JP4180692B2 - 留置針組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば輸液の際に血管に穿刺し、留置する留置針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者に対し輸液を行う際には、輸液ラインと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置してこれを行う。このような留置針は、中空の外針と、外針の基端の固着された外針ハブと、前記外針内に挿入され、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固着される内針ハブとで構成されている。
【0003】
この留置針を患者の血管に穿刺する際には、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端から突出させた状態で穿刺操作を行う。
【0004】
そして、内針の針先が血管内に到達すると、針先の開口より流入した血液は、内針の内腔を通り、透明な内針ハブの内部に流入する(フラッシュバック)。これにより、内針が血管を確保したことが確認できる。
【0005】
このフラッシュバックを確認したら、内針および外針をわずかに進め、外針の先端を血管内に挿入する。次いで、外針を手で把持しつつ、内針を外針から抜き取り、素早く外針ハブに輸液ラインのコネクタを接続する。
【0006】
しかしながら、このような従来の留置針では、内針を抜き取った際に、外針内を通って血液が逆流して来るため、前記輸液ラインのコネクタの外針ハブへの接続操作に手間取り、時間がかかった場合等には、外針ハブの基端から血液が漏れ出し、周囲を汚染するという問題があった。
【0007】
そこで、この問題を解決するために、外針ハブの内部に、血液の漏れ出しを防止し得るダックビル弁を設けた血管内留置カテーテルが開示されている(特開平2−164376号公報)。
【0008】
しかしながら、この血管内留置カテーテルでは、内針の挿通時以外はダックビル弁が外針ハブの内腔部を常に封止しているため、外針ハブから内針を抜き取った後、外針ハブの基端部に前記輸液ラインのコネクタを直接接続することができず、また、接続ができたとしても、外針ハブの内腔部を遮蔽するダックビル弁の存在により輸液が遮断され、輸液を注入することができない。
【0009】
そのため、外針が血管を確保したら、外針内にガイドワイヤを挿入し、このガイドワイヤを留置したままガイドワイヤに沿って外針を別途用意された前記外針と同様のカテーテルと交換し、ガイドワイヤを抜き取った後、前記カテーテルを介して輸液を注入するという複雑な操作を行わねばならず、外針とカテーテルの差し替えに伴う患者の負担も大きい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、血液の漏れ出しがなく、しかも、輸液等の注入が容易に可能な留置針組立体を提供すること、さらには、空気の排出が可能な留置針組立体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0013】
(1) 中空の外針と、
前記外針の基端部に設けられ、前記外針内と連通する内腔部を有する外針ハブと、
前記外針内に挿通される内針と、
前記内針の基端部に設けられた内針ハブと、
前記外針ハブの内腔部に設置され、前記内針を挿通可能であり、前記内針を抜き取った後はその刺通孔を自らの弾性により閉塞し得る自己閉塞性を有する封止部材とを有する留置針組立体であって、
前記封止部材は、その全体が、前記内腔部を封止する第1の位置と、前記内腔部の封止を解除し、流体が通過し得る流路を形成する第2の位置との間を前記内針の軸方向に移動可能に設置されており、
前記外針ハブは、輸液注入具を接続可能であり、該輸液注入具の接続に伴い、前記封止部材の全体が前記輸液注入具に押圧されて前記第1の位置から前記第2の位置へ移動するよう構成され、
前記外針ハブは、その側部に突出する突出部を有し、前記封止部材が前記第2の位置へ移動すると、前記突出部の内部でかつ前記封止部材の側部に前記流路が形成されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。
【0014】
(2) 前記封止部材が前記第1の位置より基端側へ移動することを阻止する規制手段を有する上記(1)に記載の留置針組立体。
【0015】
(3) 前記封止部材が前記第2の位置より先端側へ移動することを阻止する規制手段を有する上記(1)または(2)に記載の留置針組立体。
【0017】
(4) 前記外針ハブは、前記内腔部内の気体を排出する排気路を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0020】
(5) 前記内針ハブは、前記外針ハブに嵌合可能である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0021】
