JP2000303086A - 油圧作動油組成物 - Google Patents

油圧作動油組成物

Info

Publication number
JP2000303086A
JP2000303086A JP11109544A JP10954499A JP2000303086A JP 2000303086 A JP2000303086 A JP 2000303086A JP 11109544 A JP11109544 A JP 11109544A JP 10954499 A JP10954499 A JP 10954499A JP 2000303086 A JP2000303086 A JP 2000303086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mass
butyl
tert
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11109544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4598907B2 (ja
Inventor
Toru Konishi
徹 小西
Yoshinobu Kikuchi
義信 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mitsubishi Oil Corp filed Critical Nippon Mitsubishi Oil Corp
Priority to JP10954499A priority Critical patent/JP4598907B2/ja
Priority to CNB001058975A priority patent/CN1312263C/zh
Publication of JP2000303086A publication Critical patent/JP2000303086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4598907B2 publication Critical patent/JP4598907B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化安定性、潤滑性に優れると共に、従来よ
り使用されていたZn系油圧作動油が混在した場合で
も、Zn系油圧作動油に由来して生成するスラッジの生
成抑制効果に優れている油圧作動油組成物を提供する。 【解決手段】 鉱油及び/または合成油を基油とし、組
成物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
(B)アミン系酸化防止剤、(C)リン系化合物、
(D)分散型粘度指数向上剤及び/または(E)無灰分
散剤をそれぞれ所定量含有させ、かつジチオリン酸亜鉛
を実質的に含有しない油圧作動油組成物により課題を解
決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧作動油組成物に
関し、詳しくは、酸化安定性、潤滑性に優れると共に、
従来より多用されているジチオリン酸亜鉛を添加剤とし
て含有する、いわゆるZn系油圧作動油が混在した場合
でも、Zn系油圧作動油に由来して生成するスラッジの
生成抑制効果に優れた油圧作動油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧機器の油圧回路内には流量制御弁な
ど狭い間隙を有する弁が存在するため、そこで使用する
油圧作動油には異物やゴミの混入が極端に嫌われる。近
年の油圧機器の高圧化、高速化、小型化に伴い油圧作動
油に対する熱的条件がますます厳しくなり、油圧作動油
のスラッジ生成防止性を高めることが重要な課題となっ
てきた。従来の油圧作動油はジチオリン酸亜鉛を添加剤
として用いる、いわゆるZn系油圧作動油が主流であっ
た。しかし近年、ジチオリン酸亜鉛自身の劣化により生
成するスラッジが問題となり、Zn系油圧作動油からジ
チオリン酸亜鉛を使用しない、いわゆる非Zn系油圧作
動油が開発され、市場でも使用されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Zn系
油圧作動油が使用されていた油圧機器において、使用す
る油圧作動油をZn系から非Zn系へ切り替える際に
は、油圧システム内にZn系油圧作動油が必ず数〜数十
%程度残存する。この場合、システム内に残存するジチ
オリン酸亜鉛が非Zn系油圧作動油に希釈され油圧作動
油中のジチオリン酸亜鉛濃度が有効濃度以下になるた
め、Zn系油圧作動油を単独で使用する場合よりもより
早くスラッジ化する傾向にあり、制御弁の閉塞などのト
ラブルを発生しやすくなるという問題が生じてきた。そ
こで、酸化安定性、潤滑性に優れると共に、従来より使
用されていたZn系油圧作動油が混在した場合でも、Z
n系油圧作動油に由来して生成するスラッジの生成抑制
効果に優れた、非Zn系油圧作動油の開発が嘱望されて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧作動油組成
物は上記のような要求性能を満たすものとして開発され
たものであり、本発明の請求項1に記載の油圧作動油組
成物は、鉱油及び/または合成油を基油とし、組成物全
量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、0.0
1〜3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、0.01〜
3質量%、(C)リン系化合物、0.01〜10質量
%、及び、(D)分散型粘度指数向上剤、0.01〜1
0質量%を含有させてなり、かつジチオリン酸亜鉛を実
質的に含有しないことを特徴とするものである。
【0005】また請求項2に記載の油圧作動油組成物
は、鉱油及び/または合成油を基油とし、組成物全量を
基準として(A)フェノール系酸化防止剤、0.01〜
3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、0.01〜3質
量%、(C)リン系化合物、0.01〜10質量%、及
び、(E)無灰分散剤、0.01〜3質量%を含有させ
てなり、かつジチオリン酸亜鉛を実質的に含有しないこ
とを特徴とするものである。
【0006】さらに請求項3に記載の油圧作動油組成物
は、鉱油及び/または合成油を基油とし、組成物全量を
基準として(A)フェノール系酸化防止剤、0.01〜
3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、0.01〜3質
量%、(C)リン系化合物、0.01〜10質量%、
(D)分散型粘度指数向上剤、0.01〜10質量%、
及び、(E)無灰分散剤、0.01〜3質量%を含有さ
せてなり、かつジチオリン酸亜鉛を実質的に含有しない
ことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容をより詳細に
説明する。本発明の油圧作動油組成物における基油は、
通常の潤滑油の基油として用いられる任意の鉱油及び/
または合成油が使用できる。鉱油としては、具体的には
例えば、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑
油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱
ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等
の精製処理等を適宜組み合わせて精製したパラフィン
系、ナフテン系等の油やノルマルパラフィン等が使用で
きる。
【0008】また合成油としては、特に制限はないが、
ポリ−α−オレフィン(1−オクテンオリゴマー、1−
デセンオリゴマー、エチレン−プロピレンオリゴマー
等)及びその水素化物、イソブテンオリゴマー及びその
水素化物、イソパラフィン、アルキルベンゼン、アルキ
ルナフタレン、ジエステル(ジトリデシルグルタレー
ト、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシル
アジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチル
ヘキシルセバケート等)、ポリオールエステル(トリメ
チロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパ
ンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘ
キサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネート
等)、ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキルジ
フェニルエーテル、並びにポリフェニルエーテル等が使
用できる。
【0009】なお、これら潤滑油基油の動粘度は、特に
限定されず任意であるが、潤滑性、冷却性(熱除去性)
に優れ、かつ撹拌抵抗による摩擦ロスが少ない等の点か
ら、通常、40℃における動粘度は好ましくは10〜1
0,000mm2 /s、より好ましくは20〜1,00
0mm2 /sである。またその粘度指数も任意である
が、高温における油膜低下の抑制等の点から、通常、そ
の粘度指数は好ましくは80〜500、より好ましくは
100〜300である。さらにその流動点も任意である
が、冬期におけるポンプ始動性等の点から、通常、その
流動点は、好ましくは−5℃以下、より好ましくは−1
5℃以下である。
【0010】本発明の油圧作動油組成物における(A)
成分は、フェノール系酸化防止剤である。 (A)フェノール系酸化防止剤としては、潤滑油の酸化
防止剤として用いられる任意のフェノール系化合物が使
用可能であり、特に限定されるのもではないが、例え
ば、下記の一般式(1)または一般式(2)で表される
化合物の中から選ばれる1種または2種以上のアルキル
フェノール化合物が好ましいものとして挙げられる。
【0011】
【化1】
【0012】上記一般式(1)中、R1 は炭素数1〜4
のアルキル基を示し、R2 は水素原子または炭素数1〜
4のアルキル基を示し、R3 は水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基、下記の一般式(i)で表される基または
下記の一般式(ii)で表される基を示している。
【0013】
【化2】
【0014】上記一般式(i)中、R4 は炭素数1〜6
のアルキレン基を、またR5 は炭素数1〜24のアルキ
ル基またはアルケニル基を示している。
【0015】
【化3】
【0016】上記一般式(ii)中、R6 は炭素数1〜
6のアルキレン基を示し、R7 は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示し、R8 は水素原子または炭素数1〜4のアル
キル基を示している。
【0017】
【化4】
【0018】上記一般式(2)中、R9 及びR13は、そ
れぞれ個別に、炭素数1〜4のアルキル基を示し、R10
