JPH0648250Y2 - 空気調和機の電装部品取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空気調和機の室外ユニットにおける放熱板の
電装部品取付装置に関するものである。

従来の技術 近年、空気調和機室外ユニットの電装部品は、インバー
タ化に伴い、電子制御装置、コンデンサ、トランジス
タ、ダイオード、リアクタ等の電装品が必要となり、そ
れらの中には、運転時、自分自身の発熱により高温とな
るため、風回路側に設けた放熱板に取付けて適正な温度
まで下げる手段がとられている。

以下図面を参照しながら上述した従来の空気調和機の室
外ユニットの電源板放熱部の構造について説明する。

第２図において、１は室外ユニット、２は電源板、３は
送風装置８によって風が流れる風回路空間、４は一方の
面が風回路空間３に面し、他方の面が風回路空間３とは
遮断されるように、室外ユニット１内に設けられた放熱
板、５は放熱板４の風回路空間３とは遮断される面に固
定される電装部品を示す。

考案が解決しようとする問題点 上記構成において、電装部品５については、特性面で同
等であれば外形が異なっても使用される。その場合、第
３図に示したように、放熱板４に固定される電装部品が
5a,5bの様に、同一品で異なる場合、あらかじめ放熱板
４には電装部品固定用のネジ穴が6a,6b,6cの様に３つ開
けられ、電装部品5aを取付ける場合はネジ穴6a,6bを用
い、電装部品5bを取付ける場合はネジ穴6a,6cを用い
る。

ただし、電装部品5aの場合には、ネジ穴6cが開いたまま
となっている為、風回路空間側よりの水、ゴミ等の侵入
を防止する為、ネジ穴6cをシールしなければならないと
いう問題があった。

本考案は、上記問題点に鑑み、形状の異なる電装部品が
取付けられかつ、開いたままになっているネジ穴をなく
すことによって水、ゴミの侵入を防ぐことを目的とする
ものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、電装部品によっ
て不要のネジ穴がふさげる様にネジ穴位置を設けたもの
である。

作用 かかる構造により、開いたままのネジ穴がなくなる為、
水、ゴミ等の侵入を防止するシール作業がなくなる。

実施例 以下、本考案の一実施例について第１図を参考に説明す
る。

同図において、４は放熱板、5a,5bは電装部品、7a,7b,7
c,7dは電装部品5a,5bを取付けるためにあらかじめ開け
られているネジ穴である。

上記構成において、5aの電装部品が用いられる場合は7
c,7dのネジ穴を使って取付けられ、7a,7bのネジ穴は電
装部品5aによってふさがれる。また5bの電装部品が用い
られる場合は7a,7bのネジ穴を使って取付けられ、7c,7d
のネジ穴は電装部品5bによってふさがれる為、どちらの
電装部品を用いた場合でも、水、ゴミの侵入を防ぐシー
ルの作業を行なわなくてもよい。

考案の効果 以上の様に本考案は、２種類の形状の異なる電装部品を
任意に用いることが出来、それに伴う不要ネジ穴のシー
ル作業なしに、確実に放熱板内部への水、ゴミ等の異物
の侵入を防ぐ効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における放熱板の正面図、第
２図は従来例を示す室外ユニットの正面図、第３図は従
来例における放熱板の正面図である。 １……室外ユニット、２……電源板、３……風回路空
間、４……放熱板、5,5a,5b……電装部品、6a,6b,6c,7
a,7b,7c,7d……ネジ穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】送風装置（８）によって風が流れる風回路
   空間（３）に一方の面が面し、電装部品（５）が取付け
   られる他方の面が前記風回路空間（３）とは遮断される
   ように、空気調和機室外ユニット（１）内に放熱板
   （４）を設け、この放熱板（４）に、異なる電装部品
   （5a、5b）が取付け可能なネジ穴（7a〜7d）を設け、こ
   のネジ穴（7a、7b）の位置を取付ける電装部品（5b）に
   よって他方のネジ穴（7c、7d）を閉塞するようにした空
   気調和機の電装部品取付装置。