JP2000290545A - フルカラー印刷用イエローインキ - Google Patents

フルカラー印刷用イエローインキ

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律子 土井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調色による色の濁りがなく,印刷濃度や退色
のバランスを損なうことなく,フルカラー印刷用イエロ
ーの色調を自由に微調整でき,加えて,少なくともマゼ
ンタ色,シアン色と組み合わせた時のフルカラーの微妙
な色調整が可能なインキを提供する。 【解決手段】 少なくともシアン顔料,マゼンタ顔料,
イエロー顔料からなるインキを用いてフルカラー印刷を
行う多色印刷において,イエローインキが分光スペクト
ルの最大吸収波長が400nm以上420nm未満のイ
エロー顔料に加え,最大吸収波長が420nm以上44
0nm以下のイエロー顔料を組み合わせたインキである
ことを特徴とするフルカラー印刷用イエローインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,イエロー顔料から
なるインキを用いて,フルカラー印刷を行う印刷におい
て,フルカラーの微妙な色調整を可能にするイエローイ
ンキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の記録用インキ,特にインクジェト
記録用水性インキの多くは着色剤として水溶性染料を用
いているため耐水性や耐光性が悪いという欠点を有して
いた。また,染料が分子レベルで溶解しているため,オ
フィスで一般に使用されているコピー用紙などのいわゆ
る普通紙に印刷すると髭状のフェザリングと呼ばれるブ
リードを生じて著しい印刷品質の低下を招いていた。
【0003】上記欠点を改良するためにいわゆる顔料イ
ンキが過去に様々に提案されており,例えばバインダー
兼分散剤として水溶性樹脂を用いてカ−ボンブラックや
有機顔料を分散させた樹脂溶解型のインキやポリマーラ
テックスあるいはマイクロカプセルとして着色剤を被覆
する樹脂分散型のインキが各種提案されている。
【0004】また,インキを用いて印刷するフルカラー
印刷において,選択可能な顔料の種類は,安定に分散可
能な顔料の種類が少ないために,フルカラー印刷物の色
調を自由に微調整することが困難であった。従来から顔
料による調色が知られているが,調色による色の濁りや
日光等の曝露に伴う退色バランスが画質及びその安定性
に大きく影響するため事実上は困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は,調色による色の濁りがなく,印刷濃度や退
色のバランスを損なうことなく,フルカラー印刷物の色
調を自由に微調整可能となるフルカラー印刷用イエロー
インキを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は,上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果,本発明を解
決するに至った。
【0007】即ち本発明は次の発明を提供するものであ
る。 1. 少なくともシアン顔料,マゼンタ顔料,イエロー
顔料からなるインキを用いてフルカラー印刷を行う多色
印刷において,イエローインキが分光スペクトルの最大
吸収波長が400nm以上420nm未満のイエロー顔
料に加え,最大吸収波長が420nm以上440nm以
下のイエロー顔料を組み合わせたインキであることを特
徴とするフルカラー印刷用イエローインキ。
【0008】2. 分光スペクトルの最大吸収波長が4
00nm以上420nm未満のイエロー顔料に対する最
大吸収波長が420nm以上440nm以下のイエロー
顔料の顔料濃度比率を,質量比率で30:1〜3:1に
したことを特徴とする上記1記載のフルカラー印刷用イ
エローインキ。
【0009】3. 分光スペクトルの最大吸収波長が4
00nm以上420nm未満のイエロー顔料がベンズイ
ミダゾロン,最大吸収波長が420nm以上440nm
以下のイエロー顔料がイソインドリノンであることを特
徴とする上記1,2記載のフルカラー印刷用イエローイ
ンキ。
【0010】4. インキがインクジェット記録用水性
インキであることを特徴とする上記1〜3記載のフルカ
ラー印刷用イエローインキ。
【0011】5. インキ中の顔料が皮膜形成性樹脂で
被覆されているマイクロカプセル顔料であることを特徴
とする上記1〜4記載のフルカラー印刷用イエローイン
キ。
【0012】6. 分光スペクトルの最大吸収波長が4
00nm以上420nm未満のイエロー顔料からなるマ
イクロカプセル顔料と,最大吸収波長が420nm以上
440nm以下のイエロー顔料からなるマイクロカプセ
ル顔料とをその顔料濃度比率を,質量比率で30:1〜
3:1にして調合したインキであることを特徴とする上
記5記載のフルカラー印刷用イエローインキ。
【0013】7. 分光スペクトルの最大吸収波長が4
00nm以上420nm未満のイエロー顔料と,最大吸
収波長が420nm以上440nm以下のイエロー顔料
の耐光度が4等級以上で,かつ,その差が2等級以内で
あることを特徴とする上記1〜6記載のフルカラー印刷
用イエローインキ。
【0014】本発明は、少なくともシアン顔料,マゼン
タ顔料,イエロー顔料からなるインキを用いてフルカラ
ー印刷を行う多色印刷に用いるイエローインキに関す
る。
【0015】本発明は、分光スペクトルの最大吸収波長
が400nm以上420nm未満のイエロー顔料に加
え,最大吸収波長が420nm以上440nm以下のイ
エロー顔料を組み合わせたことを特徴とするインキを提
供する。
【0016】本発明においては、分光スペクトルの最大
吸収波長が400nm以上420nm未満のイエロー顔
料(以下、前者イエロー顔料という)と、最大吸収波長
が420nm以上440nm以下のイエロー顔料(以
下、後者イエロー顔料という)とが併用されるが、前者
イエロー顔料としてはベンズイミダゾロン顔料から、後
者イエロー顔料としてはイソインドリノン顔料から、好
適に選択できる。
【0017】こうすることにより,顔料を着色剤とする
画像形成用インキにおいて,顔料がベンズイミダゾロン
顔料及びイソインドリノン顔料から組み合わせてなるイ
エローインキを用いて画像形成を行うことを特徴とする
カラー画像形成方法を提供できる。
【0018】また,ブラック顔料として代表的なカーボ
ンブラックやシアン顔料として代表的なフタロシアニン
顔料及びマゼンタ顔料として代表的なキナクリドン顔料
を着色剤とするインキと、本発明のイエロー顔料である
ベンズイミダゾロン顔料及びイソインドリノン顔料から
組み合わせてなるインキと併用することで,画像形成を
行うことも可能であるカラー画像形成方法を提供でき
る。
【0019】本発明においては、前者イエロー顔料を主
として、後者イエロー顔料を副として組み合わせるのが
好ましいが、前者イエロー顔料としてベンズイミダゾロ
ン顔料を主として、後者イエロー顔料としてイソインド
リノン顔料を副として組み合わせることが好ましい。
【0020】イエロー顔料としては,色調及び耐光性の
点からベンズイミダゾロン顔料であることが好ましい。
ベンズイミダゾロン顔料としては,具体的にはC.I.
ピグメントイエロー120,C.I.ピグメントイエロ
ー151,C.I.ピグメントイエロー154,C.
I.ピグメントイエロー156,C.I.ピグメントイ
エロー175が挙げられる。これらの中でも他のカラー
顔料と組み合わせた時の色調及び分散性の点でC.I.
ピグメントイエロー120あるいは151が最も好まし
い。
【0021】加えてベンズイミダゾロン顔料の耐光度は
濃色で7〜8等級,淡色で6〜8等級であることか好ま
しい。
【0022】イソインドリノン顔料としては,具体的に
はC.I.ピグメントイエロー109,C.I.ピグメ
ントイエロー110,C.I.ピグメントイエロー13
9,C.I.ピグメントイエロー173が挙げられる。
これらの中でも他のカラー顔料と組み合わせた時の色調
及び分散性の点でC.I.ピグメントイエロー110が
最も好ましい。
【0023】加えてイソインドリノン顔料の耐光度は濃
色で7〜8等級,淡色で6〜8等級であることか好まし
い。
【0024】インキを調製する際のイエロー顔料を選択
するに当たっては、前者イエロー顔料と,後者イエロー
顔料の耐光度が4等級以上で,かつ,その差が2等級以
内である様に選択して組み合わせることが好ましい。
【0025】本発明では、上記した通り前者イエロー顔
料を主として、後者イエロー顔料を副として組み合わせ
るのが好ましいが、より具体的には、前者イエロー顔料
に対する後者イエロー顔料の顔料濃度比率を,質量比率
で30:1〜3:1とする様に調製するのがより好まし
い。これは後に詳述する顔料を皮膜形成性樹脂で被覆し
たいわゆるマイクロカプセル(マイクロカプセル顔料と
もいう)を分散媒に分散した場合も同様である。即ち、
前者イエロー顔料を含むマイクロカプセル顔料と,後者
イエロー顔料を含むマイクロカプセル顔料とをその顔料
