JPH11281697A - フェージングシミュレータ - Google Patents

フェージングシミュレータ

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JPH11281697A
JPH11281697A JP10348898A JP10348898A JPH11281697A JP H11281697 A JPH11281697 A JP H11281697A JP 10348898 A JP10348898 A JP 10348898A JP 10348898 A JP10348898 A JP 10348898A JP H11281697 A JPH11281697 A JP H11281697A
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剛秀 後藤
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誠 藤井
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェージングを変化させるときの信号瞬断が
なく、正確に遅延された信号を出力できるようにする。 【解決手段】 A/D変換器31によってディジタル信
号に変換した所定信号をメモリ36にアドレス順に記憶
し、これを順次読み出すとともに、書込アドレスに対す
る読出アドレスの差を可変して信号の遅延時間を可変す
る。また、DSPによる雑音発生器41から出力された
雑音信号をオーバサンプリング処理してからD/A変換
してアナログ信号に変換し、この信号から低域通過フィ
ルタ45によってイメージ成分を除去して直交変調器4
7へ入力して、遅延回路35から出力された信号に対し
てフェージング変動とドップラシフトを与え、D/A変
換器43に対するクロック周波数を可変して雑音信号の
帯域を可変してフェージング変動量とドップラシフト量
を変動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定信号に対して
遅延処理、フェージング付加処理および減衰処理を行
い、これらの処理を行なった信号を、伝搬特性が変化す
る伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェー
ジングシミュレータにおいて、遅延特性やフェージング
特性を変化させる際に、信号の瞬断を発生させないよう
にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電波によって通信を行なうシステムで
は、数々の伝搬路を想定して、端末機、基地局あるいは
それらを試験するための試験機器等の無線機器の動作を
チェックする必要がある。
【0003】特に、移動局の場合、伝搬路の伝搬特性が
時間とともに大きく変動する。この伝搬特性の変動の要
素は、マルチパスの伝搬時間差、フェージング変動、ド
ップラシフト変動および遮蔽物等による減衰変動であ
り、無線機器の動作をチェックするためには、所定信号
に遅延処理、フェージング付加処理および減衰処理を行
い、これらの処理を行なった信号を、模擬伝搬信号とし
て無線機器に与える必要がある。
【0004】図6は、このような目的で一般的に用いら
れているマルチパス型のフェージングシミュレータ10
の構成を示している。
【0005】このフェージングシミュレータ10は、信
号発生器1から出力された所定信号(通信に使用される
安定なアナログの信号)を入力端子10aを介して受
け、これを分岐して、2つの伝搬路模擬回路11、12
に入力する。
【0006】伝搬路模擬回路11、12は、所定信号を
遅延する遅延回路13、遅延回路13から出力された信
号にフェージング変動とドップラシフトを与えるフェー
ジング付加回路17、フェージング付加回路17から出
力された信号に減衰を与える減衰回路21によって構成
されている。
【0007】遅延回路13は、入力信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器14と、A/D変換器14の
出力を受け一定の遅延を発生させるシフトレジスタ15
と、シフトレジスタ15からの出力をアナログ信号に変
換するD/A変換器16とによって構成されており、図
示しない制御部からの制御信号によってシフトレジスタ
15の段数を可変させることにより所定信号に対する遅
延時間を変化させる。
【0008】フェージング付加回路17は、雑音発生器
18、D/A変換器19および直交変調器20によって
構成されており、雑音発生器18から出力されるディジ
タルの白色雑音信号をD/A変換器19によってアナロ
グの雑音信号に変換して直交変調器20に出力する。
【0009】直交変調器20は、D/A変換器19から
出力された雑音信号によって、所定信号の振幅および位
相を変調してフェージング変動およびドップラシフトを
施す。
【0010】このフェージング付加回路17は、制御部
からの制御信号によって雑音発生器18のプログラムを
変更することにより、所定信号に対するフェージング変
動量やドップラシフト量を変化させる。
【0011】また、減衰回路21は、制御部からの制御
信号によってフェージング付加回路17から出力された
信号に対する減衰量を変化させる。
【0012】このように構成された2つの伝搬路模擬回
路11、12の出力は、あたかも同一送信機から発射さ
れ2つの異なる伝搬路を経た電波と同等であり、その両
出力を合成回路22によって合成した合成信号を出力端
子10bから評価対象の無線機器2に入力することによ
って、無線機器2の動作を実際の使用状態でチェックす
ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のフェージングシミュレータでは、フェージング
変動量等を変更するたびに雑音発生器のプログラムを変
更しなければならず、プログラム変更の間に信号の瞬断
が発生してしまう。
【0014】また、前記した遅延回路のようにシフトレ
ジスタの段数を変えて遅延時間を可変する方法では、遅
延時間変更のためにシフトレジスタの段数を変更しても
直ちに意図した遅延信号が出力されないことがあり、無
線機器の動作チェックに支障がある。
【0015】本発明は、これらの問題を解決したフェー
ジングシミュレータを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のフェージングシミュレータは、
入力された所定信号に対して遅延処理を行う遅延回路
と、前記遅延回路の出力を受けてフェージング変動を付
加するフェージング付加回路と、前記フェージング付加
回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有し、これらの
各処理を行った信号を伝搬特性が変化する伝搬路を伝搬
した模擬伝搬信号として出力するフェージングシミュレ
