JPH055280Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ａ 産業上の利用分野 本考案は、被冷却素子等が配設された回路基板
に対して基板上に直接取付けて、被冷却素子等を
至近距離から冷却することができる軸流送風機に
関する。

ｂ 従来の技術 従来、電気回路において、トランジスタ等の発
熱体の冷却用として軸流送風機が用いられてい
る。この場合、軸流送風機は、機器内の換気冷却
を目的としていることから、第６図のような態様
で取付けられている。すなわち、機器のケース１
００等に対して穴１０１を穿け、ここに軸流送風
機１０２を配置して、ネジ１０３およびナツト１
０４により取付ける。

こうして、機器内部の冷却を行つている。

ｃ 考案が解決しようとする課題 しかし、軸流送風機は、機器内を間接的に冷却
するものであるため、トランジスタ等から距離が
離れたり、他の障害物によつて風が遮ぎられてト
ランジスタ等の発熱体の冷却効果を上げることは
できなつた。また、軸流送風機の寸法が大きいこ
とから、取付スペースを要し、装置全体の大型化
を招いていた。

本考案は、上記従来の課題を解決し、小型で、
かつトランジスタ等の発熱体の冷却効果を上げる
ことができる軸流送風機を提供することを目的と
する。

ｄ 課題を解決するための手段 本考案は、上記課題を解決するため、枠体を構
成する送風機フレームと、この送風機フレームの
片面に組付けられたプリント回路基板を備え、こ
のプリント回路基板の板面に円周方向に沿つて複
数の通風穴を穿設し、これら通風穴相互間の支持
部を介して通風穴の中心位置に、フアンを駆動す
る電動機を支持すると共に、上記プリント回路基
板の回路を介して上記電動機の駆動および／また
は制御を行なうようにした軸流送風機において、
上記送風機フレームの外側面にネジ穴を形成した
フランジを設け、かつ上記プリント回路基板に、
送風機フレームの外側面から突出する接続端子を
設け、上記フランジを介して回路基板にネジ止め
し、かつ接続端子を介して電気的に接続したこと
にある。

ｅ 作用 軸流送風機を回路基板のトランジスタ等の発熱
体に近接してフランジを介して、ネジ止めによつ
て回路基板に取付ける。そして、リード線等の端
子を回路基板のパターンにハンダ付け等により装
着して電気的に接続する。こうして、軸流送風機
を回路基板に装着されたトランジスタ等の発熱体
の側に取付けて、直接、発熱体を冷却する。

ｆ 実施例 以下、図示の実施例を参照しながら本考案を詳
細に説明する。

第１図において、１は軸流送風機で、これは、
送風機フレーム２と、送風機フレームにネジ止め
された支持板３と、この支持板３に取付けられた
電動機部４とで構成されている。

送風機フレーム２には、上下面に取付穴２ａが
形成され、かつ、電源接続用のリード線等の端子
５が突設されている。端子５は、送風機フレーム
２内のプリント基板（後述する）と電気的に接続
され、取付け用回路基板に対して、ハンダ付け等
により取付けられる。

上記支持板３の一実施例および電動機部４を第
３図および第４図により説明する。

上記支持板３は、中央部に電動機部４取付け用
の取付穴３ａが形成され、その周面に円周方向に
一定間隔で通風穴３ｂが形成され、かつ、角部に
は送風機フレーム２に対する取付穴３ｃが形成さ
れている。また、上下の縁部には、送風機フレー
ム２に取付けるためのフランジ３ｄが設けられ、
このフランジ３ｄに上記取付穴２ａに対応してネ
ジ孔３ｅが設けられている。この支持板３には、
対応する位置に同様の穴を穿設されたフレキシブ
ルプリント基板６が貼着等により装着されてお
り、このフレキシブルプリント基板６に電動機部
４を駆動制御するための素子等が装着されてい
る。

上記電動機部４は、支持板３の取付穴３ａに一
端部を支持された軸受ハウジング７と、この軸受
ハウジング７に軸受８を介して支持された回転軸
９と、軸受ハウジング７の外周側に同心状で、か
つ、回転軸９と一体に形成された回転子１０と、
軸受ハウジング７の外周面に配置された固定子１
１とで構成されている。

この電動機部４は、フレキシブルプリント基板
５に装着された回転子位置検出素子１２によつて
その位置を検出されて制御される。

１３は、回転子の外周側に配設された回転翼で
ある。

次に上記構成の軸流送風機を使用する場合につ
いて第５図にしたがつて説明する。

トランジスタ等の発熱体が装着された回路基板
１４に対して、軸流送風機１を発熱体の側に配置
する。そして、軸流送風機１の下面側のネジ１５
を外して回路基板１４の下側から穴１４ａを通し
てフランジ３ｄのネジ孔３ｅに螺合して軸流送風
機１を固定する。端子５は回路基板１４の穴１４
ｂを通して、その裏面側でハンダ付けし、回路基
板１４に固定する。こうして、軸流送風機１によ
つて発熱体を直接冷却する。

ｇ 考案の効果 以上述べたように、本考案による軸流送風機に
よれば、枠体を構成する送風機フレームと、この
送風機フレームの片面に組付けられたプリント回
路基板を備え、このプリント回路基板の板面に円
周方向に沿つて複数の通風穴を穿設し、これら通
風穴相互間の支持部を介して通風穴の中心位置
に、フアンを駆動する電動機を支持すると共に、
上記プリント回路基板の回路を介して上記電動機
の駆動および／または制御を行なうようにした軸
流送風機において、上記送風機フレームの外側面
にネジ穴を形成したフランジを設け、かつ上記プ
リント回路基板に、送風機フレームの外側面から
突出する接続端子を設けたので、回路基板のトラ
ンジスタ等の発熱体に近接して軸流送風機を取付
けることができる。

また、軸流送風機は小型なので、発熱体に個々
に取付けることも可能であり冷却効率を向上する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の軸流送風機の一実施例を示す
斜視図、第２図は第１図の分解斜視図、第３図は
支持板を示す斜視図、第４図は第１図のＡ−Ａ線
断面図、第５図は回路基板への取付態様を示す斜
視図、第６図は従来の軸流送風機を示す斜視図で
ある。 １……軸流送風機、２……送風機フレーム、３
……支持板、４……電動機部、５……端子、２ａ
……取付穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体を構成する送風機フレームと、この送風機
   フレームに片面に組付けられたプリント回路基板
   を備え、このプリント回路基板の板面に円周方向
   に沿つて複数の通風穴を穿設し、これら通風穴相
   互間の支持部を介して通風穴の中心位置に、フア
   ンを駆動する電動機を支持すると共に、上記プリ
   ント回路基板の回路を介して上記電動機の駆動お
   よび／または制御を行なうようにした軸流送風機
   において、上記送風機フレームの外側面にネジ穴
   を形成したフランジを設け、かつ上記プリント回
   路基板に、送風機フレームの外側面から突出する
   接続端子を設け、上記フランジを介して回路基板
   にネジ止めし、かつ接続端子を介して電気的に接
   続したことを特徴とする軸流送風機。