(6) 前記封止部材は、前記外針ハブの内面に対し密着しつつ摺動し得る弾性体で構成される上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0022】
(7) 前記内針の少なくとも前記外針と密着する部分に、血液流路となる溝が設けられている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0023】
(8) 前記封止部材を前記外針ハブの基端方向へ付勢する付勢部材を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0024】
(9) 前記付勢部材は、前記外針ハブの内腔部に収納され、前記封止部材を押圧するバネである上記(8)に記載の留置針組立体。
【0025】
(10) 前記付勢部材は、前記封止部材に接合または一体化された弾性体である上記(8)に記載の留置針組立体。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の留置針組立体を、添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0027】
図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の留置針組立体の実施例を示す縦断面図であり、このうち、図1は、内針と外針とを組み立てた状態、図2は、外針から内針を抜き取った状態、図3は、外針ハブに輸液注入具を接続した状態を示している。また、図4および図5は、それぞれ、図1等に示す留置針組立体の内針と外針とを組み立てた状態における先端部付近の構成を示す斜視図および縦断面図である。なお、以下の説明では、図1〜図5中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。その他の図においても同様とする。
【0028】
図1等に示すように、本発明の留置針組立体1は、留置針である外針2と、外針2の基端部に設けられた外針ハブ3と、外針2内に挿入して使用される内針4と、内針4の基端部に設けられた内針ハブ5と、外針ハブ3の内腔部に移動可能に設置された封止部材7とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
【0029】
外針2の基端部には、後に詳述する外針ハブ3が液密に固着されている。外針ハブ3は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内腔部34の視認性が確保されている。
【0030】
図5に示すように、外針2の先端部は、生体への穿刺を容易かつ低侵襲で行うために、外径が先端方向に向かって漸減するテーパ状をなしており、さらにその先端側には、内径が縮径した縮径部21が形成されている。この縮径部21の内径は、後述する内針4の外径とほぼ等しいかまたはそれより若干小さく設定されており、内針4を外針2の内腔に挿入し、その針先41を外針2の先端開口23から突出させた状態で、縮径部21の内周面が内針4の外周面に密着するように構成されている。なお、この状態は、外針ハブ3に内針ハブ5を嵌合させた状態、すなわち外針2と内針4とを組み立てた状態(合体した状態)で得られるので、以下、この状態を「組み立て状態」と言う。
【0031】
また、外針2の縮径部21より基端側の部分においては、その内径が内針4の外径より大きく、組み立て状態において、外針2の内周面と内針4の外周面との間に、所定の間隙22が形成されるようになっている。この間隙22は、血液の流路となる。
【0032】
外針2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイロン樹脂等の各種軟質樹脂が好ましい。
【0033】
このような外針2は、その全部または一部が内部の視認性を有しているのが好ましい。また、外針2の構成材料中に、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウムのようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
【0034】
外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材であり、その先端側には、外針2を液密に固着する外針固定部31、その基端側には、後述する内針ハブ5または輸液注入具9と嵌合する嵌合部33を有している。そして、外針固定部31と嵌合部33との間には、封止部材7を収納する封止部材収納部32が形成されている。
【0035】
外針固定部31における外針2の固定方法は、特に限定されず、例えば融着(熱融着、高周波融着等)、接着剤による接着、図示しないかしめ部材(挟持部材)によるかしめ固定、あるいはこれらの組み合わせ等が挙げられる。
【0036】