濃度比率を,質量比率で30:1〜3:1にして調合し
たインキが好ましい。
【0026】本発明のイエローインキは、分散媒たる液
媒体に、前者と後者の各イエロー顔料が分散したもので
あればよいが、それに加えてバインダー樹脂成分を含む
ものが性能面でより好ましい。
【0027】前記イエロー顔料は単独あるいは組み合わ
せて用いることが可能で,必要に応じて他の種類の染顔
料を併用してインキとし,カラー画像形成を行っても良
い。
【0028】前記イエロー顔料を用いてインキとするに
は,分散媒は特に限定はないが環境衛生上の点から水が
好ましく,その他の成分として必要に応じて分散剤,バ
インダー樹脂,有機溶剤,防菌防腐剤,安定剤等の各種
添加剤を用い,既知の方法で顔料分散を行ってもよい。
【0029】またマイクロカプセル顔料を分散媒に分散
してもよい。分散安定性の点からは,マイクロカプセル
顔料を分散媒に分散したインキが好ましく,特に水を分
散媒とする水性マイクロカプセルインキとすることがよ
り好ましい。
【0030】顔料のマイクロカプセル化には従来知られ
ている様々な手法が応用可能であるが,本発明カラー画
像形成方法で用いる顔料を安定性の高いマイクロカプセ
ルインキとするには,顔料を被覆する皮膜形成性樹脂
が,酸価が50以上280以下の合成樹脂の少なくとも
一部の酸基が塩基で中和されてなる自己水分散性樹脂
で,該着色樹脂粒子(マイクロカプセル顔料)が水を必
須成分とする水性媒体中に分散しているインキとするこ
とが好ましい。
【0031】顔料を被覆する皮膜形成性樹脂の一部又は
全部が架橋されていてもよい。架橋手段としては,従来
から知られている方法,例えば顔料と架橋性モノマー成
分を含有させて重合を行う方法,顔料を分散させかつ架
橋性モノマーを含む合成樹脂溶液をマイクロカプセル化
後,カプセル内部に取り込まれた架橋性モノマーを架橋
させる方法,自己水分散性樹脂のアニオン性の官能基の
少なくとも一部が一価の塩基で中和され,かつ該官能基
の他の少なくとも一部が多価金属イオンによるイオン結
合により分子間架橋した構造となる自己水分散性アイオ
ノマー樹脂によって顔料表面を被覆する方法等が挙げら
れる。
【0032】合成樹脂の酸基としては,例えばカルボン
酸基,スルホン酸基,スルフィン酸基等であって特に限
定されるものではないが,このうちカルボン酸基は一般
的であり,良好な自己水分散性樹脂を与える。
【0033】このような合成樹脂としては,上記特性を
満足していればどれでも良いが,具体例としてスチレン
あるいはα−メチルスチレンのような置換スチレン,ア
クリル酸メチルエステル,アクリル酸エチルエステル,
アクリル酸ブチルエステル,アクリル酸2−エチルヘキ
シルエステル等のアクリル酸エステル,メタクリル酸メ
チルエステル,メタクリル酸エチルエステル,メタクリ
ル酸ブチルエステル,メタクリル酸2−エチルヘキシル
等のメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも一つ
以上のモノマー単位と,アクリル酸,メタクリル酸から
選ばれる少なくとも一つ以上のモノマー単位を含む共重
合体が使用可能であり,特に自己水分散性樹脂の必須モ
ノマー成分としてスチレンモノマー,アクリル酸モノマ
ー,メタアクリル酸モノマーからなる共重合体であり,
特にこれら必須モノマー成分の構成比率がスチレンモノ
マー60〜90モル%,アクリル酸モノマー5〜15モ
ル%,メタアクリル酸モノマー5〜25モル%である場
合には,本発明のカラー画像形成方法における顔料の色
再現を最大にすることが可能で,かつインクジェット記
録用インキとしてノズル目詰まりのない優れた着色樹脂
粒子を可能とする。
【0034】前記合成樹脂の分子量範囲については特に
制限はないが,1000以上10万以下の分子量のもの
がより好ましい。勿論,かかる合成樹脂から得られた自
己水分散性樹脂が水性媒体との組み合わせで安定な着色
樹脂粒子を形成するものであれば,これらに特に限定さ
れるものではなく,同時に2種類以上を混合して使用し
ても良い。
【0035】前記した合成樹脂の酸基を塩基によって中
和する。即ち,アルカリ性中和剤による中和は,水分散
性樹脂が水に溶解しない程度に中和する必要があり,溶
解しない程度であればアルカリ性中和剤を過剰に加えて
も良いが,合成樹脂の酸基の50モル%以上で中和する
のが好ましい。中和率が50モル%以上であると,着色
樹脂粒子は粒子径が小さいものが得られ,分散安定性に
優れている。
【0036】自己水分散性樹脂の使用量は,特に限定さ
れるものではないが,最終的に得られる水性インキ中で
0.5〜20重量%となるような量が好ましい。
【0037】塩基(中和剤)としては,例えば水酸化ナ
トリウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等のアルカ
リ金属の水酸化物,アンモニア,トリエチルアミン,モ
ルホリン等の塩基性物質の他,トリエタノールアミン,
ジエタノールアミン,N−メチルジエタノールアミン等
のアルコールアミンが使用可能である。
【0038】また自己水分散性アイオノマー樹脂は,前
記合成樹脂中のアニオン性官能基の一部が多価金属イオ
ンを介して分子間架橋されているアイオノマー樹脂の酸
基を塩基によって中和することによって得られる。この
多価金属イオンは,合成樹脂中のアニオン性官能基と金
属あるいは金属酸化物,好ましくは後述する有機溶媒に
可溶性の多価金属塩との反応によって生じる。
【0039】当該多価金属イオン価数は,2以上であれ
ば良いが,好ましくは2または3である。多価金属イオ
ンとしては,特に好ましいのはカルシウムイオン,バリ
ウムイオン,マグネシウムイオン,亜鉛イオン,アルミ
ニウムイオンの中から選ばれる少なくとも一つ以上であ
る。
【0040】合成樹脂を多価金属イオンに介して架橋し
た際のアイオノマー樹脂の架橋率は,合成樹脂の酸価,
分子量と多価金属イオンの価数によって最適な自己水分
散性アイオノマー樹脂が得られるよう架橋率を選択する
ことが好ましい。
【0041】前記の酸基を有する合成樹脂及びアイオノ
マー樹脂にかかる塩基を添加して中和する方法として
は,予め該樹脂の有機溶媒溶液に添加するか,該樹脂の
有機溶媒溶液と水媒体とを混合する際に水媒体中に添加
するか等の方法があるが,どの方法を採用するかについ
ては最適条件を選択すればよいものとする。
【0042】本発明のカラー画像形成方法で用いる、顔
料が皮膜形成性樹脂で被覆されている着色樹脂粒子(マ
イクロカプセル顔料)とする好適な製造方法としては,
一般にはミルベースと呼ばれる合成樹脂を含む有機溶剤
溶液中に顔料を分散させておき,この着色ミルベースに
更に塩基を混合溶解し,中和して自己水分散性樹脂とし
(第1段階),その後,滴下等で水を必須成分とする水
性媒体と混合して乳化させる。即ち,転相乳化を行なう
(第2段階)のがよい。
【0043】樹脂を溶解する際に用いられる有機溶媒と
しては,樹脂を溶解するものであればどのような有機溶
媒であっても使用可能であるが,例えばアセトン,ジメ
チルケトン,メチルエチルケトン等のケトン系溶媒,メ
タノール,エタノール,イソプロピルアルコール等のア
ルコール系溶媒,クロロホルム,塩化メチレン等の塩素
系溶媒,ベンゼン,トルエン等の芳香族系溶媒,酢酸エ
チルエステル等のエステル系溶媒,エチレングリコール
モノメチルエーテル,エチレングリコールジメチルエー
テル等のグリコールエーテル系溶媒,アミド類等が挙げ
られる。これらの有機溶媒のうち,樹脂成分がアクリル
系樹脂の場合にはケトン系溶媒とアルコール系溶媒から
選ばれる少なくとも1種類以上の組み合わせが好まし
い。
【0044】かかる有機溶媒の使用量は,本発明におけ
る効果を達成すれば特に規定されないが,合成樹脂/該
有機溶媒の重量比が1/1〜1/20となるような量が
好ましい。
【0045】アイオノマー樹脂を用いて、顔料が皮膜形
成性樹脂で被覆されている着色樹脂粒子とするための好
適な製造方法としては,前記転相乳化法のミルベースに
多価金属塩及び必要に応じて有機溶剤可溶のキレート化
剤を溶解させ,更に水溶性一価塩基を混合溶解して,イ
オン架橋した合成樹脂を中和して自己分散性とした後,
滴下等で水を必須成分とする水性媒体と混合して乳化さ
せればよい。
【0046】有機溶媒に可溶性の多価金属塩としては,
2価以上の金属のアルコラート類,アシレート類,キレ
ート類であって後述する有機溶媒に可溶なものであれば
に特に限定はない。
【0047】前記合成樹脂溶液には,添加剤として,必
要に応じて分散剤,可塑剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤
等を溶媒,バインダー樹脂,着色剤と共に用いても良
い。
【0048】上記着色樹脂溶液と混合される水性媒体に
おいて用いる水は,主としてジェットインキとして用い
る場合にはノズル目詰まりを回避するためにイオン交換
水以上のグレードの水が好ましい。
【0049】またインクジェット記録用インキが乾燥す
るのを防止するためには,水溶性有機溶媒を乾燥防止剤
