JP2000290525A - 天然色素の精製方法 - Google Patents
天然色素の精製方法Info
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Abstract
の原因物質などのきょう雑物を除去し、飲食品、化粧品
等に広く使用できる色素の精製方法を提供する。 【解決手段】 天然色素を抽出する際および/ま
たは抽出後に微生物を接触処理せしめ、きょう雑物を除
去することを特徴とする天然色素の精製方法。
Description
法に関し、さらに詳しくは、天然色素を抽出する際およ
び/または抽出後に微生物を接触処理せしめ、異味、異
臭またはその原因物質などの夾雑物を除去することを特
徴とする天然色素の精製方法に関する。
然色素があり、最近では消費者の天然物志向に伴って天
然色素が広く用いられるようになってきている。この天
然色素に要求される条件は、酸・アルカリに安定である
こと、耐熱性に優れていること、耐光性に優れているこ
と、酸化に対して安定であること、色相、発色がよいこ
と、無味無臭であることなどである。
の野菜色素、例えば、ブルーベリー色素、パプリカ色素
などの果実色素、例えば、マリーゴールド色素、ベニバ
ナ黄色色素などの花色素は、耐熱性、耐光性に優れ、色
調、発色がよいものとして知られ、最近注目を浴びてい
る色素である。しかしながらこれらの色素は、原料に由
来する独特の臭気があるため、これらの原因となる夾雑
物を除去する研究が盛んに行われている。
トシアニン系色素を含有する酸性水抽出液をカチオン
性、あるいは吸着性樹脂を用いて精製し、さらにpH
7.0以下にした後、限外濾過膜で処理してアントシア
ニン系色素を製造する方法(特開昭59−223756
号公報)、アントシアニン系色素の水、アルコール溶液
を陽イオン交換樹脂を用いて、脂肪、澱粉、パルプなど
を除去し、次いで限外濾過膜処理して残留夾雑物を除去
し、さらにシリカゲルで処理する該色素の精製法(特開
昭61−36364号公報)、あるいは酸性の水または
アルコール水で抽出した赤キャベツ色素抽出液に、重合
リン酸塩、チタン酸塩あるいはタンニンおよび/または
タンニン酸を添加し、該色素中の夾雑物を除去する方法
などの提案がある(特開昭61−97361号公報、特
開昭61−101560号公報、特開昭61−9736
2号公報)。また、紫サツマイモ色素を製造する従来の
方法としては、例えば、紫サツマイモを酸性水溶液で抽
出し、この抽出液を非イオン交換樹脂で処理して色素を
該樹脂に吸着させ、該樹脂をアルコール水で処理して、
色素を脱着させて紫サツマイモ色素を製造する方法(特
開昭62−297364号公報)、赤キャベツ色素溶液
または紫サツマイモ色素溶液を陰イオン交換樹脂と接触
させ夾雑物を除去するアントシアニン色素の精製方法
(特開平4−154871号公報)などの提案がなされ
ている。さらに、パプリカ色素の精製方法としては、例
えば、パプリカオレオレジンを高圧二酸化炭素を用いて
抽出処理を行い、臭気成分を抽出する第一工程と、この
第一工程で臭気成分が除去された抽残を超臨界状態の二
酸化炭素を用いて抽出処理し、黄色系色素 および油脂
を主成分とする抽出液と赤色系色素に富んだ抽残に分離
することからなる天然色素の濃縮方法も提案されている
(特開昭61−268762号公報)。また更に、マリ
ーゴールド色素を製造する方法としては、例えば、中鎖
飽和脂肪酸トリグリセライドの存在下に、マリーゴール
ド色素オレオレジンを超臨界状態 またはその近傍の状
態にある二酸化炭素と接触せしめることを特徴とするマ
リーゴールド色素の脱臭精製法(特開平9−15753
7号公報)などの提案がなされている。
法、すなわち、夾雑物を除去する手段として、吸着性樹
脂(非イオン交換樹脂)、カチオン性樹脂(陽イオン交
換樹脂)などで除去する方法、また、限外濾過膜を用い
て除去する方法、また更に重合リン酸塩、チタン酸塩あ
るいはタンニンおよび/またはタンニン酸を添加して夾
雑物を除去する方法、あるいは超臨界状態の二酸化炭素
で処理して臭気成分を除去する方法はいずれの場合にお
