JP2000307276A - 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造 - Google Patents

放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造

Info

Publication number
JP2000307276A
JP2000307276A JP11111609A JP11160999A JP2000307276A JP 2000307276 A JP2000307276 A JP 2000307276A JP 11111609 A JP11111609 A JP 11111609A JP 11160999 A JP11160999 A JP 11160999A JP 2000307276 A JP2000307276 A JP 2000307276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
housing
electronic device
heat
heat sink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11111609A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kamiya
愼一 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC AccessTechnica Ltd filed Critical NEC AccessTechnica Ltd
Priority to JP11111609A priority Critical patent/JP2000307276A/ja
Publication of JP2000307276A publication Critical patent/JP2000307276A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製の板部または筐体と金属製の放熱
板との接合部に隙間や亀裂の生じることのない、防水の
確実な放熱板付き構造体並びに電子機器の筐体構造を提
供する。 【解決手段】 電子機器12を収容する筐体14を合成
樹脂製の上ケース16と下ケース18から構成する。下
ケース18の下板181に形成された開口部1811を
金属製の放熱板20により閉塞する。そして、放熱板2
0の外側全周、すなわち放熱板20と開口部1811と
の接合部分1812の外側全周に位置する下ケース18
の箇所には、下ケース18の収縮応力を吸収する収縮応
力吸収部22を設ける構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の発熱部
で発生する熱を大気に放出する放熱板を有する電子機器
用の放熱板付き構造体並びに電子機器の筐体構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】屋外に設置される電子機器は、一般に密
閉可能な筐体内に収容され、電子機器自体を雨や雪から
防水できる構造になっている。そして、この筐体の一部
をアルミ合金等の熱伝導の良好な金属材からなる放熱板
で形成し、この放熱板に電子機器の発熱部を接触させる
ことにより発熱部の熱を筐体外へ放出し、電子機器が過
熱されるのを防止できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器を
収容する筐体は合成樹脂材によってモールド成形され、
そして、放熱板はインサート方式により筐体のモールド
成形時に埋め込んで固定される構造になっている。ま
た、一般に合成樹脂材の熱膨張係数は金属のそれに比べ
て1桁程度大きいため、合成樹脂材がその溶融温度から
室温まで低下する時には、大きな収縮が起こり、その収
縮応力も大きくなる。この結果、筐体とこれにインサー
トされた放熱板との結合部分に大きな収縮応力が作用す
ると、この収縮応力を吸収する手段がいないため、筐体
と放熱板との結合部分に隙間が生じたり、亀裂が生じた
りして、電子機器の筐体構造の防水性を低下させるとい
う問題がある。このことは、筐体が経時変化に伴い収縮
した場合においても生じる。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、筐体に自身の収縮応力を吸収する機
能を持たせることにより、合成樹脂製の板部または筐体
と金属製の放熱板との接合部に隙間や亀裂の生じること
のない、防水の確実な放熱板付き構造体並びに電子機器
の筐体構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、開口部を有する合成樹脂製の板部と、前記
開口部に全周が取着され開口部を塞ぐように配設された
金属製の放熱板とを備えた放熱板付き構造体において、
前記放熱板の外側全周における板部の箇所に、放熱板の
周囲の外側を囲むように、板部の収縮応力を吸収する収
縮応力吸収部が設けられていることを特徴とする。ま
た、本発明は、発熱部を有する電子機器が収容される合
成樹脂製の筐体を備え、前記筐体は金属製の放熱板によ
り閉塞された開口部を有し、前記放熱板は前記発熱部と
接触しこの発熱部の熱を筐体外に放出する電子機器の筐
体構造において、前記放熱板の外側全周に位置する前記
筐体の箇所に、筐体の収縮応力を吸収する収縮応力吸収
部が設けられていることを特徴とする。
【0006】本発明においては、放熱板の外側全周に位
置する板部または筐体の箇所に収縮応力吸収部が設けら
れているので、合成樹脂材からなる板部または筐体に収
縮に伴う応力が発生しても、これを収縮応力吸収部で吸
収することができる。したがって、本発明によれば、合
成樹脂製の板部または筐体と金属製の放熱板との結合部
分に隙間や亀裂の生じることのない、防水の確実な放熱
板付き構造体及び電子機器の筐体構造を提供できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1ないし図3により本発明によ
る放熱板付き構造体及び電子機器の筐体構造の実施の形
態について説明する。図1は電子機器の筐体構造の構成
を示す分解斜視図、図2は筐体の下ケースを下面側から
見た時の斜視図、図3は図2のA−A線に沿う拡大断面
図である。
【0008】図1及び図2において、電子機器12はプ
リント基板121と、このプリント基板121に装着し
た回路部品122から構成され、回路部品122は図示
省略したパワートランジスタ等の発熱部を備えている。
筐体14は電子機器12を水密に収容するもので、合成
樹脂製の上ケース16と下ケース18から構成されてい
る。上ケース16は、四角形の上板161と、この上板
