JP3635718B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば車両空調装置に使用される圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮機において、冷媒ガスは圧縮室内での圧縮行程で所定圧力に達すると、リード弁を押し退けて瞬間的に吐出室に吐出される。このとき、リード弁に過度の変形を生じると、そのリード弁が変形したまま元の形状に復帰しない状態となったり、破損したりすることがある。このリード弁の塑性変形や破損を防止するために、一般に圧縮機においてはリード弁の開度を規制するためのリテーナが設けられている。例えば、特開平1−134085号公報には、リテーナを吐出室を有するリヤハウジングと一体に形成した圧縮機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、リテーナは、吐出のためのリード弁の数、すなわち気筒数と同じだけ必要である。そして、前記公報の圧縮機においては、複数のリテーナの表面は旋盤加工等によってハウジングの加工時に同時に加工され、リテーナの表面は円錐面の一部を形成する曲面状になる。一方、リード弁は板ばねにより形成されて、平面状である。このため、リード弁が開弁されて、曲面状のリテーナの表面に当接されると、リード弁とリテーナとが1本の稜線上で接触することになる。このため、リテーナ上においてリード弁の位置が安定せず、リード弁はその固定部に対してねじれたり、小きざみに振動したりしやすく、ひいては破損することがあるという問題があった。
【0004】
これを防止するために、リテーナの表面を平面状に加工することが考えれるが、このようにすると、各リテーナを一つずつ切削する必要がある。このため、手間がかかるとともにコストがかかるばかりでなく、リード弁が表面張力によってリテーナに密着して、吐出弁の開閉タイミングが狂ったり、両者の接触面積が大きくなって騒音の原因となる大きな衝突音が発生したりするという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、リテーナを吐出室を有するハウジングと一体に形成しても、リード弁のねじれや振動の発生がなく、信頼性の高い圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、リテーナに、ハウジングの略半径方向に延びる平行な二本の稜線を形成し、リード弁がその稜線との当接により開度規制されるように形成したものである。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1において、リテーナの表面にハウジングの半径方向に延びる溝を形成し、その溝の両側縁に稜線が形成されているものである。請求項3の発明では、請求項2において、溝の少なくとも一端が開放されているものである。
【0008】
請求項4の発明では、請求項2において、溝の両端が閉じられているものである。
【0009】
【作用】
請求項1の発明によれば、リード弁はその開弁時において前記二本の稜線で支持されて、ねじれたり、振動したりすることなく、安定に支持される。また、リテーナ表面のリード弁が当接しない面は、例えば円錐面の一部で構成されていてもよく、複数のリテーナの表面を旋盤等で同時に加工することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、前記二本の稜線を、例えばハウジングのダイカスト時に成形される溝により形成することができる。
請求項3の発明によれば、リード弁の開弁時において、リード弁とリテーナの溝との間に冷媒ガスを流通させることができる。このため、リテーナからの弁離れ性がよく、リード弁の閉弁遅れによる圧縮効果の低下が防止される。
【0011】
請求項4の発明によれば、溝内に冷媒ガスに同伴された潤滑油が貯留される。そして、その潤滑油は、リード弁の開弁時におけるリード弁とリテーナとの衝突による衝撃を吸収する。このため、リード弁とリテーナとの衝突音や振動が防止される。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)
以下に本発明の第1実施例について図1〜図4に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すように、シリンダブロック11は、圧縮機全体のハウジングの一部を構成し、その前端面にはフロントハウジング12が接合されるとともに、後端面にはリヤハウジング13が弁板14、一対の弁形成板15、16を介して接合されている。駆動シャフト17は、前記シリンダブロック11及びフロントハウジング12に一対のラジアルベアリング18、19及びスラストベアリング20、21を介して支持され、その前端とフロントハウジング12との間にはリップシール22が介装されている。
【0014】
圧縮室を形成する複数のシリンダボア23は、シリンダブロック11に互いに平行をなすように貫通形成され、それらの内部には片頭型のピストン24が挿入されている。クランク室25は、シリンダブロック11と、フロントハウジング12との間に区画形成されている。斜板26は、前記駆動シャフト17に傾動可能に嵌挿され、ラグプレート27、支持アーム28、球状連結体29を介して駆動シャフト17と一体回転される。この斜板26の回転は、シュー30を介して各ピストン24のシリンダボア23内での往復動に変換される。
【0015】
斜板26とラグプレート27との間には、圧縮機の停止時において斜板26が最小傾斜角側に付勢保持されるようにバネ31が介在されている。この斜板26の最小傾斜角位置を設定するため、駆動シャフト17上にはストッパ32が取り付けられている。 吸入室33は、リヤハウジング13内の外周部に区画形成されている。吸入室33は、弁板14上の吸入口34を介してシリンダボア23に接続されている。吸入口34は、弁形成板15上のリード弁によりなる吸入弁35によって開閉される。吐出室36は、リヤハウジング13の中央部に区画形成されている。吐出室36は、弁板14上の吐出口37を介してシリンダボア23に接続されている。吐出口37は弁形成板16上のリード弁によりなる吐出弁38によって開閉される。ここで、ピストン24が上死点から下死点に向かう吸入行程においては、吸入室33内の冷媒ガスが吸入弁35を押し退けてシリンダボア23内へ吸入される。そして、ピストン24が下死点から上死点に向かう圧縮行程において、シリンダボア23内のガスが所定圧力まで圧縮されると、その圧縮ガスが吐出弁38を押し退けて吐出室36へ瞬間的に吐出される。この際、吐出弁38は、前記リヤハウジング13の内側に突設された開度を規制するためのリテーナ39に当接されて、過度の変形が加わらないように開度が規制される。
【0016】
前記リテーナ39は、図2に示すように、リヤハウジング13の中心から前記吐出弁38と対向する位置に向かって放射状に、かつリヤハウジング13と一体に突設されている。各リテーナ39には、溝40がリヤハウジング13の半径方向に延びるように形成され、先端において開放している。リテーナ39の表面41は、図3に示すように、中心側から先端部に向かって下り勾配を持つ曲面で構成されている。ここで、溝40と表面41との間の稜線42が、ハウジングの半径方向に延びる2つの部分を有している。
【0017】
以上のように構成された本実施例によれば、シリンダボア23からの圧縮ガスが吐出室36に吐出されると、図3において仮想線で示すように、吐出弁38は、リヤハウジング13に一体形成されたリテーナ39の稜線42にほぼ沿うように当接される。このため、吐出弁38が過度に開放されることがない。また、図4において仮想線で示すように、吐出弁38はリテーナ39の表面41上に平行に形成された二本の稜線42部分によって支持される。このため、吐出弁38は、その開弁時においてねじれたり、振動したりすることなく、安定に支持される。従って、吐出弁38を破損しにくいものとすることができて、圧縮機の信頼性を向上することができる。
【0018】
また、前記リテーナ39の表面41は、吐出弁38との当接部となる稜線42が吐出弁38をねじることなく支持できるようにほぼ平行に形成されていればよく、前記稜線42以外の部分は例えば円錐面の一部で構成されていてもよい。従って、複数のリテーナ39の表面41を旋盤等で同時に加工しても何ら問題なく、リテーナ39の加工を容易にすることができて、製作上有利である。
【0019】
さらに、前記2本の稜線42は、リテーナ39の表面41に溝40を形成することで設けられる。従って、前記溝40を例えばリヤハウジング13のダイカスト成形において型に従って形成することができて、製作が容易である。
【0020】
【別の実施例】
次に、本発明の別の実施例について、前記第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
(第2実施例)
図5に示すように、第2実施例においては、複数の溝51は、両端が開放されて相互に連通されている。この第2実施例においても、ハウジングの半径方向に2本の稜線42が各リテーナ39に形成されている。
【0021】
このように構成すれば、溝51内に冷媒ガスを流通されやすい。このため、吐出弁38がリテーナ39から離れやすいものとなって、吐出弁38の閉弁遅れを防止することができる。従って、ピストン24の吸入行程における圧縮ガスのシリンダボア23内への戻りを防止することができて、圧縮効果の低下が防止される。
(第3実施例)
図6に示すように、第3実施例においては、溝56は、両端部が閉鎖されている。この第3実施例においても、ハウジングの半径方向に2本の稜線42が各リテーナ39に形成されている。
【0022】
このように構成すれば、冷媒ガスに同伴される潤滑油を溝56に貯留することができる。そして、溝56内に貯留された潤滑油は、吐出弁38とリテーナ39の稜線42との衝突による衝撃を吸収する。このため、吐出弁38とリテーナ39との衝突による衝撃音や振動の発生を防止することができる。
(第4実施例)
図7に示すように、第4実施例では、前記第3実施例においてリテーナ39上の溝56の中央両側部に冷媒ガス導入溝61を設けたものである。
【0023】
このように構成すれば、第3実施例と同様に吐出弁38とリテーナ39との衝突による衝撃音や振動の発生を軽減できるとともに、溝56の内外の冷媒ガスや潤滑油が出入りして吐出弁38がリテーナ39から離れやすいものとすることができる。
【0024】
なお、本発明は以下のように変更して実施することもできる。
(1)リテーナ39の数を、吐出弁38の数すなわち気筒数に合わせて、前記実施例に記載のものとは異なる数とすること。
【0025】
(2)リテーナ39上の溝40を切削加工によって形成すること。
(3)図8に示すように、二本の稜線42を略平行ではあるが、正確な平行状態ではない形状とすること。
【0026】
(4)この発明を、前記実施例とは異なるタイプの圧縮機、例えば固定容量片頭ピストン圧縮機、ワブル型圧縮機、両頭ピストン圧縮機、ウェーブカム型圧縮機、スクロール型圧縮機、平板状の吐出弁を有するベーン型圧縮機等において具体化すること。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば以下の優れた効果を奏する。
請求項1の発明によれば、吐出弁の開弁時におけるねじれや振動が防止されて吐出弁を壊れにくいものとすることができて、圧縮機の信頼性を向上することができる。また、複数のリテーナの表面を例えば旋盤等を用いて、同時に加工することができて、製作コスト上有利である。
【0028】
請求項2の発明によれば、リテーナ表面の吐出弁の当接部をハウジングのダイカスト時に形成することができて、製作が容易である。
請求項3の発明によれば、リテーナからの弁離れ性がよく、吐出弁の閉弁遅れによる圧縮効果の低下が防止される。
【0029】
請求項4の発明によれば、吐出弁とリテーナとの衝突による衝撃音や振動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の圧縮機を示す断面図。
【図2】 図1の2−2線断面図。
【図3】 図1の吐出弁の部分を示す拡大断面図。
【図4】 吐出弁の部分をハウジングの外周側から見た拡大断面図。
【図5】 第2実施例の圧縮機の要部を示す断面図。
【図6】 第3実施例の圧縮機の要部を示す断面図。
【図7】 第4実施例の圧縮機の要部を示す拡大部分断面図。
【図8】 別例の圧縮機の要部を示す断面図。
【符号の説明】
11…ハウジングの一部を構成するシリンダブロック、12…ハウジングの一部を構成するフロントハウジング、13…ハウジングとしてのリヤハウジング、23…圧縮室としてのシリンダボア、36…吐出室、37…吐出口、38…リード弁としての吐出弁、39…リテーナ、40、51、56…溝、41…リテーナの表面、42…稜線。

Claims (4)

  1. ハウジングの内部に、吸入ガスを圧縮する圧縮室と、その圧縮室から吐出される圧縮ガスを収容する吐出室とを設け、圧縮室と吐出室との間の吐出口に所定圧力の圧縮ガスを吐出室に吐出させるためのリード弁を設け、そのリード弁の開度を規制するリテーナをハウジングと一体に形成した圧縮機において、
    前記リテーナに、ハウジングの略半径方向に延びる平行な二本の稜線を形成し、リード弁がその稜線との当接により開度規制されるように形成した圧縮機。
  2. 前記リテーナの表面にハウジングの半径方向に延びる溝を形成し、その溝の両側縁に稜線が形成されている請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記溝の少なくとも一端が開放されている請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記溝の両端が閉じられている請求項2に記載の圧縮機。
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