JP2000304143A - 弁構造 - Google Patents

弁構造

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JP2000304143A JP11109494A JP10949499A JP2000304143A JP 2000304143 A JP2000304143 A JP 2000304143A JP 11109494 A JP11109494 A JP 11109494A JP 10949499 A JP10949499 A JP 10949499A JP 2000304143 A JP2000304143 A JP 2000304143A
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朋広 脇田
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
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    • F04B39/1073Adaptations or arrangements of distribution members the members being reed valves

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Abstract

(57)【要約】 【課題】リード弁の曲げ疲労破壊や衝撃疲労破壊に対す
る耐久性を向上させることができるリテーナを備えた弁
構造を提供する。 【解決手段】座標原点から弁孔中心Cまでの距離をLと
し、弁孔中心Cでリード弁をY軸方向に押圧して弁孔区
画体(X軸に沿って存在)から離間させたときのリード
弁の自由曲げ形状を座標(x,f(x))で表し、自由
曲げ時のx=Lでの離間長をHとし、自由曲げ形状のy
座標関数f(x)において f(x’)=H/2を充足
するx座標値をx’とする。開弁時に湾曲したリード弁
の背面に当接可能なリテーナの規制面のプロフィルを設
定するに際し、そのプロフィルが座標(x’,f
(x’)−K)(但しKは正の値)を含むようにして、
部分的にリード弁の自由曲げ時の想定ラインよりもX軸
に接近する側に張り出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁孔を持った区画
体と、弁部材と、規制面を持ったリテーナとを備え、前
記リテーナに接近する方向に湾曲した弁部材の背面を該
リテーナの規制面に当接させて弁部材の湾曲を制限する
弁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−151264号公報は、ピス
トン型圧縮機の排出弁組立体を開示する。その排出弁組
立体は、根元が固定されると共に自由端たる先端部で排
出孔を閉塞可能な排出用弁部材と、その弁部材が一定限
度以上に開くのを制限すべく弁部材と向き合って設けら
れた弁止め(リテーナ)とを備えている。この先行技術
では、ピストンシリンダからの圧縮ガスの排出時に弁部
材が開いて弁止めに衝突することに起因する騒音を低減
することを目的として、弁止めの形状を最大許容応力時
の弁部材の湾曲形状に対応させている。即ち、弁止めの
プロフィルをそのプロフィルの各接触点において弁部材
が最大許容応力に達するように設計することで、弁部材
の位置エネルギーが最大となる一方で運動エネルギーが
最小となる瞬間に弁部材が弁止めに衝突するようにし、
両者の衝突に起因する騒音を抑制している。もっと簡単
に言うと、この先行技術は、弁止めのプロフィルを、弁
部材の先端部を閉位置から垂直に押し上げていったとき
の弁部材の自由曲げ形状にほぼ一致させたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リテー
ナを併設した弁構造においては、弁とリテーナとの衝突
による騒音の問題以前に基本的に解決すべき課題があ