161の周縁に下方に向け鉛直に形成された側板162
とからなる下部が開放する形に成形され、この側板16
2の下端にはフランジ163が形成されている。また、
下ケース18は、四角形の下板181と、この下板18
1の周縁に情報に向け鉛直に形成された側板182とか
らなる上部が開放する形に成形され、この側板182の
上端にはフランジ183が形成されている。
【0009】上記下ケース18の下板181には、四角
状の開口部1811が形成されており、この開口部18
11は、アルミ合金等の熱伝導の良好な金属製の放熱板
20により水密に閉塞されている。放熱板20を開口部
1811に水密に接合する場合は、図3に示すように、
開口部1811の縁部に放熱板20の周縁部を埋め込む
ことで行われる。また、この埋め込みは、下ケース18
のモールド成形時にインサート方式で行われる。
【0010】また、放熱板20の外側全周、すなわち放
熱板20と開口部1811との接合部分1812の外側
全周に位置する下ケース18の箇所には、図1ないし図
3に示すように、下ケース18の収縮応力を吸収する収
縮応力吸収部22が設けられている。この収縮応力吸収
部22は、その断面が下ケース18の板厚の厚さ方向に
弧状に湾曲する湾曲部221から構成され、そして、こ
の湾曲部221の肉厚は下ケース18の肉厚より薄くな
っている。
【0011】下ケース18内の四隅に対応する下板18
1の箇所には、支柱24がそれぞれ鉛直に設けられてお
り、下ケース18内に収容された電子機器12のプリン
ト基板121の四角をタッピングネジ26で締め付ける
ことにより、電子機器12を下ケース18内に装着でき
る構成になっている。なお、電子機器12が下ケース1
8内に装着された状態では、電子機器12における回路
部品122の発熱部が下ケース18の放熱板20と面接
触するように構成されている。また、上ケース16と下
ケース18は、それぞれのフランジ163と183とを
ゴムパッキン等のシール材28を介して重ね合わせた
後、この両フランジの四角部分をタッピングネジ30で
締め付けることにより、水密に結合され、電子機器12
を密封状態に収納できるようになっている。
【0012】上記のように構成された電子機器の筐体構
造においては、放熱板20の外側全周に位置する下ケー
ス18の箇所に収縮応力吸収部22が設けられているの
で、合成樹脂材からなる筐体14、すなわち下ケース1
8に収縮による応力が発生しても、これを収縮応力吸収
部22で吸収することができる。このため、合成樹脂製
の下ケース18と金属製の放熱板20との結合部分に隙
間や亀裂の生じることがなく、筐体14の防水性を確実
にできる。また、筐体14内に収容された電子機器12
の回路部品122の発熱部は下ケース18の放熱板20
に面接触されているから、発熱部の熱は放熱板20によ
り大気に放出され、回路部品122を含めた電子機器1
2の過熱を防止できる。
【0013】なお、上記の実施の形態では、筐体14を
角型の上ケース16と下ケース18で構成した場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されず、球体状な
どの筐体にも適用できる。また、本発明は電子機器を水
密状態に収容する筐体構造のものに限らず、例えば、電
子機器12の回路部品122のみを水密にカバーする構
造体、あるいは電子機器12の回路部品122を気密に
カバーし、かつ放熱を行う構造体、すなわち、開口部を
有する合成樹脂製の板部と、開口部に全周が取着され開
口部を塞ぐように配設された金属製の放熱板とを備える
構造体においても同様に適用することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、放熱板の
外側全周に位置する板部または筐体の箇所に収縮応力吸
収部が設けられているので、合成樹脂材からなる板部ま
たは筐体に収縮に伴う応力が発生しても、これを収縮応
力吸収部で吸収することができる。これにより、合成樹
脂製の板部または筐体と金属製の放熱板との結合部分に
隙間や亀裂の生じることのない、防水の確実な放熱板付
き構造体及び電子機器の筐体構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電子機器の筐体構
造の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における筐体の下ケースを
下面側から見た時の斜視図である。
【図3】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
12……電子機器、122……発熱部を有する回路部
品、14……筐体、16……上ケース、18……下ケー
ス、161……上板、162……側板、181……下
板、182……側板、1811……開口部、20……放
熱板、22……収縮応力吸収部、221……湾曲部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する合成樹脂製の板部と、前
    記開口部に全周が取着され開口部を塞ぐように配設され
    た金属製の放熱板とを備えた放熱板付き構造体におい
    て、 前記放熱板の外側全周における板部の箇所に、放熱板の
    周囲の外側を囲むように、板部に生じる収縮応力を吸収
    する収縮応力吸収部が設けられている、 ことを特徴とする放熱板付き構造体。
  2. 【請求項2】 発熱部を有する電子機器が収容される合
    成樹脂製の筐体を備え、前記筐体は金属製の放熱板によ
    り閉塞された開口部を有し、前記放熱板は前記発熱部と
    接触しこの発熱部の熱を筐体外に放出する電子機器の筐
    体構造において、 前記放熱板の外側全周に位置する前記筐体の箇所に、筐
    体に生じる収縮応力を吸収する収縮応力吸収部が設けら
    れている、 ことを特徴とする電子機器の筐体構造。
  3. 【請求項3】 前記収縮応力吸収部は、その断面が前記
    板部または前記筐体の板厚の厚さ方向に湾曲する湾曲部
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の放熱板
    付き構造体または請求項2記載の電子機器の筐体構造。
  4. 【請求項4】 前記開口部と放熱板とは水密に結合され
    ていることを特徴とする請求項1記載の放熱板付き構造
    体または請求項2記載の電子機器の筐体構造。
  5. 【請求項5】 前記筐体は、上板と該上板の周縁に形成
    された側板とからなる下部が開放する上ケースと、下板
    と該下板の周縁に形成された側板とからなる上部が開放
    する下ケースを備え、前記筐体は、前記上ケースの下部
    と下ケースの上部が結合されて構成され、前記開口部及
    びこの開口部を閉塞する放熱板は前記下ケースの下板に