嵌合部33は、その内径および外径が基端方向に向かって漸増するテーパ状(テーパ管)をなしている。これにより、内針ハブ5および輸液注入具9を容易かつ確実に嵌合することができる。特に、輸液注入具9を液密に接続することができる。なお、嵌合部33は、段差形状とすることもできる。
【0037】
封止部材収納部32は、その内径がほぼ一定の円筒状をなしている。封止部材収納部32の内部には、外針2の内腔、すなわち組み立て状態における間隙22と連通する内腔部34が形成されている。
【0038】
封止部材収納部32の側部には、突出部6が形成されている。この突出部6は、内腔部34内の気体を排出する排気路を構成するものであり、その端部には、通気フィルタ61が装着されている。この通気フィルタ61は、リング状のキャップ62により固定されている。
【0039】
通気フィルタ61は、気体は透過するが液体は透過しない性質を有するものである。通気フィルタ61の具体例としては、例えば、各種焼結多孔体、疎水性不織布、その他の多孔質体が挙げられる。この場合、焼結多孔体としては、例えばポリエチレン等の高分子材料(粉末)と、親水性(水溶性、水膨潤性)ポリマーとを含む材料を焼結したものが好ましい。この焼結多孔体を用いると、液体(血液)との接触により通気も遮断されるので、外部からの空気の侵入を防止することができる。
【0040】
突出部6の根元側端部63(通気フィルタ61と反対側の端部)は、その内部が拡開した状態で内腔部34に連通している。これにより、外針ハブ3の姿勢にかかわらず(外針ハブ3が水平に対し傾斜していた場合でも)、内腔部34内の気泡を浮上させ、有効に排出させることができる。また、後述する封止部材7が第2の位置にあるとき、十分な横断面積の流路35が形成され、輸液注入具9からの輸液を円滑に流通させることができるという効果もある。
【0041】
内針4は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料で構成され、その先端部には、鋭利な針先41が形成されている。この針先41の形状は特に限定されず、本実施例では、内針4の軸線に対し所定角度傾斜した刃面42を有する形状をなしている。
【0042】
内針4の長さは、図1に示すように、組み立て状態としたとき、少なくとも針先41が外針2の先端開口23から突出する程度の長さに設定されている。
【0043】
図4および図5に示すように、内針4の先端部の外周面には、内針4の長手方向に沿って延在する溝(凹部)46が形成されている。この溝46は、血液流路を構成するものであり、その内針4の長手方向の形成部位(形成領域)は、組み立て状態において、少なくとも外針2と密着する部分である。すなわち、組み立て状態において、溝46は、外針2の縮径部21に対面する部分に位置し、縮径部21の軸方向の領域を包含する。具体的には、刃面42の基端(根元部)付近から内針4の長手方向に沿って、縮径部21の軸方向の領域を包含する長さ分形成されている。
【0044】
内針4にこのような溝46を設けたことにより、組み立て状態において、縮径部21の内側に血液流路が形成され、該溝46を介して外針2の先端開口23と前記間隙22とが連通し、連続した血液流路が形成される。
【0045】
溝46の両エッジ部47、すなわち溝46と内針4の外周面との境界部付近は、丸みを帯びている(いわゆるR付けされている)のが好ましい。エッジ部47が鋭利に尖っていると、内針4を外針2に挿通した際に、外針2の内面に傷付きを生じるおそれがあるが、このようにエッジ部47が丸みを帯びていると、このような不都合が生じない。
【0046】
このような溝46の形成方法は、特に限定されず、例えば、研削加工、レーザ加工、エッチング加工等により形成されたものが挙げられるが、本実施例では、内針4を塑性加工により塑性変形させること、特に内針4にプレス加工を施すことにより形成されたものであるのが好ましい。研磨加工やバリ取り加工等の二次加工処理を行うことなく、丸みを帯びたエッジ部47を有する溝46や、後述する複雑な形状の溝を容易に形成することができるからである。
【0047】
また、主にプレス加工により溝46を形成する場合、溝46の形成部分における内針4の内側面に、内針4の内腔に突出する突出部48が形成される。すなわち、内針4の壁厚は、溝46が存在する部分においても大きく減少することはなく、内針4の壁厚は、全周にわたってほぼ一定となる。これにより、溝46の形成部分の強度低下を防止することができる。
【0048】
溝46の形状、寸法は、内針4と外針2との密着部分をカバーし得るものであれば、特に限定されないが、図示の構成の場合、溝46の最大深さは、0.01〜0.7mm程度が好ましく、0.05〜0.45mm程度がより好ましく、長さは、1〜30mm程度が好ましく、1〜15mm程度がより好ましい。また、溝46の幅は、0.1〜1.5mm程度が好ましく、0.2〜0.7mm程度がより好ましい。
【0049】
