JP2556436Y2 - 電子機器用筐体 - Google Patents

電子機器用筐体

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JP2556436Y2
JP2556436Y2 JP6211392U JP6211392U JP2556436Y2 JP 2556436 Y2 JP2556436 Y2 JP 2556436Y2 JP 6211392 U JP6211392 U JP 6211392U JP 6211392 U JP6211392 U JP 6211392U JP 2556436 Y2 JP2556436 Y2 JP 2556436Y2
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JP
Japan
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housing
heat
base
circuit board
printed circuit
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JP6211392U
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英一 野田
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、筐体を二段重ねして使
用する電子機器用筐体に関し、特に筐体の小型化に対応
して、筐体内の温度上昇を低減させる電子機器用筐体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器は電源などの発熱する要素を含
んでいるので、放熱により内部温度の上昇を一定値以下
に抑制する必要がある。このような放熱手段として、輻
射、対流および伝導がある。そして、従来の電子機器は
輻射と対流が主に採用されている。輻射および筐体面か
らの対流による放熱では、温度差と筐体の表面積とで放
熱量が決まる。また、筐体内部の加熱空気の対流による
放熱は自然対流と強制対流とに区別される。前者は開口
面積に支配され、後者はファンなどの大きさや数で放熱
量が定まる。
【0003】また、ヒートシンクはパワートランジスタ
などの発熱する電子機器に取り付けて、放熱を促進して
いる。このとき、ヒートシンクの放熱ファンが筐体外部
に露出している場合は、筐体内部の温度上昇は抑えられ
る。しかし、計器などではノイズ規格や製造上の要請か
ら放熱ファンを筐体内部に収納している場合が多く、内
部のヒートシンクスポットのなくなる効果は大きいもの
の、平均内部温度上昇の低減に寄与していない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、昨今は、筐
体の小型化の要請から、電子部品が高密度に実装されて
いる。すると、実現する機能は、高密度実装しても従来
と同一であることから、発熱量も同一となる。しかし、
上述したように、小型化をすると放熱能力が低下するか
ら、内部温度の上昇が大きくなり、機器の使用できる温
度範囲が狭くなるという問題点があった。
【0005】本考案の目的は、放熱効率が高く、高密度
実装に適した電子機器用筐体を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、発熱する電子
部品を搭載する第1のプリント基板を実装し、固定部に
取り付ける第1のベースを有する第1の筐体と、発熱す
る電子部品を搭載する第2のプリント基板を実装し、第
1の筐体に取り付ける第2のベースを有する第2の筐体
と、を少なくとも設けた電子機器用筐体において、次の
構成としたものである。即ち、前記第1の筐体は、前記
第1のベースを、熱伝導性を有する材料で構成されてい
るとともに、前記固定部と接触している構造とし、前記
第1のプリント基板と第1のベースの間に接触して介在
し、熱伝導性と電気的絶縁性を有する材料で構成された
板状の第1の緩衝部材と、熱伝導性を有する材料で構成
されるとともに、前記第2のベースと接触していて、第
2の筐体が取り付けられるカバーと、を具備している。
また、前記第2の筐体は、前記第2のベースを、熱伝導
性を有する材料で構成されているとともに、前記カバー
と接触している構造とし、前記第2のプリント基板と第
2のベースの間に接触して介在し、熱伝導性と電気的絶
縁性を有する材料で構成された板状の第2の緩衝部材を
具備している。そして、前記第1の筐体では、第1のプ
リント基板に搭載された電子部品の熱を前記第1の緩衝
部材および第1のベースを介して前記固定部に伝導して
放熱し、前記第2の筐体では、第2のプリント基板に搭
載された電子部品の熱を前記第2の緩衝部材および第2
のベースを介して第1の筐体に伝導して放熱することを
特徴とする。
【0007】
【作用】本考案の各構成要素は次の作用をする。緩衝部
材はプリント基板とベースとの間に介在して、プリント
基板に搭載された電子部品の熱をベースに伝導する。ベ
ースは、熱伝導性を有する材料で、熱を効率的に固定部
あるいはカバーに放熱する。そして、第2のベースが取
り付けられるカバーは熱伝導性を有する材料で、第1の
筐体内に熱を放熱し、第2の筐体の放熱の手助けをす
る。
【0008】
【実施例】以下図面を用いて本考案を説明する。図1は
本考案の一実施例を示した斜視図である。図において、
10は第1の筐体で、発熱する電子部品を搭載するプリ
ント基板を実装し、壁面もしくはレールなどの固定部に
取り付けるベース(図示せず)を有する。50は第2の
筐体で、発熱する電子部品を搭載するプリント基板を実
装し、第1の筐体10に取り付けるベース(図示せず)
を有する。60はカバーで、熱伝導性を有する材料で構
成されるとともに、筐体50のベースと接触していて、
筐体50が取り付けられる。材料としては、アルミや銅
などの熱伝導率が高く、筐体50を取り付けるに必要な
剛性を備えた材料を用いる。
【0009】図2は図1の装置の筐体50の概念図であ
る。図において、筐体50は、壁面取付け面を省いて通
風口51およびこの通風口51の大きさを制限するリブ
52を有している。通風口の大きさはネジなどの異物が
浸入せず、しかも自然対流を妨げない値にする。70は
