JPH05133325A - 往復動式圧縮機の吐出弁装置 - Google Patents

往復動式圧縮機の吐出弁装置

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Publication number
JPH05133325A
JPH05133325A JP3291628A JP29162891A JPH05133325A JP H05133325 A JPH05133325 A JP H05133325A JP 3291628 A JP3291628 A JP 3291628A JP 29162891 A JP29162891 A JP 29162891A JP H05133325 A JPH05133325 A JP H05133325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
reed valve
valve
retainer
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3291628A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Kawai
克則 河合
Satoru Kato
了 加藤
Akio Saeki
暁生 佐伯
Yuji Kaneshige
雄二 兼重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP3291628A priority Critical patent/JPH05133325A/ja
Publication of JPH05133325A publication Critical patent/JPH05133325A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出リード弁の戻り遅れに起因する圧縮機の
体積効率の低下を防止する。 【構成】 吐出リード弁20は、弁板4に固定されて吐
出ポート18を弾性的に揺動開閉し、リテーナ21の仰
傾湾曲面21aにより開度を規制される。リテーナ21
の仰傾湾曲面21aは、先端に向かうに連れて曲率半径
が徐々に小さくなるように設定されている。吐出行程
中、吐出圧力により、吐出リード弁20は、基端側から
仰傾湾曲面21aに沿って徐々に弾性変形し、しかも先
端に向かうに連れて徐々に大きく弾性変形しながら仰傾
湾曲面21aに衝接していく。この吐出リード弁20の
弾性復元力の作用により、吐出リード弁20はリテーナ
21から剥がれやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な往復動式圧縮機の吐出弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の往復動式圧縮機の弁装置としてリ
ード弁が用いられており(例えば、特開昭62−131
985号公報参照)、図4に示すように、吐出弁におい
ては冷媒が圧縮されるボア100と吐出室103とを仕
切る弁板105にポート106を形成するとともに、弁
板105に板ばね状のリード弁107およびリテーナ1
09を共締めしたものが知られている。このようなリー
ド弁形式の弁装置では、通常時閉弁状態であり、ボア1
00と吐出室103との差圧が開弁圧以上になると、リ
ード弁107は弁板105から離れポート106を開い
て開弁するように設定されている。開弁すると、ボア1
00内で圧縮された冷媒はポート106を通り吐出室1
03に吐出される。なお、リード弁107の開弁度はリ
テーナ109により規制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リード
弁形式の弁装置では、冷媒中に含まれる潤滑油などによ
り、リード弁107がリテーナ109に密着して剥がれ
にくくなることがある。このため、吐出行程から吸入行
程に移行する際、リード弁107の戻り遅れにより吐出
ガスが逆流して、圧縮機の体積効率の低下を招くという
不都合がある。
【0004】本発明は、吐出リード弁の吸入時における
戻り遅れに起因する圧縮機の体積効率の低下を良好に防
止することを解決すべき技術課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポートが貫設
された弁板と、該弁板に固定されて該ポートを弾性的に
揺動開閉するリード弁と、該リード弁の開度を規制する
仰傾湾曲面を有して該弁板に固定されたリテーナとを備
えてなる往復動式圧縮機の吐出弁装置において、前記仰
傾湾曲面は、前記リード弁の先端と対向する側の曲率半
径が基端部より小さく設定されていることを特徴とす
る。
【0006】仰傾湾曲面においては、リード弁の先端と
対向する側に向かうに連れてその曲率半径を徐々に小さ
く設定してもよいし、また仰傾湾曲面を例えばリード弁
の基端と対向する側と、リード弁の先端と対向する側の
2つに分けて、リード弁の先端と対向する側の曲率半径
をリード弁の基端と対向する側の曲率半径より小さく設
定することもできる。また、仰傾湾曲面は、基端側にお
いてその曲率半径を無限大に大きくして平坦面とするこ
ともできる。
【0007】
【作用】本発明の吐出弁装置において、吐出行程中、リ
ード弁が吐出圧力により弾性的に揺動してポートを開
き、リテーナの仰傾湾曲面に衝接する。このとき、本発
明の吐出弁装置において、リテーナの仰傾湾曲面は、リ
ード弁の先端と対向する側の曲率半径がより小さく設定
されている。このためリード弁は、吐出圧力により、リ
テーナの仰傾湾曲面に追従するように弾性変形して衝接
する。詳述すれば、リード弁は、その基端側から順に仰
傾湾曲面に沿って弾性変形し、しかもより小さな曲率半
径をもつ仰傾湾曲面の先端側でより大きく弾性変形しな
がら仰傾湾曲面に衝接していく。このため、リテーナに
衝接したリード弁にはその先端側でより大きな弾性復元
力が作用し、リード弁がリテーナから剥がれやすくな
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。 (第1実施例)この斜板式圧縮機は、図1に示すよう
に、一対のシリンダブロック1a、1bが前後に対設さ
れて結合部分に帰還冷媒の吸入口2と連通する斜板室3
を形成している。各シリンダブロック1a、1bはその
両端をそれぞれ弁板4、5を介してフロントハウジング
6及びリアハウジング7により閉塞されている。フロン
トハウジング6及びリアハウジング7には、径外側に吸
入室8、9が形成され、径内側に吐出室10、11が形
成されている。なお、吸入室8、9はそれぞれ吸入通路
22、23により斜板室3と連通している。また、吐出
室10、11は図示しない吐出通路を介して連通し、リ
ヤ側の吐出室11は図示しない吐出口と連通している。
【0009】各シリンダブロック1a、1bの共通中心
軸孔にはラジアル軸受を介して駆動軸12が挿嵌されて
おり、この駆動軸12はフロント側の弁板4を貫通しフ
ロントハウジング6に支承されている。駆動軸12には
斜板室3内を回転可能に斜板13が固着されており、こ
の斜板13はスラスト軸受を介して各シリンダブロック
1a、1bに支承されている。また、各シリンダブロッ
ク1a、1bには駆動軸12周りに平行状に配列した前
後複数対のボア14が形成され、各ボア14には斜板1
3に一対のシュー15、15を介して係留された両頭形
のピストン16が直動自在に嵌入されている。
【0010】弁板4には、吸入室8とボア14とを連通
する吸入ポート17、及び吐出室10とボア14とを連
通する吐出ポート18が貫設され、弁板5にも同様に吸
入ポート17及び吐出ポート18が貫設されている。弁
板4、5のシリンダブロック1a、1b側の面にはそれ
ぞれ吸入リード弁19が共締めされて、上記吸入ポート
17を弾性的に揺動開閉するようになされている。ま
た、弁板4、5のフロントハウジング6、リヤハウジン
グ7側の面にはそれぞれ吐出リード弁20が共締めされ
て、上記吐出ポート18を弾性的に揺動開閉するように
なされている。そして、吐出リード弁20は同じく弁板
4、5と傾角をもって共締めされたリテーナ21の仰傾
湾曲面21aによってその開度が規制され、吸入リード
弁19はボア14の開口端付近に刻設された図示しない
切欠溝によって同様にその開度が規制されている。
【0011】しかして吐出リード弁20は、図2に示す
ように、吐出ポート18を閉鎖可能に該吐出ポート18
の口径より大きく、かつ一定の幅をもつストレート形状
のものである。また、図3に示すように、リテーナ21
の仰傾湾曲面21aは、吐出リード弁20の基端側に対
向する基端側から吐出リード弁20の先端側に対向する
先端側に向けて、徐々に曲率半径が小さく設定されてい
る。なお、リテーナ21の仰傾湾曲面21aは、吐出リ
ード弁20自身の弾性限度以内の弾性変形により、吐出
リード弁20全体が衝接可能に設定されている。
【0012】この斜板式圧縮機では、図示しない冷媒回
路より吸入口2を介して帰還冷媒が斜板室3に導入さ
れ、斜板室3内の帰還冷媒は吸入通路22、23を介し
て前後の吸入室8、9に導かれる。そして、駆動軸12
の回転により斜板13が介して各ピストン16が各ボア
内14を往復動する。このとき、各吸入室8、9内の帰
還冷媒は、ボア14の圧力低下により吸入リード弁19
が弁板4、5から離れて吸入ポート17を開くので、吸
入ポート17から容積拡大途上のボア14内に吸入され
る。同時に、ボア14の圧力低下と吐出室10、11の
圧力が高いこととにより、吐出リード弁20が弁板4、
5の吐出ポート18の縁部に着座し、ボア14と吐出室
10、11との連通を閉じる。この後、ピストン16の
直動によりボア14の圧力が上昇し、容積縮小途上の各
ボア14内の圧縮冷媒は、弁板4、5の吐出リード弁2
0を開いて吐出ポート18から吐出室10、11に吐出
される。同時に、ボア14の圧力上昇と吸入室8、9の
圧力が低いこととにより、吸入リード弁19が吸入ポー
ト17の縁部に着座し、ボア14と吸入室8、9との連
通を閉じる。
【0013】そして、フロント側の吐出室10内の圧縮
冷媒は図示しない吐出通路を経てリア側の吐出室11に
集められ、リア側の吐出室11内の圧縮冷媒は図示しな
い吐出口から再び冷凍回路に循環される。ここで、この
斜板式圧縮機における吐出弁装置は、リテーナ21の仰
傾湾曲面21aの曲率半径が、先端に向かうに連れて徐
々に小さく設定されている。このため、吐出行程中、吐
出リード弁20は吐出圧力により弾性的に揺動してポー
トを開くとともに、その基端側から順に仰傾湾曲面21
aに沿って弾性変形し、しかも先端に向かうに連れて徐
々に大きく弾性変形しながら仰傾湾曲面21aに衝接し
ていく。したがって、リテーナ21の仰傾湾曲面21a
に衝接した吐出リード弁20には先端に向かうに連れて
徐々に大きくなる弾性復元力が作用しているので、冷媒
中に含まれる潤滑油などにより吐出リード弁20がリテ
ーナ21に密着して剥がれ難くなることを有効に防止で
き、吐出リード弁20の吸入時の戻り遅れに起因する体
積効率の低下を効果的に防止することが可能となる。
【0014】なお、上記実施例では、吐出リード弁20
として均一幅をもつストレート形状のものを使用した
が、吐出ポート18を閉鎖する略円板状の頭部と、該頭
部からくびれて形成された頸部とからなるくびれ形状の
吐出リード弁とすることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の往復動式
圧縮機の吐出弁装置によれば、冷媒中に含まれる潤滑油
などによりリード弁がリテーナに密着して剥がれ難くな
ることを有効に防止でき、リード弁の吸入時の戻り遅れ
に起因する体積効率の低下を効果的に防止することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる斜板式圧縮機の縦断面図であ
る。
【図2】吐出リード弁の形状を示す平面図である。
【図3】実施例の要部断面図である。
【図4】従来装置にかかる断面図である。
【符号の説明】
4、5は弁板、18は吐出ポート、20は吐出リード
弁、21はリテーナ、21aは仰傾湾曲面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼重 雄二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートが貫設された弁板と、該弁板に固
    定されて該ポートを弾性的に揺動開閉するリード弁と、
    該リード弁の開度を規制する仰傾湾曲面を有して該弁板
    に固定されたリテーナとを備えてなる往復動式圧縮機の
    吐出弁装置において、 前記仰傾湾曲面は、前記リード弁の先端と対向する側の
    曲率半径が基端部より小さく設定されていることを特徴
    とする往復動式圧縮機の吐出弁装置。
JP3291628A 1991-11-07 1991-11-07 往復動式圧縮機の吐出弁装置 Pending JPH05133325A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3291628A JPH05133325A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 往復動式圧縮機の吐出弁装置

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JP3291628A JPH05133325A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 往復動式圧縮機の吐出弁装置

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Publication Number Publication Date
JPH05133325A true JPH05133325A (ja) 1993-05-28

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ID=17771421

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JP3291628A Pending JPH05133325A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 往復動式圧縮機の吐出弁装置

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JP (1) JPH05133325A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364629B1 (en) 1999-04-16 2002-04-02 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Valve structure with configured retainer

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62131985A (ja) * 1985-12-05 1987-06-15 Toyoda Autom Loom Works Ltd ピストン型圧縮機の吸入・吐出弁機構

Patent Citations (1)

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