JPH0510257A - 往復動式圧縮機の弁装置 - Google Patents

往復動式圧縮機の弁装置

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JPH0510257A
JPH0510257A JP3163053A JP16305391A JPH0510257A JP H0510257 A JPH0510257 A JP H0510257A JP 3163053 A JP3163053 A JP 3163053A JP 16305391 A JP16305391 A JP 16305391A JP H0510257 A JPH0510257 A JP H0510257A
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JP
Japan
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valve
seat surface
port
valve body
valve seat
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JP3163053A
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Inventor
Satoshi Umemura
聡 梅村
Isato Ikeda
勇人 池田
Naoto Kawamura
川村  尚登
Koichi Ito
浩一 伊藤
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/08Actuation of distribution members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力損失を極力低減しつつ、弁体による弁座
面の摩耗損傷を極力防止する。 【構成】 吸入ポート6aが開口された弁座面6bと、
弁座面に離隔対向するリテーナ26との間に弁体27を
遊装する。弁座面6bは吸入ポートを囲繞するテーパ状
に形成され、弁体の少なくとも着座面27aは該テーパ
面と密合する球面状に形成されている。弁体が着座する
際やポートを開口する際、弁体のエッジ部分が弁座面に
当たることがなく、弁体のエッジ部分による弁座面の摩
耗損傷を確実に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調用に供して好
適な往復動式圧縮機の弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の往復動式圧縮機の弁装置としてリ
ード弁が用いられており、図9に示すように、吐出弁に
おいては冷媒が圧縮されるボア100と吐出室103と
を仕切る弁板105にポート106を形成するととも
に、弁板105に板ばね状の弁107およびリテーナ1
09を共締めしたものが知られている。このようなリー
ド弁形式の弁装置では、常時閉弁状態であり、ボア10
0と吐出室103との差圧が開弁圧以上になると、弁1
07はポート106から離れて開弁するように設定され
ている。開弁すると、ボア100内で圧縮された冷媒は
ポート106を通り吐出室103に吐出される。なお、
弁107の開弁度はリテーナ109により規制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リード
弁形式の弁装置は、前述したように、常時閉弁状態であ
り、ボア100と吐出室103との差圧が弁107の所
定の開弁圧を越えると、弁107は始めて開弁する。す
なわち、弁107は、ボア100と吐出室103との差
圧による弁107を開けようとする力が、弁107の弾
性力よりも大きくなったとき始めて開弁する。このた
め、吐出の際に上記弾性力による抵抗が大きいことか
ら、冷媒は過圧縮となり動力損失を許容しなければなら
なかった。
【0004】また、弁107は上述のように開弁の際の
応答性が悪く、吐出圧の脈動が生じやすい。これらの不
具合を避けるべく、弁板にポートが開口された弁座面を
含む弁室を形成し、この弁室内にポートを挟む領域の差