ータにおいて、前記所定信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器(31)を有し、前記遅延回路が、書込
アドレスと読出アドレスとを独立に指定できるメモリ
(36)と、前記メモリに対する書込アドレスを所定順
に指定して、前記A/D変換器から出力されたディジタ
ル信号を前記メモリに記憶させる書込手段(37)と、
前記メモリに対する読出アドレスを順次指定して前記メ
モリに記憶されたディジタル信号を読み出し前記フェー
ジング付加回路へ送出する読出手段(38)と、前記読
出手段が前記メモリに指定する読出アドレスを可変制御
して、前記メモリに記憶されたディジタル信号が読み出
されるまでの遅延時間を任意に可変する制御手段(6
0)とを備えている。
【0017】また、本発明の請求項2のフェージングシ
ミュレータは、入力された所定信号に対して遅延処理を
行う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージ
ング変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェ
ージング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
ングシミュレータにおいて、前記フェージング付加回路
が、ディジタルの雑音信号を発生する雑音発生器(4
1)と、前記雑音信号をオーバサンプリング処理して、
雑音信号のイメージ成分を高域側へシフトするオーバサ
ンプリング手段(42)と、クロック信号を出力する周
波数可変のクロック発生器(44)と、前記オーバサン
プリング処理された雑音信号を前記クロック発生器から
のクロック信号に同期してアナログ信号に変換するD/
A変換器(43)と、前記D/A変換器によってアナロ
グ信号に変換された雑音信号から前記イメージ成分を除
去する低域通過フィルタ(45)と、前記低域通過フィ
ルタの出力信号によって前記遅延回路の出力信号を変調
して、フェージング変動とドップラシフトを与える変調
器(47)と、前記クロック発生器のクロック周波数を
可変制御して、前記遅延回路の出力信号に対するフェー
ジング変動量とドップラシフト量を任意に可変する制御
手段(60)とを備えている。
【0018】また、本発明の請求項3のフェージングシ
ミュレータは、請求項2記載のフェージングシミュレー
タにおいて、前記減衰回路は、前記オーバサンプリング
手段の出力信号に対して減衰処理を行なうことによっ
て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項4のフェージングシ
ミュレータは、入力された所定信号に対して遅延処理を
行う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージ
ング変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェ
ージング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
ングシミュレータにおいて、前記フェージング付加回路
が、ディジタルの雑音信号を発生する雑音発生器(4
1)と、クロック信号を出力する周波数可変のクロック
発生器(44)と、前記クロック発生器からのクロック
信号に同期して前記雑音信号をアナログ信号に変換する
D/A変換器(43)と、前記クロック発生器からのク
ロック信号の周波数に応じて高域遮断周波数が変化し、
前記D/A変換器から出力された雑音信号に含まれるイ
メージ成分を除去する帯域可変フィルタ(71)と、前
記帯域可変フィルタの出力信号によって前記遅延回路の
出力信号を変調して、フェージング変動とドップラシフ
トを与える変調器(47)と、前記クロック発生器のク
ロック周波数を可変制御して、前記遅延回路の出力信号
に対するフェージング変動量とドップラシフト量を任意
に可変する制御手段(60)とを備えている。
【0020】また、本発明の請求項5のフェージングシ
ミュレータは、請求項4記載のフェージングシミュレー
タにおいて、前記減衰回路が、前記雑音発生器から出力
された雑音信号に対して減衰処理を行なうことによっ
て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
とを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の2
パス型のフェージングシミュレータ30の構成を示して
いる。
【0022】なお、本発明は1パス型のフェージングシ
ミュレータでも動作する。2パス型の場合には、例えば
局間の直接の伝搬ルートと反射波のルートの2ルートの
試験が可能であるのに対し、1パス型の場合には、直接
の伝搬ルートだけの試験となる。2パス型としては反射
波と別の反射波の2伝搬ルートを試験することもでき
る。また、3パス、4パス、…とパスを増して試験する
こともできる。いずれも原理は同じなので、ここでは2
パス型で説明する。
【0023】図1において、信号発生器1から出力され
る所定信号は、フェージングシミュレータ30の入力端
子30aを介してA/D変換器31に入力される。
【0024】A/D変換器31は、所定信号をクロック
信号Ckに同期する周期でサンプリングしてディジタル
信号に変換する。
【0025】A/D変換器31によってディジタル信号
に変換された所定信号は分岐されて2つの伝搬路模擬回
路32、33へ入力される。
【0026】伝搬路模擬回路32、33は同一構成であ
り、それぞれ遅延回路35、フェージング付加回路4
0、D/A変換器50および減衰回路51によって構成
されている。
【0027】遅延回路35は、後述する制御部60とと
もにこの実施形態の遅延回路を構成するものであり、メ
モリ36、書込回路37および読出回路38によって構
成されている。メモリ36は書込アドレスと読出アドレ
スとを独立に指定でき、独立した入出力ポートを有する
デュアルポートRAMによって形成されている。
【0028】書込回路37は、メモリ36に対する書込
アドレスAwをクロック信号Ckに同期して所定順に指
定して、A/D変換器31から出力されたディジタル信
号をメモリ36に記憶させる。
【0029】読出回路38は、メモリに対する読出アド
レスArをクロック信号Ckに同期して順次指定してメ
モリ36に記憶されたディジタル信号を読み出す。
【0030】したがって、メモリ36に書き込まれたデ
ィジタル信号は、書込アドレスAwと読出アドレスAr
との差ΔAにクロック信号Ckの周期を乗じた時間だけ
遅れて読み出される。なお、読出回路38は、後述する
制御部60からの遅延制御信号に応じて、ΔAが変化す
るように読出アドレスArを可変する。
【0031】フェージング付加回路40は、後述する制
御部60とともにこの実施形態のフェージング付加回路
を構成するものであり、DSPによって構成された雑音
発生器41から出力されるディジタルの白色雑音信号を
オーバサンプリング回路42に入力する。
【0032】オーバサンプリング回路42は、例えば雑
音発生器41から出力された雑音信号系列が〔N1 ,N
2 ,…,Nk ,… 〕であれば、これを〔N1 ,0,
…,0,N2 ,0,…,0,…,Nk ,0,…,0,
…〕のように、各信号間を複数(M−1)個の0データ
で補間し、これをディジタルフィルタに通過させること
により、雑音信号の信号成分自体を変化させずにイメー
ジ成分のみを高域にシフトする。このように、信号間を
M−1個の0データで補間してフィルタリングする方式
をM倍オーバサンプリングという。
【0033】さらに詳しく説明すると、雑音発生器41
から出力された雑音信号をオーバサンプリング処理をせ
ずにクロック発生器44の周波数fsの速度でD/A変
換した場合、図2に示すように、雑音信号の基本成分R
に対して最も周波数が近いイメージ成分I1 が周波数f
sを中心に発生する。したがって、このイメージ成分I
1 を除去するための低域通過フィルタが必要となる。
【0034】この低域通過フィルタの高域遮断周波数f
aは、通常、図2の特性Fのように、周波数fsのほぼ
1/2に設定されるため、周波数fsの最大値をfsm
とすると、周波数がfsm時の雑音信号の基本成分Rの
帯域およびフィルタの高域遮断周波数faをfsm/2
に設定した場合、周波数fsを可変させ基本成分Rの帯
域を狭くすると、イメージ成分I1 が低域通過フィルタ
を通過してしまう。
【0035】これに対し、この実施形態のように雑音発
生器41から出力された雑音信号に対してM倍オーバサ
ンプリング処理を行うと、図2に示しているように、雑
音信号の基本成分Rに対して最も周波数が近いイメージ
成分I2 が周波数M・fsを中心に発生する。これによ
り、後述する低域通過フィルタ45の高域遮断周波数を
固定した状態でも、周波数fsを可変させることにより
雑音信号の基本成分Rの帯域をほぼfa/2からfsm
/2にわたって可変させることができる。
【0036】このようにしてオーバサンプリング処理さ
れた雑音信号は、D/A変換器43によってアナログ信
号に変換される。D/A変換器43は、クロック発生器
44からのクロック信号Cvに同期して雑音信号をアナ
ログ信号に変換して、低域通過フィルタ45へ出力す
る。
【0037】クロック発生器44は、後述する制御部6
0からの雑音制御信号に応じてクロック信号Cvの周波
数を可変して、雑音信号の基本成分の帯域を可変させ、
雑音信号の波形を変化させる。
【0038】低域通過フィルタ45の出力信号は、A/
D変換器46によってディジタル信号に変換され直交変
調器47に出力される。なお、A/D変換器46はクロ
ック信号Ckに同期してディジタル変換を行なう。
【0039】直交変調器47は、遅延回路35のメモリ
36から読み出されたディジタル信号をA/D変換器4
6から出力されたディジタルの雑音信号によって変調し
て、フェージング変動およびドップラシフトを付加す
る。
【0040】直交変調器47から出力された信号は、D
/A変換器50によってアナログ信号に変換され、減衰
回路51に入力される。
【0041】減衰回路51は、制御部60からの減衰制
御信号に応じて直交変調器47から出力された信号に対
する減衰量を変化させる。
【0042】伝搬路模擬回路32、33の各減衰回路5
1から出力された信号は、合成回路52に入力されて合
成され、その合成信号が出力端子30bから評価対象の
無線機器2へ出力される。
【0043】制御部60は、伝搬路模擬回路32、33
の遅延回路35、フェージング付加回路40および減衰
回路51に対する遅延制御信号、雑音制御信号および減
衰制御信号を、予め設定された変動パターンにしたがっ
て連続的に変化させ、例えば、評価対象の無線機器2が
移動局の場合には基地局からの電波を移動しながら受信
したときの受信信号と同様に変動する合成信号を無線機
器2に出力する。
【0044】このように、実施形態のフェージングシミ
ュレータ30の遅延処理は、A/D変換器31によって
ディジタル信号に変換された所定信号を、書込アドレス
と読出アドレスとを独立に指定できるメモリ36にアド
レス順に記憶し、これをアドレス差のある状態で順次読
み出すとともに、書込アドレスに対する読出アドレスの
差を可変して信号の遅延時間を可変している。
【0045】このため、遅延時間を変動する際に直ち
に、アドレスの差に対応した正確な遅延時間を与えるこ
とができる。
【0046】また、フェージングシミュレータ30のフ
ェージング付加処理は、DSPによる雑音発生器41か
ら出力された一定のサンプリングレートに対して帯域固
定の雑音信号をオーバサンプリング処理してから、D/
A変換してアナログ信号に変換し、この信号から周波数
固定の低域通過フィルタ45によってイメージ成分を除
去して直交変調器47へ入力して、遅延回路35から出
力された信号に対してフェージング変動とドップラシフ
トを与え、D/A変換器43に対するクロック周波数を
可変して雑音信号の帯域を可変してフェージング変動量
とドップラシフト量を変動させている。
【0047】このため、精度の高い雑音信号が得られ、
精度の高いフェージング変動とドップラシフトを与える
ことができ、しかも、DSPのプログラムを変更するこ
となく雑音信号の帯域を可変でき、信号の瞬断が発生し
ない。
【0048】
【他の実施の形態】前記実施形態のフェージング付加処
理では、雑音信号に対してオーバサンプリング処理を行
なうことによって、D/A変換時に発生する雑音信号の
イメージ周波数を高域側にシフトして、周波数固定の低
域通過フィルタでそのイメージ周波数を除去していた
が、図3に示すフェージング付加回路70のように、雑
音発生器41から出力された雑音信号をD/A変換器4
3によってアナログの雑音信号に変換し、この雑音信号
に含まれるイメージ成分をスイッチトキャパシタフィル
タ(以下、SCFと記す)71によって除去するように
してもよい。
【0049】なお、SCF71の後段に設けられている
低域通過フィルタ(LPF)72は、SCF71の出力
からクロック信号Cv成分を除去するためのものであ
る。
【0050】SCF71は、クロック信号Cvの周波数
に応じた遮断周波数で入力信号に対する帯域制限を行な
う帯域可変フィルタ素子であり、低域通過フィルタとし
て用いた場合、クロック信号Cvの周波数が高くなると
それに応じて高域遮断周波数が高い方へシフトする。
【0051】したがって、あるクロック周波数において
図4の(a)の特性Gのように、SCF71の高域遮断
周波数fbを雑音信号の基本成分Rの帯域より僅かに高
い周波数に設定しておけば、図4の(b)のようにクロ
ック信号Cvの周波数を可変したとき、SCF71の高
域遮断周波数fbも同一方向に変化し、雑音信号のイメ
ージ成分Iを除去してその基本成分Rのみを通過させる
ことができ、信号に対する瞬断を発生させることなく、
フェージング変動量およびドップラシフト量を変化させ
ることができる。
【0052】なお、ここでは、SCF71を帯域可変フ
ィルタとして用いているが、D/A変換器43のクロッ
ク信号の周波数に応じて高域遮断周波数を可変できるも
のであれば、他の帯域可変フィルタを用いることもでき
る。
【0053】また、前記実施形態では、2つの伝搬路模
擬回路を有する2パス型のフェージングシミュレータに
本発明を適用していたが、本発明は、3パス以上のフェ
ージングシミュレータや、伝搬路模擬回路が1つだけの
1パス型のフェージングシミュレータにも同様に適用で
きる。
【0054】また、前記実施形態では、遅延処理および
フェージング付加処理が成された信号に対して減衰処理
を直接行なうようにしていたが、例えば、図5に示すよ
うに、雑音発生器41から出力された雑音信号をオーバ
サンプリング回路42によってオーバサンプリング処理
し、オーバサンプリング処理された雑音信号をディジタ
ル型の減衰回路76に入力して減衰処理を行い、減衰処
理した信号をD/A変換器43によってアナログ信号に
変換するように構成してもよい。
【0055】なお、減衰回路76を雑音発生器41とオ
ーバサンプリング回路42の間に設けた場合には、減衰
回路がD/A変換器43のクロックに同期して動作して
しまうが、図5のように、減衰回路76をオーバサンプ
リング回路42とD/A変換器43の間に設けた場合に
は、減衰制御とD/A変換器43のクロックの可変制御
とを独立に行なえ、減衰処理を遅延なく行なうことがで
きる。
【0056】なお、図5のようにフェージング付加回路
内に減衰回路を設けた場合には、D/A変換器50の出
力を合成回路52によって合成して無線機器2へ与え
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のフェージングシミュレータでは、A/D変換器によっ
てディジタル信号に変換された所定信号を、書込アドレ
スと読出アドレスとを独立に指定できるメモリにアドレ
ス順に記憶し、これをアドレス差のある状態で順次読み
出すとともに、書込アドレスに対する読出アドレスの差
を可変して信号の遅延時間を可変している。
【0058】このため、遅延時間を変動する際に直ちに
アドレスの差に対応した正確な遅延時間を与えることが
できる。
【0059】また、本発明の請求項2のフェージングシ
ミュレータでは、雑音発生器から出力されたディジタル
の雑音信号をオーバサンプリング処理してから、D/A
変換してアナログ信号に変換し、この信号から周波数固
定の低域通過フィルタによってイメージ成分を除去し、
このイメージ成分を除去した雑音信号によって所定信号
を変調するとともに、D/A変換器に対するクロック周
波数を可変して雑音信号の帯域を可変して、所定信号に
フェージング変動とドップラシフトを与えている。
【0060】このため、精度の高いフェージング変動と
ドップラシフトを与えることができ、しかも、プログラ
ムを変更することなく雑音信号の帯域を可変でき、信号
の瞬断が発生しない。
【0061】また、本発明の請求項4のフェージングシ
ミュレータでは、雑音発生器から出力されたディジタル
の雑音信号をD/A変換してアナログ信号に変換し、こ
の信号から帯域可変フィルタによってイメージ成分を除
去し、このイメージ成分を除去した雑音信号によって所
定信号を変調するとともに、D/A変換器に対するクロ
ック周波数を可変して雑音信号の帯域を可変して、所定
信号にフェージング変動とドップラシフトを与えてい
る。
【0062】このため、精度の高いフェージング変動と
ドップラシフトを与えることができ、しかも、プログラ
ムを変更することなく雑音信号の帯域を可変でき、信号
の瞬断が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
【図2】一実施形態の動作を説明するための図
【図3】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
【図4】他の実施形態の動作を説明するための図
【図5】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
【図6】従来装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
30 フェージングシミュレータ 31 A/D変換器 32、33 伝搬路模擬回路 35 遅延回路 36 メモリ 37 書込回路 38 読出回路 40 フェージング付加回路 41 雑音発生器 42 オーバサンプリング回路 43 D/A変換器 44 クロック発生器 45 低域通過フィルタ 46 A/D変換器 47 直交変調器 50 D/A変換器 51 減衰回路 52 合成回路 60 制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 フェージングシミュレータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定信号に対して
遅延処理、フェージング付加処理および減衰処理を行
い、これらの処理を行なった信号を、伝搬特性が変化す
る伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェー
ジングシミュレータにおいて、遅延特性やフェージング
特性を変化させる際に、信号の瞬断を発生させないよう
にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電波によって通信を行なうシステムで
は、数々の伝搬路を想定して、端末機、基地局あるいは
それらを試験するための試験機器等の無線機器の動作を
チェックする必要がある。
【0003】特に、移動局の場合、伝搬路の伝搬特性が
時間とともに大きく変動する。この伝搬特性の変動の要
素は、マルチパスの伝搬時間差、フェージング変動、ド
ップラシフト変動および遮蔽物等による減衰変動であ
り、無線機器の動作をチェックするためには、所定信号
に遅延処理、フェージング付加処理および減衰処理を行
い、これらの処理を行なった信号を、模擬伝搬信号とし
て無線機器に与える必要がある。
【0004】図6は、このような目的で一般的に用いら
れているマルチパス型のフェージングシミュレータ10
の構成を示している。
【0005】このフェージングシミュレータ10は、信
号発生器1から出力された所定信号(通信に使用される
安定なアナログの信号)を入力端子10aを介して受
け、これを分岐して、2つの伝搬路模擬回路11、12
に入力する。
【0006】伝搬路模擬回路11、12は、所定信号を
遅延する遅延回路13、遅延回路13から出力された信
号にフェージング変動とドップラシフトを与えるフェー
ジング付加回路17、フェージング付加回路17から出
力された信号に減衰を与える減衰回路21によって構成
されている。
【0007】遅延回路13は、入力信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器14と、A/D変換器14の
出力を受け一定の遅延を発生させるシフトレジスタ15
と、シフトレジスタ15からの出力をアナログ信号に変
換するD/A変換器16とによって構成されており、図
示しない制御部からの制御信号によってシフトレジスタ
15の段数を可変させることにより所定信号に対する遅
延時間を変化させる。
【0008】フェージング付加回路17は、雑音発生器
18、D/A変換器19および直交変調器20によって
構成されており、雑音発生器18から出力されるディジ
タルの白色雑音信号をD/A変換器19によってアナロ
グの雑音信号に変換して直交変調器20に出力する。
【0009】直交変調器20は、D/A変換器19から
出力された雑音信号によって、所定信号の振幅および位
相を変調してフェージング変動およびドップラシフトを
施す。
【0010】このフェージング付加回路17は、制御部
からの制御信号によって雑音発生器18のプログラムを
変更することにより、所定信号に対するフェージング変
動量やドップラシフト量を変化させる。
【0011】また、減衰回路21は、制御部からの制御
信号によってフェージング付加回路17から出力された
信号に対する減衰量を変化させる。
【0012】このように構成された2つの伝搬路模擬回
路11、12の出力は、あたかも同一送信機から発射さ
れ2つの異なる伝搬路を経た電波と同等であり、その両
出力を合成回路22によって合成した合成信号を出力端
子10bから評価対象の無線機器2に入力することによ
って、無線機器2の動作を実際の使用状態でチェックす
ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のフェージングシミュレータでは、フェージング
変動量等を変更するたびに雑音発生器のプログラムを変
更しなければならず、プログラム変更の間に信号の瞬断
が発生してしまう。
【0014】また、前記した遅延回路のようにシフトレ
ジスタの段数を変えて遅延時間を可変する方法では、遅
延時間変更のためにシフトレジスタの段数を変更しても
直ちに意図した遅延信号が出力されないことがあり、無
線機器の動作チェックに支障がある。
【0015】本発明は、これらの問題を解決したフェー
ジングシミュレータを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のフェージングシミュレータは、
入力された所定信号に対して遅延処理を行う遅延回路
と、前記遅延回路の出力を受けてフェージング変動を付
加するフェージング付加回路と、前記フェージング付加
回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有し、これらの
各処理を行った信号を伝搬特性が変化する伝搬路を伝搬
した模擬伝搬信号として出力するフェージングシミュレ
ータにおいて、前記フェージング付加回路が、ディジタ
ルの雑音信号を発生する雑音発生器(41)と、前記雑
音信号をオーバサンプリング処理して、雑音信号のイメ
ージ成分を高域側へシフトするオーバサンプリング手段
(42)と、クロック信号を出力する周波数可変のクロ
ック発生器(44)と、前記オーバサンプリング処理さ
れた雑音信号を前記クロック発生器からのクロック信号
に同期してアナログ信号に変換するD/A変換器(4
3)と、前記D/A変換器によってアナログ信号に変換
された雑音信号から前記イメージ成分を除去する低域通
過フィルタ(45)と、前記低域通過フィルタの出力信
号によって前記遅延回路の出力信号を変調して、フェー
ジング変動とドップラシフトを与える変調器(47)
と、前記クロック発生器のクロック周波数を可変制御し
て、前記遅延回路の出力信号に対するフェージング変動
量とドップラシフト量を任意に可変する制御手段(6
0)とを備えている。
【0017】また、本発明の請求項2のフェージングシ
ミュレータは、請求項1記載のフェージングシミュレー
タにおいて、前記減衰回路は、前記オーバサンプリング
手段の出力信号に対して減衰処理を行なうことによっ
て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項3のフェージングシ
ミュレータは、入力された所定信号に対して遅延処理を
行う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージ
ング変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェ
ージング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
ングシミュレータにおいて、前記フェージング付加回路
が、ディジタルの雑音信号を発生する雑音発生器(4
1)と、クロック信号を出力する周波数可変のクロック
発生器(44)と、前記クロック発生器からのクロック
信号に同期して前記雑音信号をアナログ信号に変換する
D/A変換器(43)と、前記クロック発生器からのク
ロック信号の周波数に応じて高域遮断周波数が変化し、
前記D/A変換器から出力された雑音信号に含まれるイ
メージ成分を除去する帯域可変フィルタ(71)と、前
記帯域可変フィルタの出力信号によって前記遅延回路の
出力信号を変調して、フェージング変動とドップラシフ
トを与える変調器(47)と、前記クロック発生器のク
ロック周波数を可変制御して、前記遅延回路の出力信号
に対するフェージング変動量とドップラシフト量を任意
に可変する制御手段(60)とを備えている。
【0019】また、本発明の請求項4のフェージングシ
ミュレータは、請求項3記載のフェージングシミュレー
タにおいて、前記減衰回路が、前記雑音発生器から出力
された雑音信号に対して減衰処理を行なうことによっ
て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項5のフェージングシ
ミュレータは、請求項1または請求項2または請求項3
または請求項4記載のフェージングシミュレータにおい
て、前記所定信号をディジタル信号に変換するA/D変
換器(31)を有し、前記遅延回路が、書込アドレスと
読出アドレスとを独立に指定できるメモリ(36)と、
前記メモリに対する書込アドレスを所定順に指定して、
前記A/D変換器から出力されたディジタル信号を前記
メモリに記憶させる書込手段(37)と、前記メモリに
対する読出アドレスを順次指定して前記メモリに記憶さ
れたディジタル信号を読み出し前記フェージング付加回
路へ送出する読出手段(38)とを備え、前記制御手段
は、前記読出手段が前記メモリに指定する読出アドレス
を可変制御して、前記メモリに記憶されたディジタル信
号が読み出されるまでの遅延時間を任意に可変すること
を特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の2
パス型のフェージングシミュレータ30の構成を示して
いる。
【0022】なお、本発明は1パス型のフェージングシ
ミュレータでも動作する。2パス型の場合には、例えば
局間の直接の伝搬ルートと反射波のルートの2ルートの
試験が可能であるのに対し、1パス型の場合には、直接
の伝搬ルートだけの試験となる。2パス型としては反射
波と別の反射波の2伝搬ルートを試験することもでき
る。また、3パス、4パス、…とパスを増して試験する
こともできる。いずれも原理は同じなので、ここでは2
パス型で説明する。
【0023】図1において、信号発生器1から出力され
る所定信号は、フェージングシミュレータ30の入力端
子30aを介してA/D変換器31に入力される。
【0024】A/D変換器31は、所定信号をクロック
信号Ckに同期する周期でサンプリングしてディジタル
信号に変換する。
【0025】A/D変換器31によってディジタル信号
に変換された所定信号は分岐されて2つの伝搬路模擬回
路32、33へ入力される。
【0026】伝搬路模擬回路32、33は同一構成であ
り、それぞれ遅延回路35、フェージング付加回路4
0、D/A変換器50および減衰回路51によって構成
されている。
【0027】遅延回路35は、後述する制御部60とと
もにこの実施形態の遅延回路を構成するものであり、メ
モリ36、書込回路37および読出回路38によって構
成されている。メモリ36は書込アドレスと読出アドレ
スとを独立に指定でき、独立した入出力ポートを有する
デュアルポートRAMによって形成されている。
【0028】書込回路37は、メモリ36に対する書込
アドレスAwをクロック信号Ckに同期して所定順に指
定して、A/D変換器31から出力されたディジタル信
号をメモリ36に記憶させる。
【0029】読出回路38は、メモリに対する読出アド
レスArをクロック信号Ckに同期して順次指定してメ
モリ36に記憶されたディジタル信号を読み出す。
【0030】したがって、メモリ36に書き込まれたデ
ィジタル信号は、書込アドレスAwと読出アドレスAr
との差ΔAにクロック信号Ckの周期を乗じた時間だけ
遅れて読み出される。なお、読出回路38は、後述する
制御部60からの遅延制御信号に応じて、ΔAが変化す
るように読出アドレスArを可変する。
【0031】フェージング付加回路40は、後述する制
御部60とともにこの実施形態のフェージング付加回路
を構成するものであり、DSPによって構成された雑音
発生器41から出力されるディジタルの白色雑音信号を
オーバサンプリング回路42に入力する。
【0032】オーバサンプリング回路42は、例えば雑
音発生器41から出力された雑音信号系列が〔N1 ,N
2 ,…,Nk ,… 〕であれば、これを〔N1 ,0,
…,0,N2 ,0,…,0,…,Nk ,0,…,0,
…〕のように、各信号間を複数(M−1)個の0データ
で補間し、これをディジタルフィルタに通過させること
により、雑音信号の信号成分自体を変化させずにイメー
ジ成分のみを高域にシフトする。このように、信号間を
M−1個の0データで補間してフィルタリングする方式
をM倍オーバサンプリングという。
【0033】さらに詳しく説明すると、雑音発生器41
から出力された雑音信号をオーバサンプリング処理をせ
ずにクロック発生器44の周波数fsの速度でD/A変
換した場合、図2に示すように、雑音信号の基本成分R
に対して最も周波数が近いイメージ成分I1 が周波数f
sを中心に発生する。したがって、このイメージ成分I
1 を除去するための低域通過フィルタが必要となる。
【0034】この低域通過フィルタの高域遮断周波数f
aは、通常、図2の特性Fのように、周波数fsのほぼ
1/2に設定されるため、周波数fsの最大値をfsm
とすると、周波数がfsm時の雑音信号の基本成分Rの
帯域およびフィルタの高域遮断周波数faをfsm/2
に設定した場合、周波数fsを可変させ基本成分Rの帯
域を狭くすると、イメージ成分I1 が低域通過フィルタ
を通過してしまう。
【0035】これに対し、この実施形態のように雑音発
生器41から出力された雑音信号に対してM倍オーバサ
ンプリング処理を行うと、図2に示しているように、雑
音信号の基本成分Rに対して最も周波数が近いイメージ
成分I2 が周波数M・fsを中心に発生する。これによ
り、後述する低域通過フィルタ45の高域遮断周波数を
固定した状態でも、周波数fsを可変させることにより
雑音信号の基本成分Rの帯域をほぼfa/2からfsm
/2にわたって可変させることができる。
【0036】このようにしてオーバサンプリング処理さ
れた雑音信号は、D/A変換器43によってアナログ信
号に変換される。D/A変換器43は、クロック発生器
44からのクロック信号Cvに同期して雑音信号をアナ
ログ信号に変換して、低域通過フィルタ45へ出力す
る。
【0037】クロック発生器44は、後述する制御部6
0からの雑音制御信号に応じてクロック信号Cvの周波
数を可変して、雑音信号の基本成分の帯域を可変させ、
雑音信号の波形を変化させる。
【0038】低域通過フィルタ45の出力信号は、A/
D変換器46によってディジタル信号に変換され直交変
調器47に出力される。なお、A/D変換器46はクロ
ック信号Ckに同期してディジタル変換を行なう。
【0039】直交変調器47は、遅延回路35のメモリ
36から読み出されたディジタル信号をA/D変換器4
6から出力されたディジタルの雑音信号によって変調し
て、フェージング変動およびドップラシフトを付加す
る。
【0040】直交変調器47から出力された信号は、D
/A変換器50によってアナログ信号に変換され、減衰
回路51に入力される。
【0041】減衰回路51は、制御部60からの減衰制
御信号に応じて直交変調器47から出力された信号に対
する減衰量を変化させる。
【0042】伝搬路模擬回路32、33の各減衰回路5
1から出力された信号は、合成回路52に入力されて合
成され、その合成信号が出力端子30bから評価対象の
無線機器2へ出力される。
【0043】制御部60は、伝搬路模擬回路32、33
の遅延回路35、フェージング付加回路40および減衰
回路51に対する遅延制御信号、雑音制御信号および減
衰制御信号を、予め設定された変動パターンにしたがっ
て連続的に変化させ、例えば、評価対象の無線機器2が
移動局の場合には基地局からの電波を移動しながら受信
したときの受信信号と同様に変動する合成信号を無線機
器2に出力する。
【0044】このように、実施形態のフェージングシミ
ュレータ30の遅延処理は、A/D変換器31によって
ディジタル信号に変換された所定信号を、書込アドレス
と読出アドレスとを独立に指定できるメモリ36にアド
レス順に記憶し、これをアドレス差のある状態で順次読
み出すとともに、書込アドレスに対する読出アドレスの
差を可変して信号の遅延時間を可変している。
【0045】このため、遅延時間を変動する際に直ち
に、アドレスの差に対応した正確な遅延時間を与えるこ
とができる。
【0046】また、フェージングシミュレータ30のフ
ェージング付加処理は、DSPによる雑音発生器41か
ら出力された一定のサンプリングレートに対して帯域固
定の雑音信号をオーバサンプリング処理してから、D/
A変換してアナログ信号に変換し、この信号から周波数
固定の低域通過フィルタ45によってイメージ成分を除
去して直交変調器47へ入力して、遅延回路35から出
力された信号に対してフェージング変動とドップラシフ
トを与え、D/A変換器43に対するクロック周波数を
可変して雑音信号の帯域を可変してフェージング変動量
とドップラシフト量を変動させている。
【0047】このため、精度の高い雑音信号が得られ、
精度の高いフェージング変動とドップラシフトを与える
ことができ、しかも、DSPのプログラムを変更するこ
となく雑音信号の帯域を可変でき、信号の瞬断が発生し
ない。
【0048】
【他の実施の形態】前記実施形態のフェージング付加処
理では、雑音信号に対してオーバサンプリング処理を行
なうことによって、D/A変換時に発生する雑音信号の
イメージ周波数を高域側にシフトして、周波数固定の低
域通過フィルタでそのイメージ周波数を除去していた
が、図3に示すフェージング付加回路70のように、雑
音発生器41から出力された雑音信号をD/A変換器4
3によってアナログの雑音信号に変換し、この雑音信号
に含まれるイメージ成分をスイッチトキャパシタフィル
タ(以下、SCFと記す)71によって除去するように
してもよい。
【0049】なお、SCF71の後段に設けられている
低域通過フィルタ(LPF)72は、SCF71の出力
からクロック信号Cv成分を除去するためのものであ
る。
【0050】SCF71は、クロック信号Cvの周波数
に応じた遮断周波数で入力信号に対する帯域制限を行な
う帯域可変フィルタ素子であり、低域通過フィルタとし
て用いた場合、クロック信号Cvの周波数が高くなると
それに応じて高域遮断周波数が高い方へシフトする。
【0051】したがって、あるクロック周波数において
図4の(a)の特性Gのように、SCF71の高域遮断
周波数fbを雑音信号の基本成分Rの帯域より僅かに高
い周波数に設定しておけば、図4の(b)のようにクロ
ック信号Cvの周波数を可変したとき、SCF71の高
域遮断周波数fbも同一方向に変化し、雑音信号のイメ
ージ成分Iを除去してその基本成分Rのみを通過させる
ことができ、信号に対する瞬断を発生させることなく、
フェージング変動量およびドップラシフト量を変化させ
ることができる。
【0052】なお、ここでは、SCF71を帯域可変フ
ィルタとして用いているが、D/A変換器43のクロッ
ク信号の周波数に応じて高域遮断周波数を可変できるも
のであれば、他の帯域可変フィルタを用いることもでき
る。
【0053】また、前記実施形態では、2つの伝搬路模
擬回路を有する2パス型のフェージングシミュレータに
本発明を適用していたが、本発明は、3パス以上のフェ
ージングシミュレータや、伝搬路模擬回路が1つだけの
1パス型のフェージングシミュレータにも同様に適用で
きる。
【0054】また、前記実施形態では、遅延処理および
フェージング付加処理が成された信号に対して減衰処理
を直接行なうようにしていたが、例えば、図5に示すよ
うに、雑音発生器41から出力された雑音信号をオーバ
サンプリング回路42によってオーバサンプリング処理
し、オーバサンプリング処理された雑音信号をディジタ
ル型の減衰回路76に入力して減衰処理を行い、減衰処
理した信号をD/A変換器43によってアナログ信号に
変換するように構成してもよい。
【0055】なお、減衰回路76を雑音発生器41とオ
ーバサンプリング回路42の間に設けた場合には、減衰
回路がD/A変換器43のクロックに同期して動作して
しまうが、図5のように、減衰回路76をオーバサンプ
リング回路42とD/A変換器43の間に設けた場合に
は、減衰制御とD/A変換器43のクロックの可変制御
とを独立に行なえ、減衰処理を遅延なく行なうことがで
きる。
【0056】なお、図5のようにフェージング付加回路
内に減衰回路を設けた場合には、D/A変換器50の出
力を合成回路52によって合成して無線機器2へ与え
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のフェージングシミュレータでは、雑音発生器から出力
されたディジタルの雑音信号をオーバサンプリング処理
してから、D/A変換してアナログ信号に変換し、この
信号から周波数固定の低域通過フィルタによってイメー
ジ成分を除去し、このイメージ成分を除去した雑音信号
によって所定信号を変調するとともに、D/A変換器に
対するクロック周波数を可変して雑音信号の帯域を可変
して、所定信号にフェージング変動とドップラシフトを
与えている。
【0057】このため、精度の高いフェージング変動と
ドップラシフトを与えることができ、しかも、プログラ
ムを変更することなく雑音信号の帯域を可変でき、信号
の瞬断が発生しない。
【0058】また、本発明の請求項3のフェージングシ
ミュレータでは、雑音発生器から出力されたディジタル
の雑音信号をD/A変換してアナログ信号に変換し、こ
の信号から帯域可変フィルタによってイメージ成分を除
去し、このイメージ成分を除去した雑音信号によって所
定信号を変調するとともに、D/A変換器に対するクロ
ック周波数を可変して雑音信号の帯域を可変して、所定
信号にフェージング変動とドップラシフトを与えてい
る。
【0059】このため、精度の高いフェージング変動と
ドップラシフトを与えることができ、しかも、プログラ
ムを変更することなく雑音信号の帯域を可変でき、信号
の瞬断が発生しない。
【0060】また、本発明の請求項5のフェージングシ
ミュレータでは、上記フェージングシミュレータにおい
て、A/D変換器によってディジタル信号に変換された
所定信号を、書込アドレスと読出アドレスとを独立に指
定できるメモリにアドレス順に記憶し、これをアドレス
差のある状態で順次読み出すとともに、書込アドレスに
対する読出アドレスの差を可変して信号の遅延時間を可
変している。
【0061】このため、精度の高いフェージング変動と
ドップラシフトを与えるとともに、遅延時間を変動する
際に直ちにアドレス差に対応した正確な遅延時間を与え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
【図2】一実施形態の動作を説明するための図
【図3】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
【図4】他の実施形態の動作を説明するための図
【図5】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
【図6】従来装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】 30 フェージングシミュレータ 31 A/D変換器 32、33 伝搬路模擬回路 35 遅延回路 36 メモリ 37 書込回路 38 読出回路 40 フェージング付加回路 41 雑音発生器 42 オーバサンプリング回路 43 D/A変換器 44 クロック発生器 45 低域通過フィルタ 46 A/D変換器 47 直交変調器 50 D/A変換器 51 減衰回路 52 合成回路 60 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された所定信号に対して遅延処理を行
    う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージン
    グ変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェー
    ジング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
    し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
    伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
    ングシミュレータにおいて、 前記所定信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
    (31)を有し、 前記遅延回路が、 書込アドレスと読出アドレスとを独立に指定できるメモ
    リ(36)と、 前記メモリに対する書込アドレスを所定順に指定して、
    前記A/D変換器から出力されたディジタル信号を前記
    メモリに記憶させる書込手段(37)と、 前記メモリに対する読出アドレスを順次指定して前記メ
    モリに記憶されたディジタル信号を読み出し前記フェー
    ジング付加回路へ送出する読出手段(38)と、 前記読出手段が前記メモリに指定する読出アドレスを可
    変制御して、前記メモリに記憶されたディジタル信号が
    読み出されるまでの遅延時間を任意に可変する制御手段
    (60)とを備えたことを特徴とするフェージングシミ
    ュレータ。
  2. 【請求項2】入力された所定信号に対して遅延処理を行
    う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージン
    グ変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェー
    ジング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
    し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
    伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
    ングシミュレータにおいて、 前記フェージング付加回路が、 ディジタルの雑音信号を発生する雑音発生器(41)
    と、 前記雑音信号をオーバサンプリング処理して、雑音信号
    のイメージ成分を高域側へシフトするオーバサンプリン
    グ手段(42)と、 クロック信号を出力する周波数可変のクロック発生器
    (44)と、 前記オーバサンプリング処理された雑音信号を前記クロ
    ック発生器からのクロック信号に同期してアナログ信号
    に変換するD/A変換器(43)と、 前記D/A変換器によってアナログ信号に変換された雑
    音信号から前記イメージ成分を除去する低域通過フィル
    タ(45)と、 前記低域通過フィルタの出力信号によって前記遅延回路
    の出力信号を変調して、フェージング変動とドップラシ
    フトを与える変調器(47)と、 前記クロック発生器のクロック周波数を可変制御して、
    前記遅延回路の出力信号に対するフェージング変動量と
    ドップラシフト量を任意に可変する制御手段(60)と
    を備えたことを特徴とするフェージングシミュレータ。
  3. 【請求項3】前記減衰回路は、前記オーバサンプリング
    手段の出力信号に対して減衰処理を行なうことによっ
    て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
    とを特徴とする請求項2記載のフェージングシミュレー
    タ。
  4. 【請求項4】入力された所定信号に対して遅延処理を行
    う遅延回路と、前記遅延回路の出力を受けてフェージン
    グ変動を付加するフェージング付加回路と、前記フェー
    ジング付加回路の出力を減衰処理する減衰回路とを有
    し、これらの各処理を行った信号を伝搬特性が変化する
    伝搬路を伝搬した模擬伝搬信号として出力するフェージ
    ングシミュレータにおいて、 前記フェージング付加回路が、 ディジタルの雑音信号を発生する雑音発生器(41)
    と、 クロック信号を出力する周波数可変のクロック発生器
    (44)と、 前記クロック発生器からのクロック信号に同期して前記
    雑音信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(4
    3)と、 前記クロック発生器からのクロック信号の周波数に応じ
    て高域遮断周波数が変化し、前記D/A変換器から出力
    された雑音信号に含まれるイメージ成分を除去する帯域
    可変フィルタ(71)と、 前記帯域可変フィルタの出力信号によって前記遅延回路
    の出力信号を変調して、フェージング変動とドップラシ
    フトを与える変調器(47)と、 前記クロック発生器のクロック周波数を可変制御して、
    前記遅延回路の出力信号に対するフェージング変動量と
    ドップラシフト量を任意に可変する制御手段(60)と
    を備えたことを特徴とするフェージングシミュレータ。
  5. 【請求項5】前記減衰回路が、前記雑音発生器から出力
    された雑音信号に対して減衰処理を行なうことによっ
    て、前記遅延回路の出力信号に間接的に減衰を与えるこ
    とを特徴とする請求項4記載のフェージングシミュレー
    タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017181104A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 Tdk株式会社 放射妨害波測定装置

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