JP2587463Y2 - 電気機器収納用箱体におけるルーバー用フードの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、放熱を必要とする配電
箱等の電気機器収納用箱体を換気するために取り付けら
れるルーバーについて、屋外で使用される場合にルーバ
ーから雨水等の浸入を防ぐためのフードの構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、インバータ、シーケンサ等熱を発
生する制御装置又は放電用照明器具の安定器や変圧器等
を収納した電気機器収納用箱体を換気するため、箱体の
側面にルーバーが取り付けられていた。この電気機器収
納用箱体を屋外で使用するには、雨水等の侵入を防ぐた
めにルーバーを被覆するフードが必要であった。

【０００３】即ち図２及び図３に示すように、電気機器
収納用箱体１の側面に角型の取り付け孔１２を設け、フ
ード１３の底面の開口部１３ａより角型ルーバー１４を
挿入し、その周縁部１４ａをフード１３の背面の開口部
１３ｂを覆うように重ね合わせ、この状態を維持し角型
の取り付け孔１２を覆うように重ね合わせる。そして角
型の取り付け孔１２の角部近傍に設けたネジ挿通口１
２’と、フードの背面の開口部１３ｂの角部近傍に設け
たネジ挿通口１３’と、角型ルーバー１４の角部近傍に
設けたネジ挿通口１４’とのいずれにも挿通するように
ネジ５を箱体の内側から挿通し、締め付け固定してい
た。

【０００４】また、他の手段として図４及び図５に示す
ように、電気機器収納用箱体１の側面に丸型の取り付け
孔２２を設け、フード２３の底面の開口部２３ａより丸
型ルーバー２４を挿入し、その周縁部２４ａをフード２
３の背面の開口部２３ｂに挿通させ、この状態を維持し
丸型の取り付け孔２２に挿通させる。そして周縁部２４
ａに丸型ルーバー固定体２６を螺合させていた。丸型ル
ーバー２４の周縁部２４ａと丸型ルーバー固定体２６は
雄ネジと雌ネジの関係にあり、互いに螺合し固定してい
た。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】このようなルーバー用
フードにおいて、フードの背面の開口部の形状が角型ル
ーバーの場合と丸型ルーバーの場合では異なるため、角
型ルーバーには角型ルーバー用のフードを、丸型ルーバ
ーには丸型ルーバー用のフードをそれぞれ用意しなけれ
ばならなかった。またパッキンも角型と丸型の両方用意
しなければならず、部品管理が煩雑になると共にコスト
の上昇を招くという欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本考案の電気機器収納用箱体におけるルーバー用フ
ードは、該フードの背面の開口部の形状を角型ルーバー
に適合する略四角形状に形成すると共に、各辺の略中間
部を丸型ルーバーに適合する略弧状に形成し、角型ルー
バーと丸型ルーバーの両方に取り付け可能としたもので
ある。

【０００７】

【作用】電気機器収納用箱体の板体とフードを挟んでル
ーバーを取り付けることにより、換気用のルーバーが簡
単に形成される。

【０００８】

【実施例】以下、本考案に係る電気機器収納用箱体にお
けるルーバー用フードの実施例を添付図面に基づいて説
明する。

【０００９】図１において、電気機器収納用箱体１に取
り付けられるフード３は、底面の開口部３ａを備えると
共に、背面の開口部３ｂを備えている。この背面の開口
部３ｂの形状は、角型ルーバー１４に適合する略四角形
状に形成すると共に、各辺の略中間部が丸型ルーバー２
４に適合する略弧状に形成されている。

【００１０】角型ルーバー１４を電気機器収納用箱体１
に取り付ける場合には、電気機器収納用１の側面に角型
の取り付け孔１２を設け、フード３の底面の開口部３ａ
より角型ルーバー１４を挿入し、その周縁部をフード３
の背面の開口部３ｂを覆うように重ね合わせ、この状態
を維持し角型の取り付け孔１２を覆うように重ね合わせ
る。そして角型の取り付け孔１２の角部近傍に設けたネ
ジ挿通口１２’と、フードの背面の開口部３ｂの角部近
傍に設けたネジ挿通口３’と、角型ルーバー１４の角部
近傍に設けたネジ挿通口１４’とのいずれにも挿通する
ようにネジ５を箱体の内側から挿通し、締め付け固定す
る。この場合フード３の背面の開口部３ｂの各辺の角部
は角型ルーバーの角部によって被覆されると共に角型の
取り付け孔１２によって被覆されるので開口となること
はない。一方各辺の略中間部を略弧状に形成した箇所
は、角型ルーバー１４の周縁部によって被覆されると共
にパッキン（図示せず）が施されるので、開口となるこ
とはない。