いても、それなりの効果を奏するが、完全に除去されな
いわずかな夾雑物に起因するイモ臭、キャベツ臭などの
原料に由来する臭気を少なからず有しており、必ずしも
満足できるものではない。
色素から異味、異臭またはその原因物質などの夾雑物を
除去し、飲食品、化粧品等に広く使用できる色素の精製
方法を提供することにある。
とき従来型の色素の精製方法について、その欠点を解決
すべく鋭意研究を行った結果、天然色素を抽出する際お
よび/または抽出後に微生物を接触処理させたところ、
異味、異臭またはその原因物質などの夾雑物を効率よく
除去できることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
出する際および/または抽出後に微生物を接触処理せし
め、異味、異臭またはその原因物質などの夾雑物を除去
することを特徴とする天然色素の精製方法が提供され
る。
説明する。本発明において使用しうる天然色素は、特に
制限されるものでなく、飲食品、化粧品等に通常用いら
れるものはいずれも使用可能であり、例えば、赤キャベ
ツ色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、赤ダイコン色
素、赤カブ色素、シソ色素、ニンジン色素、タマネギ色
素、ビートレッド色素などの野菜色素;トマト色素、オ
レンジ色素、パプリカ色素、クチナシ色素、エルダーベ
リー色素、ブルーベリー色素、クランベリー色素、レッ
ドカーラント色素、ローガンベリー色素、カウベリー色
素、グーズベリー色素、サーモンベリー色素、スイムブ
ルーベリー色素、ストロベリー色素、ラズベリー色素、
デュベリー色素、ハクルベリー色素、ブラックカーラン
ト色素、ブラックベリー色素、ホワートルベリー色素、
ボイセンベリー色素、マルベリー色素、ウグイスカズラ
色素、チコリ色素、カキ色素、クサギ色素などの果実色
素;マリーゴールド色素、サフラン色素、ハイビスカス
色素、エンジュ色素、ベニバナ色素などの花色素;ベニ
コウジ色素、ファフィア色素などの微生物色素;コチニ
ール色素、ラック色素などの昆虫色素;アナトー色素、
コーン色素、紫コーン色素、タマリンド色素、カカオ色
素、カロブ色素、コウリャン色素などの種子色素;エビ
色素、オキアミ色素、カニ色素などの甲殻類色素;スピ
ルリナ色素、デュナリエラ色素などの藻類色素;その
他、アカネ色素、アルカネット色素、ウコン色素、クー
ロー色素、シコン色素などの植物の根の色素などを例示
することができる。
ず、酵母類、カビ類、細菌類のいずれでも使用可能であ
るが、特に、酵母類およびカビ類が好ましい。このよう
な酵母類としては、例えば、サッカロミセス(Sacc
haromyces)属、ピキア(Pichia)属、
キャンディダ(Candida)属、サッカロミコプシ
ス(Saccharomycopsis)属、チゴサッ
カロミセス(Zygosaccharomyces)
属、ウイリオプシス(Williopsis)属、シジ
ョサッカロミセス(Schizosaccharomy
ces)属、スポロボロミセス(Sporobolom
yces)属、ロドトルラ(Rhodotorula)
属に属する酵母を挙げることができる。かかる酵母類の
例としては、例えば、市販のパン酵母あるいはサッカロ
ミセス・セレビシエー(Saccharomyces
cerevisiae)AHU3503、チゴサッカロ
ミセス・ルキシー(Zygosaccharomyce
s rouxii)AHU3013(以上北海道大学農
学部分譲菌)、サッカロミセス・セレビシエー(Sac
charomyces cerevisiae)IFO
0213、サッカロミコプシス・フィブリゲラ(Sac
charomycopsis fibuligera)
IFO0103、シジョサッカロミセス・ポムベ(Sc
hizosaccharomyces pombe)I
FO0340、ロドトルラ・アクタ(Rhodotor
ula acta)IFO1912、サッカロミセス・
チェバリエリ(Saccharomyces chev
alieri)IFO0213、キャンディダ・ウティ
リス(Chandida utilis)IFO039
6(以上財団法人、発酵研究所分譲菌)、サッカロミセ
ス・セレビシエー(Saccharomyces ce
revisiae)JCM1818、ピキア・アノマラ
(Pichia anomala)JCM3538、ピ
キア・ファリノーサ(Pichia farinos
a)JCM1634(以上理化学研究所微生物系統保存
施設分譲菌)、スポロボロミセス・オドラス(Spor
obolomyces)IAM12258、サッカロミ
セス・セレビシエー(Saccharomyces c
erevisiae)IAM4512(以上東京大学分
子細胞生物学研究所分譲菌)などの公知自由分譲菌を挙
げることができ、さらに好ましくは、例えば、パン酵
母、サッカロミセス・セレビシエーAHU3503、サ
ッカロミセス・セレビシエーIFO0213、サッカロ
ミセス・セレビシエーJCM1818、ピキア・アノマ
ラJCM3538、サッカロミセス・セレビシエーIA
M4512を例示することができる。
ルギルス(Aspergillus)属、ペニシリウム
(Penicillium)属、リゾウプス(Rhiz
opus)属、ムコール(Mucor)属、モナスカス
(Monascus)属、ジオトリカム(Geotri
chum)属に属するカビ類を挙げることができる。か
かるカビ類の例としては、例えば、アスペルギルス・オ
リゼー(Aspergillus oryzae)AH
U7138、アスペルギルス・ソーヤ(Aspergi
llus sojae)IAM2669、アスペルギル
ス・ニガー(Aspergillus niger)I
FO4034、アスペルギルス・タマリ(Asperg
illus tamarii)JCM2259、ペニシ
リウム・カマンベルチ(Penicillium ca
membertii)IFO5855、ペニシリウム・
カゼイコラム(Penicillium caseic
olum)IFO5849、リゾープス・オリゴスポラ
ス(Rhizopus oligosporus)IF
O8631、ムコール・ヒエマリス(Mucorhie
malis)AHU6005、モナスカス・プレプレウ
ス(Monascus purepureus)IFO
4513、ジオトリカム・キャンディダム(Geotr
ichum candidum)AHU9256などの
公知自由分譲菌を挙げることができ、さらに好ましく
は、例えば、アスペルギルス・オリゼーAHU713
8、アスペルギルス・ニガーIFO4034、ムコール
・ヒエマリスAHU6005を例示することができる。
接添加することもできるし、あらかじめ前培養した後添
加することもできる。この前培養を例示すれば、前記し
た如き酵母類、例えば、サッカロミセス属に属するパン
酵母を、例えば、pH4〜7の無機培地、ポテトデキス
トロース培地もしくはMY培地等の天然培地に接種し、
10℃〜50℃、好ましくは20℃〜40℃にて、12
時間〜72時間振盪もしくは攪拌条件下に行う方法を挙
げることができる。また前記した如きカビ類、例えば、
アスペルギルス・オリゼーを、例えば、蒸米のごとき培
地に接種し、30℃で3〜7日間静置培養する方法を例
示することができる。
酵母類、カビ類などの微生物を接触処理せしめる方法に
は特別の制限はなく、例えば、前記の天然色素原料から
色素を抽出する際に微生物を接触処理する方法、また例
えば、天然色素原料から色素を抽出した抽出液に微生物
を接触処理する方法、またはそれらを組み合わせて処理
する方法のいずれも採用することができる。
に、前記に例示した酵母類、カビ類などの微生物を接触
処理する方法について、赤キャベツ色素を例として更に
詳細に説明する。原料の赤キャベツは、アブラナ科に属
するキャベツの一品種で紫紺らんとも呼ばれている。品
種としては、例えば、ルビーホール(タキイ種苗)、中
性ルビーホール(タキイ種苗)、レッドルーキー(さか
た)、レッドマーケット(みかど)、レッドウイナー
(丸種)、マンモスレッド(丸種)、レッドエーカー
(渡辺)、スーパーレッド(小林)などがある。この葉
および茎の破砕物が原料として採用される。まず、この
赤キャベツを水またはアルコール性水に浸漬し、前記し
た如き酵母類、カビ類などの微生物の前培養液を添加
し、所望により攪拌して色素を抽出すると同時に、異
味、異臭およびその原因物質などの夾雑物を除去する。
この場合、抽出系はpHを酸性側に保持するのが好まし
い。pHは、例えば、1〜4程度の範囲が好適である。
また、アルコール性水のアルコール濃度は、1〜50重
量%程度が適当である。この水またはアルコール性水の
使用量は、特に制限はないが赤キャベツに対して、例え
ば、1〜10重量倍程度が取り扱いやすく、また、酵母
類、カビ類などの微生物の前培養液の使用量も特に制限
されないが赤キャベツ100重量部に対して、例えば、
0.01〜10重量部を例示することができる。処理条
件としては、例えば、20℃〜40℃の温度範囲で、5
時間〜48時間の範囲を採用することができる。抽出方
法は、この方法に限定されることなく他の公知の抽出方
法を採用することができる。抽出処理後、分離濾過を行
うことにより精製された赤キャベツ色素を得ることがで
きる。また、分離濾過後、吸着性樹脂(非イオン交換樹
脂)、カチオン性樹脂(陽イオン交換樹脂)、活性炭に
よる処理、限外濾過膜による処理を組み合わせることに
より、さらに効果的に異味、異臭およびその原因物質な
どの夾雑物のない精製された赤キャベツ色素を調製する
ことができる。
記した酵母類、カビ類などの微生物を接触処理する方法
について、赤ダイコン色素を例にとり更に詳細に説明す
る。原料の赤ダイコンは、アブラナ科ダイコン属に属す
るダイコンの一品種であり、例えば、中国産赤ダイコン
(紅心赤ダイコンなど)、岩国赤ダイコンなどを挙げる
ことができる。上記の如き赤ダイコンの根茎の破砕物が
原料として採用される。この赤ダイコンを水またはアル
コール性水に浸漬し、所望により攪拌して赤ダイコンに
含有されるアントシアニン系色素を抽出する。この場
合、抽出系はpHを酸性側に保持するのが好ましい。p
Hは、例えば、1〜4程度の範囲が好適である。また、
アルコール性水のアルコール濃度は1〜50重量%程度
が適当である。この水またはアルコール性水の使用量
は、特に制限はないが赤ダイコンに対して、例えば、1
〜10重量倍程度が取り扱いやすい。
類、カビ類などの微生物を接触処理して異味、異臭また
はその原因物質などの夾雑物を除去する。微生物による
接触処理条件は、色素の種類により異なるが一般的には
接触処理する微生物としては、前記した如き酵母類、カ
ビ類などの微生物の前培養液が好ましく、その使用量に
は特別の制限はないが抽出液100重量部に対して、例
えば、0.01重量部〜10重量部程度を例示すること
ができる。また、接触処理条件についても特に制限はな
く、例えば、20℃〜40℃の温度範囲で、5時間〜4
8時間、静置または攪拌する方法が挙げられる。また、
微生物を接触処理する際に、微生物の栄養源として、例
えば、糖類などを添加することもできる。接触処理後、
分離濾過することにより精製された色素を得ることがで
きる。また、分離濾過後、吸着性樹脂(非イオン交換樹
脂)、カチオン性樹脂(陽イオン交換樹脂)、活性炭に
よる処理、限外濾過膜による処理を組み合わせることに
より、さらに効果的に異味、異臭およびその原因物質な
どの夾雑物のない精製された赤ダイコン色素を調製する
ことができる。
は、無味無臭で優れた色調、安定性を有し、このままの
形で、あるいは乳化、粉末化した形態で広い分野におい
て使用可能である。乳化方法は通常、アラビアガム、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルな
どの乳化剤、多価アルコール等を添加して、ホモミキサ
ー、コロイドミル、高圧ホモジナイザーなどを用いて乳
化することにより行うことができる。さらに、粉末化は
通常、乳糖、デキストリン、アラビアガムなどの賦形剤
を添加し、真空乾燥、噴霧乾燥などの乾燥手段を用いて
行うことができる。また、所望により上記した如き形態
で使用する場合に、保存性を向上させる目的で、乳酸、
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸あるいはクロ
ロゲン酸、ルチン、茶フラボノイド、タンニン酸などの
抗酸化剤等を添加することもできる。このようにして得
られた色素は、飲食物、嗜好品類、餌飼料類、保健・医
薬品類、香粧品などの利用分野において有用である。
レート、アイスクリーム、シャーベット、ゼリー、清涼
飲料、乳飲料、飴、畜肉加工食品、焼き肉のたれ、漬け
物などの如き飲食品、嗜好品類への天然着色料;例え
ば、錠剤、液状経口薬、湿布薬などの如き保健・医薬品
類への天然着色料;あるいは、石鹸、洗剤、シャンプー
の着色の如き香粧品類への天然着色料などとして有用で
ある。
加量は、得られる製品の種類、要求される消費者の嗜好
等によって左右されるが、通常は製品に対して0.00
5〜10重量%の範囲、好ましくは0.01〜0.1重
量%の範囲を例示することができる。
発明をさらに具体的に説明する。赤ダイコン色素の例 参考例1 赤ダイコン1Kgを磨砕し、1%クエン酸水溶液2Kg
に40℃で4時間浸漬した後、遠心分離して赤紫色の赤
ダイコン色素抽出液を1.5Kgを得た。この赤ダイコ
ン色素抽出液を減圧濃縮し、赤ダイコン色素濃縮液(参
考品1)37gを得た。
生イースト(オリエンタル酵母社製)10gを添加し
て、30℃にて24時間攪拌処理した後、90℃にて5
分間殺菌後、固液分離し、減圧濃縮して赤ダイコン色素
濃縮液(本発明品1)35gを得た。
−10A(三菱化学社製陰イオン交換樹脂)100ml
を充填したカラムに通液し、通過液を減圧濃縮して赤ダ
イコン色素濃縮液(比較品1)33gを得た。
加えて1.5Kgとし、それに生イースト10gを添加
して、30℃にて24時間攪拌処理した後、90℃にて
5分間殺菌後、固液分離し、減圧濃縮して赤ダイコン色
素濃縮液(本発明品2)31gを得た。
以外は参考例1と同様に処理して赤キャベツ色素濃縮液
(参考品2)35gを得た。
キャベツ色素抽出液に変更し、さらに生イーストの代わ
りにサッカロミセス・セレビシエーJCM1818の前
培養液(ポテトデキストロース培地)に変更した以外は
実施例1と同様に処理して赤キャベツ色素濃縮液(本発
明品3)32gを得た。
キャベツ色素抽出液に変更した以外は比較例1と同様に
処理して赤キャベツ色素濃縮液(比較品2)30gを得
た。
た以外は参考例1と同様に処理して紫サツマイモ色素濃
縮液(参考品3)36gを得た。
サツマイモ色素抽出液に変更し、さらに生イーストの代
わりにピキア・アノマラJCM3538の前培養液(ポ
テトデキストロース培地)に変更した以外は実施例1と
同様に処理して紫サツマイモ色素濃縮液(本発明品4)
32gを得た。
サツマイモ色素抽出液に変更した以外は比較例1と同様
に処理して紫サツマイモ色素濃縮液(比較品3)31g
を得た。
した以外は参考例1と同様に処理してエルダーベリー色
素濃縮液(参考品4)35gを得た。
ルダーベリー色素抽出液に変更し、さらに生イーストの
代わりにムコール・ヒエマリスAHU6005の前培養
液(ポテトデキストロース培地)に変更した以外は実施
例1と同様に処理してエルダーベリー色素濃縮液(本発
明品5)30gを得た。
ルダーベリー色素抽出液に変更した以外は比較例1と同
様に処理してエルダーベリー色素濃縮液(比較品4)3
0gを得た。
にて1時間攪拌抽出した後、遠心分離してベニバナ色素
抽出液1500gを得た。その後、減圧濃縮してベニバ
ナ色素濃縮液(参考品5)120gを得た。
スペルギルス・オリゼーAHU7138の前培養液(ポ
テトデキストロース培地)15gを添加して、30℃に
て15時間静置培養した後、90℃にて5分間殺菌後、
固液分離し、減圧濃縮してベニバナ色素濃縮液(本発明
品6)100gを得た。
さらに生イースト1gを添加して、30℃にて24時間
攪拌培養した後、90℃にて5分間殺菌後、水層を分離
し、減圧濃縮してパプリカオレオレジン(本発明品7)
380gを得た。
0gを仕込み、超臨界二酸化炭素(抽出槽:圧力200
Kg/cm2、温度40℃;二酸化炭素供給量4Kg/
h)を供給しながら5時間抽出を行った。抽出槽を常圧
に戻し、抽出槽に残ったパプリカオレオレジン350g
(比較品5)を得た。
リーゴールドオレオレジンを使用し、さらに生イースト
の代わりにサッカロミセス・セレビシエーIAM451
2の前培養液(MY培地)に変更した以外は実施例7と
同様に処理しマリーゴールドオレオレジン(本発明品
8)385gを得た。
ーゴールドオレオレジンを使用した以外は比較例5と同
様に処理し、マリーゴールドオレオレジン340g(比
較品6)を得た。
マトオレオレジンを使用し、さらに生イーストの代わり
にチゴサッカロミセス・ルキシーAHU3013の前培
養液(MY培地)に変更した以外は実施例7と同様に処
理し、トマトオレオレジン(本発明品9)382gを得
た。
トドオレオレジンを使用した以外は比較例5と同様に処
理し、トマトオレオレジン342g(比較品7)を得
た。
ャロットオレオレジンを使用し、さらに生イーストの代
わりにアスペルギルス・ニガーIFO4034の前培養
液(ポテトデキストロース培地)に変更した以外は実施
例7と同様に処理し、キャロットオレオレジン(本発明
品10)381gを得た。
ロットオレオレジンを使用した以外は比較例5と同様に
処理し、キャロットオレオレジン343g(比較品8)
を得た。
後および35℃にて1ヶ月保存後の臭気について、よく
訓練された15名のパネラーにより官能評価を行った。
パネラー15名の平均点を表1 および2に示した。
る。 −:異味、異臭のないことを示す。 +:数の多いほど異味、異臭が強いことを示す。
る。 −:異味、異臭のないことを示す。 +:数の多いほど異味、異臭が強いことを示す。 表1および2の結果から明らかなとおり、本発明の色素
液は製造直後および35℃、1ヶ月保存後もほとんど異
味、異種は感じられなかった。
ら異味、異臭またはその原因物質などの夾雑物を除去
し、飲食品、化粧品等に広く使用できる色素の精製方法
を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 天然色素を抽出する際および/または抽
出後に微生物を接触処理せしめ、夾雑物を除去すること
を特徴とする天然色素の精製方法。 - 【請求項2】 微生物が酵母類および/またはカビ類で
ある請求項1記載の天然色素の精製方法。 - 【請求項3】 酵母類がサッカロミセス(Saccha
romyces)属、ピキア(Pichia)属、キャ
ンディダ(Candida)属、サッカロミコプシス
(Saccharomycopsis)属、チゴサッカ
ロミセス(Zygosaccharomyces)属、
ウイリオプシス(Williopsis)属、シジョサ
ッカロミセス(Schizosaccharomyce
s)属、スポロボロミセス(Sporobolomyc
es)属、ロドトルラ(Rhodotorula)属に
属する酵母の少なくとも一種であり、カビ類がアスペル
ギルス(Aspergillus)属、ペニシリウム
(Penicillium)属、リゾウプス(Rhiz
opus)属、ムコール(Mucor)属、モナスカス
(Monascus)属、ジオトリカム(Geotri
chum)属に属するカビの少なくとも一種である請求
項1または2記載の天然色素の精製方法。 - 【請求項4】 酵母類がサッカロミセス・セレビシエ
ー、サッカロミセス・チェバリエリ、ピキア・アノマ
ラ、ピキア・ファリノーサ、キャンディダ・ウティリ
ス、サッカロミコプシス・フィブリゲラ、チゴサッカロ
ミセス・ルキシー、シジョサッカロミセス・ポムベ、ス
ポロボロミセス・オドラス、ロドトルラ・アクタからな
る群から選ばれた酵母の少なくとも一種であり、カビ類
がアスペルギルス・オリゼー、アスペルギルス・ソー
ヤ、アスペルギルス・ニガー、アスペルギルス・タマ
リ、ペニシリウム・カマンベルティ、ペニシリウム・カ
ゼイコラム、リゾウプス・オリゴスポラ、ムコール・ヒ
エマリス、モナスカス・プレプレウス、ジオトリカム・
キャンディダムからなる群から選ばれたカビの少なくと
も一種である請求項1、2または3記載の天然色素の精
製方法。
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