JP5603890B2 - 信号発生方法および信号発生システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の規格をサポートする基地局またはそれに用いられるデバイスの試験を行うシステムに関し、規格によってサンプリングレートが異なる波形を加算処理して送信するために必要な波形メモリの容量を少なくし、波形生成にかかる時間を短縮するための技術に関する。
携帯端末の通信規格は年々高速化されているが、サービスを提供しているキャリアによっても規格が異なり、複数の規格が混在する状況になっている。
このような状況に対応するために、1台の基地局で複数の規格をサポートする所謂マルチスタンダードに対応できることが要求され、3GPPでもMulti-Radio StandardとしてTS37.104/37.141に、E−UTRA(LTE)、UTRAと、GSM(登録商標)/EDGEの複数の規格をサポートする基地局またはそれに用いられるデバイス(パワーアンプ等)の送受信試験規格が規定されるようになった。
マルチスタンダードに対応した試験では、異なる通信規格の信号を組合せて送受信を行う。図13に、周波数帯が異なるE−UTRA(LTE)、UTRA(FDD/W−CDMA)と、GSM(登録商標)/EDGEの3つ全てを組合せたマルチキャリア信号の例を示す。
このため、異なる信号の波形を組合せる必要がある。このような技術に関して、特許文献1には信号と妨害波とを加算して新たな信号を生成する技術が開示されている。
特開2006−029862号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、同一サンプリングレートの信号同士を加算するものであるに対し、前記したマルチスタンダートでは、通信規格によってサンプリングレートが異なる信号波形を合成する必要がある。
このような波形を生成するとき、サンプリングレートが整数倍の関係にあるE−UTRA(30.72MHz)とUTRA(3.84MHz)を組合せた信号を作ることは比較的容易であるが、GSM(登録商標)/EDGEのサンプリングレートは270.833kHzで、他の二つと大きく異なり、しかも整数倍の関係にもない。
そのため、1つの波形パターンとして、これら3つの規格を組合せた信号を生成するために、E−UTRA、UTRAとGSM(登録商標)/EDGEのサンプリングレートと信号の周期を一致させることが困難となり、生成される波形サイズが大きくなり、その生成に時間がかかり、信号発生器が備えているメモリに収まらない等の問題があった。
本発明は、この問題を解決し、サンプリングレートが異なる複数の信号波形を加算合成した波形を、少ないメモリで且つ短時間に生成できる信号発生方法及び信号発生システムを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の信号発生方法は、
サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、該グループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形を生成するとともに、前記グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形をグループ外信号波形として生成して、それぞれメモリに記憶する段階(S1〜S3)と、
前記メモリに記憶された予備合成波形とグループ外信号波形をそれぞれのサンプリングレートで時系列に読出す段階(S4)と、
前記読み出された予備合成波形とグループ外信号波形のうち、サンプリングレートが比較的低い信号波形の各々に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行い、前記読み出された予備合成波形とグループ外信号波形の全てを共通のサンプリングレートにする段階(S5)と、
前記共通のサンプリングレートにされた前記予備合成波形とグループ外信号波形を加算処理し、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる合成信号波形を生成する段階(S6)と、
前記加算処理で得られた合成信号波形に基づく直交変調を行なうことによって、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる高周波の試験信号を生成する段階(S7)とを含んでいる。
また、本発明の請求項2の信号発生方法は、請求項1記載の信号発生方法において、
前記デジタルフィルタを用いたレート変換処理は、