また、溝46の断面形状、最大深さ、幅等は、内針4の長手方向に沿って同一でも、変化していてもよい。例えば、溝46は、その最大深さおよび/または幅が基端方向に向かって漸減(または漸増)する部分(特に基端部分)を有していてもよい。
【0050】
また、溝46は、図示のような直線的なものに限らず、例えば、適宜湾曲したもの、蛇行したもの、螺旋状に形成されたもの等であってもよい。
【0051】
また、複数本の溝46が形成されていてもよく、この場合、各溝46同士の位置関係は、互いに平行に配置されているもの、所定の角度をもって配置されているもの、交差しているもの等、いかなるものでもよい。また、1本の溝46が途中で複数本に分岐していてもよい。
【0052】
また、このような溝46は、組み立て状態において、血液流路を構成するものであるが、血液流路として機能するものであれば、溝46に代わるいかなる構成のものでもよく、例えば溝46と同様の位置に面取りのような凹部や粗面を設けてもよい。
【0053】
内針4の基端部には、内針ハブ5が液密に固着されている。内針ハブ5の内部空間51は、内針4の内腔と連通している。この内針ハブ5は、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部空間51の視認性が確保されている。
【0054】
内針ハブ5の先端部は、前記外針ハブ3の嵌合部33に嵌合し得るよう、その外径が先端方向に向かって縮径した形状をなしている。
【0055】
内針ハブ5の基端部には、前記通気フィルタ61と同様の通気フィルタ52が装着されている。この通気フィルタ52は、リング状のキャップ53により固定されている。
【0056】
外針ハブ3および内針ハブ5の構成材料としては、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリブタジエン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、ABS樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。
【0057】
外針ハブ3の封止部材収納部32の内腔部34には、封止部材7が収納されている。この封止部材7は、封止部材収納部32の内周面に対し密着しつつ摺動し得るぼぼ円柱状の弾性体(ガスケット)で構成されている。
【0058】
封止部材7は、内針4により刺通可能なものであり、刺通された内針4を抜き取った後は、その刺通孔72を自らの弾性により閉塞し得る自己閉塞性を有している。
【0059】
封止部材7の外周には、一対の(複数の)リング状の突部71が所定間隔をおいて形成されており、これらの突部71が封止部材収納部32の内周面に圧着され、液密性を保持する。これにより、封止部材収納部32の内周面に対する適度な摺動性の確保と良好な液密性(封止効果)の確保とを両立することができる。
【0060】
封止部材7の構成材料としては、例えば、天然ゴム、またはイソプレンゴム、シリコ−ンゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、ポリアミド系、ポリエステル系等の各種熱可塑性エラストマー等の弾性材料(または軟質材料)が挙げられる。
【0061】
この封止部材7は、内腔部34を封止する第1の位置(図1および図2に示す位置)と、内腔部34の封止を解除し、輸液等の流体が通過し得る流路35を形成する第2の位置(図3に示す位置)との間を軸方向に移動することができる。これにより、内腔部34を封止して血液の漏れ出しを防止するとともに、必要時には内腔部34の封止を解除し、内腔部34およびそれに続く外針2の内腔へ輸液等を供給することができる。
【0062】
外針ハブ3の内壁には、封止部材7が第1の位置より基端側へ移動することを阻止する規制手段として、ストッパ81が突出形成されている。これにより、内腔部34の圧力が高まった場合でも、封止部材7が第1の位置で静止し、それより基端側へ移動しないため、内腔部34の封止状態をより確実に維持することができる。
【0063】
また、外針ハブ3の内壁には、封止部材7が前記第2の位置より先端側へ移動することを阻止する規制手段として、ストッパ81が突出形成されている。これにより、例えば封止部材7が第2の位置の位置を超えて内腔部34の先端まで移動し、外針2の内腔の基端を封止して輸液等の流通を妨げる等の不都合を確実に防止することができる。
【0064】
なお、これらの規制手段(ストッパ81、82)の構成は、図示のものに限定されず、封止部材7の移動を規制し得るものであれば、いかなるものでもよい。
【0065】
図3に示すように、外針ハブ3の嵌合部33には、輸液注入具9を液密に嵌合することができる。本実施例における輸液注入具9は、輸液ライン(輸液供給ライン)の先端に設置されたコネクタである。
【0066】
輸液注入具9の先端部91は、ストッパ81を超えて内腔部34に挿入可能な程度の外径を有しており、その壁部には、周方向に沿って複数の側孔92が形成されている。また、輸液注入具9の基端部93は、輸液ラインを構成する可撓性を有するチューブ94と接続されている。
【0067】
この輸液注入具9を外針ハブ3の嵌合部33に嵌合、接続すると、輸液注入具9の先端部91が内腔部34に挿入される。このとき、輸液注入具9の先端部91は、第1の位置にあった封止部材7を先端方向へ押圧し、第2の位置まで移動させる。これにより、封止部材7による内腔部34の封止が解除される。すなわち、突出部6の内部に輸液等の流体が通過し得る流路35が形成される。
【0068】
前述したように、突出部6は排気路を構成するものであり、よって、流路35は、排気路の一部に形成されるものである。このように、流路35が排気路の一部を兼用することにより、外針ハブ3の構造を簡易なものとすることができるとともに、輸液が流路35を通過する際に、輸液中に含まれる気泡をより確実に除去し、排出することができる。
【0069】
なお、輸液注入具9の形状、構造は、図示のものに限定されず、例えば、輸液や薬液を注入し得るシリンジであってもよい。
【0070】
次に、留置針組立体1の使用方法(作用)の一例について説明する。
[1] 図1に示すように、予め外針2と内針4とを組み立てておく。
このような留置針組立体1の組み立て状態では、封止部材7は、第1の位置にあり、内腔部34を封止しているとともに、内針4が封止部材7に刺通されている。また、内針4の針先41が外針2の先端開口23から突出し、溝46が縮径部21に対面している。
【0071】
なお、本工程は、留置針組立体1の使用時(留置針組立体1を包む包材の開封時)に、既に完了しているのが好ましい。
【0072】
[2] 組み立て状態の内針4および外針2を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。特に、この操作は、後述する内腔部34の排気を効率的に行うために、突出部6が鉛直上方に向くような姿勢で行うのが好ましい。
【0073】
内針4の針先41が血管に穿刺されると、血管の内圧(血圧)により血液が内針4内を基端方向へ逆流し、内針ハブ5の内部空間51に導入され、視認性を有する内針ハブ5において、このフラッシュバックを視認することができる。これにより内針4の針先41が血管を確保したことを知ることができる。
【0074】
なお、内部空間51に血液が導入されるのに伴い、内部空間51内に存在していた空気は、通気フィルタ52を透過して、内針ハブ5の外部に排出される。
【0075】
[3] さらに内針4および外針2を微小距離先端方向へ進めると、外針2の先端が血管内に挿入される。これにより、血液が先端開口23より流入し、溝46内を通過し、次いで、間隙22を基端方向へ向けて流れ、外針ハブ3の内腔部34に導入される。そして、視認性を有する外針2および/または外針ハブ3において、このフラッシュバックを視認することができる。これにより外針2の先端部が血管を確保したことを知ることができる。
【0076】
なお、血液が内腔部34に導入されるのに伴い、内腔部34内に存在していた空気は、突出部6内(排気路)を通り、通気フィルタ61を透過して、外針ハブ3の外部に排出される。これにより、内腔部34は、空気がほとんど残存することなく、また迅速に血液と置換される。よって、外針2の血管確保を迅速に確認することができるとともに、内腔部34に残存した空気が後述する輸液の注入の際に外針2を経て血管内に注入されることもなく、安全性が高い。
【0077】
[4] その後、必要に応じ、外針2のみをさらに血管内を前進させ、所定の留置位置まで導入する。
【0078】
外針2を一方の手で押え、他方の手で内針ハブ5を把持して基端方向へ引っ張り、内針4を外針2から抜き取る。これにより、図2に示す状態となる。このとき、内腔部34は、封止部材7により液密に封止されているため、内腔部34内の血液が封止部材7を超えて漏れ出すことはない。特に、封止部材7の自己閉塞性により、刺通孔72は閉塞するので、刺通孔72から血液が漏れ出すこともない。
【0079】
なお、内針4を抜き取る際に、封止部材7との摩擦力により、封止部材7は基端方向への力を受けるが、封止部材7はストッパ81に係止し、その基端方向への移動が規制されているため、封止部材7は、そのまま第1の位置で静止した状態を保つ。
【0080】
[5] 図3に示すように、外針ハブ3の嵌合部33に輸液注入具(コネクタ)9を嵌合し、接続する。これにより、外針ハブ3に輸液ラインが接続される。
【0081】
この輸液注入具9の接続に伴い、輸液注入具9の先端部91が内腔部34に挿入され、第1の位置にあった封止部材7を先端方向へ押圧し、第2の位置まで移動させる。これにより、内腔部34の封止が解除され、突出部6の内部に輸液が通過し得る流路35が形成される。
【0082】
