JP2000296928A - 不織布シートの取出装置 - Google Patents
不織布シートの取出装置Info
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積み重ねた不織布シートSから確実に1枚ず
つ不織布シートを取り出すためには、吸引装置の吸引力
を微調整する必要があるが、不織布シートの厚さ、吸引
装置の動作タイミングなどの要因とも関係して、かかる
吸引力調整は非常に困難であった。 【解決手段】 本発明の取出装置は、最上部の不織布シ
ートS1の上面端部付近を吸引して引き上げ、上方で揺
動させる吸引装置2と、最上部の不織布シートS1の上
面部に当接させ、前記吸引装置2で引き上げた位置より
内側に配置させるガイド1とを備えた。
つ不織布シートを取り出すためには、吸引装置の吸引力
を微調整する必要があるが、不織布シートの厚さ、吸引
装置の動作タイミングなどの要因とも関係して、かかる
吸引力調整は非常に困難であった。 【解決手段】 本発明の取出装置は、最上部の不織布シ
ートS1の上面端部付近を吸引して引き上げ、上方で揺
動させる吸引装置2と、最上部の不織布シートS1の上
面部に当接させ、前記吸引装置2で引き上げた位置より
内側に配置させるガイド1とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積み重ねた不織布
シートを継続した吸引により上から1枚ずつ取り出す取
出し装置の技術分野に属するものである。
シートを継続した吸引により上から1枚ずつ取り出す取
出し装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積み重ねた不織布シートの上から
1枚ずつ取り出す取出装置として、図7に示すように、
吸引装置30としての吸引サクションヘッド31,32
を左右に1つずつ備えたものが知られている。この取出
装置は、前記左右の吸引サクションヘッド31,32の
動作タイミングを変えることにより、積み重ねた不織布
シートSから2枚以上の不織布シートが引き上げられた
場合でも、1枚め(S1)のみ残し2枚め以降の不織布
シートS2…を切り離すようにしたものである。
1枚ずつ取り出す取出装置として、図7に示すように、
吸引装置30としての吸引サクションヘッド31,32
を左右に1つずつ備えたものが知られている。この取出
装置は、前記左右の吸引サクションヘッド31,32の
動作タイミングを変えることにより、積み重ねた不織布
シートSから2枚以上の不織布シートが引き上げられた
場合でも、1枚め(S1)のみ残し2枚め以降の不織布
シートS2…を切り離すようにしたものである。
【0003】すなわち、まず、左右の吸引サクションヘ
ッド31,32を積み重ねた不織布シートSの最上部に
配置させ、一番上の不織布シートS1を吸引し(図7
(a))、そして、一方の吸引サクションヘッド32を
そのままの状態で待機させ、他方の吸引サクションヘッ
ド31を引き上げる(図7(b))。すると、引き上げ
た不織布シートS1がたわむので、これにより、同時に
吸引されてきた2枚め以降の不織布シートS2…が切り
離される。その後、待機させていた一方の吸引サクショ
ンヘッド32を引き上げて、一番上の不織布シートS1
だけを取り出すようにする。
ッド31,32を積み重ねた不織布シートSの最上部に
配置させ、一番上の不織布シートS1を吸引し(図7
(a))、そして、一方の吸引サクションヘッド32を
そのままの状態で待機させ、他方の吸引サクションヘッ
ド31を引き上げる(図7(b))。すると、引き上げ
た不織布シートS1がたわむので、これにより、同時に
吸引されてきた2枚め以降の不織布シートS2…が切り
離される。その後、待機させていた一方の吸引サクショ
ンヘッド32を引き上げて、一番上の不織布シートS1
だけを取り出すようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記取
出装置では、吸引サクションヘッド31,32の吸引力
が強いと、他方の吸引サクションヘッド31のみを引き
上げて不織布シートS1をたわませたときに2枚め以降
の不織布シートS2…を切り離せなかったりし、また、
吸引力を弱めると、不織布シートS1をうまく引き上げ
られなかったり、不織布シートS1をたわませたときに
吸引しているものまで落としてしまうことがあった。ま
