JP2022155780A - キャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法 - Google Patents

キャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器の口部に容易に取り付け得るキャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法を提供する。【解決手段】注出口21が形成されて容器10の口部11に取り付けられる中栓2と、注出口21を封止する内栓3と、口部11に取り付けられることで口部11を覆う上蓋4とを備えるキャップ1である。中栓2は、口部11が嵌め込まれる嵌込部23を有する。上蓋4は、中栓2を保持する仮保持手段40と、中栓2に口部11の反対側から当接する当接筒51とを有する。当接筒51は、上蓋4が口部11に取り付けられる際に、嵌込部23を口部11へ押圧することで、嵌込部23に口部11を嵌め込むものである。仮保持手段40は、嵌込部23における口部11の嵌込みを解除する力よりも小さな力で保持が解除されるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法に関するものである。
オーバーキャップとも言われる上蓋を備えるキャップは、容器の口部を完全に覆い隠すので、美感の面からも好ましい。このような上蓋が取り付けられる容器の口部には、当該容器の内容物を安定して注ぎ出すために、注出口を有する中栓が取り付けられる。
従来のオーバーキャップを備えるキャップとして、中栓の注出口を内栓で封止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のキャップでは、当該特許文献1の図1に示すように、中栓10の注出筒17に形成された注出口が移行栓20(内栓)で封止されることで、容器1内の液体(内容物)は注出口からの飛び出ることがない。
特開2010-052810号公報
ところで、前記特許文献1にキャップでは、当該特許文献1の段落[0022]および[0023]に記載されているように、注出口が移行栓20(内栓)で封止された中栓10を容器1の口頸部5(口部)に打栓した(取り付けた)後で、オーバーキャップ30を容器1へ嵌合させる(取り付ける)。すなわち、容器1の口頸部5への中栓10およびオーバーキャップ30の取付けは、まず中栓10を容器1に取り付けてから、次にオーバーキャップ30を容器1へ取り付けるという、2段階の作業が必要になる。これは、オーバーキャップ30が容器1の口頸部5に取り付けられることで当該口頸部5を覆い隠してしまうので、容器1の口頸部5を目視できない状態では、中栓10およびオーバーキャップ30を同時に容器1の口頸部5を取り付けられないからである。
このように、従来のキャップでは、中栓およびオーバーキャップ(上蓋)を2段階で(別々に)容器の口頸部(口部)に取り付ける必要があり、大きな手間が生じていた。
そこで、本発明は、容器の口部に容易に取り付け得るキャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の発明に係るキャップは、注出口が形成されて容器の口部に取り付けられる中栓と、
前記注出口を封止する内栓と、
前記容器の口部に取り付けられることで当該容器の口部および首部を覆う上蓋とを備え、
前記中栓が、前記容器の口部が嵌め込まれる嵌込部を有し、
前記上蓋が、
前記中栓を保持するとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該保持が解除される仮保持手段と、
前記仮保持手段で保持されている中栓に容器の口部の反対側から当接する当接部とを有し、
前記当接部が、前記上蓋が容器の口部に取り付けられる際に、前記嵌込部を容器の口部へ押圧することで、当該嵌込部に容器の口部を嵌め込むものである。
また、第2の発明に係るキャップは、第1の発明に係るキャップにおける仮保持手段が、中栓を仮止めするとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で剥離する仮止部である。
さらに、第3の発明に係るキャップは、第1または第2の発明に係るキャップにおける仮保持手段が、中栓に係合するとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該係合が解除される係合部である。
加えて、第4の発明に係るキャップは、第1乃至第3のいずれかの発明に係るキャップにおける上蓋が、容器の口部に形成された螺合部に螺合する螺合筒を有し、
前記螺合筒が、前記螺合部に螺合することで、上蓋を容器の口部に取り付けるものである。
また、第5の発明に係るキャップは、第1乃至第4のいずれかの発明に係るキャップにおける上蓋が、内栓を移動自在に収容する収容筒を有し、
前記収容筒が、その内部から内栓の脱落を防止する脱落防止部を有するものである。
また、第6の発明に係るキャップは、第1乃至第5のいずれかの発明に係るキャップにおける上蓋が、容器の肩部に当接して案内される案内リブを有するものである。
また、第7の発明に係るキャップ付き容器の製造方法は、第1乃至第6のいずれかの発明に係るキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法であって、
中栓の注出口を内栓で封止する封止工程と、
前記中栓を仮保持手段で上蓋に保持させる保持工程と、
前記注出口が封止された中栓を保持している上蓋を、容器の口部に取り付けることで、当接部が嵌込部を容器の口部へ押圧し、当該嵌込部に容器の口部が嵌め込まれる取付工程とを備える方法である。
前記キャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法によると、容器の口部に中栓および上蓋を別々に取り付ける必要が無いので、前記キャップを容器の口部に容易に取り付けることができるとともに、前記キャップ付き容器を容易に製造することができる。
本発明の実施の形態1に係るキャップとこのキャップが取り付けられる容器との縦断面図である。 同キャップの上蓋を底面(図1のA-A矢視)から示し、同キャップの中栓および内栓を部分断面で側面から示し、容器を側面から示す分解図である。 同キャップを製造するために準備した上蓋、内栓および中栓を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るキャップ付き容器の製造方法が備える収容工程を経た状態を示す縦断面図である。 同キャップ付き容器の製造方法が備える封止工程および保持工程を経て製造されたキャップを示す縦断面図である。 同キャップ付き容器の製造方法が備える取付工程を示す縦断面図である。 同取付工程を経て製造されたキャップ付き容器を示す縦断面図である。 同キャップ付き容器の使用方法を示す縦断面図である。 同中栓の凹みを示す図2に相当する分解図である。 本発明の実施の形態2に係るキャップとこのキャップが取り付けられる容器との縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るキャップ付き容器の製造方法が備える取付工程を経て製造されたキャップ付き容器を示す縦断面図である。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1に係るキャップおよびこのキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法について、図面に基づき説明する。
まず、前記キャップが取り付けられる容器について説明する。
図1および図2に示すように、前記容器10は、口部11、首部16、および、肩部17を少なくとも有する。前記容器10の口部11は、前記キャップ1が取り付けられる部分であり、この取付けのために、前記キャップ1に螺合する外周螺合部12(螺合部の一例)を有することが好ましい。また、前記容器10の口部11は、前記キャップ1を撥音させる撥音部14、および、外周リング15を有することが好ましい。前記容器10の肩部17は、前記口部11から急激に拡径する部分である。前記容器10の首部16は、前記口部11と肩部17との境界の部分である。
次に、前記キャップ1について説明する。図1では当該キャップ1の縦断面図を示し、図2では当該キャップ1の構成部品を分解して示す。
図1および図2に示すように、このキャップ1は、構成部品として、注出口21が形成された中栓2と、前記注出口21を封止する内栓3と、前記容器10の口部11に取り付けられる上蓋4とを備える。
前記中栓2は、前記容器10の口部11に取り付けられるものである。この取付けのために、前記中栓2は、前記容器10の口部11が嵌め込まれる嵌込部23を有する。前記中栓2は、一例として、前記注出口21が内側に形成された注出筒20と、この注出筒20の下端から外周に広がる円板部22とを有する。前記嵌込部23は、当該円板部22の外縁に接続された部分である。また、前記嵌込部23は、一例として、前記円板部22の外縁から立ち上がる内壁部24と、この内壁部24から所定の空間27を隔てて外方に配置された外壁部26と、前記内壁部24および外壁部26の両上端を接続する上端部25とを有する。前記所定の空間27に、前記容器10の口部11が嵌め込まれることになる。前記円板部22は、外縁(嵌込部23側)よりも内縁(注出筒20側)が上方に位置するように傾斜している。この傾斜により、前記注出筒20が下方に押されても、前記円板部22が注出筒20を上方に押し返すので、当該注出筒20の下がりが防止されることになる。
前記上蓋4は、前記容器10の口部11に取り付けられることで当該容器10の口部11および首部16を覆うものであるから、オーバーキャップとも言われる。また、前記上蓋4は、前記中栓2を保持するとともに、前記嵌込部23における容器10の口部11の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該保持が解除される仮保持手段40を有する。すなわち、前記嵌込部23に容器10の口部11が嵌め込まれた状態で、当該嵌込みを解除する力が上蓋4に作用した場合、前記仮保持手段40による保持が解除されることにより、前記上蓋4は容器10の口部11から取り外されるが、前記中栓2は容器10の口部11の嵌込みを維持したままとなる。
前記仮保持手段40は、特に制限されないが、前記中栓2を仮止めする仮止部41であることが好ましい。当該仮止部41は、前記嵌込部23における容器10の口部11の嵌込みを解除する力よりも小さな力で剥離する、溶着または接着された部分である。前記仮保持手段40が仮止部41であることにより、前記嵌込部23における容器10の口部11の嵌込みを解除する力が作用した場合、仮止部41が剥離するので、その後に上蓋4が中栓2に再び接しても当該中栓2を再び保持しない。また、前記仮保持手段40は、前記中栓2に係合する係合リブ42(係合部42の一例)であることが好ましい。当該係合リブ42は、前記嵌込部23における容器10の口部11の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該係合が解除される。前記保持手段が係合リブ42であれば、前記中栓2は、当該係合リブ42に係合される被係合部28を有する。前記仮保持手段40が係合リブ42であることにより、前記中栓2の保持が係合により簡易に行われることになる。前記仮保持手段40は、前記仮止部41および係合リブ42の両方である場合でもよく、この場合、前記仮止部41は嵌込部23を外周側(または内周側)から保持するとともに、前記係合リブ42は嵌込部23を内周側(または外周側)から保持することが好ましい。前記嵌込部23が外周側および内周側から仮止部41および係合リブ42に挟まれて保持されることで、前記中栓2が安定して保持されることになる。
前記上蓋4は、前記仮保持手段40で保持されている中栓2に当接する当接部50を有する。前記当接部50は、前記上蓋4が容器10の口部11に取り付けられる際に、前記嵌込部23を容器10の口部11へ押圧することで、当該嵌込部23に容器10の口部11を嵌め込むものである。当該当接部50は、前記嵌込部23の上端部25に対して、前記容器10の口部11の反対側から当接することが好ましい。このような当接により、前記嵌込部23が容器10の口部11へ適切に押圧されることになり、当該嵌込部23に容器10の口部11が安定して嵌め込まれることになる。前記当接部50は、筒状の当接筒51であることが好ましい。前記当接部50が当接筒51であることにより、前記嵌込部23が容器10の口部11へ広い範囲で押圧されることになり、当該嵌込部23に容器10の口部11が安定して嵌め込まれることになる。
前記上蓋4は、前記容器10の口部11への取付けのために、前記外周螺合部12に螺合する螺合筒60を有することが好ましい。前記螺合筒60は、前記外周螺合部12に螺合することで、前記上蓋4が容器10の口部11に取り付けられることになる。また、前記螺合筒60は、前記上蓋4が容器10の口部11に完全に取り付けられた際に、前記外周リング15に当接することが好ましい。これにより、容器10の口部11に完全に取り付けられた上蓋4の回止めが担保され、言い換えれば、前記容器10の口部11に対する上蓋4の過剰な螺合が防止されることになる。なお、図示しないが、容器10の口部11に完全に取り付けられた上蓋4の回止めを担保する回止部が、外周リング15に設けられてもよい。当該回止部は、前記上蓋4が容器10の口部11に完全に取り付けられた際に、前記螺合筒60に当接するものである。
前記上蓋4は、前記内栓3を移動自在に収容する収容筒70を有することが好ましい。当該収容筒70は、その内部から内栓3の脱落を防止する脱落防止部71を有する。前記収容筒70に内栓3が移動自在に収容されることで、前記容器10の口部11に取り付けられた上蓋4が衝撃を受けても、当該衝撃が上蓋4から内栓3に伝わりにくいので、当該内栓3による注出口21の封止が解除されにくくなる。また、前記容器10の口部11から上蓋4を取り外す際に、すなわち、前記中栓2から上蓋4を分離する際に、前記脱落防止部71が内栓3の脱落を防止することで、当該内栓3が収容筒70の内部に維持されたまま上蓋4に追随し、当該内栓3による注出口21の封止が解除されることになる。
前記上蓋4は、前記容器10の肩部17に当接して案内される案内リブ80を有することが好ましい。前記案内リブ80が容器10の肩部17に当接して案内されることで、前記上蓋4が容器10の口部11に取り付けられるのに適した位置に導かれることになる。
前記上蓋4は、一例として、天板91と、この天板91の外縁に接続されたスカート92とを有する。前記天板91には、前記スカート92の内側において、外周側から順に、前述した螺合筒60、当接筒51、係合リブ42および収容筒70が接続されている。前記スカート92には、前記螺合筒60の外方において、前述した案内リブ80が接続されている。当該螺合筒60は、前記外周螺合部12に螺合する内周螺合部61が内周側に形成されるとともに、撥音リブ62が外周側に接続されている。当該撥音リブ62は、前記上蓋4が容器10の口部11に完全に取り付けられる直前で、前記容器10の撥音部14を乗り越えることにより、撥音するものである。前記係合リブ42は、前記天板91だけでなく当接筒51の内周側にも接続されていることで、安定して中栓2を保持する。
図2に詳しく示すように、前記案内リブ80は等間隔に配置された6本であることが好ましく、前記撥音リブ62は等間隔に配置された2本であることが好ましく、前記係合リブ42は等間隔に配置された4本であることが好ましい。
前記内栓3は、一例として、前記注出口21に挿入される栓部30と、前記注出筒20の上端が嵌め込まれる環状溝32が形成された台座部31とを有する。この台座部31は、前記収容筒70の内栓3を収容する空間よりも小径で、且つ、前記脱落防止部71の内径よりも大径である。
以下、前記キャップ1を使用するキャップ付き容器の製造方法について説明する。なお、このキャップ付き容器の製造方法には、前記キャップ1の製造方法が含まれる。
まず、図3に示すように、キャップ1の構成部材である上蓋4、内栓3および中栓2を準備する。次に、前記キャップ付き容器の製造方法は、図4に示すように、内栓3を上蓋4の収容筒70に収容する収容工程を備えてもよい。前記キャップ付き容器の製造方法が収容工程を備えることにより、後述する封止工程が容易になる。
図5に示すように、前記キャップ付き容器の製造方法は、中栓2の注出口21を内栓3で封止する封止工程と、前記中栓2を仮保持手段40で上蓋4に保持させる保持工程とを備える。前記仮保持手段40が仮止部41であれば、前記封止工程の後に保持工程となる。すなわち、前記封止工程の後で、仮止部41により中栓2を仮止めする。一方で、前記仮保持手段40が係合リブ42であれば、前記封止工程の後に保持工程となる場合も、前記封止工程と保持工程とが同時になる場合もある。前記封止工程と保持工程とが同時になる場合は、前記内栓3による注出口21の封止と同時に、係合リブ42が被係合部28に係合する場合である。こうして、少なくとも封止工程および保持工程を経ることにより、図5に示すキャップ1が製造される。
さらに、前記キャップ付き容器の製造方法は、前記注出口21が封止された中栓2を保持している上蓋4を、容器10の口部11に取り付けることで、当接筒51が嵌込部23を容器10の口部11へ押圧し、当該嵌込部23に容器10の口部11が嵌め込まれる取付工程を備える。
取付工程を詳しく説明すると、図1に示すように、まず、前記キャップ1を容器10の上方に位置させる。次に、図6に示すように、前記キャップ1を容器10の口部11まで下ろしてから、上蓋4を回転させることにより、螺合筒60を外周螺合部12に螺合させていく。これにより、図7に示すように、下降している当接筒51が嵌込部23を容器10の口部11へ押圧し、嵌込部23に容器10の口部11が嵌め込まれていく。一方で、案内リブ80が容器10の肩部17に案内されることにより、適切な位置まで上蓋4が導かれる。螺合筒60が外周螺合部12に螺合し切る直前で、すなわち、上蓋4が容器10の口部11に完全に取り付けられる直前で、撥音リブ62が撥音部14を乗り越えることにより撥音する。その後、上蓋4が完全に容器10の口部11に取り付けられると、螺合筒60の先端が外周リング15に当接して、上蓋4の回止めが機能する。こうして、上蓋4が完全に容器10の口部11に取り付けられることにより、図7に示すキャップ付き容器100が製造される。
以下、前記キャップ付き容器100の使用方法について説明する。
図7に示すキャップ付き容器100から、前記螺合の方向とは逆方向に上蓋4を回転させることで、当該螺合を解除していく。当該螺合が解除され始めると、撥音リブ62が撥音部14を乗り越えることにより撥音する。その後、螺合の解除を継続することにより上蓋4が上昇していくので、仮保持手段40により保持された中栓2にも、上昇しようとする力が作用する。しかしながら、中栓2の嵌込部23に容器10の口部11が嵌め込まれており、前記力により仮保持手段40による保持が解除されるので、中栓2は上蓋4から分離する。すなわち、図8に示すように、中栓2は容器10の口部11に取り付けられたままであり、一方で、上蓋4は螺合の解除により上昇していく。中栓2の注出口21を封止していた内栓3は、脱落防止部71により収容筒70に収容されたままであるから、上昇する上蓋4に追随する。そして、上蓋4が容器10の口部11から完全に取り外されると、中栓2は、容器10の口部11に取り付けられたままであり、且つ、内栓3による注出口21の封止が解除された状態となる。
このように、前記キャップ1によると、容器10の口部11に中栓2および上蓋4を別々に取り付ける必要が無いので、容器10の口部11に容易に取り付けることができる。
また、前記キャップ付き容器100の製造方法によると、容器10の口部11に中栓2および上蓋4を別々に取り付ける必要が無いので、前記キャップ付き容器100を容易に製造することができる。
さらに、前記仮保持手段40が中栓2を仮止めする仮止部41であることにより、容器10の口部11に取り付けられた上蓋4を上昇させることで仮止部41が剥離するので、その後に中栓2の不要な保持を避けることができる。すなわち、図8に示す状態の上蓋4を再び容器10の口部11に取り付けても、仮保持手段40が仮止部41のみであれば、上蓋4が中栓2を再び保持することはない。
加えて、前記仮保持手段40が係合部42(一例として係合リブ42)であることにより、中栓2の保持を係合により簡易に行うことができる。
また、上蓋4が容器10の口部11に形成された螺合部(一例として外周螺合部12)に螺合する螺合筒60を有することにより、当該螺合する部分と中栓2の位置とが近くなるので、中栓2の嵌込部23に容器10の口部11を安定して嵌め込むことができる。
また、内栓3が上蓋4の収容筒70に移動自在に収容されるとともに、当該収容筒70が脱落防止部71を有することにより、上蓋4が衝撃を受けても、内栓3による注出口21の封止を解除しにくくすることができる。
また、上蓋4が案内リブ80を有することにより、前記上蓋4を容器10の口部11に取り付けるのに適した位置まで導くことができる。
ところで、前記実施の形態1では説明しなかったが、図9に示すように、前記容器10の口部11は、外周螺合部12に凹み13が形成されたものでもよい。当該凹み13は、容器10の口部11に取り付けられた中栓2と、当該容器10の口部11との間に隙間を形成するための形状である。このため、前記凹み13による隙間は、中栓2を容器10の口部11から取り外す際に、マイナスドライバーなどで抉るための空間である。そして、当該マイナスドライバーなどで抉ることにより、容易に中栓2が容器10の口部11から取り外される。
[実施の形態2]
以下、本発明の実施の形態2に係るキャップ1およびこのキャップ1を使用するキャップ付き容器100の製造方法について、図10および図11に基づき説明する。本実施の形態2では、前記実施の形態1とは異なる構成に着目して説明するとともに、前記実施の形態1と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。なお、図10および図11では、図1とは異なり、本実施の形態2に係る外周螺合部12に形成された凹み13を示すために、容器10の口部11については、断面ではなく側面で示す。
図10に示すように、本実施の形態2に係るキャップ1は、前記実施の形態1に係るキャップ1と比べて、前記仮保持手段40である仮止部41を有しない。このため、本実施の形態2に係るキャップ1の仮保持手段40は、係合リブ42(係合部42の一例)である。また、本実施の形態2に係るキャップ1は、前記実施の形態1に係るキャップ1と比べて、前記案内リブ80を有しない。
図11に示すように、本実施の形態2に係るキャップ1を使用するキャップ付き容器100は、前記実施の形態1に係るキャップ1を使用するキャップ付き容器100と比べて、容器10における撥音部14および外周リング15の配置および形状が異なる。具体的に説明すると、本実施の形態2に係る外周リング15は、前記撥音リブ62よりも外方まで突出した形状であり、本実施の形態2に係る撥音部14は、前記外周リング15の上面に配置されている。これにより、前記撥音部14は、前記撥音リブ62を撥音させるという機能と、前記容器10の口部11に完全に取り付けられた上蓋4の回止めを担保する機能とを兼ねることになる。
このように、本実施の形態2に係るキャップ1およびこのキャップ1を使用するキャップ付き容器100によると、前記実施の形態1で説明した効果を奏する上に、構成を簡素にすることができる。
ところで、前記実施の形態1および2は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。前記実施の形態1および2で説明したキャップ1の構成うち、「課題を解決するための手段」での第1の発明として記載した構成以外については、任意の構成であり、適宜削除および変更することが可能である。
1 キャップ
2 中栓
3 内栓
4 上蓋
10 容器
11 口部
12 外周螺合部
13 凹み
14 撥音部
17 肩部
20 注出筒
21 注出口
23 嵌込部
27 所定の空間
40 仮保持手段
41 仮止部
42 係合リブ
50 当接部
51 当接筒
60 螺合筒
70 収容筒
71 脱落防止部
80 案内リブ
91 天板
92 スカート
100 キャップ付き容器

Claims (7)

  1. 注出口が形成されて容器の口部に取り付けられる中栓と、
    前記注出口を封止する内栓と、
    前記容器の口部に取り付けられることで当該容器の口部および首部を覆う上蓋とを備え、
    前記中栓が、前記容器の口部が嵌め込まれる嵌込部を有し、
    前記上蓋が、
    前記中栓を保持するとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該保持が解除される仮保持手段と、
    前記仮保持手段で保持されている中栓に容器の口部の反対側から当接する当接部とを有し、
    前記当接部が、前記上蓋が容器の口部に取り付けられる際に、前記嵌込部を容器の口部へ押圧することで、当該嵌込部に容器の口部を嵌め込むものであることを特徴とするキャップ。
  2. 仮保持手段が、中栓を仮止めするとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で剥離する仮止部であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 仮保持手段が、中栓に係合するとともに、嵌込部における容器の口部の嵌込みを解除する力よりも小さな力で当該係合が解除される係合部であることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 上蓋が、容器の口部に形成された螺合部に螺合する螺合筒を有し、
    前記螺合筒が、前記螺合部に螺合することで、上蓋を容器の口部に取り付けるものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. 上蓋が、内栓を移動自在に収容する収容筒を有し、
    前記収容筒が、その内部から内栓の脱落を防止する脱落防止部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャップ。
  6. 上蓋が、容器の肩部に当接して案内される案内リブを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のキャップ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のキャップを使用するキャップ付き容器の製造方法であって、
    中栓の注出口を内栓で封止する封止工程と、
    前記中栓を仮保持手段で上蓋に保持させる保持工程と、
    前記注出口が封止された中栓を保持している上蓋を、容器の口部に取り付けることで、当接部が嵌込部を容器の口部へ押圧し、当該嵌込部に容器の口部が嵌め込まれる取付工程とを備えることを特徴とするキャップ付き容器の製造方法。
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