として当該インキ中に存在させておくのが好ましい。当
該乾燥防止剤は,転相乳化時にあるいは乳化後に,水性
媒体中に添加すれば良い。かかる乾燥防止剤は,インク
ジェットの噴射ノズル口でのインキの乾燥を防止する効
果を与えるものであり,通常水の沸点以上の沸点を有す
るものが使用される。
【0050】このような乾燥防止剤としては,たとえば
従来知られているエチレングリコール,プロピレングリ
コール,ジエチレングリコール,ジプロピレングリコー
ル,ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコー
ル,グリセリン等の多価アルコール類またはそれらのア
ルキルエーテル類,N−メチル−2−ピロリドン,2−
ピロリドン等のピロリドン類,アミド類,ジメチルスル
ホオキサイド,イミダゾリジノン等が挙げられる。
【0051】前記乾燥防止剤の使用量は,種類によって
異なるが,通常,水100重量部に対して1〜150重
量部の範囲から適宜選択される。この範囲のうち,グリ
セリン及びそれに他の乾燥防止剤を併用したものを使用
する場合には10〜50重量部が好ましい。
【0052】本発明のカラー画像形成方法に用いるイン
キが水性インキの場合には,必要に応じて水溶性樹脂,
pH調整剤,分散・消泡・紙への浸透のための界面活性
剤,防腐剤,キレート剤等の添加剤を加えることが可能
である。
【0053】また,更に,インクジェット記録方式で画
像形成する方法の場合には,必要に応じてジェット噴射
して付着したインキを紙によりよく浸透させるために,
浸透性付与剤として浸透性付与効果を示す水溶性有機溶
媒を加えてもよい。
【0054】かかる浸透性付与剤としてはエタノール,
イソプロピルアルコール等の低級アルコール,ジエチレ
ングリコール−N−ブチルエーテル等のグリコールエー
テル等を用いることができるが,これらに限定されるも
のではない。浸透性付与剤の使用量は,本発明における
効果を達成すれば特に規定されないが,最終的に得られ
る水性インキ中で0.1〜10重量%となるような量が
好ましい。これら添加剤は,予め水性媒体中に添加して
も,着色剤を含む自己水分散性樹脂溶液と水性媒体とを
混合するときに添加しても,また,それらの混合後に添
加してもよいが,好ましくは最終ろ過後の添加剤の添加
は避けたほうがよい。
【0055】本発明のインキには、グリセリンを必須成
分として添加して用いるのが好ましく、更にグリセリン
とプロピレングリコールプロピルエーテルを併用すると
更に好ましい結果が得られる。
【0056】本発明のカラー画像形成方法で用いるイエ
ローインキは,前記したように具体例として転相乳化法
によって得られる。
【0057】即ち,第1段階として塩基で中和された合
成樹脂を含む溶液に顔料が分散した着色ミルベースを作
成する。第2段階として,第1段階で得られた着色ミル
ベースを過剰量の水性媒体と混合させることにより,顔
料が被覆された着色水分散性樹脂粒子を得るカプセル化
工程を実施する。
【0058】当該水性インキの製造にあたっては,第3
段階として,インキ中のカプセル粒子の分散安定性を高
めるために,第1段階のミルベース工程で用いた有機溶
媒を除去する脱溶媒工程を入れるのが好ましい。この脱
溶媒工程において必要なら水を除去してもよい。また勿
論,この第3段階の工程は場合によっては省くことも可
能である。
【0059】この際,第2または3段階の工程が終了し
た後,フィルターによるろ過や遠心分離等で大粒径粒子
を除去することが好ましい。このようにして得られたイ
エローインキを用いて,フルカラー印刷物の色調を自由
に微調整するため,調色を行い,完成した水性イエロー
インキは,フルカラーの色再現性・耐光性に優れ,かつ
分散性に優れたインキとして本発明のカラー画像形成方
法,とりわけインクジェット記録方法を用いて画像形成
を行う場合に最適である。
【0060】本発明では、前者イエロー顔料と後者イエ
ロー顔料とを予め混合してマイクロカプセル顔料を得る
様にして着色樹脂粒子内に前者と後者の両方のイエロー
顔料を含める様にすることもできるし、それぞれ別々に
顔料分散液を調製し、それらを混合してインキ化するこ
ともできるし、また別々にインキまで調製しておいてそ
れらを必要な割合で混合するということもできる。フル
カラー印刷するに当たって本発明のイエローインキと組
み合わせる他の色のインキが予めわかっていない様な場
合には、前者イエロー顔料を用いたインキと後者イエロ
ー顔料を用いたインキとを別々に調製しておいて、最適
な特性が得られる様に、上記した質量比率となる様に混