及びR14は、それぞれ個別に、水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基を示し、R11及びR12は、それぞれ個
別に、炭素数1〜6のアルキレン基を示し、Xは炭素数
1〜18のアルキレン基または下記の一般式(iii)
で表される基を示している。
【0019】
【化5】
【0020】上記一般式(iii)中、R15及びR
16は、それぞれ個別に、炭素数1〜6のアルキレン基を
示している。
【0021】一般式(1)において、R1 しては、具体
的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基等が挙げられるが、酸化安定
性に優れる点から、tert−ブチル基が好ましい。ま
た、R2 としては、水素原子または上述したような炭素
数1〜4のアルキル基が挙げられるが、酸化安定性に優
れる点から、メチル基またはtert−ブチル基が好ま
しい。
【0022】一般式(1)において、R3 が炭素数1〜
4のアルキル基である場合は、具体的にはR3 としては
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、
tert−ブチル基等が挙げられるが、酸化安定性に優
れる点から、メチル基またはエチル基であるのが好まし
い。
【0023】一般式(1)で表されるアルキルフェノー
ル化合物の中で、R3 が炭素数1〜4のアルキル基であ
る場合の化合物として特に好ましいものは、2,6−ジ
−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−エチルフェノール及びこれらの混
合物等である。
【0024】一般式(1)中のR3 が一般式(i)で表
される基である場合において、一般式(i)のR4 で示
される炭素数1〜6のアルキレン基は、直鎖状でも分枝
状であっても良く、具体的には例えば、メチレン基、メ
チルメチレン基、エチレン基(ジメチレン基)、エチル
メチレン基、プロピレン基(メチルエチレン基)、トリ
メチレン基、直鎖または分枝のブチレン基、直鎖または
分枝のペンチレン基、直鎖または分枝のヘキシレン基等
が挙げられる。
【0025】一般式(1)で示される化合物が少ない反
応工程で製造できる点で、R4 は炭素数1〜2のアルキ
レン基、具体的には例えば、メチレン基、メチルメチレ
ン基、エチレン基(ジメチレン基)等であることがより
好ましい。
【0026】一方、一般式(i)のR5 で示される炭素
数1〜24のアルキル基またはアルケニル基としては、
直鎖状でも分枝状でも良く、具体的には例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシ基、トリデシル基、テトラデ
シル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシ
ル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘ
ンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシ
ル基等のアルキル基(これらのアルキル基は直鎖状でも
分枝状でも良い);ビニル基、プロペニル基、イソプロ
ペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、
ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル
基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、
テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル
基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基、オクタデカ
ジエニル基、ノナデセニル基、イコセニル基、ヘンイコ
セニル基、ドコセニル基、トリコセニル基、テトラコセ
ニル基等のアルケニル基(これらのアルケニル基は直鎖
状でも分枝状でも良く、また二重結合の位置も任意であ
る);等が挙げられる。
【0027】R5 としては、基油に対する溶解性に優れ
る点から、炭素数4〜18のアルキル基、具体的には例
えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシ基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシ
ル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル
基等のアルキル基(これらのアルキル基は直鎖状でも分
枝状でも良い)が好ましく、炭素数6〜12の直鎖状ま
たは分枝状アルキル基がより好ましく、炭素数6〜12
の分枝状アルキル基が特に好ましい。
【0028】一般式(1)で表されるフェノール化合物
の中で、R3 が一般式(i)で表される基である場合の
化合物としては、一般式(i)におけるR4 が炭素数1
〜2のアルキレン基であり、R5 が炭素数6〜12の直
鎖状または分枝状アルキル基であるものがより好まし
く、一般式(i)におけるR4 が炭素数1〜2のアルキ
レン基であり、R5 が炭素数6〜12の分枝状アルキル
基であるものが特に好ましい。
【0029】より具体的により好ましい化合物を例示す
ると、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)酢酸n−ヘキシル、(3−メチル−5
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イ
ソヘキシル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ヘプチル、(3−メチ
ル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
酢酸イソヘプチル、(3−メチル−5−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−オクチル、(3
−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸イソオクチル、(3−メチル−5−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸2−エチルヘ
キシル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸n−ノニル、(3−メチル−5
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イ
ソノニル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)酢酸n−デシル、(3−メチル−
5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸
イソデシル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ウンデシル、(3−メ
チル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸イソウンデシル、(3−メチル−5−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ドデシ
ル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸イソドデシル、(3−メチル−5−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ン酸n−ヘキシル、(3−メチル−5−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソヘキシ
ル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオン酸n−ヘプチル、(3−メチ
ル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸イソヘプチル、(3−メチル−5−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸n
−オクチル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソオクチル、
(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオン酸2−エチルヘキシル、(3−メ
チル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸n−ノニル、(3−メチル−5−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
イソノニル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸n−デシル、(3
−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸イソデシル、(3−メチル−5−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸n−ウンデシル、(3−メチル−5−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソウンデ
シル、(3−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸n−ドデシル、(3−メ
チル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸イソドデシル、(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ヘキシ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸イソヘキシル、(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−ヘプチ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸イソヘプチル、(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−オクチ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸イソオクチル、(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸2−エチルヘ
キシル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)酢酸n−ノニル、(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イソノニ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸n−デシル、(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イソデシル、