前記デジタルフィルタのシフト段数を複数P、レート変換比を整数M、Nの比M/Nとするとき、該デジタルフィルタに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータの補間に必要なM×P個のフィルタ係数を各タイミング毎に予め求めておき、該デジタルフィルタにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、P個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートに対してM/Nの速度でデジタルフィルタに与えることで速度比M/Nのレート変換処理行なうことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の信号発生システムは、
サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、該グループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形を生成するとともに、前記グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形をグループ外信号波形として生成する波形データ生成部(21)と、
前記波形データ生成部が生成した予備合成波形とグループ外信号波形とを記憶する波形データメモリ(31)と、
前記メモリに記憶された予備合成波形とグループ外信号波形をそれぞれのサンプリングレートで時系列に読出し、該読出した予備合成波形とグループ外信号波形のうち、サンプリングレートが比較的低い信号波形の各々に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行い、前記読出した予備合成波形とグループ外信号波形の全てを共通のサンプリングレートで出力するレート変換部(32)と、
前記レート変換部から共通のサンプリングレートで出力される前記予備合成波形とグループ外信号波形を加算処理し、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる合成信号波形を生成する加算部(45)と、
前記加算部で得られた合成信号波形に基づく直交変調を行なうことによって、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる高周波の試験信号を生成する直交変調部(50)とを備えている。
また、本発明の請求項4の信号発生システムは、請求項3記載の信号発生システムにおいて、
前記レート変換部は、
シフト段数が複数Pのデジタルフィルタ(34A、34B)と、
レート変換比を整数M、Nの比M/Nとするとき、前記デジタルフィルタに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータの補間に必要なM×P個のフィルタ係数が予め記憶されたフィルタ係数記憶手段(38)と、
前記デジタルフィルタにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、P個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートに対してM/Nの速度で前記デジタルフィルタに与えることで速度比M/Nのレート変換処理を行なわせるフィルタ係数切替手段(39)とを含んでいることを特徴とする。
このように本願発明では、合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係をもつ通信規格をグループ化し、そのグループ毎に予めサンプリングレートを合わせて加算合成した予備合成波形を生成するとともに、いずれのグループにも属さない通信規格の信号波形をグループ外信号波形として生成し、これらをメモリに記憶しておく。そして、このメモリから予備合成波形とグループ外信号波形とを読出しつつ、デジタルフィルタを用いたレート変換処理を行って全ての信号を共通のサンプリングレートにしてから加算合波し、その合波信号波形で直交変調された高周波の試験信号を生成している。
このため、サンプリングレートが異なる複数の信号波形を加算合成した波形を、少ないメモリで且つ短時間に生成できる。
本発明の信号発生方法の手順を示すフローチャート 本発明の信号発生システムの全体構成図 信号発生システムの信号発生器本体の構成例を示す図 レート変換器の構成図 実施形態のM/N=4のレート変換処理の動作説明図 フィルタ係数の格納例と読み出し順を示す図 実施形態のM/N=4のレート変換処理のタイミング図 実施形態のM/N=4/3のレート変換処理の動作説明図 実施形態のM/N=4/3のレート変換処理の動作説明図 実施形態のM/N=4/3のレート変換処理の動作説明図 実施形態のM/N=4/3のレート変換処理のタイミング図 要部の変形例を示す図 異なる3つの通信規格の割り当て周波数帯を示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
始めに、本発明の信号発生方法の手順を図1のフローチャートに基づいて説明する。
始めに、サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、該グループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形G1、G2、…を生成する(S1)とともに、グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形をグループ外信号波形E1、E2、…として生成して(S2)、それぞれメモリに記憶する(S3)。なお、ここでいう信号波形とは、直交2位相のベースバンド信号I、Qからなる2系統の信号である。
これらの信号波形は、予めそれぞれ指定された分だけ周波数オフセットされている。図13を例にして説明すると、出力すべき信号の中で、最も低い周波数帯のGSM(登録商標)信号波形の中心周波数f1と最も高い周波数帯のGSM(登録商標)信号波形の中心周波数f6との中間周波数f0を基準周波数とする。この基準周波数f0と各信号波形との周波数差を各信号波形の周波数オフセット値とし、その周波数オフセット値の分だけ、対応する信号波形が周波数オフセットされて生成される。例えばE−UTRA(LTE)信号波形の中心周波数はf4であるので、周波数オフセット値は(f4−f0)となる。
ここで、前記したように、合波対象の通信規格が、E−UTRA(サンプリングレート30.72MHz)、UTRA(サンプリングレート3.84MHz)、GSM(登録商標)/EDGE(サンプリングレート270.833kHz)の3種類であるとすれば、サンプリングレートが整数倍の関係を満たす2つの通信規格E−UTRA、UTRAが1つのグループに属することになる。
このグループの場合、サンプリングレートの比は8であるから、サンプリングレート3.84MHzの通信規格UTRAの信号波形のサンプル値の間を8つの等しい区間に分割するタイミングのデータを補間すれば、サンプリングレート30.72MHzとなり、通信規格E−UTRAの信号波形と1サンプルごとに加算することができ、その加算結果を予備合成波形G1として記憶すればよい。なお、この補間処理は、2サンプル間を線形補間する、3サンプル間を曲線補間する等、従来から知られた補間方法が使用できる。
また、サンプリングレート270.833kHzの通信規格GSM(登録商標)/EDGEは、上記グループに属さないので、その信号波形E1がグループ外信号波形として生成されてメモリに記憶されることになる。なお、ここでは、GSM(登録商標)/EDGEの信号波形E1として、規格上のサンプリングレート270.833kHzの12倍(3.25MHz)でオーバーサンプリングした信号波形を用いるものとするが、その場合でも、他の通信規格のサンプリングレートとは整数倍の関係にはならない。
なお、システムのハードウェアが、パーソナルコンピュータ(PC)と信号発生器本体で構成される場合、この信号生成処理(S1、S2)を、PCに搭載された信号生成プログラムにしたがって生成してPC内部の記憶装置(例えばハードディスク等)に一旦記憶し、これらを使用する際に、PCから信号発生器本体内のメモリに転送格納する(S3)ことになる。また、システムのハードウェア構成として、PCを用いずに、信号発生器本体に上記信号生成処理を実行する機能を設けたものも採用できる。
次に、メモリに記憶された予備合成波形G1、G2、…とグループ外信号波形E1、E2、…をそれぞれのサンプリングレートで時系列に読出し(S4)、読み出した信号波形のうち、少なくともサンプリングレートが最も低い信号波形に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行い、信号波形の全てを共通のサンプリングレートにする(S5)。
ここで、前記例のように、サンプリングレートが異なる2種類の信号G1、E1についてレート変換処理を行う場合について説明すると、両者のサンプリングレート比は、30720/3250=3072/325となり、整数M、Nの比M/Nで表すことができる。
したがって、サンプリングレートの低い信号E1の2つの連続するサンプル値の間を、M分割する各タイミングのうちN個おきのタイミングにおける補間データを求めて時系列に出力させれば、その信号E1を元のサンプリングレートのM/N倍でサンプリングした場合の信号波形を得ることができる。
これを実現するためにFIR型のデジタルフィルタとインパルス応答から得られるフィルタ係数の切換処理を用いている。
このレート変換処理の詳細については後述するが、予めレート変換対象の信号のシフト段数Pのデジタルフィルタに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータ補間に必要な(M×P)個のフィルタ係数を各タイミング毎にまとめて予め記憶しておき、デジタルフィルタにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、P個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートに対してM/Nの速度でデジタルフィルタに与えることで、速度比M/Nのレート変換処理を行う。
なお、ここでは、2種類の信号G1、E1を共通のサンプリングレート(この場合信号G1のサンプリングレート)を合わせていたが、合波対象が3種類以上であっても同様にレート変換することができる。また、共通のサンプリングレートは、必ずしも元の信号のサンプリングレートに等しく設定する必要はなく、読み出される信号全てについてレート変換を行って共通のサンプリングレートにしてもよい。
このようにして、共通のサンプリングレートに変換された各信号は加算処理され(S6)、その加算結果で直交変調された高周波の試験信号が生成されることになる(S7)。
直交変調処理としては、加算処理で得られたI、Q2系統の信号をD/A変換処理によりアナログ信号に変換してアナログ方式の直交変調器に入力して高周波帯の試験信号をダイレクトに生成する方法と、加算処理されたI、Q2系統の信号をデジタル方式の直交変調器に入力して、その出力をD/A変換処理によりアナログ信号に変換してから高周波帯に周波数コンバートして高周波帯の試験信号を生成する方法等があり、そのいずれを採用してもよい。
次に、本発明の信号発生システムの構成例を説明する。
図2は、本発明を適用した信号発生システム20の構成例を示すものであり、前記したように、そのハードウェアは、PCからなる波形データ生成部21と、信号発生器本体30とで構成されている。
波形データ生成部21には、操作部22、表示部23、予め記憶されたプログラムと作業者の操作にしたがって各通信規格に応じた信号波形データを生成、合成等の処理を行う波形処理部24、波形データを記憶するための波形データ記憶部25、記憶した波形データを信号発生器本体30に送出する波形データ送出部26が設けられている。
ここで、この波形データ生成部21は、前記したように、サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、そのグループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形G1、G2、…を生成するとともに、グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形をグループ外信号波形E1、E2、…として生成する機能を有している。なお、各信号波形は、予め操作部22を介してそれぞれ指定された分だけ周波数オフセットされている。
波形データ生成部21が生成した予備合成波形G1、G2、…とグループ外信号波形E1、E2、…は、信号発生器本体30に送られて波形データメモリ31に記憶される。
波形データメモリ31に記憶された予備合成波形G1、G2、…とグループ外信号波形E1、E2、…は、レート変換部32によって、それぞれのサンプリングレートで時系列に読み出され、共通のサンプリングレートに変換される。
レート変換部32は、読出した予備合成波形とグループ外信号波形のうち、少なくともサンプリングレートが最も低い信号波形に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行うことで、読み出した信号波形の全てを共通のサンプリングレートで出力させる。この処理については後述する。
レート変換部32から共通のサンプリングレートで出力される予備合成波形G1′、G2′、…とグループ外信号波形E1′、E2′、…は、加算部45に入力され、I成分毎、Q成分毎に加算処理され、その加算結果Iout 、Qout が直交変調部50に入力される。
直交変調部50は、加算結果Iout 、Qout で直交変調された高周波の試験信号Sを生成する。
図3は、波形データ生成部21から、予備合成波形G1とグループ外信号波形E1の2種類が入力される場合の信号発生器本体30の具体的な構成を示したものであり、波形データメモリ31から読み出された信号波形G1、E1のうち、レートの低い信号E1が、レート変換部32のレート変換器33に入力されて、信号G1と等しいレートに変換される。また、信号G1は、遅延器41、42によってレート変換器33の処理時間分だけ遅延されて出力される。
レート変換部32から同一のサンプリングレートで出力される信号G1′、E1′は、加算部45の二つの加算器46、47によってI成分同士、Q成分同士が加算され、その加算結果Iout 、Qout が、直交変調部50に入力される。
直交変調部50は、デジタルの加算結果Iout 、Qout をそれぞれD/A変換器51、52によってアナログ信号i、qに変換して、アナログ方式の直交変調器53に入力する。
直交変調器53は、ローカル信号発生器53a、90°移相器53b、乗算器(ミキサ)53c、53dおよび加算器53eからなり、一方の入力信号iとローカル信号Laとを乗算器53cで乗算し、他方の入力信号qとローカル信号Laを90°移相した信号Lbとを乗算器53dで乗算し、両乗算結果を加算器53eで加算して、入力信号i、qに応じて位相と振幅が変化する高周波の試験信号Sを出力する。
この試験信号Sには、サンプリングレートが合わせられて合波された各通信規格の信号成分がそれぞれ異なる周波数帯域に含まれており、前記マルチスタンダードに対応した基地局や端末の試験を行うことができる。
次に、上記レート変換部器33の構成及び動作について説明する。説明を容易にするために、レート変換の対象信号を、サンプリングレート3.25MHzの信号E1とし、これを予備合波信号G1のサンプリングレート30.72MHzに合わせる場合について説明する。
この場合、扱う信号はE1、G1の2種類であり、信号E1についてはレート変換器33によって速度比3072/325のレート変換処理を行う。
図4に、レート変換器33の構成を示す。
このレート変換器33は、I、Qの2系統で入力されるデータ列の最新のP個のデータとP個一組のフィルタ係数との積和演算を行い、その演算結果を順次出力するFIR型のデジタルフィルタ34A、34Bと、デジタルフィルタ34A、34Bに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータ補間に必要な(M×P)個のフィルタ係数を各タイミング毎にまとめて予め記憶しているフィルタ係数記憶手段38と、デジタルフィルタ34A、34BにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、フィルタ係数記憶手段38からP個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートのM/Nの速度でデジタルフィルタ34A、34Bに与えるフィルタ係数切替手段39とを備えている。
同一構成のデジタルフィルタ34A、34Bは、入力データを記憶しつつ順次後段にシフトするP段のレジスタ35〜35と、各レジスタ35〜35の出力R〜Rと、P個一組のフィルタ係数h(i,1)〜h(i,P)との積を求める複数Pの乗算器36〜36と、乗算器36〜36の出力の総和を求める加算器37とを有するタップ数PのFIR型デジタルフィルタである。
このデジタルフィルタ34A、34Bは、入力データ間を補間するデータを演算によって求めるためのものであり、インパルス応答F(X)=(sinX)/Xから得られる係数とデータとの総和が関数波形の中間点(基準点)におけるデータ値を近似するという性質を利用したものである。なお、上記インパルス応答の式に代えて、窓関数W(X)を用いた、F(X)=[(sinX)/X]・W(X)の式を用いてもよい。
このデータ補間を行うために、フィルタ係数記憶手段38には、データの入力間隔Ts(信号E1のサンプリング周期)をM等分する各タイミングのデータ補間に必要な(M×P)個のフィルタ係数を各タイミング毎にまとめて予め記憶している。
また、フィルタ係数切替手段39は、デジタルフィルタ34A、34BにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、フィルタ係数記憶手段38からP個一組のフィルタ係数を順次選択してF入力レートのM/Nの速度でデジタルフィルタ34A、34Bに与える。
なお、フィルタ係数記憶手段38に書き込むフィルタ係数は、例えば前記したPC構成の波形データ生成部21で、各信号のサンプリングレート、レート変換に必要な速度比M/N等に基づいて予め算出して記憶させておけばよい。
次に、このレート変換器33の動作について説明する。
始めに、各部の動作を理解しやすいように、P=8、M=4、N=1(速度比4)の場合を説明する。なお、以下、入力データのI成分、Q成分を区別せずに説明する。
デジタルフィルタ34に8つの入力データDin(1)〜Din(8)が入力されたタイミングを基準タイミングt=0とする。このとき、各レジスタ35〜35の出力R〜Rは、図5の(a)のように、R=Din(1)、R=Din(2)、……、R=Din(8)となる。
これらの8つの連続する入力データに対して、レート変換処理の初期タイミングを、タップ数の中間位置に近いレジスタ(この場合レジスタ35とするがレジスタ35でもよい)の出力値R=Din(4)とすると、補間処理で欲しい値は出力値R(=Din(4))そのものであり、これは既知である。
したがって、この場合には、図5の(b)示すように、出力値Rに乗算するフィルタ係数h(1,4)のみが1で、他のフィルタ係数h(1,1)〜h(1,3)、h(1,5)〜h(1,8)が0の一組のフィルタ係数を乗算すればよく、補間処理による初期出力値Dout(1)は、
Dout(1)=j=1Σh(1,j)・Rj=1×Rj
となる(記号j=1Σはj=1〜8までの総和を表す)。
なお、ここでは精度を重視して入力データそのものを出力するフィルタ係数の組を用いたが、後述の補間データ算出に用いるインパルス応答に対応した係数を用いてもよい。
図5の(a)において、速度比M/N=4であるから、入力データDin(4)、Din(5)の間Tsを4(=m)分割する各タイミングQ1〜Q3のうち、Q1のタイミングの補間データを求める必要がある。
そのために、図5の(c)のように、波形中心が初期タイミングからΔT=Ts/mだけシフトしたインパルス応答F(X−ΔT)を用い、そのシフトした関数F(X−ΔT)における各レジスタに記憶された8つのデータの各サンプリングタイミング(Ts間隔)の値を、二組目のフィルタ係数h(2,1)〜h(2,8)としてデジタルフィルタ34に設定すれば、タイミングQ1の出力値Dout(2)、
Dout(2)=j=1Σh(2,j)・Rj
が得られる。
同様に、図5の(d)のように、さらにΔTシフトしたインパルス応答F(X−2ΔT)における各レジスタに記憶された8つのデータの各サンプリングタイミング(Ts間隔)の値を、三組目のフィルタ係数h(3,1)〜h(3,8)としてデジタルフィルタ34に設定すれば、タイミングQ2の出力値Dout(3)、
Dout(3)=j=1Σh(3,j)・Rj
が得られる。
また、図5の(e)のように、さらにΔTシフトしたインパルス応答F(X−3ΔT)における各レジスタに記憶された8つのデータの各サンプリングタイミング(Ts間隔)の値を、四組目のフィルタ係数h(4,1)〜h(4,8)としてデジタルフィルタ34に設定すれば、タイミングQ3の出力値Dout(4)、
Dout(4)=j=1Σh(4,j)・Rj
が得られる。
これによって、入力データDin(4)を含み、次のデータDin(5)までの間を補間する4つのデータDout(1)〜Dout(4)が得られる。そして、上記処理を、入力データが更新されるまでの間にTs/Mの間隔で行い、新たなデータDin(9)が入力されて更新された段階で、その最新のデータDin(2)〜Din(9)に対して上記同様の処理を行い、これを継続的に行うことで、データDinに対する速度比M/N=4のレート変換処理を行うことができる。
この例で処理に必要な4組のフィルタ係数h(1,1)〜h(1,8)、h(2,1)〜h(2,8)、h(3,1)〜h(3,8)、h(4,1)〜h(4,8)は、図6のように、RAM等のメモリで構成されるフィルタ係数記憶手段38にアドレス順に記憶しておき、これをTs/4の時間が経過する毎に順番に且つ循環的に読み出してデジタルフィルタ34に設定すればよい。
図7は、上記一連の動作をまとめたものであり、図7の(a)のように入力データDinが1つ(=N)更新される間Tsに、同図(b)のように、二つのデータ間を補間するために必要な4組(=M)のフィルタ係数がTs/4=ΔTの間隔で時系列に順番に且つ循環的に変更されることで、それと同期して同図(c)のように、入力の4倍のサンプリングレートをデータDoutが出力されることになる。
なお、前記したように、第1組目のフィルタ係数h(1,1)〜h(1,8)としても、インパルス応答F(X)において、各レジスタに記憶された8つのデータの各サンプリングタイミング(Ts間隔)の値を組として求め、これをデジタルフィルタ34に設定してもよい。
上記例は、M=4、N=1の例で、入力データ間をMに分割する各ポイントについて、入力データが1つ入力される毎に、各ポイント1個ごとにM個の補間データを時系列に求めて出力しており、単純な速度比4のレート変換処理であったが、次に、M=4、N=3の動作について説明する。
図8の(a)に示すように、8つのデータDin(1)〜Din(8)がデジタルフィルタ34の各レジスタに記憶された状態で、図8の(b)のように、一組目のフィルタ係数h(1,1)〜h(1,8)が選択されて、初期データDout(1)=R1=Din(4)が出力される。
この場合、前記同様にM=4であるから、処理の初期タイミングに用いる一組目のフィルタ係数および二つの入力データ間をM等分するタイミングQ1〜Q3についてのデータ補間に必要な3組のフィルタ係数は前記例の場合と等しいが、次のサンプリング間隔は、3(=N)個おき、つまり3ΔT遅れたタイミングであるから、図8の(c)のように、初期タイミングから3ΔT遅れたタイミングQ3を波形中心とするインパルス応答F(X−3ΔT)において、各レジスタに記憶された8つのデータの各サンプリングタイミング(Ts間隔)の値を組とする前記例で四組目のフィルタ係数h(4,1)〜h(4,8)を選択することで、このタイミングQ3に対応した2番目のサンプルデータDout(2)が出力される。
次のサンプルデータは、さらに3ΔT遅れたタイミング、即ち、図8の(a)でレジスタデータR5、R6の間をM分割する各タイミングQ1′〜Q3′のうちのQ2′のタイミングであるが、そのサンプルを行う前に、処理の初期タイミングから入力データのサンプリング周期Tsが経過して、図9の(a)のように、各レジスタ35〜35の出力値R〜Rは、それぞれデータDin(2)〜Din(9)に更新されている。
したがって、この入力データ更新タイミングから次のサンプル対象タイミングQ2に達したt=Ts+2ΔTのタイミングに、図9の(b)のように、三組目のフィルタ係数h(3,1)〜h(3,8)を選択することで、このレジスタ35、35のデータDin(5)、Din(6)間をM等分する3つのタイミングQ1〜Q3のうち、タイミングQ2に対応した3番目のサンプルデータDout(3)が出力されることになる。
さらに次のサンプルは、図9の状態からさらに3ΔT遅れたタイミング、即ち、図9の(a)でレジスタデータR5、R6の間をM分割する各タイミングQ1′〜Q3′のうちのQ1′のタイミングであるが、そのサンプルを行う前に、処理の初期タイミングから入力データのサンプリング周期Tsの2倍の時間(2・Ts)が経過して、図10の(a)のように、各レジスタ35〜35の出力値R〜Rは、それぞれデータDin(3)〜Din(10)に更新されている。
したがって、この入力データ更新タイミングから次のサンプル対象タイミングQ1に達したt=2Ts+ΔTのタイミングに、図10の(b)のように、二組目のフィルタ係数h(2,1)〜h(2,8)を選択することで、このレジスタ35、35のデータDin(6)、Din(7)間をM等分する3つのタイミングQ1〜Q3のうち、タイミングQ1に対応した4番目のサンプルデータDout(4)が出力されることになる。
そして、次のサンプルは、図10の状態からさらに3ΔT遅れたタイミング、即ち、図10の(a)でレジスタデータR5の出力タイミングであり、そのサンプルを行う際には、処理の初期タイミングからちょうど3・Tsが経過して、各レジスタ35〜35の出力値R〜Rは、それぞれデータDin(4)〜Din(11)に更新される。
この状態はレジスタのデータが更新されている以外は、図8の初期状態と等価であり、処理の初期状態に戻ったことになるから、この入力データ更新タイミングに合わせて、前記図8の(b)と同様に、一組目のフィルタ係数h(1,1)〜h(1,8)を選択することで、このレジスタ35、35のデータDin(7)に等しい5番目のサンプルデータDout(5)が出力されることになる。
つまり、この補間処理では、入力データのサンプリング周期Tsの3/4(=N/M)倍の周期で、フィルタ係数を、
h(1,j)→h(4,j)→h(3,j)→h(2,j)
の順で循環的に読み出して切り替えるようにすることで、入力データDinに対する速度比4/3(=M/N)のサンプル処理を継続的に行っている。
図11は、上記例の入力データ、フィルタ係数切替、リサンプルデータの関係を示すタイミングチャートであり、同図(a)のサンプリング周期Tsの入力データDinが3(=N)回更新される間に、同図(b)のように3Ts・/4(=Ts・N/M)の間隔で4組のフィルタ係数が前記順番で変更されて、その変更されたフィルタ係数によって算出されたサンプルデータが同図(c)のように出力されることになる。なお、周期を速度に換算すれば、フィルタ係数の切替速度およびリサンプル速度は、入力レートのM/Nとなる。
以上、P=8、M=4、N=3の簡単な例を説明したが、デジタルフィルタ34のタップ数Pは、インパルス応答をシフトすることで生じる非対称性による補間誤差を少なくするために十分な数であれば任意である。
また、レート変換の速度比M/Nを決める整数M、Nの範囲は任意であるが、M、Nの上限を1024程度に設定しておけば、現在使用されている多くのデジタル変調のシンボルレートの組み合わせに対応可能である。
なお、この実施形態では、信号E1に対するレート変換に必要な処理時間分、信号G1を遅延部40によって遅延しているが、この遅延部40の代わりに図12のように、レート変換器43を用い、そのレート変換器43のフィルタ係数を中心値が1で他が0とすることで、タップ数Pの半分に相当する遅延を与えることができ、また、レート変換器33と同様にフィルタ係数を可変できるようにすれば、入力する信号の両方についてレート変換を行うことができ、直交変調部50のD/A変換処理以降で扱うハードウェア上の周波数領域の制限に対してさらに大きな自由度をもたせることができる。
例えば、D/A変換処理で許容される周波数領域がFa±ΔFの場合で、出力サンプリングレートがこの周波数領域に入らない場合には、両入力データに対して、レート変換が必要となる。
この場合、整数M、M′、N、N′について以下の条件を満たすことが必要となる。
Fa−ΔF≦Fin1・(M/N)=Fin2・(M′/N′)≦Fa+ΔF
上記条件を満たす整数M、M′、N、N′が見つかれば、一方の入力データ列に対しては速度比M/Nのレート変換処理を行い、他方の入力データ列に対しては速度比M′/N′のリサンプル処理を行うことで、両入力データのサンプリングレートを、許容される周波数領域内で一致させることができ、ハードウェア上の制限があっても、種々のサンプリングレートのデータ列の合波が可能となり、極めて高い汎用性を与えることができる。
20……信号発生システム、21……波形データ生成部、30……信号発生器本体、31……波形データメモリ、32……レート変換部、33……レート変換器、34A、34B……デジタルフィルタ、38……フィルタ係数記憶手段、39……フィルタ係数切替手段、40……遅延部、45……加算部、50……直交変調部

Claims (4)

  1. サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、該グループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形を生成するとともに、前記グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形をグループ外信号波形として生成して、それぞれメモリに記憶する段階(S1〜S3)と、