    設けられていることを特徴とする請求項2記載の電子機
    器の筐体構造。
  6. 【請求項6】 前記上ケースの下部と下ケースの上部と
    は水密に結合されることを特徴とする請求項5記載の電
    子機器の筐体構造。
JP11111609A 1999-04-20 1999-04-20 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造 Pending JP2000307276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11111609A JP2000307276A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11111609A JP2000307276A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000307276A true JP2000307276A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14565688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11111609A Pending JP2000307276A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000307276A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371615A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
US7782618B2 (en) * 2007-08-28 2010-08-24 Hitachi, Ltd. Electronic equipment
US7944697B2 (en) 2007-08-28 2011-05-17 Hitachi, Ltd. Electronic equipment
JP2018032675A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 沖電気工業株式会社 電子機器の筐体
JP2019134083A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 矢崎総業株式会社 樹脂ケースのカバー、及び、箱状体
JP2020202349A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 昭和電工株式会社 電子基板筐体及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371615A (ja) * 2001-06-18 2002-12-26 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
JP4623352B2 (ja) * 2001-06-18 2011-02-02 アイシン精機株式会社 人体局部洗浄装置
US7782618B2 (en) * 2007-08-28 2010-08-24 Hitachi, Ltd. Electronic equipment
US7944697B2 (en) 2007-08-28 2011-05-17 Hitachi, Ltd. Electronic equipment
JP2018032675A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 沖電気工業株式会社 電子機器の筐体
JP2019134083A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 矢崎総業株式会社 樹脂ケースのカバー、及び、箱状体
JP2020202349A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 昭和電工株式会社 電子基板筐体及びその製造方法
JP7358792B2 (ja) 2019-06-13 2023-10-12 株式会社レゾナック 電子基板筐体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6778388B1 (en) Water-resistant electronic enclosure having a heat sink
JP6930653B2 (ja) 電気接続箱
US7209360B1 (en) Leak-tight system for boxes containing electrical and electronic components
JP2004039858A (ja) 電力回路部の防水方法及び電力回路部をもつパワーモジュール
US9673577B2 (en) Power plug device and the manufacturing method thereof
ES2690771T3 (es) Carcasa de plástico derivadora y radiante de calor, resistente a las pisadas, con aletas de refrigeración/soporte y cuerpo de refrigeración revestido de material inyectado, así como procedimiento para su fabricación
JP2000307276A (ja) 放熱板付き構造体並びに電子機器用筐体構造
JP2001168560A (ja) 電子回路ユニット
JP3680362B2 (ja) 電子部品ユニット
JPH054310Y2 (ja)
JP3352963B2 (ja) テレビカメラの放熱装置
JPH08116195A (ja) 回路ユニットのシールド装置
JPH08236664A (ja) 半導体の冷却装置
JP3627502B2 (ja) 電源装置
JPH0429565Y2 (ja)
JPH10173365A (ja) ケースの防水構造
JP2543230Y2 (ja) 液冷式dc−dcコンバータの出力バス構造
JPH11220278A (ja) 発熱部品の放熱構造
JPS5834798Y2 (ja) 密閉筐体におけるプリント板の冷却機構
JP2000059953A (ja) 電気部品の防水構造
JP2005274036A (ja) 電装品収納箱
JPH0314300A (ja) 電磁波シールド部材
JPH073168U (ja) 制御ボックス
JPH10173100A (ja) モールド回路体
JPH1044657A (ja) カード型電子機器