合して、本発明のインキを調製してやるのが、作業性の
点で好ましい。
【0061】本発明では、本発明のイエローインキに加
えて、シアンインキ、マゼンタインキ及び必要に応じて
ブラックインキを用いてフルカラーで多色印刷が行われ
る。この際の各色インキは、公知慣用のものが採用し得
るが、本発明のインキに含まれる顔料とのマッチング性
において、各色の顔料の組み合わせとしては好ましい形
態がある。
【0062】特に、シアン顔料としてはフタロシアニン
顔料としてC.I.ピグメントブルー15:3,又は1
5:4,マゼンタ顔料としてはキナクリドン顔料として
C.I.ピグメントレッド122を、イエロー顔料たる
ベンズイミダゾロン顔料としてのC.I.ピグメントイ
エロー151,同イエロー顔料たるイソインドリノン顔
料としてのC.I.ピグメントイエロー110と組合せ
及び必要に応じてこれにブラック顔料としてのカーボン
ブラックを組み合わせることで,カラー画像形成を行っ
て得た画像は,画質安定性が特に好ましい。
【0063】本発明において、フルカラー印刷の最適な
実施形態は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
全ての色のインキのいずれもが、顔料が皮膜形成性樹脂
で被覆されたマイクロカプセル顔料(着色樹脂粒子)が
分散媒たる水に分散した水性インキである場合である。
【0064】
【発明の実施の形態】ベンズイミダゾロン顔料からなる
イエロー色インキを,自己水分散性樹脂のアニオン性の
官能基の少なくとも一部が一価の塩基で中和された自己
水分散性樹脂によって顔料表面を被覆する方法によって
製造する場合を例にして説明すると次の通りである。
【0065】合成樹脂として,スチレン,置換スチレ
ン,(メタ)アクリル酸エステルから選ばれる少なくと
も一つ以上のモノマー単位と,(メタ)アクリル酸とを
共重合して得られる,酸価が50以上280以下,分子
量1000以上10万以下のビニル共重合体の有機溶剤
溶液中に顔料を分散させて着色ミルベースを得る。
【0066】この着色ミルベースに前記合成樹脂の酸基
を中和しうる塩基を加え,混合撹拌し,更に撹拌下に水
を含む水性媒体を滴下し混合して転相乳化を行なうこと
により,樹脂により顔料が被覆された着色剤樹脂粒子を
含む水分散物を得る。
【0067】更に,合成樹脂の溶解に用いた有機溶剤を
減圧蒸留を行って除去し,その後必要に応じて乾燥防止
剤,水溶性樹脂,pH調整剤,分散助剤,消泡剤,紙へ
の浸透性付与剤,防腐剤,キレート剤等の添加剤や濃度
調整のための水を加えてイエローインキを調整した後,
大粒径粒子の除去を行ってインクジェット記録用水性イ
エローインキを得る。
【0068】同様の方法で得られたイソインドリノン顔
料からなるイエロー色インキと組み合わせて混合,調色
し,微調整を施したインクジェット記録用水性イエロー
インキを得る。掛かる方法で出来上がったイエローイン
キを市販のインクジェットプリンターを用いて,インク
ジェット専用記録紙にカラー印刷するものである。
【0069】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚,以下の実施例中における「部」
は『質量部』を表わす。尚,実施例等において,イエロ
ー着色樹脂粒子(イエロー着色マイクロカプセル)の粒
子径は,「リーズ アンドノースラップ社製マイクロト
ラック粒度分析計を用いた。
【0070】実施例1 ベンズイミダゾロン顔料(C.I.ピグメントイエロー
151,最大吸収波長413nm,耐光度:濃色,淡色
とも8等級)5部とスチレン−アクリル酸−メタクリル
酸樹脂(スチレン/アクリル酸/メタクリル酸=77/
10/13;分子量5万・酸価160)5部の二本ロー
ル混練物を,水27部,グリセリン2部,トリエタノー
ルアミン1部(酸基の50モル%相当量),メチルエチ
ルケトン11部,イソプロピルアルコール5部の混合溶
液に入れ,室温で3時間撹拌し混練物が溶解したところ
で,衝突式分散機ナノマイザー(ナノマイザー社製)を
用いて98MPaの圧力で分散を行い着色剤懸濁液を得
た。
【0071】得られた懸濁液に撹拌しながら,グリセリ
ン3部と水41部の混合液を毎分5mlの速度で滴下
し,イエロー色着色樹脂粒子分散液を得た。得られたカ
プセル液をロータリーエバポレーターを用いてメチルエ
チルケトンとイソプロピルアルコールと一部の水を留去
し,顔料濃度6部の最終のイエロー色着色樹脂粒子水分
散液1を得た。
【0072】イソインドリノン顔料(C.I.ピグメン