る。それは、繰り返し開閉動作にさらされる弁構造の耐
久性を向上させることである。弁構造の耐久性向上とは
具体的には、弁部材が根元で折れるという事態を未然防
止することであり、又、弁部材が閉じて排出孔(弁孔)
の区画体に衝突することに起因する弁部材及び/又は区
画体の欠損を極力防止することである。このような基本
的技術要請の観点から見れば、前記先行技術は満足すべ
き耐久性を備えたものとは言えず、弁部材の曲げ疲労破
壊(根元での折れ)や閉弁時の衝撃疲労破壊(欠損)に
対する耐久性に不安を残していた。
【0004】本発明の目的は、従来よりも弁部材の曲げ
疲労破壊や衝撃疲労破壊に対する耐久性を向上させるこ
とができる弁構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
弁孔を区画する区画体と、前記弁孔を開閉可能な弾性舌
片状の弁部材と、前記弁部材の背面と向き合う規制面を
持ったリテーナとを備え、前記リテーナに接近する方向
に湾曲した弁部材の背面を該リテーナの規制面に当接さ
せて弁部材の湾曲を制限する弁構造において、弁孔を閉
じた状態の弁部材及び区画体の延在方向をX軸方向と
し、前記延在方向と直交する弁部材の湾曲方向をY軸方
向とし、前記弁部材の根元付近から始まる前記リテーナ
規制面のプロフィルの始点を前記X軸及びY軸からなる
二次元座標系(x,y)の原点とすると共に、前記原点
から前記弁孔中心までの距離をLとし、前記弁孔中心に
対応するx座標位置で前記弁部材をY軸方向に押圧して
区画体から離間させたときの当該弁部材の自由曲げ形状
を座標(x,f(x))で表し、自由曲げ時におけるx
=Lでの前記弁部材と前記区画体との離間長をH(即ち
f(L)=H)とし、前記原点と前記弁孔中心との間に
あってf(x’)=H/2の関係を満たすx座標をx’
とし、更にy軸方向へのずれ量をK(但し0<K)とす
るとき、前記リテーナ規制面のプロフィルは、座標
(x’,f(x’)−K)を含むように設定されること
で前記原点から弁孔中心までのx座標範囲において前記
弁部材の自由曲げ時の想定ラインよりも前記区画体に接
近する側に張り出していることを特徴とする。
【0006】この構成によれば、前記二次元座標系
(x,y)の原点と弁孔中心との間にあってf(x’)
=H/2の関係を満たすx座標値(x’)に対応するリ
テーナ規制面プロフィルのy座標値が、自由曲げ時に湾
曲した弁部材のy座標値よりも正のずれ量Kだけ少なく
なっている。そして、その結果、リテーナ規制面のプロ
フィルは、原点から弁孔中心までのx座標範囲におい
て、弁部材の自由曲げ時の想定ラインよりも区画体に接
近する側に張り出す格好となっている。このため、開弁
動作時に弁部材がリテーナに向けて湾曲するに従い、弁
部材がその根元付近から徐々にリテーナの規制面に接触
していく。このとき、弁部材が湾曲の度合いを高めるに
つれて、弁部材背面とリテーナ規制面との当接点(曲げ
支点となる)が前記原点から弁部材の先端部に向けて次
第に移動する。従って、この構成によれば、弁部材の開
弁時に、座標原点(リテーナ規制面のプロフィル始点)
に位置する弁部材の根元に対する応力の集中が回避又は
緩和され、弁部材の曲げ疲労破壊や衝撃疲労破壊に対す
る耐久性が向上する。これに対し、仮にリテーナ規制面
のプロフィルとして弁部材の自由曲げ形状に一致するプ
ロフィルを採用した場合(つまり従来技術の場合)に
は、弁部材の曲げ支点は常に二次元座標系(x,y)の
原点にあって移動することがないため、弁部材の根元へ
の応力集中は避けられない。
【0007】請求項2〜5に記載の各発明は、本発明を
より好ましい構成に限定するものであり、各々の技術的
意義は後述の「発明の実施の形態」の説明で明らかとな
る。そこでの説明に先んじて若干付言するとすれば、請
求項2の弁構造によれば、弁孔中心に対応するx座標位
置(x=L)でのリテーナ規制面と区画体との離間長は
H(=f(L))となって自由曲げ形状のプロフィール
と一致する。請求項3は、ずれ量Kの好ましい範囲につ
