JP2687318B2 - 密着板の分離装置 - Google Patents

密着板の分離装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,積み重ねた板を最上部から1枚ずつ分離し
て持ち上げるための密着板の分離装置に関する。
〔従来の技術〕
積み重ねた板を最上部から1枚ずつ持ち上げようとす
る時,板表面の平滑性が高い場合などに,板が相互に密
着しており,最上部の板を持ち上げる際,その下の板が
くっついて持ち上げられ,途中で落下するという場合が
ある。
このような板の密着を分離するには,板と板のすき間
に空気が入りやすくすればよく,このため従来は, (1)積み重ねた板の側面から空気を吹き付ける, (2)第5A図,第5B図に示すように,板1aの周辺の一部
分を爪6で押え,板1aを保持具4で持ち上げた時に板1a
をたわませることにより,下の板1bとの間にすき間7を
作る, (3)板自体に,穴をあける,溝をつける,表面を凹凸
にするなどの加工を施し,空気の通るすき間をつくる, (4)板と板の間に介在物を置き,板同志が直接接触し
ないようにする,などの方法が用いられてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら,これらの方法には以下の様な問題点が
ある。
(1)の問題点 持ち上げるべき板1aの高さが変わるのに伴い,空気の
吹付け位置を変える必要があり,装置が複雑となる。
(2)の問題点 (1)と同様に,板1aの高さが変わるのに伴い,爪の
位置を変える必要があり,装置が複雑となる。
板がかたい場合又は厚い場合にはたわみにくく,効果
が少ない。
(3)の問題点 板の加工に手間がかかる(すべての板に加工する必要
あり)。
板に加工ができない場合には使えない。
(4)の問題点 介在物を入れたり取り除いたりする手間がかかる。
本発明はこのような問題点を解決し,簡単な構成によ
って密着した板を分離して持ち上げることの可能な密着
板の分離装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成すべくなされた本発明は,板を保持す
る保持具と,該保持具を上下動可能に保持する支持部
と,前記保持具を支持部に対して上方向に付勢する緩衝
部材と,前記支持部を昇降させる昇降機構と,前記支持
部を上昇させる際にその支持部が前記保持具に対して所
定位置に上昇したことを検出する検出機構と,該検出機
構からの検出信号に応じて前記支持部の上昇を一時的に
停止させる制御手段とを有する密着板の分離装置を要旨
とする。
〔作用〕
上記構成の装置において,通常(板を保持しない時)
は,保持具が緩衝部材によって支持部に対する上昇位置
に保たれている。この状態で支持部を,分離すべき板の
上に降下させ,保持具で最上部の板を保持した後,支持
部を上昇させる。この支持部の上昇開始時において,保
持具及びそれによって保持された板は,板の重量及びそ
の下の板に対する密着力等によって緩衝部材の上向きの
付勢力に抗して,上昇が抑えらて,そのため,支持部よ
りも遅く上昇する。これによって保持具で保持した板と
その下の板との間に空気が流れ込む時間的余裕が生じ,
板と板が離れ易くなる。更に,支持部が,板を保持した
保持具に対して相対的に上昇し,所定の高さ位置に達す
ると,それを検出機構が検出し,支持部の上昇を一時的
に停止させる。この時,保持具で保持した板は,最初の
積載装置よりわずかに上昇しており,支持部が停止して
いる間に,その板とその下の板との間に空気が流れ込
み,密着していた板が確実に分離される。その後,支持
部を上昇させることにより,1枚の板をその下の板から確
実に分離して持ち上げることができる。
〔実施例〕
以下,第1図〜第4図を参照して本発明の実施例を説
明する。
第1図は本発明の一実施例による密着板の分離装置を
示す概略斜視図,第2図,第3図はその分離装置の動作
を説明する要部の側面図であり,11は多数枚の板を積み
重ねてなる積重体,11aは最上部の板,11bはその下の板で
ある。12は板を保持する保持具であり,板を吸着保持す
るバキュームパッド12aとそのバキュームパッドを取付
けたバキュームパッド軸12bと上端のフランジ12cとから
なる。なお,保持具12としては,真空吸着方式のものに
限らず,他の形式のもの,例えば,板に鉄板等を埋め込
んでおき,その鉄板を磁力によって吸着する方式のも
の,或いは第4図に示すように,板11aの側面をプッシ
ャー12d等を挟んで保持する方式のものなどでもよい。1
3は保持具12を上下動可能に保持する支持部を構成する
ベースプレートであり,前記保持具12のバキュームパッ
ド軸12bはベースプレート13を上下に貫通している。14
は、ベースプレート13上面とバキュームパッド軸12b上
端のフランジ12cとの間に配置され、バキュームパッド
軸12bを上方に押し上げるスプリングであり,保持具を
支持部に対して上方向に付勢する緩衝部材を構成する。
15は,ベースプレート13を支持したチェーンであり,図
示しないホイスト等の昇降機構に連結され,ベースプレ
ート13を昇降させることができる。16は,ベースプレー
ト13上に取付けられ,バキュームパッド軸12b上端のフ
ランジ12cを検出するセンサである。このセンサ16は,
第3図に示すように,保持具12のバキュームパッド12a
が板11aを吸着保持し,次いでベースプレート13がチェ
ーン15によって持ち上げられた際に,ベースプレート13
がバキュームパッド12aに対して或る程度上昇したこと
を検出する位置に設けられている。センサ16からの検出
信号は,昇降機構の制御手段(図示せず)に入力され,
制御手段は,その検出信号に応じてベースプレート13の
上昇を一時的に(約1秒程度)停止させるよう,昇降機
構を制御するように構成されている。
次に,上記構成の密着板の分離装置の動作を説明す
る。
バキュームパッド12aに板を保持しない通常の状態で
は,バキュームパッド12aはスプリング14の上向きの付
勢力によってベースプレート13に対する上昇位置に保た
れている。この状態で,図示しない昇降機構によるチェ
ーン15の巻下げによって,ベースプレート13が積重体11
の上方から降下し,第2図に示すように,ベースプレー
ト13に保持したバキュームパッド12aが最上部の板11aを
吸着保持する位置に達すると,昇降機構が動作を停止
し,ベースプレート13をその位置に停止する。
次に,バキュームパッド12aが板11aを吸着保持し,次
いでチェーン15の巻上げによりベースプレート13が上昇
する。ここで,バキュームパッド12aには板11aの重量及
びその下の板11bに対する密着力等が作用しており,こ
れらの力は,ベースプレート13の上昇の開始時にはスプ
リング14の上向きの付勢力よりも大きいので,ベースプ
レート13のみが上昇し,バキュームパッド12a及び板11a
は,スプリング14の上向きの付勢力が大きくなるまで,
スプリング14を圧縮し,その後,スプリング14を介して
持ち上げられる。しかも,この際,板11aの慣性により
板11aの加速に時間がかかるため,バキュームパッド12a
で吸着保持された板11aはベースプレート13よりもゆっ
くりと上昇する。この為,板11aとその下の板11bとのす
き間に空気が流れ込む時間的余裕が生じ,板11aと板11b
は離れ易くなる。もし,板11aをベースプレート13と一
緒に急激に上昇させようとすると,板11aとその下の板1
1bとのすき間に空気が流れ込む時間的余裕が少なく,こ
のためこの部分が真空になって板11aと板11bが離れにく
く,板11bが一緒に持ち上がるとか,バキュームパッド1
2aに板11aのみならずその下の板の重量も作用し,板11a
を急激に上昇させる加速度に応じた大きい力が作用して
板11aが外れるというトラブルを生じることがあるが,
上記したようにバキュームパッド12aをスプリング14を
介して持ち上げることで,バキュームパッド12a及び板1
1aがゆっくりと上昇し,このようなトラブルが回避され
る。
ベースプレート13が上昇を開始し,上記したように,
ベースプレート13が板11aを保持したバキュームパッド1
2aよりも速く上昇すると,ベースプレート13はバキュー
ムパッド軸12bに対して相対的に上昇することとなる。
そして,第3図に示すようにセンサ16がバキュームパッ
ド軸12bの上端のフランジ12cに近づくと,センサ16がそ
れを検出する。センサ16がフランジ12cを検出した時
(この時には,板11aが最初の積載位置よりわずかに上
昇した状態となっている),センサ16からの検出信号に
より,チェーン15の巻上げが一時(約1秒間程度)停止
する。この間に板11aとそれに密着していた板11bとの間
に空気が流れ込み,板11aに作用していた密着力が無く
なり,板11a及びバキュームパッド軸12bがスプリング14
の力によって持ち上げられ,板11aに密着していた板11b
は完全に分離する。そして,バキュームパッド軸12bは
スプリング14によってベースプレート13に対して第3図
に示す位置よりも上昇した位置に保持される。
その後,ベースプレート13を上昇させることにより,
バキュームパッド12aで保持している板を持ち上げる。
以上のようにして,1枚の板11aのみを確実に保持し且つ
分離して持ち上げることができる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように,本発明は,板を保持する保持
具を,支持部に対して上下動可能に保持させ,且つ緩衝
部材によって保持具を支持部に対して上方に付勢してい
るので,保持具が板を保持した後,支持部が上昇する際
に,保持具及びそれによって保持された板は,板の重量
及びその下の板に対する密着力等によって緩衝部材の上
向きの付勢力に抗して,上昇が抑えられ,支持部よりも
遅く上昇し,これによって保持した板とその下の板との
間に空気が流れ込む時間的余裕が生じ,板と板が離れ易
くなる。更に,支持部が,板を保持した保持具に対して
相対的に上昇し,所定の高さ位置に到達すると,それを
検出機構が検出し,支持部の上昇を一時的に停止させる
構成としたので,保持具に保持された板が,最初の積載
位置よりわずかに上昇した位置で保持具が一旦停止し,
その間に保持具で保持した板とその下の板との間に空気
が流れ込んで,下の板が確実に分離される。かくして,1
枚の板をその下の板から確実に分離して持ち上げること
ができる。このため,本発明は,板自体に特別な加工を
必要とせず,また,板の積重体の周囲に,板間に空気を
吹き付ける装置や,板の周辺を押さえる爪等の複雑を機
構を設ける必要がなく,簡単な機構により,板を確実に
分離して持ち上げることができるという効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による密着板の分離装置を示
す概略斜視図,第2図,第3図はその分離装置の動作を
説明する要部の側面図,第4図は本発明の他の実施例を
示す概略斜視図,第5A図,第5B図は密着した板の分離を
行う従来装置の動作を説明する概略側面図である。 11……積重体,11a,11b……板,12……保持具,12a……バ
キュームパッド,12b……バキュームパッド軸,12c……フ
ランジ,13……ベースプレート(支持部),14……スプリ
ング(緩衝部材),15……チェーン,16……センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板を保持する保持具と,該保持具を上下動
    可能に保持する支持部と,前記保持具を支持部に対して
    上方向に付勢する緩衝部材と,前記支持部を昇降させる
    昇降機構と,前記支持部を上昇させる際にその支持部が
    前記保持具に対して所定位置に上昇したことを検出する
    検出機構と,該検出機構からの検出信号に応じて前記支
    持部の上昇を一時的に停止させる制御手段とを有する密
    着板の分離装置。
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