[6] 輸液ラインより輸液を供給する。図3中の矢印で示すように、チューブ94を経て先端方向へ送られた輸液は、輸液注入具9の内部を流れ、その先端部91の側孔92を通過して封止部材7より基端側の内腔部34内に流入し、さらに流路35を経て封止部材7より先端側の内腔部34内に流入し、外針2の内腔を通り、その先端開口23より患者の血管内に注入される。
【0083】
なお、万一、輸液内に気泡が混入していた場合でも、流路35を通過する際にこの気泡が突出部6内(排気路)を浮上し、通気フィルタ61を透過して外部に排出される。すなわち、突出部6は、脱気機能を有している。従って、気泡が混入した輸液を血管内へ注入することが有効に防止され、安全性が高い。
【0084】
[7] 患者への輸液の注入が完了したら、外針2を患者の血管から抜去する。
【0085】
図6および図7は、それぞれ、本発明の留置針組立体の他の実施例を示す縦断面図である。以下、これらの図に示す留置針組立体1について、前述の実施例との相違点を説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0086】
図6に示す留置針組立体1では、外針2の内腔部34内に、コイル状のバネ(付勢部材)10が圧縮状態(または自然伸長状態)で収納されている。バネ10の両端は、それぞれ、内腔部34の先端側内面36(外針固定部31との境界面)および封止部材7の先端面に当接している。このバネ10により、封止部材7は、第1の位置または第1の位置より先端側の任意の位置において、基端方向へ付勢される。
また、バネ10の存在により、ストッパ82は設けられていない。
【0087】
このような留置針組立体1は、図6に示すように、組み立て状態では、封止部材7は第1の位置にあり、図7に示すように、輸液注入具9を外針ハブ3に接続した状態では、その先端部91がバネ10の付勢力に抗して封止部材7を先端方向に押圧、移動し、第2の位置で停止させる。
【0088】
このようなバネ10を内蔵する構成の留置針組立体1も、その使用方法(作用)は、前記実施例のものとほぼ同様である。
【0089】
この場合、前記工程[6]の最中または前記工程[6]の終了後、外針2が患者の血管に穿刺された状態のまま、輸液注入具9と外針ハブ3との嵌合を解除する必要が生じたとする。例えば、外針ハブ3に接続されている輸液注入具9を他の同様の輸液注入具9に交換して接続する場合が挙げられる。このような場合、輸液注入具9を外針ハブ3から取り外すと、それに伴い、第2の位置にあった封止部材7は、バネ10の付勢力により基端方向へ押し戻され、第1の位置に戻り、再び内腔部34を封止する。これにより、外針ハブ3からの輸液や血液の漏れ出しが防止される。なお、前記工程[6]の最中等に、不本意に輸液注入具9と外針ハブ3との接続が外れてしまった場合にも、同様の効果が得られる。
【0090】
図8および図9は、それぞれ、本発明における封止部材の他の構成例を示す斜視図および平面図である。
【0091】
これらの図に示す封止部材75は、前記封止部材7と同様の材料で構成されており、外針ハブ3内での移動についても、前記封止部材7と同様である。
【0092】
封止部材75には、その一方の面にのみ到達する第1のスリット76と、その他方の面にのみ到達する第2のスリット77とが形成されている。そして、第1のスリット76と第2のスリット77とは、封止部材75の内部において部分的に交差している。
【0093】
図示の構成では、両スリット76、77は、十文字状に交差しており、すなわち、両スリット76、77の交差角度は、90°となっているが、この交差角度は、90°に限らない。
【0094】
また、第1のスリット76と第2のスリット77との交差部の長さLは、特に限定されないが、封止部材75の厚さの20〜70%程度が好ましく、30〜50%程度がより好ましい。
【0095】
このような構成の封止部材75を用いることにより、封止部材75に内針4等を挿通していないときはもちろんのこと、内針4を挿通したときでも、液密性が確保され、液漏れを確実に防止することができる。そして、前記封止部材7に比べ、内針4を刺通または抜去する際の移動抵抗を小さくすることができ、操作性の向上が図れる。
【0096】
なお、図示されていないが、封止部材75に対しても、その外周に前記突部71と同様の突部が形成されているのが好ましい。
【0097】
このような封止部材75の構成は、図8および図9に示すような構成のものに限らず、例えば、Y字状のスリットを有するものまたはそれを複数枚重ねたもの、十文字状や一文字状のスリットを有する弁体等、任意の構成のものが使用可能である。
【0098】
図10、図11および図12は、それぞれ、本発明の留置針組立体の他の実施例を示す縦断面図であり、このうち、図10は、内針と外針とを組み立てた状態、図11は、外針から内針を抜き取った状態、図12は、外針ハブに輸液注入具を接続した状態を示している。
【0099】
以下、これらの図に示す留置針組立体1について、前述の実施例との相違点を説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
【0100】
図10〜図12に示す留置針組立体1では、封止部材7に付勢部材が一体化(または接合)されている。すなわち、封止部材7の先端側には、円筒状の突起74が一体的に形成されている。この突起74は、前述したような弾性体(弾性材料)で構成され、前記バネ10と同様の機能を発揮する。また、突起74には、突起74の内外を連通するスリット(開口)741が形成されている。
【0101】
また、封止部材7の基端側には、突起73が一体的に形成されている。この突起は、図13に示すように、十文字状をなしており、その中心には、針孔731が形成されている。このような形状の突起73により、輸液ラインの輸液注入具9の形状を簡素化(単純化)することができ、また、ストッパ81が邪魔になり、輸液注入具9の接続を妨げることもない。
【0102】
外針ハブ3の封止部材収納部32の内面には、外針ハブ3の長手方向に延在する複数のリブ83が突出形成されている。封止部材7が先端方向へ移動し、このリブ83が形成されている領域に進入すると、リブ83の両側部近傍において封止部材7の突部71が外針ハブ3の内周面と接触しない部分(隙間)が生じ、この隙間により、輸液等の流路が確保される。
【0103】
外針ハブ3には、排気孔(排気路)37が形成されている。この排気孔37は、封止部材7が第1の位置にあるとき(図10および図11の状態)、内腔部34、すなわちに封止部材7と外針ハブ3とで形成される空間に連通する位置に形成されている。
【0104】
また、排気孔37には、前記通気フィルタ61と同様の通気フィルタ64が装着されている。
【0105】
このような留置針組立体1は、図10に示すように、組み立て状態では、封止部材7は第1の位置にあり内腔部34を封止している。
【0106】
図11に示すように、内針4を外針2から抜き取った状態でも、同様に内腔部34の封止状態を維持している。
【0107】
図12に示すように、輸液注入具9を外針ハブ3に接続した状態では、その先端部91が突起74の付勢力(弾性力)に抗して封止部材7を先端方向に押圧、移動し、封止部材7は、リブ83が形成されている領域に進入し、第2の位置(リブ83が形成されている領域内の任意の位置)で停止する。この状態で、輸液ラインから供給される輸液は、輸液注入具9の内部、突起73の溝部732、リブ83の両側部近傍に形成された隙間、スリット741および突起74の内部を順次経て、外針2の内腔へ流入する。
【0108】
輸液注入具9を外針ハブ3から取り外すと、それに伴い、前記と同様に、第2の位置にあった封止部材7は、突起74の付勢力(復元力)等により基端方向へ押し戻され、第1の位置に戻り、再び内腔部34を封止する。これにより、外針ハブ3からの輸液や血液の漏れ出しが防止される。
【0109】
以上、本発明の留置針組立体を図示の各実施例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部材は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0110】
例えば、流路35に相当するものは、突出部6(排気路)とは別の箇所に設けられていてもよい。
【0111】
また、内針4は、図示のごとき両端が開放した中空のものに限らず、内腔の一部(例えば基端部)が閉塞されているものや、中実のものでもよい。
【0112】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の留置針組立体によれば、封止部材を外針ハブに対し移動可能に設置したので、封止部材の封止機能により血液等の漏れ出しを防止しつつ、必要時には輸液等の注入を容易、円滑、確実に行うことができる。
【0113】
特に、封止部材を外針ハブの基端方向へ付勢する付勢部材を設けた場合には、外針ハブに接続する輸液注入具等を交換したときや、外針ハブから輸液注入具が外れたときでも、外針ハブからの輸液や血液の漏れ出しを確実に防止することができる。
【0114】
また、封止部材の移動を規制する規制手段を設けた場合には、封止部材の停止位置を確実に制御することができ、操作者が封止部材の位置を手動で調整する等の操作を行う必要がなく、動作の確実性が向上する。
【0115】
また、輸液注入具の接続に伴って封止部材が第2の位置へ移動するよう構成した場合には、封止部材の移動操作を別途行う必要がなく、操作性が向上するとともに、液漏れの防止効果も高まる。
【0116】
また、外針ハブが排気路を有する場合には、外針ハブ内腔部の血液への置換を迅速に行い、外針の血管確保をフラッシュバックにより視認することができるとともに、液体中からの脱気作用により、血管への気泡の注入を防止することができ、安全性が高い。
【0117】
また、本発明では、内針や外針の血管確保を確認することができること等から、留置針の血管への穿刺操作を容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置針組立体の実施例(内針と外針の組み立て状態)を示す縦断面図である。
【図2】本発明の留置針組立体の実施例(外針から内針を抜き取った状態)を示す縦断面図である。
【図3】本発明の留置針組立体の実施例(外針ハブに輸液注入具を接続した状態)を示す縦断面図である。
【図4】留置針組立体の内針と外針とを組み立てた状態における先端部付近の構成を示す斜視図である。
【図5】留置針組立体の内針と外針とを組み立てた状態における先端部付近の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明の留置針組立体の他の実施例(内針と外針の組み立て状態)を示す縦断面図である。
【図7】本発明の留置針組立体の他の実施例(外針ハブに輸液注入具を接続した状態)を示す縦断面図である。
【図8】本発明における封止部材の他の構成例を示す斜視図である。
【図9】本発明における封止部材の他の構成例を示す平面図である。
【図10】本発明の留置針組立体の他の実施例(内針と外針の組み立て状態)を示す縦断面図である。
【図11】本発明の留置針組立体の他の実施例(外針から内針を抜き取った状態)を示す縦断面図である。
【図12】本発明の留置針組立体の他の実施例(外針ハブに輸液注入具を接続した状態)を示す縦断面図である。
【図13】図10に示す留置針組立体における封止部材の正面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体
2 外針(留置針)
21 縮径部
22 間隙
23 先端開口
3 外針ハブ
31 外針固定部
32 封止部材収納部
33 嵌合部
34 内腔部
35 流路
36 先端側内面
37 排気孔
4 内針
41 針先
42 刃面
46 溝
47 エッジ部
48 突出部
5 内針ハブ
51 内部空間
52 通気フィルタ
53 キャップ
6 突出部
61 通気フィルタ
62 キャップ
63 根元側端部
64 通気フィルタ
7 封止部材
71 突部
72 刺通孔
73 突起
731 針孔
732 溝
74 突起
741 スリット(開口)
75 封止部材
76 第1のスリット
77 第2のスリット
81、82 ストッパ
83 リブ
9 輸液注入具
91 先端部
92 側孔
93 基端部
94 チューブ
10 バネ
Claims (10)
- 中空の外針と、
前記外針の基端部に設けられ、前記外針内と連通する内腔部を有する外針ハブと、
前記外針内に挿通される内針と、
前記内針の基端部に設けられた内針ハブと、
前記外針ハブの内腔部に設置され、前記内針を挿通可能であり、前記内針を抜き取った後はその刺通孔を自らの弾性により閉塞し得る自己閉塞性を有する封止部材とを有する留置針組立体であって、
前記封止部材は、その全体が、前記内腔部を封止する第1の位置と、前記内腔部の封止を解除し、流体が通過し得る流路を形成する第2の位置との間を前記内針の軸方向に移動可能に設置されており、
前記外針ハブは、輸液注入具を接続可能であり、該輸液注入具の接続に伴い、前記封止部材の全体が前記輸液注入具に押圧されて前記第1の位置から前記第2の位置へ移動するよう構成され、
前記外針ハブは、その側部に突出する突出部を有し、前記封止部材が前記第2の位置へ移動すると、前記突出部の内部でかつ前記封止部材の側部に前記流路が形成されるよう構成されていることを特徴とする留置針組立体。 - 前記封止部材が前記第1の位置より基端側へ移動することを阻止する規制手段を有する請求項1に記載の留置針組立体。
- 前記封止部材が前記第2の位置より先端側へ移動することを阻止する規制手段を有する請求項1または2に記載の留置針組立体。
- 前記外針ハブは、前記内腔部内の気体を排出する排気路を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記内針ハブは、前記外針ハブに嵌合可能である請求項1ないし4のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記封止部材は、前記外針ハブの内面に対し密着しつつ摺動し得る弾性体で構成される請求項1ないし5のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記内針の少なくとも前記外針と密着する部分に、血液流路となる溝が設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記封止部材を前記外針ハブの基端方向へ付勢する付勢部材を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の留置針組立体。
- 前記付勢部材は、前記外針ハブの内腔部に収納され、前記封止部材を押圧するバネである請求項8に記載の留置針組立体。
- 前記付勢部材は、前記封止部材に接合または一体化された弾性体である請求項8に記載の留置針組立体。
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