JP3464542B2 - 密閉容器 - Google Patents
密閉容器Info
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Description
パッキンを備えた密閉容器に関するものである。
ト状のパッキンが配されていて、蓋体を容器本体に装着
するとパッキンが容器本体の口縁部に圧接されて、口縁
部が密閉されるようになっているものがある。
の素材からなる平坦なシート状のものであった。
は容器本体に蓋体を装着した時に、容器本体の口縁部と
蓋体の天板部とが厳密に平行になっているとは限らな
い。特殊な場合を除き、量産性を必要とされ、コスト面
等の理由から極端に製作精度を上げられない容器では、
むしろ前記平行度が粗である方が一般的である。
較的に粗い容器では、蓋体を容器本体にきつく締め込ん
でも、パッキンと口縁部とが全周的に均一な力で密接す
ることができず、密接力に大きな差が生じたり、口縁部
とパッキンとが離間する部位が生じる虞がある。
高い密閉性を要求される容器の場合には、特に問題であ
った。
鑑みてなされたものであり、容器本体や蓋体の製作精度
を上げることなく、高い密閉性能が得られる密閉容器を
提供することを目的とする。
するために、以下の手段を採用した。 〈本発明の要旨〉 本発明は、容器本体の口縁部とこの容器本体に係合する
蓋体の天板部との間に、前記口縁部に密接してシールす
るシート状のパッキンが介装された密閉容器において、
前記シート状のパッキンは、前記口縁部よりも内側に段
差部を介して蓋体の天板部に当接する中央部と、この中
央部から外方に張り出し下面を口縁部に当接せしめる周
縁部とを備えており、前記周縁部は非加圧状態では蓋体
の天板部との間に隙間を有して配されていて、この隙間
の存在によって、容器本体の口縁部からパッキンの周縁
部に力が加えられたときに周縁部が天板部に接近する方
向へ弾性的に撓むことが可能にされていることを特徴と
する密閉容器である(請求項1に対応)。
も可能であるが、複数の部材で構成してもよい。複数の
部材で構成するという意味は、例えば、コンパクト容器
のような化粧料容器において容器本体を外枠体と中皿で
構成する如きをいう。
手段、嵌合手段等種々の手段が採用可能である。
いし、あるいは、容器本体及び蓋体から分離されるよう
になっていてもよい。
ロピレンにポリプロピレン若しくはアルミニウムを貼っ
たものや、軟質樹脂材にアルミニウムを貼ったもの等を
例示できる。
にする複数の層を積層して、2層構造や3層以上の多層
構造としてもよい(請求項2に対応)。その場合、軟質
な層の材質としては、ゴム、エラストマー、発泡性樹脂
等を例示でき、硬質な層の材質としては、ポリプロピレ
ンやアルミニウム等を例示できる。
器本体及び蓋体の材質に限定はなく、プラスチックや金
属を例示できる。
クト容器等の化粧料容器や、食品を収容する容器等、密
閉性が要求されるあらゆる容器に利用可能である。
パッキンの周縁部に容器本体の口縁部から蓋体の天板部
に向かって力が加わる。その結果、パッキンの周縁部が
蓋体の天板部に接近するように弾性的に撓み、パッキン
の周縁部の下面が容器本体の口縁部に対して全周的に隙
間なく且つほぼ均一な圧力で密接するようになる。
度が比較的に粗い場合にも、前記パッキンの周縁部の弾
性的な撓みが平行度の誤差を吸収する。
パッキンの軟質な層が弾性的に圧縮され、この軟質な層
の弾性復元力がパッキンの圧接力を更に強大にする。
に基いて説明する。コンパクト容器には、化粧料が無く
なった時に化粧料を中皿ごと取り外して、別の新たな化
粧料入りの中皿を再装着するようにしたものがある。こ
の交換用の中皿を一般にリフィルと称している。
ルを保管するための容器(所謂、リフィル容器)の態様
である。
1実施例のリフィル容器1の断面図である。リフィル容
器1はプラスチック製の外枠体10とリフィル30と蓋
体50とを具備している。尚、この実施例では、外枠体
10とリフィル30によって容器本体2が構成される。
筒部12が起立し、内筒部12の上縁から水平支持部1
3が外方へ張り出し、水平支持部13の外縁から円筒状
の外筒部14が下延し、外筒部14の下部に大径筒部1
5が連設して構成されている。
て複数の穴部16が形成されており、外筒部14の上部
外周面には雄ねじ部17が形成されている。
0が着脱可能に取り付けられている。リフィル30はプ
ラスチック製で皿型をなし、上部外周に鍔部31が設け
られている。鍔部31の上面には膨出部(口縁部)32
が形成されており、鍔部31の内側には内リング33が
固定されている。又、リフィル30の外面には内筒部1
2と対向する部分に環状突起34が設けられている。リ
フィル30には揮発性成分を含有する化粧料(図示せ
ず)が充填されている。
水平支持部13に載置して支持され、内筒部12内に挿
入セットされている。このセット状態において、環状突
起34が内筒部12の各穴部16の上縁16aに掛止し
て、リフィル30が外枠体10から抜け出るのを阻止し
ている。
されている。蓋体50は天板部51と周壁部52によっ
て有頂筒状に形成されており、周壁部52の内周面に形
成された雌ねじ部53が外枠体10の雄ねじ部17に螺
合可能になっている。
0が取り付けられている。パッキン40は略円板状をな
し、弾性を有する材質、例えば、発泡ポリプロピレンに
ポリプロピレン若しくはアルミニウムを貼ったものや、
軟質樹脂材にアルミニウムを貼ったもので形成されてい
る。
2が段違いに形成されており、段差部43はリフィル3
0の鍔部31よりも内側に位置している。中央部41は
蓋体50の天板部51の裏面に面当接して接合されてい
る。
させた状態を示しており、この時には、リフィル30の
膨出部32が、パッキン40の周縁部42の下面であっ
て段差部43に近い部分に突き当たり、周縁部42と蓋
体50の天板部51との間に、周縁部42と中央部41
との段差寸法だけ隙間44が形成され、周縁部42がフ
リーな状態になる。
く締め込んでいくと、蓋体50が外枠体10に接近移動
する結果、リフィル30の膨出部32がパッキン40の
周縁部42を上方に押し上げ、図2に示すように周縁部
42を段差部43を支点にして弾性的に斜め上方に撓ま
せる。弾性的に撓んだ周縁部42は、その弾性復元力に
よって膨出部32に、より強く圧接する。
がリフィル30の膨出部32に全周的に隙間なく且つほ
ぼ均一な圧力で密接することとなる。したがって、リフ
ィル30は確実に密閉され、リフィル30内に充填され
た化粧料の揮発性成分が揮散することがなく、化粧料を
初期配合比率の状態に維持することができる。
の製作誤差や、外枠体10とリフィル30との組み付け
誤差等に起因して、蓋体50を締め込んでいった時に蓋
体50の天板部51の裏面とリフィル30の膨出部32
とが平行にならず蓋体50が外枠体10に対して若干斜
めな姿勢になった時には、天板部51と膨出部32との
間隔が狭い部位でパッキン40の周縁部42が大きく撓
み、天板部51と膨出部32との間隔が大きい部位でパ
ッキン40の周縁部42が小さく撓むことによって、周
縁部42が膨出部32に全周的に隙間なく密接する。即
ち、この周縁部42の撓みの差が、蓋体50の斜め姿勢
に起因する密閉不良を防止する。
たリフィル容器1と、パッキン40に代えて全体に平坦
な一般的なシート状パッキンを装備した同形状、同寸法
のリフィル容器とを用いて密閉性の比較試験を行ったと
ころ、結果は次のとおりであった。どちらもサンプルを
5つとし、蓋体50を15kg・cmのトルクで締め付け、
周囲温度を40゜Cに維持して放置し、4週間後の減量
率(減少した化粧料の質量と初期充填時の化粧料の質量
との比)を測定した。
ル容器1の減量率は、最大のもので0.4300%、最
小のもので0.2696%、平均で0.3398%であ
った。これに対して、一般的な平坦なパッキンを装備し
たリフィル容器の減量率は、最大のもので0.8296
%、最小のもので0.4009%、平均で0.5205
%であった。この結果からも、このパッキン40を装備
したリフィル30の密閉性能がよいことがわかる。
す場合には、蓋体50を外枠体10から取り外し、外枠
体10の穴部16から棒状のものを差し込みリフィル3
0の底部35を押し上げることによって、リフィル30
の環状突起34をして穴部16の上縁16aを乗り越え
させて、リフィル30を外枠体10から取り外す。
ル容器1の断面図であり、蓋体50をきつく締め込んだ
状態を示している。第2実施例のリフィル容器1と第1
実施例のリフィル容器1との相違点はパッキン40にあ
り、それ以外の構成については第1実施例のものと全く
同じである。
形成されている点だけが第1実施例のものと相違してい
る。即ち、パッキン40は、蓋体50側が軟質層45に
なっていて、ゴムあるいはエラストマーあるいは発泡性
樹脂で形成されており、リフィル30側が硬質層46に
なっていて、ポリプロピレンあるいはアルミニウムで形
成されている。
つく締め込んでいくと、リフィル30の膨出部32がパ
ッキン40の周縁部42を上方に押し上げる結果、周縁
部42は段差部43を支点にして弾性的に斜め上方に撓
み、その弾性復元力によって周縁部42は膨出部32に
強く圧接する。以上の作用は第1実施例の場合と全く同
じであるが、第2実施例の場合には更に次のような作用
が加わる。
出部32がパッキン40の周縁部42の硬質層46を介
して軟質層45を弾性的に圧縮し、この軟質層45の弾
性復元力が硬質層46を膨出部32に更に強力に圧接す
る。
の硬質層46がリフィル30の膨出部32に全周的に隙
間なく且つほぼ均一な圧力で密接することとなる。した
がって、リフィル30が確実に密閉され、リフィル30
内に充填された化粧料の揮発性成分が揮散することがな
く、化粧料を初期配合比率の状態に維持することができ
る。
の製作誤差や、外枠体10とリフィル30との組み付け
誤差等に起因して、蓋体50を締め込んでいった時に蓋
体50の天板部51の裏面とリフィル30の膨出部32
とが平行にならず蓋体50が外枠体10に対して若干斜
めな姿勢になった時には、天板部51と膨出部32との
間隔が狭い部位でパッキン40の軟質層45が大きく圧
縮し、天板部51と膨出部32との間隔が大きい部位で
パッキン40の軟質層45が小さく圧縮することによっ
て、硬質層46が膨出部32に全周的に隙間なく密接す
る。即ち、この軟質層45の圧縮量の差が、蓋体50の
斜め姿勢に起因する密閉不良を防止する。
ば、容器本体や蓋体の製作精度を上げることなく、密閉
容器の密閉性能を向上することができるという優れた効
果が奏される。
軟質な層の弾性復元力がパッキンの圧接力を更に強大に
するという効果がある。
蓋体を軽く閉めた状態を示す断面図である。
蓋体をきつく閉めた状態を示す断面図である。
蓋体をきつく閉めた状態を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】容器本体の口縁部とこの容器本体に係合す
る蓋体の天板部との間に、前記口縁部に密接してシール
するシート状のパッキンが介装された密閉容器におい
て、 前記シート状のパッキンは、前記口縁部よりも内側に段
差部を介して蓋体の天板部に面当接して接合する中央部
と、この中央部から外方に張り出し下面を口縁部に当接
せしめる周縁部とを備えており、前記周縁部は非加圧状
態では蓋体の天板部との間に上記段差寸法だけの隙間を
有して配されていて、この隙間の存在によって、容器本
体の口縁部からパッキンの周縁部に力が加えられたとき
に周縁部が天板部に接近する方向へ弾性的に撓むことが
可能にされていることを特徴とする密閉容器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の密閉容器において、前
記パッキンが硬さを異にする複数の層を積層してなるこ
とを特徴とする密閉容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26251294A JP3464542B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-10-26 | 密閉容器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22003094 | 1994-09-14 | ||
JP6-220030 | 1994-09-14 | ||
JP26251294A JP3464542B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-10-26 | 密閉容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08131247A JPH08131247A (ja) | 1996-05-28 |
JP3464542B2 true JP3464542B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=26523478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26251294A Expired - Fee Related JP3464542B2 (ja) | 1994-09-14 | 1994-10-26 | 密閉容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4536398B2 (ja) * | 2004-02-27 | 2010-09-01 | 紀伊産業株式会社 | 密閉容器 |
KR101382883B1 (ko) * | 2013-10-21 | 2014-04-08 | 김진우 | 화장품 용기 뚜껑 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP26251294A patent/JP3464542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08131247A (ja) | 1996-05-28 |
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