    前記メモリに記憶された予備合成波形とグループ外信号波形をそれぞれのサンプリングレートで時系列に読出す段階(S4)と、
    前記読み出された予備合成波形とグループ外信号波形のうち、サンプリングレートが比較的低い信号波形の各々に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行い、前記読み出された予備合成波形とグループ外信号波形の全てを共通のサンプリングレートにする段階(S5)と、
    前記共通のサンプリングレートにされた前記予備合成波形とグループ外信号波形を加算処理し、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる合成信号波形を生成する段階(S6)と、
    前記加算処理で得られた合成信号波形に基づく直交変調を行なうことによって、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる高周波の試験信号を生成する段階(S7)とを含む信号発生方法。
  2. 前記デジタルフィルタを用いたレート変換処理は、
    前記デジタルフィルタのシフト段数を複数P、レート変換比を整数M、Nの比M/Nとするとき、該デジタルフィルタに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータの補間に必要なM×P個のフィルタ係数を各タイミング毎に予め求めておき、該デジタルフィルタにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、P個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートに対してM/Nの速度でデジタルフィルタに与えることで速度比M/Nのレート変換処理行なうことを特徴とする請求項1記載の信号発生方法。
  3. サンプリングレートがそれぞれ異なる3種類以上の合波対象の通信規格のうち、サンプリングレートが整数倍の関係にある通信規格を予備合成対象の通信規格としてグループ化し、該グループ内で、サンプリングレートが低い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形を、前記整数倍の補間処理によりサンプリングレートが高い方の通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形に合わせてから加算合成して各グループについての予備合成波形を生成するとともに、前記グループのいずれにも属さない通信規格の信号波形で且つ合波後の出力周波数に対応して周波数オフセットされた信号波形をグループ外信号波形として生成する波形データ生成部(21)と、
    前記波形データ生成部が生成した予備合成波形とグループ外信号波形とを記憶する波形データメモリ(31)と、
    前記メモリに記憶された予備合成波形とグループ外信号波形をそれぞれのサンプリングレートで時系列に読出し、該読出した予備合成波形とグループ外信号波形のうち、サンプリングレートが比較的低い信号波形の各々に対してデジタルフィルタを用いたレート変換処理を行い、前記読出した予備合成波形とグループ外信号波形の全てを共通のサンプリングレートで出力するレート変換部(32)と、
    前記レート変換部から共通のサンプリングレートで出力される前記予備合成波形とグループ外信号波形を加算処理し、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる合成信号波形を生成する加算部(45)と、
    前記加算部で得られた合成信号波形に基づく直交変調を行なうことによって、前記各通信規格の信号波形成分がそれぞれの周波数オフセット分の間隔をもって含まれる高周波の試験信号を生成する直交変調部(50)とを備えた信号発生システム。
  4. 前記レート変換部は、
    シフト段数が複数Pのデジタルフィルタ(34A、34B)と、
    レート変換比を整数M、Nの比M/Nとするとき、前記デジタルフィルタに対するデータの入力間隔をM等分する各タイミングのデータの補間に必要なM×P個のフィルタ係数が予め記憶されたフィルタ係数記憶手段(38)と、
    前記デジタルフィルタにN個のデータが入力される期間に、N個おきでM個のタイミングについての補間データが時系列に出力されるように、P個一組のフィルタ係数を順次選択して入力レートに対してM/Nの速度で前記デジタルフィルタに与えることで速度比M/Nのレート変換処理を行なわせるフィルタ係数切替手段(39)とを含んでいることを特徴とする請求項3記載の信号発生システム。
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