JP2000279526A - 留置針組立体および弁体 - Google Patents

留置針組立体および弁体

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JP2000279526A JP11088938A JP8893899A JP2000279526A JP 2000279526 A JP2000279526 A JP 2000279526A JP 11088938 A JP11088938 A JP 11088938A JP 8893899 A JP8893899 A JP 8893899A JP 2000279526 A JP2000279526 A JP 2000279526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経時劣化による液漏れがなく、特に反転後の液
密性が高い弁体を備えた留置針組立体を提供すること。 【解決手段】留置針組立体1は、中空の外針2と、外針
2の基端部に設けられ、外針2内と連通する内腔部34
を有する外針ハブ3と、外針2内に挿通される内針4
と、内針4の基端部に設けられた内針ハブ5と、外針ハ
ブ3の内腔部34に該内腔部34を封止するように設置
された弁体7とを有する。弁体7は、弁体7の骨格をな
す本体部70と、軟質部72とを有し、変形部73が変
形することにより反転する。軟質部72は、本体部70
を構成する弾性材料に比べてより柔軟性の高い材料で構
成されている。孔74に内針4を挿通した状態では、孔
74の内面が内針4の外周面に密着して液密性を得、内
針4を抜き取り、変形部73が反転した状態では、軟質
部72の先端面721同士が密着して液密性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば輸液の際に
血管に穿刺し、留置する留置針組立体および弁体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】患者に対し輸液を行う際には、輸液ライ
ンと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置して
これを行う。このような留置針は、中空の外針と、外針
の基端の固着された外針ハブと、前記外針内に挿入さ
れ、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固
着される内針ハブとで構成されている。
【0003】この留置針を患者の血管に穿刺する際に
は、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端か
ら突出させた状態で穿刺操作を行う。
【0004】そして、内針の針先が血管内に到達する
と、針先の開口より流入した血液は、内針の内腔を通
り、透明な内針ハブの内部に流入する(フラッシュバッ
ク)。これにより、内針が血管を確保したことが確認で
きる。
【0005】このフラッシュバックを確認したら、内針
および外針をわずかに進め、外針の先端を血管内に挿入
する。次いで、外針を手で把持しつつ、内針を外針から
抜き取り、外針ハブに輸液ラインのコネクタを接続す
る。
【0006】ここで、外針から内針を抜き取ってから外
針ハブに輸液ラインのコネクタを接続するまでの動作
は、素早く行わねばならない。この動作が遅れると、血
圧により外針内を逆流してきた血液が外針ハブの基端開
口から漏れ出し、周囲を汚染することになるからであ
る。
【0007】そこで、この問題を解決するために、外針
ハブの内部に、内針が刺通可能な弾性栓(弾性プラグ)
を設け、該弾性栓の液密性により血液の漏れ出しを防止
した弾性プラグ組立体が開示されている(特開平8−2
29133号公報)。
【0008】しかしながら、この弾性プラグ組立体に
は、次のような欠点がある。すなわち、使用するまでの
間は内針が弾性栓に刺通された状態が維持されるが、弾
性栓の内針表面に密着していた部分が経時的に劣化して
弾性力を失い、内針を抜き取った後、内針が存在してい
た孔が十分に塞がらず、この孔から血液が漏れ出すおそ
れがある。
【0009】そのため、弾性栓の材料としては、このよ
うな経時劣化のないものを選択、使用しなければならな
いが、材料の選定による経時劣化の防止にも限界があ
り、また、そのような材料は、非常に高価でもあり、コ
ストの増大を招く。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、経時
劣化による液漏れがない留置針組立体および弁体を提供
すること、また、さらに輸液等の注入を容易に行える留
置針組立体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0012】(1) 中空の外針と、前記外針の基端部
に設けられ、前記外針内と連通する内腔部を有する外針
ハブと、前記外針内に挿通される内針と、前記内針の基
端部に設けられた内針ハブと、前記外針ハブの内腔部に
該内腔部を封止するように設置された反転可能な弁体と
を有する留置針組立体であって、前記弁体は、その反転
時に互いに密着し、該弁体の主要部を構成する弾性材料
に比べてより柔軟性が高い軟質部を有することを特徴と
する留置針組立体。
【0013】(2) 前記軟質部は、その厚さが弁体の
先端方向に向かって漸減する部分を含む上記(1)に記
載の留置針組立体。
【0014】(3) 前記弁体のうちの少なくとも前記
軟質部は、液体は遮断するが気体は透過可能な材料で構
成されている上記(1)または(2)に記載の留置針組
立体。
【0015】(4) 前記軟質部のゴム硬度(JIS
TYPE A)が95未満である上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0016】(5) 前記弁体は、それに挿通されてい
る前記内針を抜き取る際の摩擦により反転する上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0017】(6) 前記内針に、前記弁体の反転を補
助する反転補助手段が設けられている上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0018】(7) 管体または棒状体を挿通可能な孔
を有し、反転可能な弁体であって、反転時に互いに密着
し、該弁体の主要部を構成する弾性材料に比べてより柔
軟性が高い軟質部を有することを特徴とする弁体。
【0019】(8) 前記軟質部は、その厚さが弁体の
先端方向に向かって漸減する部分を含む上記(7)に記
載の弁体。
【0020】(9) 少なくとも前記軟質部は、液体は
遮断するが気体は透過可能な材料で構成されている上記
(7)または(8)に記載の弁体。
【0021】(10) 前記軟質部のゴム硬度(JIS
TYPE A)が95未満である上記(7)ないし
(9)のいずれかに記載の弁体。
【0022】(11) 前記弁体は、それに挿通されて
いる管体または棒状体を抜き取る際の摩擦、あるいは管
体または棒状体に設けられた反転補助手段により反転す
る上記(7)ないし(10)のいずれかに記載の弁体。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の留置針組立体およ
び弁体を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説
明する。
【0024】図1、図2および図3は、それぞれ、本発
明の留置針組立体の実施例を示す縦断面図であり、この
うち、図1は、内針と外針とを組み立てた状態、図2
は、外針から内針を抜き取った状態、図3は、外針ハブ
に輸液注入具を接続した状態を示している。また、図4
および図5は、それぞれ、図1等に示す留置針組立体の
内針と外針とを組み立てた状態における先端部付近の構
成を示す斜視図および縦断面図、図6および図7は、本
発明の弁体の構成を示す縦断面図である。なお、以下の
説明では、図1〜図6中の右側を「基端」、左側を「先
端」と言う。
【0025】図1〜図5に示すように、本発明の留置針
組立体1は、留置針である外針2と、外針2の基端部に
設けられた外針ハブ3と、外針2内に挿入して使用され
る内針4と、内針4の基端部に設けられた内針ハブ5
と、外針ハブ3内に設置された弁体(封止部材)7とを
備えている。以下、各部の構成について説明する。
【0026】外針2の基端部には、後に詳述する外針ハ
ブ3が液密に固着されている。外針ハブ3は、好ましく
は透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構
成され、内腔部34の視認性が確保されている。
【0027】図5に示すように、外針2の先端部は、生
体への穿刺を容易かつ低侵襲で行うために、外径が先端
方向に向かって漸減するテーパ状をなしており、さらに
その先端側には、内径が縮径した縮径部21が形成され
ている。この縮径部21の内径は、後述する内針4の外
径とほぼ等しいかまたはそれより若干小さく設定されて
おり、内針4を外針2の内腔に挿入し、その針先41を
外針2の先端開口23から突出させた状態で、縮径部2
1の内周面が内針4の外周面に密着するように構成され
ている。なお、この状態は、図1に示すように、外針ハ
ブ3に内針ハブ5を嵌合させた状態、すなわち外針2と
内針4とを組み立てた状態(合体した状態)で得られる
ので、以下、この状態を「組み立て状態」と言う。
【0028】また、外針2の縮径部21より基端側の部
分においては、その内径が内針4の外径より大きく、組
み立て状態において、外針2の内周面と内針4の外周面
との間に、所定の間隙22が形成されるようになってい
る。この間隙22は、血液の流路となる。
【0029】外針2の構成材料としては、特に限定され
ないが、例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイ
ロン樹脂等の各種軟質樹脂が好ましい。
【0030】このような外針2は、その全部または一部
が内部の視認性を有しているのが好ましい。また、外針
2の構成材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム
のようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせること
もできる。
【0031】外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材であり、そ
の先端側には、外針2を液密に固着する外針固定部3
1、その基端側には、後述する内針ハブ5または輸液注
入具9と嵌合する嵌合部33を有している。そして、外
針固定部31と嵌合部33との間には、弁体7により封
止された内腔部34を形成する中間部32が形成されて
いる。
【0032】外針固定部31における外針2の固定方法
は、特に限定されず、例えば融着(熱融着、高周波融着
等)、接着剤による接着、図示しないかしめ部材(挟持
部材)によるかしめ固定、あるいはこれらの組み合わせ
等が挙げられる。
【0033】嵌合部33は、その内径および外径が基端
方向に向かって漸増するテーパ状(テーパ管)をなして
いる。これにより、内針ハブ5および輸液注入具9を容
易かつ確実に嵌合することができる。特に、輸液注入具
9を液密に接続することができる。なお、嵌合部33
は、段差形状とすることもできる。
【0034】中間部32は、その内径がほぼ一定の円筒
状をなしている。中間部32の内部には、外針2の内
腔、すなわち組み立て状態における間隙22と連通する
内腔部34が形成されている。
【0035】中間部32の側部(図1、図2中上側)に
は、環状突出部6が形成されている。この環状突出部6
は、内腔部34内の気体を排出する排気路を構成するも
のであり、その端部には、通気フィルタ61が装着され
ている。この通気フィルタ61は、リング状のキャップ
62により固定されている。
【0036】通気フィルタ61は、気体は透過するが液
体は遮断する性質を有するものである。通気フィルタ6
1の具体例としては、例えば、各種焼結多孔体、疎水性
不織布、その他の多孔質体が挙げられる。この場合、焼
結多孔体としては、例えばポリエチレン等の高分子材料
(粉末)と、親水性(水溶性、水膨潤性)ポリマーとを
含む材料を焼結したものが好ましい。この焼結多孔体を
用いると、液体(血液)との接触により通気も遮断され
るので、外部からの空気の侵入を防止することができ
る。
【0037】環状突出部6の根元側端部63(通気フィ
ルタ61と反対側の端部)は、その内部が拡開した状態
で内腔部34に連通している。これにより、外針ハブ3
の姿勢にかかわらず(外針ハブ3が水平に対し傾斜して
いた場合でも)、内腔部34内の気泡を浮上させ、有効
に排出させることができる。
【0038】なお、排気路は、図示のような環状突出部
6によって形成されるものに限らず、例えば、外針ハブ
3の壁部を貫通して形成された側孔であってもよい。こ
の場合、該側孔を塞ぐように、通気フィルタ61が設置
されているのが好ましい。
【0039】内針4は、例えば、ステンレス鋼、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合
金のような金属材料で構成され、その先端部には、鋭利
な針先41が形成されている。この針先41の形状は特
に限定されず、本実施例では、内針4の軸線に対し所定
角度傾斜した刃面42を有する形状をなしている。
【0040】内針4の長さは、図1に示すように、組み
立て状態としたとき、少なくとも針先41が外針2の先
端開口23から突出する程度の長さとされる。
【0041】図4および図5に示すように、内針4の先
端部の外周面には、内針4の長手方向に沿って延在する
溝(凹部)46が形成されているのが好ましい。この溝
46は、血液流路を構成するものであり、溝46の内針
4の長手方向の形成部位(形成領域)は、組み立て状態
において、少なくとも外針2と密着する部分である。す
なわち、組み立て状態において、溝46は、外針2の縮
径部21に対面する部分に位置し、縮径部21の軸方向
の領域を包含する。具体的には、刃面42の基端(根元
部)付近から内針4の長手方向に沿って、縮径部21の
軸方向の領域を包含する長さ分形成されている。
【0042】内針4にこのような溝46を設けたことに
より、組み立て状態において、縮径部21の内側に血液
流路が形成され、該溝46を介して外針2の先端開口2
3と前記間隙22とが連通し、連続した血液流路が形成
される。
【0043】溝46の両エッジ部47、すなわち溝46
と内針4の外周面との境界部付近は、丸みを帯びている
(いわゆるR付けされている)のが好ましい。エッジ部
47が鋭利に尖っていると、内針4を外針2に挿通した
際に、外針2の内面に傷付きを生じるおそれがあるが、
このようにエッジ部47が丸みを帯びていると、このよ
うな不都合が生じない。
【0044】このような溝46の形成方法は、特に限定
されず、例えば、研削加工、レーザ加工、エッチング加
工等により形成されたものが挙げられるが、本実施例で
は、内針4を塑性加工により塑性変形させること、特に
内針4にプレス加工を施すことにより形成されたもので
あるのが好ましい。研磨加工やバリ取り加工等の二次加
工処理を行うことなく、丸みを帯びたエッジ部47を有
する溝46や、後述する複雑な形状の溝を容易に形成す
ることができるからである。
【0045】また、主にプレス加工により溝46を形成
する場合、溝46の形成部分における内針4の内側面
に、内針4の内腔に突出する突起部48が形成される。
すなわち、内針4の壁厚は、溝46が存在する部分にお
いても大きく減少することはなく、内針4の壁厚は、全
周にわたってほぼ一定となる。これにより、溝46の形
成部分の強度低下を防止することができる。
【0046】溝46の形状、寸法は、内針4と外針2と
の密着部分をカバーし得るものであれば、特に限定され
ないが、図示の構成の場合、溝46の最大深さは、0.
01〜0.7mm程度が好ましく、0.05〜0.45mm
程度がより好ましく、長さは、1〜30mm程度が好まし
く、1〜15mm程度がより好ましい。また、溝46の幅
は、0.1〜1.5mm程度が好ましく、0.2〜0.7
mm程度がより好ましい。
【0047】また、溝46の断面形状、最大深さ、幅等
は、内針4の長手方向に沿って同一でも、変化していて
もよい。例えば、溝46は、その最大深さおよび/また
は幅が基端方向に向かって漸減(または漸増)する部分
(特に基端部分)を有していてもよい。
【0048】また、溝46は、図示のような直線的なも
のに限らず、例えば、適宜湾曲したもの、蛇行したも
の、螺旋状に形成されたもの等であってもよい。
【0049】また、複数本の溝46が形成されていても
よく、この場合、各溝46同士の位置関係は、互いに平
行に配置されているもの、所定の角度をもって配置され
ているもの、交差しているもの等、いかなるものでもよ
い。また、1本の溝46が途中で複数本に分岐していて
もよい。
【0050】また、このような溝46は、組み立て状態
において、血液流路を構成するものであるが、血液流路
として機能するものであれば、溝46に代わるいかなる
構成のものでもよく、例えば溝46と同様の位置に面取
りのような凹部や粗面を設けてもよい。
【0051】図1に示すように、内針4の基端部には、
内針ハブ5が液密に固着されている。内針ハブ5の内部
空間51は、内針4の内腔と連通している。この内針ハ
ブ5は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または
半透明の樹脂で構成され、内部空間51の視認性が確保
されている。
【0052】内針ハブ5の先端部は、前記外針ハブ3の
嵌合部33に嵌合し得るよう、その外径が先端方向に向
かって縮径した形状をなしている。
【0053】内針ハブ5の基端部には、前記通気フィル
タ61と同様の通気フィルタ52が装着されている。こ
の通気フィルタ52は、リング状のキャップ53により
固定されている。
【0054】外針ハブ3および内針ハブ5の構成材料と
しては、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリブタ
ジエン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル
系樹脂、ABS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、
ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケ
トン等が挙げられる。
【0055】外針ハブ3の中間部32内の基端側には、
内腔部34を封止し得る反転可能な弁体7が設置されて
いる。
【0056】弁体7は、図1、図2、図6および図7に
示すように、弁体7の骨格をなす(主要部を構成する)
本体部70と、軟質部72とを有している。
【0057】本体部70は、弾性材料で構成され、その
外周部に円盤状のフランジ71を有している。弁体7
は、このフランジ部71の全周を例えば融着、接着等の
方法により外針ハブ3の内面に固着することにより設
置、固定されている。
【0058】弁体7のフランジ部71より内側には、弾
性変形可能な変形部73が形成されている。この変形部
73には、本体部70を構成する弾性材料に比べてより
柔軟性が高い材料で構成された軟質部72が設けられて
いる。本実施例では、図1および図6に示すように、組
み立て状態において、本体部70の外周側に軟質部72
が接合または一体形成されている。軟質部72の先端面
721は、変形部73が反転したときには密着する(図
7参照)。
【0059】軟質部72の先端面721付近の部分は、
その厚さが弁体7の先端方向に向かって漸減している。
このような形状とすることにより、変形部73が反転し
たときの密着性が向上し、より高い液密性を得ることが
できる。
【0060】変形部73は、組み立て状態において、フ
ランジ71から先端方向に向かって突出している。この
変形部73は、その先端に向かって先細りとなる形状
(外径が漸減する形状)をなし、その中心には、内針4
を挿通可能な孔74が形成されている。図1および図6
に示すように、孔74に内針4を挿通した状態では、変
形部73の弾性により、孔74の内面が内針4の外周面
に密着し、液密性を保持する。
【0061】また、この変形部73は、表裏が反転可能
な部分(反転部)である。内針4が孔74に挿通された
状態(図6に示す状態)から、内針4を基端方向に引い
て孔74から抜き取る操作を行うと、この操作に伴っ
て、密着している孔74の内面と内針4の外周面との摩
擦力により変形部73が同方向に引っ張られ、変形部7
3の先端75が孔74内にもぐり込み、基端方向へ順次
移動し、変形部73が反転するに至る(図7に示す状態
となる)。
【0062】このように、弁体7は、内針4を抜き取る
操作に伴って自動的に反転するので、弁体7を反転させ
るための特別の操作を必要とせず、その操作が容易であ
る。
【0063】図2および図7に示すように、反転した変
形部73は、基端方向に向かって突出する。このとき、
反転前の変形部73における軟質部72の先端面721
同士が密着して中心の孔を閉塞する。これにより、反転
後の変形部73においても、液密性が確保される。軟質
部72が柔軟性に富むこと、すなわち大きな伸縮率を有
することから、内針4の外径が比較的大きい場合、特に
孔74の直径が比較的大きい場合でも、変形部73の反
転後、十分な液密性が確保できる。
【0064】なお、仮に、軟質部72が本体部70と同
じ材料(柔軟性が等しい材料)で構成されていた場合、
変形部73の柔軟性が乏しくなり、変形部73が反転し
たとき、変形部73の先端75付近の箇所に空隙がで
き、液密性が損なわれるおそれがある。また、仮に、軟
質部72が本体部70と同じ材料(柔軟性が等しい材
料)で構成されていた場合、その先端面721に相当す
る部位が粗面化する等により小さい凹凸が生じると、変
形部73が反転したとき、その凹凸により空隙ができ、
液密性が損なわれるおそれがある。また、生体に穿刺し
た際に生じる組織片等の異物が付着した場合にも、前記
凹凸と同様の作用により、液密性が損なわれることがあ
る。
【0065】これに対し、本発明では、軟質部72が柔
軟性に富む材料で構成されているため、このような不都
合がなく、特に、先端面721に小さな凹凸が生じた
り、組織片等の異物が付着した場合でも、変形部73が
反転したとき、凹凸の凸部や異物が先端面721内に潜
り込み、液漏れを生じるような空隙の形成が阻止される
ので、良好な液密性が確保される。
【0066】なお、弁体7の変形部73が反転した状態
にあるとき、本体部70の先端部75同士は、接触して
いても離間していてもよい。
【0067】以上のように、弁体7は、組み立て状態の
とき、すなわち、孔74に内針4を挿通した状態のとき
は、内腔部34を液密に封止し、血液の漏れ出しを防止
するとともに、孔74から内針4を抜き取った後も、反
転した変形部73の軟質部72が密着して液密に封止
し、血液の漏れ出しを防止することができる。また、輸
液注入時等、必要時には、孔74を開いて内腔部34の
封止を解除することができる。
【0068】弁体7の本体部70の構成材料としては、
例えば、天然ゴム、またはイソプレンゴム、シリコ−ン
ゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ
素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、ポリテトラフ
ルオロエチレンの多孔質体、ポリアミド系、ポリエステ
ル系等の各種熱可塑性エラストマー等の弾性材料(また
は軟質材料)が挙げられる。
【0069】軟質部72の構成材料としては、例えば、
ポリウレタンの多孔質体、天然ゴム、またはイソプレン
ゴム、シリコ−ンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴ
ム、ポリテトラフルオロエチレンの多孔質体、ポリアミ
ド系、ポリエステル系等の各種熱可塑性エラストマー等
の弾性材料(または軟質材料)が挙げられる。
【0070】軟質部72の柔軟性は、例えば、JIS
TYPE Aで規定するゴム硬度で表すことができる。
本発明において、軟質部72のゴム硬度は、95未満で
あるのが好ましく、65未満であるのがより好ましい。
【0071】本体部70および軟質部72のうちの少な
くとも一方、特に軟質部72は、液体は遮断するが気体
は透過可能な材料で構成されているのが好ましい。これ
により、前述した排気路を設けない場合でも、内腔部3
4内の気体(気泡等)を弁体7を介して排出することが
できる。このような特性を持つ材料としては、例えば、
ポリウレタン多孔質体、ポリテトラフルオロエチレン多
孔質体等の各種多孔質体が挙げられる。また、このよう
な多孔質体に撥水処理を施したものを用いてもよい。
【0072】以上のような柔軟性に差がある本体部70
と軟質部72とを形成する方法は、特に限定されず、例
えば、別部材である本体部70と軟質部72と融着また
は接着剤により接着する方法、2色成形により形成する
方法が挙げられる。また、軟質部72の構成材料の片面
側に加熱した金型を押し付け、加熱・加圧された部分が
溶融して空孔が塞がり、より硬質の本体部70を形成す
る方法でもよい。
【0073】なお、図示の実施例では、本体部70と軟
質部72との境界が明確に示されているが、本発明で
は、本体部70と軟質部72との境界は、必ずしも明確
でなくてもよく、例えば、本体部70と軟質部72との
境界付近では、その柔軟性が徐々に変化するような構成
であってもよい。
【0074】本発明では、弁体7の変形部73が反転す
ることにより、内針4を抜き取った後の内腔部34の液
密性が保持されるので、従来と比べ、弁体7の経時劣化
を考慮する必要がないかまたはその必要性が少なくな
り、よって、弁体7の各部の構成材料の選択の幅が広が
る。そのため、成形性に優れた材料、量産されている材
料、安価な材料でも使用することができ、弁体7の製造
が容易となる。
【0075】なお、孔74の形状は、図示の実施例のよ
うな円形に限らず、その他例えば、楕円形、四角形、三
角形や、一文字状、十文字状等のスリットであってもよ
い。
【0076】図1に示すように、内針4の、組み立て状
態における弁体7の先端75より先端側近傍位置には、
弁体7の反転を補助する反転補助手段として、リング状
の突部8が設けられている。この突部8は、内針4の外
周面に例えば接着剤による接着、かしめ等による挟持等
の方法により固定されている。
【0077】内針4を基端方向に引き抜いた際には、突
部8が変形部73の先端75に当接し、先端75を基端
方向へ押圧するので、変形部73の反転が生じ易くな
る。
【0078】なお、反転補助手段の構成は、図示のごと
き突部8に限らず、例えば内針4の外周面を粗面化して
摩擦を増大させる構成であってもよい。
【0079】また、このような反転補助手段は、必要に
応じて設けられるものであり、省略されていてもよい。
【0080】図3に示すように、外針ハブ3の嵌合部3
3には、輸液注入具9を液密に嵌合することができる。
本実施例における輸液注入具9は、輸液ライン(輸液供
給ライン)の先端に設置されたコネクタである。
【0081】輸液注入具9の先端部91は、縮径してお
り、弁体7の孔74を押し広げて変形部73内に挿入可
能な程度の外径を有している。先端部91の内側には、
開口92が形成されている。
【0082】また、輸液注入具9の基端部93は、輸液
ラインを構成する可撓性を有するチューブ94と接続さ
れている。
【0083】この輸液注入具9を外針ハブ3に対し先端
方向へ移動して、嵌合部33に嵌合、接続すると、輸液
注入具9の先端が弁体7の反転している変形部73を先
端方向へ押圧し、再度反転させる(元の状態に戻す)と
ともに、輸液注入具9の先端部91が孔74を押し広
げ、孔74内に挿入される。これにより、弁体7による
内腔部34の封止が解除され、輸液注入具9の内部と内
腔部34とが連通し、輸液注入具9から内腔部34およ
びそれに続く外針2の内腔へ輸液等を供給することがで
きる。
【0084】なお、輸液注入具9の形状、構造は、図示
のものに限定されず、特に、先端部91は、管状のもの
に限らず、弁体7に対し液体が通過し得る流路を形成す
ることができるものであればいかなる構成のものでもよ
い。また、外針ハブ3に接続される輸液注入具は、例え
ば、輸液や薬液を注入し得るシリンジであってもよい。
【0085】次に、留置針組立体1の使用方法(作用)
の一例について説明する。
【0086】[1] 図1に示すように、予め外針2と
内針4とを組み立てておく。このような留置針組立体1
の組み立て状態では、弁体7は、その本体部70の内面
が内針4の外周面に密着し、内腔部34を液密に封止し
ている。また、内針4の針先41が外針2の先端開口2
3から突出し、溝46が縮径部21に対面している。
【0087】なお、本工程は、留置針組立体1の使用時
(留置針組立体1を包む包材の開封時)に、既に完了し
ているのが好ましい。
【0088】[2] 組み立て状態の内針4および外針
2を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。特に、
この操作は、後述する内腔部34の排気を効率的に行う
ために、環状突出部6が鉛直上方に向くような姿勢で行
うのが好ましい。
【0089】内針4の針先41が血管に穿刺されると、
血管の内圧(血圧)により血液が内針4内を基端方向へ
逆流し、内針ハブ5の内部空間51に導入され、視認性
を有する内針ハブ5において、このフラッシュバックを
視認することができる。これにより内針4の針先41が
血管を確保したことを知ることができる。
【0090】なお、内部空間51に血液が導入されるの
に伴い、内部空間51内に存在していた空気は、通気フ
ィルタ52を透過して、内針ハブ5の外部に排出され
る。従って、内部空間51への血液流入によるフラッシ
ュバックの確認を迅速かつ確実に行うことができる。
【0091】[3] さらに内針4および外針2を微小
距離先端方向へ進めると、外針2の先端が血管内に挿入
される。これにより、血液が先端開口23より流入し、
溝46内を通過し、次いで、間隙22を基端方向へ向け
て流れ、外針ハブ3の内腔部34に導入される。そし
て、視認性を有する外針2および/または外針ハブ3に
おいて、このフラッシュバックを視認することができ
る。これにより外針2の先端部が血管を確保したことを
知ることができる。
【0092】なお、血液が内腔部34に導入されるのに
伴い、内腔部34内に存在していた空気は、環状突出部
6内(排気路)を通り、通気フィルタ61を透過して、
外針ハブ3の外部に排出される。これにより、内腔部3
4は、空気がほとんど残存することなく、また迅速に血
液と置換される。よって、外針2の血管確保を迅速かつ
適正に確認することができるとともに、内腔部34に残
存した空気が後述する輸液の注入の際に外針2を経て血
管内に注入されることもなく、安全性が高い。
【0093】内腔部34が血液で満たされたときでも、
内腔部34は、前述したように、弁体7で液密に封止さ
れているため、血液が弁体7を超えて漏れ出すことはな
い。
【0094】[4] その後、必要に応じ、外針2のみ
をさらに血管内を前進させ、所定の留置位置まで導入す
る。
【0095】外針2を一方の手で押え、他方の手で内針
ハブ5を把持して基端方向へ引っ張り、内針4を外針2
から抜き取る。これにより、図2に示す状態となる。こ
の内針4の抜き取り操作に伴い、前述したように、弁体
7の変形部73も基端方向へ引っ張られ、変形部73が
反転する。
【0096】変形部73が反転すると表裏が逆となり、
変形部73自らの弾性により、軟質部72の先端面72
1同士が密着して中心の孔を閉塞する。これにより、変
形部73が反転後の弁体7も、内腔部34を液密に封止
し、血液が弁体7を超えて漏れ出すことを防止する。特
に、長時間組み立て状態とされた結果、経時劣化等によ
り、内針4に密着していた本体部70の内面付近の弾性
が低下したとしても、反転後は、それとは逆の面、すな
わち軟質部72の先端面721が内側となって収縮、密
着し、閉塞するので、内腔部34の液密性を確実に確保
することができる。
【0097】また、突部8等の反転補助手段を設けた場
合には、この反転補助手段の前述した作用により、弁体
7の変形部73をより確実に反転させることができる。
【0098】軟質部72が、液体は遮断するが気体は透
過可能な材料で構成されている場合には、内腔部34内
に気体(気泡等)が残存していた場合でも、この気体を
弁体7を介して弁体7の基端側へ排出することができ
る。
【0099】[5] 図3に示すように、外針ハブ3の
嵌合部33に輸液注入具(コネクタ)9を嵌合し、接続
する。これにより、外針ハブ3に輸液ラインが接続され
る。
【0100】この輸液注入具9の接続に伴い、輸液注入
具9の先端が反転している変形部73を先端方向へ押圧
し、再度反転させるとともに、輸液注入具9の先端部9
1が孔74を押し広げ、孔74内に挿入される。これに
より、弁体7による内腔部34の封止が解除され、輸液
注入具9の内部と内腔部34とが連通する。
【0101】[6] 輸液ラインより輸液を供給する。
図3中の矢印で示すように、チューブ94を経て先端方
向へ送られた輸液は、輸液注入具9の内部を流れ、その
先端部91の開口92を通過して内腔部34内に流入
し、さらに外針2の内腔を通り、外針2の先端開口23
より患者の血管内に注入される。
【0102】なお、万一、輸液内に気泡が混入していた
場合でも、内腔部34を通過する際にこの気泡が浮上
し、環状突出部6内(排気路)を通り、通気フィルタ6
1を透過して外部に排出される。すなわち、環状突出部
6は、脱気機能を有している。また、軟質部72が、液
体は遮断するが気体は透過可能な材料で構成されている
場合には、内腔部34内の気泡は、弁体7を介しても排
出される。従って、気泡が混入した輸液を血管内へ注入
することが有効に防止され、安全性が高い。
【0103】[7] 患者への輸液の注入が完了した
ら、外針2を患者の血管から抜去する。
【0104】以上、本発明の留置針組立体および弁体を
図示の各実施例について説明したが、本発明は、これに
限定されるものではなく、留置針組立体や弁体を構成す
る各部材は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のもの
と置換することができる。
【0105】本発明において、弁体7の形状、特に、弁
体における軟質部の形状(反転前または反転後の形
状)、設置位置、軟質部の占める体積の割合等の条件
は、いかなるものでもよい。
【0106】また、内針4は、図示のごとき両端が開放
した中空のものに限らず、内腔の一部(例えば基端部)
が閉塞されているものや、中実のものでもよい。
【0107】また、本発明の弁体に挿通されるものは、
内針4のような針管に限らず、その他例えばコネクタ、
シース、カテーテル等の各種管体や、ワイヤーのような
棒状体等、いかなるものでもよい。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弁
体の経時劣化による液漏れがなく、よって、血液等の漏
れ出しによる周囲の汚染等を有効に防止することができ
る。特に、弁体の反転前の状態(外針と内針の組み立て
状態)のみならず、反転後の状態(外針から内針を抜き
取った状態)においても、優れた液密性を発揮し、血液
等の漏れ出しを防止することができる。
【0109】また、必要時には、弁体による封止を解除
し、輸液等の注入を容易、円滑、確実に行うことができ
る。
【0110】また、反転補助手段を設けた場合には、弁
体をより確実に反転させることができる。
【0111】また、弁体のうちの少なくとも軟質部が液
体は遮断するが気体は透過可能な材料で構成されている
場合や、外針ハブが排気路を有する場合には、液体中か
らの脱気作用により、血管への気泡の注入を防止するこ
とができ、安全性が高い。
【0112】また、本発明の留置針組立体では、内針や
外針の血管確保を確認することができること等から、留
置針の血管への穿刺操作を容易かつ正確に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置針組立体の実施例(内針と外針の
組み立て状態)を示す縦断面図である。
【図2】本発明の留置針組立体の実施例(外針から内針
を抜き取った状態)を示す縦断面図である。
【図3】本発明の留置針組立体の実施例(外針ハブに輸
液注入具を接続した状態)を示す縦断面図である。
【図4】留置針組立体の内針と外針とを組み立てた状態
における先端部付近の構成を示す斜視図である。
【図5】留置針組立体の内針と外針とを組み立てた状態
における先端部付近の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の弁体の実施例(反転前の状態)を示す
縦断面図である。
【図7】本発明の弁体の実施例(反転後の状態)を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体 2 外針(留置針) 21 縮径部 22 間隙 23 先端開口 3 外針ハブ 31 外針固定部 32 中間部 33 嵌合部 34 内腔部 4 内針 41 針先 42 刃面 46 溝 47 エッジ部 48 突起部 5 内針ハブ 51 内部空間 52 通気フィルタ 53 キャップ 6 環状突出部 61 通気フィルタ 62 キャップ 63 根元側端部 7 弁体 70 本体部 71 フランジ 72 軟質部 73 変形部 74 孔 75 先端 8 突部 9 輸液注入具 91 先端部 92 開口 93 基端部 94 チューブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の外針と、 前記外針の基端部に設けられ、前記外針内と連通する内
    腔部を有する外針ハブと、 前記外針内に挿通される内針と、 前記内針の基端部に設けられた内針ハブと、 前記外針ハブの内腔部に該内腔部を封止するように設置
    された反転可能な弁体とを有する留置針組立体であっ
    て、 前記弁体は、その反転時に互いに密着し、該弁体の主要
    部を構成する弾性材料に比べてより柔軟性が高い軟質部
    を有することを特徴とする留置針組立体。
  2. 【請求項2】 前記軟質部は、その厚さが弁体の先端方
    向に向かって漸減する部分を含む請求項1に記載の留置
    針組立体。
  3. 【請求項3】 前記弁体のうちの少なくとも前記軟質部
    は、液体は遮断するが気体は透過可能な材料で構成され
    ている請求項1または2に記載の留置針組立体。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、それに挿通されている前記
    内針を抜き取る際の摩擦により反転する請求項1ないし
    3のいずれかに記載の留置針組立体。
  5. 【請求項5】 管体または棒状体を挿通可能な孔を有
    し、反転可能な弁体であって、 反転時に互いに密着し、該弁体の主要部を構成する弾性
    材料に比べてより柔軟性が高い軟質部を有することを特
    徴とする弁体。
  6. 【請求項6】 前記軟質部は、その厚さが弁体の先端方
    向に向かって漸減する部分を含む請求項5に記載の弁
    体。
  7. 【請求項7】 少なくとも前記軟質部は、液体は遮断す
    るが気体は透過可能な材料で構成されている請求項5ま
    たは6に記載の弁体。
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