いて言及したものであり、その上限値及び下限値の臨界
的意義は後ほど明らかとなる。又、請求項5の弁構造に
よれば、座標の原点から弁孔中心までのx座標範囲にお
けるリテーナ規制面のプロフィルと、弁孔中心以降のx
座標範囲におけるリテーナ規制面のプロフィルとの滑ら
かな連続性を確保し易くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を車輌用空調装置
に用いられる斜板式圧縮機に適用した一実施形態につい
て説明する。図1は斜板式圧縮機の一例である10気筒
の両頭ピストン型斜板式圧縮機を示す。図1に示すよう
に、圧縮機を構成するフロント側のシリンダブロック1
とリヤ側のシリンダブロック2とは図の中央部で接合さ
れている。シリンダブロック1,2の各々には、複数の
シリンダボア8(各五つ)がスラスト方向の中心軸の周
りに等角度間隔にて貫通形成されている。フロント側シ
リンダブロック1の前端面には弁構成体3を介してフロ
ントハウジングカバー5が、リヤ側シリンダブロック2
の後端面には弁構成体4を介してリヤハウジングカバー
6がそれぞれ接合されている。これら弁構成体3,4に
よって各シリンダボア8の一端が封止される。そして、
前記部材1,2,3,4,5及び6は複数の通しボルト
7(一つのみ図示)により互いに締付固定され、これら
により圧縮機のハウジングが構成されている。
【0009】各シリンダボア8の内部には両頭型ピスト
ン9の片頭部が往復動可能に収容されている。ピストン
9の各端面と弁構成体3又は4との間において各シリン
ダボア8内には、ピストン9の往復動に応じて容積変化
する圧縮室が確保される。他方、両シリンダブロック
1,2の接合域にはクランク室10が区画形成されてい
る。このクランク室10内には駆動軸11が回転可能に
設けられている。駆動軸11の前端部は圧縮機ハウジン
グの外に突出し、図示しない動力伝達機構(電磁クラッ
チ等)を介して外部駆動源(車輌エンジン等)に作動連
結されている。クランク室10内において、駆動軸11
上にはカムプレートとしての斜板12が一体回転可能に
固定されている。この斜板12の外周部は前後一対のシ
ュー13を介して各ピストン9に係留されている。この
構成により、駆動軸11の回転運動が斜板12及びシュ
ー13を介してピストン9の往復直線運動に変換され
る。
【0010】フロント及びリヤの各ハウジングカバー
5,6内には環状隔壁14が形成されている。この環状
隔壁14により、各ハウジングカバー5,6とそれに対
応する弁構成体3,4とによって囲まれた空間は、その
隔壁14の内側に位置する吐出室15と、その隔壁14
の外側に位置する吸入室16とに区画されている。吸入
室16と吐出室15とは図示しない外部冷媒回路によっ
て接続されており、この外部冷媒回路と当該圧縮機とで
車輌用空調装置の冷房回路が構成される。外部冷媒回路
から吸入室16に戻された冷媒ガスは、各ピストン9の
往動に伴って後述する各弁構成体3,4の吸入ポート及
び吸入弁を介してシリンダボア8内に吸入される。吸入
されたガスは各ピストン9の復動に伴って圧縮されると
共に、後述する各弁構成体3,4の吐出ポート及び吐出
弁を介して吐出室15に吐出され、その高圧冷媒ガスは
前記外部冷媒回路に再び送り出される。
【0011】前記二つの弁構成体3,4は構造も機能も
等価な組立て体である。図1及び図4に示すように、各
弁構成体は、内側ガスケット21と、吸入弁形成板22
と、区画体としての中央バルブプレート23と、吐出弁
形成板24と、外側ガスケットを兼ねるリテーナプレー
ト25とからなり、この順にシリンダボア側から重ね合
わせて構成されている。
【0012】中央バルブプレート23には、各シリンダ
ボア8に対応して吸入ポート17及び吐出ポート(弁
孔)18がそれぞれ形成されている。吸入ポート17は
吸入室16を各シリンダボア8内の圧縮室に連通させ
る。又、吐出ポート18は各シリンダボア8内の圧縮室
を吐出室15に連通させる。内側ガスケット21にも、