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸n−ウンデシル、(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イソウンデシ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸n−ドデシル、(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸イソドデシ
ル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオン酸n−ヘキシル、(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ン酸イソヘキシル、(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸n−ヘプチル、
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸イソヘプチル、(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
n−オクチル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソオクチル、
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸2−エチルヘキシル、(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸n−ノニル、(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イソノニル、
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸n−デシル、(3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸イ
ソデシル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸n−ウンデシル、(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸イソウンデシル、(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸n−
ドデシル、(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸イソドデシル、及びこれ
らの混合物等が挙げられる。
【0030】一般式(1)中のR3 が一般式(ii)で
表される基である場合において、一般式(ii)中のR
6 は炭素数1〜6のアルキレン基を示しいる。このアル
キレン基としては、直鎖状でも分枝状であっても良く、
具体的には例えば、先にR4について例示した各種アル
キレン基が挙げられる。一般式(1)の化合物が少ない
反応工程で製造できることやその原料が入手しやすいこ
とから、R6 は炭素数1〜3のアルキレン基、具体的に
は例えば、メチレン基、メチルメチレン基、エチレン基
(ジメチレン基)、エチルメチレン基、プロピレン基
(メチルエチレン基)、トリメチレン基等がより好まし
い。また、一般式(ii)中のR7 としては、具体的に
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基等が挙げられるが、酸化安定性
に優れる点から、tert−ブチル基が好ましい。ま
た、R8 としては、水素原子または上述したような炭素
数1〜4のアルキル基が挙げられるが、酸化安定性に優
れる点から、メチル基またはtert−ブチル基が好ま
しい。
【0031】一般式(1)で表されるアルキルフェノー
ル化合物の中で、R3 が一般式(ii)で表される基で
ある場合の化合物として、好ましいものを具体的に例示
すると、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,3−ビス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、及びこ
れらの混合物等が挙げられる。
【0032】一方、上記の一般式(2)において、R9
及びR13は、それぞれ個別に、炭素数1〜4のアルキル
基、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、tert−ブチル基等を示すが、酸化
安定性に優れる点から、ともにtert−ブチル基であ
るのが好ましい。また、R10及びR14としては、それぞ
れ個別に、水素原子または上述したような炭素数1〜4
のアルキル基が挙げられるが、酸化安定性に優れる点か
ら、それぞれ個別に、メチル基またはtert−ブチル
基であるのが好ましい。
【0033】また、一般式(2)において、R11及びR
12を示す炭素数1〜6のアルキレン基としては、直鎖状
でも分枝状であっても良く、具体的には、それぞれ個別
に、R4 について上述した各種アルキレン基が挙げられ
る。一般式(2)で表される化合物が少ない反応工程で
製造できる点およびその原料の入手が容易である点で、
11及びR12はそれぞれ個別に、炭素数1〜2のアルキ
レン基、具体的には例えば、メチレン基、メチルメチレ
ン基、エチレン基(ジメチレン基)等がより好ましい。
【0034】また、一般式(2)において、Xを示す炭
素数1〜18のアルキレン基としては、具体的には例え
ば、メチレン基、メチルメチレン基、エチレン基(ジメ
チレン基)、エチルメチレン基、プロピレン基(メチル
エチレン基)、トリメチレン基、ブチレン基、ペンチレ
ン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノ
ニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン
基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレ
ン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデ
シレン基等(これらのアルキレン基は直鎖状でも分枝状
でも良い)が挙げられるが、原料入手の容易さ等から、
炭素数1〜6のアルキレン基、具体的には例えば、メチ
レン基、メチルメチレン基、エチレン基(ジメチレン
基)、エチルメチレン基、プロピレン基(メチルエチレ
ン基)、トリメチレン基、ブチレン基、ペンチレン基、
ヘキシレン基等(これらのアルキレン基は直鎖状でも分
枝状でも良い)がより好ましく、エチレン基(ジメチレ
ン基)、トリメチレン基、直鎖ブチレン基(テトラメチ
レン基、直鎖ペンチレン基(ペンタメチレン基)、直鎖
ヘキシレン基(ヘキサメチレン基)等の炭素数2〜6の
直鎖アルキレン基が特に好ましい。一般式(2)で表さ
れるアルキルフェノール化合物の中で、Xが炭素数1〜
18のアルキレン基である場合の化合物として特に好ま
しいものは、下記の式(3)で示される化合物である。
【0035】
【化6】
【0036】また、一般式(2)中のXが一般式(ii
i)で表される基である場合において、一般式(ii
i)中のR15及びR16で示される炭素数1〜6のアルキ
レン基は、直鎖状でも分枝状であっても良く、具体的に
は、それぞれ個別に、先にR4について上述したような
各種アルキレン基が挙げられる。一般式(2)の化合物
を製造する際の原料が入手しやすいことから、R15及び
16は、それぞれ個別に、炭素数1〜3のアルキレン
基、具体的には例えば、メチレン基、メチルメチレン
基、エチレン基(ジメチレン基)、エチルメチレン基、
プロピレン基(メチルエチレン基)、トリメチレン基等
であるのがより好ましい。一般式(2)で表されるアル
キルフェノールの中で、Xが一般式(iii)で表され
る基である場合の化合物として特に好ましいものは、下
記の式(4)で示される化合物である。
【0037】
【化7】
【0038】また、当然のことではあるが、本発明の
(A)成分としては、一般式(1)及び一般式(2)で
表されるアルキルフェノール化合物の中から選ばれる1
種の化合物を単独で用いても良く、さらには、上記の中
から選ばれる2種以上の化合物の任意混合割合での混合
物等を用いても良い。
【0039】本発明の油圧作動油組成物における(A)
成分の上限値は、組成物全量基準で、3質量%、好まし
くは2質量%、より好ましくは1質量%である。含有量
が3質量%を越えても、含有量に見合うだけの酸化安定
性、スラッジ生成抑制効果のさらなる向上は見られず、
また基油に対する溶解性が低下するため、好ましくな
い。
【0040】一方、(A)成分の含有量の下限値は、組
成物全量基準で、0.01質量%、好ましくは0.1質
量%、さらに好ましくは0.2質量%である。(A)成
分の含有量が0.01質量%に満たない場合は、その添
加効果が見られず、油圧作動油組成物の酸化安定性やス
ラッジ生成抑制効果が悪化する恐れがあるため、好まし
くない。
【0041】本発明の油圧作動油組成物における(B)
成分は、アミン系酸化防止剤である。 (B)アミン系酸化防止剤としては、潤滑油の酸化防止
剤として用いられる任意のアミン系化合物が使用可能で
あり、特に限定されるのもではないが、例えば、下記の
一般式(5)で表される(N−p−アルキル)フェニル
−α−ナフチルアミンまたは一般式(6)で表される
p,p’−ジアルキルジフェニルアミンの中から選ばれ
る1種または2種以上の芳香族アミンが好ましいものと
して挙げられる。
【0042】
【化8】
【0043】上記一般式(5)中、R17は水素原子また
は炭素数1〜16のアルキル基を示している。
【0044】
【化9】
【0045】上記一般式(6)中、R18及びR19は、そ
れぞれ個別に、炭素数1〜16のアルキル基を示してい
る。
【0046】(N−p−アルキル)フェニル−α−ナフ
チルアミンを表す上記一般式(5)中、R17は水素原子
または炭素数1〜16の直鎖状若しくは分枝状のアルキ
ル基を示している。R17の炭素数が16を超える場合に
は分子中に占める官能基の割合が小さくなり、酸化防止
能力が弱くなる恐れがある。R17のアルキル基として
は、具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデ
シ基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル
基、ヘキサデシル基等(これらのアルキル基は直鎖状で
も分枝状でも良い)が挙げられる。
【0047】一般式(5)で表される化合物の中でもR
17がアルキル基である場合は、基油に対するそれ自身の
酸化生成物の溶解性に優れる点から、炭素数8〜16の
分枝アルキル基が好ましく、さらに炭素数3または4の
オレフィンのオリゴマーから誘導される炭素数8〜16
の分枝アルキル基がより好ましい。ここでいう炭素数3
または4のオレフィンとしては、具体的にはプロピレ
ン、1−ブテン、2−ブテン及びイソブチレンが挙げら
れるが、基油に対するそれ自身の酸化生成物の溶解性に
優れる点から、プロピレンまたはイソブチレンが好まし