圧のみに応動して該ポートを開閉する平板状弁体を遊嵌
する手段を採用することもできる。しかし、このような
フロート弁形式の弁装置では、弁体と弁体の外周面を囲
む弁室の内壁面との間に、ポートから吐出又は吸入され
た流体が通過できるようにある程度の間隙を確保する必
要がある。このため、とくにこの弁装置が横置きされた
場合など平板状弁体が横倒しやすくなるので、平板状弁
体が全面同時に弁座面に着座することがほとんどなく、
弁体のエッジ部分で弁座面のポート周辺部が摩耗損傷す
るという不都合が生じる場合がある。また、平板状弁体
が弁座面に着座する際に、弁体と弁座面との接触巾がポ
ート回りでアンバランスになりやすい。すると、弁体が
ポートを開口する際、弁体は上記接触巾が大きい方のエ
ッジを支点として上記接触巾が小さい方から開くことと
なり、弁体がポートを開口する際にも上記エッジ部分で
弁座面が摩耗損傷する場合がある。
【0005】本発明は、動力損失及び吐出脈動を極力低
減し、しかも上記フロート弁形式の弁装置において、開
弁時に流体が通過する上記間隙を確保しつつ、弁体によ
る弁座面の摩耗損傷を極力防止することを解決すべき技
術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の往復動式圧縮機
の弁装置は、ポートが開口された弁座面と、該弁座面に
離隔対向するリテーナとの間に、該ポートを挟む領域の
差圧に応じて該ポートを開閉する弁体を遊装してなり、
前記弁座面が前記ポートを囲繞するテーパ状に形成さ
れ、前記弁体の少なくとも着座面が該テーパ面と密合す
る球面状に形成されていることを特徴とする。
【0007】また、本発明の往復動式圧縮機の弁装置
は、前記弁座面が前記ポートを含む円柱状凹曲面に形成
され、前記弁体の着座面が該円柱状凹曲面と密合する円
柱状凸曲面に形成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の弁装置においては、ポートを挟む領域
において差圧が生じると、その差圧に応じて弁体は弁座
面及びリテーナ間で移動し、これにより弁体が弁座面に
着座してポートを閉じたり、弁体が弁座面から離れてポ
ートを開き、リテーナに当たったりする。
【0009】このように、弁体がポートを挟む領域の差
圧のみに応じて弁体が該ポートを開閉するので、開弁の
際の応答性が向上し、冷媒の過圧縮による動力損失や吐
出脈動を低減できる。そして、弁座面がポートを囲繞す
るテーパ状に形成され、弁体の少なくとも着座面が該テ
ーパ面と密合する球面状に形成された本発明の弁装置で
は、弁体が弁座面に着座する際、球面状に形成された弁
体の着座面がテーパ状に形成された弁座面と密合する。
すなわち、弁体が着座する際や弁体がポートを開口する
際、弁体のエッジ部分が弁座面に当たることがなく、弁
体のエッジ部分による弁座面の摩耗損傷を確実に防ぐこ
とができる。また、弁体が傾いた状態で着座したり、弁
座面に対して偏って着座した場合でも、球面状に形成さ
れた着座面がテーパ状に形成された弁座面に常に一定の
状態で密合するので安定したシール性を発揮できる。
【0010】一方、弁座面がポートを含む円柱状凹曲面
に形成され、弁体の着座面が該円柱状凹曲面と密合する
円柱状凸曲面に形成された本発明の弁装置では、弁体が
着座する際や弁体がポートを開口する際、弁体の着座面
と弁座面とは円柱状曲面同士が当たるので、弁座面の摩
耗損傷を防止できる。また、弁体がポートを開口したと
き弁体の円柱状凸曲面と弁座面の円柱状凹曲面との間に
形成された間隙によりポートからリテーナ側へ流体が流
れる流体通路が確保されるので、弁体の軸方向における
クリアランスを小さく設定して弁体の軸方向遊動を小さ
くすることができる。このため、弁体の軸方向における
傾動が小さくなり、弁体が軸方向に大きく傾いた状態で
着座することが防止でき、弁体の軸方向端面のエッジ部
分により弁座面が摩耗損傷する不都合を防止できる。
【0011】さらに、本発明の弁装置では、弁体がポー
トを開口している時、ポートからリテーナ側へ流れる流
体は弁体の球面又は円柱曲面に沿って案内されるため、
その流れがスムーズとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。 (第1実施例)この斜板式圧縮機は、図1に示すよう
に、一対のシリンダブロック1、2が前後に対設されて
結合部分に帰還冷媒の吸入口3と連通する斜板室4を形
成している。各シリンダブロック1、2はその両端をそ
れぞれアルミ合金系の弁板5、6を介してフロントハウ
ジング7及びリアハウジング8により閉塞されている。
フロントハウジング7及びリアハウジング8には、径内
側に吸入室9、10が形成され、径外側にリング状の吐
出室11、12が形成されている。なお、吸入室9、1
0はそれぞれ吸入通路16、17により斜板室4と連通
している。
【0013】各シリンダブロック1、2の共通中心軸孔
には各シリンダブロック1、2との間にラジアル軸受1
4、15を介して駆動軸18が挿嵌されており、この駆
動軸18はフロント側の弁板5の中心孔5aを貫通しラ
ジアル軸受19及び軸封装置20を介してフロントハウ
ジング7に支承されている。駆動軸18には斜板室4内
を回転可能に斜板23が固着されており、この斜板23
はスラスト軸受21、22を介して各シリンダブロック
1、2に支承されている。また、各シリンダブロック
1、2には駆動軸18周りに平行状に配列した前後複数
対のボア1a、2aが形成され、各ボア1a、2aには
斜板23に一対のシュー24、24を介して係留された
両頭形のピストン25が直動自在に嵌入されている。
【0014】フロント側の弁板5、及びリヤ側の弁板6
は同じ構成をもっているので、リヤ側の弁板6の構成に
ついて説明する。図2の部分断面図に示すように、リヤ
側の弁板6には、吸入ポート6aが開口されたリング状
の弁座面6bと、弁座面6bに離隔対向するリテーナ2
6とを含んで囲包された弁室6cが形成されている。弁
座面6bは吸入ポート6aを囲繞するテーパ状に形成さ
れている。弁座面6bとリテーナ26との間、すなわち
弁室6cには弁体27が遊装されている。弁体27は、
円板状のものを球形状にプレス加工したもので、上記テ
ーパ状に形成された弁座面6bと密合する球面状に形成
された着座面27aをもっている。吸入ポート6aは弁
室6cを介してボア2aと吸入室10とを連通してい
る。また、リヤ側の弁板6には、吐出ポート6hが開口
されたリング状の弁座面6iと、弁座面6iに離隔対向
するリテーナ26とを含んで囲包された弁室6jが形成
されている。弁座面6iは吐出ポート6hを囲繞するテ
ーパ状に形成されている。弁座面6iとリテーナ26と
の間、すなわち弁室6jには弁体28が遊装されてい
る。弁体28は、円板状のものを球形状にプレス加工し
たもので、上記テーパ状に形成された弁座面6iと密合
する球面状に形成された着座面28aをもっている。吐
出ポート6hは弁室6jを介してボア2aと吐出室12
とを連通している。
【0015】図3に図2のA矢視図を示すように、リテ
ーナ26は、リング部26aと、弁室6jの外周にそっ
てほぼ等間隔で4個形成された舌片部26bとから構成
されている。なお、リテーナ26は弁板6に形成された
凹部6dに圧入又は溶接により固定されている。この斜
板式圧縮機では、駆動軸18が回転して斜板23が回転
すると、ピストン25が各ボア1a、2a内を往復動
し、ボア1a、2aの容積拡大による吸入行程、ボア1
a、2aの容積縮小による圧縮行程が交互に行われる。
【0016】上記吸入行程の際には、図示しない冷凍回
路より吸入口3を介して斜板室4内に帰還した帰還冷媒
は、吸入通路16、17を通り、フロント側では吸入室
9に導出され、リヤ側では吸入室10に導出される。こ
こで、ボア2aが容積拡大して吸入行程に至ったときを
説明する。このときには、ボア2a内が減圧されるの
で、差圧が生じ、リヤ側の弁体27、28はボア2a側
に寄せられる。そのため、吐出用の弁体28は弁座面6
iに着座し吐出ポート6hを閉じるとともに、吸入用の
弁体27はリテーナ26に当たり吸入ポート6aを開口
する。したがって、吸入室10の冷媒は吸入ポート6
a、弁室6cを介して容積拡大途上のボア2a内に吸入
される。
【0017】この後、ボア2aが容積縮小するため、ボ
ア2a内が増圧され、吐出用の弁体28は吐出室12側
に、吸入用の弁体27は吸入室10側に寄せられる。そ
のため、吸入用の弁体27は弁座面6bに着座し吸入ポ
ート6aを閉じるとともに、吐出用の弁体28はリテー
ナ26に当たり吐出ポート6hを開口する。したがっ
て、ボア2a内の圧縮冷媒は吐出ポート6h、弁室6j
を介して吐出室12に吐出される。
【0018】なお、フロント側の弁板5についてもリヤ
側の弁板6と同様に作用する。そして、フロント側の吐
出室11内の圧縮冷媒は図示しない吐出通路を経てリア
側の吐出室12に集められ、リア側の吐出室12内の圧
縮冷媒は図示しない吐出口から再び冷凍回路に循環され
る。ここで、この斜板式圧縮機では、吸入弁側を考えた
場合(吐出弁側も同様)、球面状に形成された弁体27
の着座面27aがテーパ状に形成された弁座面6bと密
合することにより、弁体27は着座状態となる、すなわ
ち、弁体27が着座する際や弁体27が吸入ポート6a
を開口する際、弁体27のエッジ部分が弁座面6bに当
たることがなく、弁体27のエッジ部分による弁座面6
bの摩耗損傷を確実に防ぐことができる。
【0019】また、弁体27、28が傾いた状態で着座
したり、弁座面6b,6iに対して偏って着座した場合
でも、球面状に形成された着座面27a、28aがテー
パ状に形成された弁座面6b、6iに常に一定の状態で
密合する。このため、吸入用の弁体27における吐出時
のシール性、及び吐出用の弁体28における吸入時のシ
ール性が向上し、圧縮機の体積効率を向上させるのに有
利となる。
【0020】さらに、弁体27、28がポート6a、6
hを開口している時、ポート6a、6hから弁室6c、
6j内に流入した冷媒は弁体27、28の円弧面に沿っ
てリテーナ26側へ流れるため、その流れがスムーズと
なる。したがって、とくに吐出用の弁体28において吐
出ポート6hから弁室6jを介して吐出室12へ流れる
冷媒の流れがスムースとなれば、吐出圧の脈動を低減す
るのに有利となる。
【0021】また、上述したように、リヤ側の弁板6
(フロント側の弁板5も同様)の吸入用の弁体27、吐
出用の弁体28はボア2aと吸入室10、吐出室12と
の差圧のみに応じて往復動してリヤ側の吸入ポート6
a、吐出ポート6hを開閉するので、開弁の際の応答性
が向上する。したがって、冷媒の過圧縮を低減又は回避
するのに有利であり、圧縮効率の向上を図ることが可能
となる。また、吐出圧の脈動を低減するのにも有利とな
る。
【0022】なお、弁体28(弁体27も同様)の形状
は上記したものに限られず、例えば図4に示すように中
実の半球形状としたり、図5に示すように中実の球形状
とすることも可能である。 (第2実施例)図6〜図8に示す第2実施例の弁装置
は、上記圧縮機において、吐出用の弁を改良したもので
ある。
【0023】弁体28は、パイプ状のものを軸方向にス
リットをいれて周方向の一部を開口し、所定長さに切り
取ったもので、円柱状凸曲面に形成された着座面28a
を有している。また、リヤ側の弁板6(フロント側の弁
板5も同様)のボア2a側の端面に吐出ポート6hが形
成され、弁板6のリアハウジング8の端面に上記着座面
28aの円柱状凸曲面と同等の曲率半径を持つ円柱状凹
曲面の弁座面6iが形成されている。なお、弁体28の
軸方向の遊動や傾動は、円柱状凹曲面に形成された弁座
面6iの軸方向長さを決める一対の壁6k、6kによっ
て規制されている。この壁6kと弁体28との間の軸方
向クリアランスは、弁体28の軸方向の遊動や傾動を抑
えるべく小さく設定されている。また、弁体28が吐出
ポート6hを開口し後述するリテーナに当たった状態
で、弁体28が一対の壁6k、6k間からはみ出ない様
に、弁座面6iは十分に深く形成されている。そして、
吐出ポート6hに対向する位置でリヤハウジング8には
棒状のリテーナ26’が溶接により固着されている。こ
のリテーナ26’は吐出室12内に突出し、その先端は
弁体28の開口部28b内に挿入されている。
【0024】この実施例の弁装置では、弁体28が着座
する際や弁体28が吐出ポート6hを開口する際、弁体
28の着座面28aと弁座面6iとは円柱状曲面同士が
当たるので、弁座面6iの摩耗損傷を防止できる。ま
た、弁体28が吐出ポート6hを開口したとき弁体28
の円柱状凸曲面に形成された着座面28aと弁座面6i
との間に形成された間隙により吐出ポート6hから吐出
室12へ流れる流体通路が確保されるので、上記のよう
に弁体28の軸方向におけるクリアランスを小さく設定
して弁体28の軸方向遊動を小さくすることができる。
このため、弁体28の軸方向における傾動が小さくな
り、弁体28が軸方向に大きく傾いた状態で着座するこ
とが防止でき、弁体28の軸方向端面のエッジ部分28
cにより弁座面6iが摩耗損傷する不都合を防止でき
る。
【0025】また、リテーナ26’がリヤハウジング8
側に固着されるので、弁板6を薄くできるとともに、弁
体28がリテーナ26’に衝突する際の衝撃はリテーナ
26’をリヤハウジング8に対して打ち込む方向に作用
するので、リテーナ26’が脱落したりすることを防止
できる。なお、弁座面6iの周方向全体を着座面28a
の円柱状凸曲面と同等の曲率半径をもつ円柱状凹曲面で
形成する例について示したが、開弁時の流体流れをさら
に良くするために、弁座面6iの形状を以下の様にする
こともできる。すなわち、所定のシート巾を確保できる
ように吐出ポート6hから周方向両側に所定の範囲内に
わたってのみ着座面28aの円柱状凸曲面と同等の曲率
半径をもつ円柱状凹曲面で形成し、その外側には該円柱
状凹曲面の接線方向にテーパ面を形成したり又はより大
きな曲率半径をもつ円柱状凹曲面を形成したりすること
もできる。また他の作用、効果については上記第1実施
例と同様なので説明は省略する。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の往復動式
圧縮機の弁装置によれば、弁体の開弁の際の応答性が向
上するので、冷媒の過圧縮、吐出圧の脈動を低減するこ
とができる。また、弁体が弁座面に着座したりポートを
開口したりする際、弁体のエッジ部分により弁座面が摩
耗損傷されることを極力防止でき、弁装置の耐久性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例にかかる斜板式圧縮機の縦断面図で
ある。
【図2】第1実施例にかかる弁板部分の部分断面図であ
る。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】弁体の他の態様を示す部分断面図である。
【図5】弁体の他の態様を示す部分断面図である。
【図6】第2実施例にかかる弁装置の断面図である。
【図7】第2実施例にかかる弁座面を示す斜視図であ
る。
【図8】第2実施例にかかる弁体の斜視図である。
【図9】従来装置にかかる断面図である。
【符号の説明】
6aは吸入ポート、6hは吐出ポート、6b、6iは弁
座面、6cは弁室、26、26’はリテーナ、27、2
8は弁体、27a、28aは着座面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートが開口された弁座面と、該弁座面
    に離隔対向するリテーナとの間に、該ポートを挟む領域
    の差圧に応じて該ポートを開閉する弁体を遊装してな
    り、 前記弁座面は前記ポートを囲繞するテーパ状に形成さ
    れ、前記弁体の少なくとも着座面は該テーパ面と密合す
    る球面状に形成されていることを特徴とする往復動式圧
    縮機の弁装置。
  2. 【請求項2】 ポートが開口された弁座面と、該弁座面
    に離隔対向するリテーナとの間に、該ポートを挟む領域
    の差圧に応じて該ポートを開閉する弁体を遊装してな
    り、 前記弁座面は前記ポートを含む円柱状凹曲面に形成さ
    れ、前記弁体の着座面は該円柱状凹曲面と密合する円柱
    状凸曲面に形成されていることを特徴とする往復動式圧
    縮機の弁装置。
JP3163053A 1991-07-03 1991-07-03 往復動式圧縮機の弁装置 Pending JPH0510257A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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