JP2000281159A - ネジ締め式のバルブ取り付け構造 - Google Patents

ネジ締め式のバルブ取り付け構造

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JP2000281159A
JP2000281159A JP11092552A JP9255299A JP2000281159A JP 2000281159 A JP2000281159 A JP 2000281159A JP 11092552 A JP11092552 A JP 11092552A JP 9255299 A JP9255299 A JP 9255299A JP 2000281159 A JP2000281159 A JP 2000281159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス抜きおよびバルブと容器本体との分別廃
棄・分別回収が容易で、しかもガスケットが傷みにくい
ネジ締め式のバルブの取り付け機構を提供する。 【解決手段】 周囲に雄ネジ8を備えた容器本体1の開
口部2と、その開口部にシール材11を介して気密に取
り付けられるバルブ3と、前記雄ネジ8に螺着すること
により、そのバルブ3を開口部2に固定し、開口部2を
気密に閉じるカバーキャップ4とを有し、そのカバーキ
ャップ4を雄ネジ8に螺合するべく回転させたとき、カ
バーキャップ4とバルブ3との間で滑りを生じるように
構成されているバルブ取り付け構造A。バルブ3は、容
器本体1に対し、回転しないように、かつ、軸方向に抜
けるように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバルブ取り付け構造
に関し、とくにエアゾール製品などの加圧製品の廃棄を
簡単にできるようにするネジ締め式のバルブの取り付け
る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、エアゾール製品は耐圧性を有
し、気密に密閉されているので、使い切った後に廃棄す
る場合、内部にガスが残存していると焼却時に破裂する
ことがある。そのため、たとえば容器本体に孔をあけて
残ガスを放出したり、バルブの押しボタンを押し込んで
残ガスを放出した後、廃棄するようにしている。しかし
前者の場合はクギと金づちなどの道具を必要とし、かな
り面倒である。また後者の場合は、小さい噴射口から噴
出させるので、その間ずっと押しボタンを押している必
要があり、時間がかかる。
【0003】このような問題を解消するため、特開平1
0−59446号公報では、図11に示すような、内部
に合成樹脂製のバルブ機構110を配置した蓋体111
を、金属製の容器本体112の開口部113に着脱自在
に螺着したエアゾール容器を提案している。なお符号1
14はガスケットである。このものは蓋体111が着脱
自在であるので、ガス抜きが容易であるほか、金属製の
蓋体111や容器本体112と、合成樹脂製のバルブ機
構110とを容易に分別廃棄できる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ネジ締め式の蓋体
は、ネジの締め付け時に蓋体111とバルブ機構110
とが同時に回転する。そのため、開口部113とガスケ
ット114との摩擦により、ガスケット114に負荷が
かかり、ガスケット114が削られたり、割れる場合が
ある。そのため気密性が低下し、ガスが漏洩する。また
容器本体112の先端にガスケット116を当接させて
いるものでは、その傾向が一層顕著である。
【0005】本発明は、気密性が高く、ガス抜きが容易
で、バルブと容器本体との分別廃棄・分別回収が容易
で、しかもガスケットが傷みにくいネジ締め式のバルブ
の取り付け機構を提供することを第1の技術課題として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のネジ締め式のバ
ルブ取り付け構造は、周囲にネジ部を備えた容器本体の
開口部と、その開口部にシール材を介して気密に取り付
けられるバルブと、前記ネジ部に螺着することにより、
そのバルブを開口部に固定し、開口部を気密に閉じるカ
バーキャップとを有し、そのカバーキャップをネジ部に
螺合するべく回転させたとき、カバーキャップとバルブ
との間で滑りを生じるように構成されていることを特徴
としている。
【0007】このような取り付け構造においては、バル
ブが容器本体に対し、回転しないように、かつ、軸方向
に抜けるように設けられているものが好ましい。またバ
ルブがガスケットを介して容器本体の開口部に固定され
るマウンティングカップを有し、前記カバーキャップを
回転させるときのカバーキャップ内面とマウンティング
カップとの間の抵抗が、マウンティングカップとガスケ
ットとの間の抵抗よりも小さいものが好ましい。
【0008】本発明のバルブ取付構造の第2の態様は、
容器本体の開口部と、その開口部にシール材を介して気
密に取り付けられるバルブと、そのバルブを開口部に固
定し、開口部を気密に閉じるカバーキャップとを有し、
そのカバーキャップまたは容器本体のうちいずれか一方
に、取り外し自在にネジ部で螺着した延長部が設けら
れ、その延長部が他方に対してクリンプされていること
を特徴としている。
【0009】
【作用】本発明のバルブ取り付け構造においては、カバ
ーキャップを回転させて容器本体の開口部の周囲のネジ
を緩めるだけで、カバーキャップおよびバルブを取り外
すことができる。そのためガス抜きおよび分別廃棄が容
易である。また、カバーキャップを容器本体にネジ締め
するとき、カバーキャップを回転させてもバルブは回転
しない。そのためバルブと開口部の間のシール材は、カ
バーキャップとの間で摩擦を生じない。そのためシール
材が傷むことがない。
【0010】また、バルブが容器本体に対し、回転しな
いように、かつ軸方向に抜けるように設けられているバ
ルブ取り付け構造では、カバーキャップを回転させたと
きに、バルブの回転を確実に拘束することができる。そ
のため、バルブのガスケットなどのシール材を保護する
ことができる。また、カバーキャップ内面とマウンティ
ングカップとの間の回転時の抵抗が、マウンティングカ
ップとガスケットとの間の抵抗よりも小さい構造におい
ても、バルブが回転しにくいので、ガスケットが切れた
りしにくい。
【0011】前述のネジで螺着した延長部を有する構造
においては、あらかじめ延長部をネジで取り付けた後
に、バルブを嵌着し、カシメにより固定することができ
る。そのため、バルブに回転力が加わるおそれがない。
使用後はクリンプ部をそのままにして、ネジ部で本体側
と蓋側とを分離すればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のバルブ取り付け構造の実施の形態を説明する。図1は
本発明のバルブ取り付け構造の一実施形態を示す一部切
り欠き断面図、図2はその構造の容器本体とカバーキャ
ップの分離状態を示す断面図、図3〜7はそれぞれ本発
明のバルブ取り付け構造の他の実施形態を示す断面図、
図8aは本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施
形態を示す断面図、図8bはその構造の取り付けから取
り外しまでの手順を示す概略工程図、図9は本発明のバ
ルブ取り付け構造のさらに他の実施形態を示す断面図、
図10は本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実施
形態を示す要部断面図である。
【0013】図1および図2に示すバルブ取り付け構造
Aはエアゾール装置に適用した場合を示している。この
構造Aは、容器本体1の開口部2と、その開口部に取り
付けたエアゾールバルブ(以下、単にバルブという)3
と、そのバルブ3を覆うカバーキャップ4とから構成さ
れている。容器本体1は、円筒状の胴部5と、その胴部
の上端に設けられる平坦な肩部6と、その肩部6から上
方に延びる円筒状の首部7とを備えている。胴部5の下
端は底部により閉じられている。またバルブ3は従来公
知のものである。
【0014】この構造Aにおいては、容器本体1の首部
7の周囲に雄ネジ8を形成し、その雄ネジ8にカバーキ
ャップ4を螺合している。首部7の上端近辺には凹溝な
いし段部10が形成されており、その段部10にOリン
グなどのシール材11を嵌合している。バルブ3のフラ
ンジ部9は、首部7の上端面とカバーキャップ4の内底
面との間で、シール材11と共に挟着されている。
【0015】カバーキャップ4の内周面には雄ネジ8と
螺合する雌ネジ12が形成されており、その上側にはシ
ール材11と当接する円筒面13が形成されている。し
たがってカバーキャップ4を容器本体1の首部7の雄ネ
ジ8に螺合すると、バルブ3が押し下げられ、シール材
11が弾力的に変形することにより、容器本体1とカバ
ーキャップ4の間がシールされる。なおバルブ3のステ
ム14のシールは、図3などのバルブラバー(ステムラ
バー)16と同じバルブラバーでシールすることができ
る。
【0016】さらにこの実施形態では、首部7の上端に
複数個の突起17が形成され、バルブ3のフランジ部6
にそれらの突起17と嵌合する孔18が形成されてい
る。そのためカバーキャップ4をネジ締めするべく回転
させる場合でも、バルブ3は回転せず、首部7に設けた
シール材11とカバーキャップ4とはシール材11の周
囲で滑るだけである。そのためシール材11に強い摩擦
力が加わらず、割れたり、ひびが入ったりすることがな
い。
【0017】なお図1における符号20はオーバーキャ
ップであり、符号21は押しボタン、符号22はノズル
チップである。
【0018】上記のカバーキャップ4を備えたバルブ取
り付け構造Aは、エアゾール装置を使用しきった後、カ
バーキャップ4のネジを緩めればガスが抜ける。ついで
カバーキャップ4をそのまま回転させて、図2に示すよ
うに容器本体1から取り外すことにより、一層確実にガ
スを抜くことができる。このようにカバーキャップ4を
取り外せば、バルブ3を簡単に容器本体から取り外すこ
とができる。そのため、バネなどの材質が異なる部品を
容易に分別回収することができる。また容器本体1とカ
バーキャップ4およびバルブ3をいずれも合成樹脂によ
り構成しているが、それらの材質が異なる場合において
も、分別回収することにより、リサイクルしやすくな
る。
【0019】図3に示すバルブ取り付け構造Bは、それ
ぞれ金属製の容器本体1とカバーキャップ4を有する。
バルブ3およびそのバルブを開口部2に取り付けるマウ
ンティングカップ24は合成樹脂製である。容器本体1
は円筒状の胴部5と、その上端から上方にテーパー状に
延びる肩部6と、その肩部から上方に延びる円筒状の首
部7とを有する。首部7には雄ネジ8が形成されてい
る。容器本体1はたとえばメッキ鋼板ないし樹脂被覆鋼
板やアルミニウム薄板などの金属薄板から一体に成形し
た、いわゆるモノブロック缶により構成することができ
る。しかし胴部と底部、胴部と肩部などを別個に精製し
て継ぎ合わせるようにしてもよい。
【0020】前記バルブ3は、マウンティングカップ2
4と、有底筒状のハウジング15と、その内部に上下動
自在に収容されたステム14と、そのステム14を常時
上方に付勢するバネ27と、ハウジング15の上面中央
に設けられる環状のバルブラバー16とを備えた従来公
知のものである。マウンティングカップ24は合成樹脂
製であり、上下逆にした有底筒状のバルブ固定部31
と、円筒状の周壁部32とを有し、それらは下部33で
連結され、その間に環状の深溝34が設けられている。
バルブ固定部31の内面には、ハウジング15の係合部
(ないし段部)35と係合する係合突起36が内向きに
突出している。係合突起36は放射状に複数個配列され
ている。またマウンティングカップ24には、容器本体
1の首部7の上端面との間にシール材(ガスケット)3
7を挟着するフランジ部38、シール材37を嵌合する
環状凹溝39が設けられている。そのシール材37は組
立後にはフランジ部38と容器本体の首部7の上端面と
の間に挟着される。なお、マウンティングカップ24と
バルブ3とは係合突起36で一体に固着されているの
で、このマウンティングカップ24とバルブ3の全体
を、1個のバルブと見ることもできる。
【0021】前記ハウジング15の下部にはディップチ
ューブ(図示していない)を取り付けるための円筒部4
0が突出しており、ハウジング15の内部と円筒部40
の内部とは、孔41により連通している。ハウジング1
5の上面には前述のバルブラバー16を収容する凹部4
2が形成されている。符号42aはバルブラバー16に
噛み込んでシール作用を強めるための環状突起である。
ハウジング15は通常は合成樹脂により製造される。
【0022】前記カバーキャップ4は基本的には従来公
知のものと同じ形態を有する。すなわち、この実施形態
ではカバーキャップ4は金属薄板製で、中心にステム1
4を通す貫通孔43を有する有底筒状の形態を有する。
しかしその外周部には容器本体1の首部7の雄ネジ8と
螺合する雌ネジ12が形成されている。このカバーキャ
ップ4は、バルブ3の上方から、バルブを開口部2内に
押さえ込むように被せ、その雌ネジ12を首部7の雄ネ
ジ8に螺合することにより、容器本体1に固定してい
る。それによりカバーキャップ4は容器本体2に結合し
て容易には外れない。
【0023】このバルブ取り付け構造Bでは、カバーキ
ャップ4はバルブラバー16と接触しておらず、シール
材37に対する接触面積も小さい。そのため、カバーキ
ャップ4とマウンティングカップ24の摺動摩擦抵抗
は、マウンティングカップ24と容器本体1の間の摺動
摩擦抵抗よりも小さい。したがってカバーキャップ4を
回転させるとき、マウンティングカップ24は一緒に回
転しない。そのためバルブ3を容器本体1に取り付け、
カバーキャップ4を容器本体1に螺着するとき、バルブ
ラバー16やシール材37を傷つけることがない。
【0024】容器本体1に充填する原液は、通常はバル
ブ3を取り付ける前に開口部2から充填する。そしてカ
バーキャップ4を取り付けて組み立てた後、バルブ3を
通じて液化ガス(液化石油ガス、ジメチルエーテルな
ど)や圧縮ガス(窒素、炭酸ガス、圧縮空気など)など
のプロペラントを充填することにより、エアゾール製品
となる。ただしバルブ3の取り付け前に、いわゆるアン
ダーカップ充填の方法でプロペラントを充填することも
できる。
【0025】なお、カバーキャップ4の内面や、カバー
キャップとマウンティングカップ24の間の接触面に、
窒化ホウ素、二硫化モリブデン、滑石、黒鉛などの潤滑
剤をコートすれば、カバーキャップ4とマウンティング
カップ24の間の摩擦を一層小さくすることができる。
【0026】エアゾール装置を噴射させて内容物を使い
きった後、カバーキャップ4と首部7のネジ締めを緩め
ると、シール材37のシール圧が低下するのでガス漏れ
が生じ、内圧が低下する。そしてさらにカバーキャップ
4を緩めて上昇させると、シール材17のシール作用が
なくなり、残存していたガスが抜ける。その後はそのま
まカバーキャップ4を緩めて容器本体1から外せば、バ
ルブ3を容器本体1から容易に取り外すことができる。
それにより分別廃棄が容易になる。
【0027】上記のようにこのバルブ取り付け構造Bを
備えたエアゾール装置についても、使用完了後のガス抜
き作業が容易で、しかも金属部分と合成樹脂部分とを容
易に分別廃棄することができる。
【0028】図4に示すバルブ取り付け構造Cでは、カ
バーキャップ4にマウンティングカップ24の深溝34
と嵌合する折り曲げ部45が形成されている。そのた
め、カバーキャップ4とマウンティングカップ24の接
触面積が広い。したがってその接触部に前述の潤滑剤を
コートするのが好ましい。他の部分については図3のバ
ルブ取り付け構造Bと実質的に同じであるので、同じ部
位に同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】図5に示すバルブ取り付け構造Dは、上面
に大きい開口部46を設けたカバーキャップ4と、その
カバーキャップ4とマウンティングカップ24の間に介
在させた、滑り摩擦抵抗を少なくするための押さえ部材
47を備えている。そして押さえ部材47はマウンティ
ングカップ24の上面中央部を押さえており、その上面
周辺部をカバーキャップ4で押さえることにより、全体
としてマウンティングカップ24を容器本体1に固定し
ている。すなわちこの構造Dは、図3の取り付け構造B
におけるマウンティングカップ24の全体を押さえてい
るカバーキャップ4を、マウンティングカップ24の上
面から上部から側面にかけての角部を押さえる押さえ部
材47と、その押さえ部材47の上部周辺から容器本体
1の首部7に被せるカバーキャップ4とに分離したもの
と言うことができ、他の部分については図3の構造Bと
実質的に同じである。この実施形態においても、カバー
キャップ4および押さえ部材47は金属薄板製であり、
マウンティングカップ24は合成樹脂製である。
【0030】このものはカバーキャップ4がマウンティ
ングカップ24とほとんど当接しておらず、押さえ部材
47に対しても周辺部のみで接触している。そのため、
カバーキャップ4の雌ネジ12を首部7の雄ネジ8にネ
ジ締めするために回転させるとき、マウンティングカッ
プ24をほとんど回転させない。したがってマウンティ
ングカップ24に取り付けたシール37を傷付けるおそ
れが少ない。さらにカバーキャップ4は押さえ部材47
に対しても、周辺部のみで接触しているので、回転させ
るときの摩擦抵抗がきわめて少ない。なお、この実施形
態においても、カバーキャップ4と押さえ部材47の間
に前述の潤滑剤をコートするのが好ましい。
【0031】図6のバルブ取り付け構造Eは、マウンテ
ィングカップを用いずに、バルブ3のハウジング15を
直接容器本体1の首部7に固定する場合を示している。
ハウジング15の周囲には、シール材11を嵌合させる
凹溝10aを形成している。さらにバルブラバー(ステ
ムラバー)16とカバーキャップ4とが接触しないよう
に、バルブラバー16の上面に滑り性のよい合成樹脂、
たとえばポリフッ化エチレン系の樹脂(米国デュポン社
のテフロンなど)をコートしたり、その樹脂製のシート
16aをバルブラバー16に重ねるのが好ましい。それ
によりカバーキャップ4の回転がスムーズになり、ネジ
8、12の着脱が容易になる。なお、ハウジング15と
首部7の間に、軸方向に抜けやすく、回転方向に係合す
る係合部(図示していない)を設けてハウジング15が
回転しないようにしてもよい。係合部はたとえばハウジ
ング15に形成した縦溝と首部7に形成した縦突条など
によって構成しうる。係合部は2〜3個所程度でよい。
【0032】さらに樹脂シート16aを介在させること
に代えて、図5の構造Dの押さえ部材47と同様の押さ
え部材をカバーキャップ4とハウジング15の上面の間
に介在させて、バルブラバー16とカバーキャップ4が
直接接触しないようにしてもよく、その場合はカバーキ
ャップ4の上面に大きい開口部を形成するのが好まし
い。またカバーキャップ4と押さえ部材の間に前述の潤
滑剤をコートするのが一層好ましい。それによりカバー
キャップ4とハウジング15の間の摩擦抵抗が大きく減
少する。
【0033】図7は、合成樹脂製の容器本体1と金属薄
板製のカバーキャップ4を組み合わせたバルブ取り付け
構造Fの実施形態を示している。この実施形態では、容
器本体1の首部7の上面とバルブ3のハウジング15の
フランジ部9の間に、環状のガスケットないしシール材
19を介在させている。他の部分については図3のバル
ブ取り付け構造Bと同じである。なお、本実施形態とは
逆に、金属薄板製の容器本体と合成樹脂製のカバーキャ
ップとを組み合わせることもできる。
【0034】図8aのバルブ取り付け構造Gは、容器本
体1の首部7に雄ネジ8を形成し、その雄ネジ8に円筒
状の延長部材50をネジ締めし、その延長部材50にカ
バーキャップ4によりバルブ3を取り付けている。延長
部材50はたとえば金属薄板製であり、下部に雄ネジ8
と螺合する雌ネジ12が形成され、上部近辺に環状段部
あるいは環状凹部51を形成している。環状凹部51の
断面形状はたとえば台形状である。なお図8aの符号5
2は、ネジ部のシールを確保するためのシール材であ
る。凹溝は環状に設けずに、部分的に形成するようにし
てもよい。
【0035】このものは図8bに示すように、容器本体
1にあらかじめ延長部材50を螺着しておき、バルブを
取り付けてカバーキャップ4で押さえ、さらにカバーキ
ャップ4の下端部53を環状凹部51にクリンプして係
合させることにより、容器本体1にバルブ3を取り付け
る。クリンプはたとえばカバーキャップ4の下端の周囲
の全体、あるいは数カ所を内向きに押しつけることによ
り行う。そして使用後は、延長部材50ごとネジを緩
め、容器本体1からカバーキャップ4を取り外すことが
できる。
【0036】このものは、カバーキャップ4を取り付け
るときは、クリンプするだけでよいので、カバーキャッ
プ4を回転させる必要がない。また、従来と同じ製造設
備により製造することができる。そして使用後は延長部
材50ごとカバーキャップ4を外すことができるので、
クリンプした部位を変形させる必要がなく、他の実施形
態の場合と同じように、カバーキャップ4を容易に取り
外すことができ、バルブ3を抜き取ることができる。な
お、クリンプする部位が数カ所の場合は、カバーキャッ
プ4と延長部材50が回転しにくくなるので、好まし
い。
【0037】なおこの構造Gにおいても、図5のような
押さえ部材47を介在させてもよい。
【0038】図9に示すバルブ取り付け構造Hは、カバ
ーキャップ4の側に延長部材50をネジ締めし、延長部
材50の下端部を容器本体の首部7に形成した環状凹溝
51にクリンプしたものである。このものも、製造時に
はクリンプで容易にカバーキャップ4および延長部材5
0を容器本体1に取り付けることができ、使用後にはカ
バーキャップ4のみをネジを利用して容易に取り外すこ
とができる。
【0039】前述のいずれに実施形態の場合でも、金属
薄板製のカバーキャップや、金属薄板製の容器本体の首
部に雄ネジや雌ネジを形成する場合は、たとえばロール
フォーミングなどの従来公知の方法で形成しうる。ま
た、合成樹脂製の容器本体の首部の表面に雄ネジを形成
する場合は、容器本体1をブロー成形などで製造すると
きに同時に成形することができる。
【0040】また前述の実施形態では、容器本体の首部
の上端近辺にシール材を配置し、カバーキャップでシー
ル材を加圧することによりシール作用を得るようにして
いる。しかし図10に示すように、首部7の下部に内側
に突出する環状段部55を設け、バルブのマウンティン
グカップ24の下部、あるいはハウジング15の下部に
対応する環状段部56を設け、それらの間にシール材1
1を挟着するようにしてもよい。この場合はカバーキャ
ップ4を回転させるとマウンティングカップ24が押し
下げられるので、その押し下げる力でシール材11を弾
性変形させてシール作用を得ることができる。このもの
はシール材11がカバーキャップ4と接触しないため、
シール材11がカバーキャップ4により傷つけられるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブ取り付け構造の一実施形態を
示す一部切り欠き断面図である。
【図2】 図1の構造の容器本体とカバーキャップの分
離状態を示す断面図である。
【図3】 本発明のバルブ取り付け構造の他の実施形態
を示す断面図である。
【図4】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実
施形態を示す断面図である。
【図5】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実
施形態を示す断面図である。
【図6】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実
施形態を示す断面図である。
【図7】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実
施形態を示す断面図である。
【図8】 図8aは本発明のバルブ取り付け構造のさら
に他の実施形態を示す断面図であり、図8bはその構造
の取り付けから取り外しまでの手順を示す概略工程図で
ある。
【図9】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の実
施形態を示す断面図である。
【図10】 本発明のバルブ取り付け構造のさらに他の
実施形態を示す要部断面図である。
【図11】 従来のバルブ取り付け構造の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
A バルブ取り付け構造 1 容器本体 2 開口部 3 バルブ 4 カバーキャップ 7 首部 8 雄ネジ 9 フランジ部 10 段部 10a 凹溝 11 シール材 12 雌ネジ 13 円筒面 14 ステム 15 ハウジング 16 バルブラバー 19 ガスケット 20 オーバーキャップ 21 押しボタン 22 ノズルチップ B バルブ取り付け構造 24 マウンティングカップ 27 バネ 31 バルブ固定部 32 周壁部 34 深溝 35 係合部 36 係合突起 37 シール材 38 フランジ部 39 環状凹溝 C バルブ取り付け構造 45 折り曲げ部 D バルブ取り付け構造 46 開口部 47 押さえ部材 E バルブ取り付け構造 F バルブ取り付け構造 G バルブ取り付け構造 50 延長部材 51 環状凹溝 52 シール材 H バルブ取り付け構造

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲にネジ部を備えた容器本体の開口部
    と、その開口部にシール材を介して気密に取り付けられ
    るバルブと、前記ネジ部に螺着することにより、そのバ
    ルブを開口部に固定し、開口部を気密に閉じるカバーキ
    ャップとを有し、そのカバーキャップをネジ部に螺合す
    るべく回転させたとき、カバーキャップとバルブとの間
    で滑りを生じるように構成されているネジ締め式のバル
    ブ取り付け構造。
  2. 【請求項2】 前記バルブが容器本体に対し、回転しな
    いように、かつ、軸方向に抜けるように設けられている
    請求項1記載のバルブ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記バルブがガスケットを介して容器本
    体の開口部に固定されるマウンティングカップを有し、
    前記カバーキャップを回転させるときのカバーキャップ
    内面とマウンティングカップとの間の抵抗が、マウンテ
    ィングカップとガスケットとの間の抵抗よりも小さい請
    求項1記載のバルブ取付構造。
  4. 【請求項4】 容器本体の開口部と、その開口部にシー
    ル材を介して気密に取り付けられるバルブと、そのバル
    ブを開口部に固定し、開口部を気密に閉じるカバーキャ
    ップとを有し、そのカバーキャップまたは容器本体のう
    ちいずれか一方に、取り外し自在にネジ部で螺着した延
    長部が設けられ、その延長部が他方に対してクリンプさ
    れているネジ締め式のバルブ取り付け構造。
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