い。
【0048】本発明における(B)成分として上記一般
式(5)で表される(N−p−アルキル)フェニル−α
−ナフチルアミンを用いる場合、R17としては水素分子
またはイソブチレンの2量体から誘導される分枝オクチ
ル基、プロピレンの3量体から誘導される分枝ノニル
基、イソブチレンの3量体から誘導される分枝ドデシル
基、プロピレンの4量体から誘導される分枝ドデシル基
若しくはプロピレンの5量体から誘導される分枝ペンタ
デシル基が特に好ましく、水素分子またはイソブチレン
の2量体から誘導される分枝オクチル基、イソブチレン
の3量体から誘導される分枝ドデシル基若しくはプロピ
レンの4量体から誘導される分枝ドデシル基が特に好ま
しい。
【0049】一般式(5)で表される芳香族アミンとし
て、R17がアルキル基であるN−p−アルキルフェニル
−α−ナフチルアミンを用いる場合、このN−p−アル
キルフェニル−α−ナフチルアミンとしては市販のもの
を用いても良い。またフェニル−α−ナフチルアミンと
炭素数1〜16のハロゲン化アルキル化合物、炭素数2
〜16のオレフィン、または炭素数2〜16のオレフィ
ンオリゴマーとフェニル−α−ナフチルアミンをフリー
デル・クラフツ触媒を用いて反応させることにより、容
易に合成することができる。この際のフリーデル・クラ
フツ触媒としては、具体的には例えば、塩化アルミニウ
ム、塩化亜鉛、塩化鉄などの金属ハロゲン化物;硫酸、
リン酸、五酸化リン、フッ化ホウ素、酸性白土、活性白
土などの酸性触媒;などを用いることができる。
【0050】一方、p,p’−ジアルキルジフェニルア
ミンを表す上記一般式(6)中、R18及びR19は、それ
ぞれ個別に、炭素数1〜16のアルキル基を示してい
る。R18及びR19の一方または双方が水素原子の場合に
はそれ自身が酸化によりスラッジとして沈降する恐れが
あり、一方、炭素数が16を超える場合には分子中に占
める官能基の割合が小さくなり、酸化防止能力が弱くな
る恐れがある。
【0051】R18及びR19としては、具体的には例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ウンデシル基、ドデシ基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基
等(これらのアルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い)
が挙げられる。これらの中でもR18及びR19としては、
基油に対するそれ自身の酸化生成物の溶解性に優れる点
から、炭素数3〜16の分枝アルキル基が好ましく、さ
らに炭素数3または4のオレフィン、またはそのオリゴ
マーから誘導される炭素数3〜16の分枝アルキル基が
より好ましい。ここでいう炭素数3または4のオレフィ
ンとしては、具体的にはプロピレン、1−ブテン、2−
ブテンおよびイソブチレン等が挙げられるが、それ自身
の酸化生成物の潤滑油基油に対する溶解性に優れる点か
ら、プロピレンまたはイソブチレンが好ましい。
【0052】本発明における(B)成分として上記一般
式(6)で表されるp,p’−ジアルキルジフェニルア
ミンを用いる場合、R18及びR19としてはプロピレンか
ら誘導されるイソプロピル基、イソブチレンから誘導さ
れるtert−ブチル基、プロピレンの2量体から誘導
される分枝ヘキシル基、イソブチレンの2量体から誘導
される分枝オクチル基、プロピレンの3量体から誘導さ
れる分枝ノニル基、イソブチレンの3量体から誘導され
る分枝ドデシル基、プロピレンの4量体から誘導される
分枝ドデシル基またはプロピレンの5量体から誘導され
る分枝ペンタデシル基が特に好ましく、イソブチレンか
ら誘導されるtert−ブチル基、プロピレンの2量体
から誘導される分枝ヘキシル基、イソブチレンの2量体
から誘導される分枝オクチル基、プロピレンの3量体か
ら誘導される分枝ノニル基、イソブチレンの3量体から
誘導される分枝ドデシル基またはプロピレンの4量体か
ら誘導される分枝ドデシル基が特に好ましい。
【0053】一般式(6)で表されるp,p’−ジアル
キルジフェニルアミンとしては市販のものを用いても良
い。また一般式(5)で表されるN−p−アルキルフェ
ニル−α−ナフチルアミンと同様に、ジフェニルアミン
と炭素数1〜16のハロゲン化アルキル化合物、炭素数
2〜16のオレフィン、または炭素数2〜16のオレフ
ィンまたはこれらのオリゴマーとジフェニルアミンをフ
リーデル・クラフツ触媒を用いて反応させることによ
り、容易に合成することができる。この際のフリーデル
・クラフツ触媒としては、具体的には例えば、N−p−
アルキルフェニル−α−ナフチルアミン合成の際に列挙
したような金属ハロゲン化物や酸性触媒等が用いられ
る。また、当然のことではあるが、本発明の(B)成分
としては、一般式(5)及び一般式(6)で表される芳
香族アミンの中から選ばれる1種の化合物を単独で用い
ても良く、さらには、上記の中から選ばれる2種以上の
化合物の任意混合割合での混合物等を用いても良い。
【0054】本発明の油圧作動油組成物における(B)
成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で、3質量
%、好ましくは2質量%、より好ましくは1質量%であ
る。含有量が3質量%を越えても、含有量に見合うだけ
の酸化安定性及びスラッジ生成抑制効果のさらなる向上
は見られず、また基油に対する溶解性が低下するため、
好ましくない。一方、(B)成分の含有量の下限値は、
組成物全量基準で、0.01質量%、好ましくは0.1
質量%、さらに好ましくは0.2質量%である。(B)
成分の含有量が0.01質量%に満たない場合は、その
添加効果が見られず、油圧作動油組成物の酸化安定性や
スラッジ生成抑制効果が悪化する恐れがあるため、好ま
しくない。
【0055】本発明の油圧作動油組成物における(C)
成分は、リン系化合物である。なお、本発明でいうリン
系化合物としては、具体的には、リン酸モノエステル、
リン酸ジエステル、リン酸トリエステル等のリン酸エス
テル類;亜リン酸モノエステル、亜リン酸ジエステル、
亜リン酸トリエステル等の亜リン酸エステル類;これら
リン酸エステル類や亜リン酸エステル類の塩;及びこれ
らの混合物等が挙げられる。上述したリン酸エステル類
や亜リン酸エステル類は、通常、炭素数2〜30、好ま
しくは3〜20の炭化水素基を含有する化合物である。
【0056】この炭素数2〜30の炭化水素基として
は、具体的には例えば、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ
サデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等のアル
キル基(これらアルキル基は直鎖状でも分枝状でも良
い);ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプ
テニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウ
ンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラ
デセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘ
プタデセニル基、オクタデセニル基等のアルケニル基
(これらアルケニル基は直鎖状でも分枝状でも良く、ま
た二重結合の位置も任意である);シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7
のシクロアルキル基;メチルシクロペンチル基、ジメチ
ルシクロペンチル基、メチルエチルシクロペンチル基、
ジエチルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、
ジメチルシクロヘキシル基、メチルエチルシクロヘキシ
ル基、ジエチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチ
ル基、ジメチルシクロヘプチル基、メチルエチルシクロ
ヘプチル基、ジエチルシクロヘプチル基等の炭素数6〜
11のアルキルシクロアルキル基(アルキル基のシクロ
アルキル基への置換位置も任意である);フェニル基、
ナフチル基等のアリール基:トリル基、キシリル基、エ
チルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル
基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチ
ルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル
基、デシルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ドデシ
ルフェニル基等の炭素数7〜18の各アルキルアリール
基(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良く、またアリ
ール基への置換位置も任意である);ベンジル基、フェ
ニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル
基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基等の炭素
数7〜12の各アリールアルキル基(これらアルキル基
は直鎖状でも分枝状でも良い);等が挙げられる。
【0057】(C)成分として好ましい化合物として
は、具体的には例えば、モノプロピルホスフェート、モ
ノブチルホスフェート、モノペンチルホスフェート、モ
ノヘキシルホスフェート、モノペプチルホスフェート、
モノオクチルホスフェート等のリン酸モノアルキルエス
テル(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い);モノ
フェニルホスフェート、モノクレジルホスフェート等の
リン酸モノ(アルキル)アリールエステル;ジプロピル
ホスフェート、ジブチルホスフェート、ジペンチルホス
フェート、ジヘキシルホスフェート、ジペプチルホスフ
ェート、ジオクチルホスフェート等のリン酸ジアルキル
エステル(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い);
ジフェニルホスフェート、ジクレジルホスフェート等の
リン酸ジ(アルキル)アリールエステル;トリプロピル
ホスフェート、トリブチルホスフェート、トリペンチル
ホスフェート、トリヘキシルホスフェート、トリペプチ
ルホスフェート、トリオクチルホスフェート等のリン酸
トリアルキルエステル(アルキル基は直鎖状でも分枝状
でも良い);トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート等のリン酸トリ(アルキル)アリールエス
テル;モノプロピルホスファイト、モノブチルホスファ
イト、モノペンチルホスファイト、モノヘキシルホスフ
ァイト、モノペプチルホスファイト、モノオクチルホス
ファイト等の亜リン酸モノアルキルエステル(アルキル
基は直鎖状でも分枝状でも良い);モノフェニルホスフ
ァイト、モノクレジルホスファイト等の亜リン酸モノ
(アルキル)アリールエステル;ジプロピルホスファイ
ト、ジブチルホスファイト、ジペンチルホスファイト、
ジヘキシルホスファイト、ジペプチルホスファイト、ジ
オクチルホスファイト等の亜リン酸ジアルキルエステル
(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い);ジフェニ
ルホスファイト、ジクレジルホスファイト等の亜リン酸
ジ(アルキル)アリールエステル;トリプロピルホスフ
ァイト、トリブチルホスファイト、トリペンチルホスフ
ァイト、トリヘキシルホスファイト、トリペプチルホス
ファイト、トリオクチルホスファイト等の亜リン酸トリ
アルキルエステル(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも
良い);トリフェニルホスファイト、トリクレジルホス
ファイト等の亜リン酸トリ(アルキル)アリールエステ
ル;及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0058】また、上述したリン酸エステル類や亜リン
酸エステル類の塩としては、具体的には、リン酸モノエ
ステル、リン酸ジエステル、亜リン酸モノエステル、亜
リン酸ジエステルエステル等に、アンモニアや炭素数1
〜8の炭化水素基または水酸基含有炭化水素基のみを分
子中に含有するアミン化合物等の含窒素化合物を作用さ
せて、残存する酸性水素の一部または全部を中和した塩
等が挙げられる。
【0059】この含窒素化合物としては、具体的には例
えば、アンモニア;モノメチルアミン、モノエチルアミ
ン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノペン
チルアミン、モノヘキシルアミン、モノヘプチルアミ
ン、モノオクチルアミン、ジメチルアミン、メチルエチ
ルアミン、ジエチルアミン、メチルプロピルアミン、エ
チルプロピルアミン、ジプロピルアミン、メチルブチル
アミン、エチルブチルアミン、プロピルブチルアミン、
ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミ
ン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン等のアルキル
アミン(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い);モ
ノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロ
パノールアミン、モノブタノールアミン、モノペンタノ
ールアミン、モノヘキサノールアミン、モノヘプタノー
ルアミン、モノオクタノールアミン、モノノナノールア
ミン、ジメタノールアミン、メタノールエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、メタノールプロパノールアミ
ン、エタノールプロパノールアミン、ジプロパノールア
ミン、メタノールブタノールアミン、エタノールブタノ
ールアミン、プロパノールブタノールアミン、ジブタノ
ールアミン、ジペンタノールアミン、ジヘキサノールア
ミン、ジヘプタノールアミン、ジオクタノールアミン等
のアルカノールアミン(アルカノール基は直鎖状でも分
枝状でも良い);及びこれらの混合物等が挙げられる。
【0060】また、当然のことではあるが、本発明の
(C)成分としては、上述したリン酸エステル類、亜リ
ン酸エステル類、これらの塩等の中から選ばれる1種の
化合物を単独で用いても良く、さらには、上記の中から
選ばれる2種以上の化合物の任意混合割合での混合物等
を用いても良い。
【0061】本発明の油圧作動油組成物における(C)
成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で、10質量
%、好ましくは5質量%、より好ましくは3質量%であ
る。含有量が5質量%を越えても、含有量に見合うだけ
の潤滑性のさらなる向上は見られず、また酸化安定性を
低下するため、好ましくない。一方、(C)成分の含有
量の下限値は、組成物全量基準で、0.01質量%、好
ましくは0.05質量%、さらに好ましくは0.1質量
%である。(C)成分の含有量が0.01質量%に満た
ない場合は、その添加効果が見られず、油圧作動油組成
物の潤滑性が悪化する恐れがあるため、好ましくない。
【0062】本発明の油圧作動油組成物における(D)
成分は、分散型粘度指数向上剤である。ここでいう分散
型粘度指数向上剤としては、潤滑油の分散型粘度指数向
上剤として用いられる任意の化合物が使用可能である
が、具体的には例えば、(D−1)下記の一般式
(7)、(8)または(9)で表される化合物の中から
選ばれる1種または2種以上のモノマー
【0063】
【化10】
【0064】
【化11】
【0065】
【化12】
【0066】と、(D−2)下記の一般式(10)また
は(11)で表される化合物の中から選ばれる1種また
は2種以上の含窒素モノマー
【0067】
【化13】
【0068】
【化14】
【0069】を共重合して得られる共重合体またはその
水素化物などが挙げられる。
【0070】一般式(7)、(8)及び(9)中、R20
及びR22は、それぞれ個別に、水素原子またはメチル基
を示し、R21は炭素数1〜18のアルキル基を示し、R
23は炭素数1〜12の炭化水素基を示し、Y1 およびY
2 は、別個に、水素原子、炭素数1〜18のアルキルア
ルコールの残基(−OR27:R27は炭素数1〜18のア
ルキル基を示す)または炭素数1〜18のモノアルキル
アミンの残基(−NHR28:R28は炭素数1〜18のア
ルキル基を示す)をそれぞれ示している。
【0071】R21、R27およびR28の炭素数1〜18の
アルキル基としては、具体的には、それぞれ個別に、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘ
プタデシル基、オクタデシル基等のアルキル基(これら
アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い)が例示でき
る。
【0072】またR23としては、具体的には、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基等のアルキル基(これら
アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良い);ブテニル
基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オク
テニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、
ドデセニル基等のアルケニル基(これらアルケニル基は
直鎖状でも分枝状でも良い);シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7のシ
クロアルキル基;メチルシクロペンチル基、ジメチルシ
クロペンチル基、メチルエチルシクロペンチル基、ジエ
チルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、ジメ
チルシクロヘキシル基、メチルエチルシクロヘキシル
基、ジエチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル
基、ジメチルシクロヘプチル基、メチルエチルシクロヘ
プチル基、ジエチルシクロヘプチル基等の炭素数6〜1
1のアルキルシクロアルキル基(アルキル基は直鎖状で
も分枝状でも良く、またそのシクロアルキル基への結合
位置も任意である);フェニル基、ナフチル基等のアリ
ール基:トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、プ
ロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニ
ル基、ヘキシルフェニル基等の炭素数7〜12の各アル
キルアリール基(アルキル基は直鎖状でも分枝状でも良
く、またそのアリール基への結合位置も任意である);
ベンシル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、
フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキ
シル基等の炭素数7〜12のアリールアルキル基(アル
キル基は直鎖状でも分枝状でも良く、またアリール基の
アルキル基への結合位置も任意である);等が挙げられ
る。
【0073】(D−1)成分のモノマーとして好ましい
ものとしては、具体的には、炭素数1〜18アルキルア
クリレート、炭素数1〜18アルキルメタクリレート、
炭素数2〜20のオレフィン、スチレン、メチルスチレ
ン、無水マレイン酸エステル、無水マレイン酸アミド及
びこれらの混合物等が例示できる。一方、一般式(1
0)および一般式(11)中、R24およびR26は、それ
ぞれ個別に、水素原子またはメチル基を示し、R25は炭
素数2〜18のアルキレン基を示し、aは0または1の
整数を示し、Y3 およびY4 は、それぞれ個別に、窒素
原子を1〜2個、酸素原子を0〜2個含有するアミン残
基または複素環残基をそれぞれ示している。
【0074】R25としては具体的には、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン
基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレ
ン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン
基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシ
レン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等のアル
キレン基(これらアルキレン基は直鎖状でも分枝状でも
良い)等が例示できる。
【0075】(D−2)成分の含窒素モノマーとして好
ましいものとしては、具体的には、ジメチルアミノメチ
ルメタクリレート、ジエチルアミノメチルメタクリレー
ト、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、2−メチル−5−ビニルピ
リジン、モルホリノメチルメタクリレート、モルホリノ
エチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン及びこれ
らの混合物等が例示できる。
【0076】すなわち、本発明における(D)分散型粘
度指数向上剤とは、上記の(D−2)成分のような含窒
素モノマーをコモノマーとする共重合体を意味してい
る。本発明の(D)成分である分散型粘度指数向上剤
は、前記(D−1)成分の中から選ばれる1種または2
種以上のモノマーと、(D−2)成分の中から選ばれる
1種または2種以上の含窒素モノマーとを共重合するこ
とにより得ることができる。共重合の際の(D−1)成
分と(D−2)成分のモル比は任意であるが、一般に、
80:20〜95:5程度である。また共重合の反応方
法も任意であるが、通常、ベンゾイルパーオキシドなど
の重合開始剤の存在下で(D−1)成分と(D−2)成
分をラジカル溶液重合させることにより容易に共重合体
が得られる。また(D)成分の分散型粘度指数向上剤の
数平均分子量も任意であるが、通常、数平均分子量が、
1,000〜1,500,000、好ましくは10,0
00〜200,000のものを用いるのが望ましい。
【0077】本発明の(D)成分としては、特にスラッ
ジ生成抑制効果に優れる点から、数平均分子量が5,0
00〜100,000の分散型ポリメタクリレート、数
平均分子量が5,000〜100,000分散型スチレ
ン−無水マレイン酸エステル共重合体、数平均分子量が
5,000〜100,000の分散型オレフィン共重
合、数平均分子量が5,000〜100,000の分散
型オレフィン−メタクリレート共重合体及びこれらの混
合物等が好ましく用いられる。
【0078】本発明の油圧作動油組成物における(D)
成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で、10質量
%、好ましくは5質量%、より好ましくは2質量%であ
る。含有量が10質量%を越えても、含有量に見合うだ
けのスラッジ生成抑制効果のさらなる向上は見られず、
またせん断による粘度低下を引き起こすため、好ましく
ない。一方、(D)成分の含有量の下限値は、組成物全
量基準で、0.01質量%、好ましくは0.05質量
%、さらに好ましくは0.1質量%である。(D)成分
の含有量が0.01質量%に満たない場合は、その添加
効果が見られず、油圧作動油組成物のスラッジ生成抑制
効果が悪化する恐れがあるため、好ましくない。
【0079】本発明においては、鉱油及び/または合成
油からなる潤滑油基油に、上述した(A)成分、(B)
成分、(C)成分及び(D)成分をそれぞれ特定量含有
させることにより、酸化安定性及び潤滑性に優れると共
に、Zn系油圧作動油が混入した場合でもスラッジ生成
抑制効果に優れた非Zn系の油圧作動油を得ることがで
きるが、(D)成分に代えて(E)無灰分散剤を用いて
も同様の効果を有する油圧作動油組成物を得ることがで
きる。
【0080】この(E)無灰分散剤としては、潤滑油の
無灰分散剤として用いられる任意の化合物が使用可能で
あるが、具体的には、炭素数40〜400、好ましくは
60〜350のアルキル基またはアルケニル基を分子中
に少なくとも1個有する含窒素化合物またはその誘導体
等が例示できる。このアルキル基またはアルケニル基と
しては、直鎖状でも分枝状でも良いが、好ましいものと
しては、プロピレン、1−ブテン、イソブチレンなどの
オレフィンのオリゴマーやエチレンとプロピレンのコオ
リゴマーから誘導される分枝状アルキル基や分枝状アル
ケニル基が挙げられる。
【0081】(E)成分としては、より具体的には、 (E−1)炭素数40〜400のアルキル基若しくはア
ルケニル基を分子中に少なくとも1個有するコハク酸イ
ミド、またはその誘導体 (E−2)炭素数40〜400のアルキル基若しくはア
ルケニル基を分子中に少なくとも1個有するベンジルア
ミン、またはその誘導体 (E−3)炭素数40〜400のアルキル基若しくはア
ルケニル基を分子中に少なくとも1個有するポリアミ
ン、またはその誘導体 の中から選ばれる1種または2種以上の化合物等が例示
できる。
【0082】(E−1)コハク酸イミドとしては、さら
に具体的には、下記の一般式(12)または(13)で
表される化合物が挙げられる。
【0083】
【化15】
【0084】
【化16】
【0085】上記一般式(12)及び(13)中で、R
29、R30及びR31は、それぞれ個別に、炭素数40〜4
00、好ましくは60〜350のアルキル基またはアル
ケニル基を示し、bは1〜5、好ましくは2〜4の数
を、cは0〜4、好ましくは1〜3の数をそれぞれ示し
ている。
【0086】このコハク酸イミドの製造方法は何ら限定
されるものではないが、例えば、プロピレンオリゴマ
ー、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリ
オレフィンを無水マレイン酸と反応させて無水アルケニ
ルコハク酸を得た後、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエ
チレンヘキサミン等のポリアミンを用いてイミド化した
もの等が挙げられる。
【0087】なお、コハク酸イミドには、イミド化に際
しては、ポリアミンの一端に無水コハク酸が付加した、
一般式(12)のようないわゆるモノタイプのコハク酸
イミドと、ポリアミンの両端に無水コハク酸が付加し
た、一般式(13)のようないわゆるビスタイプのコハ
ク酸イミドがあるが、(E−1)成分としては、そのい
ずれでも、またこれらの混合物でも使用可能である。
【0088】(E−2)ベンジルアミンとしては、より
具体的には、下記の一般式(14)で表される化合物等
が例示できる。
【0089】
【化17】
【0090】上記一般式(14)中で、R32は、炭素数
40〜400、好ましくは60〜350のアルキル基ま
たはアルケニル基を示し、dは1〜5、好ましくは2〜
4の数をそれぞれ示している。
【0091】このベンジルアミンの製造方法は何ら限定
されるものではないが、例えば、プロピレンオリゴマ
ー、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリ
オレフィンをフェノールと反応させてアルキルフェノー
ルとした後、これにホルムアルデヒドとジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリアミンをマ
ンニッヒ反応により反応させることにより得ることがで
きる。
【0092】(E−3)ポリアミンとしては、より具体
的には、下記の一般式(15)で表される化合物等が例
示できる。
【0093】
【化18】
【0094】上記一般式(15)中で、R33は、炭素数
40〜400、好ましくは60〜350のアルキル基ま
たはアルケニル基を示し、eは1〜5、好ましくは2〜
4の数をそれぞれ示している。
【0095】このポリアミンの製造方法は何ら限定され
るものではないが、例えば、プロピレンオリゴマー、ポ
リブテン、エチレン−プロピレン共重合等のポリオレフ
ィンを塩素化した後、これにアンモニアやエチレンジア
ミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン等のポリアミンを反応させることにより得ることが
できる。
【0096】また本発明の(E)成分としては、これら
含窒素化合物の誘導体も好ましく用いられる。(E)成
分の誘導体としては、具体的には例えば、これら含窒素
化合物に炭素数2〜30のモノカルボン酸(脂肪酸な
ど)や、シュウ酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸等の炭素数2〜30のポリカルボン酸を作用さ
せて、残存するアミノ基および/またはイミノ基の一部
または全部を中和したり、アミド化した、いわゆる酸変
性化合物;これら含窒素化合物にホウ酸を作用させて、
残存するアミノ基及び/またはイミノ基の一部または全
部を中和した、いわゆるホウ素変性化合物;これら含窒
素化合物に硫黄化合物を作用させた、いわゆる硫黄変性
化合物;及びこれら含窒素化合物に酸変性、ホウ素変
性、硫黄変性から選ばれる2種以上の変性を組み合わせ
た変性化合物;等が例示できる。
【0097】また、当然のことではあるが、本発明の
(E)成分としては、上述した(E−1)成分、(E−
2)成分及び(E−3)成分の中から選ばれる1種の化
合物を単独で用いても良く、さらには、上記の中から選
ばれる2種以上の化合物の任意混合割合での混合物等を
用いても良い。
【0098】本発明の油圧作動油組成物において(D)
成分の代わりに(E)成分を用いる場合の(E)成分の
含有量の上限値は、組成物全量基準で、3質量%、好ま
しくは2質量%、より好ましくは1質量%である。含有
量が3質量%を越えても、含有量に見合うだけの酸化安
定性及びスラッジ生成抑制効果のさらなる向上は見られ
ず、また基油への溶解性が低下するため、好ましくな
い。一方、(E)成分の含有量の下限値は、組成物全量
基準で、0.01質量%、好ましくは0.05質量%、
さらに好ましくは0.1質量%である。(E)成分の含
有量が0.01質量%に満たない場合は、その添加効果
が見られず、油圧作動油組成物の酸化安定性やスラッジ
生成抑制効果が悪化する恐れがあるため、好ましくな
い。
【0099】さらに本発明において、潤滑油基油及び
(A)〜(C)成分に対して(D)成分単独または
(E)成分単独で配合するより、(D)成分と(E)成
分を併用することにより、一層酸化安定性及びスラッジ
生成抑制効果に優れた油圧作動油組成物を得ることがで
きる。
【0100】本発明において(D)成分と(E)成分を
併用する場合の(D)成分の含有量の上限値は、組成物
全量基準で、10質量%、好ましくは5質量%、より好
ましくは2質量%である。含有量が10質量%を越えて
も、含有量に見合うだけのスラッジ生成抑制効果のさら
なる向上は見られず、またせん断による粘度低下を引き
起こすため、好ましくない。一方、(D)成分の含有量
の下限値は、組成物全量基準で、0.01質量%、好ま
しくは0.05質量%、さらに好ましくは0.1質量%
である。(D)成分の含有量が0.01質量%に満たな
い場合は、(E)成分との相乗効果による酸化安定性及
びスラッジ生成抑制効果の向上が見られない。
【0101】また、この場合の(E)成分の含有量の上
限値は、組成物全量基準で、3質量%、好ましくは2質
量%、より好ましくは1質量%である。含有量が3質量
%を越えても、含有量に見合うだけの酸化安定性及びス
ラッジ生成抑制効果のさらなる向上は見られず、また基
油への溶解性が低下するため、好ましくない。一方、
(E)成分の含有量の下限値は、組成物全量基準で、
0.01質量%、好ましくは0.05質量%、さらに好
ましくは0.1質量%である。(E)成分の含有量が
0.01質量%に満たない場合は、(D)成分との相乗
効果による酸化安定性及びスラッジ生成抑制効果の向上
が見られない。
【0102】また本発明の油圧作動油組成物は、ジチオ
リン酸亜鉛を実質的に含有しないものである。なお、こ
こでいう「実質的に含有しない」とは、ジチオリン酸亜
鉛を全く含有しないか、または、含有しても、ジチオリ
ン酸亜鉛の含有量が不純物量、すなわち油圧作動油組成
物全量基準で亜鉛元素量換算で0.0001質量%未満
であることを意味している。本発明の油圧作動油組成物
において、ジチオリン酸亜鉛を油圧作動油組成物全量基
準で亜鉛元素量として0.0001質量%以上含有する
場合には、ジチオリン酸亜鉛自身がスラッジ化する恐れ
が大きいため、好ましくない。なお、ここでいうジチオ
リン酸亜鉛としては、具体的には、下記の一般式(1
6)で表されるジチオリン酸亜鉛等が例示できる。
【0103】
【化19】
【0104】上式中、R34、R35、R36及びR37は、そ
れぞれ個別に、炭素数1〜18のアルキル基、アリール
基または炭素数7〜18のアルキルアリール基を示す。
アルキル基としては、具体的にはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基等が挙げられ、特に炭素数3〜8のアルキル基