中央バルブプレート23の吸入ポート17及び吐出ポー
ト18に対応して各シリンダボア毎に透孔が形成されて
いる。吸入弁形成板22には、中央バルブプレート23
の各吸入ポート17を開閉可能な吸入弁22aが形成さ
れている。他方、吐出弁形成板24には、中央バルブプ
レート23の各吐出ポート(弁孔)18を開閉可能な吐
出弁24aが形成されている。吸入弁22aも吐出弁2
4aも、各々に対応するポートを開閉可能な弾性舌片状
の弁部材であり、より好ましくはフラッパ型のリード弁
である。
【0013】各弁構成体において吐出弁形成板24の外
側に隣接配置された外側ガスケット兼用のリテーナプレ
ート25は、図2に示すような全体形状を持つ。このリ
テーナプレート25は、吐出弁形成板24に設けられた
各吐出弁24aに対応して略放射状に延びる複数のリテ
ーナ26(本例では5つ)を有している。リテーナ26
は、それに対応する吐出弁24aの湾曲の最大限度を定
めて吐出弁の最大開度を規制することにより吐出弁24
aの保護を図るための部位又は要素である。このため各
リテーナ26は、吐出弁24aの背面と向き合うと共に
そのリテーナに向かって湾曲してきた吐出弁24aの背
面を受け止め(当接)可能な規制面27を有している
(図2及び図4参照)。尚、リテーナプレート25の外
形状は金属母材を加工した時点で得られるものである
が、その付形加工後のプレート表面には、膜厚が数十〜
数百ミクロンのゴム製コーティング層(図示略)が形成
され、リテーナプレート25がガスケットの役目をも兼
ねるようにしている。
【0014】図1,図3及び図4に示すように、各リテ
ーナ26の根元(基端部)は、ハウジングカバー5,6
の一部(吐出室15の区画壁部)と、吐出弁形成板24
以下の弁構成体及びシリンダブロック1,2との間に挟
圧状態で介在されている。また、各リテーナ26の先端
部は、前記隔壁14と中央バルブプレート23以下の弁
構成体との間に挟圧状態で介在されている。各リテーナ
26は概して、その基端部から先端部に向かうにつれて
(つまり図4の左から右に向かうにつれて)中央バルブ
プレート23から次第に離れるように反った形状をなし
ており、規制面27のプロフィルもその反りにほぼ対応
している。そして、各リテーナ26の規制面27の長手
方向中央付近は、吐出弁24aを挟んで吐出ポート18
と対向している。
【0015】本件の特徴点は、吐出弁24aの背面と対
向するリテーナ規制面27のプロフィル(輪郭)の設定
にある。この点を図4及び図5を参照して説明する。図
5では、X軸及びY軸からなる二次元座標系(x,y)
を用いてリテーナ規制面27のプロフィル(実線で示
す)を数学的に記述している。該座標系のX軸は、吐出
ポート(弁孔)18を閉じた状態の吐出弁(弁部材)2
4a及び中央バルブプレート(区画体)23の延在方向
と一致している。又、座標系のY軸は、前記X軸と直交
して吐出弁24aの湾曲方向に向かっている。尚、この
二次元座標系では数学的記述を容易にするために、吐出
弁24aの根元付近から始まるリテーナ規制面27のプ
ロフィルの始点を当該座標系(x,y)の原点(0,
0)とみなしている。更に原点から吐出ポート18の中
心Cまでの距離をLとしている。
【0016】図5のグラフには、本件のリテーナ規制面
27のプロフィル(実線)の他に、参考例たる従来技術
に従ったリテーナのプロフィル(破線)も示されてい
る。この参考例は、前記従来技術(特開平7−1512
64号)に開示された弁止めと等価なものと考えて良
い。即ち、図5の参考例は、図4の構成からリテーナ2
6を除いた状況下で、弁孔中心Cに対応するx座標位置
(つまり吐出ポート18の中心位置)で吐出弁24aを
Y軸方向(つまりボア8側から吐出室15側に向かう方
向)に押圧して中央バルブプレート23から離間させた
ときの当該吐出弁24aの自由曲げ形状を座標(x,f
(x))で表し、グラフ上にプロットしたものである。
このときの吐出弁24aの自由曲げ形状のy座標を示す
関数f(x)は、原点から弁孔中心Cまでのx座標範囲
においてはほぼ下記数2の式で表すことができる。
【0017】
【数2】 但し、弁孔中心Cよりも先のx座標範囲においては、y
座標関数f(x)は必ずしも上記数2の式に一致すると
は限らない。なお、図5に示すように、自由曲げ時にお
ける押圧位置(x=L)での吐出弁24aと中央バルブ
プレート23との離間長をHとすると、f(L)=Hと
なる。
【0018】このような自由曲げ形状に対し、本件のリ
テーナ規制面27のプロフィルは、原点から弁孔中心C
までのx座標範囲において、吐出弁24aの自由曲げ時
の想定ライン(図5の破線)よりも中央バルブプレート
23に接近する側に張り出すように設定されている。よ
り具体的には、前記自由曲げ関数曲線f(x)上におい
て吐出弁24aの押圧点と中央バルブプレート23との
離間長Hの半分の距離(H/2)にあたる位置[つまり
座標(x’,f(x’))]を基準とし、それよりもリ
テーナ規制面27の位置をずれ量K(但し0<K)だけ
中央バルブプレート23寄りに接近させている。換言す
れば、原点と弁孔中心Cとの間にあってf(x’)=H
/2の関係を満たすx座標値をx’とした場合、座標
(x’,f(x’)−K)を通過するような曲線に沿っ
て、リテーナ規制面27のプロフィルが設定されてい
る。このプロフィルは、原点及び前記座標(x’,f
(x’)−K)の他に、座標(L,f(L))=(L,
H)をも含むものとなっている。尚、Y軸方向への前記
ずれ量Kは、前記離間長Hの3%〜20%(より好まし
くは5%〜18%)程度に設定されている。ずれ量Kが
離間長Hの3%未満では、自由曲げ形状曲線との差が少
なく、ずれ量Kだけ意図して接近させることの意味合い
が薄れる。他方、ずれ量Kが離間長Hの20%を超える
と、開弁時に吐出弁24aに却って無理な応力がかかる
おそれがある。
【0019】弁孔中心Cから更に吐出弁の先端方向に向
かうx座標範囲では、本件のリテーナ規制面27のプロ
フィルは特に限定されるものではない。しかしながら、
原点から弁孔中心Cまでのx座標範囲において中央バル
ブプレート23寄りに張り出したプロフィルとの滑らか
な連続性を担保するためには、図5のように、吐出弁2
4aの自由曲げ時の想定ライン(図5の破線)よりも中
央バルブプレート(区画体)23から離れる側に後退し
たプロフィルを設定することが好ましいであろう。ちな
みに、原点から弁孔中心Cまでのx座標範囲におけるプ
ロフィルを基準として、それに対する座標(L,H)で
の接線を描くことで、弁孔中心Cから先のx座標範囲に
おける本件のプロフィル(図5の実線)を容易に設定す
ることができる。
【0020】本件と参考例とのプロフィルの違いがリテ
ーナの機能面に与える影響は、吐出弁24aの開閉動作
時における弁の曲げ支点の移動の有無として現われる。
図6は、参考例において弁孔中心Cでの吐出弁のリフト
量を前記離間長Hの5/8及び7/8とした場合の吐出
弁の反り状況を概念的に示す。同様に図7は、本件にお
いて弁孔中心Cでの吐出弁のリフト量を前記離間長Hの
5/8及び7/8とした場合の吐出弁の反り状況を概念
的に示す。図6(参考例)の場合には、吐出弁のリフト
量をいかように変化させても、吐出弁の曲げ支点Pは常
にx−y座標系の原点にありこれが移動することはな
い。これに対し図7(本件)の場合には、吐出弁のリフ
ト量を増大させるに従い、吐出弁の実質的な曲げ支点が
P0→P1→P2と弁孔中心Cに次第に近づいていく。
このような使用時特性の違いが、吐出弁24aにおける
曲げ応力や、吐出弁24aが弁孔18を再閉塞するとき
に中央バルブプレート23に衝突する速度の違いを生み
出す。
【0021】図8のグラフは、弁孔中心C位置での吐出
弁24aのリフト量と、リフト時に吐出弁に生じた曲げ
応力の実測値との関係を示す。曲げ応力は、リテーナ2
6の根元付近(図3に一点鎖線で示す)にゲージを設定
して測定した。図8からわかるように、参考例の場合に
は、リフト量の増大にほぼ比例して曲げ応力が増大して
いる。これに対し、本件の場合にはリフト量を増大して
いったときでも、リフト量が0.3Hを超える辺りから
曲げ応力の増大傾向が非常に緩やかになっている。従っ
て、例えば吐出弁24aの構成材料等の事情によりその
疲労限界が仮に1000MPaであるとするならば、最
大リフト量が0.7H以上の場合には参考例では弁折れ
の可能性が高いのに対し、その場合でも本件では弁の曲
げ応力が弁折れレベルにまで達しない。このように本件
構成によれば、リフト量の増大に伴う吐出弁の曲げ応力
の上昇が抑制され、結果として曲げ疲労に起因する弁部
材の折れが生じ難くなる。
【0022】図9は、本件リテーナにおいてプロフィー
ルの前記ずれ量Kを0、0.05H及び0.10Hとし
た各場合における、弁孔18の再閉塞時に吐出弁24a
が中央バルブプレート23に衝突するときの速度を示し
たものである。図9のグラフの黒丸は、シリンダボア8
から吐出室15へ吐出されるガス圧(吐出圧Pd)が
1.9MPaのときのデータである。又、黒三角は吐出
圧Pdが2.5MPa、白丸は吐出圧Pdが3.1MP
aのときのデータである。なお、K=0の場合とは参考
例に他ならない。図9からわかるように、いずれの吐出
圧Pdの場合も、本件構成での衝突速度が参考例の場合
よりも低下している。更に一般的傾向として、ずれ量K
を大きくするほど衝突速度が低下している。このように
本件構成によれば、吐出弁24aの中央バルブプレート
23に対する衝突速度が低下して、衝撃疲労に起因する
弁部材の欠けが生じ難くなる。
【0023】本件構成の方が参考例の構成よりも前記衝
突速度が低下傾向にあることは、図10のグラフを参酌
して合理的な説明が可能である。図10は、本件と参考
例の各場合における吐出弁24aのリフト量の時間的変
化を表している。
【0024】吐出弁24aの開閉動作(つまりリフト量
変化)は、ピストン9が下死点位置から上死点位置(弁
構成体に最接近する位置)に向かって復動する圧縮行程
の末期に起きる。具体的に説明すると、ピストンの復動
に基づいてシリンダボア内圧が吐出室内圧を超えようと
する時点t1で吐出弁が開き始める。吐出弁のリフト量
の増大に伴って吐出弁の反発弾性力(元の閉位置に復帰
しようとするバネ弾性力)も次第に増大するが、シリン
ダボアからの吐出噴流の勢いが優っている限り吐出弁の
リフト量は増え続ける。他方、シリンダボアからの吐出
噴流の勢いが次第に低下し、吐出弁に蓄えられた反発弾
性力が相対的に優勢になると、吐出弁が閉じ方向に戻り
始めリフト量が次第に減少する。そして、シリンダボア
内圧と吐出室内圧とが均衡した時点t5で吐出弁が閉じ
切ると共に、反発弾性力もゼロとなる。このように、吐
出弁の開き始め及び開き終わりの事情は、本件と参考例
とで特に異なる点はない。しかし、吐出弁が開き切る前
後でのリフト量の挙動が微妙に異なるために、吐出弁が
閉じ切るときの衝突速度に違いがでる。
【0025】つまり、図10に実線で示す本件の場合に
は、時点t3でリフト量がピークに達すると共にそのリ
フト量曲線自体が正規分布的に整った形状となってい
る。特に本件の場合には、リテーナプロフィルが自由曲
げの想定ラインよりも中央バルブプレート23寄りに張
り出すことで大きく反っているので、リフト量増大に伴
う吐出弁の蓄力もそれだけ早い。従って、その反発弾性
力が吐出噴流の勢いを上回ることになるや否や、その反
発弾性力に基づいて直ちに吐出弁が閉じ方向に向かい始
める。即ち、時点t3でのピークリフト量(実測0.9
3mm)を閉じ切るための所要時間T1(=t5−t
3)の実測値は約0.0003秒であり、その間の弁の
平均閉じ速度は約3.1m/秒である。
【0026】これに対し、図10に一点鎖線で示す参考
例の場合には、時点t2でリフト量がピークに達するも
のの、その後、時点t4まではやや躊躇しながらのリフ
ト量減少となり、時点t4以後は時点t5まで一挙にリ
フト量を減少させる。このような二段階のリフト量減少
となるのは、リテーナプロフィールが吐出弁の自由曲げ
形状に沿っているため、リフト量の絶対値が同じならば
本件構成の場合よりも反発弾性力の蓄積量が相対的に少
なくなることに起因する。つまり、リフト量がピークに
達した直後の一定期間(t4−t2)は、シリンダボア
からの吐出噴流の勢いを強引に打ち負かすだけの反発弾
性力を吐出弁が持ち合せていないのである。故に吐出噴
流の勢いがやや弱まるまでの期間(t4−t2)はやや
躊躇しながらのリフト量減少となる。そして、吐出噴流
の勢いを吐出弁の反発弾性力が明確に凌駕することにな
る時点t4以後は、弁の反発弾性力と弁内外の差圧とに
基づいて吐出弁は一挙に閉じ動作を完了する。従って、
参考例の場合において、吐出弁が実質的な閉じ動作を行
う期間は(t5−t2)というよりもむしろ、T2(=
t5−t4)と理解すべきである。そして、時点t4で
のリフト量の実測値は0.80mm、所要時間T2の実
測値は約0.00023秒であり、その間の弁の平均閉
じ速度は約3.5m/秒である。この値は、本件の場合
の平均閉じ速度(約3.1m/秒)よりも大きい。
【0027】(効果)本実施形態に特有の効果は次の通
りである。 〇 本件のリテーナプロフィルによれば、開弁時におい
て弁部材24aの曲げ応力の上昇が抑制される傾向にあ
るため、参考例に比して曲げ疲労破壊に対する耐久性が
格段に優れている。
【0028】〇 本件のリテーナプロフィルによれば、
弁部材24aが弁孔18を再閉塞する際の中央バルブプ
レート23に対する衝突速度が低下する傾向にあるた
め、参考例に比して衝撃疲労破壊に対する耐久性が格段
に優れている。
【0029】〇 圧縮機の連続運転により高温高圧の吐
出ガスの影響を受けてリテーナ表面のゴムコーティング
が劣化し、そのゴムが、ハウジングカバー5又は6の隔
壁部と中央バルブプレート23との境界の基準位置から
はみ出し、その結果、リテーナプロフィルの始点が二次
元座標系の原点からずれてX軸方向に見掛け上移動する
という困った事態が起こり得る。この点、本件構成によ
れば、前述のように吐出弁のリフト量に応じて弁の曲げ
支点が移動し得るため、ゴム劣化によってリテーナプロ
フィル始点の予期しない変位が生じたとしても、その変
位の影響を吸収できる。そして、何等の不都合も生じる
ことなく当該弁構造は所期の性能を発揮することができ
る。
【0030】(変更例)本発明の実施形態を以下のよう
に変更してもよい。 〇 リテーナプレート25の表面へのゴムコーティング
を省略してもよい。 〇 本件発明は、その適用対象を斜板式圧縮機に限定さ
れるものではなく、リード弁とリテーナとを併設する全
ての装置に適用可能である。
【0031】(付記)前記実施形態及び変更例から把握
できる各請求項に記載した発明以外の技術的思想の要点
を以下に記載する。 (付1)請求項1〜5のいずれか一項に記載の弁構造
を、前記弁孔としての吐出ポート、前記区画体としての
中央バルブプレート及び前記弁部材としての吐出用リー
ド弁を備えてなるピストン型圧縮機の弁構成体に適用す
ること。
【0032】(付2)請求項1〜5のいずれか一項に記
載の弁構造において、前記リテーナの表面にはゴム製コ
ーティングが施されて当該リテーナがガスケットを兼ね
ていること。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の弁構造によ
れば、従来よりも弁部材の曲げ疲労破壊や衝撃疲労破壊
に対する耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例となる斜板式圧縮機の縦断面図。
【図2】弁構成体を構成するリテーナプレートの斜視
図。
【図3】一つのリテーナ付近の吐出室側から見た概略平
面図。
【図4】図3のA−A線でとったリテーナ付近の概略断
面図。
【図5】リテーナ規制面のxy座標系でのプロフィルを
表すグラフ。
【図6】参考例における吐出弁の反り状況を表す図5相
当のグラフ。
【図7】本件における吐出弁の反り状況を表す図5相当
のグラフ。
【図8】吐出弁のリフト量と曲げ応力との関係を示すグ
ラフ。
【図9】ずれ量Kと吐出弁の衝突速度との関係を示すグ
ラフ。
【図10】吐出弁のリフト量の時間変化を示すグラフ。
【符号の説明】
3,4…弁構成体、18…吐出ポート(弁孔)、23…
中央バルブプレート(区画体)、24…吐出弁形成板、
24a…吐出弁(弁部材)、25…リテーナプレート、
26…リテーナ、27…リテーナ規制面、C…弁孔中
心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 裕史 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 石川 光世 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD02 CC06 3H058 AA15 BB40 CD14 CD23 EE05 EE13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁孔を区画する区画体と、前記弁孔を開閉
    可能な弾性舌片状の弁部材と、前記弁部材の背面と向き
    合う規制面を持ったリテーナとを備え、前記リテーナに
    接近する方向に湾曲した弁部材の背面を該リテーナの規
    制面に当接させて弁部材の湾曲を制限する弁構造におい
    て、 弁孔を閉じた状態の弁部材及び区画体の延在方向をX軸
    方向とし、前記延在方向と直交する弁部材の湾曲方向を
    Y軸方向とし、前記弁部材の根元付近から始まる前記リ
    テーナ規制面のプロフィルの始点を前記X軸及びY軸か
    らなる二次元座標系(x,y)の原点とすると共に、前
    記原点から前記弁孔中心までの距離をLとし、前記弁孔
    中心に対応するx座標位置で前記弁部材をY軸方向に押
    圧して区画体から離間させたときの当該弁部材の自由曲
    げ形状を座標(x,f(x))で表し、自由曲げ時にお
    けるx=Lでの前記弁部材と前記区画体との離間長をH
    (即ちf(L)=H)とし、前記原点と前記弁孔中心と
    の間にあってf(x’)=H/2の関係を満たすx座標
    をx’とし、更にy軸方向へのずれ量をK(但し0<
    K)とするとき、 前記リテーナ規制面のプロフィルは、座標(x’,f
    (x’)−K)を含むように設定されることで前記原点
    から弁孔中心までのx座標範囲において前記弁部材の自
    由曲げ時の想定ラインよりも前記区画体に接近する側に
    張り出していることを特徴とする弁構造。
  2. 【請求項2】前記リテーナ規制面のプロフィルは前記座
    標(x’,f(x’)−K)の他に、座標(L,f
    (L))をも含むように設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の弁構造。
  3. 【請求項3】前記ずれ量Kは、x=Lでの弁部材と区画
    体との前記離間長Hの3%〜20%に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の弁構造。
  4. 【請求項4】前記原点から前記弁孔中心までのx座標範
    囲における前記弁部材の自由曲げ形状のy座標を示す関
    数f(x)は、下記数1の式: 【数1】 で表されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    項に記載の弁構造。
  5. 【請求項5】前記弁孔中心から前記弁部材の先端方向に
    向かうx座標範囲においては、前記リテーナ規制面のプ
    ロフィルは、前記弁部材の自由曲げ時の想定ラインより
    も前記区画体から離れる側に後退していることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁構造。
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