トイエロー110,最大吸収波長431nm,耐光度:
濃色,淡色とも8等級)5部とスチレン−アクリル酸−
メタクリル酸樹脂(スチレン/アクリル酸/メタクリル
酸=77/10/13;分子量5万・酸価160)5部
の二本ロール混練物を,水27部,グリセリン2部,ト
リエタノールアミン1部(酸基の50モル%相当量),
メチルエチルケトン11部,イソプロピルアルコール5
部の混合溶液に入れ,室温で3時間撹拌し混練物が溶解
したところで,衝突式分散機ナノマイザー(ナノマイザ
ー社製)を用いて98MPaの圧力で分散を行い着色剤
懸濁液を得た。
【0073】得られた懸濁液に撹拌しながら,グリセリ
ン3部と水41部の混合液を毎分5mlの速度で滴下
し,イエロー色着色樹脂粒子分散液を得た。得られたカ
プセル液をロータリーエバポレーターを用いてメチルエ
チルケトンとイソプロピルアルコールと一部の水を留去
し,顔料濃度5部最終のイエロー色着色樹脂粒子水分散
液2を得た。
【0074】この水分散液1を45部,分散液2を3
部,乾燥防止剤であるグリセリン3部,浸透剤であるプ
ロピレングリコールプロピルエーテル5部を加え,総計
100部となるように水を加えて調整・撹拌した後,1
μmフィルターを用いてろ過を行い,インクジェット記
録用水性イエローインキとした。
【0075】こうして得られたインキ中の総顔料濃度は
2.85質量%で,前者イエロー顔料に対する後者イエ
ロー顔料の顔料濃度比率は18:1であった。
【0076】得られた水性インキ中の着色樹脂粒子は
0.2μmの平均粒子径を有しており,凝集物もなく長
期にわたって安定な分散を示し,ピエゾ式インクジェッ
トプリンターを用い,インキジェット専用記録紙にカラ
ー印刷を行った結果,鮮やかなフルカラー再現ができ
た。調色による色の濁りもなく,得られた印刷物をキセ
ノンランプで300時間(日光曝露2年相当)照射した
が,色調変化は目視ではほとんど認められなかった。更
に,得られた印刷物は滲みもなく高いイエロー色度を示
し,しかも耐水耐光性に優れていた。室温で1年間の保
管後も,凝集物なく,プリンターの印字は安定で,印刷
物の耐水耐光性に優れていた。
【0077】実施例2 実施例1の分散液2を15部に増量して,水で濃度調整
を行い他の組成はそのままで同様にしてインクジェット
記録用水性イエローインキとした。得られた水性インキ
中の着色樹脂粒子は0.20μmの平均粒子径を有して
いた。
【0078】こうして得られたインキの総顔料濃度は
3.45質量%で,前者イエロー顔料に対する後者イエ
ロー顔料の顔料濃度比率は3.6:1であった。
【0079】得られた水性インキ中の着色樹脂粒子は
0.2μmの平均粒子径を有しており,凝集物もなく長
期にわたって安定な分散を示し,ピエゾ式インクジェッ
トプリンターを用い,インキジェット専用記録紙にカラ
ー印刷を行った結果,鮮やかなフルカラー再現ができ,
かつイエロー単独での可読性に優れていた。調色による
色の濁りも少なく,得られた印刷物をキセノンランプで
300時間(日光曝露2年相当)照射したが,色調変化
は目視ではほとんど認められなかった。更に,得られた
印刷物は滲みもなく高いイエロー色度を示し,しかも耐
水耐光性に優れていた。室温で1年間の保管後も,凝集
物なく,プリンターの印字は安定で,印刷物の耐水耐光
性に優れていた。
【0080】比較例1 一般に印刷インキで用いられるC.I.ピグメントイエ
ロー13(ジスアゾ,最大吸収波長458nm,耐光
度:濃色4等級,淡色3等級)を用いて実施例1と同様
にマイクロカプセル化を行い,0.20μmの平均粒子
径の着色マイクロカプセルからなる,顔料濃度5質量%
のイエロー色着色樹脂粒子水分散液3を得た。
【0081】実施例1の水分散液2に替えて,この分散
液3を3部用いて同様にして,インクジェット記録用水
性イエローインキとした。
【0082】得られた水性インキ中の着色樹脂粒子は
0.20μmの平均粒子径を有していたが,凝集物が発
生し,分散が不安定であったため,実使用に耐えうるも
のでなかった。また,ピエゾ式ジェットプリンターでイ
ンクジェット専用記録紙にカラー印刷を行った結果,鮮
やかなフルカラー再現ができたが,得られた印刷物をキ
セノンランプで300時間(日光曝露2年相当)照射し
たところ,イエロー部分は調色による色の濁りと共に,
明らかな退色を引き起こし,イエロー色に鮮やかさはな
かった。
【0083】比較例2 実施例1にあるイエロー色着色樹脂粒子水分散液1のみ
を用いて同様に着色マイクロカプセルからなるイエロー
色水性インキを得た。
【0084】得られた水性インキ中の着色樹脂粒子は