が一般的に用いられる。これらアルキル基は直鎖状も分
枝状も含まれる。これらはまた第1級(プライマリー)
アルキル基も第2級(セカンダリー)アルキル基も含ま
れる。
【0105】R34、R35、R36及びR37を導入する際に
α−オレフィンの混合物を原料とする場合があるが、こ
の場合、一般式(16)で表される化合物としては異な
る構造のアルキル基を有するジアルキルジチオリン酸亜
鉛の混合物となる。
【0106】アリール基としては、具体的には、フェニ
ル基、ナフチル基等が挙げられる。アルキルアリール基
としては、具体的には、トリル基、キシリル基、エチル
フェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフ
ェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デ
シルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ドデシルフェ
ニル基等(これらのアルキル基は直鎖状も分枝状も含ま
れ、また全ての置換異性体も含まれる)が挙げられる。
【0107】本発明においては、上述したとおり、潤滑
油基油に(A)成分、(B)成分、(C)成分並びに
(D)成分及び/または(E)成分をそれぞれ特定量含
有させるだけで、酸化安定性、潤滑性及びZn系油圧作
動油が混入した場合でもスラッジ生成抑制効果に優れた
非Zn系油圧作動油組成物が得られるが、その性能を更
に向上させる目的で、必要に応じて、さらにさび止め
剤、金属不活性化剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、
消泡剤等に代表される各種添加剤を単独で、または数種
類組み合わせて含有させても良い。
【0108】さび止め剤としては、具体的には、脂肪酸
金属塩、ラノリン脂肪酸金属塩、酸化ワックス金属塩等
の金属石けん類;ソルビタン脂肪酸エステル等の多価ア
ルコール部分エステル類;ラノリン脂肪酸エステル等の
エステル類;カルシウムスルフォネート、バリウムスル
フォネート等のスルフォネート類;酸化ワックス;アミ
ン類;リン酸;リン酸塩等が例示できる。本発明におい
ては、これらのさび止め剤の中から任意に選ばれた1種
類あるいは2種類以上の化合物を、任意の量で含有させ
ることができるが、通常、その含有量は、油圧作動油組
成物全量基準で0.01〜1質量%であるのが望まし
い。
【0109】金属不活性化剤としては、具体的には、ベ
ンゾトリアゾール系、チアジアゾール系、イミダゾール
系化合物等が例示できる。本発明においては、これらの
金属不活性化剤の中から任意に選ばれた1種類あるいは
2種類以上の化合物を、任意の量で含有させることがで
きるが、通常、その含有量は、油圧作動油組成物全量基
準で0.001〜1質量%であるのが望ましい。
【0110】粘度指数向上剤としては、具体的には、各
種メタクリル酸エステルから選ばれる1種または2種以
上のモノマーの共重合体若しくはその水添物、エチレン
−α−オレフィン共重合体(α−オレフィンとしてはプ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン等が例示できる)
若しくはその水素化物、ポリイソブチレン若しくはその
水添物、スチレン−ジエン水素化共重合体及びポリアル
キルスチレン等の、いわゆる非分散型粘度指数向上剤等
が例示できる。本発明においては、これらの粘度指数向
上剤の中から任意に選ばれた1種類あるいは2種類以上
の化合物を、任意の量で含有させることができるが、通
常、その含有量は、油圧作動油組成物全量基準で0.0
1〜10質量%であるのが望ましい。
【0111】流動点降下剤としては、具体的には、各種
アクリル酸エステルやメタクリル酸エステルから選ばれ
る1種または2種以上のモノマーの共重合体若しくはそ
の水添物等が例示できる。本発明においては、これらの
流動点降下剤の中から任意に選ばれた1種類あるいは2
種類以上の化合物を、任意の量で含有させることができ
るが、通常、その含有量は、油圧作動油組成物全量基準
で0.01〜5質量%であるのが望ましい。
【0112】消泡剤としては、具体的には、ジメチルシ
リコーン、フルオロシリコーン等のシリコーン類が例示
できる。本発明においては、これらの消泡剤の中から任
意に選ばれた1種類あるいは2種類以上の化合物を、任
意の量で含有させることができるが、通常、その含有量
は、油圧作動油組成物全量基準で0.001〜0.05
質量%であるのが望ましい。
【0113】本発明の油圧作動油組成物は、射出成型
機、工作機械、建設機械、製鉄設備等の油圧機器に用い
る油圧作動油として特に好適に用いられるものである
が、その他の油圧機器、例えば産業用ロボット、油圧エ
レベータ等の油圧機器用の油圧作動油としても良好な性
能を示すものである。
【0114】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例及び比較例によ
りさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによりな
んら限定されるものではない。
【0115】(実施例1〜7)表1に示す組成により、
本発明に係る油圧作動油組成物を調製した。これらの組
成物について、以下に示す熱安定性試験及びベーンポン
プ試験を行い、その結果も表1に併記した。
【0116】(比較例1〜6)また比較のため、表2に
示す組成により、(A)成分と(B)成分のみ含有する
場合(比較例1)、(A)成分と(C)成分のみ含有す
る場合(比較例2)、(B)成分と(C)成分のみ含有
する場合(比較例3)、(A)〜(C)成分のみを含有
する場合(比較例4)、(B)〜(D)成分のみを含有
する場合(比較例5)、(B)、(C)、(E)成分の
みを含有する場合(比較例6)について潤滑油組成物を
調製し、これらの潤滑油組成物に対して実施例と同様の
熱安定性試験及びベーンポンプ試験を行い、その結果も
表2に併記した。
【0117】[熱安定性試験]JIS K2540−1
989の「潤滑油熱安定度試験方法」に準じて潤滑油の
スラッジ生成抑制効果を評価した。すなわち、100m
lビーカーに以下の条件1〜3の潤滑油を50ml採
り、140℃の恒温槽に240時間放置した。生成スラ
ッジ量は、試験後の潤滑油をn−ヘキサンで希釈し、
0.8μmのメンブランフィルターにてろ過し、捕集物
重量を測定することにより求めた。 条件1:試料油のみで使用 条件2:試料油90質量%と市販Zn系油圧作動油10
質量%との混合油 条件3:試料油50質量%と市販Zn系油圧作動油50
質量%との混合油
【0118】[ベーンポンプ試験]ASTM D288
2に規定する”Standard Test Method for Indicating
the Wear Characteristics of Petroleum and Non-Petr
oleum Hydraulic Liquidsin a Constant Volume Vane P
ump”に準拠し、試験時間100時間で試験後のベーン
とリングの合計摩耗量を測定することにより、潤滑油の
潤滑性を評価した。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【発明の効果】鉱油及び/または合成油を基油とし、組
成物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
(B)アミン系酸化防止剤、(C)リン系化合物、及
び、(D)分散型粘度指数向上剤をそれぞれ所定量含有
させ、かつジチオリン酸亜鉛を実質的に含有しない本発
明の油圧作動油組成物は、酸化安定性、潤滑性に優れる
と共に、従来より使用されていたZn系油圧作動油が混
在した場合でも、Zn系油圧作動油に由来して生成する
スラッジの生成抑制効果に優れている。
【0122】鉱油及び/または合成油を基油とし、組成
物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
(B)アミン系酸化防止剤、(C)リン系化合物、及
び、(E)無灰分散剤をそれぞれ所定量含有させ、かつ
ジチオリン酸亜鉛を実質的に含有しない本発明の油圧作
動油組成物は、酸化安定性、潤滑性に優れると共に、従
来より使用されていたZn系油圧作動油が混在した場合
でも、Zn系油圧作動油に由来して生成するスラッジの
生成抑制効果に優れている。
【0123】鉱油及び/または合成油を基油とし、組成
物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
(B)アミン系酸化防止剤、(C)リン系化合物、
(D)分散型粘度指数向上剤、及び、(E)無灰分散剤
をそれぞれ所定量含有させ、かつジチオリン酸亜鉛を実
質的に含有しない本発明の油圧作動油組成物は、酸化安
定性、潤滑性に一層優れると共に、従来より使用されて
いたZn系油圧作動油が混在した場合でも、Zn系油圧
作動油に由来して生成するスラッジの生成抑制効果に一
層優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 133/12 C10M 133/12 135/30 135/30 137/02 137/02 137/04 137/04 137/08 137/08 169/04 169/04 // C10N 30:00 30:04 30:10 40:08 Fターム(参考) 4H104 BB05C BB32C BB33C BE07C BG16C BH02C BH03C BH05C DA02A EB02 EB05 EB07 LA02 LA05 LA20 PA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油及び/または合成油を基油とし、組
    成物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
    0.01〜3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、
    0.01〜3質量%、(C)リン系化合物、
    0.01〜10質量%、及び、(D)分散型粘度指数向
    上剤、0.01〜10質量%を含有させてなり、かつジ
    チオリン酸亜鉛を実質的に含有しないことを特徴とする
    油圧作動油組成物。
  2. 【請求項2】 鉱油及び/または合成油を基油とし、組
    成物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
    0.01〜3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、0.
    01〜3質量%、(C)リン系化合物、0.01〜10
    質量%、及び、(E)無灰分散剤、0.01〜3質量%
    を含有させてなり、かつジチオリン酸亜鉛を実質的に含
    有しないことを特徴とする油圧作動油組成物。
  3. 【請求項3】 鉱油及び/または合成油を基油とし、組
    成物全量を基準として(A)フェノール系酸化防止剤、
    0.01〜3質量%、(B)アミン系酸化防止剤、0.