【００１１】また、丸型ルーバー２４を電気機器収納用
箱体１に取り付ける場合には、電気機器収納用１の側面
に丸型の取り付け孔２２を設け、フード３の底面の開口
部３ａより丸型ルーバー２４を挿入し、その周縁部２４
ａをフード３の背面の開口部３ｂに挿通させ、この状態
を維持し丸型の取り付け孔２２に挿通させる。そして周
縁部２４ａに丸型ルーバー固定体２６を螺合させる。丸
型ルーバー２４の周縁部２４ａと丸型ルーバー固定体２
６は雄ネジと雌ネジの関係にあり、互いに螺合し固定さ
れる。この場合フード３の背面の開口部３ｂの各辺の略
中間部を略弧状に形成した箇所は、角型ルーバー１４の
周縁部によって被覆され、またパッキン（図示せず）が
施されるので、開口となることはない。挿入し、その周
縁部２４ａをフード２３の背面の開口部２３ｂに挿通さ
せ、この状態を維持し丸型の取り付け孔２２に挿通させ
る。そして周縁部２４ａに丸型ルーバー固定体２６を螺
合させていた。丸型ルーバー２４の周縁部２４ａと丸型
ルーバー固定体２６は雄ネジと雌ネジの関係にあり、互
いに螺合し固定していた。この場合フード３の背面の開
口部３ｂの各辺の角部は角型の取り付け孔１１によって
被覆されると共にパッキン（図示せず）が施されるの
で、開口となることはない。一方各辺の略中間部を略弧
状に形成した箇所は、丸型ルーバー２４の周縁部２４ａ
が接触することによって被覆されると共にパッキン（図
示せず）が施されるので、開口となることはない。

【００１２】

【考案の効果】本考案に係るルーバー用フードを用いれ
ば、フードの背面の開口部の形状が角型ルーバーの場合
でも丸型ルーバーの場合でも適合するため、角型ルーバ
ーには角型ルーバー用のフードを、丸型ルーバーには丸
型ルーバー用のフードをそれぞれ用意する必要がなく、
またパッキンも共用型のものを１種類用意するだけでよ
く、角型と丸型ものをそれぞれ用意する必要がなくな
り、そのため部品管理が簡略化されると共にコストを抑
えることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気機器収納用箱体のルーバー用
フードの斜視図である。

【図２】従来の電気機器収納用箱体の要部分解斜視図で
ある。

【図３】従来の電気機器収納用箱体のルーバー用フード
の斜視図である。

【図４】従来の他の電気機器収納用箱体の要部分解斜視
図である。

【図５】従来の他の電気機器収納用箱体のルーバー用フ
ードの斜視図である。

【符号の説明】

１・・・電気機器収納用箱体、３・・・フード、３ａ・
・・底面の開口部、３ｂ・・・背面の開口部、５・・・
ネジ、１２・・・角型の取り付け孔、１４・・・角型ル
ーバー、２２・・・丸型の取り付け孔、２４・・・丸型
ルーバー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H02B 1/56 F24F 7/013 101 H02B 1/28 H05K 7/20

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】各種電気機器を収納する電気機器収納用箱
   体に取り付けられるルーバーを被覆するフードにおい
   て、該フードの背面の開口部の形状を角型ルーバーに適
   合する略四角形状に形成すると共に、各辺の略中間部を
   丸型ルーバーに適合する略弧状に形成し、角型ルーバー
   と丸型ルーバーの両方に取り付け可能な構造とすること
   を特徴とする電気機器収納用箱体におけるルーバー用フ
   ード。