た、図7(b)に示すように、吸引サクションヘッド3
1による吸引部分で不織布シートS1が折れ曲がると、
この吸引部分に不織布シートS1の復元力が加わって不
織布シートS1までも落下させるおそれがある。
出装置では、吸引サクションヘッド31,32の吸引力
が強いと、他方の吸引サクションヘッド31のみを引き
上げて不織布シートS1をたわませたときに2枚め以降
の不織布シートS2…を切り離せなかったりし、また、
吸引力を弱めると、不織布シートS1をうまく引き上げ
られなかったり、不織布シートS1をたわませたときに
吸引しているものまで落としてしまうことがあった。ま
た、図7(b)に示すように、吸引サクションヘッド3
1による吸引部分で不織布シートS1が折れ曲がると、
この吸引部分に不織布シートS1の復元力が加わって不
織布シートS1までも落下させるおそれがある。
【0005】従って、確実に1枚ずつ不織布シートを取
り出すためには、吸引サクションヘッド31,32の吸
引力を微調整する必要があるが、不織布シートの厚さや
吸引サクションヘッド31,32の動作タイミングなど
の要因とも関係して、かかる吸引力調整は非常に困難で
あった。
り出すためには、吸引サクションヘッド31,32の吸
引力を微調整する必要があるが、不織布シートの厚さや
吸引サクションヘッド31,32の動作タイミングなど
の要因とも関係して、かかる吸引力調整は非常に困難で
あった。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑みて、『積み重
ねた不織布シートを継続した吸引により上から1枚ずつ
取り出す不織布シートの取出装置』において、面倒な吸
引力の微調整を行うことなく不織布シートを1枚ずつ確
実に取り出すことをその課題とする。 (1項)
ねた不織布シートを継続した吸引により上から1枚ずつ
取り出す不織布シートの取出装置』において、面倒な吸
引力の微調整を行うことなく不織布シートを1枚ずつ確
実に取り出すことをその課題とする。 (1項)
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、以下のとおりである。
『最上部の不織布シートの上面端部付近を吸引して引き
上げ、上方で揺動させる吸引装置と、最上部の不織布シ
ートの上面部に当接させ、前記吸引装置で引き上げた位
置より内側に配置させるガイドとを備えたことを特徴と
する』。
に講じた本発明の技術的手段は、以下のとおりである。
『最上部の不織布シートの上面端部付近を吸引して引き
上げ、上方で揺動させる吸引装置と、最上部の不織布シ
ートの上面部に当接させ、前記吸引装置で引き上げた位
置より内側に配置させるガイドとを備えたことを特徴と
する』。
【0008】前記技術的手段は、次のように作用する。
まず、ガイドを積み重ねた不織布シートの上面部に当接
させ、この状態で吸引装置を最上部の不織布シート上に
配置し、一番上の不織布シートの端部付近を吸引して引
き上げる。すると、不織布シートは、その一部がガイド
で当接されているので、この部分を支点にして折り曲げ
られる。また、ガイドは、前記吸引装置で引き上げた位
置より内側に配置されている。従って、2枚以上の不織
布シートが引き上げられた場合、一番上の1枚めの不織
布シートと2枚めの不織布シートとの間にすき間ができ
る。これは、不織布シート自体の固さによる復元力(い
わゆる「不織布シートのこし」)によって、折り曲げら
れた不織布シートが元の位置に戻ろうとするからであ
る。
まず、ガイドを積み重ねた不織布シートの上面部に当接
させ、この状態で吸引装置を最上部の不織布シート上に
配置し、一番上の不織布シートの端部付近を吸引して引
き上げる。すると、不織布シートは、その一部がガイド
で当接されているので、この部分を支点にして折り曲げ
られる。また、ガイドは、前記吸引装置で引き上げた位
置より内側に配置されている。従って、2枚以上の不織
布シートが引き上げられた場合、一番上の1枚めの不織
布シートと2枚めの不織布シートとの間にすき間ができ
る。これは、不織布シート自体の固さによる復元力(い
わゆる「不織布シートのこし」)によって、折り曲げら
れた不織布シートが元の位置に戻ろうとするからであ
る。
【0009】そして、不織布シートを上方に引き上げた
状態で吸引装置を揺動させる。すると、前記すき間が徐
々に広がって最終的には不織布シートの端部にまで達し
て、同時に吸引されてきた2枚め以降の不織布シートが
切り離される。この状態で一番上の不織布シートを取出
す。このように、吸引装置の吸引力を比較的強くして揺
動時に直接吸引した不織布シートを落とさないようにす
ることで、2枚以上の不織布シートが引き上げられた場
合であっても、吸引装置で引き上げた一番上の不織布シ
ートだけを取り出すことができる。
状態で吸引装置を揺動させる。すると、前記すき間が徐
々に広がって最終的には不織布シートの端部にまで達し
て、同時に吸引されてきた2枚め以降の不織布シートが
切り離される。この状態で一番上の不織布シートを取出
す。このように、吸引装置の吸引力を比較的強くして揺
動時に直接吸引した不織布シートを落とさないようにす
ることで、2枚以上の不織布シートが引き上げられた場
合であっても、吸引装置で引き上げた一番上の不織布シ
ートだけを取り出すことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、前記構成であるから、次の特
有の効果を有する。吸引装置の吸引力を比較的強くして
おけば、以後は面倒な吸引力の微調整を行うことなく積
み重ねた不織布シートを上から1枚ずつ確実に取り出す
ことができる。 (2項)前記1項において、『前記吸引装置は、最上部
の不織布シートにおける前記ガイドで当接した支点を中
心に円弧を描くようにして不織布シートを引き上げると
共に揺動させる』ものでは、取り出される不織布シート
は引上げ時および揺動時に吸引装置による吸引部分から
撓むことがない。吸引装置による吸引部分で不織布シー
トが撓むと、この吸引部分に不織布シートの復元力が加
わって不織布シートを落下させるおそれがある。しかし
ながら、前記構成では、吸引装置の吸引部分において不
織布シートの復元力が加わらない。従って、引上げ時ま
たは揺動時に吸引装置から不織布シートを落下させるこ
となく確実に吸引させておくことができる。
有の効果を有する。吸引装置の吸引力を比較的強くして
おけば、以後は面倒な吸引力の微調整を行うことなく積
み重ねた不織布シートを上から1枚ずつ確実に取り出す
ことができる。 (2項)前記1項において、『前記吸引装置は、最上部
の不織布シートにおける前記ガイドで当接した支点を中
心に円弧を描くようにして不織布シートを引き上げると
共に揺動させる』ものでは、取り出される不織布シート
は引上げ時および揺動時に吸引装置による吸引部分から
撓むことがない。吸引装置による吸引部分で不織布シー
トが撓むと、この吸引部分に不織布シートの復元力が加
わって不織布シートを落下させるおそれがある。しかし
ながら、前記構成では、吸引装置の吸引部分において不
織布シートの復元力が加わらない。従って、引上げ時ま
たは揺動時に吸引装置から不織布シートを落下させるこ
となく確実に吸引させておくことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
の実施の形態による不織布シートの取出装置の構成を示
す概略図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は平
面図である。本実施の形態の不織布シートの取出装置
は、吸引装置2とガイド1とを備える。なお、図1にお
いて、Sは積み重ねられた不織布シートを示し、その最
上部から順次にS1,S2,S3…とする。
いて添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
の実施の形態による不織布シートの取出装置の構成を示
す概略図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は平
面図である。本実施の形態の不織布シートの取出装置
は、吸引装置2とガイド1とを備える。なお、図1にお
いて、Sは積み重ねられた不織布シートを示し、その最
上部から順次にS1,S2,S3…とする。
【0012】前記吸引装置2は、積み重ねた不織布シー
トSを最上部から1枚ずつ吸引しながら取り出すための
ものであり、吸引サクションヘッド21と、吸引サクシ
ョンカップ22とを有する。吸引サクションヘッド21
は、円柱状に形成されており図示しない真空ポンプに接
続されている。吸引サクションカップ22は、椀形状を
有し、前記吸引サクションヘッド21の先端部分に取付
けられている。真空ポンプを駆動させ、吸引サクション
カップ22を不織布シートS1の上面部分に当接すると
吸引サクションカップ22内が負圧となって不織布シー
トS1を吸引する。不織布シートS1を吸引する位置と
しては、その端部付近である。吸引サクションヘッド2
1は、図示しない稼動手段に取付けられており、この稼
動手段によって吸引サクションカップ22を最上部の不
織布シートS1の上面部分に当接させた後、上方へ移動
させて揺動させる。この際、吸引サクションヘッド21
は、不織布シートS1の前記ガイド1で押さえた支点P
を中心にして円弧を描くように上方へ移動されると共に
揺動される(図2参照)。
トSを最上部から1枚ずつ吸引しながら取り出すための
ものであり、吸引サクションヘッド21と、吸引サクシ
ョンカップ22とを有する。吸引サクションヘッド21
は、円柱状に形成されており図示しない真空ポンプに接
続されている。吸引サクションカップ22は、椀形状を
有し、前記吸引サクションヘッド21の先端部分に取付
けられている。真空ポンプを駆動させ、吸引サクション
カップ22を不織布シートS1の上面部分に当接すると
吸引サクションカップ22内が負圧となって不織布シー
トS1を吸引する。不織布シートS1を吸引する位置と
しては、その端部付近である。吸引サクションヘッド2
1は、図示しない稼動手段に取付けられており、この稼
動手段によって吸引サクションカップ22を最上部の不
織布シートS1の上面部分に当接させた後、上方へ移動
させて揺動させる。この際、吸引サクションヘッド21
は、不織布シートS1の前記ガイド1で押さえた支点P
を中心にして円弧を描くように上方へ移動されると共に
揺動される(図2参照)。
【0013】前記ガイド1は、横長の棒状部11と、棒
状部11を先端に取付けた連結部12と、この連結部を
取付けた支持部13とを有する。このガイド1は、積み
重ねた不織布シートS上に前記棒状部11を当接させ
て、前記吸引装置2によって最上部の不織布シートS1
を引き上げたときに上から押さえるようにするためのも
のである。ガイド1を配置する位置としては、不織布シ
ートS1の前記吸引装置2による吸引位置より内側であ
る。
状部11を先端に取付けた連結部12と、この連結部を
取付けた支持部13とを有する。このガイド1は、積み
重ねた不織布シートS上に前記棒状部11を当接させ
て、前記吸引装置2によって最上部の不織布シートS1
を引き上げたときに上から押さえるようにするためのも
のである。ガイド1を配置する位置としては、不織布シ
ートS1の前記吸引装置2による吸引位置より内側であ
る。
【0014】次に、この取出装置による不織布シートの
取り出し動作を説明する。図2〜図5は、不織布シート
の取り出し動作における各状態を示した模式図である。
図6は、2枚以上不織布シートが引き上げられたときの
折り曲げ部付近を示す模式図である。
取り出し動作を説明する。図2〜図5は、不織布シート
の取り出し動作における各状態を示した模式図である。
図6は、2枚以上不織布シートが引き上げられたときの
折り曲げ部付近を示す模式図である。
【0015】本取出装置によって積み重ねた不織布シー
トから上から1枚ずつ取り出すには、まず、ガイド1の
棒状部11によって積み重ねた不織布シートSを上から
押さえ、この状態で吸引装置2の吸引サクションカップ
22を最上部の不織布シートS1上に配置し(図1
(a)参照)、一番上の不織布シートS1を吸引して引
き上げる(図2参照)。この際、吸引装置2は、不織布
シートS1の棒状部11で押さえられた支点pを中心に
円弧を描くようにして引き上げる。すると、不織布シー
トS1は、棒状部11で押さえられた支点pから折り曲
げられる。吸引装置2は、吸引力を強い目に設定してお
くと、最上部の不織布シートS1を確実に引き上げるこ
とができるが、上から2枚め以降の不織布シートS2,
S3…が同時に引き上げられることがある。この場合、
一番上の1枚めの不織布シートS1と2枚めの不織布シ
ートS2との間にすき間Aができる(図6参照)。これ
は、不織布シート自体の固さによる復元力(いわゆる
「不織布シートのこし」)によって、折り曲げられた不
織布シートS2が元の位置に戻ろうとするからである。
トから上から1枚ずつ取り出すには、まず、ガイド1の
棒状部11によって積み重ねた不織布シートSを上から
押さえ、この状態で吸引装置2の吸引サクションカップ
22を最上部の不織布シートS1上に配置し(図1
(a)参照)、一番上の不織布シートS1を吸引して引
き上げる(図2参照)。この際、吸引装置2は、不織布
シートS1の棒状部11で押さえられた支点pを中心に
円弧を描くようにして引き上げる。すると、不織布シー
トS1は、棒状部11で押さえられた支点pから折り曲
げられる。吸引装置2は、吸引力を強い目に設定してお
くと、最上部の不織布シートS1を確実に引き上げるこ
とができるが、上から2枚め以降の不織布シートS2,
S3…が同時に引き上げられることがある。この場合、
一番上の1枚めの不織布シートS1と2枚めの不織布シ
ートS2との間にすき間Aができる(図6参照)。これ
は、不織布シート自体の固さによる復元力(いわゆる
「不織布シートのこし」)によって、折り曲げられた不
織布シートS2が元の位置に戻ろうとするからである。
【0016】次に、不織布シートS1を所定の高さに引
き上げると、その状態で吸引装置2を揺動させる。この
際、吸引装置2は、不織布シートS1の棒状部11で押
さえた支点pを中心に円弧を描くようにして上下に揺動
させる(図3参照)。すると、1枚の不織布シートS1
と2枚めの不織布シートS2との間に出来た前記すき間
Aが徐々に広がっていく。そして、かかる揺動動作を数
回繰り返すと、最後には前記すき間Aが不織布シートS
1,S2の端部にまで達して、同時に吸引されていた2
枚めの不織布シートS2が切り離される(図4参照)。
従って、吸引装置2には最上部に積み重ねられていた不
織布シートS1だけが残される。一方、切り離された2
枚めの不織布シートS2は、落下して積み重ねられた不
織布シートS上に戻る。
き上げると、その状態で吸引装置2を揺動させる。この
際、吸引装置2は、不織布シートS1の棒状部11で押
さえた支点pを中心に円弧を描くようにして上下に揺動
させる(図3参照)。すると、1枚の不織布シートS1
と2枚めの不織布シートS2との間に出来た前記すき間
Aが徐々に広がっていく。そして、かかる揺動動作を数
回繰り返すと、最後には前記すき間Aが不織布シートS
1,S2の端部にまで達して、同時に吸引されていた2
枚めの不織布シートS2が切り離される(図4参照)。
従って、吸引装置2には最上部に積み重ねられていた不
織布シートS1だけが残される。一方、切り離された2
枚めの不織布シートS2は、落下して積み重ねられた不
織布シートS上に戻る。
【0017】その後、吸引装置2を上方へ移動させる
と、ガイド1は吸引装置2と同期して上方へ移動して不
織布シートS1上から回避し(図5参照)、そして、吸
引装置2を所定の回収位置に移動させてその吸引力を解
放し不織布シートS1を回収することにより、取り出し
動作が完了する。
と、ガイド1は吸引装置2と同期して上方へ移動して不
織布シートS1上から回避し(図5参照)、そして、吸
引装置2を所定の回収位置に移動させてその吸引力を解
放し不織布シートS1を回収することにより、取り出し
動作が完了する。
【0018】以上のように、本実施の形態の取出装置に
よれば、吸引装置2の吸引力を比較的強くして揺動時に
直接吸引した一番上の不織布シートS1を落とさないよ
うにすることで、2枚以上の不織布シートS2,S3…
が引き上げられた場合であっても、吸引装置2で引き上
げた一番上の不織布シートS1だけを取り出すことがで
きる。従って、吸引装置2における面倒な吸引力の微調
整を行うことなく、積み重ねた不織布シートSの上から
1枚ずつ確実に取り出すことができる。
よれば、吸引装置2の吸引力を比較的強くして揺動時に
直接吸引した一番上の不織布シートS1を落とさないよ
うにすることで、2枚以上の不織布シートS2,S3…
が引き上げられた場合であっても、吸引装置2で引き上
げた一番上の不織布シートS1だけを取り出すことがで
きる。従って、吸引装置2における面倒な吸引力の微調
整を行うことなく、積み重ねた不織布シートSの上から
1枚ずつ確実に取り出すことができる。
【0019】また、前記吸引装置2は、前記ガイド1の
棒状部11で当接させた不織布シートS1の支点pを中
心にして円弧を描くように不織布シートS1を引き上
げ、かつ、揺動させるので、取り出される不織布シート
S1は引上げ時および揺動時に吸引装置2による吸引部
分から撓むことがない。図7に示す従来の取出装置のよ
うに、吸引装置31による吸引部分で不織布シートS1
が撓むると(図7(b)参照)、この吸引部分に不織布
シートの復元力が加わって不織布シートS1までも落下
させるおそれがある。しかしながら、本実施の形態によ
る前記構成によれば、吸引装置2の吸引サクションカッ
プ22による吸引部分では、不織布シートS1が撓まな
いので、不織布シートS1の復元力が加わらない。従っ
て、引上げ時または揺動時に吸引装置2から不織布シー
トS1を落下させる心配がなく確実に吸引させておくこ
とができる。
棒状部11で当接させた不織布シートS1の支点pを中
心にして円弧を描くように不織布シートS1を引き上
げ、かつ、揺動させるので、取り出される不織布シート
S1は引上げ時および揺動時に吸引装置2による吸引部
分から撓むことがない。図7に示す従来の取出装置のよ
うに、吸引装置31による吸引部分で不織布シートS1
が撓むると(図7(b)参照)、この吸引部分に不織布
シートの復元力が加わって不織布シートS1までも落下
させるおそれがある。しかしながら、本実施の形態によ
る前記構成によれば、吸引装置2の吸引サクションカッ
プ22による吸引部分では、不織布シートS1が撓まな
いので、不織布シートS1の復元力が加わらない。従っ
て、引上げ時または揺動時に吸引装置2から不織布シー
トS1を落下させる心配がなく確実に吸引させておくこ
とができる。
【0020】なお、本発明は、前述の実施の形態に限定
されるものではなく、例えば、前記吸引装置2は、前記
ガイド1の棒状部11で押さえた不織布シートS1の支
点pを中心に円弧を描くようにして不織布シートS1を
引き上げると共に揺動させていたが、垂直に引上げ、か
つ、垂直線上で上下に揺動させるようにしてもよい。た
だし、この場合、既述のように直接吸引した不織布シー
トS1が吸引部分において折れ曲がり脱落するおそれが
あるので、吸引装置2の吸引力はやや強くしておく必要
がある。
されるものではなく、例えば、前記吸引装置2は、前記
ガイド1の棒状部11で押さえた不織布シートS1の支
点pを中心に円弧を描くようにして不織布シートS1を
引き上げると共に揺動させていたが、垂直に引上げ、か
つ、垂直線上で上下に揺動させるようにしてもよい。た
だし、この場合、既述のように直接吸引した不織布シー
トS1が吸引部分において折れ曲がり脱落するおそれが
あるので、吸引装置2の吸引力はやや強くしておく必要
がある。
【0021】また、前記実施の形態では、吸引装置2を
1個しか用いていないが、同期して動作する複数個の吸
引サクションヘッド21を有したものを用いてもよい。
さらに、前記実施の形態では、ガイド1として横長の棒
状部11を用いたが、柱状、板状など、積み重ねた不織
布シートSを上から当接させるものであれば種々のもの
を用いてもよい。
1個しか用いていないが、同期して動作する複数個の吸
引サクションヘッド21を有したものを用いてもよい。
さらに、前記実施の形態では、ガイド1として横長の棒
状部11を用いたが、柱状、板状など、積み重ねた不織
布シートSを上から当接させるものであれば種々のもの
を用いてもよい。
【図1】本発明の実施の形態による不織布シートの取出
装置を示す概略図である。
装置を示す概略図である。
【図2】実施の形態の不織布シートの取出装置における
取り出し動作を示す模式図である。
取り出し動作を示す模式図である。
【図3】実施の形態の不織布シートの取出装置における
取り出し動作を示す模式図である。
取り出し動作を示す模式図である。
【図4】実施の形態の不織布シートの取出装置における
取り出し動作を示す模式図である。
取り出し動作を示す模式図である。
【図5】実施の形態の不織布シートの取出装置における
取り出し動作を示す模式図である。
取り出し動作を示す模式図である。
【図6】1枚めの不織布シートと2枚めの不織布シート
との間に形成されたすき間を示す模式図である。
との間に形成されたすき間を示す模式図である。
【図7】従来の不織布シートの取出装置を示す概略図で
ある。
ある。
1 ガイド 2 吸引装置 11 棒状部 12 連結部 13 支持部 21 吸引サクションヘッド 22 吸引サクションカップ A 1枚めの不織布シートS1と2枚めの不織布シート
S2との間に形成されたすき間 S 積み重ねた不織布シート
S2との間に形成されたすき間 S 積み重ねた不織布シート
Claims (2)
- 【請求項1】 積み重ねた不織布シートを継続した吸引
により上から1枚ずつ取り出す不織布シートの取出装置
において、 最上部の不織布シートの上面端部付近を吸引して引き上
げ、上方で揺動させる吸引装置と、 最上部の不織布シートの上面部に当接させ、前記吸引装
置で引き上げた位置より内側に配置させるガイドとを備
えたことを特徴とする不織布シートの取出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の不織布シートの取出装
置において、 前記吸引装置は、最上部の不織布シートにおける前記ガ
イドで当接した支点を中心に円弧を描くようにして不織
布シートを引き上げると共に揺動させることを特徴とす
る不織布シートの取出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11104737A JP2000296928A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 不織布シートの取出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11104737A JP2000296928A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 不織布シートの取出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296928A true JP2000296928A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14388822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11104737A Pending JP2000296928A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 不織布シートの取出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000296928A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298507A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Tanabe Kogyo Kk | ガラス基板の移積装置及び移載方法 |
JP2007297201A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Asuka:Kk | オフセットカラー印刷機用の給紙装置、カラー印刷が施された不織布シート製物品、及びカラー印刷が施された不織布シートで一部又は全部が構成された物品 |
CN103863855A (zh) * | 2014-03-04 | 2014-06-18 | 绍兴县瑞群纺织机械科技有限公司 | 布料自动取放装置 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11104737A patent/JP2000296928A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298507A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Tanabe Kogyo Kk | ガラス基板の移積装置及び移載方法 |
JP2007297201A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Asuka:Kk | オフセットカラー印刷機用の給紙装置、カラー印刷が施された不織布シート製物品、及びカラー印刷が施された不織布シートで一部又は全部が構成された物品 |
JP4689529B2 (ja) * | 2006-05-02 | 2011-05-25 | 株式会社飛鳥 | オフセットカラー印刷機用の給紙装置及びこれを使用した不織布シートの印刷方法 |
CN103863855A (zh) * | 2014-03-04 | 2014-06-18 | 绍兴县瑞群纺织机械科技有限公司 | 布料自动取放装置 |
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