内にある場合に、指定
範囲内のデータを引き渡し先へ渡すようにしたプログラ
ムを記録している。従って、ユーザーは単に指定範囲上
でスイッチ操作を行なうだけでよいという、直感的で分
かりやすい操作性を実現することができる。なお上述し
た関連技術では、指定範囲外ではもちろんのこと指定範
囲内であっても、クリック操作が行なわれるとその範囲
指定は解除されることになっていた。
【0013】更にこの発明のプログラムを記録した記録
媒体は、手段10では入力デバイスによるスイッチ操作
が行なわれた時の座標が指定範囲外にある場合に、指定
範囲内のデータを引き渡し先へ渡すようにしたプログラ
ムを記録している。従って、範囲指定操作後はその指定
範囲上にカーソルを移すことなくスイッチ操作を行なえ
ばよく、気楽な操作性を実現することができる。
【0014】(入力デバイスの説明)なお入力デバイス
としてはマウス、トラックボール、タッチパネル、ペン
タブレット、ライトペン、視線入力装置、デジタイザな
どのポインティングデバイスの他、キーボードの矢印キ
ーなどを上げることができる。スイッチは、入力デバイ
スによって異なり、例えばマウスであればボタンであ
り、キーボードであればリターンキーやその他設定され
たキーであり、インターネットに接続し得る家電であれ
ば、リモコンのボタンや装置側に取り付けたスイッチの
ことである。またスイッチ操作は、例えばマウスではク
リック操作のことであり、このクリックという操作は、
マウスに設けられたボタンを押して離すことである。タ
ッチパネルでは、その表面を指先やペンで触れてから離
す操作のことである。タッチパネルの場合でもスイッチ
をON,OFFしていることに変わりはない。またスイ
ッチ操作は、マウスではシングルクリックでもダブルク
リックでもトリプルクリックでもよく、これ等は設計次
第である。
【0015】指定範囲内のデータが引き渡されるタイミ
ングは、例えばマウスのスイッチを押した時、またはこ
の後の離した時などと決めればよい。マウスイベントで
は、ボタンが押されたことをマウスダウンといい、離さ
れたことをマウスアップなどといっている。マウスでは
ボタンが1つのものから3つのもの、クリック可能なホ
イールが付いたものまで様々あるが、その何れを利用す
るようにしてもよい。2ボタンのマウスでは、左ボタン
にこの発明に於けるクリック操作を割り当てると最も効
果的である。人差し指を使うこの操作がいちばん多く使
用されており、また扱いやすいからである。またマウス
カーソルが前記指定範囲内にある時に、カーソル形状を
矢形状などのポインタに変えるようにしてもよい。
【0016】(手段11)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段9に関連して、指定範囲をオ
ブジェクトとして、その上で入力デバイスによるスイッ
チ操作が行なわれた時、指定範囲内のデータを引き渡し
先へ渡すようにしたプログラムを記録している。これは
例えばGUIの代表的なオペレーティングシステムであ
るWindows(マイクロソフト社の商標である)上
で動作するInternet Explorer(商
標)に実装されているonClickイベントを利用す
るなどすればよい。範囲指定で得られたデータと、この
指定範囲上のonClickイベントで得られたデータ
とを照合し、両者が同一のものであればこのデータを引
き渡し先へ渡す。従ってこの発明を容易に実装すること
ができる。
【0017】(手段12)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段9に関連して、範囲指定後に
この指定範囲を予め定めた規則で拡大した上で、前記判
定処理を行なうようにしたプログラムを記録している。
従って実際の指定範囲から外れてスイッチ操作を行なっ
たとしても、その座標が拡大された指定範囲内にある限
りデータの引き渡しが行なわれるため、スイッチ操作に
あまり神経を使わなくて済む。
【0018】(手段13)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段9に関連して、入力デバイス
のカーソルを、範囲指定後にこの指定範囲内に自動的に
移動させるようにしたプログラムを記録している。従っ
て範囲指定後に入力デバイスのカーソルを指定範囲内に
移動させる操作が不要となるため、操作が更に楽なもの
になる。
【0019】(手段14)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、音声入力装置を備え、ユーザーか
ら任意に発せられた言葉の音声認識を行なうコンピュー
タに、手段13に係る処理を行なわせるためのものであ
って、範囲指定したいとしてユーザーから発せられた言
葉の音声認識結果を受け取り、この認識結果の文字列と
表示文字列との一致を判定し、一致する場合にはその表
示文字列にフォーカスして前記入力デバイスによるスイ
ッチ操作に相当する制御を行なうことにより、この文字
列を引き渡し先へ渡すようにしたプログラムを記録して
いる。音声認識された文字列と、範囲指定したいとする
文字列との一致を判定しているため、範囲指定は確実な
ものとなっている。従ってマイクに向って声で範囲指定
でき、かつカーソルがこの指定範囲内に入っているた
め、後はスイッチ操作をするだけとなり、操作性が良好
である。またウェアラブルコンピュータのようにディス
プレイを眼鏡として構成して目の前に掛けたり、直接網
膜に映像を投影するような装置では、範囲指定が難しい
が、これらに対しても良好なユーザーインターフェース
を提供できる。なお上記説明中、文字列には1字の場合
を含んでいるものとする。また音声認識の認識率が低い
場合、音声認識された文字列と範囲指定したいとする文
字列とがほぼ一致しさえすれば、範囲指定されたものと
するとような曖昧処理を行なってもよい。フォーカスは
ハイライトではないが、一致すると判定された文字列を
反転表示(ハイライト)するようにすると分かりやすく
なる。また一致文字列が文書中に何ヵ所含まれていても
よいことは明白である。また上記はあくまでもテキスト
の場合であるが、画像の場合には一致が得られないた
め、画像データのままで引き渡すようにしてもよい。
【0020】(手段15)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、音声入力装置を備え、ユーザーか
ら任意に発せられた言葉の音声認識を行なうコンピュー
タに、手段7または手段8に係る処理を行なわせるため
のものであり、範囲指定したいとしてユーザーから発せ
られた言葉の音声認識結果を受け取って、この認識結果
の文字列を編集し得る編集ボックスを表示するようにし
たプログラムを記録している。編集ボックスに表示され
た音声認識結果に付いては、必要とあらば編集ボックス
内で編集することができる。従って話言葉の音声認識結
果が不満足であったり過不足があったような場合には、
これを編集した上で引き渡し先へ渡すことができるよう
になる。なお、この編集処理に付いて音声認識を利用し
て編集し得るようにしてもよい。後述する編集ボックス
を表示するものに付いても同様である。
【0021】(手段16)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
範囲指定したい任意の位置に入力デバイスのカーソルを
置いた時に、予め定めた規則で範囲指定するようにした
プログラムを記録している。予め定めた規則とは、例え
ば前記操作対象がテキストであり入力デバイスがマウス
であれば、マウスカーソルを置いた位置の単語を抜き出
して範囲指定したり、1行分や1段落分を範囲指定する
というような規則のことである。従って、範囲指定を行
なうのにスイッチ操作とそれに続くドラッグ操作が不要
となるため、操作が更に容易となる。特に指先で操作す
るタッチパネルなどには好適なユーザーインターフェー
スとなる。また、予め定めた規則によって範囲指定が正
確に行なわれるため、手作業で範囲指定操作を行なうの
と異なり範囲を欠いたり、余計に範囲指定してしまうな
どの問題が少ない。
【0022】(手段17)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
範囲指定したい任意の位置でスイッチ操作を行なった時
に、予め定めた規則で範囲指定するようにしたプログラ
ムを記録している。予め定めた規則とは、例えば入力デ
バイスがマウスであり前記操作対象が画像であれば、ク
リック位置を中心として左右に何ピクセル、上下に何ピ
クセルを範囲指定するというような規則のことである。
また例えば前記操作対象が音声を視覚化した波形グラフ
であれば、クリック位置を中心として左右の無音部まで
を範囲指定するというような規則のことである。従っ
て、範囲指定を行なうのにドラッグ操作が不要となるた
め、操作が更に容易となる。やはり指先で操作するタッ
チパネルなどには好適なユーザーインターフェースとな
る。
【0023】なお、範囲指定したい位置でスイッチ操作
を行なった時に、このスイッチ操作が、まず予め定めた
規則で指定範囲を設定し、続けて指定範囲内のデータを
引き渡し先へ渡すようにしたことを特徴とするものとし
てもよい。具体的にはマウスダウンイベントが発生した
ら範囲を指定し、マウスアップイベントが発生したら指
定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すようにするなどで
ある。
【0024】(手段18)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
範囲指定したい任意の位置で最初のスイッチ操作を行な
った後、予め定めた時間内に次のスイッチ操作を行なう
ことにより、予め定めた規則で指定範囲を設定するよう
にしたプログラムを記録している。最初のスイッチ操作
の後で予め定めた時間内に次のスイッチ操作を行なうと
いうのは、マウスで言えば一般的なダブルクリックのこ
とである。また予め定めた規則とは、例えば前記操作対
象がテキストであれば、予め定めた時間内に2回目のク
リック操作を行なった場合はクリック操作位置の単語を
抜き出して範囲指定し、予め定めた時間内に3回目のク
リック操作を行なった場合は、先に抜き出して範囲指定
した単語の右隣の単語を抜き出し、先に抜き出した単語
と併せて一続きの範囲指定をするというような規則のこ
とである。また例えば予め定めた時間内に3回目のクリ
ック操作を行なった場合には、先に抜き出して範囲指定
した単語の左右に隣り合った単語を抜き出し、先に抜き
出した単語と併せて一続きの範囲指定をするというよう
な規則のことである。更にまた例えば前記操作対象が画
像であれば、クリック位置を中心として予め定めた時間
内に行なわれる2回目3回目のクリック操作を経て、順
次左右に何ピクセル、上下に何ピクセルずつ拡大するよ
うに範囲指定するというような規則のことである。従っ
て範囲指定を行なうのにドラッグ操作が不要となるばか
りでなく続けて指定範囲を拡大してゆくことができるた
め、操作がますます容易になる。特に指先で操作するタ
ッチパネルなどには好適なユーザーインターフェースと
なる。なお最初のクリック操作のみシングルクリックで
はなくダブルクリックとすることも可能である。
【0025】(手段19)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段17または手段18に関連し
て、前記任意指定範囲を、入力デバイスの操作によって
拡大または縮小し得るようにしたプログラムを記録して
いる。従って、上述したような範囲指定をした結果が不
満足であれば、指定範囲を任意に拡大したり縮小するこ
とができるのである。なお入力デバイスとして、キーボ
ードの矢印キーとコントロールキーとの組み合わせを用
いたり、矢印キーとシフトキーとの組み合わせを用いた
りし得るようにしてもよい。またこの際予め定めた規則
で拡大縮小し得るように設定しても良い。
【0026】(手段20)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
範囲指定したい任意の位置で最初のスイッチ操作を行な
った後、予め定めた時間内に別の位置で次のスイッチ操
作を行なうことにより、2つの位置間を指定範囲に設定
するようにしたプログラムを記録している。従って、ド
ラッグする操作が不要と成り、範囲指定が楽なものとな
る。なお操作対象が静止画や音声を視覚化した波形グラ
フである場合に、指定範囲の枠として例えばラバーバン
ドとハンドルとを表示し、これ等を操作して指定範囲を
後から変更できるようにしてもよい。これは他の手段に
於いても実装させるに値する便利な機能である。
【0027】(手段21)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
前記操作対象が文書である場合、入力デバイスによる範
囲指定操作によってデータを指定した時、このデータが
熟語や文として不完全であるか否かのチェックを行な
い、不完全である場合には、前記指定範囲を拡大または
縮小して補完するようにしたプログラムを記録してい
る。この場合、インテリジェントな辞書機能を具えてお
り、データが指定されると辞書を用いて、熟語として成
り立つか否か、送り仮名が一部欠落していないかどうか
などを直ちにチェックし、問題があればそれを補完する
ように知らせてくれる。従って、範囲指定操作にそれほ
ど神経を使うことがなくなる。
【0028】(手段22)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスの操作対象を予め定めた規則によって範囲
分割を行なっておき、その複数の分割範囲の内の任意分
割範囲を入力デバイスにより指示することにより、範囲
指定するようにしたプログラムを記録している。例えば
和文が操作対象であれば、形態素解析を行なって文書を
所謂分かち書きの状態にし、欧文が操作対象であれば、
単語をスペースで区切るなどして、例えばマウスのカー
ソル(ポインタ)を置いたりクリックすることで、ある
いはタブキーや、キーボードの右方向や下方向の矢印キ
ーを押して行くことで、次々と指定範囲を移して行くこ
とができるようになる。従ってドラッグ操作により範囲
指定する手間を省くことができる上、範囲指定のやり直
しがいとも簡単なものとなる。指先で操作するタッチパ
ネルなどには好適なユーザーインターフェースとなる。
なお上記形態素解析後に普通名詞の後の副助詞を普通名
詞に連結したり、形容詞の後の終助詞を形容詞に連結す
るような処理を行なっても良い。
【0029】(手段23)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段22に関連して、複数の分割
範囲を連続または不連続に指示し、範囲指定し得るよう
にしたプログラムを記録している。これは例えばコント
ロールキーなどによるスイッチ操作を併用し、分割範囲
を連結して範囲指定したり、あるいは不連続に指定して
行くことができる。特に指定範囲を不連続に指定して行
く機能はこれまでなかったものである。従って、続けて
範囲指定する時にとても便利である。なお、各々の分割
範囲上で入力デバイスのスイッチを押した時にブーリア
ン演算記号のメニューを表示し、入力デバイスにより選
択可能にし、これ等の指定範囲内のデータを引き渡し先
へ渡す際に、分割範囲のデータ間に各々選択されたブー
リアン演算記号を挿入して渡すようにするなどの処理が
行なえるようにしても良い。
【0030】(手段24)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作によってデータを指定
した時、この範囲指定操作の最後に起こるスイッチを離
す操作により、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す
ようにしたプログラムを記録している。従って、範囲指
定操作を行なうだけのごく簡単な操作で、指定範囲内の
データを引き渡し先へ渡すことができる。なお、範囲指
定操作が終わると指定範囲内のデータは直ちに引き渡し
先へ渡されてしまうため、誤りのない範囲指定操作が要
求されるが、慎重に範囲指定操作を行なえばよいだけの
ことであり、これさえ慣れの問題である。
【0031】(手段25)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作によってデータを指定
した後、予め定めた時間が経過したら、指定範囲内のデ
ータを引き渡し先へ渡すようにしたプログラムを記録し
ている。従って、範囲指定操作を行なった後、予め定め
た時間だけ待機すれば指定範囲内のデータを引き渡し先
へ渡すことができるため、操作性が良好である。なお、
予め定めた時間としては、例えば1秒間を設定するよう
にする。またこの時間内に入力デバイスのスイッチを押
すするなどの別の操作が行なわれたら、指定範囲内のデ
ータを引き渡し先へ渡す処理を中止するという設定にす
ればよい。
【0032】(手段26)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作によってデータを指定
した後、入力デバイスが具えたスイッチとは別のスイッ
チを押す操作により、指定範囲内のデータを引き渡し先
へ渡すようにしたプログラムを記録している。例えばマ
ウスとキーボードとを併用し、マウスで範囲指定を行な
った後、リターンキーで指定範囲内のデータを引き渡し
先へ渡すようにすることができる。従って、範囲指定操
作を行ない、所定のスイッチを押すだけのごく簡単な操
作で、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すことがで
きる。なお所定のキーとしてはこの他スペースキー等を
上げることができる。コントロールキーと他のキーとを
組み合わせてもよい。あるいはまた、インターネットに
接続し得る家電であれば、リモコンのボタンや装置側に
取り付けたスイッチを使用するようにし得る。
【0033】(手段27)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
複数の引き渡し先の中から1以上の引き渡し先の指定を
行なうことができるようにしたプログラムを記録してい
る。従ってどのような経路で得た引き渡し先に関するデ
ータであっても次のようなことが実現可能である。即ち
引き渡し先が複数であればその中から1つを任意に選択
して指定することができるので選択肢が広がるし、2以
上の引き渡し先を指定してその各々に指定範囲内のデー
タを渡すことができるので効率が良くなる。なお、上記
で引き渡し先に関するデータの入手経路に付いてである
が、手段8のプログラムを記録した記録媒体では予め引
き渡し先に関するデータを備えたプログラムを記録して
いる。これに対し手段7のプログラムを記録した記録媒
体では後から取得するようにしている。例えば別のCD
−ROMから読み込んだり、ネットワーク経由で読み込
むようにするなどである。これ等は言わば引き渡し先デ
ータの登録である。なおメニューの種類としてはダイア
ログボックス、プルダウンメニュー、ドロップダウンメ
ニュー、チェックボタン、あるいはポップアップメニュ
ーなどを上げることができるが、これ等に拘るものでは
ない。
【0034】(手段28)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後、この指定範囲内で入力デバイスの
前記範囲指定の際に使われたスイッチと同一のスイッチ
を押す操作を行なった場合に、引き渡し先を入力デバイ
スにより選択可能なメニューとして表示するようにした
プログラムを記録している。なおメニューは、スイッチ
を押した箇所の近くに表示されると便利である。この場
合、2ボタンマウスであれば、範囲指定時に使用したも
のと同じ左ボタンを押した時にメニューを表示し、押し
た状態のまま、メニュー上の希望する引き渡し先のとこ
ろ所へポインタを移動させ、そこでボタンを離した時に
データが引き渡されるようにする。あるいは範囲指定時
に使用したものと同一の左ボタンによる最初のクリック
操作(イベントとしてはマウスダウンとマウスアップと
が続けて起こる)でメニューを表示し、メニュー上の希
望する引き渡し先のところへポインタを移動させ、そこ
で次のクリック操作を行なうことによりデータが引き渡
されるようにしてもよい。従ってメニューから引き渡し
先を目で見ながら選択することができるので、引き渡し
先の確認が容易である。なお上述した関連技術で左右2
つのスイッチを有するマウスでは、右スイッチを押した
時か離した時にコピー、カット、ペースト等のメニュー
をポップアップ表示させていた(図××を参照のこ
と)。更に特筆すべきは、範囲指定の際に使われたスイ
ッチと同じスイッチでメニューが選択でき、操作に連続
性が生じて円滑に作業を行なうことができることであ
る。
【0035】(手段29)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後、この指定範囲内に入力デバイスの
カーソルを置いた場合に、引き渡し先を、入力デバイス
により選択可能なメニューとして表示するようにしたプ
ログラムを記録している。指定範囲内に入力デバイスの
カーソルを置くと自動的に表示されるメニュー上でスイ
ッチ操作を行なうことによりデータを引き渡すことがで
きる。従って、引き渡し先の確認が容易であると共に、
クリック操作はデータを引き渡す時のただ1回で良いか
ら楽である。なお、一度指定範囲内にカーソルを置いた
ならば、カーソルを指定範囲外へ出したとしても一定時
間メニューが表示され続けるように設定することが好ま
しい。また引き渡し先がただ1つである場合には引き渡
し先の選択をする必要がないから、指定範囲内にポイン
ティングデバイスのカーソルを置いた時に、引き渡し先
がポップアップ表示されるようにしてもよい。
【0036】(手段30)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後、この指定範囲内で入力デバイスの
スイッチを、予め定めた時間以上押す操作を継続した場
合に、引き渡し先を、入力デバイスにより選択可能なメ
ニューとして表示するようにしたプログラムを記録して
いる。従って、範囲指定後に予め定めた時間以上スイッ
チを押し続ける操作を継続すれば、メニューに表示され
るため、使い勝手が良好である。なお指定範囲内でスイ
ッチ操作(マウスならばクリック操作)を行なうとデフ
ォルトの引き渡し先にデータを渡すように設定しておけ
ば良い。即ち、デフォルトの引き渡し先で良ければその
ままスイッチ操作をし、デフォルトではない引き渡し先
を選択したい場合には予め定めた時間以上スイッチを押
し続ける操作を継続すればよいため、選択に幅が出てき
て使い勝手が良好である。
【0037】(手段31)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、引き渡し先
を入力デバイスによって選択可能なメニューとして薄く
表示し、このメニューの上に入力デバイスのカーソルが
置かれた場合に、メニューの表示を濃くするようにした
プログラムを記録している。従って範囲指定を行なって
もそれ以降の作業を中止したい場合などでは、メニュー
表示が薄ければ目立たず、メニューが必要な時には、逆
に濃く表示されて使用可能な状態となる。また薄く表示
されたメニューでも、データ引き渡し時の判断の助けに
なるものである。
【0038】(手段32)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スを用いた範囲指定操作によりデータを指定した時、範
囲指定操作の最後に起こるスイッチを離す操作により、
このデータの引き渡し先を入力デバイスにより選択可能
なメニューとして表示するようにしたプログラムを記録
している。従って、メニューから検索先を目で見ながら
選択することができるので、検索先の確認が容易であ
る。特筆すべきは範囲指定操作を行ないさえすれば、ス
イッチ操作を行なうことなくメニューが表示されるため
操作性が良いことである。この点に付いて、所望範囲の
一部を欠いて範囲指定してしまったり、逆に余計に範囲
指定してしまうというような不都合が生ずることもある
が、それを上回る利点があると言える。なおメニューに
ついては、検索先の選択頻度に応じて並び替えをした
り、前回の指定先を先頭の位置に配置替えするようにし
てもよい。
【0039】(手段33)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スを用いた範囲指定操作の最後で、そのまま予め定めた
時間が経過するまでスイッチを押す操作を継続すること
によって、引き渡し先を、入力デバイスにより選択可能
なメニューとして表示するようにしたプログラムを記録
している。従って、メニューを表示させたい場合には範
囲指定操作の最後でスイッチを押す操作を継続していれ
ばよく、そうでない場合にはスイッチを離してしまえば
よいから、使い分けが容易である。なお、予め定めた時
間以内にスイッチを離す操作を行なった場合には、例え
ば手段24のようにこのまま所定の検索先に引き渡すよ
うにすればよい。予め検索先のデフォルト設定をしてお
くのである。
【0040】(手段34)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後に、指定範囲内のデータが属するカ
テゴリーを調べ、該当するカテゴリーに対応する引き渡
し先を選択し、この引き渡し先へデータを渡すようにし
たプログラムを記録している。これによれば、データが
文書であれば文書エディタに、静止画であればペイント
ソフトにというようなデータの振り分けが可能になる。
あるいはまた指定範囲内のデータを検索エンジンに渡す
のであれば、幾つもある中からどの検索エンジンを選択
するかに付いて、カテゴリーに対応する引き渡し先を選
択するのである。カテゴリーを調べるに当たっては、ロ
ーカルに記憶したインデックスを検索するか、ネットワ
ーク上に置いたインデックスを検索するなどすればよ
い。なお指定範囲内のデータが属するカテゴリーを調べ
た結果、複数の検索先へ引き渡すような場合には、これ
を自動的に行なっても、或いはユーザーに検索先を選択
させるべく、ポインティングデバイスにより選択可能な
メニューとして表示するようにしてもよい。メニューの
表示に当たっては、検索先毎の表示・非表示や、表示す
る場合の配置を最適化するようにすればよい。更には、
個々の検索先についても、検索ディレクトリのパス部を
予め選択することができる。検索先にはデータと共にカ
テゴリー情報を引き渡してもよく、検索先ではこのカテ
ゴリーのみを検索すればよいから、無駄がなくより、高
速に検索される。従って、ペイントソフトや検索エンジ
ンの例で説明したように自動的に引き渡し先を指定して
データを引き渡してくれるので、検索先を指定する手間
が省ける。
【0041】なお引き渡し先がWWWの検索エンジンの
場合であるが、検索先のメニューを表示する場合に、先
ずカテゴリーのメニューを表示し、入力デバイスで選択
されたカテゴリーに付き、更に検索先のメニューを表示
するというように、メニューを階層化させてもよい。ま
たWWWブラウザであって今見ているページにタグなど
でカテゴリー指定が隠されている場合、そのカテゴリー
を読み取って、検索先の選択に利用するようにしてもよ
い。また検索先をCD−ROMとした場合、そのCD−
ROM内で情報がカテゴリー別に記録されていればよい
し、またCD−ROMの内容をハードディスクなどの記
憶装置にインストールするのであれば、カテゴリー毎に
自動的に仕分けするようにすればよい。
【0042】何れにせよ、このような判断をエージェン
ト技術を利用して行なうようにすれば、検索先に対する
より複雑な前処理が可能となる。前処理だけでなく、検
索先にキーワードや静止画データなどを引き渡す処理に
付いてもエージェント技術は有効であり、操作表示系と
記憶系との間で活動する情報処理系に、これまで一般的
な遠隔手順呼び出し(Remote Procedur
e Call)だけではなくて、遠隔プログラミング
(RemoteProgramming)方式を利用す
ることができる。なおエージェントがユーザープロフィ
ール即ちユーザーの好みを登録できるものであれば、メ
ニューを表示せずとも自動的にメニューを選択してくれ
る。
【0043】(手段35)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、特定の引き
渡し先が指定されたか否かをチェックし、特定の引き渡
し先が指定された場合に、その引き渡し先に対するデー
タの引き渡しを行なわないようにしたプログラムを記録
している。従って、例えば文字を音声エディタに送って
も無意味であり、英語しか検索できない検索エンジンに
日本語のキーワードを送っても良い検索結果は得られな
いが、このような場合にデータの引き渡しを行なわない
ようにして、問題が生ずるのを防ぐことができる。な
お、このような場合、引き渡せない旨を表示するように
してもよいし、あるいは自動的に他の適正な引き渡し先
へ渡すようにしてもよい。
【0044】(手段36)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスの操作対象が所有する固有の情報をその操
作対象から得て、入力デバイスにより選択可能なメニュ
ーに追加し、固有の情報が選択された場合には、その情
報を指定範囲内のデータと共に引き渡し先へ渡すように
したプログラムを記録している。例えば、操作対象がW
WWのブラウザに表示されるWebページであり、ペー
ジの著作者名が表示はされないものの記載されている場
合には、著作者名がこのWebページの固有の情報とい
うことになる。そして著作者名がメニューに追加され選
択可能になる。この用途としては例えば指定範囲内のデ
ータを渡す引き渡し先がWWWの検索エンジンである場
合に、検索キーワードである指定範囲内のデータと著作
者名とを検索エンジンへ渡し、両者の論理積を取って検
索させ、検索結果を返してもらう、というものを上げる
ことができる。論理積や論理和などのブーリアン検索方
法を選択できるようにしてもよい。従って、より複雑な
データの引き渡しが簡単な操作で行える。なお、Web
ページの場合、その余白を範囲指定操作すると実質的に
データが範囲指定されない状態となるが、それでもメニ
ューに追加された固有の情報だけを引き渡し先に渡すこ
とができるように構成してもよい。なお、前記固有の情
報は、ユーザーが予め何等かの経路でローカルに所有す
るようにしても良いし、任意に表示した操作対象が固有
の情報を具えている場合には、この時点で固有の情報を
自動的に、あるいは取得操作を行なって取り込むように
しても良い。
【0045】(手段37)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段36に関連して、入力デバイ
スが、範囲指定の際に使われたスイッチとは別のスイッ
チを具えており、範囲指定後にこの別のスイッチを押す
操作が行なわれた場合、前記固有の情報を入力デバイス
により選択可能なメニューとして表示するようにしたプ
ログラムを記録している。例えば、2ボタンマウスであ
れば、範囲指定時に左ボタンを使用し、次に右ボタンを
押して、前記固有の情報をメニューに表示させるのであ
る。従って、従来から踏襲されて来た操作方法である2
つのボタンを使い分ける方式をそのまま利用することが
できる。しかしながら、右ボタンを押すことで表示され
るメニューに前記固有の情報を表示するものは、これま
でにはなかった。
【0046】(手段38)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
予めユーザー固有の情報を登録しておき、指定範囲内の
データを引き渡し先へ渡す際に、併せて前記ユーザー固
有の情報を渡すようにしたプログラムを記録している。
例えば指定範囲内のデータを渡す引き渡し先が、WWW
の会員制の検索エンジンである場合、セッションの管理
とユーザー認証のために、ユーザー固有の情報としての
識別番号を検索キーワードである指定範囲内のデータと
共に検索エンジンへ渡す、というものを上げることがで
きる。或いはユーザーの好みというような個人情報を上
げることができる。従ってデータの引き渡し先に複雑な
データ処理をさせられるようなデータの引き渡しが、容
易に行ない得る。
【0047】(手段39)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段36に関連して、固有情報と
して指定範囲内データの引き渡し先の指定があるか否か
をチェックして、引き渡し先の指定がある場合にはこれ
を引き渡し先とするようにしたプログラムを記録してい
る。この場合はデータの引き渡し先を固有情報として扱
っている。例えばユーザーが任意に選択し表示したWe
bページのアドレス(URL)が、そのWebページの
ヘッダにMETAタグで書かれていた場合、このアドレ
スを固有情報として読み込んで、引き渡し先とする。こ
のWebページのアドレスは検索エンジンのアドレスで
ある。従って、ユーザーが引き渡し先を指定する必要が
ないという利点がある。なお、この引き渡し先の利用は
一時的なものとすることも、今後はここに固定するよう
にすることも可能である。
【0048】(手段40)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段39に関連して、指定範囲内
データの引き渡し先を、入力デバイスによって選択可能
なメニューに追加登録し得るようにしたプログラムを記
録している。従って、一度ある引き渡し先へ至ると、次
回からはこの引き渡し先をメニューから選べるようにな
る、という利点がある。
【0049】(手段41)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
指定範囲内のデータを引き渡す際にそのデータを表示す
るようにしたプログラムを記録している。データの表示
は指定範囲の近くに一定時間ポップアップするようにし
てもよいし、この発明をアプリケーションプログラムと
して実施した場合には、例えばツールバーに表示用の窓
を設け、そこで表示するようにしてもよい。従って、デ
ータの引き渡し後に引き渡したデータが何であったかを
確認することができ、便利である。なお、指定範囲内の
データの引き渡し後に、範囲指定を解除しないようにし
ても実現可能である。次の範囲指定により解除されるよ
うにすればよい。なお、これまでは指定範囲内のデータ
に対して例えばコピーコマンドを実行した場合、その後
範囲指定が解除されるのが一般的であった。
【0050】(手段42)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
指定範囲内のデータを引き渡す際に、その引き渡し先を
表示するようにしたプログラムを記録している。この引
き渡し先の表示は、指定範囲の近くに一定の時間ポップ
アップするようにしてもよいし、この発明をアプリケー
ションプログラムとして実施した場合には、例えばツー
ルバーに表示用の窓を設け、そこで表示するようにして
もよい。従って、データの引き渡し後に引き渡し先がど
こであったかを確認することができ、便利である。
【0051】(手段43)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
引き渡し先から指定範囲内のデータの処理状況または処
理結果を受け取ることができる場合に、引き渡し先から
処理状況または処理結果を受け取って表示するようにし
たプログラムを記録している。例えば、指定範囲内のデ
ータを渡す引き渡し先がWWWの検索エンジンである場
合、処理状況として検索処理の進捗状況データを受け取
りそれをグラフ表示するなどである。または処理結果と
して検索されたWebページの一覧データを受け、それ
を入力デバイスによって選択可能なメニュー(リンク
集)としてポップアップ表示するなどである。なお後者
の場合、前記一覧データを受けてブラウザ側で表示する
のが一般的ではあるが、検索結果が0件であっても表示
が全面的に書き変わってしまうため、このような場合に
は検索結果が0件であることを、ポップアップ表示する
なども好ましい。従って、引き渡し先の処理状況を知る
ことが出きるからイライラすることがなくなる。また、
引き渡し先の処理結果をデータの引き渡し時と同じよう
なユーザーインターフェースで知ることができるから、
操作の統一性を保つことができる。なお、この発明では
引き渡し先が指定範囲内のデータを処理するプログラム
としたが、ユーザーに代わって仕事を処理するいわゆる
エージェントプログラムなどを引き渡し先とすることが
できる。
【0052】(手段44)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
指定範囲内のデータの文字認識を行ない、文字認識され
た場合にこの文字列を引き渡し先へ渡すようにしたプロ
グラムを記録している。これは表示装置上で文字のよう
に見えてもテキストデータではなく、実は画像として描
かれた文字である場合に、一度文字認識してテキストデ
ータに変換し、引き渡し先へ渡すというものである。従
って指定範囲内のデータがきちんと文字として読めさえ
すれば、テキストデータと同様に扱うことができる。
【0053】(手段45)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す処理に先立っ
て、この定範囲内のデータを他言語に翻訳する処理を行
なうようにしたプログラムを記録している。従って、自
国言語で書かれているページから入力デバイスを用いた
範囲指定操作により指定されたデータを、他言語に翻訳
して、文書エディタに渡すことができる。また例えばデ
ータを他言語に翻訳してから検索先へ渡すようにすれ
ば、検索結果としてのリンク集に他言語のページを集め
ることができる。この先は必要に応じて再び自国言語に
翻訳などすればよい。なお、指定範囲内のデータを他言
語に翻訳するに先立って、言語の種類を選択し得るよう
にしてもよい。
【0054】(手段46)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる操作が可能なスイッチを表示画面上
に表示してこれをON状態にするか、入力デバイスが具
えるスイッチとは別のスイッチをON状態とした場合
に、指定範囲内のデータを編集し得る編集ボックスを表
示するようにしたプログラムを記録している。従って、
入力デバイスによる範囲指定操作により指定されたデー
タを、このデータの引き渡し先へ渡すだけでなく、必要
に応じて編集ボックスを表示させ、この編集ボックスの
中でこのデータを編集し、編集データを引き渡し先へ渡
すことができるようになる。例えば、Webブラウザで
今見ているページにある用語に文字列を追加したいとい
うような場合には、この編集ボックスを利用する。また
例えば検索先でサポートしているブーリアン検索書式に
対応すべく、指定範囲内のデータ(キーワード)の下ご
しらえのためにこの編集ボックスを利用する。或いはそ
もそもこのページにはない用語を思い付いたような場合
には、このこの編集ボックスを利用するしかない。即
ち、編集という概念に入力を含んでもよい。
【0055】なおスイッチは、ボタンとして表示しても
メニューとして表示するようにしてもよい。編集後は、
そこでリターンキーを押すなり、ボタンを表示しておき
これを押すなりして引き渡し先へ引き渡すようにすれば
よい。編集ボックスは、編集対象が文字列ならば文字入
力ボックスであり、画像であればピクチャーボックスで
あり、音声であれば音声を視覚化した波形グラフの編集
画面である。スイッチは表示画面上に住まわせたエージ
ェントキャラクターなどであってもよい。上述のデータ
の下ごしらえの処理をエージェントに任せるようにして
もよい。なお、編集ボックスは表示画面上にフローティ
ング表示をさせたり、アプリケーションソフトのツール
バー横などに表示させればよい。或いは編集ボックスを
常時表示させておくような処理を行なうようにしてもよ
い。
【0056】(手段47)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスを用いた範囲指定操作後、指定範囲内のデ
ータを表示すると共にそのデータを編集可能とした編集
ボックスを表示するようにしたプログラムを記録してい
る。従って、範囲指定操作が終了すると編集ボックスが
表示され、その編集ボックス内には自動的に指定範囲の
データが入力されている状態となるため、引き渡し先へ
渡すのにデータとして適切なものであればそのまま渡せ
ばよいし、不満足であれば任意に編集してから渡すこと
ができるようになる。
【0057】(手段48)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段46または手段47に関連し
て、編集ボックスは、データの検索先を、入力デバイス
によって選択可能なメニューとして表示するようにした
プログラムを記録している。従って編集後のデータの引
き渡し先が、入力デバイスにより、編集ボックスに設け
たメニューから選択できるようになる。メニューはボタ
ンの並びとして表示してもよいし、ダイアログボックス
のラジオボタンやドロップダウンメニューなどとして表
示してもよい。なおデータの引き渡し先が検索エンジン
では、この検索エンジンから返された検索結果の表示に
当たり、編集ボックスを検索結果の絞り込み検索のため
に表示するようにしてもよい。
【0058】(手段49)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによって操作が可能なスイッチを表示画面
上に表示し、入力デバイスを用いた範囲指定操作により
データを指定した後、このスイッチを押す操作を行なう
ことによって、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す
処理を行なうようにしたプログラムを記録している。従
って、範囲指定操作を行なった後、このスイッチを押す
だけのごく簡単な操作で、指定範囲内のデータを引き渡
し先へ渡すことができる。なお例えば操作対象のWeb
ページを表示するブラウザであれば、このスイッチをツ
ールバー横に設ても、Webブラウザから離れた表示画
面上の任意箇所にフローティング表示させるなどしても
よい。何れにせよ表示画面上に表示されていればよい。
またこのスイッチを押し続けることにより上述したメニ
ューを表示するようにすることもできる。またこのスイ
ッチを複数表示してその各々に異なる検索先を割り当て
るようにしてもよい。これ等のスイッチをキーボード等
で操作可能にしてもよい。なお、画面上にフローティン
グ表示されたスイッチを押すと、指定範囲内のデータを
引き渡し先へ渡すものでは、このスイッチ自体が指定範
囲内であると見做すことも可能である。
【0059】(手段50)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスを用いた操作が可能なスイッチを表示画面
上に表示し、入力デバイスを用いた範囲指定操作により
データを指定した後、このスイッチを押す操作を行なう
ことによって、範囲指定を解除するようにしたプログラ
ムを記録している。従って、指定範囲内のデータを引き
渡し先へ渡すことを取り止めたくなった場合にはこのス
イッチを押すだけでよい。特に手段10で説明したよう
な、入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時の
座標が指定範囲外にある場合に、任意指定範囲内のデー
タを引き渡し先へ渡すようにしたものの、範囲指定の解
除に利用することができる。
【0060】(手段51)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段49または手段50に関連し
て、入力デバイスを用いた操作が可能なスイッチを、入
力デバイスを用いた範囲指定操作後に、表示画面上に表
示するようにしたプログラムを記録している。これは範
囲指定すると現われるスイッチであり、これを手段49
に適用した場合には、範囲指定後に現われるスイッチを
押すことで、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すこ
とができる。手段41や手段42にも適用可能である。
またこれを手段50に適用した場合には、このスイッチ
を押すことで範囲指定を解除することができる。特に入
力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時の座標が
指定範囲外にある場合に、任意指定範囲内のデータを引
き渡し先へ渡すようにしたものの、範囲指定の解除に利
用することができる。従って、手段51では、範囲指定
を行なうとスイッチが現われるため、次にどの操作を行
なったらよいかが直ぐに了解されるという利点がある。
【0061】(手段52)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスを用いたスイッチ操作が可能な、データの
引き渡し先を示すスイッチを表示画面上に表示し、予め
このスイッチをON状態にしてある場合にこの引き渡し
先にデータを渡す処理を行なうようにしたプログラムを
記録している。従って、範囲指定したデータの引き渡し
先をこのスイッチを用いて予め決定しておくことができ
る。なお複数の検索先を同時に選択することができるよ
うにしてもよい。
【0062】(手段53)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスを用いた範囲指定操作によりデータを指定
した後、所定の位置にドラッグアンドドロップする操作
によって、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す処理
を行なうようにしたプログラムを記録している。従っ
て、範囲指定部分を所定の位置にドラッグアンドドロッ
プするという操作を、はっきりとした意志を以て行なう
ことになるので、ユーザーの引き渡し操作に対する意識
を高めることができる。なお、例えばWebブラウザで
あれば、入力ボックスをツールバー横に設け、これを所
定位置とすることができる。またここで編集可能にして
もよい。あるいは画面の右端に設定したゾーンへ範囲指
定部分をドラッグアンドドロップするという操作によっ
て、引き渡し先に渡すことができるように設定してもよ
い。
【0063】(手段54)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによるスイッチ操作の後、予め定めた時間
内に入力デバイスを用いた範囲指定操作が開始したか否
かを監視し、その時間内に範囲指定操作が開始した場合
には、範囲指定操作に続く前記一連の処理を行なうよう
にしたプログラムを記録している。これは、例えば入力
デバイスがマウスの場合であれば、最初にクリックして
直ぐにマウスによる範囲指定操作を開始した場合に限っ
て、引き渡し先へのデータ引き渡しモードに移行すると
いうものであり、最初のクリックなくしては範囲指定操
作後の一連の処理も意味を為さなくなるわけである。従
って、予め定めた時間内にという制限があるものの、範
囲指定操作に先立って行なわれる入力デバイスによるス
イッチ操作が、データの引き渡しを可能にするためのス
イッチであるということになる。このスイッチがON状
態になっていない場合というのは、この発明の一連の処
理がOFFの状態であることを意味し、例えば文書エデ
ィタに於けるドラッグアンドドロップ操作などのような
入力デバイスによる振舞いを含めて、関連技術との並存
を実現することができる。なお、上記マウスの例では、
最初のクリックをダブルクリックとしてもよい。
【0064】(手段55)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる操作が可能なスイッチを表示画面上
に表示し、これをON状態にするかまたは入力デバイス
が具えるスイッチとは別のスイッチをON状態とした場
合に、範囲指定操作に続く前記一連の処理を行なうよう
にしたプログラムを記録している。従って、表示画面上
に表示されたスイッチをON状態にすることにより、デ
ータの引き渡しが可能になる。なお例えばWebブラウ
ザであれば、プルダウンメニューにこのデータ引き渡し
モードをON,OFFするためのメニューを追加しても
よく、これもまたスイッチであるものとする。
【0066】(手段56)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作を行なうに際して、前
記操作対象がハイパーリンクを有する場合に、このハイ
パーリンクを動作不能とする処理を行なうようにしたプ
ログラムを記録している。ところで所謂ハイパーテキス
トに於けるリンクというものは実に範囲指定しづらいも
のである。例えばリンク内の文字列をコピーすべく範囲
指定してみれば容易に体験できる。これはリンクという
ものが、そもそもクリックされることを目的としたもの
であるためである。従って、ハイパーリンクを動作不能
とすることにより、ハイパーリンク上のデータを範囲指
定することが容易となる。なおハイパーリンクを動作不
能とするには、例えばHTML書式のアンカータグ〈A
HREF=”スキーム名://ドメイン名/パス名
/”〉〈/A〉を削除して画面を再描画する、アンカー
タグをコメントアウトして再描画する、下線タグ〈U〉
〈/U〉に置き換えて再描画する、Webブラウザのプ
ログラムでハイパーリンクが押されても無視する、など
とすればよい。また、ハイパーリンクを動作不能とする
処理モードに移行するためには、次に説明する手段57
や、手段58を採用すればよい。なおハイパーリンクを
動作不能とする処理は、範囲指定操作とそれに続くデー
タの引き渡しが終わった時点で、1回毎に解除するよう
に設定することもできる。
【0067】(手段57)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段56に関連して、入力デバイ
スによる操作が可能なスイッチを表示画面上に表示し、
これをON状態にするか、または入力デバイスが具えた
スイッチとは別のスイッチをON状態とした場合に、前
記操作対象のハイパーリンクを動作不能とする処理を行
なうようにしたプログラムを記録している。従ってスイ
ッチをON状態にするという分かりやすい操作でハイパ
ーリンクを動作不能とすることができる。スイッチはボ
タンが好ましいが、ダイアログボックスに於けるチェッ
クボタンなどでもよい。前者では、これをWebブラウ
ザに設けることで、このブラウザがこの発明に係るもの
であることが一目で分かる。操作対象のハイパーリンク
が動作不能であることが、見て取れるような表示を行な
うようにしてもよい。
【0068】(手段58)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段56に関連して、表示画面上
に前記操作対象のハイパーリンクを動作不能とするメニ
ューを表示して、このメニューが選択された場合に、操
作対象のハイパーリンクを動作不能とする処理を行なう
ようにしたプログラムを記録している。従ってプルダウ
ンメニューやドロップダウンメニューやポップアップメ
ニューなどとして実現でき、操作性がよい。この他、ハ
イパーリンク上や表示画面上で、ポインティングデバイ
スのボタンを予め定めた時間以上押し続けることによ
り、操作対象のハイパーリンクを動作不能とする処理を
行なうようにしてもよい。
【0069】(手段59)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作を行なうに際し、前記
操作対象が編集可能である場合に、操作対象を編集不能
とする処理を行なうようにしたプログラムを記録してい
る。従って、文書エディタや音声エディタで、データを
範囲指定して渡す操作が誤ってドラッグアンドドロップ
になってしまう、というようなミスを防止することがで
きる。なおWebブラウザでは、ドラッグアンドドロッ
プは元々不可能であるから、このような問題は生じな
い。
【0070】(手段60)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段59に関連して、入力デバイ
スによる操作が可能なスイッチを表示画面上に表示しこ
れをON状態にするか、または入力デバイスが具えたス
イッチとは別のスイッチをON状態とした場合に、前記
操作対象を編集不能とする処理を行なうようにしたプロ
グラムを記録している。従って、スイッチをON状態に
するという分かりやすい操作で操作対象を編集不能とす
ることができる。
【0071】(手段61)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段59に関連して、表示画面上
に前記操作対象を編集不能とするメニューを表示し、こ
のメニューが選択された場合に前記操作対象を編集不能
とする処理を行なうようにしたプログラムを記録してい
る。従って操作対象を編集不能にする手段をプルダウン
メニュー、ドロップダウンメニュー、ポップアップメニ
ューなどとして実装でき、操作性がよい。
【0072】(手段62)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
任意指定範囲内のデータの引き渡し先がグローバルメモ
リであって、このグローバルメモリを引き渡し先に指定
し得るようにしたプログラムを記録している。従って、
引き渡し先となるアプリケーションプログラムなどに、
共同使用が可能なグローバルメモリを参照させることに
より、指定範囲内のデータを渡すことができるため、幅
広い用途を開拓することが可能となる。
【0073】(手段63)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
任意指定範囲内のデータの引き渡し先が検索処理プログ
ラムであり、この検索処理プログラムを引き渡し先に指
定し得るようにしたプログラムを記録している。ユーザ
ーが任意に選択し表示させたインターネットやLANな
どのネット上の、あるいはローカルドライブ上の文書や
静止画像などから、任意に範囲指定したデータを、検索
処理プログラムに渡すものである。この検索結果はどの
ような処理プログラムで受けてもよい。従ってこのプロ
グラムに基づくデータの引き渡しは、任意に選択した操
作対象から任意の範囲を選択し、スイッチ操作をするだ
けで検索処理プログラムへ渡すことができるので、操作
が誰にでも分かりやすく簡単で円滑で便利である。なお
検索処理プログラムには、インターネット上の検索エン
ジンやローカルドライブの辞書プログラムなどが含まれ
る。
【0074】(手段64)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段63に関連して、検索処理プ
ログラムから検索結果を受け取って、入力デバイスによ
り選択可能なハイパーリンクとして表示する表示処理を
行なうようにしたプログラムを記録している。検索処理
プログラムからの検索結果は、ハイパーリンクとして表
示されるため、このハイパーリンクを入力デバイスによ
り選択するという簡単な操作だけで次の資源にアクセス
することができ、そこでまた入力デバイスを用いた範囲
指定操作によって指定されたデータを検索処理プログラ
ムへ引き渡し、その検索結果を受け取って入力デバイス
により選択可能なハイパーリンクとして表示することが
でき、このように円滑な操作で次々と資源を辿って行く
ことが可能となっている。従ってページ中のハイパーリ
ンクのない部分であっても、指定範囲のデータから関連
する資源に、マウスなどの入力デバイスの操作だけで円
滑にアクセスすることができるようになる。なお操作対
象には何が表示されるか一定していないが、この発明で
はこのような操作対象に対して、ユーザーの自由意志に
よる範囲指定操作を許している点に特徴を有する。
【0075】(手段65)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
任意指定範囲内のデータを引き渡し先がエディタプログ
ラムであり、このエディタプログラムを引き渡し先に指
定し得るようにしたプログラムを記録している。ユーザ
ーが任意に選択し表示させた文書や静止画や音声データ
などから、任意に範囲指定したデータを、各々エディタ
プログラムに渡すものである。従って、このプログラム
に基づくデータの引き渡しは、任意に選択した操作対象
から任意の範囲を選択し、スイッチ操作をするだけでよ
いため、操作が誰にでも分かりやすく簡単で円滑で便利
である。
【0076】(手段66)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段65に関連して、ハイパーテ
キストを編集し得るようにしたプログラムを記録してい
る。従って、任意に表示させたハイパーテキストから、
任意指定範囲をそのままハイパーテキストの形式でエデ
ィタプログラムに渡すことができる。
【0077】(手段67)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
任意指定範囲内のデータを引き渡し先が電子メールなど
のメッセージ送信プログラムであり、このメッセージ送
信プログラムを引き渡し先に指定し得るようにしたプロ
グラムを記録している。従って、メッセージ送信プログ
ラムに他の文章などを引用するのに手間が掛からない。
【0078】(手段68)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
検索処理プログラムを具え、入力デバイスを用いた任意
範囲指定操作によって指定されたデータの、検索処理を
行なうようにしたプログラムを記録している。即ち、操
作表示系と記憶系との間で活動する情報処理系を備えて
いる。従って、好みの検索処理プログラムを自前で用意
することができる。なお検索対象となるデータベースは
外部のものを利用しても、ローカルに所有するものを利
用してもよい。
【0079】例えばインターネット上のWebサイトか
ら取得したファイルをキャッシュに納め、検索処理プロ
グラムがこれを検索するなどである。またインデックス
作成を行なうようにしたり、ユーザープロフィールを登
録させるようにしてもよい。この他、検索処理プロセス
に付いては、エージェント技術の遠隔プログラミング
(Remote Programming)方式などを
利用することによって、より高度な検索を行なうことが
可能であり、更に探索と呼ぶに相応しい動作を行わせる
こともできる。またキーとなるデータについて、例えば
テキストであれば、単語だけでなく自然な文章を意味解
釈して検索させるようにしてもよい。キーワードなどが
不適切な場合、それを指摘したり自律的に修正するよう
にしてもよい。
【0080】(手段69)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段68に関連して、インデック
スを具えたプログラムを記録している。従って、個々の
ユーザーにとって必要なインデックスのみ所有すること
ができる。
【0081】(手段70)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段68に関連して、データベー
スを具えたプログラムを記録している。即ち入力デバイ
スとデータベースとを備えたコンピュータに、キーとな
るデータを用いてデータベースを検索し、その結果を受
け取って表示するための処理を行なわせるためのプログ
ラムを記録した記録媒体であって、入力デバイスを用い
た範囲指定操作によって指定されたデータをキーとして
データベースを検索する処理と、その検索結果を受け取
り、入力デバイスにより選択可能なハイパーリンクとし
て表示する表示処理とをコンピュータに行なわせるため
のプログラムを記録したものである。この検索先は、ロ
ーカルの検索処理プログラムであり、検索対象となるの
はローカルの記憶装置に形成されたデータベースであ
る。従って、ローカルの記憶装置に自分の興味あるデー
タベースを作成しておけばよいし、データベースを形成
したCD−ROMをCD−ROMドライブに装着してお
くなどすればよい。また検索処理プロセスはインデック
スを取り込んだり、インバーテッドファイルを自ら生成
するなどしてもよい。インデックスを用いることなく、
所謂grepを実行するようにしてもよい。なおデータ
ベースは、キーフィールドなどの論理的な定義情報をデ
ータベースの中に持つ場合があるが、データの集合のみ
をデータベースとしてもよいことは言うまでもない。
【0082】なお特にインターネットでは、アクセス可
能な資源の爆発的な増大という事態に至っており、様々
な検索エンジンが利用できるようになってきたが、よく
使われるキーワードでは、検索結果が数万件にも及ぶこ
とがある。これらリンク先を一つ一つ見て行くのは至難
の技であり、本当に必要なのはその中のごくごく僅かな
リンク先のみであることが多い。そうであれば自分の好
みのまたは自分に必要なデータベースをローカルに所有
し、そこを検索対象としてもよいはずである。CD−R
OMとして販売されているものを購入してもよいであろ
う。これによりローカルの記憶装置には自己或いはグル
ープにとり本当に必要なもののみを所有することができ
るから、検索結果についての知的オーバーヘッドが防げ
る。
【0083】また教育の現場にあっては、インターネッ
ト上に存在する好ましくないと思われるサイトに接続す
ることをよしとしない場合が多い。そのような場合、教
育に必要なデジタルライブラリをすべてローカルに構築
しておくことも一手である。手段70はこのような目的
に最適な解となる。更にこの発明によれば、後に説明す
る「目次だけの書籍」を実現することができ、この書籍
の内容は所定の枠内に於いて変幻自在なものとなり得
る。
【0084】なお手段70の発明のプログラムを記録し
た記録媒体は、予め、データベースを備えたプログラム
を記録しているものとしても、後からデータベースを取
得するものとしてもよい。前者では範囲指定されたデー
タの引き渡しを行なうプログラムとデータベースとを、
CD−ROMなどの記録媒体に一緒に記録して販売する
ことができる。後者ではデータベースが記録された別売
のCD−ROMとしたり、データベースをネットワーク
経由で販売することができる。
【0085】(手段71)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段70に関連して、データベー
スに蓄積するデータの収集処理を行なうようにしたプロ
グラムを記録している。従って、自らデータの収集処理
を行なって厳選された資源のみをローカルのデータベー
スに蓄積して行く。定期的に欠かさず見に行くようなW
ebサイトなどはサイト側の許可さえあれば自動収集処
理を行ってしまうことが好ましい。なお、データの収集
処理には、PULL(Information Pul
l)型で行なう場合や、PUSH(Informati
on Push)型で行なう場合がある。例えば契約サ
イトから更新ファイルをPUSHしてもらうようにする
のである。更にはエージェント言語を用いて移動エージ
ェントを構築し、他のエージェントとの間で分散協調を
行なうようにしてもよい。ユーザープロフィール情報を
利用して協調することも可能である。なお、前記データ
収集処理にはインデキシング処理を含めるようにしても
よい。
【0086】(手段72)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段63または手段68に関連し
て、検索結果が0件であるという検索結果を受けた場
合、データ引き渡し時の表示画面を描き替えることな
く、検索結果が0件であることを表示するようにしたプ
ログラムを記録している。従って、検索結果が0件であ
るにもかかわらずわざわざその表示のためにデータ引き
渡し時の表示画面を描き替えてしまい、再度データ引き
渡し時の表示画面に戻る操作をする、というような余計
な動作を省くことができる。また画面が不必要に切り替
わらないため、表示画面を見ていても楽である。なお検
索結果の0件表示は、表示窓をポップアップさせるよう
にしても、Webブラウザに専用の表示窓を設けるよう
にしてもよい。また後者の場合、検索結果の表示窓を0
件に限らず索出件数の表示に用いてもよい。
【0087】(手段73)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段63または手段68に関連し
て、検索結果を受け、データ引き渡し時の表示画面を描
き替えることなく検索結果を別画面に表示するようにし
たプログラムを記録している。従って少なくとも別窓に
表示されたリンク集を入力デバイスにより選択するまで
は、データ引き渡し時の表示画面をそのまま残すことが
でき、リンク先と見比べて考えることができる。なお、
別窓としては、表示窓をポップアップさせるようにして
も、Webブラウザを立ち上げるようにしてもよい。ま
た別窓としてWebブラウザを立ち上げた場合、リンク
先の表示をこの別窓としてのWebブラウザ側で行なっ
てもよい。
【0088】(記録媒体の説明)プログラムを記録した
記録媒体とは、CD−ROM、DVD−RAM、ハード
ディスク、フレキシブルディスク、ROM、RAM、メ
モリカード、紙テープやパンチカード等を含む概念であ
る。また、コンピュータで直接実行可能な状態でプログ
ラムを記録した記録媒体以外に、例えばCD−ROMか
らハードディスク等の他の記録媒体へインストールする
ことによって実行可能となるプログラムを記録した記録
媒体や、データをエンコードしたり、暗号化したり、圧
縮したプログラムを記録した記録媒体等のことも含む。
なお、上記でRAMを含んでいるのは、ネットワーク経
由で受信したプログラムがRAM上に展開されることが
あるからである。
【0089】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、この
発明の一実施形態によるデータ引き渡し装置の全体構成
を示したものである。入力装置1は範囲指定とクリック
操作とを行なうためのポインティングデバイスである。
表示装置11は、入力装置1の操作対象である文書と入
力装置1のカーソルとを表示するためのものである。こ
の実施形態では、指定範囲内のデータをクリップボード
へコピー操作する場合について説明するが、これに限ら
ず、このデータを必要とする他の装置やプログラムにこ
のデータを引き渡す場合についても同様に適用すること
ができる。例えば、エディタなどの文書編集プログラ
ム、ユーザーに代わって仕事を処理するエージェントプ
ログラムなどを引き渡し先とすることができる。またプ
ログラム以外では、グローバルメモリなどを上げること
ができる。グローバルメモリに渡されたデータはどのア
プリケーションソフトからも共通に利用できるようにな
っているのが一般的である。
【0090】表示装置11上に表示された文章を、入力
装置1を操作してそのカーソルによりまず範囲指定す
る。この指定範囲は文字列を反転させて表示される。範
囲指定がうまく行かない場合は、操作者は範囲指定をや
り直すことができる。カーソルは指定範囲の終了位置に
あるはずであるから、そのまま指定範囲内へ移動させ、
指定範囲内でクリック操作を行なうと、指定範囲内のデ
ータがクリップボードへコピーされる(コピーコマンド
を発行している)。そして前記反転表示が解消される。
この一連の操作は実に単純であり、範囲指定操作とクリ
ック操作のみであり、2つの操作の間に操作者はマウス
をほんの僅か移動させるだけでよい。この一連の操作に
ついての処理は処理装置10が担っている。なお図2で
符号50が範囲指定部であり、この場合反転処理(ハイ
ライト)されている。
【0091】(第2の実施形態)図1の処理装置10
を、CPU2を用いて実現した場合のハードウェア構成
を図3に示す。また図3のCPU2で実現されるデータ
処理に於ける、各処理部を図4に示す。なお処理装置1
0はCPUを用いることなくハードウェアロジックによ
って構成してもよい。
【0092】CPU2には、メモリ20、記憶装置であ
るハードディスク21、入力装置であるマウス1、表示
装置であるディスプレイ11、CD−ROMドライブ2
2が接続されている。ハードディスク21には、オペレ
ーティングシステムOS3、データ引き渡しプログラム
であるマウスプログラム30が記憶されている。このマ
ウスプログラム30は、CD−ROMドライブ22を介
してCD−ROM23からインストールされたものであ
る。この他ハードディスク21には、ワールドワイドウ
ェブのブラウザ4を含む他のアプリケーションプログラ
ム32が記憶されている。またオペレーティングシステ
ムOS3は、これらのアプリケーションプログラム32
からグローバルメモリを共用できるように、クリップボ
ード40を提供している。なおここではマウス1は、2
ボタンマウスである。
【0093】図6に、ディスプレイ11に表示されたブ
ラウザ4と、クリップボード40とを示す。また図7
に、範囲指定された文字列50とマウスポインタ5とを
示す。また図8に、マウスプログラム30をフローチャ
ートにて示す。操作者はマウス1を操作してブラウザ4
上に表示された文書を範囲指定する(ステップS1)。
ここでは表示された文書の一部、「任意の文字列をマウ
スで範囲指定し」を範囲指定している。この指定範囲の
文字列50は反転表示される。
【0094】次に、操作者はマウス1を操作して、マウ
スカーソルを指定範囲の文字列50の上に移動させる。
ここではマウスカーソルの形状が矢形状のポインタ5に
変化させているが、この点についての説明は省く。そし
て反転表示された文字列50上で、即ち指定範囲内で、
マウス1の左ボタンを用いてのクリック操作を行なう
(ステップS2)。なお「文字列」という文字のみフォ
ントサイズが大きいものを使用した例を同時に上げた
が、このような場合でも同様の範囲指定が行なえるよう
になっている。
【0095】ステップS2に於けるマウスアップイベン
トにより、このクリック位置が指定範囲内に重なってい
るか否かの判断を行なう(ステップS3)。ここではマ
ウスカーソル(ポインタ5)は指定範囲の文字列50の
上にあるから、判断は真であり文字列50がクリップボ
ード40にコピーされる(ステップS4)。この状態
は、図6のクリップボード40に、コピーされたデータ
51が表示されることで確認できる。
【0096】なお操作者が、マウスカーソルを指定範囲
の文字列50の上に移動させることなく、文字列50以
外の場所でクリック操作を行なった場合には、ステップ
S3に於ける判断は偽であるから、前記範囲指定は解除
される(ステップS5)。
【0097】マウスプログラム30による処理過程を、
マウスイベントの観点から見て行くと、次のようであ
る。入出力制御部33は、マウス1に対してカーソルの
移動やクリックの操作が行なわれた時に、この操作を判
定してイベントと呼ばれる情報レコードを作成してイベ
ントキュー34へ送る。イベントキュー34は、マウス
1の操作毎に発生する複数のイベントをその発生順に記
憶する。処理判定部35は、イベントキュー34からイ
ベントを古い順に取り出し、そのイベントの内容を解読
し、マウス1の操作に対応する処理の判定を行なう。そ
の判定結果は処理命令と呼ばれる情報レコードに加工さ
れ、処理実行部36に渡される。処理実行部36では、
処理命令に対応する処理ルーチンを呼び出して実行す
る。また処理実行部36は、入出力制御部33に対して
指定範囲などの画像情報を送信する。入出力制御部33
は、この画像情報を出力信号に変換して、ディスプレイ
11に表示する。この実施形態では、指定範囲内の文字
列50はクリップボード40にコピーされるものとした
が、後述するように、指定範囲内のデータの引き渡し先
が選択可能とされている場合などでは、処理実行部36
がハードディスク21にアクセスして、必要な情報を得
るように設定してよい。
【0098】以上のように、指定範囲は複数の座標で表
わすことができるから、その各々の座標とクリック操作
が行なわれた時の座標との位置関係を調べることによっ
て、範囲内にあるか否かが分かる(図5を参照)。従っ
て、範囲指定した後、その上でクリック操作をするだけ
で、指定範囲内の文字列50をクリップボード40へ渡
すことができるようになった。
【0099】なお、上述した実施形態では、操作対象と
して文字列を扱っているが、画像や音声を視覚化した波
形グラフなどを操作対象とすることが可能である。図1
1は静止画エディタ41であり、ハンドル42とラバー
バンド43とで囲まれた部分が指定範囲503である。
また図12は音声を波形グラフ45で表わす音声エディ
タ44であるが、符号500の部位が指定範囲である。
またこの実施形態では文字列50をクリップボード40
に渡すことで他のソフトウェアからデータ51を利用可
能にしているが、クリップボード40ではなくエディタ
などの文書編集プログラムに、指定範囲内のデータを引
き渡すようにすることができる。またそれらのプログラ
ムが起動されていない場合には、起動させてから、指定
範囲内のデータを引き渡すようにすることも可能であ
る。なお図3でマウス1と共にキーボードが表わされて
いるが、範囲指定操作に於けるマウスドラッグについて
は、キーボードの矢印キーで代用させる設定とすること
ができるからである。
【0100】(第3の実施形態)さて、上述した実施形
態では、クリック位置が指定範囲に重なっている場合に
のみ、指定範囲内のデータを引き渡すようにしている。
しかしながら、クリック位置が指定範囲外である場合に
指定範囲内のデータを引き渡すようにしてもよいのであ
る。範囲指定したものの解除には、画面上をダブルクリ
ックする、などと決めておけば良い。図9で表わしたも
のは、範囲指定操作の最後でマウスアップイベントが生
じた時、マウスによって操作が可能なキャンセルスイッ
チ9を表示画面上に表示し、このキャンセルスイッチ9
を押す操作を行なうことによって、指定範囲内のデータ
を引き渡し先へ渡す処理を中止させる。キャンセルスイ
ッチ9は範囲指定を解除する。
【0101】(第4の実施形態)これとは逆に図10で
示したものは、範囲指定操作の最後でマウスアップイベ
ントが生じた時に、マウスによって操作が可能な検索ス
イッチ90を表示画面上に表示し、この検索スイッチ9
0を押す操作を行なうことによって、指定範囲内のデー
タを引き渡し先へ渡す処理を行なうようにした。なお、
検索スイッチ90でもキャンセルスイッチ9でも、マウ
スイベントによって表示されるものではなしに、例えば
操作対象のWebページを表示するブラウザであれば、
そのツールバー横に設けるなどすればよい。何れにせよ
表示画面上に表示されていればよいのである。
【0102】(第5の実施形態)引き渡し先データ31
は、マウスプログラム30が記録された記録媒体とは別
の記録媒体から、後からインストールすることが可能で
ある(図13)。ネットワークを経由して、後からイン
ストールしたり、あるいは必要に応じて適宜導入するこ
とができる。図14で示したものは、通信制御部37
が、ワールドワイドウェブのサーバーからインターネッ
トを介して引き渡し先データを受信し、このデータを処
理実行部36がハードディスク21に格納する場合の処
理ブロックである。
【0103】なお、通信制御部37が、ワールドワイド
ウェブのサーバーからWebページを、インターネット
を介して受信し、処理実行部36が、Webページに記
載された引き渡し先データを抽出し、このデータをマウ
スプログラム30が利用するようにすることができる。
処理実行部36は、後述する引き渡し先設定部38に引
き渡し先データを渡し、メニューに登録できるようにし
てもよい。またマウスプログラム30自体も、ネットワ
ーク経由でダウンロードし、インストールしたり、マウ
スコントロールとしてネットワーク経由で送信されて来
たものを実行するようにしてもよい。
【0104】(第6の実施形態)図15は第6の実施形
態による範囲指定領域を示す図である。A,B,C,D
の座標を有する矩形範囲を、範囲指定による指定範囲と
した場合、距離PXだけ左右方向へ、かつPYだけ上下
方向へ、指定範囲を自動的に広げるようにした。この結
果E,F,G,Hの座標を有する矩形範囲が、拡大され
た新たな指定範囲となっている。
【0105】本来であればJ点でのクリック操作では、
A,B,C,Dの座標を有する矩形範囲内のデータを引
き渡し先へ渡すことはできず(図5を参照)、I点のよ
うに矩形範囲内でのクリック操作が要求されるのである
が、本実施形態によればJ点即ち拡大範囲52内でのク
リック操作でも、データの引き渡しが可能になる。
【0106】(第7の実施形態)図16(a)は範囲指
定操作に於けるマウスアップ座標Kでの範囲指定された
文字列50とマウスポインタ5とを示す図であり、図1
6(b)はその後自動的に、指定範囲内の座標Lにマウ
スポインタ5が移動された状態を示す図である。座標K
と座標Lとの距離はQXであり、左から右方向へ範囲指
定操作した場合、X座標のマイナス方向にQXだけ移動
されるように設定してある。この逆の場合は、X座標の
プラス方向にQXだけ移動されるように設定すればよ
い。
【0107】これにより、マウスのクリック操作に先立
ち、マウスポインタ5を指定範囲内へ移動させる操作が
不要となり、範囲指定操作後ただちにクリック操作を行
なって、データを引き渡すことが可能となる。なおここ
ではマウスカーソルは、範囲指定操作後は、矢形状のポ
インタに変化するように設定した例としている。またY
方向に関しては、指定範囲の高さを取って、その中間位
置にマウスポインタ5を移動させるような補正をするこ
ともできる。
【0108】(第8の実施形態)図17は、範囲指定さ
れた文字列53とマウスポインタ5とを示す図であり、
また図18はこの範囲指定を実現するためのマウスプロ
グラムのフローチャートである。これまでの実施形態で
は、マウスダウン、ドラッグ、マウスアップという操作
を経て範囲指定が行なわれた。しかしながら、範囲指定
したい位置でクリック操作を行なった時に、クリック操
作位置の単語を抜き出すなど、予め定めた規則で指定範
囲を設定するようにしてもよい。
【0109】操作者が、ディスプレイに表示された文章
上で、マウスによるクリック操作を行なう(ステップS
6)。マウスプログラムはクリックされた箇所の文字コ
ードの種類を確認する(ステップS7)。文字コードの
種類とは、日本語漢字、ひらがな、カタカナなどの種別
のことである。いまクリックされた箇所の文字コードの
種類が漢字であると判断されたとすると、マウスプログ
ラムは、クリックされた箇所から左右の文字コードを見
て行き、漢字コードではなくなるところまでを範囲指定
する(ステップS8)。これにより、4字熟語などもク
リック操作だけで範囲指定することができる。そしてそ
のまま続けてクリック操作を行なうことで、指定範囲内
のデータを引き渡すことができるのである。
【0110】なお、ディスプレイに表示された文章がア
ルファベットで書かれたものであるならば、単語間には
スペースが入っているから、スペースを以て単語を範囲
指定することができる。
【0111】(第9の実施形態)上述した第8の実施形
態では、マウスのクリック操作が行なわれた時に、その
クリック位置で、予め定められた規則に則り範囲指定が
行なわれる。これに対して第9の実施形態では、ユーザ
ーが任意に選択した文章を読み込んだ時点で形態素解析
などを行ない、画面には表示しないものの、文章中に語
句の区切りを入れるようにしている。従って、マウスの
クリック操作が行なわれた時に範囲指定が為されるので
なく、既に区分されている範囲の中からマウスで選択す
るということになる。なお、マウスのクリック操作では
なく、マウスポインタを置く操作により範囲選択できる
ようにしてもよい。またタッチパネルなどでは、指先で
範囲選択できる。符号501は区分範囲である。
【0112】(第10の実施形態)この実施形態では、
範囲指定したい位置で最初のクリック操作を行なった
後、予め定めた時間内に次のクリック操作を行なうこと
によって、予め定めた規則で指定範囲を設定するように
した。予め定めた時間内に3回のクリック操作を行なう
場合を想定すると、この実施形態では、第8の実施形態
のように、最初のワンクリック操作で範囲指定を行ない
(図20(a))、続く2回目のクリック操作で、次の
規定の範囲まで範囲指定を延長する(図20(b))と
いう規則を採用している。続いて3回目のクリック操作
を行なえば、図20(b)で破線で示した範囲まで指定
範囲が延長する。しかしながら、予め定めた時間内に2
回のクリック操作を行なう、即ちダブルクリックをする
ことで、図20(a)までの範囲指定をするように規定
してもよい。この場合3回目のクリック操作により図2
0(b)までが範囲指定される。また図20(b)で、
破線で示した範囲まで指定範囲が延長するには、時間内
に4回目のクリック操作が必要となる。
【0113】図21はこの範囲指定を実現するための、
マウスプログラムのフローチャートである。なお、CP
U2は、図3に示されているリアルタイムクロック25
を、タイマ設定のために用いている。図20(a)では
最初のクリック操作により、クリック操作が行なわれた
箇所にある「文字列」という熟語を指定範囲とした図を
示す。操作者が、ディスプレイに表示された文章上で、
マウスによるクリック操作を行なう(ステップS9)。
マウスプログラムはクリックされた箇所の文字コードの
種類を確認する(ステップS10)。マウスプログラム
はクリックされた箇所から左右の文字コードを見て、漢
字コードではなくなるところまでを範囲指定する(ステ
ップS11)。2回目のクリック操作が行なわれると、
最初のクリック操作からの時間経過を調べ(ステップS
12)、決められた時間内であれば、「文字列をマウ
ス」まで延長範囲54とする(ステップS13)。更に
決められた時間内でのクリックが続けば、この処理が繰
り返されるが、決められた時間が経過した後のクリック
操作では、この範囲指定が解消されるか、またはクリッ
ク操作が行なわれた時の座標が、指定範囲内にあれば、
指定範囲内のデータが引き渡し先へ渡される。なお、こ
こでの規則では、範囲指定の延長に当たって、漢字(2
バイト数字を含む)と、ひらがなと、カタカナとを同じ
文字コードグループとしている。
【0114】なお、この実施形態は、ポインティングで
バイスとしてタッチパネルを利用する場合にも有効であ
る。指先やペンでタッピングするだけで、範囲指定操作
と、指定範囲内のデータの引き渡しが行なえるからであ
る。また、ウェアラブルコンピュータで使用する眼鏡デ
ィスプレイ用のポインティングでバイスにとっても、範
囲指定操作が容易であることから、有効である。
【0115】(第11の実施形態)図22は、ハードデ
ィスク21を示す図である。マウスプログラム30は引
き渡し先設定部38を備えている。これにより、指定範
囲内でクリック操作が行なわれた際に、予めデフォルト
の引き渡し先を設定したり、直接引き渡し先を選択指定
することができる。
【0116】図23(a)は、引き渡し先の選択指定の
ためのドロップダウンメニュー6を示したものである。
選択肢中でエディタ、ワープロ、ペイントはハードディ
スク21内にインストールされた別のアプリケーション
であり、仮称ワトソンはエージェントプログラム、また
百科辞典はCD−ROMドライブ22上にセットされた
CD−ROM23であり、英英辞書はハードディスク2
1内にインストールされたものであり、サーチエンジン
はインターネット上の検索システムである、と設定され
た例を示した。ハードディスク21内にサーチエンジン
をインストールした場合には、このサーチエンジンに対
して自己のディレクトリを検索するように指定するため
のメニューを表示させるようにしてもよい。このような
場合のために、引き渡し先の追加メニューを設けた。
【0117】また図23(b)は、引き渡し先のデフォ
ルト設定を行なうためのダイアログボックス60を示す
図である。指定範囲内でクリック操作が行なわれた際に
は、指定範囲内のデータは、ラジオボタンでチェックさ
れたサーチエンジンと、百科辞典との複数の引き渡し先
に渡されることになる。なお選択肢中で、ムービーやサ
ウンドはハードディスク21内にインストールされた別
のアプリケーションである。また、「どのような経路で
得た引き渡し先に関するデータ」とは、マウスプログラ
ム30と共にインストールされたものでも、第5の実施
形態で説明したように、後からCD−ROMやネットワ
ーク経由で得たデータでもよいということである。
【0118】(第12の実施形態)図24に、マウスに
よる範囲指定後、この指定範囲内で左右2ボタンを具え
るマウスの「左ボタン」を押す操作を行なった場合、押
した箇所の近くに引き渡し先を、マウスにより選択可能
なメニューとして表示するようにしたプログラムをフロ
ーチャートにて示す。マウスで範囲指定操作を行ない
(ステップS14)、この指定範囲内でマウスの左ボタ
ンによりクリック操作を行なった時(ステップS1
5)、クリック位置が指定範囲に重なっているか否かの
判断を行ない(ステップS16)、重なっている場合
は、引き渡し先のポップアップメニュー61をマウスポ
インタの近くに表示し(ステップS17)、マウスポイ
ンタによって引き渡し先の選択が行なわれたら(ステッ
プS18)、指定範囲内のデータを引き渡す(ステップ
S19)が、ステップS16による判断の結果、クリッ
ク位置が指定範囲内に重なっていない場合には範囲指定
を解除する(ステップS20)。図25は、ステップS
14で指定範囲の文字列50の引き渡し先のポップアッ
プメニュー61を表示した例を示す。なお、このポップ
アップメニュー61には、引き渡し先としてクリップボ
ードが表示されている。
【0119】(第13の実施形態)この実施形態は、マ
ウスアップイベントによって指定範囲の文字列50の引
き渡し先のメニューを表示するものであり、第3の実施
形態で説明したことに類似するため、ここでは図示しな
い。マウスを用いた範囲指定操作によってデータを指定
した時、範囲指定操作の最後に起こるスイッチを離す操
作により、データの引き渡し先をマウスで選択可能なメ
ニューとして表示するようにした。
【0120】(第14の実施形態)なおこれまで、設定
された引き渡し先にデータを渡すことや、メニューから
引き渡し先を選択してデータを渡すことについて説明し
てきたが、場合によってはデータを渡さないほうがよい
こともある。第14の実施形態では、図示しないが特定
の引き渡し先が指定されたか否かをチェックし、特定の
引き渡し先が指定された場合に、その引き渡し先に対す
るデータの引き渡しを行なわないようにしている。従っ
て例えば引き渡し先データの入手経路が不正なものであ
るような場合に、データの引き渡しを行なわないように
して、問題が生ずるのを防ぐことができる。
【0121】(第15の実施形態)この実施形態は、上
述の第12の実施形態とは異なり、マウスによる範囲指
定後、この指定範囲内にマウスカーソルを置いた場合
に、カーソルの近くに引き渡し先を、マウスにより選択
可能なメニューとして表示するようにしたものである
(図示せず)。「置く」というのは、「クリック」とは
異なり、カーソルをオブジェクトの上に重ねることを言
う。
【0122】(第16の実施形態)図26は、マウスを
用いた範囲指定操作によりデータを指定した後(ステッ
プS21)、Webブラウザのツールバー横に設けた入
力ボックス(図示せず)にドラッグアンドドロップする
操作を行なうことにより(ステップS22)、指定範囲
内のデータを引き渡し先へ渡す処理を行なうようにし
た。入力ボックスは、そこにキーワードをタイプインす
ることができる。しかしながら、指定範囲内のデータを
ドロップされると、そのまま引き渡し先へ渡す処理を行
なうようになっている。なお、入力ボックスにボタンを
付け、このボタンが押されたら引き渡し先へ渡す処理を
行なうようにしてもよい。
【0123】(第17の実施形態)この実施形態は第1
2の実施形態とは異なり、マウスによる範囲指定後、こ
の指定範囲内で予め定めた時間以上、マウスの左ボタン
を押す操作を継続した場合に、押した箇所の近くに引き
渡し先を、マウスにより選択可能なメニューとして表示
するようにしたものである。図27は、このプログラム
をフローチャートで示したものである。マウスによって
範囲指定操作を行ない(ステップS23)、この指定範
囲内でマウスの左ボタンによりマウスダウン操作を行な
った時(ステップS24)、まずクリック位置が指定範
囲内に重なっているか否か、の判断を行なう(ステップ
S25)。もし重なっていない場合は、ステップS28
へ進んで範囲指定の解除を行なう。もし重なっている場
合には、次にこのマウスダウン操作が決められた時間内
であったか否か、の判断を行なう(ステップS26)。
即ちマウスダウン操作からマウスアップ操作までの時間
を計測して、判断する。ここでマウスダウン操作からマ
ウスアップ操作まで(クリック操作)が決められた時間
内であった場合、そのままデフォルトの引き渡し先へ指
定範囲内のデータを渡して(ステップS27)、範囲指
定を解除する(ステップS28)。しかし決められた時
間を越えた場合、引き渡し先のポップアップメニュー6
1をマウスポインタ5の近くに表示し(ステップS2
9)、マウスポインタで引き渡し先の選択が行なわれた
ら(ステップS30)、まずこれをデフォルトの検索先
として記憶し(ステップS31)、続いて指定範囲内の
データをこの検索先へ引き渡し(ステップS32)、範
囲指定を解除する(ステップS28)。
【0124】ステップS26では、クリック操作が決め
られた時間内であった場合に、そのままデフォルトの引
き渡し先へデータを渡している。このように、よく利用
する引き渡し先をデフォルトとしておくのは便利であ
る。なお、指定範囲内のデータをこの検索先へ引き渡し
ているわけであるが、この用途が所謂Web検索であり
検索結果を受けたいとするならば、そのような体勢を整
えておけばよい。例えばWebブラウザを立ち上げてお
き、それに検索結果を表示させる。またそもそもこのマ
ウス操作を行なっている表示対象がWebブラウザの表
示画面であれば、そのまま検索結果を表示すればよい。
このようなケースについては次の第18、第19の実施
形態で述べる。
【0125】(第18の実施形態)図28は、この発明
を利用した情報検索装置の全体構成を示したものであ
る。入力装置1は範囲指定とスイッチ操作とを行なうた
めのポインティングデバイスである。表示装置11は、
入力装置1の操作対象であるHTML文書と入力装置1
のカーソルとを表示するためのものである。
【0126】表示装置11上に表示された文章を、入力
装置1を操作してそのカーソルによりまず範囲指定す
る。この指定範囲は文字列を反転させて表示される。範
囲指定がうまく行かない場合は、操作者は範囲指定をや
り直すことができる。次に処理装置10は、範囲指定さ
れた文字列を取り込みこれをキーワードとして、送受信
装置12を介して、検索先であるネットワークに接続さ
れた他のコンピュータへ引き渡す。そして処理装置10
は検索結果を前記検索先から受け取り、表示装置11上
にポインティングデバイスによって選択可能なハイパー
リンクとして検索結果を表示する。而して、検索結果の
リンクが入力装置1によりクリックされると、処理装置
10はそのリンクに対応する文書をリンク先より取り寄
せて、表示装置11上に表示する。
【0127】(第19の実施形態)次に図28の処理装
置10を、パーソナルコンピュータを用いて実現した場
合について説明する。CPUには、メモリ、記憶装置で
あるハードディスク、入力装置であるマウス、表示装置
であるディスプレイ、CD−ROMドライブが接続され
ている。ハードディスクには、オペレーティングシステ
ムOS、データ引き渡しプログラム及び検索結果表示プ
ログラムが記録されている。このデータ引き渡しプログ
ラム及び検索結果表示プログラムは、CD−ROMドラ
イブを介してCD−ROMからインストールされたもの
である(以上図示せず)。またこの他ハードディスクに
はワールドワイドウェブのブラウザ4などが記憶されて
いる。なおここではマウスは、2ボタンマウスである。
またこの実施形態の情報検索装置15は、図30のよう
にインターネットに接続されている。
【0128】図31にディスプレイ11に表示されたブ
ラウザ4を示す。また図29にこの実施形態に於ける文
字列の引き渡し処理をフローチャートにて示す。ユーザ
ーは任意に選択した文書をブラウザ4上に表示できる。
またユーザーはマウスを操作して、ブラウザ4上に表示
された文書を範囲指定する(ステップS33)。次にユ
ーザーがマウスを操作して指定範囲内を「左クリック」
すると、指定範囲内のデータはクリップボードへ渡され
る。これはコピーコマンドを実行したのと同様の効果と
なる。クリップボードは常に監視されており、その内容
が指定範囲内のデータによって書き換えられると、デー
タ引き渡しプログラムは、このデータを検索サーバに渡
す(ステップS35)。検索サーバから送信されて来た
検索結果を受け取ると(ステップS36)、これをブラ
ウザ4上に表示する(ステップS37)。図31はブラ
ウザ4上に表示された検索結果のページ52であり、こ
こにハイパーリンク53が示されている。このハイパー
リンク53をマウス1の左ボタンでクリックすれば、リ
ンク先のページを参照できる。なお検索サーバ82から
送信されて来る検索結果がHTML文であれば、ブラウ
ザ4にそのまま表示処理を任せるようにする。
【0129】なお、翻訳ソフトなどでは、不明な単語や
フレーズをコピーすることによって翻訳し、翻訳結果を
表示しているが、これはWWWのようなリンク一覧を提
供してくれなかった。また更にその結果のページから他
サイトへジャンプするなどということも不可能であっ
た。他方で、インターネット上に置かれた検索サイトで
は、検索結果をハイパーテキストで表示してはいたが、
文字入力ボックスにキーワードを書き込み、検索実行ボ
タンを押すという操作が要求されている。これに対して
この実施形態では、マウスの「左ボタン」でキーワード
としたい文字列を範囲指定して、その上でそのまま「左
クリック」するするだけで、検索結果としてのリンク一
覧が得られるのである。
【0130】なお、上述した実施形態では、操作対象と
して文字列を扱っているが、画像や音声を視覚化した波
形グラフなどを操作対象とすることが可能である。また
図3でマウスと共にキーボードが表わされているよう
に、一般的に範囲指定操作については、キーボードの矢
印キーで代用させる設定とすることができる。
【0131】(第20の実施形態)図32は、通信制御
部37が受信したWebページ57の一部を示したもの
である。このWebページでは、<author></
author>タグ58を新設して、ページ中に挿入し
てある。このタグに挟まれた部分に著者名を記載する
が、これはブラウザ4の表示には現われない。次に、図
33で示したものは、通信制御部37が、ワールドワイ
ドウェブのサーバーからインターネットを介してWeb
ページを受信して固有情報抽出部300へ渡し、固有情
報抽出部300がこのWebページ57の固有情報であ
る<author></author>タグ58の著者
名を抽出してメニュー追加部301へ渡し、このメニュ
ー追加部301が著者名を、プルダウンメニューに追加
する場合の処理ブロックである。プルダウンメニュー
は、上述の第12の実施形態のプルダウンメニュー61
とは異なり、データの引き渡し先のメニューではなく、
受信した固有情報のメニューである(図34を参照)。
ここから選ばれた固有情報は、範囲指定されたデータと
共に、Webサーバーへ渡されて検索に供される。
【0132】この追加された著者名のメニューは、ブラ
ウザ4の操作によって、別のWebサイトのページが表
示された場合には、プルダウンメニュー61から削除さ
れるようにすると都合がよい。通信制御部37が、別の
Webページが表示されたことをメニュー追加部301
に知らせ、メニュー追加部301が著者名をメニューか
ら削除する。また、ここで新しく表示されたWebペー
ジに<author></author>タグ58があ
れば、それをメニューに追加する。タグについては新し
く定義してよい。ブラウザがこれを解釈できても、でき
なくても、固有情報抽出部300はWebページからこ
のタグを発見することができる。
【0133】なお、URL(Uniform Reso
urce Locator:RFC1738)自体に、
各種ページの固有情報を含める案(XURL)が存在し
ているが(ドラフト提出段階である)、ここから固有情
報を抽出することができるであろう。
【0134】(第21の実施形態)指定範囲内のデータ
を引き渡し先へ渡す際に、併せて、ユーザーが有する固
有の情報を取得して渡すようにしたものである。図35
は引き渡し先へ渡すデータフォーマット55を示したも
のである。指定範囲データの前に認証符号を配置してい
る。例えば、指定範囲内のデータを渡す引き渡し先がワ
ールドワイドウェブの会員制の検索エンジンである場
合、セッションの管理とユーザー認証のため、ユーザー
固有の情報としての識別番号を、ハードディスク21か
ら読み出して、検索キーワードである指定範囲内のデー
タと共に検索エンジンへ渡す、というような有効な用途
を上げることができる。
【0135】(第22の実施形態)指定範囲内のデータ
の引き渡し後に、そのデータを表示するようにしたもの
である。図36で示したように、引き渡しデータ表示7
は、指定範囲の近くに一定時間だけポップアップするよ
うにした。引き渡し先データ表示7には既にデータの引
き渡しを終えて範囲指定が解除された、破線内のデータ
「文字列」が表示されている。なお、引き渡しデータ表
示7のポップアップ表示は、マウスボタンをクリックす
るまで表示し続けるように設定することができる。
【0136】(第23の実施形態)図37は、ブラウザ
4の引き渡しデータ表示70を示す図である。指定範囲
内のデータの引き渡し後に、引き渡しデータ表示70の
窓中に、そのデータを表示するようにした。なお次のデ
ータの引き渡しが行なわれるまでは、この引き渡しデー
タ表示70は残されたままとなる。
【0137】(第24の実施形態)指定範囲内のデータ
の引き渡し後に、その引き渡し先を表示するようにした
ものである。図38で示したように、引き渡し先表示7
1は、指定範囲の近くに、一定時間ポップアップするよ
うにした。ここでは引き渡し先がクリップボードであっ
た例を示す。
【0138】(第25の実施形態)図39は、ブラウザ
4の引き渡し先表示72を示す図である。この引き渡し
先表示72の窓中に、指定範囲内のデータの引き渡し後
に、引き渡し先を表示するようにした。そして次のデー
タの引き渡しが行なわれるまでは、この引き渡し先表示
72は残されたままとなる。なお、符号73はブラウザ
4のURL表示部であるが、ここを引き渡し先表示とし
て利用することも可能である。
【0139】(第26の実施形態)この実施形態は、デ
ータの引き渡し先が、指定範囲内のデータを処理するプ
ログラムであり、このプログラムから処理状況を受け、
それを表示するようにしたものである。図40は、処理
状況のグラフ74が指定範囲の近くに一定時間だけポッ
プアップしている状況を示している。ワールドワイドウ
ェブの検索エンジンとのセッションでは、特に有効であ
る。
【0140】(第27の実施形態)この実施形態は、デ
ータの引き渡し先が、指定範囲内のデータをキーワード
として検索するプログラムであり、この検索結果の一覧
データを受けてブラウザ側で表示するのであるが、検索
結果が0件である時のみ、わざわざブラウザの表示を書
き換えることなく、0件表示75を、指定範囲の近くに
一定時間だけポップアップさせるものである。なお、0
件表示75のポップアップ表示は、操作者がマウスボタ
ンをクリックするまで表示し続けるように設定すること
ができる(図41)。
【0141】(第27の実施形態)この実施形態は、デ
ータの引き渡し先が、指定範囲内のデータをキーワード
として検索するプログラムであり、この検索結果の一覧
データを受けてブラウザに表示するのではなく、それを
ポインティングデバイスにより選択可能なメニュー(リ
ンク集)としてポップアップ表示するものである。なお
この結果表示ポップアップメニュー62から1つを選択
すると、このアドレスのWebページがブラウザにダウ
ンロードされて、表示されることになる(図42)。
【0142】(第28の実施形態)図43は、ハードデ
ィスク21を示す図である。マウスプログラム30と共
に文字認識プログラム302がインストールされてい
る。これにより、指定範囲内のデータの文字認識を行な
い、文字認識された場合にこの文字列を引き渡し先へ渡
すようにすることができる。図44は、このプログラム
をフローチャートにて示したものである。マウスによっ
て範囲指定操作を行ない(ステップS38)、この指定
範囲内でマウスの左ボタンによりマウスダウン操作を行
なった時(ステップS39)、まずクリック位置が指定
範囲内に重なっているか否か、の判断を行なう(ステッ
プS40)。もし重なっていない場合は、ステップS4
3へ進んで範囲指定の解除を行なう。もし重なっている
場合には、次のステップS41にて、指定範囲内のデー
タの文字認識を行ない、文字認識できたら、この文字列
を引き渡し先へ渡す(ステップS42)。なお、この実
施形態では、文字列の引き渡し後に、範囲指定の解除を
行なっていないが、何れ次回の範囲指定操作によりクリ
アされる。
【0143】(第29の実施形態)図45乃至図48
は、タッチパネルのカーソルが、範囲指定後にこの指定
範囲内に自動的に移動するようにしたものに関して、ユ
ーザーが範囲指定したいとする文字列を言葉にして発し
た場合に、これを受けて音声認識し、音声認識された文
字列と範囲指定したいとする文字列との一致を判定し、
一致する場合にタッチパネルのボタン押し操作に相当す
る、キーボードのリターンキーを押す操作により、この
文字列を引き渡し先へ渡すようにした実施形態を示す。
【0144】入出力制御部33には、マイク24、キー
ボードとタッチパネル1、ディスプレイ11が接続され
ている(図45を参照)。ハードディスク21には、マ
ウスプログラム30と共に、音声認識プログラム303
がインストールされている。入出力制御部33がマイク
24から拾った音声は、音声認識プログラム303に渡
され、音声認識処理が行なわれる(図47を参照)。こ
の処理に関するフローチャートを図48で示す。
【0145】マイク24に向かって音声入力操作を行な
う(ステップS44)。この場合、ディスプレイ11に
表示されている文書を目で見て、その中からユーザーが
範囲指定したいとする文字列を、言葉にして発すること
に成る。ステップS45ではこの音声認識が行なわれ、
この認識結果と文書中の範囲指定したいとする文字列と
が一致するか否かが判定される(ステップS46)。も
し一致していない場合は処理を終了する。もし一致した
場合は、一致した文書中の文字列にフォーカスして反転
表示する(ステップS47)。この状態は、図46で示
すように、一致範囲56の中にタッチパネル1のポイン
タ59が入っている状態である。そこでキーボードのリ
ターンキーを押す操作を行なうと(ステップS48)、
指定範囲内の文字列を引き渡し先へ渡し(ステップS4
9)、前記フォーカスを解除する(ステップS50)。
なおステップS46では、文章全体をサーチしている。
【0146】なお範囲指定操作に於けるマウスドラッグ
については、キーボードの矢印キーで代用する設定とす
ることができるわけであり、マウスのボタンを押す操作
については、キーボードのリターンキーを押す操作によ
り代用する設定とすることができるから、タッチパネル
1についても同様の操作体系とした。なおキーボードの
リターンキーの代わりに、専用のスイッチを設けてもよ
い。
【0147】(第30の実施形態)この実施形態の説明
には、図49及び図50を用いる。CD−ROM26に
はデータベース38と検索先登録プログラム91とが記
録されている。そもそもこのCD−ROM26は図3の
CD−ROM23とは異なり、この発明の主要部を構成
するものを含んでいない。データベース38をハードデ
ィスク21にインストールするか、CD−ROM26を
CD−ROMドライブ38に装着してこのまま利用させ
ることになる。検索先登録プログラム91のインストー
ラを起動すると(ステップS51)、自分自身を検索先
に設定する(ステップS52)。
【0148】(第31の実施形態)このプログラムのデ
ータの引き渡し先はHTMLエディタ42である。We
bブラウザなどから文書エディタに、所要の記事をコピ
ーして行く、ということが行なわれる。この場合ファイ
ルは、単なるASCIIテキストとして保存されるだけ
であるが、HTMLエディタの場合は、保存したファイ
ルをWebブラウザから開けることにより、ハイパーリ
ンクが記載されていればそこから他のデータに至ること
ができる。しかしながら、HTML文書であっても、単
にASCIIテキストを引用しただけのものでは他のデ
ータに至ることはできない。後日元文に当たりたいと思
っても、URLを知らなくては不可能である。そこでこ
の実施形態のプログラムは、HTMLエディタにデータ
を引き渡すに際して、元文へのアンカーを書き込むよう
にしている。図中、Linkと印されたボタン502が
アンカーである。
【0149】(第32の実施形態)この実施形態の説明
では図示しないが、マウスなどのポインティングデバイ
スによるスイッチ操作の後、予め定めた時間内にポイン
ティングデバイスを用いた範囲指定操作が開始したか否
かを監視し、その時間内に範囲指定操作が開始した場合
には、範囲指定操作に続く前記一連の処理を行なうよう
にしたプログラムを記録したものとした。これはすなわ
ち任意範囲のデータを範囲指定して引き渡し先に渡す動
作を、ON,OFFできるものに付いて、ONにするた
めの仕組みを提供するものである。例えばマウスの場
合、最初にクリックして直ぐにマウスによる範囲指定の
操作を開始した場合に限って、引き渡し先への「データ
引き渡しモード」に移行するというものであり、最初の
クリックなくしては範囲指定操作後の一連の処理も意味
を為さなくなるものである。これはスイッチそのもので
あるから、例えばWebブラウザに、この目的のため
の、マウスでクリック可能なスイッチを表示させるよう
にしてもよい。
【0150】(第33の実施形態)この実施形態の説明
では図示しないが、Webブラウザに表示されたハイパ
ーリンクを動作不能とすべく、Webブラウザにマウス
でクリック可能なスイッチを設けた。ハイパーリンクの
部分を範囲指定するのは骨が折れ作業であるため、ハイ
パーリンクを動作不能にしてしまうのである。
【0151】(その他の実施形態)なお文字列に関して
指定範囲は、一般的には反転表示するようにしている
が、着色反転、文字色の変更、文字のブリンク表示、斜
体字やボールドや縁取りへの変更、アンダーライン付き
など、任意に設定できる。また指定範囲を特に目立つよ
うにしないことも可能である。引き渡し先のメニュー表
示に付いて、メニューの中から最もよく利用する引き渡
し先を、履歴を参照して、メニューの再上位へ配置する
ようにしてもよい。またはメニューを再配置せずに、最
もよく利用する引き渡し先のところへポインタが自動的
に移動するように設定してもよい。範囲指定したデータ
を編集できるような編集ボックスを表示するようにして
もよい。更にこの発明のプログラムを記録した記録媒体
に於いてこのプログラムは、OSが基本機能として備え
ているもの、マウスドライバ、アプリケーションプログ
ラム、またアプリケーションプログラムへ組み込むプラ
グインソフト、などとして実現可能であり、特に限定さ
れるものではない。
【0152】このようにこの発明によれば、リンクとは
まったく無関係に、任意のページ中のどの部分からで
も、キーとなるデータを生成することができるようにな
った。またその操作性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ引き渡し装置の全体構成を示す図であ
る。
【図2】この表示装置11の表示画面である。
【図3】図1の装置を、CPU2を用いて実現した場合
のハードウェア構成を示す図である。
【図4】図3のCPU2で実現されるデータ処理に於け
る各処理部を示す図である。
【図5】範囲指定領域を示す図である。
【図6】ブラウザ4とクリップボード40とが表示され
たディスプレイ11を示す図である。
【図7】文字列50とマウスポインタ5とを示す図であ
る。
【図8】マウスプログラム30のフローチャートであ
る。
【図9】キャンセルボタンの動作状態を示す図である。
【図10】検索ボタンの動作状態を示す図である。
【図11】静止画の範囲指定状態を示す図である。
【図12】グラフで表わした音声の範囲指定状態を示す
図である。
【図13】CD−ROM23を示す図である。
【図14】インターネットを介して引き渡し先データを
受信するための、処理ブロックを示す図である。
【図15】範囲指定領域を示す図である。
【図16】文字列50とマウスポインタ5とを示す図で
ある。
【図17】文字列53とマウスポインタ5とを示す図で
ある。
【図18】範囲指定データの引き渡し実現するためのマ
ウスプログラムのフローチャートである。
【図19】区分領域を示す図である。
【図20】文字列53,延長範囲54とマウスポインタ
5とを示す図である。
【図21】範囲指定を実現するための、マウスプログラ
ムのフローチャートである。
【図22】ハードディスク21を示す図である。
【図23】引き渡し先指定のためのドロップダウンメニ
ュー(a)と、デフォルト設定を行なうためのダイアロ
グボックス(b)とを示す図である。
【図24】引き渡し先をメニューとして表示するように
した、マウスプログラムのフローチャートである。
【図25】マウスの「左ボタン」を連続的に用いた範囲
指定とメニューの表示のさせ方を示す図である。
【図26】ドラッグアンドドロップによるデータ引き渡
しプログラムのフローチャートである。
【図27】文字列50の引き渡し先のポップアップメニ
ュー61を示す図である。
【図28】データ引き渡し装置の全体構成を示す図であ
る。
【図29】範囲指定データの引き渡しと検索結果表示を
実現するためのマウスプログラムのフローチャートであ
る。
【図30】インターネットを介したデータの流れを示す
図である。
【図31】検索結果を受信して表示したWebブラウザ
の画面表示を示す図である。
【図32】HTML文に記載された固有情報を示す図で
ある。
【図33】インターネットを介した処理ブロック間のデ
ータ移動を示す図である。
【図34】受信した固有情報を提示するメニューを示す
図である。
【図35】送信するユーザー固有情報のフォーマットを
示す図である。
【図36】引き渡しデータ表示7を示す図である。
【図37】引き渡しデータ表示70を示す図である。
【図38】引き渡し先表示71を示す図である。
【図39】引き渡し先表示72を示す図である。
【図40】引き渡し先プログラムからの処理状況を、グ
ラフ74としてポップアップしている状況を示す図であ
る。
【図41】引き渡し先プログラムからの検索結果の0件
表示75をポップアップしている状況を示す図である。
【図42】引き渡し先プログラムからの検索結果から結
果表示ポップアップメニュー62を表示している状況を
示す図である。
【図43】ハードディスク21を示す図である。
【図44】指定範囲を文字認識してから、引き渡し先へ
渡すようにするマウスプログラムのフローチャートであ
る。
【図45】入出力制御部33周りのブロック図である。
【図46】フォーカスされた一致範囲56を示す図であ
る。
【図47】音声認識プログラム303がインストールさ
れた、ハードディスク21を示す図である。
【図48】音声認識により範囲指定してから、引き渡し
先へ渡すようにするタッチパネルプログラムのフローチ
ャートである。
【図49】検索先を別個にインストールするためのイン
ストールプログラムのフローチャートである。
【図50】CD−ROM23を示す図である。
【図51】HTMLエディタの表示画面を示す図であ
る。
【図52】関連技術のプルダウンメニュー8を表示した
図である。
【図53】関連技術のポップアップメニュー81を表示
した図である。
【符号の説明】
1 入力装置 10 処理装置 11 表示装置 12 送受信装置 23 CD−ROM 30 マウスプログラム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月6日(2000.4.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項39
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項48
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(手段7及び手段8)この発明のデータ引
き渡しプログラムを記録した記録媒体は、ユーザーが任
意に表示する操作対象に対し、入力デバイスによる任意
範囲の範囲指定操作に続いて入力デバイスによるスイッ
チ操作が行なわれた時に、引き渡し先データに基づい
て、任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すように
したプログラムを記録している。従ってこのプログラム
に基づくデータの引き渡しは、任意に選択した操作対象
から任意の範囲を選択し、スイッチ操作をするだけで引
き渡し先へ渡すことができるので、操作が誰にでも分か
りやすく簡単で円滑で便利である。なお手段7のプログ
ラムを記録した記録媒体は、引き渡し先に関するデータ
を備えておらず、別途、導入するようにしている。従っ
て、範囲指定されたデータの引き渡しを行なうプログラ
ムと、引き渡し先に関するデータとを、別売りすること
ができる。すなわち引き渡し先に関するデータのみ、別
のCD−ROMなどの記録媒体から読み込むようにして
もよいし、ネットワーク経由で読み込むようにしてもよ
い。これに対して手段8のプログラムを記録した記録媒
体では、予め、引き渡し先に関するデータを備えたプロ
グラムを記録している。引き渡し先に関するデータと
は、引き渡し先アドレスなど、引き渡し先を指定するた
めに必要なもののことである。更には実施形態のところ
で説明するような、引き渡し先に固有のデータのことで
ある。従って、範囲指定されたデータの引き渡しを行な
うプログラムと引き渡し先に関するデータとをCD−R
OMなどの記録媒体に一緒に記録して販売することがで
きる。なおこの発明のプログラムコード中に引き渡し先
に関するデータを入れておくことも可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】(手段25)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段7または手段8に関連して、
入力デバイスによる範囲指定操作によってデータを指定
した後、予め定めた時間が経過したら、指定範囲内のデ
ータを引き渡し先へ渡すようにしたプログラムを記録し
ている。従って、範囲指定操作を行なった後、予め定め
た時間だけ待機すれば指定範囲内のデータを引き渡し先
へ渡すことができるため、操作性が良好である。なお、
予め定めた時間としては、例えば1秒間を設定するよう
にする。またこの時間内に入力デバイスのスイッチを
などの別の操作が行なわれたら、指定範囲内のデータ
を引き渡し先へ渡す処理を中止するという設定にすれば
よい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】(手段28)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後、この指定範囲内で入力デバイスの
前記範囲指定の際に使われたスイッチと同一のスイッチ
を押す操作を行なった場合に、引き渡し先を入力デバイ
スにより選択可能なメニューとして表示するようにした
プログラムを記録している。なおメニューは、スイッチ
を押した箇所の近くに表示されると便利である。この場
合、2ボタンマウスであれば、範囲指定時に使用したも
のと同じ左ボタンを押した時にメニューを表示し、押し
た状態のまま、メニュー上の希望する引き渡し先のとこ
ろ所へポインタを移動させ、そこでボタンを離した時に
データが引き渡されるようにする。あるいは範囲指定時
に使用したものと同一の左ボタンによる最初のクリック
操作(イベントとしてはマウスダウンとマウスアップと
が続けて起こる)でメニューを表示し、メニュー上の希
望する引き渡し先のところへポインタを移動させ、そこ
で次のクリック操作を行なうことによりデータが引き渡
されるようにしてもよい。従ってメニューから引き渡し
先を目で見ながら選択することができるので、引き渡し
先の確認が容易である。なお上述した関連技術で左右2
つのスイッチを有するマウスでは、右スイッチを押した
時か離した時にコピー、カット、ペースト等のメニュー
をポップアップ表示させていた(図53を参照のこ
と)。更に特筆すべきは、範囲指定の際に使われたスイ
ッチと同じスイッチでメニューが選択でき、操作に連続
性が生じて円滑に作業を行なうことができることであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】(手段29)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段27に関連して、入力デバイ
スによる範囲指定後、この指定範囲内に入力デバイスの
カーソルを置いた場合に、引き渡し先を、入力デバイス
により選択可能なメニューとして表示するようにしたプ
ログラムを記録している。指定範囲内に入力デバイスの
カーソルを置くと自動的に表示されるメニュー上でスイ
ッチ操作を行なうことによりデータを引き渡すことがで
きる。従って、引き渡し先の確認が容易であると共に、
クリック操作はデータを引き渡す時のただ1回で良いか
ら楽である。なお、一度指定範囲内にカーソルを置いた
ならば、カーソルを指定範囲外へ出したとしても一定時
間メニューが表示され続けるように設定することが好ま
しい。また引き渡し先がただ1つである場合には引き渡
し先の選択をする必要がないから、指定範囲内に入力デ
バイスのカーソルを置いた時に、引き渡し先がポップア
ップ表示されるようにしてもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】(手段58)更にこの発明のプログラムを
記録した記録媒体は、手段56に関連して、表示画面上
に前記操作対象のハイパーリンクを動作不能とするメニ
ューを表示して、このメニューが選択された場合に、操
作対象のハイパーリンクを動作不能とする処理を行なう
ようにしたプログラムを記録している。従ってプルダウ
ンメニューやドロップダウンメニューやポップアップメ
ニューなどとして実現でき、操作性がよい。この他、ハ
イパーリンク上や表示画面上で入力デバイスのボタンを
予め定めた時間以上押し続けることにより、操作対象の
ハイパーリンクを動作不能とする処理を行なうようにし
てもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】(第20の実施形態)図32は、通信制御
部37が受信したWebページ57の一部を示したもの
である。このWebページでは、<author></
author>タグ58を新設して、ページ中に挿入し
てある。このタグに挟まれた部分に著者名を記載する
が、これはブラウザ4の表示には現われない。次に、図
33で示したものは、通信制御部37が、ワールドワイ
ドウェブのサーバーからインターネットを介してWeb
ページを受信して固有情報抽出部300へ渡し、固有情
報抽出部300がこのWebページ57の固有情報であ
る<author></author>タグ58の著者
名を抽出してメニュー追加部301へ渡し、このメニュ
ー追加部301が著者名を、プルダウンメニュー63
追加する場合の処理ブロックである。プルダウンメニュ
63は、上述の第12の実施形態のプルダウンメニュ
ー61とは異なり、データの引き渡し先のメニューでは
なく、受信した固有情報のメニューである(図34を参
照)。ここから選ばれた固有情報は、範囲指定されたデ
ータと共に、Webサーバーへ渡されて検索に供され
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正内容】
【0132】この追加された著者名のメニューは、ブラ
ウザ4の操作によって、別のWebサイトのページが表
示された場合には、プルダウンメニュー63から削除さ
れるようにすると都合がよい。通信制御部37が、別の
Webページが表示されたことをメニュー追加部301
に知らせ、メニュー追加部301が著者名をメニューか
ら削除する。また、ここで新しく表示されたWebペー
ジに<author></author>タグ58があ
れば、それをメニューに追加する。タグについては新し
く定義してよい。ブラウザがこれを解釈できても、でき
なくても、固有情報抽出部300はWebページからこ
のタグを発見することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】

Claims (73)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デバイス、ユーザーによって任意に
    選択され且つこの入力デバイスにより操作される操作対
    象、を表示するための表示装置、前記操作対象に対し、
    入力デバイスによる任意範囲の範囲指定操作に続いて入
    力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時に、任意
    指定範囲内のデータを引き渡し先データに基づいて引き
    渡し先へ渡す処理装置、を備えたデータ引き渡し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1データ引き渡し装置に於いて、
    処理装置は、入力デバイスによるスイッチ操作が行なわ
    れた時の座標が、このスイッチ操作に先立つ入力デバイ
    スによる範囲指定操作で指定された範囲内にあるか否か
    を判定し、指定範囲内にあることが判定された場合に、
    任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す処理を行な
    うものであることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】 請求項1のデータ引き渡し装置に於い
    て、処理装置は、入力デバイスによるスイッチ操作が行
    なわれた時の座標が、このスイッチ操作に先立つ入力デ
    バイスによる範囲指定操作で指定された範囲外にあるか
    否かを判定し、指定範囲外にあることが判定された場合
    に、任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す処理を
    行なうものであることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】 ユーザーが任意に表示する操作対象に対
    し、入力デバイスによる任意範囲の範囲指定操作に続い
    て入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時に、
    任意指定範囲内のデータを引き渡し先データに基づいて
    引き渡し先へ渡す、データ引き渡し方法。
  5. 【請求項5】 請求項4のデータ引き渡し方法に於い
    て、入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時の
    座標が、このスイッチ操作に先立つ入力デバイスによる
    範囲指定操作で指定された範囲内にあるか否かを判定
    し、指定範囲内にある場合には、任意指定範囲内のデー
    タを引き渡し先へ渡すようにしたことを特徴とするも
    の。
  6. 【請求項6】 請求項4のデータ引き渡し方法に於い
    て、入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時の
    座標が、このスイッチ操作に先立つ入力デバイスによる
    範囲指定操作で指定された範囲外にあるか否かを判定
    し、指定範囲外にある場合には、任意指定範囲内のデー
    タを引き渡し先へ渡すようにしたことを特徴とするも
    の。
  7. 【請求項7】 引き渡し先データを有すると共に入力デ
    バイスを備えたコンピュータに、入力デバイスにより範
    囲指定されたデータを、前記引き渡し先へ渡すための処
    理を行なわせるためのプログラムを記録した記録媒体で
    あって、ユーザーが任意に表示する操作対象に対し、入
    力デバイスによる任意範囲の範囲指定操作に続いて入力
    デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時に、前記引
    き渡し先データに基づいて任意指定範囲内のデータを引
    き渡し先へ渡す処理をコンピュータに行なわせるための
    プログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 入力デバイスを備えたコンピュータに、
    入力デバイスにより範囲指定されたデータを、後述の引
    き渡し先へ渡すための処理を行なわせるためのプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、予め、引き渡し先デー
    タを準備し、ユーザーが任意に表示する操作対象に対
    し、入力デバイスによる任意範囲の範囲指定操作に続い
    て入力デバイスによるスイッチ操作が行なわれた時に、
    前記引き渡し先データに基づいて任意指定範囲内のデー
    タを引き渡し先へ渡す処理をコンピュータに行なわせる
    ためのプログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8のプログラムを
    記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによるスイッ
    チ操作が行なわれた時の座標が、このスイッチ操作に先
    立つ入力デバイスによる範囲指定操作で指定された範囲
    内にあるか否かを判定し、指定範囲内にある場合には、
    任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すようにした
    ことを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによるスイ
    ッチ操作が行なわれた時の座標が、このスイッチ操作に
    先立つ入力デバイスによる範囲指定操作で指定された範
    囲外にあるか否かを判定し、指定範囲外にある場合に
    は、任意指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すように
    したことを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】 請求項9のプログラムを記録した記録
    媒体に於いて、任意範囲指定後に、指定範囲内のデータ
    を一時記憶させておき、前記指定範囲をオブジェクトと
    してその上で入力デバイスによるスイッチ操作が行なわ
    れた時、このオブジェクトの値としてのデータを前記一
    時記憶させておいたデータと照合し、これ等2つのデー
    タが同一内容である場合に、指定範囲内のデータを引き
    渡し先へ渡すようにしたことを特徴とするもの。
  12. 【請求項12】 請求項9のプログラムを記録した記録
    媒体に於いて、範囲指定後にこの指定範囲を予め定めた
    規則で拡大した上で、前記判定処理を行なうようにした
    ことを特徴とするもの。
  13. 【請求項13】 請求項9のプログラムを記録した記録
    媒体に於いて、入力デバイスのカーソルを、範囲指定後
    にこの指定範囲内に移動させるようにしたことを特徴と
    するもの。
  14. 【請求項14】 音声入力装置を備え、ユーザーから任
    意に発せられた言葉の音声認識を行なうコンピュータ
    に、請求項13に係る処理を行なわせるためのプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、範囲指定したいとして
    ユーザーから発せられた言葉の音声認識結果を受け取
    り、この認識結果の文字列と表示文字列との一致を判定
    し、一致する場合にはその表示文字列にフォーカスし
    て、前記入力デバイスによるスイッチ操作に相当する制
    御を行なうことにより、この文字列を引き渡し先へ渡す
    ようにしたことを特徴とするもの。
  15. 【請求項15】 音声入力装置を備え、ユーザーから発
    せられた言葉の音声認識を行なうコンピュータに、請求
    項7または請求項8に係る処理を行なわせるためのプロ
    グラムを記録した記録媒体であって、範囲指定したいと
    してユーザーから発せられた言葉の音声認識結果を受け
    取り、この認識結果の文字列を編集し得る編集ボックス
    を表示するようにしたことを特徴とするもの。
  16. 【請求項16】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、範囲指定したい任意の位
    置に入力デバイスのカーソルを置いた時に、予め定めた
    規則で範囲指定するようにしたことを特徴とするもの。
  17. 【請求項17】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、範囲指定したい任意の位
    置でスイッチ操作を行なった時に、予め定めた規則で範
    囲指定するようにしたことを特徴とするもの。
  18. 【請求項18】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、範囲指定したい任意の位
    置で最初のスイッチ操作を行なった後、予め定めた時間
    内に次のスイッチ操作を行なうことにより、予め定めた
    規則で指定範囲を設定するようにしたことを特徴とする
    もの。
  19. 【請求項19】 請求項17または請求項18のプログ
    ラムを記録した記録媒体に於いて、前記任意指定範囲を
    入力デバイスの操作によって拡大または縮小し得るよう
    にしたことを特徴とするもの。
  20. 【請求項20】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、範囲指定したい任意の位
    置で最初のスイッチ操作を行なった後、予め定めた時間
    内に別の位置で次のスイッチ操作を行なうことにより、
    2つの位置間を指定範囲に設定するようにしたことを特
    徴とするもの。
  21. 【請求項21】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、前記操作対象が文書であ
    る場合、入力デバイスによる範囲指定操作によってデー
    タを指定した時、このデータが熟語や文として不完全で
    あるか否かのチェックを行ない、不完全である場合に
    は、前記指定範囲を拡大または縮小して補完するように
    したことを特徴とするもの。
  22. 【請求項22】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスの操作対象
    を予め定めた規則により範囲分割を行なっておき、その
    複数の分割範囲の内の任意分割範囲を入力デバイスによ
    って指示することにより、範囲指定するようにしたこと
    を特徴とするもの。
  23. 【請求項23】 請求項22のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、複数の分割範囲を連続または不連続に
    指示し、範囲指定し得るようにしたことを特徴とするも
    の。
  24. 【請求項24】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲
    指定操作によってデータを指定した時、この範囲指定操
    作の最後に起こるスイッチを離す操作により、指定範囲
    内のデータを引き渡し先へ渡すようにしたことを特徴と
    するもの。
  25. 【請求項25】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲
    指定操作によってデータを指定した後、予め定めた時間
    が経過したら、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡す
    ようにしたことを特徴とするもの。
  26. 【請求項26】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲
    指定操作によってデータを指定した後、入力デバイスが
    具えたスイッチとは別のスイッチを押す操作によって、
    指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡すようにしたこと
    を特徴とするもの。
  27. 【請求項27】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、複数の引き渡し先の中か
    ら1以上の引き渡し先の指定を行なうことができるよう
    にしたことを特徴とするもの。
  28. 【請求項28】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲指定後、この
    指定範囲内で入力デバイスの前記範囲指定の際に使われ
    たスイッチと同一のスイッチを押す操作を行なった場合
    に、引き渡し先を、入力デバイスにより選択可能なメニ
    ューとして表示するようにしたことを特徴とするもの。
  29. 【請求項29】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲指定後この指
    定範囲内に入力デバイスのカーソルを置いた場合に、引
    き渡し先を、入力デバイスにより選択可能なメニューと
    して表示するようにしたことを特徴とするもの。
  30. 【請求項30】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲指定後、この
    指定範囲内で入力デバイスのスイッチを予め定めた時間
    以上押す操作を継続した場合に、引き渡し先を、入力デ
    バイスにより選択可能なメニューとして表示するように
    したことを特徴とするもの。
  31. 【請求項31】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、引き渡し先を入力デバイスにより選択
    可能なメニューとして薄く表示し、このメニューの上に
    入力デバイスのカーソルが置かれた場合に、メニューの
    表示を濃くするようにしたことを特徴とするもの。
  32. 【請求項32】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスを用いた範囲指定操作に
    よりデータを指定した時、範囲指定操作の最後に起こる
    スイッチを離す操作により、このデータの引き渡し先を
    入力デバイスにより選択可能なメニューとして表示する
    ようにしたことを特徴とするもの。
  33. 【請求項33】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスを用いた範囲指定操作の
    最後で、そのまま予め定めた時間が経過するまでスイッ
    チを押す操作を継続することによって、引き渡し先を、
    入力デバイスにより選択可能なメニューとして表示する
    ようにしたことを特徴とするもの。
  34. 【請求項34】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲指定後、指定
    範囲内のデータが属するカテゴリーを調べ、該当するカ
    テゴリーに対応する引き渡し先を選択し、この引き渡し
    先へデータを渡すようにしたことを特徴とするもの。
  35. 【請求項35】 請求項27のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、特定の引き渡し先が指定されたか否か
    をチェックし、特定の引き渡し先が指定された場合に、
    その引き渡し先に対するデータの引き渡しを行なわない
    ようにしたことを特徴とするもの。
  36. 【請求項36】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスの操作対象
    が所有する固有の情報を、その操作対象から得て、入力
    デバイスにより選択可能なメニューに追加し、固有の情
    報が選択された場合には、その情報を指定範囲内のデー
    タと共に引き渡し先へ渡すようにしたことを特徴とする
    もの。
  37. 【請求項37】 請求項36のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスが範囲指定の際に使われ
    たスイッチとは別のスイッチを具えており、範囲指定後
    にこの別のスイッチを押す操作が行なわれた場合、前記
    固有の情報を入力デバイスにより選択可能なメニューと
    して表示するようにしたことを特徴とするもの。
  38. 【請求項38】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、予めユーザー固有の情報
    を登録しておき、指定範囲内のデータを引き渡し先へ渡
    す際に、併せて前記ユーザー固有の情報を渡すようにし
    たことを特徴とするもの。
  39. 【請求項39】 請求項36のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、固有情報として指定範囲内データの引
    き渡し先の指定があるか否かをチェックし、引き渡し先
    の指定がある場合にはこれを引き渡し先とするようにし
    たことを特徴とするもの。
  40. 【請求項40】 請求項39のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、指定範囲内データの引き渡し先を、入
    力デバイスにより選択可能なメニューに追加登録し得る
    ようにしたことを特徴とするもの。
  41. 【請求項41】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、指定範囲内のデータを引
    き渡す際に、そのデータを表示するようにしたことを特
    徴とするもの。
  42. 【請求項42】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、指定範囲内のデータを引
    き渡す際に、その引き渡し先を表示するようにしたこと
    を特徴とするもの。
  43. 【請求項43】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、引き渡し先から指定範囲
    内のデータの処理状況または処理結果を受け取ることが
    出来る場合に、引き渡し先から処理状況または処理結果
    を受け取って表示するようにしたことを特徴とするも
    の。
  44. 【請求項44】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、指定範囲内のデータの文
    字認識を行ない、文字認識された場合にこの文字列を引
    き渡し先へ渡すようにしたことを特徴とするもの。
  45. 【請求項45】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、指定範囲内のデータを引
    き渡し先へ渡す処理に先立って、指定範囲内のデータを
    他言語に翻訳する処理を行なうようにしたことを特徴と
    するもの。
  46. 【請求項46】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる操作
    が可能なスイッチを表示画面上に表示しこれをON状態
    にするか、または入力デバイスが具えるスイッチとは別
    のスイッチをON状態とした場合に、指定範囲内のデー
    タを編集し得る編集ボックスを表示するようにしたこと
    を特徴とするもの。
  47. 【請求項47】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用いた範
    囲指定操作後、指定範囲内のデータを表示すると共にそ
    のデータを編集可能とした、編集ボックスを表示するよ
    うにしたことを特徴とするもの。
  48. 【請求項48】 請求項++または請求項−−のプログ
    ラムを記録した記録媒体に於いて、編集ボックスは、デ
    ータの検索先を、入力デバイスによって選択可能なメニ
    ューとして表示するようにしたことを特徴とするもの。
  49. 【請求項49】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによって操
    作が可能なスイッチを表示画面上に表示し、入力デバイ
    スを用いた範囲指定操作によりデータを指定した後、こ
    のスイッチを押す操作を行なうことによって、指定範囲
    内のデータを引き渡し先へ渡す処理を行なうようにした
    ことを特徴とするもの。
  50. 【請求項50】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用いた操
    作が可能なスイッチを表示画面上に表示し、入力デバイ
    スを用いた範囲指定操作によりデータを指定した後、こ
    のスイッチを押す操作を行なうことによって、範囲指定
    を解除するようにしたことを特徴とするもの。
  51. 【請求項51】 請求項49または請求項50のプログ
    ラムを記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用い
    た操作が可能なスイッチを、入力デバイスを用いた範囲
    指定操作後に、表示画面上に表示するようにしたことを
    特徴とするもの。
  52. 【請求項52】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用いたス
    イッチ操作が可能な、データの引き渡し先を示すスイッ
    チを表示画面上に表示し、このスイッチがON状態の場
    合に、指定範囲内のデータをこの引き渡し先へ渡す処理
    を行なうようにしたことを特徴とするもの。
  53. 【請求項53】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用いた範
    囲指定操作によりデータを指定した後、所定の位置にド
    ラッグアンドドロップする操作によって、指定範囲内の
    データを引き渡し先へ渡す処理を行なうようにしたこと
    を特徴とするもの。
  54. 【請求項54】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスを用いたス
    イッチ操作の後、予め定めた時間内に入力デバイスを用
    いた範囲指定操作が開始したか否かを監視し、その時間
    内に範囲指定操作が開始した場合には、範囲指定操作に
    続く前記一連の処理を行なうようにしたことを特徴とす
    るもの。
  55. 【請求項55】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる操作
    が可能なスイッチを表示画面上に表示しこれをON状態
    にするか、または入力デバイスが具えるスイッチとは別
    のスイッチをON状態とした場合に、範囲指定操作に続
    く前記一連の処理を行なうようにしたことを特徴とする
    もの。
  56. 【請求項56】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲
    指定操作を行なうに際して、前記操作対象がハイパーリ
    ンクを有する場合に、このハイパーリンクを動作不能と
    する処理を行なうようにしたことを特徴とするもの。
  57. 【請求項57】 請求項56のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる操作が可能なスイ
    ッチを表示画面上に表示しこれをON状態にするか、ま
    たは入力デバイスが具えたスイッチとは別のスイッチを
    ON状態とした場合に、前記操作対象のハイパーリンク
    を動作不能とする処理を行なうようにしたことを特徴と
    するもの。
  58. 【請求項58】 請求項56のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、表示画面上に前記操作対象のハイパー
    リンクを動作不能とするメニューを表示し、このメニュ
    ーが選択された場合に、操作対象のハイパーリンクを動
    作不能とする処理を行なうようにしたことを特徴とする
    もの。
  59. 【請求項59】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、入力デバイスによる範囲
    指定操作を行なうに際して、前記操作対象が編集可能で
    ある場合に、操作対象を編集不能とする処理を行なうよ
    うにしたことを特徴とするもの。
  60. 【請求項60】 請求項59のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、入力デバイスによる操作が可能なスイ
    ッチを表示画面上に表示しこれをON状態にするか、ま
    たは入力デバイスが具えたスイッチとは別のスイッチを
    ON状態とした場合に、前記操作対象を編集不能とする
    処理を行なうようにしたことを特徴とするもの。
  61. 【請求項61】 請求項59のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、表示画面上に前記操作対象を編集不能
    とするメニューを表示し、このメニューが選択された場
    合に、前記操作対象を編集不能とする処理を行なうよう
    にしたことを特徴とするもの。
  62. 【請求項62】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、任意指定範囲内のデータ
    の引き渡し先がグローバルメモリであり、このグローバ
    ルメモリを引き渡し先に指定し得ることを特徴とするも
    の。
  63. 【請求項63】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、任意指定範囲内のデータ
    の引き渡し先が検索処理プログラムであり、この検索処
    理プログラムを引き渡し先に指定し得ることを特徴とす
    るもの。
  64. 【請求項64】 請求項63の処理を行なうプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、検索処理プログラムから
    検索結果を受け取って、入力デバイスにより選択可能な
    ハイパーリンクとして表示する表示処理を行なうように
    したことを特徴とするもの。
  65. 【請求項65】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、任意指定範囲内のデータ
    を引き渡し先がエディタプログラムであり、このエディ
    タプログラムを引き渡し先に指定し得ることを特徴とす
    るもの。
  66. 【請求項66】 請求項65のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、エディタプログラムが、ハイパーテキ
    ストを編集するためのプログラムであることを特徴とす
    るもの。
  67. 【請求項67】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、任意指定範囲内のデータ
    を引き渡し先が電子メールなどのメッセージ送信プログ
    ラムであり、このメッセージ送信プログラムを引き渡し
    先に指定し得ることを特徴とするもの。
  68. 【請求項68】 請求項7または請求項8のプログラム
    を記録した記録媒体に於いて、検索処理プログラムを具
    え、入力デバイスを用いた任意範囲指定操作によって指
    定されたデータの、検索処理を行なうようにしたことを
    特徴とするもの。
  69. 【請求項69】 請求項68のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、インデックスを具えていることを特徴
    とするもの。
  70. 【請求項70】 請求項68のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、データベースを備えていることを特徴
    とするもの。
  71. 【請求項71】 請求項70のプログラムを記録した記
    録媒体に於いて、データベースに蓄積するデータの収集
    処理を行なうようにしたことを特徴とするもの。
  72. 【請求項72】 請求項63または請求項68のプログ
    ラムを記録した記録媒体に於いて、検索結果が0件であ
    るという検索結果を受けた場合、データ引き渡し時の表
    示画面を描き替えることなく、検索結果が0件であるこ
    とを表示するようにしたことを特徴とするもの。
  73. 【請求項73】 請求項63または請求項68のプログ
    ラムを記録した記録媒体に於いて、検索結果を受け、デ
    ータ引き渡し時の表示画面を描き替えることなく、検索
    結果を別画面に表示するようにしたことを特徴とするも
    の。
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