0.20μmの平均粒子径を有し,凝集物もなく,分散
性にも優れていた。しかし,ピエゾ式ジェットプリンタ
ーでインクジェット専用記録紙にカラー印刷を行った結
果,ある程度鮮やかなフルカラー再現ができたが,全体
に黄味成分が不足しており,イエロー単独では色が薄く
可読性が悪かった。
【0085】
【発明の効果】本発明のフルカラー印刷用イエローイン
キは,調色による色の濁りがなく,印刷濃度や退色のバ
ランスを損なうことなく,フルカラー印刷用イエローの
色調を自由に微調整でき,加えて,少なくともマゼンタ
色,シアン色と組み合わせた時のフルカラーの微妙な色
調整を可能にするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 律子 埼玉県上尾市上尾村1089−307 Fターム(参考) 4J039 AD03 AD09 AD10 BC36 BC44 BC50 BC51 BC65 BD03 BE01 CA06 EA15 EA16 EA17 EA35 EA41 EA42 EA44 GA24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシアン顔料,マゼンタ顔料,
    イエロー顔料からなるインキを用いてフルカラー印刷を
    行う多色印刷において,イエローインキが分光スペクト
    ルの最大吸収波長が400nm以上420nm未満のイ
    エロー顔料に加え,最大吸収波長が420nm以上44
    0nm以下のイエロー顔料を組み合わせたインキである
    ことを特徴とするフルカラー印刷用イエローインキ。
  2. 【請求項2】 分光スペクトルの最大吸収波長が400
    nm以上420nm未満のイエロー顔料に対する最大吸
    収波長が420nm以上440nm以下のイエロー顔料
    の顔料濃度比率を,質量比率で30:1〜3:1にした
    ことを特徴とする請求項1記載のフルカラー印刷用イエ
    ローインキ。
  3. 【請求項3】 分光スペクトルの最大吸収波長が400
    nm以上420nm未満のイエロー顔料がベンズイミダ
    ゾロン,最大吸収波長が420nm以上440nm以下
    のイエロー顔料がイソインドリノンであることを特徴と
    する請求項1,2記載のフルカラー印刷用イエローイン
    キ。
  4. 【請求項4】 インキがインクジェット記録用水性イン
    キであることを特徴とする請求項1〜3記載のフルカラ
    ー印刷用イエローインキ。
  5. 【請求項5】 インキ中の顔料が皮膜形成性樹脂で被覆
    されているマイクロカプセル顔料であることを特徴とす
    る請求項1〜4記載のフルカラー印刷用イエローイン
    キ。
  6. 【請求項6】 分光スペクトルの最大吸収波長が400
    nm以上420nm未満のイエロー顔料からなるマイク
    ロカプセル顔料と,最大吸収波長が420nm以上44
    0nm以下のイエロー顔料からなるマイクロカプセル顔
    料とをその顔料濃度比率を,質量比率で30:1〜3:
    1にして調合したインキであることを特徴とする請求項
    5記載のフルカラー印刷用イエローインキ。
  7. 【請求項7】 分光スペクトルの最大吸収波長が400
    nm以上420nm未満のイエロー顔料と,最大吸収波
    長が420nm以上440nm以下のイエロー顔料の耐
    光度が4等級以上で,かつ,その差が2等級以内である
    ことを特徴とする請求項1〜6記載のフルカラー印刷用
    イエローインキ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002249695A (ja) * 2000-12-22 2002-09-06 Konica Corp インク、ポリマー粒子の水分散体及びインクジェット記録用水系インク
JP2007277566A (ja) * 2002-02-19 2007-10-25 Seiko Epson Corp インク組成物、インクセット及び記録方法
EP3901220A4 (en) * 2018-12-17 2022-02-09 Toyo Ink SC Holdings Co., Ltd. AQUEOUS YELLOW INK-JET INK, INK SET AND METHOD OF MAKING PRINTED PRODUCTS

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