JPH0721457Y2 - 板材剥離装置 - Google Patents

板材剥離装置

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JPH0721457Y2
JPH0721457Y2 JP1989015865U JP1586589U JPH0721457Y2 JP H0721457 Y2 JPH0721457 Y2 JP H0721457Y2 JP 1989015865 U JP1989015865 U JP 1989015865U JP 1586589 U JP1586589 U JP 1586589U JP H0721457 Y2 JPH0721457 Y2 JP H0721457Y2
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JP
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plate material
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vacuum cup
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plate
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▲丈▼夫 大澤
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、積層状態の板材群から板材を1枚ずつ剥離す
べく、該板材を吸着可能なバキュームカップが、昇降可
能なホルダの先端に取付けられる板材剥離装置に関す
る。
(2)従来の技術 斯かる板材剥離装置としては、例えば実開昭50−92177
号公報等に開示される如く、バキュームカップ内に臨む
下向き突出部をホルダ先端に設け、この突出部を積層板
材の上面に近接対面させると共にバキュームカップ内を
減圧することにより、最上方の板材を前記突出部の下面
形状に沿って吸引変形させて下方の積層板材から離反さ
せるようにしたものが従来公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 上記従来公知のものでは、バキュームカップが蛇腹状で
はなく、単なる逆テーパ状に形成されているため、板材
のバキュームカップ開口部との密接部分を、バキューム
圧を利用して上方へ強固に持ち上げる(外方上向きに弓
なりに湾曲させる)ことが困難である。また前記下向き
突出部が扁平な球面であって、板材と比較的広い面積に
亘り面接触状態(又は面接触状態に近い状態)となるた
め、板材にバキューム圧を有効に作用させるために該突
出部下面に広範囲に亘り多数の吸気連通溝を特別に凹設
する必要があり、それだけ該突出部の構造が複雑なもの
となる。
本考案は、斯かる問題を全て解決することができる、構
造簡単な板材剥離装置を提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために請求項1の考案によれば、バ
キュームカップは、下端部に先拡がり状の開口部を有し
て蛇腹状に形成され、ホルダの先端には、先端部を板材
表面に当接させ得る棒状体がバキュームカップ内中央部
に位置して固着され、この棒状体の先端部は、前記開口
部に頂点を指向させる円錐状に形成されると共に、前記
バキュームカップの自由状態では前記開口部の開口端縁
よりも内方に位置する。
また請求項2の考案によれば、請求項1の上記構成に加
えて、棒状体の少なくとも先端部が弾性材により構成さ
れる。
(2)作用 棒状体の先端を積層状態にある複数枚の板材の上面に当
接させ且つバキュームカップ内を減圧すると、最上方の
板材は、棒状体先端の当接部分を中心として周囲が積層
板材から離反する方向に弯曲して積層板材から分離す
る。この場合、バキュームカップ自体が蛇腹状に形成さ
れている関係で、その内部の減圧作用が該カップの先拡
がり状開口部(従って板材の、該開口部との密接部分)
に対して強力な持ち上げ力を作用させることができる。
しかも棒状体の円錐状先端部は最上方の板材上面に略点
接触し、その周囲においてバキュームカップ内の減圧空
間を該板材表面に広く臨ませて大きな吸着力を発生させ
ることができるので、最上方の板材を十分に弯曲させつ
つ確実に吸引上昇させることができ、該最上方の板材と
その下方の積層板材との分離がより確実となる。
さらに請求項2の考案の上記構成によれば、棒状体先端
を板材上面に弾性的に接触させることができるため、該
棒状体先端を円錐状に形成しても、板材が傷つくのを極
力回避し得る。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する
と、第1図および第2図において、パレット1上には、
アルミニウム板およびステンレス鋼板等の複数枚の板材
2が積層状態で載置されており、たとえばプレス加工装
置に供給すべく、上記積層状態にある板材2が本考案に
従う板材剥離装置3により1枚ずつ剥離される。
板材剥離装置3は、上下に延びる棒状のホルダ4と、該
ホルダ4の先端に取付けられるバキュームカップ5と、
該バキュームカップ5内の中央部に位置すべく前記ホル
ダ4の先端に固着される棒状体6と、バキュームカップ
5内を減圧するための吸引手段7とを備える。
ホルダ4は、板材供給用ロボット(図示せず)のアーム
先端部に取付けられるものであり、昇降可能である。バ
キュームカップ5は、弾性材から蛇腹状に形成されてお
り、その基端部がホルダ4の先端すなわち下端に固設さ
れる。またバキュームカップ5の先部(即ち下部)に
は、先拡がり状の開口部5aが一体に形成されており、そ
の開口部5aの内面が板材2に対する密接面となる。
また棒状体6は、金属により形成されるものであり、バ
キュームカップ5の基部を貫通するようにしてホルダ4
の先端に螺着される。さらに該棒状体6の先端部6aは、
先端側すなわち下方に向かうにつれて小径となる(即ち
頂点がバキュームカップ5の開口部5aを指向する)よう
な円錐状に形成される。しかも棒状体6の長さは、第1
図で示すようにバキュームカップ5が自然な状態にある
ときに、該バキュームカップ5の開口部5aの開口端縁e
(即ち下端縁)よりも内方すなわち上方に棒状体6の先
端が位置するように設定されている。たとえば板材2の
板厚が0.6〜1.2mmであるときに、自然な状態にあるバキ
ュームカップ5の開口端縁eと棒状体6の先端との間の
間隔Lは5mm程度に設定される。
ホルダ4および棒状体6には、一端がホルダ4の側面に
開口しかつ他端がバキュームカップ5内で棒状体6の側
面に開口する吸引通路8が穿設されており、この吸引通
路8の一端に管路9を介して吸引手段7が接続される。
したがって吸引手段7の作動によりバキュームカップ5
内を減圧することが可能である。
ホルダ4の中間部には、左右に延びる支持枠10の中間部
が固着されており、この支持枠10の左右両端から垂下さ
れる支持部材11,11の下端部には、積層した板材2側に
向けて空気を噴出するための噴出ノズル12,12が取付け
られる。しかも該噴出ノズル12,12の配設位置は、バキ
ュームカップ5で板材2を吸着したときに、その吸着さ
れた板材2と、その下方の板材2との間に向けて空気を
噴出すべく設定される。また各噴出ノズル12,12には、
管路13,13を介して空気供給源14が接続される。
次にこの実施例の作用について説明すると、積層状態に
ある複数枚の板材2から1枚ずつ板材2を剥離するにあ
たっては、先ずホルダ4を下降させる。それにより第1
図で示すようにバキュームカップ5の開口部5aの開口端
縁eを積層状態にある板材2の上面に当接させると共
に、吸引手段7を作動させて該バキュームカップ5内を
減圧する。
次いで第2図で示すように棒状体6の先端部6aが板材2
の上面に当接するまでホルダ4を下降させる。こうする
と、バキュームカップ5内が減圧状態にあるので、板材
2には、棒状体6の先端当接部分で下方に向けての押圧
力が作用するのに対し、その周囲ではバキュームカップ
5の吸着力により上方に向けての力が作用するので、板
材2は棒状体6の先端当接部の周囲が浮上がるようにし
て弯曲する。この場合、バキュームカップ5を蛇腹状に
形成した関係で、そのカップ5内部の減圧作用が該カッ
プ5の先拡がり状開口部5a(従って板材2の、該開口部
5aとの密接部分)に対して強力な持ち上げ力を作用させ
ることができる。しかも棒状体6の、円錐状に形成した
先端部6aが最上方の板材2上面に略点接触して、その周
囲おいてバキュームカップ5内減圧空間を該板材2表面
に広く臨ませて大きな吸着力を発生させることができ、
それらの結果、最上方の板材2を強力な吸着力を以て十
分に弯曲させつつ確実に吸引上昇させることができるか
ら、該最上方の板材2とその下方の積層板材との分離が
確実となる。更に噴出ノズル12,12から空気を噴出する
ことにより、板材2の分離が一層確実となる。
このようにして板材剥離装置3により、最上方の板材2
が、積層状態にある板材2から確実に剥離され、ホルダ
4を上昇させることにより板材2を次の工程に供給する
ことができる。
ところで、棒状体6の先端部6aが円錐状となっているこ
とから該棒状体6の先端接触部で板材2に凹部等の傷が
生じる可能性があるので、棒状体6の先端は、次の工程
で打抜き等によりスクラップとなる個所で板材2に接触
させることが望ましい。
C.考案の効果 以上のように各請求項の考案によれば、棒状体の先端を
積層状態にある複数枚の板材の上面に当接させ且つバキ
ュームカップ内を減圧することにより、最上方の板材
は、棒状体先端部との当接部分を中心として周囲が積層
板材から離反する方向に弯曲するようになるため、単一
のバキュームカップでも最上方の板材を積層板材から容
易に分離させることができる。
また特にバキュームカップ自体を蛇腹状に形成して、そ
のカップ内部の減圧作用が該カップの先拡がり状開口部
(従って板材の、該開口部との密接部分)に対して強力
な持ち上げ力を作用させ得るようにし、しかも棒状体
の、円錐状に形成した先端部が最上方の板材上面に略点
接触して、その周囲においてバキュームカップ内減圧空
間を該板材表面に広く臨ませて大きな吸着力を発生させ
得るようにしたので、最上方の板材を強力な吸着力を以
て十分に弯曲させつつ確実に吸引上昇させることができ
て、該最上方の板材とその下方の積層板材との分離を確
実に行わせることができる。更に上記棒状体は、その先
端部を円錐状としたことで、バキュームカップ内減圧空
間を板材表面に広く臨ませるための吸気連通溝等の吸気
連通手段を棒状体表面に広範囲に特設する必要はないか
ら、棒状体自身の構造簡素化に寄与することができる。
さらに請求項2の考案によれば、棒状体の少なくとも先
端部は弾性材により構成されるので、棒状体先端が円錐
状に形成されても、該先端と板材との接触により板材に
傷が付くことを効果的に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は吸着開始時を示す縦断側面図、第2図は吸
着状態を示す縦断側面図である。 2…板材、3…板材剥離装置、4…ホルダ、5…バキュ
ームカップ、5a…開口部、e…開口部の開口端縁、6…
棒状体、6a…先端部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層状態の板材群から板材(2)を1枚ず
    つ剥離すべく、該板材(2)を吸着可能なバキュームカ
    ップ(5)が、昇降可能なホルダ(4)の先端に取付け
    られる板材剥離装置において、 前記バキュームカップ(5)は、下端部に先拡がり状の
    開口部(5a)を有して蛇腹状に形成され、前記ホルダ
    (4)の先端には、先端部(6a)を板材(2)表面に当
    接させ得る棒状体(6)がバキュームカップ(5)内中
    央部に位置して固着され、この棒状体(6)の先端部
    (6a)は、前記開口部(5a)に頂点を指向させる円錐状
    に形成されると共に、前記バキュームカップ(5)の自
    由状態では前記開口部(5a)の開口端縁(e)よりも内
    方に位置することを特徴とする板材剥離装置。
  2. 【請求項2】前記棒状体(6)の少なくとも先端部(6
    a)は、弾性材により構成されることを特徴とする第
    項記載の板材剥離装置。
JP1989015865U 1989-02-14 1989-02-14 板材剥離装置 Expired - Lifetime JPH0721457Y2 (ja)

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JP1989015865U JPH0721457Y2 (ja) 1989-02-14 1989-02-14 板材剥離装置

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JP1989015865U JPH0721457Y2 (ja) 1989-02-14 1989-02-14 板材剥離装置

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JPH02108944U JPH02108944U (ja) 1990-08-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5092177U (ja) * 1973-12-27 1975-08-04
JPH0747388Y2 (ja) * 1987-11-24 1995-11-01 株式会社村田製作所 吸引パッド

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JPH02108944U (ja) 1990-08-30

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