プリント基板で、パワートランジスタなどの発熱性電子
部品71やコンデンサなどの受動部品が搭載されてい
る。
【0010】80は板状の緩衝部材で、プリント基板7
0とベース90の間に接触して介在し、熱伝導性と電気
的絶縁性を有する材料で構成されいる。このような材料
はゴム、ゲル、ポッティング材、クッション材などのプ
ラスチックであって、好ましくは熱伝導率などを改良す
るためのシリカなどを添加するとよい。この厚さは、プ
リント基板70から突出するリードやハンダの上がり、
および両面実装をしている基板では実装された部品に比
べ厚くし、絶縁性を確保する。
【0011】ベース90は、熱伝導性を有する材料で構
成されているとともに、固定部と接触している。材料と
しては、カバー60と同様に、アルミや銅などの熱伝導
率が高く、筐体10に取り付けるに必要な剛性を備えた
材料を用いる。
【0012】次にこのように構成された装置の放熱につ
いて説明する。輻射による放熱Q1は、発熱性電子部品
71から筐体50表面から赤外線が放射されることによ
り行われ、通常の熱設計では考慮されない。対流による
ものとしては、通風口51を用いた自然対流による放熱
Q2およびファンクーラを用いた強制対流による放熱Q
2’がある。
【0013】伝導による放熱は、発熱性電子部品71か
らプリント基板70への伝導Q30と、プリント基板7
0表面から裏面への伝導Q31と、プリント基板70か
ら緩衝部材80への伝導Q32と、緩衝部材80表面か
ら裏面への伝導Q33と、緩衝部材80からベース90
への伝導Q34と、ベース90表面から裏面への伝導Q
35およびベース90からカバー60への伝導Q3を組
み合わせたものである。本考案では、特に筐体10に伝
導Q3の放熱を負担させたことに特徴がある。
【0014】図3は図1の装置の筐体10の概念図であ
る。図において、11,12,20,21,30,40
は、それぞれ、通風口51、リブ52、プリント基板7
0、発熱性電子部品71、緩衝部材80、ベース90に
対応する。100は固定部であるレールで、ベース40
が取り付けられる。
【0015】次にこのように構成された装置の放熱につ
いて説明する。筐体50と同じ構成による放熱の説明は
省略する。筐体50のベース90からカバー60への伝
導Q40と、カバー60の表面から裏面へ伝導Q41
と、カバー60から筐体10内部への放熱Q42が行わ
れる。そして、自然対流、強制対流により、筐体10外
に放熱Q4が行われる。
【0016】図4は図1の装置をレール100に取り付
けた状態を示す斜視図である。筐体50は、筐体10の
カバー60に取り付けられている。そして、筐体10は
レール100に取り付けられており、レール100は、
柱100aの桁材としての役割もしている。筐体10の
熱は、レール100及び柱100aから放熱される。
【0017】以上のように、二段に重ねられる筐体にお
いて、筐体10の発熱性電子部品の放熱は、レール10
0への熱伝導により、筐体内部への放熱は減少する。そ
して、筐体50の発熱性電子部品の放熱は、カバー60
と筐体内部へ放熱する。カバー60は、筐体10内部に
放熱する。つまり、筐体50の発熱性電子部品は、筐体
50内部への放熱と、筐体10内部への放熱とにより、
温度上昇が抑えられる。そして、筐体10の発熱性電子
部品は、レールや壁などの大きい構造材に熱伝導を行う
ため、熱の大部分が構造材が引き受ける。その結果、放
熱効率が高く、高密度実装に適している。
【0018】なお、本考案はこれに限定されるものでは
なく、二段に重ねられる筐体だけでなく、多段に重ねら
れる筐体の場合も含む。また、強制冷却のファンクーラ
は、なくてもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案によれば、壁やレールに熱を逃が
す第1の筐体と、自身の筐体内部による放熱と第1の筐
体内部に放熱する第2の筐体とを重ねたので、放熱効率
が高く、高密度実装に適しているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した斜視図である。
【図2】図1の装置の筐体50の概念図である。
【図3】図1の装置の筐体10の概念図である。
【図4】図1の装置をレール100に取り付けた状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10,50 筐体 20,70 プリント基板 21,71 発熱性電子部品 30,80 緩衝部材 40,90 ベース 60 カバー 100 レール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱する電子部品を搭載する第1のプリ
    ント基板を実装し、固定部に取り付ける第1のベースを
    有する第1の筐体と、 発熱する電子部品を搭載する第2のプリント基板を実装
    し、第1の筐体に取り付ける第2のベースを有する第2
    の筐体と、 を少なくとも設けた電子機器用筐体において、 前記第1の筐体は、 前記第1のベースを、熱伝導性を有する材料で構成され
    ているとともに、前記固定部と接触している構造とし、 前記第1のプリント基板と第1のベースの間に接触して
    介在し、熱伝導性と電気的絶縁性を有する材料で構成さ
    れた板状の第1の緩衝部材と、 熱伝導性を有する材料で構成されるとともに、前記第2
    のベースと接触していて、第2の筐体が取り付けられる
    カバーと、 を具備し、 前記第2の筐体は、 前記第2のベースを、熱伝導性を有する材料で構成され
    ているとともに、前記カバーと接触している構造とし、 前記第2のプリント基板と第2のベースの間に接触して
    介在し、熱伝導性と電気的絶縁性を有する材料で構成さ
    れた板状の第2の緩衝部材を具備し、 前記第1の筐体では、第1のプリント基板に搭載された
    電子部品の熱を前記第1の緩衝部材および第1のベース
    を介して前記固定部に伝導して放熱し、前記第2の筐体
    では、第2のプリント基板に搭載された電子部品の熱を
    前記第2の緩衝部材および第2のベースを介して第1の
    筐体に伝導して放熱することを特徴とする電子機器用筐
    体。
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