JP2000292445A - 波形記憶装置 - Google Patents

波形記憶装置

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JP2000292445A JP11098659A JP9865999A JP2000292445A JP 2000292445 A JP2000292445 A JP 2000292445A JP 11098659 A JP11098659 A JP 11098659A JP 9865999 A JP9865999 A JP 9865999A JP 2000292445 A JP2000292445 A JP 2000292445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生波形接続部において位相の不連続を小さ
くできる波形記憶装置を提供する。 【解決手段】 入力信号の位相を検出し、メモリに記憶
した信号の最初の位相と最後の位相を比較して位相差を
求め、この位相差をもとに、再生の回数に対応する移相
量を決定する。そして、連続して再生した場合の接続部
分の位相差が小さくなるように移相量を制御して、再生
する信号の波形接続部における不連続を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号の波形を
記憶し、それを連続して再生する波形記憶装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、レーダ等の波形を処
理する場合、その波形を記憶し、それを再生して所望の
波形を得る処理を行っている。この種の波形処理を行う
装置の例として、YHP社「1990年総合カタログ」
に掲載された波形記憶装置があり、図9にその装置構成
の概略ブロック図を示す。同図に示すように、この波形
記憶装置は、AD変換器101、メモリ102、DA変
換器103、これらのメモリ等を制御する制御回路10
4によって構成される。
【0003】図9に示す、従来の波形記憶装置では、制
御回路104の制御下にあるAD変換器101によっ
て、アナログ形式の入力信号がディジタルデータに変換
され、それがメモリ102に記憶される。また、波形の
再生時には、同じく制御回路104の制御によって、メ
モリ102から読み出されたディジタルデータを、DA
変換器103によってアナログ信号に変換する。その結
果、もとの入力信号と同じ波形が再生される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成をとる従来の波形記憶装置では、メモリ102に記
憶された信号を、連続して再生する場合、波形と波形の
接続部分で位相差が生じる。例えば、メモリに記憶した
波形の時間幅(パルス幅)をT、入力信号の周波数をf
とすると、T=n×(1/f)(ただし、nは整数)の
関係にあれば、波形の接続部分での位相差は0である。
【0005】ところが、入力信号の周波数fが予測でき
ない場合や、メモリ時間Tを決められない場合、T≠n
×(1/f)なので、接続部分での位相差を0とするこ
とができない。そして、この位相差が大きい場合、メモ
リに記憶した信号波形を再生しても、周波数fのスペク
トル成分が小さくなり、エネルギ損失が大きくなる、と
いう問題がある。
【0006】図7は、周波数fcの信号を、接続部分の
位相差を180度で接続したときのスペクトル波形の例
を示している。同図に示すように、位相差を180度で
波形の接続を行ったため、本来の周波数成分であるfc
付近のスペクトル成分が小さくなり、エネルギの損失が
大きくなる、ということが分かる。
【0007】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、メモリに記憶した
入力信号を連続再生した場合でも、波形接続部において
位相の不連続を小さくできる波形記憶装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、入力信号の波形を連続的に再生する波形
記憶装置において、上記入力信号を記憶する記憶手段
と、上記記憶した入力信号の波形の位相差を求める位相
差算出手段と、上記位相差をもとに、上記再生の回数に
対応する移相量を決定する移相量決定手段と、上記記憶
した入力信号に上記移相量に基づく移相処理を施す移相
処理手段と、上記移相処理後の信号波形を、その処理順
に連続して再生する手段とを備える波形記憶装置を提供
する。
【0009】本発明に係る波形記憶装置は、さらに、上
記入力信号を2つの異なる位相を有する第1の信号およ
び第2の信号に分離する手段を備え、上記位相差算出手
段は、これら第1および第2の信号をもとに上記位相差
を求める。
【0010】好適には、上記位相差算出手段は、上記入
力信号を上記記憶手段へ送る記憶開始タイミングと記憶
終了タイミングにおける、当該入力信号の位相を検出す
る。
【0011】好適には、上記記憶手段は、上記第1およ
び第2の信号に対応して設けられ、上記位相差算出手段
は、これらの記憶手段に記憶された上記第1および第2
の信号各々について上記位相差を求める。
【0012】また、好適には、上記移相量決定手段は、
上記第1および第2の信号に対応して設けられ、上記移
相量は、これら第1および第2の信号について求めた上
記位相差より決定される。
【0013】さらに、好適には、上記移相量決定手段
は、上記位相差算出手段の位相差検出精度に応じて上記
移相量を変える。
【0014】そして、好ましくは、上記移相量決定手段
は、アナログ量として上記移相量を決定し、上記移相処
理手段は、このアナログ移相量をもとに上記移相処理を
実行する。また、好ましくは、上記移相量決定手段は、
ディジタル量として上記移相量を決定し、上記移相処理
手段は、このディジタル移相量をもとに上記移相処理を
実行する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る実施の形態を詳細に説明する。 実施の形態1.最初に、本発明の実施の形態1について
説明する。図1は、本実施の形態に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。同図に示す装置は、入力
信号の位相を検出する位相検出回路11、AD変換器
1、このAD変換器1によってディジタルデータに変換
された入力信号を記憶するメモリ2、メモリ2の出力で
あるディジタルデータをアナログ信号に変換するDA変
換器3、DA変換器3の出力信号の位相を変化させる移
相器12、これら位相検出回路11、AD変換器1、メ
モリ2、DA変換器3、移相器12を制御する制御回路
4を備える。
【0016】以下、図1に示す本実施の形態に係る波形
記憶装置の動作を説明する。入力信号は、AD変換器1
と位相検出回路11とに入力され、AD変換器1は、ア
ナログ形式の入力信号をディジタルデータに変換し、変
換後のデータをメモリ2に記憶する。また、位相検出回
路11は、入力信号の位相を検出し、その結果を制御回
路4へ送出する。
【0017】すなわち、本実施の形態に係る波形記憶装
置では、制御回路4によって生成されたサンプリング周
期に対応したクロック信号がAD変換器1に出力され、
AD変換器1は、この信号をもとに、アナログ/ディジ
タル変換を行う。AD変換器1からの出力データは、こ
のクロック信号に同期して出力され、メモリ2も、この
クロックに同期して、AD変換器1からの出力データを
記憶する。このとき、メモリ2からは、その記憶場所の
アドレス情報が制御回路4へ出力される。
【0018】一方、データの再生時には、制御回路4か
らメモリ2へ、再生データのアドレスと再生用のクロッ
ク信号が出力される。そこで、メモリ2からは、このク
ロックに同期して、そこに記憶されたデータが読み出さ
れ、読み出したデータがDA変換器3へ出力される。そ
して、DA変換器3は、メモリ2からのデータを、上記
クロックに同期して取り込み、そのデータをアナログデ
ータに変換する。このように変換されたアナログデータ
は、最終的には移相器12へ送られる。
【0019】位相検出回路11は、制御回路4から指示
されるスタートタイミングとストップタイミング、つま
り、メモリ2へ送られる記憶開始タイミングと記憶終了
タイミングにおける、入力信号の位相を検出し、その値
を制御回路4へ出力する。
【0020】制御回路4は、このように位相検出回路1
1によって検出された、上記スタートタイミングとスト
ップタイミングにおける入力信号の位相をもとに、メモ
リ2に記憶した信号の最初の位相と最後の位相(つま
り、記憶した一つの波形の前縁部、後縁部の位相)か
ら、その波形の位相差Φを算出する。
【0021】そして、制御回路4は、上記のスタートタ
イミングとストップタイミングにおける入力信号の位相
から、移相器12の制御量(移相器制御量)を算出し、
その制御量を、再生のタイミングに同期させて、位相制
御信号として移相器12へ送出する。
【0022】具体的には、制御回路4は、入力信号につ
いて位相差Φ=0であれば、その信号に対して何ら移相
操作(移相処理)を行わない。しかし、Φ≠0の場合に
は、メモリ2に記憶した信号を連続して再生する際、図
8に示すように、制御回路4によって、移相器12にお
ける移相量を1回目は0、2回目はΦ、…、n回目は
(n−1)Φと制御する。
【0023】ここでの移相処理は、最初に得た波形を基
本とし、図8に示す再生回数に応じて、その基本波形そ
のものの位相を変える(最初は、上述のように移相量は
0)ことにより、最終的に波形相互の接続部分の位相差
を0とする処理である。
【0024】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力信号の位相を検出し、その信号の最初の位相と
最後の位相を比較して、再生回数に応じて、その再生す
る信号に移相処理を施すことで、再生した波形相互の接
続部分における位相差をなくすことができ、その信号本
来の周波数成分におけるエネルギ損失を小さくできる、
という効果がある。
【0025】なお、上記実施の形態1では、波形の接続
部分の位相差を0にするとして説明しているが、この値
は、入力信号の位相を検出する位相検出回路11の検出
精度に依存し、基本的に、この検出精度以下に位相を合
わせることはできない。
【0026】そこで、回路を簡単化するため、その装置
に使用する位相検出回路11の検出精度に応じて、波形
接続部分の位相差を可能な限り小さくするよう(例え
ば、位相差<45度)、移相器12を制御してもよい。
例えば、位相検出回路の検出精度が5.625度と45
度とでは、前者の方が、8倍の細かさで位相検出を行う
必要があり、回路規模も大きくなる(この例では、ビッ
トに換算して3ビット多くなる)。
【0027】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2について説明する。図1に示す、上記実施の形態1で
は、入力信号を、直接、位相検出回路11へ入力してい
るが、本実施の形態に係る波形記憶装置は、入力信号を
2つの異なる位相の信号に分けてから、その位相を検知
する。
【0028】図2は、本実施の形態に係る波形記憶装置
の構成を示すブロック図である。なお、同図において、
図1に示す、上記実施の形態1に係る波形記憶装置と同
一構成要素には同一符号を付し、ここでは、それらの説
明を省略する。
【0029】本実施の形態に係る波形記憶装置は、その
入力段にIQ変換器13を設け、それを用いて、入力信
号をI(in−phase)信号とQ(quadrat
ure−phase)信号に分離する。そして、IQ変
換器13の後段に配された位相検出回路11が、このI
Q変換器13の出力であるI信号、Q信号より位相を検
出する。
【0030】なお、これらI信号、Q信号より位相を検
出する方法は、公知の技術であるため、ここでは、その
説明を省略する。また、位相検出回路11における位相
検出以降の処理は、上記実施の形態1に係る装置と同じ
である。
【0031】このように、本実施の形態に係る波形記憶
装置では、入力信号をI信号、Q信号に分離し、これら
分離後の信号をもとに位相を検出、比較するので、位相
検出を円滑に行え、それに基づく再生波形相互の接続部
分における位相差をなくす処理を効率的に実行できる。
【0032】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3について説明する。図3は、本実施の形態に係る波形
記憶装置の構成を示すブロック図である。同図に示す装
置は、IQ変換器13とIQ合成器14を用いて構成さ
れ、IQ変換器13の出力(I信号、Q信号)は、位相
検出回路11へ入力されるとともに、I信号、Q信号そ
れぞれに対応して設けたAD変換器、メモリ、DA変換
器を介して、IQ合成器14に達する。
【0033】すなわち、IQ変換器13で入力信号を分
離して得られたI信号は、AD変換器1aに入力され、
そこで、アナログ形式の信号からディジタルデータに変
換され、この変換後のデータがメモリ2aに記憶され
る。そして、メモリ2aより出力されたデータは、DA
変換器3aで再びアナログ信号に変換されてから、IQ
合成器14に送られる。同様に、Q信号も、AD変換器
1b、メモリ2b、DA変換器3bを介して、IQ合成
器14へ入力される。
【0034】一方、位相検出回路11も、IQ変換器1
3の出力であるI信号、Q信号を入力して、これらの信
号より位相を検出する。そして、制御回路4は、これら
位相の異なるI信号、Q信号の系統別に設けられたAD
変換器、メモリ、DA変換器を制御する。
【0035】より具体的には、制御回路4は、メモリ2
aに記憶されたI信号の最初の位相と最後の位相(メモ
リに記憶した一つの波形の前縁部、後縁部の位相)か
ら、その波形の位相差を求め、同様に、メモリ2bに記
憶されたQ信号の最初の位相と最後の位相を求める。ま
た、各DA変換器は、各々のメモリから出力されたデー
タを、制御回路4によって与えられるクロックに同期し
て取り込み、そのデータをアナログデータに変換する。
そして、IQ合成器14は、これら系統別のアナログデ
ータを再合成して、移相器12へ送る。
【0036】他方、制御回路4は、メモリ2a,2bに
記憶された系統別の信号の、最初の位相と最後の位相か
ら、その波形の位相差Φを求め、移相器12の制御量
(移相器制御量)を算出する。そして、制御回路4は、
算出した制御量を、再生のタイミングに同期させて、位
相制御信号として移相器12へ送出する。なお、ここで
も、公知の方法によってI信号、Q信号より位相を検出
し、移相処理も、上記実施の形態1における処理と同じ
である。
【0037】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力信号を分離したI信号、Q信号それぞれに対応
させてAD変換器、メモリ、DA変換器を設け、I信
号、Q信号個別に位相を検出するので、例えば、信号の
サンプリングに用いる周波数を、信号帯域の2倍以上に
する必要がなくなり、入力信号の位相情報が容易に得ら
れるとともに、それに基づいて、効率的に再生波形相互
の接続部分の位相差を小さくできる。
【0038】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4について説明する。図4は、本実施の形態に係る波形
記憶装置の構成を示すブロック図である。なお、同図に
おいて、図1に示す、上記実施の形態1に係る波形記憶
装置と同一構成要素には同一符号を付し、ここでは、そ
れらの説明を省略する。
【0039】図4に示す波形記憶装置は、図1に示す、
実施の形態1に係る装置に対して、移相器12をDA変
換器3の前段に設置している。つまり、本実施の形態に
係る装置は、ディジタルデータの位相を変化させてから
DA変換を行う。
【0040】本実施の形態に係る装置のAD変換器1に
よってアナログ/ディジタル変換されたデータは、上記
実施の形態1と同様、制御回路4からのクロック信号に
同期して出力され、メモリ2も、このクロックに同期し
て、AD変換器1からの出力データを記憶する。
【0041】データの再生時には、制御回路4からメモ
リ2へ、再生データのアドレスと再生用のクロック信号
が出力され、メモリ2からは、このクロックに同期して
データの読出しが行われる。本実施の形態に係る装置で
は、このように読み出されたデータが移相器12へ送ら
れる。
【0042】なお、位相検出回路11は、制御回路4か
ら指示されるスタートタイミングとストップタイミング
における入力信号の位相を検出し、その値を制御回路4
へ出力する。制御回路4は、これらスタートタイミング
とストップタイミングにおける入力信号の位相をもと
に、メモリ2に記憶した信号の最初の位相と最後の位相
(つまり、記憶した一つの波形の前縁部、後縁部の位
相)から、その波形の位相差Φを算出する。
【0043】また、制御回路4は、上記のスタートタイ
ミングとストップタイミングにおける入力信号の位相か
ら、移相器12の制御量(移相器制御量)を算出し、そ
の制御量を、再生のタイミングに同期させて、位相制御
信号として移相器12へ送出する。本実施の形態では、
移相器12が、ディジタルデータのまま入力信号の位相
を変化させる。そのため、移相器12は、例えば、その
信号のディジタル値に位相変化分(上記の移相器制御
量)に相当するディジタル値を加算あるいは減算する演
算を実行する。
【0044】このように移相制御された信号は、移相器
12からDA変換器3へ出力される。このとき、DA変
換器3は、上述したクロックに同期してデータを取り込
み、そのデータをアナログデータに変換する。変換後の
アナログデータは、本装置からの最終的な出力となる。
【0045】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力信号をディジタルデータ形式に変換し、それに
位相変化分相当のディジタル値を加算あるいは減算する
処理を施して、その位相を変化させてからアナログ信号
へ変換することにより、その信号が有する周波数特性の
制限を受けずに移相処理ができ、結果的に、位相精度の
向上を図ることができる。
【0046】換言すれば、ディジタルデータ形式で移相
制御することで、アナログ信号用の移相器に比べて、使
用する周波数、周波数帯域幅、位相精度が制限や周波数
特性の影響を受けず、扱うディジタル信号のビット数を
増やすことで、さらに精度よく位相を変えることができ
る。
【0047】実施の形態5.以下、本発明の実施の形態
5について説明する図5は、本実施の形態5に係る波形
記憶装置の構成を示すブロック図である。同図に示す装
置は、図3に示す、上記実施の形態3に係る装置と同
様、IQ変換器13とIQ合成器14を用いて構成され
ているが、移相器をIQ合成器14の前段に設置した点
において、実施の形態3に係る装置と異なる。
【0048】すなわち、本実施の形態に係る装置では、
IQ変換器13の出力であるI信号、Q信号が、位相検
出回路11へ入力されるとともに、I信号、Q信号それ
ぞれに対応して設けたAD変換器、メモリ、DA変換
器、移相器を介して、IQ合成器14に達する。
【0049】より具体的には、I信号は、AD変換器1
aに入力され、そこで、アナログ形式の信号からディジ
タルデータに変換された後、メモリ2aに記憶される。
このメモリ2aより出力されたデータは、DA変換器3
aで再びアナログ信号に変換され、移相器12aにおい
て所定の移相処理を行う。また、Q信号は、AD変換器
1b、メモリ2b、DA変換器3bを介して、移相器1
2bへ送られる。そして、これら移相器12a,12b
で移相処理がなされた信号は、IQ合成器14へ入力さ
れる。
【0050】本実施の形態に係る装置の制御回路4は、
上記実施の形態3に係る装置と同様、メモリ2aに記憶
されたI信号の最初の位相と最後の位相から、その波形
の位相差を求め、また、メモリ2bに記憶されたQ信号
の最初の位相と最後の位相を求める。そして、DA変換
器3a,3b各々は、各メモリからの出力データを、制
御回路4によって与えられるクロックに同期して取り込
み、そのデータをアナログデータに変換する。
【0051】すなわち、制御回路4は、メモリ2a,2
bに記憶された系統別の信号の、最初の位相と最後の位
相から、その波形の位相差Φを求め、移相器12の制御
量(移相器制御量)を算出する。そして、制御回路4
は、算出した制御量を、再生のタイミングに同期させ
て、位相制御信号としてそれぞれの移相器12a,12
bへ送出する。なお、I信号、Q信号からの位相検出
は、公知の方法によって行い、ここでの移相処理もま
た、上記実施の形態1における処理と同じである。
【0052】そして、IQ合成器14は、これら系統別
に移相制御された、移相器12a,12bからのアナロ
グデータを再合成して、それを最終的な出力とする。
【0053】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力信号を分離したI信号、Q信号それぞれに対応
させてAD変換器、メモリ、DA変換器、移相器を設
け、I信号、Q信号個別に位相を検出し、移相制御する
ことで、例えば、信号のサンプリング周波数を低く抑え
て、入力信号の位相情報を容易に得られるとともに、再
生波形相互の接続部分の位相差を小さくできる。
【0054】実施の形態6.以下、本発明の実施の形態
6について説明する。図6は、本実施の形態に係る波形
記憶装置の構成を示すブロック図である。同図に示す装
置は、図5に示す、上記実施の形態5に係る装置におい
て、DA変換器3a、3bと移相器12a、12bの位
置を入れ替えた構成を有する。
【0055】本実施の形態に係る装置では、上記実施の
形態5に係る装置と同様、IQ変換器13の出力である
I信号、Q信号が、位相検出回路11へ入力されるとと
もに、I信号、Q信号それぞれに対応して設けたAD変
換器、メモリ、移相器、DA変換器を介して、IQ合成
器14に達する。
【0056】すなわち、I信号は、AD変換器1aに入
力され、アナログ形式の信号からディジタルデータに変
換された後、メモリ2aに記憶される。このメモリ2a
からの出力データは、移相器12aに送られ、そこで、
後述する移相処理を行う。そして、移相制御後のディジ
タルデータが、DA変換器3aで再びアナログ信号に変
換される。
【0057】一方、Q信号についても、AD変換器1
b、メモリ2b、移相器12bを介して、DA変換器3
bへ送られる。この移相器12bにおいても、後述する
移相処理がなされ、それに続くDA変換器3bで、ディ
ジタルデータがアナログ信号に変換される。
【0058】制御回路4は、上記実施の形態3に係る装
置等と同様、メモリ2aに記憶されたI信号の最初の位
相と最後の位相から、その波形の位相差を求め、また、
メモリ2bに記憶されたQ信号の最初の位相と最後の位
相を求める。つまり、制御回路4は、メモリ2a,2b
に記憶された系統別の信号の、最初の位相と最後の位相
から、その波形の位相差Φを求め、移相器12a,12
bの制御量(移相器制御量)を算出する。
【0059】本実施の形態に係る装置の移相器12a,
12bは、入力データをディジタル形式のまま、その位
相を変化させる。そのため、移相器12a,12bは、
上記実施の形態4と同様、例えば、その信号のディジタ
ル値に位相変化分(上記の移相器制御量)に相当するデ
ィジタル値を加算あるいは減算する演算を実行する。
【0060】そして、制御回路4は、このように算出し
た移相器制御量を、再生のタイミングに同期させて、位
相制御信号としてそれぞれの移相器12a,12bへ送
出する。なお、I信号、Q信号からの位相検出は、公知
の方法によって行い、ここでの移相処理も、上記実施の
形態1における処理と同じである。
【0061】DA変換器3a,3b各々は、各移相器1
2a,12bからの出力データを、制御回路4によって
与えられるクロックに同期して取り込み、そのデータを
アナログデータに変換する。そして、IQ合成器14
は、これら系統別に移相制御され、アナログ形式に変換
されたデータを再合成して、それを最終的な出力とす
る。
【0062】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、入力信号を分離したI信号、Q信号それぞれに対応
させてAD変換器、メモリ、移相器、DA変換器を設
け、I信号、Q信号個別に位相を検出し、ディジタル形
式のまま移相制御することで、その信号の有する周波数
特性の制限を受けずに移相処理ができ、結果的に、位相
精度の向上を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力信号の波形を連続的に再生する波形記憶装置におい
て、上記入力信号を記憶する記憶手段と、上記記憶した
入力信号の波形の位相差を求める位相差算出手段と、上
記位相差をもとに、上記再生の回数に対応する移相量を
決定する移相量決定手段と、上記記憶した入力信号に上
記移相量に基づく移相処理を施す移相処理手段と、上記
移相処理後の信号波形を、その処理順に連続して再生す
る手段とを備えることで、再生波形相互の接続部分にお
ける位相差をなくすことができ、その信号本来の周波数
成分におけるエネルギ損失を小さくできる。
【0064】本発明に係る波形記憶装置は、さらに、上
記入力信号を2つの異なる位相を有する第1の信号およ
び第2の信号に分離する手段を備え、上記位相差算出手
段が、これら第1および第2の信号をもとに上記位相差
を求めるので、円滑な位相検出を行え、再生波形相互の
接続部分における位相差をなくす処理を効率的に実行で
きる。
【0065】上記位相差算出手段が、上記入力信号を上
記記憶手段へ送る記憶開始タイミングと記憶終了タイミ
ングにおける、当該入力信号の位相を検出するので、入
力信号の位相差を容易に算出できる。
【0066】また、上記記憶手段を、上記第1および第
2の信号に対応して設け、上記位相差算出手段が、これ
らの記憶手段に記憶された上記第1および第2の信号各
々について上記位相差を求めるので、入力信号の位相情
報を容易に得られ、それに基づいて、効率的に再生波形
相互の接続部分の位相差を小さくできる。
【0067】また、上記移相量決定手段を、上記第1お
よび第2の信号に対応して設け、上記移相量を、これら
第1および第2の信号について求めた上記位相差より決
定することで、入力信号の位相情報が容易に得られ、再
生波形相互の接続部分の位相差を小さくできる。
【0068】さらに、上記移相量決定手段が、上記位相
差算出手段の位相差検出精度に応じて上記移相量を変え
ることで、回路規模を小さくできる。
【0069】また、上記移相量決定手段が、アナログ量
として上記移相量を決定し、上記移相処理手段が、この
アナログ移相量をもとに上記移相処理を実行するので、
移相処理が容易になる。
【0070】また、上記移相量決定手段が、ディジタル
量として上記移相量を決定し、上記移相処理手段が、こ
のディジタル移相量をもとに上記移相処理を実行するの
で、その信号が有する周波数特性の制限を受けずに移相
処理ができ、結果として、位相精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態2に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態3に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態4に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態5に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態6に係る波形記憶装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】 位相差180度の波形を接続したときのスペ
クトルの例を示す図である。
【図8】 メモリに記憶した信号を連続再生する際の移
相量を示す図である。
【図9】 従来の波形記憶装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1…AD変換器、2…メモリ、3…DA変換器、12…
移相器、4…制御回路、11…位相検出回路、13…I
Q変換器、14…IQ合成器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の波形を連続的に再生する波形
    記憶装置において、 前記入力信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶した入力信号の波形の位相差を求める位相差算
    出手段と、 前記位相差をもとに、前記再生の回数に対応する移相量
    を決定する移相量決定手段と、 前記記憶した入力信号に前記移相量に基づく移相処理を
    施す移相処理手段と、 前記移相処理後の信号波形を、その処理順に連続して再
    生する手段とを備えることを特徴とする波形記憶装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記入力信号を2つの異なる位
    相を有する第1の信号および第2の信号に分離する手段
    を備え、前記位相差算出手段は、これら第1および第2
    の信号をもとに前記位相差を求めることを特徴とする請
    求項1記載の波形記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記位相差算出手段は、前記入力信号を
    前記記憶手段へ送る記憶開始タイミングと記憶終了タイ
    ミングにおける、当該入力信号の位相を検出することを
    特徴とする請求項2記載の波形記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記第1および第2の
    信号に対応して設けられ、前記位相差算出手段は、これ
    らの記憶手段に記憶された前記第1および第2の信号各
    々について前記位相差を求めることを特徴とする請求項
    3記載の波形記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記移相量決定手段は、前記第1および
    第2の信号に対応して設けられ、前記移相量は、これら
    第1および第2の信号について求めた前記位相差より決
    定されることを特徴とする請求項4記載の波形記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記移相量決定手段は、前記位相差算出
    手段の位相差検出精度に応じて前記移相量を変えること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の波形記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記移相量決定手段は、アナログ量とし
    て前記移相量を決定し、前記移相処理手段は、このアナ
    ログ移相量をもとに前記移相処理を実行することを特徴
    とする請求項6記載の波形記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記移相量決定手段は、ディジタル量と
    して前記移相量を決定し、前記移相処理手段は、このデ
    ィジタル移相量をもとに前記移相処理を実行することを
    特徴とする請求項6記載の波形記憶装置。
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