    01〜3質量%、(C)リン系化合物、0.01〜10
    質量%、(D)分散型粘度指数向上剤、0.01〜10
    質量%、及び、(E)無灰分散剤、0.01〜3質量%
    を含有させてなり、かつジチオリン酸亜鉛を実質的に含
    有しないことを特徴とする油圧作動油組成物。
JP10954499A 1999-04-16 1999-04-16 油圧作動油組成物 Expired - Fee Related JP4598907B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10954499A JP4598907B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 油圧作動油組成物
CNB001058975A CN1312263C (zh) 1999-04-16 2000-04-17 液压油组合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10954499A JP4598907B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 油圧作動油組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000303086A true JP2000303086A (ja) 2000-10-31
JP4598907B2 JP4598907B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=14512951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10954499A Expired - Fee Related JP4598907B2 (ja) 1999-04-16 1999-04-16 油圧作動油組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4598907B2 (ja)
CN (1) CN1312263C (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210860A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 駆動系潤滑油用摩擦調整剤
JP2005060527A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Nippon Oil Corp 油圧作動油組成物及び油圧作動システムの作動方法
WO2008004548A1 (fr) 2006-07-06 2008-01-10 Nippon Oil Corporation Huile de réfrigérateur, composition d'huile de compresseur, composition de fluide hydraulique, composition de fluide pour le travail des métaux, composition d'huile pour traitement thermique, composition lubrifiante pour machine-outil et composition lubrifiante
CN102311848A (zh) * 2010-12-29 2012-01-11 中国石油化工股份有限公司 一种超高压乙烯压缩机油及其制备方法
CN105733747A (zh) * 2014-12-11 2016-07-06 中国石油天然气股份有限公司 无灰液压油组合物
WO2018186282A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 Jxtgエネルギー株式会社 油圧作動油組成物及び油圧装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101113383B (zh) * 2007-07-03 2010-04-21 杭州新港石油化工有限公司 一种含纳米抗磨添加剂的酯型阻燃液压油及生产方法
CN101818095B (zh) * 2010-05-19 2011-11-02 唐汝峰 一种用于综采液压支架电液控制系统的浓缩液
CN102010783B (zh) * 2010-12-15 2012-10-31 山西平阳重工机械有限责任公司 液压缸密封件装配用膏
CN105087112A (zh) * 2014-05-09 2015-11-25 吉坤日矿日石能源株式会社 润滑油组合物
CN105505526B (zh) * 2014-10-16 2020-03-31 中国石油化工股份有限公司 一种磷酸酯液压液水解安定性增强剂及含其的磷酸酯液压液组合物
FR3045658A1 (fr) * 2015-12-22 2017-06-23 Total Marketing Services Additif detergent pour carburant
CN105695057B (zh) * 2016-02-26 2018-08-14 北京雅士科莱恩石油化工有限公司 一种高粘度指数超低温节能工程机械液压油

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60248796A (ja) * 1984-05-24 1985-12-09 Nippon Oil Co Ltd 潤滑油組成物
JPH0570788A (ja) * 1991-02-15 1993-03-23 Tonen Corp 油圧作動油
JPH0711279A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JPH07150175A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Tonen Corp 潤滑油組成物
JPH09111277A (ja) * 1995-10-19 1997-04-28 Idemitsu Kosan Co Ltd 油圧作動油組成物
JPH09111278A (ja) * 1995-10-18 1997-04-28 Nippon Oil Co Ltd 潤滑油組成物
JPH11323365A (ja) * 1998-05-18 1999-11-26 Cosmo Sogo Kenkyusho Kk 油圧作動油

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60248796A (ja) * 1984-05-24 1985-12-09 Nippon Oil Co Ltd 潤滑油組成物
JPH0570788A (ja) * 1991-02-15 1993-03-23 Tonen Corp 油圧作動油
JPH0711279A (ja) * 1993-06-24 1995-01-13 Idemitsu Kosan Co Ltd 潤滑油組成物
JPH07150175A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Tonen Corp 潤滑油組成物
JPH09111278A (ja) * 1995-10-18 1997-04-28 Nippon Oil Co Ltd 潤滑油組成物
JPH09111277A (ja) * 1995-10-19 1997-04-28 Idemitsu Kosan Co Ltd 油圧作動油組成物
JPH11323365A (ja) * 1998-05-18 1999-11-26 Cosmo Sogo Kenkyusho Kk 油圧作動油

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210860A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Idemitsu Kosan Co Ltd 駆動系潤滑油用摩擦調整剤
JP2005060527A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Nippon Oil Corp 油圧作動油組成物及び油圧作動システムの作動方法
US8227388B2 (en) 2006-07-06 2012-07-24 Nippon Oil Corporation Hydraulic oil composition
US8227387B2 (en) 2006-07-06 2012-07-24 Nippon Oil Corporation Metalworking oil composition
EP2423297A1 (en) 2006-07-06 2012-02-29 Nippon Oil Corporation Hydraulic oil composition
EP2423296A1 (en) 2006-07-06 2012-02-29 Nippon Oil Corporation Lubricating oil composition for machine tools
EP2423298A1 (en) 2006-07-06 2012-02-29 Nippon Oil Corporation Compressor oil composition
EP2428553A1 (en) 2006-07-06 2012-03-14 Nippon Oil Corporation Lubricating oil composition
EP2428554A1 (en) 2006-07-06 2012-03-14 Nippon Oil Corporation Heat treating oil composition
US8193129B2 (en) 2006-07-06 2012-06-05 Nippon Oil Corporation Refrigerator oil, compressor oil composition, hydraulic fluid composition, metalworking fluid composition, heat treatment oil composition, lubricant composition for machine tool and lubricant composition
WO2008004548A1 (fr) 2006-07-06 2008-01-10 Nippon Oil Corporation Huile de réfrigérateur, composition d'huile de compresseur, composition de fluide hydraulique, composition de fluide pour le travail des métaux, composition d'huile pour traitement thermique, composition lubrifiante pour machine-outil et composition lubrifiante
US8299006B2 (en) 2006-07-06 2012-10-30 Nippon Oil Corporation Compressor oil composition
US8232233B2 (en) 2006-07-06 2012-07-31 Nippon Oil Corporation Lubricating oil composition for machine tools
US8236740B2 (en) 2006-07-06 2012-08-07 Nippon Oil Corporation Lubricating oil composition
US8247360B2 (en) 2006-07-06 2012-08-21 Nippon Oil Corporation Heat treating oil composition
CN102311848A (zh) * 2010-12-29 2012-01-11 中国石油化工股份有限公司 一种超高压乙烯压缩机油及其制备方法
CN105733747A (zh) * 2014-12-11 2016-07-06 中国石油天然气股份有限公司 无灰液压油组合物
WO2018186282A1 (ja) * 2017-04-05 2018-10-11 Jxtgエネルギー株式会社 油圧作動油組成物及び油圧装置
JP2018177875A (ja) * 2017-04-05 2018-11-15 Jxtgエネルギー株式会社 油圧作動油組成物及び油圧装置
JP7037282B2 (ja) 2017-04-05 2022-03-16 Eneos株式会社 油圧作動油組成物及び油圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1312263C (zh) 2007-04-25
CN1274744A (zh) 2000-11-29
JP4598907B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8580719B2 (en) Lubricating oil composition for internal combustion engine
JP2001262176A (ja) 変速機用潤滑油組成物
JP4598907B2 (ja) 油圧作動油組成物
US6191330B1 (en) Traction drive fluid
JP6262916B2 (ja) ポリアルキレングリコール系工業用潤滑剤組成物
JP2000087070A (ja) 二輪車用4サイクルエンジン油組成物
US6638417B2 (en) Traction drive fluid
JP4919555B2 (ja) 自動変速機用潤滑油組成物
JP2001279286A (ja) 潤滑油組成物
JP5260823B2 (ja) 油圧作動油
JP2001214184A (ja) 二輪車用4サイクルエンジン油組成物
US6320088B1 (en) Traction drive fluid
JP4295402B2 (ja) 潤滑油組成物
JP3250584B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2002129180A (ja) 油圧作動油組成物
JP4829852B2 (ja) 油圧作動油組成物
JP4605886B2 (ja) 油圧作動油組成物
JPH11349969A (ja) トラクションドライブ用流体
JP4312892B2 (ja) トラクションドライブ用流体
JP2000303085A (ja) トラクションドライブ用流体
JPH11293265A (ja) トラクションドライブ用流体
JP2002194371A (ja) 粘度指数向上剤および潤滑油組成物
JPH11349971A (ja) トラクションドライブ用流体
JP4295403B2 (ja) 潤滑油組成物
JP2001335788A (ja) トラクションドライブ用流体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071128

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071219

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080613

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees