JP2000286761A - データ通信装置、リスト型電子機器及び認証システム - Google Patents

データ通信装置、リスト型電子機器及び認証システム

Info

Publication number
JP2000286761A
JP2000286761A JP32208599A JP32208599A JP2000286761A JP 2000286761 A JP2000286761 A JP 2000286761A JP 32208599 A JP32208599 A JP 32208599A JP 32208599 A JP32208599 A JP 32208599A JP 2000286761 A JP2000286761 A JP 2000286761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
unit
electronic device
authentication
data carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32208599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3975627B2 (ja
Inventor
Fusao Suga
房夫 菅
Kazunori Kita
一記 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP32208599A priority Critical patent/JP3975627B2/ja
Priority to US09/472,095 priority patent/US6825751B1/en
Publication of JP2000286761A publication Critical patent/JP2000286761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3975627B2 publication Critical patent/JP3975627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07749Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card
    • G06K19/07758Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card arrangements for adhering the record carrier to further objects or living beings, functioning as an identification tag
    • G06K19/07762Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card arrangements for adhering the record carrier to further objects or living beings, functioning as an identification tag the adhering arrangement making the record carrier wearable, e.g. having the form of a ring, watch, glove or bracelet
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/04Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the shape

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾性やデザインの多様性、本来の基本性能
を維持したままでの通信を可能とする。 【解決手段】 時計本体のケース103は、下面を金属
製の裏蓋部材105によって閉鎖されている。ケース1
03の内側には上面側に位置して補強用の金属部材10
6が内蔵されるとともに、その上面側の外側にはベゼル
107が設けられている。ケース103の内部には時計
モジュール108が収容されている。時計モジュール1
08の下部に、IC基板に接続され電磁誘導により信号
を送受信するデータキャリア側アンテナコイル110が
収容されている。データキャリア側アンテナコイル11
0は、裏蓋部材105から離れた箇所に位置決めされて
いる。したがって、裏蓋部材105が金属製であり、か
つケース103の内部に金属部材106が内蔵された構
造であっても、データの送受信時にはケース103の上
面から下面側の側部を通る磁束経路が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計等の各種の
電子機器に適用して有用なデータ通信装置、リスト型電
子機器及び認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直接的にリーダー/ライターを通
さずに電磁誘導波により非接触で情報担体からデータを
読み取り又は書き込みできるシステムとしてデータキャ
リアシステム(若しくは、Radio Frequen
cy IDentification システム=RF
−IDシステム(ISO/IEC 14443)、以下
RF−IDシステムと称す。)が知られている。
【0003】今日、RF−IDシステムはICカードを
認証媒体(データキャリア、IDTagとも言う。以
下、ID−Tagと称する。)として、電子乗車券や電
子定期、あるいはスキー場等で使用される電子リフト券
等に用いられている。
【0004】例えば、電子リフト券においては、上記R
F−IDシステム対応のID Tagをスキーヤー(認
証対象者)が装着するブレスレットやネックレス、腕時
計に組み込んでおくことによって、スキーヤーはそれを
リフトの入り口に設けられたゲートのリーダ/ライタに
かざすことによりこのゲートを通過できる。これによ
り、ストックで手がふさがっているスキーヤーにとっ
て、リフトの利用勝手を向上させている。
【0005】また、RF−IDシステムの交信方式は、
用途に応じて各種の方式が用いられている。例えばRF
−IDシステムにおいて電磁誘導方式の場合では、ID
Tagはループが形成されたアンテナコイルと、この
アンテナコイルの誘導起電力を制御するデータキャリア
ICとからなり、ゲートに設けられたリーダ/ライタと
の間で当該アンテナコイル、若しくはマグネットコア入
りアンテナコイルを対向させて、百〜数百KHz(長波
〜中波)の信号を誘導電磁界を利用した情報伝達媒体と
して交信するようになっている。
【0006】そして、上記交信方式によれば、ID T
agは、数十センチの距離でコイルアンテナによってデ
ータを受け取り、データキャリアIC内の不揮発性メモ
リーのデータを読み書きするようになっている。
【0007】そしてこのような電磁誘導方式、あるいは
電池を内蔵せずに情報伝送時に電力を同時に伝送するこ
とができる電磁結合方式に使用される長波〜中波帯域の
信号は、非導電材料を透過しやすく、導電体の反射も受
けにくく、加えて電磁波の指向性が低いので、交信時に
ID Tagを通過させる方向が多少変化しても交信デ
ータが変化しにくい長所があるが、金属(導電体)等で
構成された障害物がゲートとの間にあるとアンテナコイ
ルからの磁界によって上記金属に起電力が発生して電流
が誘起され、その電流により磁界が乱れて交信が妨げら
れる障害が生ずる。
【0008】このようなことから、電磁誘導方式、若し
くは電磁結合方式のRF−IDシステムに利用されるI
D Tagを、スキーヤー(認証対象者)が装着するブ
レスレットやネックレス、腕時計に組み込みし、電子リ
フト券として利用する場合、 (1)当該ID Tagを樹脂製のリストバンドやアー
ムバンドに取り付ける構造。(2)当該ID Tag内
蔵の角型やコイン型筐体を腕時計型ホルダーに取り付け
る構造。 (3)当該ID Tagのループ状のアンテナコイルと
データキャリアICとを、樹脂製の時計ケースと裏蓋と
に収納した構造。 といった構造を採用することによって、上記の問題を克
服し良好な通信環境が確保するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造(1)〜(3)を採用しても、アクセサリーとしての
装飾的価値、ファッションとしての価値、及び宝飾貴金
属的価値が重視される腕時計の場合は、ID Tagを
配置することによってそれらの価値を著しく低下させた
り、メーカーは腕時計の設計に際し、デザイン等におけ
る顧客層の嗜好や用途に応じた柔軟な対応ができないと
いう問題があった。このような不具合を解消する最も一
般的な手法として、腕時計等の本体に非接触式電子パス
を内蔵、若しくは一体化させて、外側からID Tag
を見え難くする方法がある。
【0010】しかし、単に内蔵、若しくは一体化させた
場合、特にアウトドアやスポーツ用腕時計を例にとる
と、防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境
性を高める目的で腕時計本体に配置されている裏蓋や窓
枠等には多くの金属製部材(導電体)が用いられている
ため、ゲートに設置されたリーダ/ライタとの間におけ
るデータ交信に障害が発生しやすいという問題を生じ
る。
【0011】そして、上記障害を回避するためには、こ
のような金属製部材を樹脂等の非導電部材に代替しなく
てはならないため、メーカーは腕時計本体の防水性(耐
圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境性の保証ができ
なくなるという問題があった。
【0012】さらに、今日のRF−IDシステムは、専
ら電子定期システムやプリペイドカードシステムに多く
適用されているが、データ保護、特にセキュリティ上の
問題を含んでいるクレジットシステム、エレクトニック
コマース等に関しては、接触型ICカードシステムより
開発が遅れている。
【0013】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、従来持つ腕時計の装飾性や外形デザイ
ンの多様性を保ちつつ、また、本来の腕時計本体の防水
性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境性に対す
る保証を維持したままで好適な交信を可能とするデータ
通信装置、リスト型電子機器を提供することを目的とす
る。
【0014】また、本発明は、セキュリティ問題に対す
る信頼性を十分考慮に入れ、システムサービスを受ける
ユーザーによって利用向上を目指した認証システム提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明にかかるデータ通信装置にあって
は、樹脂製の筐体と、この筐体に設置される金属製の環
状部材と、前記筐体の裏面側に設置される金属製の板状
部材と、前記板状部材から離れた位置に設置され、前記
環状部材と前記板状部材との間を通過する磁束の時間的
変化により起電力を生じるアンテナコイルとを備える。
【0016】したがって、金属製(導電体)の環状部
材、及び筐体の裏面側に同じく金属製の板状部材が設置
されても筐体が樹脂製であり、また、アンテナコイルが
この金属製の板状部材から離れた位置に配置されること
から、板状部材や金属製の環状部材により誘導電磁波が
妨げられる割合が極めて少なく、防水性(耐圧性)、耐
衝撃性、堅牢性、及び耐環境性に対する保証を十分確保
しながら 障害のおきづらい、良好な交信を確保でき
る。
【0017】また、請求項2記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、前記環状部材と前記
板状部材との間に前記アンテナコイルを固定するため切
り欠き部を備えた樹脂製の固定部材を有する。したがっ
て、アンテナコイルは切り欠き部を備えた樹脂製の固定
部材により、環状部材と板状部材との間に確実に固定さ
れる。よって、防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、
及び耐環境性に対する保証を十分確保しながら アンテ
ナコイル近傍の誘導電磁波が妨げられる割合を確実に少
なくすることができる。
【0018】また、請求項3記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、腕に装着して好適な
形状であり、内部に前記アンテナコイルを固定する固定
機構を設けたベゼルを備える。したがって、このデータ
通信装置は腕に装着することにより、繁雑性を伴うこと
なく携帯することができ、置き忘れによるセキュリティ
上のリスクが伴うことがない。また、アンテナコイルは
ベゼル(望ましくは樹脂製)に固定されることにより、
筐体内に金属部品が配置される場合であっても、これら
の配置による誘導電磁波に対する障害等の影響が少ない
ものとなる。
【0019】また、請求項4記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、前記アンテナコイル
に生じた起電力に対応して動作する回路部を更に備え
る。したがって、当該データ通信装置単体にRF−ID
システムに適用される種々の制御機能を備えさせること
ができる。しかも、前述のように、誘導電磁波に対する
障害等の影響は少ないので、アンテナコイルにより起電
力を十分に発生させて、回路部の確実な動作を確保でき
る。
【0020】また、請求項5記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、その内部にそれぞれ
異なる磁束の時間的変化の周期性に対応するアンテナコ
イルを複数個備える。したがって、各アンテナコイルに
より、当該データ通信装置単体でそれぞれ使用する誘導
電磁波の周波数帯が異なるRF−IDシステムを利用す
ることが可能となる。
【0021】また、請求項6記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、前記磁束を筐体内部
に導くための磁性部材を備える。したがって、この磁性
部材(マグネティック・コア)により誘導電磁波(磁
束)が筐体内部に導かれ易くなる。
【0022】また、請求項7記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記磁性部材は、前記板状部材の
一部を切り欠いて形成される。したがって、デザイン上
の制約を受けることなく腕時計筐体に磁性部材を設置で
き、筐体の裏面側から表面側に通り抜ける磁束経路を確
保することができる。
【0023】また、請求項8記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記磁性部材は、前記アンテナコ
イルの内周部に備えられる。したがって、小型化、薄型
化、高密度実装化を向上させつつ磁束経路を確保するこ
とができる。
【0024】また、請求項9記載の発明にかかるデータ
通信装置にあっては、前記筐体は、腕に装着して好適な
形状であり、少なくとも時刻情報を演算するための演算
回路部と、この演算回路による演算結果を表示するため
の表示部材とを更に備える。すなわち、データ通信装置
は時刻情報を表示することによる腕時計としての機能
と、データ通信機能とを併有する。したがって、腕時計
を腕に装着する感覚で違和感なく携帯して、リーダ/ラ
イタとのデータ通信を行い得る。
【0025】また、請求項10記載の発明にかかるデー
タ通信装置にあっては、前記筐体は、前記表示部材を保
護するための透明部材を更に備え、前記環状部材は、こ
の透明部材をこの筐体に固定するための固定部材であ
る。したがって、透明部材をこの筐体に固定するための
固定部材を有効利用して、樹脂製である筐体の耐衝撃
性、堅牢性を確保し得る。
【0026】また、請求項11記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、少なくとも時刻情報を演算す
る演算手段と、この演算手段による演算結果を表示する
表示手段と、リストバンド部に設けられ、外部から供給
される磁束の時間的変化により起電力を生じる起電力生
成手段と、この起電力生成手段により生じた起電力に対
応してデータ処理する、前記演算手段とは独立している
データ処理手段と、前記データ処理手段によって処理さ
れたデータに基づいて前記起電力生成手段を制御して電
磁誘導波を出力する制御手段とを備える。
【0027】したがって、起電力生成手段がリストバン
ド部に設けられていることから、リスト型電子機器本体
を金属製などの導電性材料で形成しても、外部から供給
される磁束の時間的変化により起電力を生じる起電力生
成手段の動作に支障がなく、リスト型電子機器本体の装
飾性やデザインの多様性を図ることができる。また、起
電力生成手段を機器本体に組み込んだ場合の交信障害を
考慮する必要がなく、適宜の周波数帯の誘導電磁波を利
用することができる。さらに、装置本体内に起電力生成
手段が配置されないことから、実装の制約が大きくなっ
てしまうことがなく、起電力生成手段の大きさに応じて
機器本体を大型化する必要もない。よって、現存の腕時
計と同様の大きさでデータ処理機能を備えたリスト型電
子機器を達成し得る。
【0028】また、請求項12記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記データ処理手段、前記制
御手段の少なくとも一方は、前記起電力生成手段と共に
前記リストバンド部に設けられる。したがって、機器本
体に配置される部品点数が相対的に減少し、機器本体を
小型化しつつ時計機能及びデータ処理機能を備えたリス
ト型電子機器を達成し得る。
【0029】また、請求項13記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記起電力生成手段は、当該
リスト型電子機器本体と前記リストバンド部とに着脱可
能に接続される。したがって、起電力生成手段を装着す
ることにより、データ処理手段によりデータを処理させ
たり、処理されたデータに基づいて起電力生成手段を制
御して誘導電磁波を出力させることができ、かつ、起電
力生成手段を離脱させることにより、容易に時刻情報を
表示する通常の腕時計として機能させることもできる。
【0030】また、請求項14記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記データ処理手段、前記制
御手段の少なくとも一方は当該リスト型電子機器本体に
設けられ、前記リストバンド部に設けられた起電力生成
手段と電気的に接続する接続手段を更に備える。したが
って、起電力生成手段との電気的接続を確保しつつ、リ
スト型電子機器本体のスペースを有効利用して、データ
処理手段や制御手段を実装しやすいように配置すること
ができる。
【0031】また、請求項15記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、少なくとも時刻情報を演算す
る演算手段と、この演算手段による演算結果を表示する
表示手段と、外部から供給される磁束の時間的変化によ
り起電力を生じる起電力生成手段と、この起電力生成手
段により生じた起電力に対応してデータ処理する、前記
演算手段とは独立しているデータ処理手段と、前記デー
タ処理手段によって処理されたデータに基づいて前記起
電力生成手段を制御して電磁誘導波を出力する制御手段
とを備える。したがって、このリスト型電子機器は、演
算手段と、この演算手段による演算結果を表示する表示
手段とにより、腕時計としての機能を発生する。また、
起電力生成手段、前記演算手段とは独立しているデータ
処理手段及び制御手段とにより、単体でデータ通信装置
としての機能を発生し、よって、腕時計としての機能と
データ通信装置としての機能とを容易に併有するリスト
型電子機器が達成される。
【0032】また、請求項16記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記データ処理手段で使用す
るデータを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶さ
れているデータを読み出して前記表示手段に表示させる
表示制御手段とを更に備える。したがって、他の外部装
置(リーダ/ライタ)と接続することなく、時刻情報を
表示する表示手段を利用してRF−IDシステムの利用
状況等のデータを表示することができ、データ処理手段
で使用するデータを随時に視認することが可能となる。
【0033】また、請求項17記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記記憶手段は、前記表示制
御手段により読出し表示可能な第1のデータを記憶する
第1のデータ記憶手段と、前記表示制御手段により読出
し表示不可能な第2のデータを記憶する第2のデータ記
憶手段とを含む。したがって、時刻情報を表示する表示
手段を利用して第1のデータ(システムの利用状況等)
を表示することを可能にしつつ、第2のデータ(個人認
証用ID等、当該システムで管理されるセキュリティに
関する情報)を表示不可能とすることにより、そのセキ
ュリティ性を確保し得る。
【0034】また、請求項18記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記機器本体にそれぞれ接続
されるリストバンド部の少なくとも一方に、外部から供
給される磁束の時間的変化の周期性に対応した起電力生
成手段を備える。したがって、起電力生成手段がリスト
バンド部に設けられていることから、リスト型電子機器
本体に設けられる表示手段を大型化しても、外部から供
給される磁束の時間的変化により起電力を生じる起電力
生成手段の動作に支障がない。よって、表示手段を大型
化して、表示されるデータの視認性を向上させつつ、起
電力生成手段の適正動作を確保し得る。
【0035】また、請求項19記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記起電力生成手段によって
生成された起電力の時間的変化の周期性に対応して、デ
ータ処理手段を複数備える。したがって、単一の起電力
生成手段から周期性の異なる誘導電磁波に対応させるこ
とができ、これにより、利用周波数がそれぞれ異なる複
数のRF−IDシステムにおいて常に良好なデータ通信
を行なうことが可能となる。
【0036】また、請求項20記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記起電力生成手段によって
生成された起電力の時間的変化の周期性に対応して、前
記データ処理手段を制御する処理制御手段を更に備え
る。したがって、前述のように利用周波数がそれぞれの
異なる複数のRF−IDシステムにおいて、常に良好な
データ通信を行うことが可能となる。
【0037】また、請求項21記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、当該電子機器が人体に装着さ
れているか否かを判別する第1の判別手段と、この第1
の判別手段により、人体に装着されていると判別された
場合に前記データ処理手段による処理を実行させる第1
の実行制御手段とを更に備える。よって、このリスト型
電子機器を腕に装着していない不要時や紛失時に、無用
にデータ処理手段が動作することを防止できるととも
に、これによりデータに対するセキュリティを確保する
ことができる。
【0038】また、請求項22記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、当該機器本体の傾斜状態を判
別する第2の判別手段と、この第2の判別手段による判
別結果に基づいて前記データ処理手段による処理の実行
制御を行なう第2の実行制御手段とを更に備える。すな
わち、このリスト型電子機器は、例えば当該機器がユー
ザーの腕に装着されて一定角度の範囲に傾斜した姿勢の
ときのみ、データ処理手段により処理を実行させ、そう
でないときには処理を停止させる制御が可能となる。し
たがって、不自然な姿勢や位置での動作を誤使用や不正
使用として排除することができ、これによりセキュリテ
ィを確保しかつ誤動作を防止することができる。
【0039】また、請求項23記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、公衆回線網を介してデータ通
信を行なうデータ通信手段と、このデータ通信手段によ
って通信されたデータを記憶する第3のデータ記憶手段
と、この第3のデータ記憶手段に記憶されたデータに基
づいて前記記憶手段を記憶管理する記憶管理手段とを更
に備える。したがって、前記起電力生成手段を介した誘
導電磁波によるデータ通信のみならず、公衆回線網を介
したデータ通信を行なうことができる。また、この公衆
回線網を介して通信されたデータは、第3のデータ記憶
手段に記憶され、この記憶されたデータに基づいて、前
記データ処理手段で使用するデータを記憶する記憶手段
が記憶管理されことにより、公衆回線網を用いた各種ネ
ットワークシステム(サービス)にこのリスト型電子機
器を用いることができる。
【0040】また、請求項24記載の発明にかかるリス
ト型電子機器にあっては、前記記憶手段に記憶されてい
るデータを前記データ通信手段によってデータ通信する
通信制御手段を、更に備える。したがって、起電力生成
手段を介して取得したデータを、公衆回線網を介して送
信することもでき、これにより、公衆回線網を用いた各
種ネットワークシステム(サービス)にこのリスト型電
子機器を用いた場合における有用性が向上する。
【0041】また、請求項25記載の発明にかかる認証
システムにあっては、電磁誘導により認証対象者に装着
された電子機器から認証データを読取る第1の読取手段
と、この読取手段によって読取られた認証データと当該
システムに登録された認証データとが一致するか否かを
判別する判別手段と、この判別手段により一致すると判
別されると、前記認証対象者の当該システムの利用を許
可する許可手段とを備える。したがって、電磁誘導によ
り非接触状態で、認証対象者に装着された電子機器から
認証データが読みとられる。そして、読取られた認証デ
ータと当該システムに登録された認証データとが一致す
る場合には、認証対象者の当該システムの利用が許可さ
れることにより、システムの利用を管理することができ
る。
【0042】また、請求項26記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記認証対象者が所有するカード
状記憶媒体から、当該システムの利用状況を電磁誘導に
より読取る第2の読取手段と、この第2読取手段により
読取られた当該システムの利用状況を表示する表示手段
とを更に備える。したがって、この認証システムにおい
ては、ユーザーが非接触型ICカード等のカード状記憶
媒体を衣服のポケット等に入れたままでも、カード状記
憶媒体から、当該システムの利用状況(利用回数、課金
情報等)が読みとられて、表示手段に表示される。した
がって、ユーザーが表示手段の表示を視認することによ
り、システムの利用状況を確認することが可能となる。
【0043】また、請求項27記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記電子機器は、前記認証データ
の一致により送信が許可されているデータを記憶する第
1の記憶手段と、赤外線によりこの第1の記憶手段に記
憶されているデータを送信する送信手段とを備え、前記
認証システムは、前記送信手段により送信されたデータ
を受信する受信手段と、この受信手段によって受信され
たデータに基づく情報を表示する情報表示手段とを備え
る。したがって、認証データが一致すると、送信が許可
されているデータが電子機器側から赤外線により送信さ
れ、この送信されたデータは認証システム側で受信され
て、この受信されたデータに基づく情報が認証システム
側の情報表示手段に表示される。したがって、認証デー
タが一致した際に、認証システム側の情報表示手段にメ
ッセージ等を表示させて、認証対象者に視認させること
もできる。
【0044】また、請求項28記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記電子機器は、公衆回線網を介
してデータ通信を行なうデータ通信手段と、このデータ
通信手段によって通信されたデータを記憶する第2の記
憶手段と、この第2の記憶手段に記憶されたデータよ
り、当該認証システムで使用するデータを抽出し、この
データに基づいて当該電子機器を制御する第1の制御手
段とを備える。したがって、この認証システムによれ
ば、電子機器と公衆回線網を介してデータ通信を行な
い、これにより取得したデータのうち、当該認証システ
ムで使用するデータに基づいて当該電子機器を制御する
ことができる。つまり、当該認証システムで使用するデ
ータが公衆回線(通信ネットワーク)を介して配信され
ることから、該データを予め電子機器に記憶させておか
ずとも、当該認証システムにおいて電子機器を使用する
ことが可能となる。
【0045】また、請求項29記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記電子機器は、当該電子機器に
記憶されている認証データを前記データ通信手段によっ
てデータ通信する通信制御手段を、更に備える。したが
って、電子機器は認証データをRF−IDシステム等の
電磁誘導方式(電磁結合方式)のみならず、公衆回線網
を介して送信することもでき、認証データの送信形態が
多様化する。
【0046】また、請求項30記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記認証対象者の預金口座を管理
する第1の管理手段と、前記認証対象者が当該認証シス
テムを利用したことによる課金内容を管理する第2の管
理手段と、前記許可手段により前記認証データの一致に
よる前記認証対象者の当該システムへの利用が許可され
ると、この認証データによって前記第1の管理手段、及
び前記第2の管理手段の管理内容を制御する第2の制御
手段とを更に備える。したがって、認証データが一致し
て認証対象者の当該システムへの利用が許可されると、
認証対象者の預金口座と、課金(売買)内容とが更新さ
れる。よって、この認証システムにより、金融機関側か
ら認証や与信の確認をもらって、クレジットシステムに
おける電子決済、銀行口座電子決済、電子通貨決済、電
子小切手決済、及び電子クーポン決済を行うことが可能
なシステムが構築される。
【0047】また、請求項31記載の発明にかかる認証
システムにあっては、前記許可手段と、前記第1の管理
手段、及び前記第2の管理手段とをネットワークを介し
て接続する第1の接続手段を更に備える。したがって、
認証対象者の預金口座を管理する第1の管理手段と、認
証対象者が当該認証システムを利用したことによる課金
内容を管理する第2の管理手段とがネットワークを介し
て接続されることにより、預金口座とシステムの利用に
伴う課金とを、何時何処でもネットワークを介して確認
することができる。
【0048】また、請求項32記載の発明にかかる認証
システムにあっては、ネットワークを介して、当該認証
システム外に存在する記憶管理システムと接続する第2
の接続手段を更に備え、前記許可手段は、認証データの
一致により当該認証システム利用が許可されると、前記
第2の接続手段を介しての前記記憶管理システムへのア
クセスを許可するアクセス許可手段を含む。
【0049】したがって、この認証システムによれば、
当該認証システム外に存在するネットワークサーバ、デ
ータベース等を含む記憶管理システムへのアクセスも可
能となり、当該認証システム外に存在する記憶管理シス
テムのセキュリティを確保しつつ、該記憶管理システム
に記憶されているデータの有効活用が可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
従って説明する。図1〜図36は、本発明の第1〜第1
2の実施の形態を示すものであり、データキャリア側ア
ンテナコイルを時計ケース本体に備えた場合の構造を示
すものである。以下、各実施の形態について詳述する。
【0051】(第1の実施の形態)図1〜図5は、本発
明の第1の実施の形態にかかるデータ通信装置としての
腕時計100を示す図である。
【0052】この腕時計100は、時計本体101と、
この時計本体101の両端部に係止されたリストバンド
102,102とで構成されている。時計本体101は
上下方向に開口する樹脂製のケース103を有してい
る。ケース103は、上面を例えばミネラル・ガラス等
の硬質透明部材104によって閉鎖され、かつ下面を金
属製の裏蓋部材105によって閉鎖されている。ケース
103の内側には上面側に位置して補強用の金属部材1
06が内蔵されるとともに、その上面側の外側にはベゼ
ル107が設けられている。なお、ケース103の周壁
には複数の操作ボタン111等が取り付けられている。
【0053】また、ケース103の内部には時計モジュ
ール108が収容されている。前記時計モジュール10
8は、LCDパネル112が実装された時計用LSI基
板、及び送受信信号の変調回路や符号化/復号化回路、
ID等のデータを記憶するデータメモリ、送受信や認証
用の制御回路を内蔵したICチップが実装されたIC基
板等から構成されており、ケース103内でのガタツキ
を主として樹脂によって形成された上面開口状のプラカ
バー109(図4、図5参照)によって防止されてい
る。
【0054】さらに、ケース103の内部には、時計モ
ジュール108の下部に、前記IC基板に接続され電磁
誘導により信号を送受信するデータキャリア側アンテナ
コイル110が収容されている。データキャリア側アン
テナコイル110は、図4及び図5(図4の部分拡大
図)に示すように、前記プラカバー109の底面側の内
周面に設けられた環状の切り欠き部113に支持されて
おり、これによりデータキャリア側アンテナコイル11
0は前記裏蓋部材105から離れた箇所に位置決めされ
ている。
【0055】かかる構成からなる本実施の形態において
は、裏蓋部材105が金属製(導電体)であり、かつケ
ース103の内部に金属部材106が内蔵された構造で
あっても、図2に示したように、データの送受信時には
ケース103の上面から下面側の側部を通る磁束経路が
確保され、しかもデータキャリア側アンテナコイル11
0が裏蓋部材105から離れているため、裏蓋部材10
5が金属であってもそれが通信の妨げとなる割合が極め
て少ない。よって、防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢
性、及び耐環境性を維持したまま良好な交信を確保する
ことが可能である。
【0056】(第2の実施の形態)図6〜図8は、本発
明の第2の実施の形態を示すものである。
【0057】以下、第1の実施の形態と異なる部分につ
いて説明する。
【0058】すなわち本実施の形態においては、図7及
び図8(図7のC−C断面図)に示すように、ベゼル2
07の上面側の内側外周部には前記データキャリア側ア
ンテナコイル110を固定する切り欠き部271,27
1が形成されており、データキャリア側アンテナコイル
110は、この切り欠き部271,271を介しベゼル
207内に位置固定されている。つまり、データキャリ
ア側アンテナコイル110が前記硬質透明部材104
(図1参照)の外側に配置された構造となっている。
【0059】かかる構成においても、データの送受信時
にはケース103の上面から下面側の側部を通る磁束経
路が確保され、しかもデータキャリア側アンテナコイル
110が裏蓋部材105から離れているため、裏蓋部材
105が金属であってもそれが通信の妨げとなる割合が
極めて少ない。よって、第1の実施の形態と同様の効果
が得られる。
【0060】(第3の実施の形態)図9〜図12は、本
発明の第3の実施の形態を示すものである。この腕時計
300は、時計本体301と、この時計本体301の両
端部に係止されたリストバンド302,302とで構成
されている。時計本体301は上下方向に開口する樹脂
製のケース303を有している。ケース303は、上面
を硬質透明部材304によって閉鎖され、かつ下面を金
属製の裏蓋部材305によって閉鎖されている。ケース
303の内側には上面側に位置して補強用の金属部材3
06が内蔵されるとともに、その上面側の外側にはベゼ
ル307が設けられている。なお、ケース303の周壁
には複数の操作ボタン311等が取り付けられている。
【0061】また、ケース303の内部には時計モジュ
ール308が収容されている。前記時計モジュール30
8は、LCDパネル312が実装された時計用LSI基
板、及び送受信信号の変調回路や符号化/復号化回路、
ID等のデータを記憶するデータメモリ、送受信や認証
用の制御回路を内蔵したICチップが実装されたIC基
板等から構成されている。
【0062】図11及び図12(図11のB−B断面
図)に示すように、ケース303の上面側の内側外周部
には前記データキャリア側アンテナコイル110を固定
する切り欠き部331,331が形成されており、デー
タキャリア側アンテナコイル110は、切り欠き部33
1,331を介しケース303に位置固定されている。
つまり、データキャリア側アンテナコイル110が硬質
透明部材304(図11参照)と前記時計モジュール3
08との間に配置された構造となっている。
【0063】かかる構成においても、データの送受信時
にはケース301の上面から下面側の側部を通る磁束経
路が確保され、しかもデータキャリア側アンテナコイル
110が裏蓋部材305から離れているため、裏蓋部材
305が金属であってもそれが通信の妨げとなる割合が
極めて少ない。よって、第2の実施の形態と同様の効果
が得られる。
【0064】なお、図13は、データキャリア側アンテ
ナコイル110の巻形状を例示したものであって、デー
タキャリア側アンテナコイル110の巻形状は、円形
(図11A)はもとより、ケースの形状に応じて楕円形
(図11B)、四角形(同11D)、多角形(同11
E)、又はそれ以外の形状(図11C)等、アンテナコ
イルの開口面積を変更しない程度であれば、適宜、変更
することができる。
【0065】(第4の実施の形態)図14〜図16は、
本発明の第4の実施の形態にかかるデータ通信装置であ
る腕時計400を示す図である。図14から明らかなよ
うに、この腕時計400は、アウトドアやスポーツ用の
腕時計としての外観を備えたものであって、時計本体4
02と、この時計本体402の両端部に係止された樹脂
製のリストバンド403,403とで構成されている。
【0066】時計本体402は、図15及び図16に示
したように、リストバンド403,403が係止された
かん又部441,441を有する内部ケースである強化
樹脂製のケース404に、ケース404の上部及び外周
を覆う外部ケースである樹脂製のベゼルカバー405が
外装された構造を有している。ケース404の内部上方
には金属製の表示枠固定部材406がインサート成形さ
れている。表示枠固定部材406の裏面側には樹脂製の
表示枠部材407が配置されている一方、表示枠固定部
材406の表面側には、ケース404の上方を閉鎖する
硬質透明部材408が防水パッキン409を介して装着
されている。なお、ベゼルカバー405に覆われたケー
ス404の周壁には複数のキー(操作ボタン)410等
が取り付けられている。
【0067】さらに、ケース404の内部には合成ゴム
製のモジュールカバー部材412、モジュール固定部材
413が重なっており、その内側に時計モジュール41
4、モジュールカバー部材415が順に収容されるとと
もに、外部ケース404の下方開口部が、防水パッキン
416を介して裏蓋部材417によって密閉されてい
る。
【0068】この裏蓋部材417は、全体が磁性材料で
形成されているが、この磁性材料としては、鉄やフェラ
イト等の磁性体である金属や合金、化合物、あるいは磁
性体粉末等の混合物、セラミック材料等の焼結物が適当
である。
【0069】なお、裏蓋部材417の外側表面には樹脂
製のケースカバー418により被覆されている。
【0070】前記時計モジュール414は、モジュール
用ハウジング部材419とモジュール用ハウジング部材
420(図15では省略)により位置決めされた時計用
LSI基板421、データキャリアモジュール422に
よって構成されており、時計用LSI基板421にはL
CDパネル423が設けられている。
【0071】データキャリアモジュール422は、送受
信信号の変調回路や符号化/復号化回路、ID等のデー
タを記憶するデータメモリ、送受信や認証用の制御回路
を内蔵したデータキャリアIC424を有するデータキ
ャリアIC用基板425と、このデータキャリアIC用
基板425に接続され電磁誘導により信号を送受信する
ためのデータキャリア側アンテナコイル426とによっ
て構成されている。データキャリアIC用基板425は
時計用LSI基板421と並んで組み付けられており、
データキャリア側アンテナコイル426は時計用LSI
基板421の外周に、モジュール用ハウジング部材42
0の内壁面に嵌められるように組み付けられている。
【0072】そして、以上の構成からなる腕時計400
は、使用者(認証対象者)が、当該腕時計400を従来
技術で説明した電磁誘導方式や電磁結合方式のRF−I
Dシステムのリーダ/ライタにそれを近づけることによ
り、腕時計400自体がIDTagとして使用される。
その際、腕時計400においては前述したように裏蓋部
材417が磁性材料によって形成されていることから、
図17に示すように、リーダ/ライタ70等が有するリ
ーダー/ライター側アンテナコイル30との間で誘導電
磁界が形成されるとき、その磁束が裏蓋部材417を透
過して通り抜ける。つまり、時計本体402の上面の硬
質透明部材408から、ケース404内のデータキャリ
ア側アンテナコイル426、裏蓋部材417を通る磁束
経路が形成される。しかも、かかる磁束経路は、前述し
たケース404が金属製である場合においても同様であ
る。
【0073】かかることから、ケース404や表示枠固
定部材406を金属製とすることができ、しかも厚みを
薄くせざるを得ない裏蓋部材417を樹脂製とする場合
に比べ、裏蓋部材417に高い強度を確保できる。よっ
て、防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境
性を維持したまま良好な交信を確保することが可能であ
る。また、これに伴い、装飾性を高めるとともに、顧客
層の嗜好や用途に応じて外観やデザインを多様にするこ
とができる。
【0074】(第5の実施の形態)図18及び図19
は、本発明の第5の実施の形態を示す時計本体502の
断面図である。
【0075】すなわち、本実施の形態においては、ケー
ス404の下方開口部を閉鎖する裏蓋部材517が金属
材料により形成されているとともに、この裏蓋部材51
7の一部には、電池交換用の穴を閉鎖する電池交換用開
閉蓋535が装着されている。この電池交換用開閉蓋5
35は、裏蓋部材517の略中央部であって、データキ
ャリア側アンテナコイル426の内周部に対応する部位
に設けられている。また、この電池交換用開閉蓋535
は、磁性材料により形成されているが、この磁性材料と
しては、鉄やフェライト等の磁性体である金属や合金、
化合物、あるいは磁性体粉末等の混合物、セラミック材
料等の焼結物が適当である。
【0076】なお、これ以外の構成は、前述した第1の
実施の形態で説明したものと同様である。
【0077】そして、かかる構成においては、図19に
示すように、前記リーダ/ライタ70等が有するリーダ
ー/ライター側アンテナコイル30との間で誘導電磁界
が形成されるとき、その磁束が電池交換用開閉蓋535
に対応する領域R内においてこれを透過して通り抜け
る。つまり、時計本体502の上面の硬質透明部材40
8から、ケース404内のデータキャリア側アンテナコ
イル426、電池交換用開閉蓋535を通る磁束経路が
形成される。しかも、かかる磁束経路は、前述したケー
ス404が金属製である場合においても同様である。よ
って、第4の実施の形態で示したものと同様の効果が得
られる。
【0078】なお、前記電池交換用開閉蓋535を磁束
が透過可能な樹脂やセラミック等に代えることもでき
る。その場合においても、前記リーダ/ライタ70等と
の間の通信時には前述した磁束経路が形成される。した
がって、その場合においても同様の効果を得ることがで
きる。
【0079】また、本実施の形態及び第4の実施の形態
においては、ケース404が強化樹脂製であるものを示
したが、前述したように前記時計本体402、502に
おいては、その上面及び下面を貫通する方向に磁束の通
路が確保されるため、ケース404を金属製とした場合
であってもデータの送受信が可能である。したがって、
ケース404を金属製とすることにより、耐衝撃性、堅
牢性、を向上させることができる。
【0080】(第6の実施の形態)図20は、本発明の
第6の実施の形態を示す時計本体602の断面図であ
る。
【0081】すなわち、本実施の形態は、第4及び第5
の実施の形態と同様に、樹脂製のケース404の内部上
方には金属製の表示枠固定部材406がインサート成形
されている。ケース404の内部には、合成ゴム製のモ
ジュールカバー部材412等があり、その内側にデータ
キャリアモジュール422が一体化されている時計モジ
ュール414、及びモジュールカバー部材415が順に
収容されている。そしてケース404の下方開口部が、
防水パッキン416を介して裏蓋部材417によって密
閉されている。本実施の形態においては、この裏蓋部材
517が金属材料により形成されており、また、時計モ
ジュール414が前記モジュールカバー部材415等に
よって、裏蓋部材517から離れた箇所に位置決めされ
ている。
【0082】かかる構成においては、裏蓋部材417が
金属製であるものの、前述した金属製の表示枠固定部材
406がケース404の上方側に位置しており、ケース
404の下方側には金属部品が存在していないため、ケ
ース404の下方側の周壁においては磁束の通過が可能
となっている。このため、前述したようにリーダ/ライ
タ70等が有するリーダー/ライター側アンテナコイル
30との間で誘導電磁界が形成されるとき、その磁束が
時計本体602の上面からケース404の下方側を通る
磁束通過ルート600が形成される(図22参照)。
【0083】したがって、裏蓋部材417が金属製とす
ることにより、防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、
及び耐環境性を維持したまま良好な交信を確保すること
が可能である。しかも、データキャリア側アンテナコイ
ル426が裏蓋部材417から離れた位置に設けられて
いるため、裏蓋部材417が金属であってもそれが通信
の妨げとなる割合が極めて少ない。よって、良好な交信
を確保することが可能である。
【0084】(第7の実施の形態)図21は、本発明の
第7の実施の形態を示す時計本体702の断面図であ
る。
【0085】すなわち、本実施の形態においては、第6
の実施の形態と同様に裏蓋部材417が金属材料で形成
されている一方、データキャリア側アンテナコイル42
6の外周面がモジュールカバー部材412に、内周面ケ
ース404の下方側に嵌められた構成を有している。
【0086】かかる構成においても、第5の実施の形態
と同様にケース404の下方側の周壁においては磁束の
通過が可能であり、図22に示すように、リーダ/ライ
タ等が有するリーダー/ライター側アンテナコイル30
との間で誘導電磁界が形成されるときには、その磁束が
時計本体702の上面からケース404の下方側を通る
磁束経路が形成される。また、裏蓋部材417が金属で
あってもそれが通信の妨げとなる割合が極めて少ない。
よって、良好な交信を確保することが可能である。
【0087】なお、本実施の形態及び第6の実施の形態
においては、ケース404が樹脂製であって、その下方
側に磁束の通路が確保されたものを示したが、これ以外
にも、例えばケース404の全部、又は上下方向の一部
を磁性材料によって形成するようにしてもよい。その場
合であっても、データの送受信時には、時計本体60
2、702の上面の硬質透明部材408から、ケース4
04内のデータキャリア側アンテナコイル426、ケー
ス404の周壁を通る磁束経路を形成させることがで
き、前述したものと同様の効果が得られる。
【0088】(第8の実施の形態)図23及び図24
は、本発明の第8の実施の形態を示す時計本体802の
断面図である。
【0089】すなわち、本実施の形態においては、第6
及び第7の実施の形態と同様に裏蓋部材417が金属材
料で形成されているものの、データキャリアモジュール
822が時計モジュール814とは独立して構成されて
いる。具体的には、データキャリアモジュール822が
時計モジュール814の下部に、裏蓋部材417から数
ミリ程度離れて位置固定されている。
【0090】このデータキャリアモジュール822は、
前述したデータキャリアIC824を有するデータキャ
リアIC用基板825と、データキャリア側アンテナコ
イル426と、磁性材料により形成され中央部分に凹部
837が設けられている板状のマグネティック・コア8
36とから構成されている。データキャリア側アンテナ
コイル426を構成する線状導電部材は、マグネティッ
ク・コア836の外周に、時計本体802の表面及び裏
面を貫通する上下方向を巻軸として数回〜数十回巻かれ
ており、マグネティック・コア836の上部にデータキ
ャリアIC用基板825が配置されている。なお、これ
以外の点については前述した他の実施の形態と同様であ
る。
【0091】かかる構成においても、図25に示すよう
に、リーダ/ライタ70等が有するリーダー/ライター
側アンテナコイル30との間で誘導電磁界が形成される
ときには、磁束が時計本体2の上面からケース404の
下方側を通る磁束経路が形成される。したがって、第6
及び第7の実施の形態で示したものと同様の効果が得ら
れる。しかも、本実施の形態においては、マグネティッ
ク・コア836によって磁束が収束させるため、裏蓋部
材417が金属製であっても、その影響を受ける度合が
少なく良好な磁束経路が確保できる。よって、第6及び
第7の実施の形態で示したものと比較しても交信状態を
向上させることができる。
【0092】なお、図26は、前述の図18に示した第
5の実施の形態の変形例を示すものであり、2個のデー
タキャリア側アンテナコイルを設けたものである。すな
わち、前述のようにデータキャリアモジュール422
は、送受信信号の変調回路や符号化/復号化回路、ID
等のデータを記憶するデータメモリ、送受信や認証用の
制御回路を内蔵したデータキャリアIC424を有する
データキャリアIC用基板425と、このデータキャリ
アIC用基板425に接続され電磁誘導により信号を送
受信するための第1データキャリア側アンテナコイル8
26とによって構成されている。データキャリアIC用
基板425の下部には、第2第1データキャリア側アン
テナコイル827が配置されており、第2第1データキ
ャリア側アンテナコイル827は導電線828により、
前記データキャリアIC424に接続されている。
【0093】前記第1データキャリア側アンテナコイル
826と第2第1データキャリア側アンテナコイル82
7とは、各々異なる搬送周波数にてリーダー/ライター
側アンテナコイルとの間で交信可能なものである。例え
ば、第1データキャリア側アンテナコイル826は12
5KHz、第2データキャリア側アンテナコイル827
は13.56MHzの搬送周波数にて、リーダー/ライ
ター側アンテナコイルとの間で送受信可能である。した
がって、本例によれば搬送周波数が異なる2種類のRF
−IDシステムに対して、同一の腕時計(ID Ta
g)を使用することができる。無論、より多数のデータ
キャリア側アンテナコイルを内蔵することにより、より
多種類のシステムに対して、同一の腕時計を使用するこ
とが可能となる。
【0094】(第9の実施の形態)次に、前述した第4
〜8の実施の形態において、電磁誘導により信号を送受
信するために使用可能なアンテナコイルについて説明す
る。図27〜図31はアンテナコイルの開口部分に何も
実装していない場合の類型を、断面図及び斜視図により
例示したものである。
【0095】以下、順に説明すると、図27はデータキ
ャリア側アンテナコイル422のみからなるものであっ
て(図27A)、薄巻タイプのもの(図27B)と厚巻
タイプのもの(図27C)等がある。図28はデータキ
ャリア側アンテナコイル422を構成する線状導電材料
が筒状のボビン901に数回〜数十回巻かれているもの
であって(図28A)、背の低いタイプのもの(図28
B)や背の高いタイプのもの(図28C))等がある。
【0096】図29はデータキャリア側アンテナコイル
422を構成する線状導電材料が筒状のボビン901に
数回〜数十回巻かれるとともに、ボビン901の内側
に、磁性材料からなる筒状のマグネティック・コア90
2を嵌めたものであって(図29A)には、マグネティ
ック・コア902が薄肉状のタイプのもの(図29B)
や厚肉状のタイプのもの(図29C)等がある。図30
Aおよび図30Bは、筒状のマグネティック・コア90
2に直接データキャリア側アンテナコイル422を構成
する線状導電部材が数回〜数十回巻かれたものである。
【0097】なお、以上のうち主として内部が大きく開
口したものが前述した第4〜第7の実施の形態に用いら
れる。
【0098】また、図31は、マグネティック・コアが
アンテナコイルの開口部分を充填する形状の類型を、断
面図及び斜視図により例示したものである。図31Aは
データキャリア側アンテナコイル422を構成する線状
導電部材が筒状のボビン901に数回〜数十回巻かれた
もの(すなわち図28に示したもの)に、磁性材料から
なる板状のマグネティック・コア903が嵌められたも
のである。この種のアンテナとしては、マグネティック
・コア903がボビン901の底部のみに嵌められるタ
イプのもの(図31B)、マグネティック・コア903
によりボビン901の内部が埋められたタイプのもの
(図31D、図31C)、マグネティック・コア903
によりボビン901の内部が充填されるとともに、必要
に応じてマグネティック・コア903に凹部904や穴
905が設けられたタイプのもの(図31E)等があ
る。これらは主として第8の実施の形態に用いられる。
【0099】(第10の実施の形態)図32〜図34
は、本発明の第10の実施の形態を示す時計本体100
2を示すものである。
【0100】すなわち、本実施の形態においては、第8
の実施の形態と同様に、裏蓋部材417が金属材料で形
成されており、データキャリアモジュール1022が時
計モジュール814とは独立して構成され、時計モジュ
ール814の下部に、裏蓋部材417から数ミリ程度離
れて位置固定されている。また、このデータキャリアモ
ジュール1022は、前述したデータキャリアIC82
4を有するデータキャリアIC用基板825と、データ
キャリア側アンテナコイル426と、磁性材料からなる
板状のマグネティック・コア836とから構成されてい
る。
【0101】本実施の形態においては、第8の実施の形
態と異なり、データキャリア側アンテナコイル426を
構成する線状導電部材は、円板状のマグネティック・コ
ア436の外周に、時計本体1002の表面及び裏面を
貫通する上下方向と直交する水平方向を巻軸として数回
〜数十回巻かれており、この円板状のマグネティック・
コア436の上部にデータキャリアIC用基板825が
配置されている。
【0102】なお、これ以外の点については前述した第
8の実施の形態と同様である。
【0103】かかる構成においては、データキャリア側
アンテナコイル426を構成する線状導電部材が、時計
本体1002の水平方向に配置される円板状のマグネテ
ィック・コア436の外周に水平方向を巻軸として数回
〜数十回巻かれれていることから、リーダ/ライタ70
等が有するリーダー/ライター側アンテナコイル30と
の間で誘導電磁界が形成されるときには、磁束の一部は
時計本体1002の上面からケース404の下方側を通
るが、その多くは、図34に示すように、ケース404
の一方の下方側から、データキャリア側アンテナコイル
426の内部、すなわち、データキャリア側アンテナコ
イル426が巻かれた円板状のマグネティック・コア8
36を通って、ケース404の他方の下方側から抜ける
こととなる。よって、誘導電磁界の磁束を時計本体10
02の水平方向に通すことができるので、前述した第8
の実施の形態で示したものと同様の効果が得られる。
【0104】(第11の実施の形態)図35は、前記第
10の実施の形態において、電磁誘導により信号を送受
信するために使用可能なアンテナを例示したものであ
る。
【0105】すなわち、データキャリア側アンテナコイ
ル426を構成する線状導電部材が数回〜数十回巻かれ
るマグネティック・コア836の形状は、円筒状(図3
5A)や、円柱状(図35B)、角柱状(図35C)、
四角板状(図35E)、楕円板状(図35F)、蝶リボ
ン状(図35G)、板の一部に穴を空けた形状(図35
H)、リング状(図35I)であっても良い。また、場
合によっては、磁束の収束度が弱いものの、データキャ
リア側アンテナコイル426のみによるアンテナ(図3
5D)としても構わない。
【0106】(第12の実施の形態)図36は、本発明
の第12の実施の形態を示すものである。
【0107】本実施の形態は、前述した樹脂製のケース
404にインサートされる表示枠固定部材406の変形
例を示すものである。なお、各々の平面形状は円形(又
は略円形)として示したが実際には、必要とされる平面
形状に成形される。
【0108】以下、順に説明すると、図36Aの表示枠
固定部材406においては、全周に亙って半径方向に凹
凸4061(図36G参照)を有する形状に成形されて
おり、かつその形状は予めデータの送受信に使用される
周波数帯域でのインダクタンス成分が、基本形状である
円筒形状に比べ増大する形状となるようにチューニング
されている。
【0109】また、図36Bの表示枠固定部材406に
おいては、その上縁全周及び下縁全周に等間隔で複数の
凹部4062が設けられた形状を有しており、図36C
の表示枠固定部材406においては、その上縁全周に所
定間隔で複数の凸部4063(図36H参照)が設けら
れた形状を有している。
【0110】すなわち、図23B及び図23Cに示した
ものにおいては、環を切断する方向の断面形状が多様で
ある形状に成形されており、かつそれらの形状は予めデ
ータの送受信に使用される周波数帯域でのインダクタン
ス成分が、基本形状である円筒形状に比べ増大する形状
となるようにチューニングされている。
【0111】つまり、前述した形状を有する表示枠固定
部材406においては、そのインピーダンスが基本形状
である円筒形状に比べ大きいことから、その形状を単に
基本形状に成形した場合に比べると、データの送受信時
に発生する渦電流が小さくなる。よって、前述した時計
本体における表示枠固定部材406を図36A〜図36
Cに示したものとすれば、それが金属製であっても、渦
電流に起因する送受信障害を低減させることができ、表
示枠固定部材を金属製とすることにより時計本体2の耐
衝撃性や堅牢性といった基本性能を維持したままで、通
信性能を向上させることができる。
【0112】一方、図36Dに示した表示枠固定部材4
06は、略Ω型の部材の両端が非導電部材47を挟んで
ネジ止めにより結合されたものである。かかる表示枠固
定部材406においては、結合部分における電気抵抗が
他の一般部よりも大きいことから、データの送受信時に
発生する渦電流が小さくなる。しかも、環状であること
によって機械的強度が確保できる。よって、前述したも
のと同様の効果が得られる。なお、表示枠固定部材40
6においては、結合部分に前記別部材47を挟んでネジ
止めしたものを示したが、これ以外にも接触抵抗が大き
くなるような他の結合手段によって両端を結合させるこ
とにより同様の効果が得られる。
【0113】また、図36Eに示した表示枠固定部材4
06は、その内周面が磁性材料の粒子や粉末を含む塗料
の被覆層48が設けられたものであり、かかる表示枠固
定部材406においてもデータの送受信時に発生する渦
電流を減少させることができ、前述したものと同様の効
果が得られる。
【0114】なお、図36Fに示した表示枠固定部材4
06は、表面全域に前記被覆層48が設けられたもので
あり、図36Eに示したものと同様の効果が得られる。
【0115】さらに、図36に示したもの以外にも、前
記表示枠固定部材406を、それと同等の強度を有する
強化樹脂やセラミック等の非導電性材料や、低導電率の
他の金属によって形成されたものに代えれば、電気抵抗
が大きくなるため、誘導電磁界を受けて発生する渦電流
を無くしたり、小さくしたりでき、渦電流に起因する送
受信障害を低減させる(無くす)ことができる。
【0116】なお、本実施の形態においては、前述した
時計本体の表示枠固定部材406の構造について説明し
たが、それ以外にも、例えばケース404が金属製であ
る場合にはケース404に、また、その他にも前述した
データキャリア側アンテナコイル426の磁束が貫通す
る中空部を形成する他の金属製の環状部材が存在する場
合には、それらについても前述した形状等を採用するこ
とによって、同様の効果を得ることができる。
【0117】図37〜図61は、本発明の第13〜第2
3の実施の形態を示すものであり、データキャリア側ア
ンテナコイルを時計バンドあるいは時計ケース本体に備
えた場合の回路構成、及びシステム構を示すものであ
る。以下、各実施の形態について詳述する。
【0118】(第13の実施の形態)図37は、第13
の実施の形態のシステム構成を示すものである。図に示
すように、本システムを構成する腕時計1301は、メ
タル製の時計本体1302と、この時計本体1302の
両端部に係止された樹脂製のリストバンド1303、1
304とで構成されており、一方のリストバンド130
4には、データキャリアモジュール1305が配設され
ている。データキャリアモジュール1305は、データ
キャリアIC1306と、このデータキャリアIC13
06に接続されたデータキャリア側アンテナコイル13
07とで構成されている。
【0119】一方、このデータキャリア側アンテナコイ
ル1307に対応するリーダー/ライター側アンテナコ
イル1308は、一端を接地されているとともに、他端
をリーダー/ライター1310に接続されている。この
リーダー/ライター1310は、制御装置/システム1
311を介してゲート開閉装置1312に接続されてい
る。
【0120】図38A及び図38Bは、前記腕時計13
01の具体的な構成を示すものである。すなわち、時計
本体1302には表面中央部に表示部1314が設けら
れているとともに、周部に複数のキー1390が設けら
れている。また、周部の相対向する部位には、かん又部
1391,1391が設けられており、このかん又部1
391,1391に前記各リストバンド1303、13
04が、その先端部に設けられた先かん部1392、1
392に挿通されたバネ棒1313により係止されてい
る。前記一方のバンド1304の先かん部1392の近
傍には、表面側に開口する凹部1315が設けられてい
る。この凹部1315内に、前記データキャリアモジュ
ール1305が面一状に嵌合配置されており、データキ
ャリアモジュール1305は前記データキャリアIC1
306とデータキャリア側アンテナコイル1307とを
収容したケース1316を備えている。
【0121】図39は、前記データキャリアモジュール
1305とリーダー/ライター1310の構成を示すブ
ロック図である。図示のようにデータキャリアモジュー
ル1305は、データキャリア側アンテナコイル130
7の両端部に接続されたコンデンサ1318を有すると
もに、AC/DCコンバータ1319、クロック再生部
1320、復調部1321、及び復号部1322を有し
ている。AC/DCコンバータ1309で整流された電
流は、電源制御部1324を介してデータキャリア制御
部1323に与えられ、さらに、データキャリア制御部
1323には、クロック再生部1320で再生されたク
ロック、及び復号部1322で復号されたデータが入力
される。データキャリア制御部1323は、これら各部
から入力されるデータ等に基づき、メモリー1325に
記憶されているデータを符号化部1326に供給し、こ
の符号化部1326で符号化されたデータは変調部13
27で変調されて、データキャリア側アンテナコイル1
307に送出されるように構成されている。
【0122】一方、リーダー/ライター1310は、リ
ーダー/ライター側アンテナコイル1308の一端にコ
ンバータ1333を介して接続されたアンテナ駆動回路
1334と復調部1330とを有している。この復調部
1330で復調された信号は、フィルター&増幅部13
31にてフィルタリングされるとともに増幅され、復号
部1332でデータに復号されて前記制御装置/システ
ム1311に供給される。また、この制御装置/システ
ム1311からの制御信号は、符号化部1337で符号
化され、復調部1336で復調されてアンテナ駆動回路
1334に供給される。アンテナ駆動回路1334は、
発振部1335から出力される所定周波数のクロック
と、変調部1336で変調された信号とに基づき、リー
ダー/ライター側アンテナコイル1308を駆動するよ
うに構成されている。
【0123】前記データキャリアIC1306のメモリ
ー1325は、図40に示すように、EEPROM(不
揮発性読み/書き両用メモリー)1351とPROM
(読み出し専用メモリー)1352とで構成されてい
る。EEPROM351には、アドレス(記憶区画)W
ord“0”から順次、パスワード(書き込み専用/外
部読出し保護)、読出し保護/書き込み禁止の設定レジ
スタなど、制御用のレジスタなどが記憶されているとと
もに、Word“S”にはシステム/電子パス・認証用
アプリケーション使用エリアが設けられ、Word
“U”にはユーザー/ユーザー・アプリケーション使用
エリアが設けられている。また、PROM1352に
は、アドレスWord“Z”から順次、当該腕時計13
01固有のデバイス・シリアル番号、デバイスID(識
別番号)などが記憶されている。
【0124】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、データキャリアIC1306のメモリー1325か
ら図41に示す送信データ41Aをリーダー/ライター
1310に供給すると、これが符号化部1326、変調
部1327で処理されて、データキャリア側アンテナコ
イル1307からは送信信号41Bが放射される。この
状態で、腕時計1301を腕に装着したユーザーがリー
ダー/ライター側アンテナコイル1308が配置されて
いるゲート開閉装置1312に近づくと、データキャリ
ア側アンテナコイル7は誘導電磁波により受信信号41
Cを受信する。すると、データキャリアIC1306の
クロック再生部1320は、再生クロック41Dを生成
してデータキャリア制御部1323に送出し、符号部1
322は復調部1321からの信号に基づき、受信デー
タ41Dを生成してデータキャリア制御部1323に送
出する。
【0125】ここで、前記受信信号41C(リーダー/
ライター → データキャリア)は、図42Aに示すよ
うに、プリアンプル/同期信号データブロックRS1、
制御命令データブロックRC、アドレス&データブロッ
クRD、パリティデータブロックRP、ポストアンプル
/同期データブロックRS2などで構成されている。ま
た、前記制御命令データブロックRC及びアドレス&デ
ータブロックRDは、リード命令データRC1とアドレ
スデータRD1、及び書込みデータRC2とアドレスデ
ータRD1と書込みデータRD2で構成されている。
【0126】また、前記送信信号41Bは、図42Bに
示すように、プリアンプル/同期データブロックTS
1、制御命令データブロックAC、読出しデータブロッ
クTR、パリティデータブロックTP、ポストアンプル
/同期データブロックTS2で構成されている。
【0127】そして、リーダー/ライター1310側か
らキャリアを送信すると、これを受信したデータキャリ
アIC1306側からパワーONセット信号と初期出力
(IDなど)を送信した後、受信待ちの状態となる。す
ると、リーダー/ライター1310側においては、受信
待ち許容時間Tが経過する前に、受信モード要求と命令
を送信し、データキャリアIC1306側では、受信処
理をした後、応答を送信し、受信待ち状態となる。した
がって、この応答がリーダー/ライター1310側で受
信されて、制御装置/システム1311がゲート開閉装
置1312を制御することにより、ゲート開閉装置13
12が開動作する。したがって、この腕時計1301を
ゲート開閉装置1312の通過を予め許可されている者
が腕に装着しておくことにより、チェックインが可能と
なる。
【0128】この腕時計1301にあっては、キャリア
側アンテナコイル1307を有するデータキャリアモジ
ュール1305がリストバンド1304に設けられてい
るので、時計本体1302を金属製などの導電性材料と
しても、リーダー/ライター1310との交信に支障が
なく、時計本体1302の装飾性やデザインの多様性を
図ることができる。また、任意の時計本体1302に、
本実施の形態のデータキャリアモジュール1305が装
填されたリストバンド1304を係着すれば、腕時計1
に随時電子パス機能を付加することができる。また、他
のデータキャリアモジュール1305が装填されたリス
トバンド1304と交換すれば、腕時計1301におけ
るID Tagの機能変更も可能となる。
【0129】(第14の実施の形態)図43A、43
B、43Cは、本発明の第14の実施の形態を示すもの
である。すなわち、43Aに示す腕時計1301の時計
本体1302及び一方のリストバンド1303は前述し
た図38に示した実施の形態と同様の構成であるが、時
計本体1302の他方のかん又部1391には、介装部
材1340が係止されている。この介装部材1340
は、樹脂製であって、図43Cに示すように、内部には
前記データキャリアIC1306とデータキャリア側ア
ンテナコイル1307とで構成されるデータキャリアモ
ジュール1305が内蔵されている。また、この介装部
材1340の一端部には先かん部1341が形成され、
他端部にはかん又部1342が形成されている。そし
て、この介装部材1340は、先かん部1341に挿通
されたバネ棒1313にて時計本体1302のかん又部
1391に係止されているとともに、かん又部1342
に樹脂製のリストバンド1304がバネ棒1313によ
り係止されている。
【0130】また、図43Bに示す腕時計1401の時
計本体1402は形状が矩形ではあるが機能的には、前
述した実施の形態と同様であり、一方のリストバンド1
401は金属製である。また、介装部材1340は図4
3Aのものと同一であり、他端部のかん又部1342に
は金属製のリストバンド1404がバネ棒1313によ
り係止されている。
【0131】すなわち、この実施の形態においては、デ
ータキャリアモジュール1305が樹脂製の介装部材1
340に内蔵されていることから、図43Bに示すよう
にリストバンド1303、1304を金属製としても、
前記リーダー/ライター1310との交信に支障がな
く、時計本体1402ばかりでなくリストバンド130
3、1304の装飾性やデザインの多様性を図ることが
できる。また、図43Aに示すように、好みに応じて樹
脂製のリストバンド1303、1304を装着すること
もできるし、既存の腕時計1301、1401に介装部
材1340を介在させてリーダー/ライター1310と
の交信機能を付加させることができるばかりでなく、不
要となった場合には介装部材1340を除去して、リス
トバンド1304、1404を直接時計本体1302、
1402に係着させることにより、通常の腕時計に復帰
させることも可能となる。
【0132】(第15の実施の形態)図44A、44B
は、本発明の第15の実施の形態を示すものである。図
44Aに示す腕時計1501は、前述した図43Bに示
したものと同一構造であるが、リストバンド1403の
先かん部1405と、リストバンド1404の先かん部
1406とはともにバネ棒1313により、時計本体2
の各かん又部1391に係止されている。一方のリスト
バンド1404には、モジュールユニット1550がリ
ストバンド1404の長手方向に移動自在であり、か
つ、着脱自在に装着されている。このモジュールユニッ
ト1550は、樹脂製であって両側部に裏面垂直方向に
突出する一対のガイド1551、1551が一体的に形
成されているとともに、ガイド1551、1551の先
端部には相対向する方向に突出するストッパー155
2、1552が形成されており、このストッパー155
2、1552とモジュールユニット1550の裏面間で
リストバンド1404を挾持している。
【0133】モジュールユニット1550の内部には、
スペース1553が形成されており、このスペース15
53内に、前記実施の形態と同様のデータキャリアIC
1306とデータキャリア側アンテナコイル1307と
で構成されるデータキャリアモジュール1305が内蔵
されている。したがって、この実施の形態によれば、モ
ジュールユニット1350がリストバンド1404の長
手方向に移動可能であるので、データの交信が良好な位
置にモジュールユニット1350を移動させて、適宜リ
ーダー/ライター1310との交信を確実に行わせるこ
とができる。
【0134】(第16の実施の形態)図45は、本発明
の第16の実施の形態にかかる腕時計1601示すもの
である。すなわち、時計本体1602の外周部には、複
数のキー1621が配置されている。時計本体1602
の内部には、時計部1660及び表示部1614が配置
されているのみならず、データキャリアIC1306が
配置されている。このデータキャリアIC1306は、
一対の固定端子1655、1655を介して、かん又部
1620から外部に平行に突出する一対の接続用端子1
656、1656に接続されている。なお、接続用端子
1656、1656は、周囲に配置された絶縁部材16
57、1657により時計本体1602と絶縁されてい
る。また、時計本体1602のかん又部1620に接続
されている樹脂製のリストバンド1604には、データ
キャリア側アンテナコイル1307が内蔵されており、
このデータキャリア側アンテナコイル1307の両端部
は、リストバンド1604内に内蔵された固定端子16
58、1658に接続されている。そして、この固定端
子1658、1658に前記接続端子1656、165
6の先端部が接触している。したがって、データキャリ
ア側アンテナコイル1307は、時計本体1602の外
部にて樹脂製のリストバンド1604内に内蔵されてい
ることから、時計1601本体1602を金属製として
も、リーダー/ライター1310との交信に支障はな
い。
【0135】図46は、前記データキャリアモジュール
1305とリーダー/ライター1310、及び時計部1
660の構成を示すブロック図である。同図において、
リーダー/ライター1310とデータキャリアモジュー
ル1305の構成は図39に示した実施の形態と同様で
あるが、データキャリアIC1306のメモリー132
5は、ユーザー読出し禁止エリア1361とユーザー読
出し許容エリア1362を有し、データキャリア制御部
1323はユーザー認証部1363を有している。ま
た、時計部1660は、時計制御部1661を有し、こ
の時計制御部1661に所定周波数のクロック信号を生
成する発振器1662、前記キー1621、前記表示部
1614に表示データを出力する表示出力部1664、
スピーカ等で構成される報知出力部1665、及びメモ
リー1666が接続されている。このメモリー1666
には、ユーザー認証用データ1667とユーザー読み出
しデータ1668とが記憶されている。
【0136】すなわち、この第16の実施の形態におい
ては、電子通貨や電子決済などに用いられることにより
高いセキュリティを要するデータキャリアIC1306
を時計本体1602の内部に配置することによりセキュ
リティを確保している。また、データキャリア制御部1
323を時計制御部1661に接続させることにより、
セキュリティを損なわずに、残高や残回数、利用履歴な
ど、データキャリアIC1306内に記憶されたシステ
ムの利用状況のみを時計部1660側から読み出し可能
とし、データキャリアIC1306側では時計部166
0の入力部1663やメモリー1666、あるいは電源
を使用可能に構成されている。このため、データキャリ
アIC1306のメモリー1666に、時計部1660
側からの読み出しが可能なユーザー読出し許容エリア1
362を設ける一方、読み出しが不可能なユーザー読出
し禁止エリア1361を設けてセキュリティを確保して
いる。
【0137】また、時計部1660とデータキャリアI
C1306との接続部であるデータキャリア制御部13
23にユーザー認証部1363を設け、このユーザー認
証部1363で認証OKの場合以外は、アクセスできな
い構成とすることによっても、セキュリティを確保する
ようにしている。したがって、ユーザー認証部1363
は、正当なユーザーの認証用に、デバイス識別番号、製
造シリアル番号、ユーザー暗証などの照合回路若しくは
暗号/復号回路などを内蔵する。
【0138】また、時計部1660のメモリー1666
には、前記ユーザー認証部1363での認証に必要なユ
ーザー認証用データ1667が格納されているととも
に、認証後データキャリアIC1306側から読み出し
たユーザー読み出しデータが格納され、このユーザー読
み出しデータが表示出力部1664を介して、表示部1
614に出力された表示される。したがって、データキ
ャリアIC1306内のセキュリティ機能を変更した
り、他の外部装置を接続することなく、セキュリティを
確保しつつ時計部1660でデータキャリアIC130
6内のデータを視認することができる。
【0139】なお、時計部1660からはデータキャリ
アIC1306のメモリー1325の各エリア136
1、1362を直接指定せず、認証とともに情報要求
(残高、残回数、有効回数、利用履歴、所有者情報の照
会など)のコマンドのみデータキャリアIC1306に
送り、データキャリアIC1306がこれに応答して、
認証成功の場合のみユーザー読出し許容エリア1362
の情報を読み出して出力する構成としてもよい。
【0140】(第17の実施の形態)図47及び図48
は、本発明の第17の実施の形態を示すものである。図
47に示すように、本実施の形態においては、腕時計1
701の時計本体1702内に、データキャリアIC1
306と、このデータキャリアIC1306に接続され
たデータキャリア側アンテナコイル1307とで構成さ
れたデータキャリアモジュール1305が配置されてお
り、他の構成は図37に示した実施の形態と同様であ
る。
【0141】また、本実施の形態にかかるシステム構成
は、図48に示すように、前記腕時計1701と、非接
触データキャリア用リーダー/ライター1770とで構
成されており、このリーダー/ライター1770は、制
御装置/システム1780を介してゲート開閉装置17
81に接続されている。
【0142】図示のように腕時計1701のデータキャ
リアモジュール1305は、データキャリア側アンテナ
コイル1307の両端部に接続されたコンデンサ176
0を有するともに、AC/DCコンバータ1761、ク
ロック再生部1762、復調部1763、及び復号部1
764を有している。AC/DCコンバータ1761で
整流された電流は、電源制御部1765を介してデータ
キャリア制御部1766に与えられ、さらに、データキ
ャリア制御部1766には、クロック再生部1762で
再生されたクロック、及び復号部1764で復号された
データが入力される。データキャリア制御部1766
は、これら各部から入力されるデータ等に基づき、メモ
リー1767に記憶されているデータを符号化部176
8に供給し、この符号化部1768で符号化されたデー
タは変調部1769で変調されて、データキャリア側ア
ンテナコイル1307に送出されるように構成されてい
る。
【0143】一方、リーダー/ライター1770は、リ
ーダー/ライター側アンテナコイル1308の一端にコ
ンデンサ1772を介して接続されたアンテナ駆動回路
1773と復調部1774とを有している。この復調部
1774で復調された信号は、フィルター&増幅部17
75にてフィルタリングされるとともに増幅され、復号
部1776でデータに復号されて前記制御装置/システ
ム1780に供給される。また、この制御装置/システ
ム1780からの制御信号は、符号化部1777で符号
化され、変調部1778で変調されてアンテナ駆動回路
1773に供給される。アンテナ駆動回路1773は、
発振部1779から出力される所定周波数のクロック
と、変調部1778で変調された信号とに基づき、リー
ダー/ライター側アンテナコイル1308を駆動するよ
うに構成されている。
【0144】したがって、本実施の形態のように、腕時
計1701の時計本体1702内にデータキャリアモジ
ュール1305を配置した構成であっても、前述の図3
9に示した実施の形態と同様に、この腕時計1701を
ゲート開閉装置1781の通過を予め許可されている者
が腕に装着しておくことにより、チェックインが可能と
なる。
【0145】尚、この場合、データキャリア側アンテナ
コイル1307の実装構造は、上記第1の実施の形態〜
第12の実施の形態に記載されているのが望ましい。
【0146】(第18の実施の形態)図49は、本発明
の第18の実施の形態における前記データキャリアモジ
ュール1305とリーダー/ライター1770、及び時
計部1890の構成を示すブロック図である。
【0147】同図において、リーダー/ライター177
0とデータキャリアモジュール1305の構成は図48
に示した実施の形態と同様であるが、データキャリアI
C1306のメモリー1767は、ユーザー読出し禁止
エリア1791とユーザー読出し許容エリア1792と
を有しており、データキャリア制御部1766はユーザ
ー認証部1793を有している。
【0148】一方、時計部1890は、前述の図15に
示した時計用LSI基板421と、それに実装された他
のディバイス、前記LCDパネル423及び前述の図1
6に示したキー(操作ボタン)410とによって構成さ
れるものであって、時計制御部1891を有し、この時
計制御部1891に所定周波数のクロック信号を生成す
る発振器1892、前記キー(操作ボタン)10等で構
成される入力部1893、前記LCDパネル423に表
示データを出力する表示出力部1894、スピーカ等で
構成される報知出力部1895、及びメモリー1896
が接続されている。このメモリー1896には、ユーザ
ー認証用データ1897とユーザー読み出しデータ18
98とが記憶されている。
【0149】すなわち、この第12の実施の形態におい
ては、電子通貨や電子決済などに用いられるような高い
セキュリティを要するデータキャリアIC1306を時
計本体の内部に配置することによりセキュリティを確保
している。
【0150】また、データキャリアモジュール1305
を時計制御部1891に接続させることにより、セキュ
リティを損なわずに、残高や残回数、利用履歴など、デ
ータキャリアIC1306内のRF−IDシステムの利
用状況の一部のみを時計部1890側から読み出し可能
とし、データキャリアIC1306側では時計部189
0の入力部1893やメモリー1896、あるいは電源
を使用可能に構成されている。このため、データキャリ
アIC1306のメモリー1767に、時計部1890
側からの読み出しが可能なユーザー読出し許容エリア1
792を設ける一方、読み出しが不可能なユーザー読出
し禁止エリア1791を設けてセキュリティを確保して
いる。
【0151】また、時計部1890とデータキャリアI
C1306との接続部であるデータキャリア制御部17
66にユーザー認証部1793を設け、このユーザー認
証部1793で認証OKの場合以外は、アクセスできな
い構成とすることによっても、セキュリティを確保する
ようにしている。したがって、ユーザー認証部1793
は、正当なユーザーの認証用に、デバイス識別番号、製
造シリアル番号、ユーザー暗証などの照合回路若しくは
暗号/復号回路などを内蔵する。また、時計部1890
のメモリー1896には、前記ユーザー認証部1793
での認証に必要なユーザー認証用データ1897が格納
されているとともに、認証後データキャリアIC130
6側から読み出したユーザー読み出しデータが格納さ
れ、このユーザー読み出しデータが表示出力部1894
を介して、LCDパネル423に出力され表示される。
したがって、データキャリアIC1306内のセキュリ
ティ機能を変更したり、他の外部装置を接続することな
く、セキュリティを確保しつつ時計部1890でデータ
キャリアIC1306内のデータを視認することができ
る。
【0152】なお、時計部1890からはデータキャリ
アIC1306のメモリー1767の各エリア179
1、1792を直接指定せず、認証とともに情報要求
(残高、残回数、有効回数、利用履歴、所有者情報の照
会など)のコマンドのみデータキャリアIC1306に
送り、データキャリアIC1306がこれに応答して、
認証成功の場合のみユーザー読出し許容エリア1792
の情報を読み出して出力する構成としてもよい。
【0153】(第19の実施の形態)図50は、本発明
の第19の実施の形態を示すものである。すなわち、図
43Bに示した実施の形態と同様に、本実施の形態にか
かる腕時計1901の時計本体1902及びリストバン
ド1303、1304は金属製であって、時計本体19
02の他方のかん又部1941には、樹脂製の介装部材
1940が係止されている。時計本体1902の外周部
には、複数のキー1921が配置されている。時計本体
1902の内部には、時計部1660及び表示部161
4が配置されているのみならず、データキャリアIC1
306が配置されている。このデータキャリアIC13
06は、一対の固定端子1655、1655を介して、
かん又部1941から外部に平行に突出する一対の接続
用端子1656、1656に接続されている。なお、接
続用端子1656、1656は、周囲に配置された絶縁
部材1657、1657により時計本体1902と絶縁
されている。また、前記介装部材1940には、データ
キャリア側アンテナコイル7130が内蔵されており、
このデータキャリア側アンテナコイル1307の両端部
は、介装部材1940内に配置された固定端子165
8、1658に接続されている。そして、この固定端子
1658、1658に前記接続端子1656、1656
の先端部が接触している。したがって、データキャリア
側アンテナコイル1307は、時計本体1902の外部
にて介装部材1940に内蔵されていることから、時計
本体1902やリストバンド1304を金属製として
も、リーダー/ライター1310との交信に支障はな
い。
【0154】(第20の実施の形態)図51A、図51
B及び図52は、本発明の第20の実施の形態を示すも
のである。すなわち、同図に示す腕時計2001の時計
本体2002及びリストバンド1303、1304は金
属製であって、図43Bに示した実施の形態と同様に、
時計本体2002の他方のかん又部2041には、樹脂
製の介装部材2040が係止されている。時計本体20
02の外周部には、複数のキー2021が配置されてい
る。時計本体2002の内部には、時計部1660及び
表示部1614が配置され、時計部1660は3個の固
定端子1655を介して、かん又部2014から外部に
平行に突出する3本の接続用端子1656に接続されて
いる。なお、各接続用端子1656は、周囲に配置され
た絶縁部材1657により時計本体2002と絶縁され
ている。また、前記介装部材2040には、データキャ
リアIC1306とデータキャリア側アンテナコイル1
307とで構成されるデータキャリアモジュール130
5が内蔵されおり、データキャリアモジュール1305
は、介装部材2040内に配置された3個の固定端子1
658に接続されている。そして、この各固定端子16
58に前記各接続端子1656の先端部が接触してい
る。したがって、データキャリア側アンテナコイル13
07は、時計本体2002の外部にて介装部材2040
に内蔵されていることから、時計本体2002やリスト
バンド1304を金属製としても、リーダー/ライター
1310との交信に支障はない。また、時計部1660
を介して、時計用の入出力部や電源などを、データキャ
リアモジュール1305と兼用することができ、データ
キャリアモジュール1305が内蔵された介装部材20
40と時計本体2002とを各々個別に交換することも
可能となる。
【0155】なお、図52は、本実施の形態における前
記データキャリアモジュール1305とリーダー/ライ
ター1310、及び時計部1660の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、リーダー/ライター1
310、データキャリアモジュール1305、及び時計
部1610の構成は前述の図49に示した実施の形態と
同様である。そして、データキャリアモジュール130
5のユーザー認証部1363が前記接続用端子1656
を介して時計部1660の時計制御部1661に接続さ
れている。
【0156】(第21の実施の形態)図53は、本発明
の第21の実施の形態のシステム構成を示すものであ
る。図に示すように、本システムを構成する腕時計21
01は、時計本体2102と、この時計本体2102の
両端部に係止された樹脂製のリストバンド2103、2
104とで構成されており、一方のリストバンド210
4には、データキャリア側アンテナコイル1307が配
設されている。また、時計本体2102には、データキ
ャリア側アンテナコイル1307に接続されたデータキ
ャリアIC1306と、このデータキャリアIC130
6に接続された制御部2105及びこの制御部2105
に各々接続された表示出力部2106と身体装着センサ
or生体情報センサ2107が設けられている。身体装
着センサor生体情報センサ2107は、体温を検出す
る温度センサや脈拍を検出する脈拍センサであって、こ
の身体装着センサor生体情報センサ2107からの信
号により、制御部2105が腕時計の装着を検出するよ
うに構成されている。なお、リーダー/ライター側アン
テナコイル1308からゲート開閉装置1312までの
システム構成は、図37に示した実施の形態と同様であ
る。
【0157】かかる本実施の形態において、図54に示
すように、身体装着センサor生体情報センサ502か
らの出力信号54Aは、この腕時計2101がユーザー
の身体(腕)に装着されていない身体非装着時にはロウ
レベルであり、身体装着中においてはハイレベルとな
る。また、制御部2105は、所定周期のクロック信号
(54B)を生成する。すると、データキャリアIC1
306は、身体装着センサor生体情報センサ2107
からの出力信号54Aがハイレベルに変化した時点のク
ロック信号54Bからロウレベルに変化した時点のクロ
ック信号54Bまでの間、ONとなってデータキャリア
制御ストローブ信号54Cを生成する。そして、この
間、リーダー/ライター1310側からの定期的な送信
信号54Dを受信するとともに、この送信信号54Dに
対応するデータキャリアIC側の応答/送受信処理54
Eを実行する。
【0158】つまり、この実施の形態においては、腕時
計2101の身体への装着が検知されている間は、定期
的に待ち受け受信して、リーダー/ライター1310か
らの電磁波や電磁界の信号を受けたときのみID Ta
gとして正常に応答作動し、装着中でないことが検知さ
れているときには、リーダー/ライター1310からの
信号受けても、動作しないように制御する。よって、腕
時計2101を身体に装着していない時や紛失時に、動
作することがなく、これによりセキュリティを確保する
ことができるのみならず、電力消費を防止することがで
きる。
【0159】(第22の実施の形態)図55は、本発明
の第22の実施の形態のシステム構成を示すものであ
る。この実施の形態のシステム構成は、前記図53に示
した実施の形態における身体装着センサor生体情報セ
ンサ2107に代わって、傾斜センサ2207が設けら
れている。この傾斜センサ2207は、傾斜や回転が可
能な永久磁石とリードスイッチ(若しくは磁気センサ)
とを組み合わせたセンサ、あるいはカプセルや球状の小
形筐体の内壁に対向電極などの導通スイッチを設け、筐
体内に金属ボールや電導性液体を封じたセンサなどで構
成される。したがって、この傾斜センサ2207によ
り、腕時計2101を装着した腕の姿勢角度や、腕時計
2101の位置が一定角度に傾斜しているか否かを検知
可能に構成されている。
【0160】かかる本実施の形態において、図56に示
すように、傾斜センサ2207は一定角度に一定時間以
上傾斜している状態を検出すると、所定のタイミングで
傾斜センサ検出信号56Aを出力する。すると、データ
キャリアIC1306は、傾斜センサ検出信号56Aの
出力タイミング毎にt1間隔でONとなって、データキ
ャリア制御ストローブ信号56Bを生成する。そして、
この間においてのみ、リーダー/ライター1310側か
らの定期的な送信信号56Cを受信するとともに、この
送信信号56Cに対応するデータキャリアIC側の応答
/送受信処理56Dを実行する。
【0161】つまり、この実施の形態においても、腕時
計2101がユーザーの身体に装着されて一定角度の範
囲に傾斜した姿勢のときのみ、あるいは、一定の傾斜位
置になった後一定時間のみ、ID Tagとして動作
し、そうでないときには自動的に動作を中止するか、リ
ーダー/ライター1310からの信号を受けても応答し
ないように制御される。したがって、リーダー/ライタ
ー側アンテナコイル1308に対して、腕時計1やデー
タキャリア側アンテナコイル1307が一定の姿勢や傾
斜位置の場合にのみ作動して、確実に通信動作する。ま
た、不自然な姿勢や位置の場合は、不使用と判断するこ
とができ、これによりセキュリティを確保しかつ誤動作
を防止することができる。
【0162】(第23の実施の形態)図57及び図58
は、本発明の第23の実施の形態を示すものである。図
57に示すように、本実施の形態は、腕時計2301
と、第1システム2311及び第2システム2322で
構成される。腕時計2301は、メタル製の時計本体2
302と、この時計本体2302の両端部に係止された
樹脂製のリストバンド2303、2304とで構成され
ており、一方のリストバンド2304には、データキャ
リア側アンテナコイル1307が配設されている。
【0163】時計本体2302内には、順次接続された
表示部2305、時計部2306、第1データキャリア
IC2307及び第2データキャリアIC2308が配
置されている。第1データキャリアIC2307及び第
2データキャリアIC2308は、ともにデータキャリ
ア側アンテナコイル1307に接続されている。
【0164】前記第1システム2311と第2システム
2322とは、制御内容的には同一であって、前記実施
の形態と同様に、リーダー/ライター側アンテナコイル
1308、リーダー/ライター1310、制御装置/シ
ステム1311及びゲート開閉装置1312で構成され
ている。但し、第1システム2311と第2システム2
322の搬送周波数は異なり、例えば第1システム23
11の搬送周波数は125KHzであり、第2システム
2322の搬送周波数は13.56MHzである。
【0165】また、図58に示すように、前記第1デー
タキャリアIC2307と第2データキャリアIC23
08も、回路的には同一構成であって、図46に示した
実施の形態と同様の回路構成である。但し、第1データ
キャリアIC2307と第2データキャリアIC230
8搬送周波数は異なり、例えば第1データキャリアIC
2307の搬送周波数は125KHzであり、第2デー
タキャリアIC2308の搬送周波数は13.56MH
zである。また、時計部2306も図46に示した実施
の形態と同様の回路構成であり、時計部2306内の時
計制御部1616からの制御信号が、各データキャリア
IC2307、2308内のデータキャリア制御部13
23に与えられるようになっている。
【0166】したがって、時計制御部1616からの制
御信号によって、各データキャリアIC2307、23
08内のデータキャリア制御部1323を制御すること
により、搬送周波数の異なる第1システム2311と第
2システム2322との間で送受信を行うことができ
る。よって、単一の腕時計2301を携帯することのみ
により、複数のシステムとの送受信が可能となる。無
論、より多数のデータキャリアICを内蔵することによ
り、より多種類のシステムに対して、同一の腕時計を使
用することが可能となる。
【0167】(変形例その1)なお、この実施の形態に
おいては、データキャリア側アンテナコイル1307を
一方のリストバンド2304に配置するようにしたが、
図59に示すように、データキャリア側アンテナコイル
1307を時計本体2302内に配置するようにしても
よい。
【0168】尚、この場合データキャリア側アンテナコ
イル1307の時計本体への実装構造は、上記第1の実
施の形態〜第12の実施の形態に記載されるようなもの
が望ましい。
【0169】(変形例その2)また、この実施の形態に
おいては、単一のデータキャリア側アンテナコイル13
07のみを設け、第1データキャリアIC2307と第
2データキャリアIC2308とで、データキャリア側
アンテナコイル1307を共用するようにしたが、図6
0に示すように、第1データキャリアIC2307と第
2データキャリアIC2308とに各々接続された個別
のデータキャリア側アンテナコイル1307、1307
を設けるようにしてもよい。この場合、図示のように、
各データキャリア側アンテナコイル1307、1307
を個別に各リストバンド2303、2304に配置する
ことが好ましい。
【0170】(変形例その3)また、単一のデータキャ
リア側アンテナコイル1307のみを用いる場合、図6
1に示しような回路構成とすることもできる。この変形
例において、時計部1660は、図46に示した実施の
形態と同様の回路構成である。また、データキャリアI
C2309は、メモリー1371の構成と分周回路及び
マッチング回路1372を有する点のみにおいて、図4
6に示した実施の形態と異なっている。すなわち、メモ
リー1371は、図46に示した実施の形態と同様のユ
ーザー読出し禁止エリア2361とユーザー読出し許容
エリア2362を有するのみならず、変復調設定エリア
1373を有している。また、分周回路及びマッチング
回路1372は、異なるシステムに対応するような周波
数帯の搬送波を生成手段を形成するものであって、デー
タキャリア制御部1323に接続されているとともに、
変調部1327、クロック再生部1320、及び復調部
1321に接続されている。
【0171】かかる構成において、ユーザーが予めキー
1621を操作して複数種のシステムの搬送周波数を入
力すると、この入力された複数の搬送周波数がメモリー
1371の変復調設定エリア1373に記憶される。デ
ータキャリア制御部1323は、この変復調設定エリア
1373に記憶されている周波数を読み出して、分周回
路及びマッチング回路1372に供給し、分周回路及び
マッチング回路1372は、当該周波数の信号を変調部
1327、クロック再生部1320、及び復調部132
1に出力する。したがって、変復調設定エリア1373
に記憶された搬送周波数のシステムからの信号を復調部
1321で復調し、あるいは当該システムへの信号を変
調部1327で変調して、送受信を行うことができる。
つまり、この変形例によれば、変調設定エリア1373
に記憶させた複数種の周波数に対応する複数種のシステ
ムとの交信が可能となる。
【0172】なお、第23の実施の形態においては、一
つあるいは二つのアンテナコイルの周波数を、複数のR
F−IDシステムに適用できるように制御するようにし
たが、ループ状のアンテナコイルを用いて無線によるデ
ータ通信を行なえるシステムであれば、構内/広域ペー
ジングシステムにも適用できる。
【0173】図62〜図74は、本発明の第24〜第2
9の実施の形態を示すものであり、データキャリア機能
付き腕時計を利用した、各種ネットワークシステム、電
子取引等のサービスを示すものである。以下、各実施の
形態について詳述する。
【0174】(第24の実施の形態)図62は、本発明
の第24の実施の形態のシステム構成を示すものであ
る。図に示すように、本システムは、腕時計2401
と、非接触式ICカード(IDTag)2480、及び
リーダー/ライター装置2483とで構成されている。
腕時計2401は、時計本体2402と、この時計本体
2402の両端部に係止されたリストバンド2403、
2404とで構成されており、一方のリストバンド24
04にはデータキャリア側アンテナコイル1307が配
設されている。また、時計本体2402は、データキャ
リア側アンテナコイル1307に接続された読取り専用
リーダー部2470、時計制御部2471、及び表示出
力部2472及び図示しない表示部等を備えている。
【0175】非接触式ICカード2480(ID Ta
g)は、前記データキャリア側アンテナコイル1307
と誘導電磁界又は電磁波により交信するデータキャリア
側アンテナコイル2481とデータキャリア用IC24
82とを備えている。また、リーダー/ライター装置2
483は、非接触式ICカード(ID Tag)248
0のデータキャリア側アンテナコイル2481と誘導電
磁界又は電磁波により交信するリーダー/ライター側ア
ンテナコイル1308を備えている。このリーダー/ラ
イター側アンテナコイル1308は、一端を接地されて
いるとともに、他端をリーダー/ライター1310に接
続され、このリーダー/ライター1310は、システム
1311を介してゲート開閉装置1312に接続されて
いる。
【0176】したがって、この実施の形態においては、
図63に示すように、非接触式ICカード2480(I
D Tag)をポケット等に携帯しておくことにより、
ゲート開閉装置1312を自動開閉させるID Tag
の機能や電子通貨データを発生させることができ、さら
にシステム利用者が腕時計2401を腕に装着し、非接
触式ICカード(ID Tag)2480を腕時計20
41に近づければ、非接触式ICカード2480(ID
Tag)と、腕時計2041とで誘導電磁波による交
信が自動的に行なわれ、図示するようにとデータキャリ
ア用IC2482に記憶された利用履歴等が腕時計24
01の表示出力部2472に表示される。
【0177】したがって、システム利用者はシステムの
利用状況等を容易に確認することが可能となる。
【0178】なお、腕時計2401の具体的構成につい
ては、前記各実施の形態に示した構成を適宜採用すれば
よい。なお、図64に示すように、データキャリア側ア
ンテナコイル1307を時計本体2402内に配置する
ようにしてもよい。
【0179】この場合データキャリア側アンテナコイル
1307の時計本体2402への実装構造は、上記第1
の実施の形態〜第12の実施の形態に記載されるような
ものが望ましい。
【0180】(第25の実施の形態)図65は、本発明
の第25の実施の形態のシステム構成を示すものであ
る。図に示すように、本システムは、腕時計2501
と、リーダー/ライター装置2587とで構成されてい
る。腕時計2501は、時計本体2502と、この時計
本体2502の両端部に係止されたリストバンド250
3、2504とで構成されており、一方のリストバンド
部又はバンド取付部2505にはデータキャリア側アン
テナコイル1307が配設されている。また、時計本体
2502は、データキャリア側アンテナコイル1307
に接続された無線送受信部2573が設けられており、
無線送受信部2573はデータキャリア/時計制御部2
574に接続されている。また、このデータキャリア/
時計制御部2574には、表示出力部2572とIrD
A規格に準拠した赤外線データ通信(以下、IrDA
(Infrared Data Associatio
n)と称す)方式用の送受光部2575とが接続されて
いる。
【0181】リーダー/ライター装置2587は、前記
腕時計2501のデータキャリア側アンテナコイル13
07と誘導電磁界又は電磁波により交信するリーダー/
ライター側アンテナコイル1308を備えるとともに、
前記腕時計2501の送受光部2575とIrDA方式
によりデータ通信する送受信部2584を備えている。
そして、リーダー/ライター側アンテナコイル1308
は、一端を接地されているとともに他端をRF−IDシ
ステム用リーダー/ライター2586に接続され、送受
信部2584はIrDA用リーダー/ライター2585
に接続されている。また、RF−IDシステム用リーダ
ー/ライター2586とIrDA用リーダー/ライター
2585とは、LAN2599を介して、制御装置/シ
ステム1311とゲート開閉装置1312に接続されて
いる。
【0182】したがって、かかる第25の実施の形態に
よれば、誘導電磁界や電磁波による交信のみならず、赤
外線によるデータ通信も可能となり、図66に示したよ
うな多種多様なシステムへの使用が可能となる。
【0183】例えば、多種多様なデータ通信方式が混在
したサイバーモール等のネットワークを管理するシステ
ムにおいて、ネットワークサーバに構築される制御装置
/システム1311と、この制御装置/システム131
1に接続されているIrDA方式の情報送信器orIr
DA方式のメッセージ表示器2588との間で、システ
ム利用者はこの制御装置/システム1311が記憶管理
する情報を検索、あるいは新規情報を登録する。
【0184】また、当該制御装置/システム1311に
接続され、市街地や観光地等に設置されたIrDA方式
のマルチメディア・キオスク2589に、地域情報、案
内情報、若しくはサービス情報等、当該制御装置/シス
テム1311が提供する情報源から所望の情報を読み出
してブラウザ表示させたり、情報交換を行う。
【0185】また、制御装置/システム1311が外部
にある電子決済システム(図示せず)と、RF−ID/
IrDA方式兼用自動販売機/券売機/充填機2590
とを接続管理することにより、これらのRF−ID/I
rDA方式兼用自動販売機/券売機/充填機2590を
利用してキャッシュレスで所望の商品等を購入する。
【0186】更に制御装置/システム1311に接続さ
れた上述のRF−IDシステム用自動改札ゲート259
1との交信によりシステム利用者は自動改札を行う等が
可能となる。
【0187】このように第25の実施の形態によれば、
システム利用者は、多種多様なデータ通信形態が混在す
るインフラストラクチャを備えるネットワークシステム
において、各データ形態に合わせた情報端末を持ち歩く
必要が無く、提供される各種情報サービスを、腕時計2
501を着用するのみで利用することができる。なお、
本実施の形態においても図67に示すように、データキ
ャリア側アンテナコイル1307を時計本体2502内
に配置するようにしてもよい。
【0188】この場合データキャリア側アンテナコイル
1307の時計本体への実装構造は、上記第1の実施の
形態〜第12の実施の形態に記載されるようなものが望
ましい。
【0189】(第26の実施の形態)図68は、本発明
の第26の実施の形態のシステム構成を示すものであ
る。図に示すように、本システムを構成する腕時計26
01は、時計本体2602と時計本体2602の両端部
に係止されたリストバンド2603、2604とで構成
されている。時計本体2602には、データキャリア側
アンテナコイル1307に接続されたデータキャリアI
C1306と、このデータキャリアIC1306に接続
された制御部2651及びこの制御部2651に各々接
続された表示出力部2672と通信機器接続インターフ
ェース2654とが設けられており、通信機器接続イン
ターフェース2654には接続端子部2655が接続さ
れている。
【0190】この接続端子部2655は、例えばセルラ
ーフォン、スマートフォン、PDA等の移動体通信端末
2656を用いて、システム2657の利用者が公衆電
話回線網(PSTN)に接続可能な無線データ通信ネッ
トワークシステム上の無線基地局2651とデータ通信
を行なうため、又は有線/無線モデムポートを装備した
通信機器2613と接続して上記無線データ通信ネット
ワークシステムとのデータ通信が可能である。
【0191】無線基地局2651は移動体通信ネットワ
ーク網2659、ネットワーク網2658を介してシス
テム2657に接続され、通信機器2613はネットワ
ーク網2612を介して前記システム2657に接続さ
れている。
【0192】したがって、かかる実施の形態によれば、
データキャリア側アンテナコイル1307及びデータキ
ャリアIC1306により、リーダー/ライター131
0側から受信したデータを移動体通信端末2656又は
通信機器2613によりシステム2657に送信するこ
とができる。あるいは、システム2657側からの非接
触式データキャリアのデータを移動体通信端末2656
又は通信機器1613を介して腕時計2601側で受信
して書き込み、これをデータキャリアIC1306及び
データキャリア側アンテナコイル1307を介して、リ
ーダー/ライター1310側に送信することもできる。
このような第26の実施の形態によれば、システム利用
者は、腕時計2601を着用するのみで、例えば、上記
無線データ通信ネットワークシステムが提供するサービ
ス(基本通話サービスやデータ通信サービス)におい
て、利用者の認証が必要な登録制サービスにおいて、利
用や更新手続きが容易になる。
【0193】無論、本実施の形態においても図69に示
すように、データキャリア側アンテナコイル1307を
時計本体2602内に配置するようにしてもよい。
【0194】この場合データキャリア側アンテナコイル
1307の時計本体への実装構造は、上記第1の実施の
形態〜第12の実施の形態に記載されるようなものが望
ましい。
【0195】(第27の実施の形態)図70は、本発明
の第27の実施の形態を示すものであり、インターネッ
ト上にSecure Electronic Tran
saction(以下SETと称す)という決済プロト
コル適用し、これに腕時計型のID Tagを用いた場
合の決済サービスシステムを示した図である。
【0196】すなわち、本システムにおいて腕時計27
01は、時計本体2702と、時計本体2702の両端
部に係止されたバンド2703、2704とで構成され
ている。
【0197】一方のリストバンド2704にデータキャ
リア側アンテナコイル1307が設けられ、時計本体2
702には、データキャリア側アンテナコイル1307
に接続された送受信部2714、この送受信部2714
に制御部2751を接続された入出力部2715、キー
2721、及び表示出力部2772が設けられている。
また、時計本体2702の図示しないROM等の不揮発
性メモリには、ブラウザ(インターネット閲覧用ソフト
ウエア)2716や上記SETに準拠するWallet
(ショッピングの決済指示を後述するマーチャントPO
Sに送信するためのソフトウエア)2717が予めイン
ストールされている。
【0198】また、認証制御部2718は、RF−ID
システムにおける利用者の認証のみだけでなく、この利
用者が既存のクレジットカード会員である場合、真正性
確認のためのカード番号を記憶するメモリを備え、この
メモリの機能は上述した各実施の形態におけるユーザー
認証用データメモリ1667に準じる。
【0199】一方、リーダー/ライター側アンテナコイ
ル1308を備えたリーダー/ライター1310には、
マーチャントPOS(Marchant POS)27
19が接続され、このマーチャントPOSは、インター
ネット2720を介して仮想商店街の各加盟店のマーチ
ャント・サーバ(Marchant Server)2
721に接続される。
【0200】このマーチャント・サーバ2721にはシ
ョッピングアプリケーション(ソフトウエア)272
2、及び上記SETに準拠した処理、及び利用者の証明
書管理処理を行うMerchant(ソフトウエア)2
723が予めインストールされており、商取引の発生の
際、マーチャント・サーバ2721はこれらのソフトウ
エアによって制御される。
【0201】また、マーチャント・サーバ2721は、
インターネット2724をSETGateway(上記
SET準拠のPayment Gateway)272
5を介して、POS専用回線で既存の決済システム27
26と接続されている。
【0202】すなわち、この実施の形態においては、時
計本体2702にブラウザ2716と、Wallet2
717と、真正性確認のためのクレジット番号データ、
暗証番号等、利用者に割り当てられた固有の情報記憶す
るメモリ(認証制御部2718)とを内蔵する。
【0203】そしてまず利用者は、仮想商店街の中の所
望の加盟店のURLをキー2721により入力し、腕時
計2701をリーダー/ライター側アンテナコイルにか
ざすと、腕時計2701は、リーダー/ライター側アン
テナコイル1308、リーダー/ライター1310、及
びマーチャントPOSを介して、HTTPによってイン
ターネット2720上のこの加盟店のマーチャントサー
バにアクセスする。
【0204】そして、アクセス要求された加盟店が、シ
ョッピングアプリケーション2722を起動して作成し
た商品情報等のデータを送信する。(データ通信方法に
ついては、RF−IDシステムを用いても良いが、HT
TPデータのデータ量が大きい場合、IrDA、有線/
無線によるデータ配信が好ましい。この場合、システム
構成は上記第25の実施の形態、第26の実施の形態に
準じる。)
【0205】表示出力部2772に表示された商品情報
等により取引可能な商品を閲覧した後、利用者が所望の
商品の購入をキー2721で選択指示すると、その後は
腕時計2701をリーダー/ライターにかざすだけで、
インターネットを利用した商取引が成立する。
【0206】すなわち、利用者が腕時計2701をリー
ダー/ライター側アンテナコイルにかざすと、選択され
た商品の識別番号を記憶したメモリ(制御部2751内
にある)から商品の識別番号を読出し、Walletに
よりSETに準拠した決済指示を作成し、データキャリ
ア側アンテナコイル1307からリーダー/ライター側
アンテナコイル1308、リーダー/ライター131
0、及びマーチャントPOSを介して、SET(決済プ
ロトコル)によってインターネット2720で仮想商店
街における各加盟店のマーチャーント・サーバー272
1に接続されてこれらの情報が送信される。
【0207】更にMerchant2723は、インタ
ーネット2724からSET Gateway2725
を中継してPOS専用回線の金融機関の既存決済システ
ム2726で認証や与信の確認を行ない、クレジットと
して決済される。無論、本実施の形態においても図71
に示すように、データキャリア側アンテナコイル130
7を時計本体2702内に配置するようにしてもよい。
【0208】この場合データキャリア側アンテナコイル
1307の時計本体への実装構造は、上記第1の実施の
形態〜第12の実施の形態に記載されるようなものが望
ましい。
【0209】(第28の実施の形態)図72は、本発明
の第28の実施の形態を示すものであり、第27の実施
の形態を基板に、ネットワークシステム上に展開する、
代金決済システム、電子決済システム、電子通貨支払シ
ステムに本発明を適用したものである。
【0210】すなわち、ID Tag機能を有する腕時
計2801は街角に設置され、認証、及び利用者と仮想
商店街の加盟店との商品取引を端末2830(端末の種
類は、PC、POS、ATM(CD)、街頭に設置され
たマルチメディア・キオスクが考えられるが、ネットワ
ーク接続機能を有し、RF−IDシステムを含むもので
あればこれに限定されない。)と接続、認証を行なう。
【0211】するとこの端末2830はインターネット
等の広域情報通信網(以下、W.W.W(World
Wide Web)と称する。)2831を介して、加
盟店2832のマーチャーント・サーバー2833に接
続される。
【0212】さらに、マーチャーント・サーバー283
3は再びてW.W.W2834を介して、金融機関28
35のゲートウェイ2836、金融ホスト(ネットワー
ク上のメインバンク)2837に接続される。
【0213】ここで、ネットワーク上において発生し、
暗号化されて受信した利用者と加盟店2832との商取
引に関連する情報に対し、金融ホストは、予め定められ
た公開鍵を使用して認証者を識別するための固有の情
報、加盟店のネットワーク上の登録情報、及び、売買情
報(金額)等を得る。
【0214】その後、これらの情報に基づいて、利用者
の銀行2840の預金口座から上記売買情報に基づく金
額データを読み出して、加盟店の銀行2839への振込
代行処理を行う(加盟店の銀行2839と利用者の銀行
2840とは口座番号が異なるだけで同一であってもよ
い。)。
【0215】前記腕時計2801は上記処理に対応する
様々なプログラム(機能)を内蔵する。
【0216】まず、RF−IDシステムに対応する送受
信インターフェース2841を備える(本発明の特徴と
してRF−IDシステムを用いたが、IrDA、Blu
etoothであってもよい)。
【0217】また、前記腕時計2801は、この送受信
インターフェース2841に接続され、ICチップ等で
構成された電子ウォレット制御部2842と、ROM等
の不揮発性メモリで構成され、この電子ウォレット制御
部2842に接続され、当該ネットワークおいて、クレ
ジット番号データ、預金口座番号データ、暗証番号等、
認証者本人であることを識別させるための固有情報を記
憶する本人認証部2843を備える。
【0218】更に電子ウォレット制御部2842は、ク
レジットシステム用電子決済機能2844、銀行口座用
電子決済機能2845、電子通貨処理機能2846、電
子小切手システム用処理機能2847、及び電子クーポ
ン処理機能2848を実行するプログラム(ソフトウェ
ア)を備え、図示されないが、夫々の機能に対応して、
前記商取引において発生した金額データを既存のネット
ワークを介して受取り、それを利用して、利用状況(預
金残高等)を記憶するメモリを備える。
【0219】このように第28の実施の形態では前述し
た第27の実施の形態と同様に、前記腕時計2801の
所有者(利用者)は、端末に設置されたリーダー/ライ
ター(不図示、詳細は第27の実施の形態に準じる。)
に前記腕時計2801をかざすだけで、端末2830を
介して、加盟店2832とのデータ通信(商取引)の決
済指示を行ない、更に、W.W.W2831,2834
を通じて金融機関2835側から得られる認証、及び与
信の確認得て、クレジットシステム用電子決済、銀行口
座用電子決済、電子通貨決済、電子小切手決済、及び電
子クーポン決済ができる。
【0220】(第29の実施の形態)図73は、本発明
の第29の実施の形態を示すものであり、外部から各種
サーバにアクセスするための認証システムに本発明を適
用したものである。
【0221】すなわち、本システムを構成する腕時計2
901は、時計本体2902と、時計本体2902の両
端部に係止されたリストバンド2903、2904とで
構成されている。
【0222】一方のリストバンド2904にデータキャ
リア側アンテナコイル1307が設けられ、時計本体1
902には、データキャリア側アンテナコイル1307
に接続された送受信部2914、この送受信部2914
に順次接続された制御部2951、本認証システムにお
ける処理プログラムを格納した通信処理実行プログラム
2960、通信接続制御部2961、及び入出力部29
15が設けられている。
【0223】一方、一端を接地されたリーダー/ライタ
ー側アンテナコイル1308の他端部は、無線送受信部
2963を介して通信接続装置orリモートアクセスサ
ーバー2964に接続されている。
【0224】通信接続装置orリモートアクセスサーバ
ー2964は、通信制御部2965、認証制御部296
6、通信接続制御部2987、ネットワーク接続部29
68を備えている。
【0225】ネットワーク接続部2968は、LAN2
973を介して、認証サーバー2969、各種サーバー
2970、2971、及びホストPC2972に接続さ
れている。
【0226】かかる実施の形態において、腕時計290
1は通信処理実行プログラム2960の内容に基づい
て、通信接続制御部2961を制御して、本人認証デー
タ部2962に格納されている、予め当該ネットワーク
において割り当てられた登録者番号データ等、固有の情
報に基づく本人認証データをデータキャリア側アンテナ
コイル1307から送信し、これをリーダー/ライター
側アンテナコイル1308が受信し、無線送受信部29
63を介して通信接続装置orリモートアクセスサーバ
ー2964がこの本人認証データを取り込む。
【0227】しかる後に、通信接続装置orリモートア
クセスサーバー2964はネットワーク接続部2968
にてLAN2973に接続し、認証サーバー2969に
格納されている登録者リスト(不図示)にある本人認証
データを取り込んで、認証制御部2966で前記本人認
証データと照合して、認証処理する。
【0228】そして、適正に認証処理が終了したなら
ば、通信接続装置orリモートアクセスサーバー296
4は各種サーバー2970、2971からデータを読み
出して、無線送受信部2963、リーダー/ライター側
アンテナコイル1308を介して、腕時計2901側に
送信する。
【0229】(データ量が大きい場合、RF−IDシス
テムのみでなく、IrDA、有線/無線データ通信シス
テムを兼用しても良い。)
【0230】腕時計2901は、各種サーバー297
0、2971から読み出したデータ受信/記憶/管理す
ることができる。無論、本実施の形態においても図74
に示すように、データキャリア側アンテナコイル130
7を時計本体2902内に配置するようにしてもよい。
【0231】この場合データキャリア側アンテナコイル
1307の時計本体への実装構造は、上記第1の実施の
形態〜第12の実施の形態に記載されるようなものが望
ましい。
【0232】なお、以上の実施の形態においては、主と
して腕時計にデータキャリアが内蔵されたものについて
説明したが、アクセサリーとして好適な形態を備えたデ
バイス、例えばペンダントのトップのように装飾性が高
い物品にデータキャリアを内蔵する場合でも良く、ま
た、その場合においては金属部材を使用してもRF−I
Dシステムにおいて、高いデータ通信機能を維持するこ
とができる。
【0233】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるデー
タ通信装置によれば、筐体が樹脂製であっても、これに
配置される金属製の環状部材と筐体の裏面側に設置され
る金属製の板状部材とにより、本来の腕時計本体の防水
性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境性に対す
る保証を維持することができる。
【0234】また、アンテナコイルは金属製の板状部材
から離れた位置に配置されることから、この板状部材や
金属製の環状部材により磁束が妨げられる割合を極めて
少なくすることができる。よって、本来の腕時計本体の
防水性(耐圧性)、耐衝撃性、堅牢性、及び耐環境性に
対する保証を維持することができる。
【0235】また、前記環状部材と前記板状部材との間
に前記アンテナコイルを固定するため切り欠き部を備え
た樹脂製の固定部材を有する函体構造により、環状部材
と板状部材との間に確実に固定することができる。よっ
て、ともに金属製である環状部材と板状部材により、磁
束が妨げられる割合を少なくすることができる。
【0236】また、筐体を腕に装着して好適な形状に
し、内部に前記アンテナコイルを固定する固定機構を設
けたベゼルを備えることにより、データ通信装置を腕に
装着して携帯することができ、置き忘れによるリスクを
解消することができる。
【0237】また、アンテナコイルがベゼルに固定され
ることにより、筐体内に金属部品が配置される場合であ
っても、これによる磁束への影響を少ないものにするこ
とができる。
【0238】また、筐体がアンテナコイルに生じた起電
力に対応して動作する回路部を更に備えることにより、
腕時計本体に適用した場合には、腕時計単体で回路部の
動作により種々の機能を発生させることができる。
【0239】しかも、前述のように、磁束への影響は少
ないので、アンテナコイルにより起電力を十分に発生さ
せて、回路部の確実な動作を確保することができる。
【0240】また、筐体の内部にそれぞれ異なる磁束の
時間的変化の周期性に対応するアンテナコイルを複数個
備えることにより、それぞれ使用周波数の異なるRF−
IDシステムのリーダー/ライター等、磁束の時間的変
化の周期性が異なる複数種の装置とのデータ通信が可能
となる。
【0241】また、筐体が磁束をその内部に導くための
磁性部材を備えることにより、アンテナコイルへの磁束
経路を確実に形成することができる。
【0242】また、この磁性部材が板状部材の一部を切
り欠いて形成されることにより、筐体の裏面側に設置さ
れる金属製の板状部材の一部を通過する磁束経路、つま
り筐体の裏面側から表面側に通り抜ける磁束経路を確保
することができ、これによりデータ通信性能を向上させ
ることができる。
【0243】また、前記磁性部材がアンテナコイルの内
周部に備えられることにより、アンテナコイルの内周部
を通り抜ける磁束経路を確保することができ、これによ
りデータ通信性能を一層向上させることができる。
【0244】また、筐体を腕に装着して好適な形状とし
て、表示部材により時刻情報を表示させるようにするこ
とにより、腕時計としての機能と、データ通信機能とを
併有させることができ、腕時計を腕に装着する感覚で違
和感なく携帯して、データ通信を行うこと可能となる。
【0245】また、表示部材を保護するための透明部材
を更に備え、環状部材をこの透明部材をこの筐体に固定
するための固定部材とすることにより、固定部材を有効
利用して、樹脂製である筐体の耐衝撃性、堅牢性を確保
することができる。
【0246】また、本発明にかかるリスト型電子機器に
よれば、起電力生成手段がリストバンド部に設けられて
いることから、リスト型電子機器本体を金属製などの導
電性材料で形成しても、外部から供給される磁束の時間
的変化により起電力を生じる起電力生成手段の動作に支
障がなく、リスト型電子機器本体の装飾性やデザインの
多様性を図ることができる。
【0247】しかも、起電力生成手段を機器本体に組み
込んだ場合のように磁束形成障害を考慮する必要がな
く、適宜の周波数帯の電磁誘導波を利用することができ
る。さらに、装置本体内に起電力生成手段が配置されな
いことから、実装の制約が大きくなってしまうことがな
く、起電力生成手段の大きさに応じて機器本体を大型化
する必要もない。
【0248】よって、現存の腕時計と同様の大きさでデ
ータ処理機能を備えたリスト型電子機器を達成し得る。
【0249】また、起電力に対応してデータ処理するデ
ータ処理手段と前記起電力生成手段を制御する制御手段
の少なくとも一方をリストバンド部に設けるようにした
ことから、機器本体に配置される部品点数が相対的に減
少し、機器本体を小型化しつつ時計機能及びデータ処理
機能を備えたリスト型電子機器を達成することができ
る。
【0250】また、起電力生成手段を当該リスト型電子
機器本体とリストバンド部とに着脱可能に接続させるよ
うにしたことから、このリスト型電子機器を時計機能を
併有するデータ通信装置として機能させたり、通常の腕
時計として機能させたりすることができる。
【0251】また、データ処理手段と制御手段の少なく
とも一方を当該リスト型電子機器本体に設けて、リスト
バンド部に設けられた起電力生成手段と電気的に接続す
るようにしたことから、起電力生成手段との電気的接続
を確保しつつ、リスト型電子機器本体のスペースを有効
利用して、データ処理手段や制御手段を実装しやすいよ
うに配置することができる。
【0252】また、本発明にかかるリスト型電子機器に
よれば、時刻情報を演算する演算手段とこの演算手段に
よる演算結果を表示する表示手段とにより、腕時計とし
ての機能を発生し、かつ、起電力生成手段、データ処理
手段及び制御手段により、データ通信装置としての機能
を発生することができる。
【0253】よって、腕時計としての機能とデータ通信
装置としての機能とを併有するリスト型電子機器するこ
とができる。
【0254】また、使用するデータを記憶し、これを読
み出して表示手段に表示させるようにしたことから、他
の外部装置を接続することなく、時刻情報を表示する表
示手段を利用してデータを表示することができ、これに
より使用するデータを随時視認することが可能となる。
【0255】また、読出し表示可能なデータと読出し表
示不可能なデータとを個別の記憶データ記憶手段に記憶
させておくようにしたことから、時刻情報を表示する表
示手段を利用してデータを表示することを可能にしつ
つ、データのセキュリティを確保することができる。
【0256】また、起電力生成手段をリストバンド部に
設けるようにしたことから、リスト型電子機器本体に設
けられる表示手段を大型化しても、外部から供給される
磁束の時間的変化により起電力を生じる起電力生成手段
の動作に支障がなく、よって、表示手段を大型化して、
表示されるデータの視認性を向上させつつ、起電力生成
手段の適正動作を確保することができる。
【0257】また、起電力生成手段によって生成された
起電力の時間的変化の周期性に対応して、データ処理手
段を複数備えるようにしたことから、単一の起電力生成
手段から周期性の異なる電磁誘導波を出力させることが
でき、これにより、周波数の異なる複数種の装置とのデ
ータ通信が可能となる。
【0258】また、起電力生成手段によって生成された
起電力の時間的変化の周期性に対応して、データ処理手
段を制御する処理制御手段を更に備えることにより、周
波数の異なる複数種の装置とのデータ通信を行った際
に、当該データ通信を行っている装置に対応してデータ
処理手段を適正に制御することができる。
【0259】また、当該電子機器が人体に装着されてい
るか否かを判別し、人体に装着されていると判別された
場合にデータ処理を実行させるようにしたことから、こ
のリスト型電子機器を腕に装着していない不要時や紛失
時に、無用にデータ処理が実行されることを防止できる
とともに、これによりデータに対するセキュリティを確
保することができる。
【0260】また、当該機器本体の傾斜状態を判別し
て、データ処理の実行を制御するようにしたことから、
当該機器がユーザーの腕に装着されて一定角度の範囲に
傾斜した姿勢のときのみ、データ処理手段により処理を
実行させ、そうでないときには処理を停止させる制御が
可能となる。
【0261】したがって、不自然な姿勢や位置での動作
を誤使用や不正使用として排除することができ、これに
よりセキュリティを確保しかつ誤動作を防止することが
できる。
【0262】また、公衆回線網を介したデータ通信を可
能にして、この公衆回線網を介して通信されたデータを
記憶し、この記憶したデータに基づいて、データ処理に
使用するデータを記憶管理するようにしたことから、公
衆回線網を用いた管理システムにこのリスト型電子機器
を用いることもできる。
【0263】また、記憶されているデータを公衆回線網
を介したデータ通信によってデータ通信する手段を設け
るようにしたことから、起電力生成手段を介した電磁誘
導波によるデータ通信によって取得したデータを、公衆
回線網を介してデータ送信することもでき、これによ
り、このリスト型電子機器を、公衆回線網を用いた管理
システムに用いた場合の有用性を向上させることができ
る。
【0264】また、発明にかかる認証システムによれ
ば、電磁誘導により非接触状態で認証対象者に装着され
た電子機器から認証データが読みとられ、この認証デー
タと当該システムに登録された認証データとが一致する
場合には、認証対象者の当該システムの利用が許可され
ることから、ユーザーに使用時の煩雑性を感じさせるこ
となく、システムの利用を管理することができる。
【0265】また、認証対象者が所有するカード状記憶
媒体から、当該システムの利用状況を電磁誘導により読
み取って表示するようにしたことから、ユーザーがカー
ド状記憶媒体を衣服のポケット等に携帯しておくことに
より、システムの利用状況を容易に確認することができ
る。
【0266】また、電子機器側から認証データの一致に
より送信が許可されているデータ送信し、前記認証シス
テム側でこれを受信して、受信したデータに基づく情報
を表示するようにしたことから、認証データが一致した
際に、認証システム側の情報表示手段にメッセージ等を
表示させて、認証対象者に視認させることができる。
【0267】また、電子機器が公衆回線網を介してデー
タ通信を行なうとともに、この通信によるデータを記憶
し、この記憶したデータのうち当該認証システムで使用
するデータに基づいて当該電子機器を制御するようにし
た。したがって、この認証システムによれば、当該認証
システムで使用するデータが公衆回線を介して配信され
ることから、該データを予め電子機器に記憶させておか
ずとも、当該認証システムにおいて電子機器を使用する
ことが可能となる。
【0268】また、電子機器が認証データを公衆回線網
を介して通信する手段をも備えることにより、認証デー
タの送信形態が多様化して、認証時の利便性を向上させ
ることができる。
【0269】また、認証対象者の預金口座を管理する管
理手段と、認証対象者が当該認証システムを利用したこ
とによる課金内容を管理する管理手段とを設け、認証対
象者の当該システムへの利用が許可されると、認証デー
タによって各管理手段の内容を制御するようにしたこと
から、認証データが一致して認証対象者の当該システム
への利用が許可されると、認証対象者の預金口座と、課
金内容とが更新される。
【0270】よって、この認証システムにより、金融機
関側から認証や与信の確認をもらって、クレジットシス
テム用電子決済、銀行口座電子決済、電子通貨決済、電
子小切手決済、及び電子クーポン決済を行うことが可能
なシステムを構築することができる。
【0271】また、当該システムへの利用が許可する許
可手段と前記各管理手段とをネットワークを介して接続
するようにしたことから、預金口座とシステムの利用に
伴う課金(売買)とを、何時何処でもネットワークを介
して確認することができる。
【0272】また、ネットワークを介して、当該認証シ
ステム外に存在する記憶管理システムと接続し、認証デ
ータの一致により当該認証システム利用が許可される
と、前記記憶管理システムへのアクセスを許可するよう
にしたことから、当該認証システム外に存在する記憶管
理システムのセキュリティを確保しつつ、該記憶管理シ
ステムに記憶されているデータの有効活用が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す腕時計の平面
図である。
【図2】同実施の形態における時計本体の模式断面図で
ある。
【図3】プラカバーを示す平面図である。
【図4】同プラカバーの模式断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す時計本体の模
式断面図である。
【図7】衝撃吸収用ベゼルを示す底面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す腕時計の平面
図である。
【図10】同実施の形態における時計本体の模式断面図
である。
【図11】時計ケースを示す底面図である。
【図12】図11のB−B断面図である。
【図13】本発明の実施の形態に用いられるアンテナコ
イルの変形例を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態を示す腕時計の平
面図である。
【図15】同腕時計における時計本体を示す断面図であ
る。
【図16】同時計本体の分解斜視図である。
【図17】同実施の形態においてデータ通信時に生ずる
磁界を示す説明図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態を示す時計本体の
断面図である。
【図19】同実施の形態においてデータ通信時に生ずる
磁界を示す説明図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態を示す時計本体の
断面図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態を示す時計本体の
断面図である。
【図22】本発明の第6及び第7の実施の形態において
データ通信時に生ずる磁界を示す説明図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態を示す時計本体の
断面図である。
【図24】同時計本体の分解斜視図である。
【図25】同実施の形態においてデータ通信時に生ずる
磁界を示す説明図である。
【図26】同実施の形態の変形例を示す時計本体の断面
図である。
【図27】本発明の第9の実施の形態形態にかかるアン
テナを示す図である。
【図28】他のアンテナを示す図である。
【図29】他のアンテナを示す図である。
【図30】他のアンテナを示す図である。
【図31】他のアンテナを示す図である。
【図32】本発明の第10の実施の形態を示す時計本体
の断面図である。
【図33】同時計本体の分解斜視図である。
【図34】データ通信時に生ずる磁界を示す説明図であ
る。
【図35】本発明の第11の実施の形態にかかるアンテ
ナの変形例を示す図である。
【図36】本発明の第12の実施の形態にかかる窓枠の
変形例を示す図である。
【図37】本発明の第13の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図38】38Aは同実施の形態にかかる腕時計の平面
図、38Bは断面図である。
【図39】同実施の形態のシステム全体のブロック構成
図である。
【図40】データキャリア内のメモリー構成図である。
【図41】同実施の形態の送受信動作を示すタイミング
チャートである。
【図42】送受信信号のフォーマット構成図である。
【図43】43A、43Bは本発明の第14の実施の形
態にかかる腕時計の正面図、43Cは断面図である。
【図44】44Aは本発明の第15の実施の形態にかか
る腕時計の正面図、44Bは断面図である。
【図45】本発明の第16の実施の形態にかかる腕時計
の概念図である。
【図46】同実施の形態のシステム全体のブロック構成
図である。
【図47】本発明の第17の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図48】同実施の形態のシステム全体のブロック構成
図である。
【図49】本発明の第18の実施の形態のシステム全体
のブロック構成図である。
【図50】50Aは本発明の第19の実施の形態にかか
る腕時計の概念図、50Bは断面図である。
【図51】51Aは本発明の第20の実施の形態にかか
る腕時計の概念図、51Bは断面図である。
【図52】同実施の形態のシステム全体のブロック構成
図である。
【図53】本発明の第21の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図54】同実施の形態の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図55】本発明の第22の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図56】同実施の形態の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図57】本発明の第23の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図58】同実施の形態の腕時計の回路構成を示すブロ
ック構成図である。
【図59】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図60】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図61】同実施の形態の変形例における腕時計の回路
構成を示すブロック構成図である。
【図62】本発明の第24の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図63】同実施の形態の利用例を示す概念図である。
【図64】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図65】本発明の第25の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図66】同実施の形態の利用例を示す概念図である。
【図67】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図68】本発明の第26の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図69】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図70】本発明の第27の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図71】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【図72】本発明の第28の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図73】本発明の第29の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図74】同実施の形態の変形例を示すシステム構成図
である。
【符号の説明】
100 腕時計 101 時計本体 102 リストバンド 103 ケース 104 硬質透明部材 108 モジュール 110 データキャリア側アンテナコイル 308 時計モジュール 312 LCDパネル 406 表示枠固定部材 412 モジュールカバー部材 413 モジュール固定部材 420 モジュール用ハウジング部材 425 データキャリアIC用基板 902 マグネティック・コア 1002 時計本体 1022 データキャリアモジュール 1307 データキャリア側アンテナコイル 1310 リーダー/ライター 1319 AC/DCコンバータ 1320 クロック再生部 1321 復調部 1322 復号部 1324 電源制御部 1340 介装部材 1350 モジュールユニット 2651 制御部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の筐体と、 この筐体に設置される金属製の環状部材と、 前記筐体の裏面側に設置される金属製の板状部材と、 前記板状部材から離れた位置に設置され、前記環状部材
    と前記板状部材との間を通過する磁束の時間的変化によ
    り起電力を生じるアンテナコイルと、を備えることを特
    徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 前記筐体は、前記環状部材と前記板状部
    材との間に前記アンテナコイルを固定するため切り欠き
    部を備えた樹脂製の固定部材を有することを特徴とする
    請求項1記載のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 前記筐体は、腕に装着して好適な形状で
    あり、内部に前記アンテナコイルを固定する固定機構を
    設けたベゼルを備えることを特徴とする請求項1記載の
    データ通信装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体は、前記アンテナコイルに生じ
    た起電力に対応して動作する回路部を更に備えることを
    特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体は、その内部にそれぞれ異なる
    磁束の時間的変化の周期性に対応するアンテナコイルを
    複数個備えることを特徴とする請求項1記載のデータ通
    信装置。
  6. 【請求項6】 前記筐体は、前記磁束を筐体内部に導く
    ための磁性部材を備えることを特徴とする請求項1記載
    のデータ通信装置。
  7. 【請求項7】 前記磁性部材は、前記板状部材の一部を
    切り欠いて形成されることを特徴とする請求項6記載の
    データ通信装置。
  8. 【請求項8】 前記磁性部材は、前記アンテナコイルの
    内周部に備えられることを特徴とする請求項6記載のデ
    ータ通信装置。
  9. 【請求項9】 前記筐体は、腕に装着して好適な形状で
    あり、 少なくとも時刻情報を演算するための演算回路部と、 この演算回路による演算結果を表示するための表示部材
    と、を更に備えることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ通信装置。
  10. 【請求項10】 前記筐体は、前記表示部材を保護する
    ための透明部材を更に備え、 前記環状部材は、この透明部材をこの筐体に固定するた
    めの固定部材であることを特徴とする請求項9記載のデ
    ータ通信装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも時刻情報を演算する演算手
    段と、 この演算手段による演算結果を表示する表示手段と、 リストバンド部に設けられ、外部から供給される磁束の
    時間的変化により起電力を生じる起電力生成手段と、 この起電力生成手段により生じた起電力に対応してデー
    タ処理する、前記演算手段とは独立しているデータ処理
    手段と、 前記データ処理手段によって処理されたデータに基づい
    て前記起電力生成手段を制御して電磁誘導波を出力する
    制御手段と、を備えることを特徴とするリスト型電子機
    器。
  12. 【請求項12】 前記データ処理手段、前記制御手段の
    少なくとも一方は、前記起電力生成手段と共に前記リス
    トバンド部に設けられることを特徴とする請求項11記
    載のリスト型電子機器。
  13. 【請求項13】 前記起電力生成手段は、当該リスト型
    電子機器本体と前記リストバンド部とに着脱可能に接続
    されることを特徴とする請求項11記載のリスト型電子
    機器。
  14. 【請求項14】 前記データ処理手段、前記制御手段の
    少なくとも一方は当該リスト型電子機器本体に設けら
    れ、前記リストバンド部に設けられた起電力生成手段と
    電気的に接続する接続手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項11記載のリスト型電子機器。
  15. 【請求項15】 少なくとも時刻情報を演算する演算手
    段と、 この演算手段による演算結果を表示する表示手段と、 外部から供給される磁束の時間的変化により起電力を生
    じる起電力生成手段と、 この起電力生成手段により生じた起電力に対応してデー
    タ処理する、前記演算手段とは独立しているデータ処理
    手段と、 前記データ処理手段によって処理されたデータに基づい
    て前記起電力生成手段を制御して電磁誘導波を出力する
    制御手段と、を備えることを特徴とするリスト型電子機
    器。
  16. 【請求項16】 前記データ処理手段で使用するデータ
    を記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されているデータを読み出して前記
    表示手段に表示させる表示制御手段と、を更に備えるこ
    とを特徴とする請求項15記載のリスト型電子機器。
  17. 【請求項17】 前記記憶手段は、 前記表示制御手段により読出し表示可能な第1のデータ
    を記憶する第1のデータ記憶手段と、 前記表示制御手段により読出し表示不可能な第2のデー
    タを記憶する第2のデータ記憶手段と、 を含むことを特徴とする請求項16記載のリスト型電子
    機器。
  18. 【請求項18】 前記機器本体にそれぞれ接続されるリ
    ストバンド部の少なくとも一方に、外部から供給される
    磁束の時間的変化の周期性に対応した起電力生成手段を
    備えることを特徴とする請求項16記載のリスト型電子
    機器。
  19. 【請求項19】 前記起電力生成手段によって生成され
    た起電力の時間的変化の周期性に対応して、データ処理
    手段を複数備えることを特徴とする請求項15記載のリ
    スト型電子機器。
  20. 【請求項20】 前記起電力生成手段によって生成され
    た起電力の時間的変化の周期性に対応して、前記データ
    処理手段を制御する処理制御手段を更に備えることを特
    徴とする請求項15記載のリスト型電子機器。
  21. 【請求項21】 当該電子機器が人体に装着されている
    か否かを判別する第1の判別手段と、 この第1の判別手段により、人体に装着されていると判
    別された場合に前記データ処理手段による処理を実行さ
    せる第1の実行制御手段と、を更に備えることを特徴と
    する請求項15記載のリスト型電子機器。
  22. 【請求項22】 当該機器本体の傾斜状態を判別する第
    2の判別手段と、 この第2の判別手段による判別結果に基づいて前記デー
    タ処理手段による処理の実行制御を行なう第2の実行制
    御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項15記
    載のリスト型電子機器。
  23. 【請求項23】 公衆回線網を介してデータ通信を行な
    うデータ通信手段と、 このデータ通信手段によって通信されたデータを記憶す
    る第3のデータ記憶手段と、 この第3のデータ記憶手段に記憶されたデータに基づい
    て前記記憶手段を記憶管理する記憶管理手段と、を更に
    備えることを特徴とする請求項15記載のリスト型電子
    機器。
  24. 【請求項24】 前記記憶手段に記憶されているデータ
    を前記データ通信手段によってデータ通信する通信制御
    手段を、更に備えることを特徴とする請求項23記載の
    リスト型電子機器。
  25. 【請求項25】 電磁誘導により認証対象者に装着され
    た電子機器から認証データを読取る第1の読取手段と、 この読取手段によって読取られた認証データと当該シス
    テムに登録された認証データとが一致するか否かを判別
    する判別手段と、 この判別手段により一致すると判別されると、前記認証
    対象者の当該システムの利用を許可する許可手段と、を
    備えることを特徴とする認証システム。
  26. 【請求項26】 前記認証対象者が所有するカード状記
    憶媒体から、当該システムの利用状況を電磁誘導により
    読取る第2の読取手段と、 この第2読取手段により読取られた当該システムの利用
    状況を表示する表示手段と、を更に備えることを特徴と
    する請求項25に記載の認証システム。
  27. 【請求項27】 前記電子機器は、 前記認証データの一致により送信が許可されているデー
    タを記憶する第1の記憶手段と、赤外線によりこの第1
    の記憶手段に記憶されているデータを送信する送信手段
    とを備え、前記認証システムは、 前記送信手段により送信されたデータを受信する受信手
    段と、 この受信手段によって受信されたデータに基づく情報を
    表示する情報表示手段と、を備えることを特徴とする請
    求項25記載の認証システム。
  28. 【請求項28】 前記電子機器は、 公衆回線網を介してデータ通信を行なうデータ通信手段
    と、 このデータ通信手段によって通信されたデータを記憶す
    る第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段に記憶されたデータより、当該認証
    システムで使用するデータを抽出し、このデータに基づ
    いて当該電子機器を制御する第1の制御手段と、を備え
    ることを特徴とする請求項25記載の認証システム。
  29. 【請求項29】 前記電子機器は、 当該電子機器に記憶されている認証データを前記データ
    通信手段によってデータ通信する通信制御手段を、更に
    備えることを特徴とする請求項26記載の認証システ
    ム。
  30. 【請求項30】 前記認証対象者の預金口座を管理する
    第1の管理手段と、 前記認証対象者が当該認証システムを利用したことによ
    る課金内容を管理する第2の管理手段と、 前記許可手段により前記認証データの一致による前記認
    証対象者の当該システムへの利用が許可されると、この
    認証データによって前記第1の管理手段、及び前記第2
    の管理手段の管理内容を制御する第2の制御手段と、を
    更に備えることを特徴とする請求項26記載の認証シス
    テム。
  31. 【請求項31】 前記許可手段と、前記第1の管理手
    段、及び前記第2の管理手段とをネットワークを介して
    接続する第1の接続手段を、更に備えることを特徴とす
    る請求項30記載の認証システム。
  32. 【請求項32】 ネットワークを介して、当該認証シス
    テム外に存在する記憶管理システムと接続する第2の接
    続手段を更に備え、 前記許可手段は、認証データの一致により当該認証シス
    テム利用が許可されると、前記第2の接続手段を介して
    の前記記憶管理システムへのアクセスを許可するアクセ
    ス許可手段を含むことを特徴とする請求項26記載の認
    証システム。
JP32208599A 1998-12-31 1999-11-12 データ通信装置 Expired - Fee Related JP3975627B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32208599A JP3975627B2 (ja) 1998-12-31 1999-11-12 データ通信装置
US09/472,095 US6825751B1 (en) 1998-12-31 1999-12-23 Data communication apparatus, wristwatch type electronic device, and authentication system

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37740998 1998-12-31
JP2085499 1999-01-28
JP11-20854 1999-01-28
JP10-377409 1999-01-28
JP32208599A JP3975627B2 (ja) 1998-12-31 1999-11-12 データ通信装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006304945A Division JP4434197B2 (ja) 1998-12-31 2006-11-10 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000286761A true JP2000286761A (ja) 2000-10-13
JP3975627B2 JP3975627B2 (ja) 2007-09-12

Family

ID=27283195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32208599A Expired - Fee Related JP3975627B2 (ja) 1998-12-31 1999-11-12 データ通信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6825751B1 (ja)
JP (1) JP3975627B2 (ja)

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002269508A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Sharp Corp Rfid通信機能付携帯情報端末およびその使用方法ならびにその表示処理方法
JP2002341057A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Mitsubishi Materials Corp タグ内蔵腕時計
JP2003016409A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Hanex Chuo Kenkyusho:Kk 携帯型機器
JP2003035786A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Mitsubishi Materials Corp タグ内蔵腕時計
JP2003050983A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器及び非接触データ通信システム
EP1542100A2 (en) 2003-12-02 2005-06-15 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
JP2005260765A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Casio Comput Co Ltd 電子機器
JP2005348330A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Casio Comput Co Ltd 無線モジュール及び電子機器
JP2006284235A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Casio Comput Co Ltd 腕装着型の電子機器
US7181179B2 (en) 2000-05-30 2007-02-20 Seiko Epson Corporation Hand-held electronic device
US7187908B2 (en) 2000-12-25 2007-03-06 Seiko Epson Corporation Wrist-watch device having communication function, information display method, control program, and recording medium
US7190638B2 (en) 2003-05-09 2007-03-13 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with radio communication function
WO2007100092A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Smart Co., Ltd. 偏心磁性体コイルシステム
US7321337B2 (en) * 2003-05-15 2008-01-22 Citizen Holdings Co., Ltd. Electronic device having metal package unit having built-in antenna unit
US7433273B2 (en) 2003-03-04 2008-10-07 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
JP2009177293A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Hitachi Metals Ltd 受信アンテナ及びこれを用いた受信装置
JP2011097431A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Seiko Epson Corp 腕装着型電子機器
JP2012119002A (ja) * 2012-01-13 2012-06-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器、及び非接触データ通信システム
JP2014212573A (ja) * 2012-11-28 2014-11-13 株式会社村田製作所 インタフェース及び通信装置
JP2017044594A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 カシオ計算機株式会社 電子機器及びその制御方法、制御プログラム
JPWO2016129620A1 (ja) * 2015-02-13 2017-05-25 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
JP2017521760A (ja) * 2014-06-25 2017-08-03 アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド 手動作動式rfidタグを備えたウェアラブルrfid装置
JP2017142257A (ja) * 2017-03-30 2017-08-17 カシオ計算機株式会社 通信装置および腕時計
US9830484B1 (en) 2014-06-25 2017-11-28 Amazon Technologies, Inc. Tracking locations and conditions of objects based on RFID signals
US9996167B2 (en) 2014-10-27 2018-06-12 Amazon Technologies, Inc. Dynamic RFID-based input devices
KR20180078150A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리 무선 통신 디바이스를 포함하는 휴대용 물체
KR20180078157A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리장 접속 디바이스를 포함하는 휴대용 오브젝트
JP2018116674A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 巨擘科技股▲ふん▼有限公司 通信装置及びその製造方法
CN108459494A (zh) * 2017-02-20 2018-08-28 精工爱普生株式会社 便携型电子设备
US10121122B2 (en) 2014-06-25 2018-11-06 Amazon Technologies, Inc. Tracking transactions by confluences and sequences of RFID signals

Families Citing this family (55)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001160105A (ja) * 1999-09-22 2001-06-12 Sony Corp 情報処理システム、携帯電話機及び情報処理方法
KR100366060B1 (ko) * 2000-03-16 2002-12-28 주식회사 하렉스인포텍 광지불송수신장치 및 이를 이용한 광결제시스템
US20060173790A1 (en) * 2000-03-16 2006-08-03 Harexinfotech, Inc. Optical payment transceiver and system using the same
US7379712B2 (en) * 2001-01-25 2008-05-27 Suunto Oy Wearable device
US6775523B2 (en) * 2002-01-03 2004-08-10 Desa Ip, Llc Wireless transmitter and doorbell system
US7551957B2 (en) * 2003-03-06 2009-06-23 Bioelectronics Corp. Electromagnetic therapy device and methods
CN2629134Y (zh) * 2003-05-30 2004-07-28 珠海精准表业有限公司 具有非接触式ic卡功能的装置
JP3646221B2 (ja) * 2003-06-30 2005-05-11 財団法人北九州産業学術推進機構 位置・姿勢変化に対応する電気信号発生装置
US7025254B1 (en) * 2003-11-05 2006-04-11 Blue Water Concepts, Inc. Non-visually identifiable fishing gear
DE102004023815A1 (de) * 2004-05-13 2005-12-08 Vacuumschmelze Gmbh & Co. Kg Antennenanordnung und Verwendung der Antennenanordnung
JP4695088B2 (ja) * 2004-08-25 2011-06-08 シチズンホールディングス株式会社 電子機器
US7613927B2 (en) * 2004-11-12 2009-11-03 Raritan Americas, Inc. System for providing secure access to KVM switch and other server management systems
US20070076528A1 (en) * 2005-10-03 2007-04-05 Kirby Richard A Improved Wireless Timing System
US8397310B2 (en) * 2005-10-11 2013-03-12 Earl H. Parris Smart container system for charging, storing, and using electronic devices
JP4901525B2 (ja) * 2006-04-17 2012-03-21 富士フイルム株式会社 アンテナ内蔵基板
JP4595901B2 (ja) * 2006-07-27 2010-12-08 カシオ計算機株式会社 機器ケース、腕時計ケースおよび電波時計
US20100085149A1 (en) * 2006-12-16 2010-04-08 Roc2Loc Inc. Systems and Methods for Mounting a Security Device
US7663483B2 (en) * 2006-12-16 2010-02-16 Roc2Loc, Inc. Methods and apparatus for security device portal sensing
WO2008140609A2 (en) * 2006-12-16 2008-11-20 Quixcode Llc Methods and apparatus for security device portal sensing
US7667600B2 (en) * 2006-12-16 2010-02-23 Roc2Loc, Inc. Methods and apparatus for security device removal detection
US7598862B2 (en) * 2006-12-16 2009-10-06 Roc2Loc, Inc. Methods and apparatus for security device coupling
US9430945B2 (en) * 2006-12-20 2016-08-30 Johnson Controls Technology Company System and method for providing route calculation and information to a vehicle
PL2091784T3 (pl) 2006-12-20 2012-07-31 Johnson Controls Tech Co System i sposób zdalnego odtwarzania obrazu
WO2008091727A1 (en) * 2007-01-23 2008-07-31 Johnson Controls Technology Company Mobile device gateway systems and methods
WO2009073806A2 (en) 2007-12-05 2009-06-11 Johnson Controls Technology Company Vehicle user interface systems and methods
US9324230B2 (en) 2008-12-04 2016-04-26 Gentex Corporation System and method for configuring a wireless control system of a vehicle using induction field communication
US20090243597A1 (en) * 2008-04-01 2009-10-01 Quixcode Llc Methods and Apparatus for Security Device Portal Sensing
US8023261B2 (en) 2008-09-05 2011-09-20 Apple Inc. Electronic device assembly
KR101587092B1 (ko) * 2008-11-04 2016-01-20 엘지전자 주식회사 이동 단말기
US8551283B2 (en) 2010-02-02 2013-10-08 Apple Inc. Offset control for assembling an electronic device housing
KR101659023B1 (ko) * 2010-03-15 2016-09-23 엘지전자 주식회사 와치형 이동 단말기
US9235240B2 (en) 2010-11-11 2016-01-12 Apple Inc. Insert molding around glass members for portable electronic devices
US20130009756A1 (en) * 2011-07-07 2013-01-10 Nokia Corporation Verification using near field communications
US9153856B2 (en) 2011-09-23 2015-10-06 Apple Inc. Embedded antenna structures
US9001002B2 (en) 2011-09-30 2015-04-07 Apple Inc. Portable electronic device housing having insert molding around antenna
EP2579186B1 (fr) * 2011-10-04 2015-09-09 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Procédé d'authentification d'une montre électronique, et montre électronique pour sa mise en oeuvre
JP6090307B2 (ja) 2012-03-30 2017-03-08 日立金属株式会社 近距離無線通信用アンテナ、アンテナモジュール及び無線通信装置
CA2915901A1 (en) * 2012-06-20 2013-12-27 David Allen Brule Wearable rfid storage devices
US9871898B2 (en) * 2013-05-08 2018-01-16 Apple Inc. Ceramic cover for electronic device housing
DE102013012339A1 (de) * 2013-07-25 2015-01-29 Giesecke & Devrient Gmbh Externe sichere Einheit
US9230430B2 (en) * 2013-11-27 2016-01-05 Google Inc. Detecting removal of wearable authentication device
US9356661B2 (en) * 2014-04-23 2016-05-31 Apple Inc. Electronic device with near-field antenna operating through display
KR102110886B1 (ko) * 2014-04-24 2020-05-14 삼성전자주식회사 기판 탑재형 방사체를 구비한 휴대용 전자 장치
US9774087B2 (en) 2014-05-30 2017-09-26 Apple Inc. Wireless electronic device with magnetic shielding layer
US9680205B2 (en) 2014-08-25 2017-06-13 Apple Inc. Electronic device with peripheral display antenna
US9793599B2 (en) 2015-03-06 2017-10-17 Apple Inc. Portable electronic device with antenna
EP3141969A1 (fr) * 2015-09-10 2017-03-15 Omega SA Élément d'habillage à circuit de communication intégré
JP1552141S (ja) * 2015-10-07 2016-06-20
JP6384738B2 (ja) * 2016-07-07 2018-09-05 カシオ計算機株式会社 モジュールおよび時計
US10116044B2 (en) * 2017-03-08 2018-10-30 Google Llc Body-mountable device to provide radio-frequency wireless communication
US10818152B2 (en) * 2018-01-15 2020-10-27 Universal City Studios Llc Interactive systems and methods with feedback devices
JP7055038B2 (ja) * 2018-03-07 2022-04-15 セイコーインスツル株式会社 時計
CN108987893B (zh) * 2018-07-27 2023-10-13 深圳市信维通信股份有限公司 一种智能手表gps和bt双频天线
GB2579400B (en) * 2018-11-30 2022-01-12 Suunto Oy Antenna assembly for operation underwater and in air
US10812126B1 (en) * 2019-09-20 2020-10-20 Nxp B.V. Near-field device including multiple conductive plates

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4952913A (en) * 1986-04-15 1990-08-28 B. I. Incorporated Tag for use with personnel monitoring system
DE69424704T2 (de) * 1993-03-17 2000-09-28 Seiko Epson Corp Antenne und diese enthaltendes Gerät
JP3523043B2 (ja) * 1998-01-20 2004-04-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 腕時計型通信機およびそのアンテナ
US5926144A (en) * 1998-03-23 1999-07-20 Motorola, Inc. Wearable electronic device and antenna therefor

Cited By (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7181179B2 (en) 2000-05-30 2007-02-20 Seiko Epson Corporation Hand-held electronic device
US7187908B2 (en) 2000-12-25 2007-03-06 Seiko Epson Corporation Wrist-watch device having communication function, information display method, control program, and recording medium
JP2002269508A (ja) * 2001-03-07 2002-09-20 Sharp Corp Rfid通信機能付携帯情報端末およびその使用方法ならびにその表示処理方法
JP4728492B2 (ja) * 2001-03-07 2011-07-20 シャープ株式会社 Rfid通信機能付携帯情報端末の使用方法
JP4729809B2 (ja) * 2001-05-15 2011-07-20 セイコーエプソン株式会社 タグ内蔵腕時計
JP2002341057A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Mitsubishi Materials Corp タグ内蔵腕時計
JP2003016409A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Hanex Chuo Kenkyusho:Kk 携帯型機器
JP4578728B2 (ja) * 2001-07-02 2010-11-10 株式会社ハネックス 携帯型機器
JP2003035786A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Mitsubishi Materials Corp タグ内蔵腕時計
JP2003050983A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器及び非接触データ通信システム
US7433273B2 (en) 2003-03-04 2008-10-07 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
US7701806B2 (en) 2003-03-04 2010-04-20 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with wireless information function
US7396155B2 (en) 2003-05-09 2008-07-08 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with radio communication function
US7190638B2 (en) 2003-05-09 2007-03-13 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece with radio communication function
US7321337B2 (en) * 2003-05-15 2008-01-22 Citizen Holdings Co., Ltd. Electronic device having metal package unit having built-in antenna unit
EP1542100A2 (en) 2003-12-02 2005-06-15 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
US7333063B2 (en) 2003-12-02 2008-02-19 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
US7126548B2 (en) 2003-12-02 2006-10-24 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
EP1542100A3 (en) * 2003-12-02 2005-12-28 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
CN100440078C (zh) * 2003-12-02 2008-12-03 卡西欧计算机株式会社 电波手表
JP4608916B2 (ja) * 2004-03-15 2011-01-12 カシオ計算機株式会社 腕時計
JP2005260765A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Casio Comput Co Ltd 電子機器
JP4649879B2 (ja) * 2004-06-07 2011-03-16 カシオ計算機株式会社 無線モジュール及び電子機器
JP2005348330A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Casio Comput Co Ltd 無線モジュール及び電子機器
JP2006284235A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Casio Comput Co Ltd 腕装着型の電子機器
WO2007100092A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Smart Co., Ltd. 偏心磁性体コイルシステム
JP2009177293A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Hitachi Metals Ltd 受信アンテナ及びこれを用いた受信装置
JP2011097431A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Seiko Epson Corp 腕装着型電子機器
US9130272B2 (en) 2009-10-30 2015-09-08 Seiko Epson Corporation Electronic device that is worn on the wrist
JP2012119002A (ja) * 2012-01-13 2012-06-21 Seiko Epson Corp 非接触データ通信機能を備えた装着型電子機器、及び非接触データ通信システム
JP2014212573A (ja) * 2012-11-28 2014-11-13 株式会社村田製作所 インタフェース及び通信装置
US9935358B2 (en) 2012-11-28 2018-04-03 Murata Manufacturing Co., Ltd. Interface and communication device
US9830484B1 (en) 2014-06-25 2017-11-28 Amazon Technologies, Inc. Tracking locations and conditions of objects based on RFID signals
JP2017521760A (ja) * 2014-06-25 2017-08-03 アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド 手動作動式rfidタグを備えたウェアラブルrfid装置
US10121122B2 (en) 2014-06-25 2018-11-06 Amazon Technologies, Inc. Tracking transactions by confluences and sequences of RFID signals
US9996167B2 (en) 2014-10-27 2018-06-12 Amazon Technologies, Inc. Dynamic RFID-based input devices
JPWO2016129620A1 (ja) * 2015-02-13 2017-05-25 株式会社村田製作所 アンテナ装置および電子機器
JP2017044594A (ja) * 2015-08-27 2017-03-02 カシオ計算機株式会社 電子機器及びその制御方法、制御プログラム
KR20180078157A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리장 접속 디바이스를 포함하는 휴대용 오브젝트
KR20180078150A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리 무선 통신 디바이스를 포함하는 휴대용 물체
JP2018109623A (ja) * 2016-12-29 2018-07-12 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 近距離無線通信装置を含む携帯品
JP2018109622A (ja) * 2016-12-29 2018-07-12 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 近距離無線通信装置を含む携帯品
KR101992032B1 (ko) * 2016-12-29 2019-06-21 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리장 접속 디바이스를 포함하는 휴대용 오브젝트
KR102071775B1 (ko) * 2016-12-29 2020-01-30 더 스와치 그룹 리서치 앤 디벨롭먼트 엘티디 근거리 무선 통신 디바이스를 포함하는 휴대용 물체
JP2018116674A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 巨擘科技股▲ふん▼有限公司 通信装置及びその製造方法
CN108459494A (zh) * 2017-02-20 2018-08-28 精工爱普生株式会社 便携型电子设备
CN108459494B (zh) * 2017-02-20 2021-03-02 精工爱普生株式会社 便携型电子设备
JP2017142257A (ja) * 2017-03-30 2017-08-17 カシオ計算機株式会社 通信装置および腕時計

Also Published As

Publication number Publication date
US6825751B1 (en) 2004-11-30
JP3975627B2 (ja) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3975627B2 (ja) データ通信装置
US11429828B2 (en) Universal transponder
ES2662254T3 (es) Método y dispositivo de terminal móvil que incluye módulo de tarjeta inteligente y medios de comunicaciones de campo cercano
US4277837A (en) Personal portable terminal for financial transactions
EP3779824A1 (en) Systems and methods for managing an account
US20050222961A1 (en) System and method of facilitating contactless payment transactions across different payment systems using a common mobile device acting as a stored value device
KR20090019709A (ko) 전자 지갑 장치, 전자 밸류 이용 방법
JP4858599B2 (ja) 電子機器
US6335906B1 (en) Portable object, in particular a watch, including multiple selectable electronic modules
JP2020064647A (ja) 携帯付属品を介した電子取引方法とシステム
JP2007531099A (ja) マイクロモジュールと非接触式近接通信手段を備える再現装置とからなる組立品
CN110023935A (zh) 信息处理终端、信息处理设备、信息处理方法、信息处理系统和程序
JP4434197B2 (ja) 電子機器
JPH11154207A (ja) Icカード及びicカードシステム
JP2004214879A (ja) データ通信装置
JP2001006007A (ja) データ通信装置及びデータ通信システム
JP2020085880A (ja) 腕時計及び腕時計に適用される電子決済の安全性を向上させる方法
KR100827014B1 (ko) 결제 및 잔액확인 기능을 갖는 손목시계
KR100519828B1 (ko) 화이트 리스트를 이용한 교통 카드 발급 시스템 및 그 방법
JP2002509305A (ja) 金融取引を可能にするプロセス、そのシステムおよび電子財布
WO2021070205A1 (en) A wearable watch for enabling payment transactions
JP2002245424A (ja) 非接触ic付き携帯可能電子媒体
JP2000231653A (ja) 支払媒体発行装置、及びこの媒体を用いる料金収受用システム
JPS6254387A (ja) カ−ド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3975627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees