以下、本発明の留置針組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の留置針組立体を示す概略斜視図、図2〜図5は、それぞれ、図1中のA−A線断面図、図6は、図2中の領域[B]の拡大図、図7は、図5中の領域[C]の拡大図、図8は、図5に対応する概略斜視図、図9は、図1に示す留置針組立体において、内針ハブからチューブを取り外した状態を示す概略斜視図である。
なお、以下では、図1、図8および図9中の右側を「基端」、左側を「先端」とし、図2〜図7中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明を行う。また、図2〜図7では、本発明の留置針組立体が有する脱落防止手段を省略して描いている。
各図に示す留置針組立体1は、中空の外針2と、外針2の基端部に固定された外針ハブ3と、外針2内に挿通される内針4と、内針4の基端部に固定された内針ハブ5と、外針ハブ3の基端部(または側方部)に、内腔71が外針2の内腔21と連通するように接続されたチューブ7と、外針ハブ3内に設置され、内針4が挿通可能なシール部材8とを有している。
この留置針組立体1は、図2(図1も同様)に示す状態(以下、この状態を「組立状態」という)と、図5(図8および図9も同様)に示す状態(以下、この状態を「分解状態」という)とを取り得るものである。組立状態は、外針2およびシール部材8に内針4を挿通し、内針ハブ5と外針ハブ3とを当接させた状態である。また、分解状態は、外針2およびシール部材8から内針4を抜去し、留置針組立体1を2つの構造体(内針4側の構造体および外針2側の構造体)に分解した状態である。
以下、留置針組立体1における各部の構成について説明する。
外針2は、ある程度の可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針2の構成材料は、樹脂材料、特に、軟質樹脂材料が好適であり、その具体例としては、例えば、PTFE、ETFE、PFA等のフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂またはこれらの混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルナイロン樹脂、前記オレフィン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合物等が挙げられる。
このような外針2は、その全部または一部が内部の視認性を有しているのが好ましい。すなわち、外針2は、透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成されているのが好ましい。これにより、外針2が血管を確保した際、外針2の先端開口22から流入する血液のフラッシュバックを目視で確認することができる。
また、外針2の構成材料中には、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸ビスマス、タングステン酸のようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
外針2の基端部には、例えば、カシメ、融着(熱融着、高周波融着等)、接着剤による接着等の方法により、外針ハブ3が液密に固着(固定)されている。
外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材で構成され、その内部31が外針2の内腔21と連通している。
この外針ハブ3の図2中(図3〜図5も同様)右側壁部には、一端が外針ハブ3の内部31に開放する流路32が形成されている。この流路32は、ほぼL字状をなし、他端が外針ハブ3の基端に凹没形成された凹部33で開放し、開口321が形成されている。また、凹部33の先端面(底面)には、開口321を囲むようにリング状の凸部(接続部)34が基端方向に突出して形成されている。
この凸部34がチューブ7の先端部の内腔71に挿入され、チューブ7の一端部(先端部)が外針ハブ3に接続されている。これにより、チューブ7を介して、外針2(外針ハブ3)に薬液等の液体を供給することができる。
また、外針ハブ3の図2中(図3〜図5も同様)左右側方には、操作部としての一対の翼6a、6bが外針ハブ3と一体的に形成されている。翼6a、6bは、それぞれ可撓性を有し、翼6a、6bの外針ハブ3に対する接合部付近が屈曲または湾曲することにより、開閉可能に構成されている。
外針2および内針4を血管等に穿刺する際には、翼6a、6bを指で摘んで閉じた状態とし、内針4および外針2をそれらの長手方向に沿って移動操作、すなわち、穿刺操作を行うことができる。外針2を留置する際には、翼6a、6bを開いた状態とし、翼6a、6bを粘着テープ等により皮膚に固定する。
外針2には、組立状態で、先端に鋭利な針先41を備える内針4が挿通される。
内針4の長さは、組立状態としたとき、少なくとも針先41が外針2の先端開口22から突出する程度の長さとされる。
内針4は、中空針であってもよいが、中実針であるのが好ましい。内針4を中実針とすることにより、その外径を小さくしつつも十分な強度を確保することができる。また、内針4を中実針とすることにより、操作終了後、内針4を廃棄する際に、内針4の内部に血液が残留したり、その血液が流出する危険がなく、安全性が高い。
また、内針4が中空針である場合、当該内針4が血管を穿刺したときに血液が内針4の中空部に流入することにより、血液のフラッシュバックを確認するが、内針4を中実針とすることにより、血液が内針4と外針2との隙間に流入することとなり、血液のフラッシュバックをより早く確認することができる。
なお、内針4は、中空部と中実部との双方を有する構成(例えば、中空針の内腔の一部を充填することにより、先端側を中空とし、基端側を中実とする構成等)とすることもできるが、その全体を一つの部材で構成することにより、内針4のコストの削減を図ることができる。
また、内針4は、その外径が異なる複数(本実施形態では、3つ)の部分を有している。すなわち、内針4は、先端側(先端部)に最も外径の大きい最大外径部4aと、基端側に最も外径の小さい最小外径部4cと、これらの間に最大外径部4aと最小外径部4cとの間の外径の中間外径部4bとを有している。
また、内針4には、最大外径部4aと中間外径部4bとの境界部に外径が連続的に変化する第1の外径変化部42と、中間外径部4bと最小外径部4cとの間に連続的に変化する第2の外径変化部43とが形成されている。
各外径変化部42、43において、内針4の外径は、段階的に変化していてもよいが、連続的に変化すること(テーパ状をなすこと)により、外針2から内針4を抜去する際に、後述するシール部材8のスリット(孔)81の先端縁部や、プロテクタ9(プロテクタ本体91)の内針通路911の先端縁部等に各外径変化部42、43が引っ掛かるのを防止することができ、外針2から内針4を抜去する操作、すなわち、組立状態から分解状態への操作をより円滑かつ確実に行うことができる。
なお、各外径変化部42、43は、それぞれ、内針4を製造する際に形成するようにしてもよく、後述する溝44を形成する際に必然的に形成される段差を利用するようにしてもよい。
また、最大外径部4aは、その外径が外針2の内径とほぼ等しく設定されており、内針4を外針2に挿通した状態(組立状態)で、外針2の内面に密着する。この最大外径部4a(先端部)の外周部には、内針4の長手方向に沿って溝(流路)44が凹没して形成されている。この溝44により、内針4を外針2に挿通した状態で、外針2の先端開口22と外針ハブ3の内部31とが連通する。溝44は、例えば血管に穿刺した際に、血液(体液)の流路として機能する。これにより、血液のフラッシュバックを確実に確認することができる。
このような内針4の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料が挙げられる。
内針4の基端部には、内針ハブ5が固着(固定)されている。この内針ハブ5は、内針4を固定する固定部51と、固定部51の外周側に設けられたカバー部52とで構成されている。これらの固定部51とカバー部52とは、好ましくは一体的に形成される。
そして、組立状態で、固定部51とカバー部52との間にチューブ7が配設されている。すなわち、組立状態で、内針ハブ5にチューブ7が挿通されている。これにより、チューブ7が留置針組立体1の操作に邪魔になるのを防することができる。
また、カバー部52には、チューブ7を案内する一対のガイド523、523が設けられている(図1参照)。これらのガイド523は、カバー部52の側壁(側部)を構成し、チューブ7の先端部における中心軸O2が、内針ハブ5の長手方向(外針2の中心軸O1)とほぼ平行となるように案内するものである。
また、内針4を外針2から抜去した際には、両ガイド523の間(間隙521)を介してチューブ7を内針ハブ5から取り外すことができる。
内針4の内針ハブ5(固定部51)に対する固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等の方法、あるいはこれらを併用した方法が挙げられる。また、内針4が中空の場合、例えば、血管に穿刺した際に逆流する血液が内針4の基端から飛び出さないように封止する必要がある。
また、図1(図2、図8および図9も同様)に示すように、内針ハブ5の先端外周に、フランジ522が形成されていてもよい。フランジ522を設けることにより、例えば、外針2から内針4を抜去する際に、フランジ522に指を引っ掛けて、この操作を行うことより、より容易かつ確実に行うことができる。
このような内針ハブ5および前述した外針ハブ3は、それぞれ、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。これにより、外針2が血管を確保した際、前述した内針4の溝44を介して流入する血液のフラッシュバックを目視で確認することができる。また、内針4が中実になっていれば、例えば血管内部の圧力によりフラッシュバックする血液が全て溝44を介して逆流することになるので、より視認性がよい。
外針ハブ3、内針ハブ5および翼6a、6bの構成材料としては、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル等の各種樹脂材料が挙げられる。
チューブ7は、可撓性を有しており、前述したように、その一端部が外針ハブ3の基端部に接続されている。チューブ7の他端部(基端部)には、コネクタ72が装着されている。このコネクタ72には、例えば、投与する輸液(薬液)を供給する輸液ラインの端部に装着されたコネクタ、薬液を収納したシリンジの口部(先端部)等が接続される(図1参照)。
なお、チューブ7の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられ、これらの中でも、特にポリブタジエンを用いるのが好ましい。チューブ7の構成材料にポリブタジエンを用いた場合、適度な可撓性、耐薬品性、および薬品の吸着防止性に優れる。
また、内針ハブ5には、内針4を外針2から抜去した際に、内針4の少なくとも針先41を覆うプロテクタ9が連結されている。
図2(図3〜図5も同様)に示すように、プロテクタ9は、外形がほぼ直方体状をなすプロテクタ本体91と、このプロテクタ本体91内に設けられたシャッター手段92とを備えている。
プロテクタ本体91のほぼ中央には、内針4が挿通される内針通路911が、プロテクタ本体91の長手方向に沿って貫通して形成されている。内針通路911の横断面形状は、ほぼ円形をなしており、その内径は、内針4の最大外径部4aの外径と等しいか、またはそれより若干大きく設定されている。
また、プロテクタ本体91の先端部には、管状をなす突出部916が内針通路911と同心的に突出形成されている。
また、プロテクタ本体91の先端側の内壁(内針通路911に臨む面)には、凹部912が形成されている。
この凹部912には、シャッター手段92が収納されている。シャッター手段92は、ブロック状のシャッター部材921と、シャッター部材921を内針通路911側に向かって付勢するコイルバネ(付勢手段)922とで構成されている。
このシャッター手段92は、組立状態でその大部分が凹部912内に退避し、内針4を内針通路911に挿通可能な第1の姿勢(図2に示す姿勢)と、シャッター部材921の一部が内針通路911に入り込み、内針4の針先41の通過を阻止する第2の姿勢(図3に示す姿勢)とに変位可能となっている。
このようなプロテクタ9によれば、簡単な操作で、迅速かつ安全に、使用後の内針4の針先41を覆うことができ、また、シャッター手段92の作用により、一旦覆った針先41がプロテクタ9(プロテクタ本体91)の先端から突出することもない。このため、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故が防止され、安全性が高い。
また、プロテクタ9は、組立状態において、そのほぼ全てが外針ハブ3および内針ハブ5の双方で覆われるようになっている。これにより、外針2および内針4の穿刺に際して、プロテクタ9が邪魔にならないので、その操作をより確実に行うことができる。なお、プロテクタ9は、そのほぼ全てが外針ハブ3および内針ハブ5のいずれか一方で覆われるようになっていてもよい。
さらに、プロテクタ9は、組立状態において、シール部材8より基端側に位置するように構成されている。これにより、内針4を外針2から抜去する際に、プロテクタ9をシール部材8のスリット81を通過させる必要がないので、その操作をより容易かつ確実に行うことができる。また、このような構成により、内針4の全長をより短く設定することができるため、留置針組立体1のチューブ7を除いた部分の小型化を図ることができるという利点もある。
図8および図9に示すように、留置針組立体1は、分解状態でプロテクタ9が針先41を覆ったときに当該プロテクタ9が針先41から脱落するのを防止する脱落防止手段としての連結部材20を有している。
この連結部材20は、プロテクタ9と内針ハブ5とを連結するよう構成されている。これにより、分解状態でプロテクタ9が内針ハブ5(針先41)から脱落するのが確実に防止され、よって、プロテクタ9が針先41を覆った状態を確実に維持することができる。このため、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故が確実に防止され、安全性が高い。
また、連結部材20は、蛇腹状をなしており、このため伸縮自在である。このような連結部材20は、組立状態では収縮し、すなわち、折り畳まれ、分解状態(図8および図9に示す状態)では伸長する、すなわち、展開する。
このような連結部材20は、組立状態で収縮し、この収縮した状態で内針ハブ5内に収納される。これにより、穿刺操作時に連結部材20が邪魔にならず、留置針組立体1の操作性が向上する。また、留置針組立体1の小型化を図ることができるという利点もある。
また、連結部材20が収縮した状態および伸長した状態で、内針4が当該連結部材20を貫通している。これにより、内針4が、連結部材20の伸縮するときの当該連結部材20のガイドとして機能する。よって、例えば、留置針組立体1を組立状態とする(製造する)とき、連結部材20が不本意な状態で収縮する、すなわち、内針ハブ5に収納されずに収縮するのを確実に防止することができる。
また、このような留置針組立体1は、組立状態でプロテクタ9を外針ハブ3に対して固定するための固定手段、および、プロテクタ9が内針4の少なくとも針先41を覆った状態で、内針4とプロテクタ9とが係合することにより、プロテクタ9に対する内針4の針先41と反対方向への移動を規制する係合手段(移動規制手段)を有している。以下、こられの固定手段および係合手段について、それぞれ詳述する。
<固定手段>
まず、固定手段について説明する。
プロテクタ本体91の内壁には、凹部912の基端側に、貫通孔913が形成され、この貫通孔913の図2中左端には、内側に向かって突出する凸部914が形成されている。
貫通孔913内には、コイルバネ12を収納した状態で、図2中右端にフランジ部11を備える固定用ピン10が挿通されている。この状態で、コイルバネ12は、その図2中左端が凸部914に、右端がフランジ部11にそれぞれ当接している。
また、外針ハブ3の図2中左側壁部の基端部には、固定用ピン10を挿入可能な貫通孔35が形成されている。
内針4が内針通路911に挿通(貫通)された状態(組立状態)では、固定用ピン10の右面が内針4の外面45(外周面)に当接し、固定用ピン10の左端部は、貫通孔913から突出して貫通孔35内に挿入されている。これにより、プロテクタ9が外針ハブ3に対して固定される(図2および図3参照)。
一方、内針4が内針通路911から抜去されると、固定用ピン10がコイルバネ12により押圧されて図4中右側に移動し、固定用ピン10の左端部が貫通孔35から抜ける。これにより、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除される(図4参照)。
このように、本実施形態では、主に貫通孔913、固定用ピン10、コイルバネ12および内針4により、プロテクタ9を外針ハブ3に固定するための固定手段が構成されている。
また、図3に示すように、本実施形態では、シャッター手段92が作動した後に固定手段が作動するようになっている。すなわち、シャッター手段92が作動した状態で、固定手段によるプロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が維持されるようになっている。このような構成により、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除された状態では、シャッター手段92が確実に作動するようになるので、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故をより確実に防止することができる。
<係合手段>
次に、係合手段について説明する。
プロテクタ本体91の基端部には、内針通路911が縮径した縮径部915が形成されている。この縮径部915の内径は、内針4の中間外径部4bおよび最小外径部4cの外径より大きく、最大外径部4aの外径より小さく設定されている。
これにより、内針4を外針2から抜去する際に、最小外径部4c、第2の外径変化部43および中間外径部4bは、縮径部915を通過できるが、第1の外径変化部42は、縮径部915を通過できず、縮径部915に係合することになる(図4参照)。
すなわち、本実施形態では、第1の外径変化部42および縮径部915により、内針4とプロテクタ9とが係合する係合手段が構成されている。
このような係合手段を設けることにより、内針4を外針2から抜去する一連の操作において、内針4をプロテクタ9に係合させ、プロテクタ9を外針ハブ3から離脱させることができる(図4および図5参照)ので、その操作が極めて簡便である。また、針先41を覆った状態のプロテクタ9から内針4が抜けてしまうことが防止される。
また、第1の外径変化部42および縮径部915は、それぞれ、内針4およびプロテクタ9に形成されているため、構成が簡単であり、部品点数の増大もなく、小型化、細径化に寄与する。
以上説明したような留置針組立体1では、図1〜図5に示すように、チューブ7が外針ハブ3の基端部(凸部34)に接続され、組立状態において、外針2の中心軸O1とチューブ7の先端部における中心軸O2とがほぼ平行となるように構成されている。すなわち、チューブ7が外針ハブ3の基端から基端方向に突出することとなる。
ここで、仮に、チューブ7が外針ハブ3の側方に突出していると、外針2および内針4を穿刺するのに際して、チューブ7により外針ハブ3が横方向に引っ張られ、バランスを崩してしまい、その操作が難しくなることがある。
また、仮に、チューブ7が外針ハブ3の上方に突出していると、外針2を患者の血管等に留置する際に、外針ハブ3を患者に固定すると、チューブ7が折れ曲がってしまう(キンクする)おそれがある。
さらに、チューブ7が外針ハブ3の側方や上方に突出していると、血管に外針2が入った後、外針2だけ血管内に進める際に、チューブ7を挟ないように、チューブ7をよけて内針ハブ5を把持する必要があり、その操作が煩雑となる。
これに対して、本発明の留置針組立体1は、チューブ7が外針ハブ3の基端方向に突出し、かつ、内針ハブ5で覆われているため、前述したような不都合が生じることがなく、操作性に優れる。
図2〜図7に示すように、留置針組立体1は、外針ハブ3の内部31に、横断面形状が円形、すなわち、外形形状が円柱状(ブロック状)をなすシール部材8を有している。このシール部材8は、当該シール部材8を基端方向に付勢する圧縮コイルバネ40とともに、円筒状の圧縮部材30に収納されている。
まず、シール部材8について説明する。
シール部材8は、圧縮部材30の軸線方向に沿って移動可能(摺動可能)に設置されている。
シール部材8には、スリット81が形成されている。スリット81は、シール部材8のほぼ中央部に設けられ、当該シール部材8の長手方向に沿って貫通している。スリット81は、自己閉塞性を有する、すなわち、自然状態で閉状態となるものであってもよいし、自然状態で開状態となるものであってもよい。なお、スリット81は、図3〜図5に示す構成では自然状態で開状態となるものである。ここで、「自然状態」とは、シール部材8に外力を付与しない状態をいう。
また、スリット81は、その形状が一文字状をなしている。このようにスリット81が簡単な形状をなしているため、組立状態で当該スリット81に内針4が容易に挿入される。
また、図2および図6に示すように、組立状態において、スリット81内には、内針4の最小外径部4cが位置するように構成されている。このような構成により、シール部材8に内針4による開き癖がつくのを防止または抑制することができ、よって、シール部材8のシール機能(シール性)が低下するのを防止することができる。
このようなスリット81は、シール部材8の成形時にこれとともに形成するようにしてもよいし、シール部材8の形成後に形成して(加工して)もよい。
図6に示すように、シール部材8の外周部には、その周方向に沿ってリング状をなす凸部82が複数(本実施形態では2つ)形成されている。また、これらの凸部82は、シール部材8の移動方向、すなわち、シール部材8の軸線方向に沿って間欠的に形成されている。
このような凸部82が形成されていることにより、圧縮部材30の内周面との摺動抵抗を低減することができ、よって、シール部材8の移動が円滑に行われる。これにより、シール部材8は、分解状態で、後述する圧縮部材30のテーパ部305に入り込み、確実に圧縮される。
シール部材8の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の各種弾性材料が挙げられ、これらの弾性材料の中でも、特に、イソプレンゴムを用いるのが好ましい。シール部材8の構成材料にイソプレンゴムを用いた場合には、圧縮永久歪みが小さく、製品の使用期限が長くなるという利点がある。
また、シール部材8の構成材料として用いる弾性材料は、そのゴム硬度(JIS K 6253に規定)が30〜60度であるのが好ましく、45〜53度であるのがより好ましい。ゴム硬度が前記下限値未満であると、スリット81の付近が変形し易くなり、組立状態で内針4による歪が生じ易くなる。また、ゴム硬度が前記上限値を超えると、外力によるスリット81の付近の変形が困難となり、組立状態で当該スリット81に内針4を挿入するのが困難となったり、スリット81に挿入された内針4をそこから抜去するのが困難となったりする可能性がある。
留置針組立体1(外針ハブ3)には、シール部材8を基端方向に付勢する付勢手段としての圧縮コイルバネ40が設けられている。付勢手段としての圧縮コイルバネ40を用いたことにより、簡単な構成でシール部材8を基端方向に確実に付勢することができる。
この圧縮コイルバネ40は、その先端側が外針ハブ3の内部31に形成され段差部311に当接している。また、圧縮コイルバネ40の基端側は、シール部材8の先端面84に当接している。このように外針ハブ3の段差部311およびシール部材8の先端面84は、それぞれ、圧縮コイルバネ40の座部として機能している。
圧縮コイルバネ40の分解状態のときの長さは、自然長よりも短いのが好ましい。これにより、シール部材8が基端方向に押圧されてテーパ部305に確実に圧縮され、よって、スリット81が確実に閉塞する。
なお、圧縮コイルバネ40としては、例えば、超弾性合金線、ピアノ線、SUS線、リン酸銅線等の金属細線や、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート等の比較的硬質または復元性のある樹脂材料からなる細線を螺旋状に成形したものであるのが好ましい。
また、シール部材8は、前述したように弾性材料で構成されているため、組立状態では、その軸線方向に圧縮された状態となっている。この状態から留置針組立体1を分解状態とすると、シール部材8は、その軸線方向(基端方向)に復元する復元力が作用する。このように、シール部材8は、それ自体が前記付勢手段としの機能の一部を担っているということができる。
このような圧縮コイルバネ40の付勢力によって、シール部材8は、基端方向に移動しようとするが、組立状態では、プロテクタ9(プロテクタ本体91)の突出部916(先端部)が前記付勢力に抗してシール部材8の基端面87を先端方向に押圧して、シール部材8の基端方向への移動を規制している(図6参照)。
また、シール部材8の基端面87におけるプロテクタ9の突出部916の押圧個所は、スリット81(中央部)近傍が好ましい。
これにより、組立状態で、シール部材8がほぼその軸線に沿って押圧(圧縮)され、よって、分解状態プロテクタ9の突出部916による規制が解除されたとき、シール部材8が基端方向へ円滑に移動することができる。また、内針4を抜去する際、内針4がシール部材8に対してスムーズに(円滑に)摺動することができる。
このように、プロテクタ9の突出部916は、組立状態で圧縮コイルバネ40の付勢力に抗してシール部材8の基端方向への移動を規制する規制手段としての機能を有している。
これにより、規制手段としての機能を有する部材、すなわち、シール部材8の基端方向への移動を規制するための部材を別体で内針ハブ5に設置するのが省略され、よって、内針ハブ5の小型化に寄与する。また、内針4抜去後にスリット81がテーパ部305に圧縮されるので、内針4を抜去する際には、スリット81が圧縮されないため、内針4とシール部材8との摺動がスムーズになり、内針4を抜去する操作が容易となる。
なお、規制手段としては、プロテクタ9の一部(本実施形態では突出部916)を利用したものであるのに限定されず、例えば、内針ハブ5の一部を利用したものであってもよい。
前述したように、シール部材8および圧縮コイルバネ40は、圧縮部材30内に収納されている。
図6および図7に示すように、圧縮部材30は、リング状(円環状)をなすリング状部材で構成されている。
圧縮部材30は、先端側に位置し、内径が大なる大径部306と、大径部306より基端側に位置し、内径が小なる小径部307と、大径部306と小径部307との間に位置し、内径が先端方向に向って漸増するテーパ部(テーパ面)305とを有している。また、圧縮部材30は、その外径が拡径したフランジ部(拡径部)302とを有している。
大径部306は、その内径がシール部材8の最大外径とほぼ同等またはそれより若干大きく設定されている。小径部307は、その内径がプロテクタ9の突出部916の外径より若干大きく、シール部材8の最大外径より小さく設定されている。
このような形状の圧縮部材30は、その外周部が外針ハブ3内に嵌合されている。また、フランジ部302が外針ハブ3の内部31に形成されたリング状の凹部312に入り込むことにより、外針ハブ3に対する圧縮部材30の位置決めがなされ、よって、圧縮部材30が外針ハブ3に確実に固定される。
図6に示すように、組立状態では、シール部材8は、プロテクタ9の突出部916に押圧されて、その全体が大径部306に位置している。また、このとき、シール部材8のスリット81には、内針4が挿通されている。
図7に示すように、分解状態では、プロテクタ9の突出部916による押圧(規制)が解除されて、シール部材8は、その基端面87がテーパ部305に挿入され、さらに、基端方向に移動してテーパ部305を乗り越え、結果、基端部88がテーパ部305および小径部307に挿入される(位置する)。
このような状態で、シール部材8は、基端部88の外周部が、スリット81が閉塞する方向、すなわち、径方向に圧縮される。これにより、スリット81の内面811同士が確実に密着することとなり、よって、スリット81が確実に閉塞する。
これにより、シール部材8の孔を介して、外針2を通過した血液や薬液などの液体が漏れ出すのを確実に防止することができる。また、外針ハブ3内の無菌性を維持することもできる。
また、分解状態のときの圧縮コイルバネ40の付勢力は、シール部材8の基端面87が圧縮部材30の基端面304より突出しない程度の大きさであるのが好ましい。これにより、分解状態で圧縮コイルバネ40がシール部材8を過剰に付勢するのが防止され、よって、シール部材8の基端部88の外周部が圧縮部材30により径方向に圧縮されて、スリット81がより確実に閉塞する。
また、前述したように、圧縮部材30は、大径部306と小径部307との内径が連続的に変化している、すなわち、テーパ部305を有している。これにより、シール部材8が大径部306から小径部307へと円滑に圧入(挿入)され、よって、分解状態でシール部材8の基端部88の外周部が圧縮部材30により径方向に圧縮されて、スリット81がより確実に閉塞する。
また、前述したように、シール部材8が円柱状をなしている。これにより、分解状態で圧縮部材30がシール部材8をその径方向に均等に圧縮することができ、よって、スリット81がより確実に閉塞する。
圧縮部材30の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル等の各種樹脂材料、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金のような金属材料が挙げられる。
次に、留置針組立体1の使用方法の一例(血管に穿刺する場合)について、詳細に説明する。
[1] 留置針組立体1を組立状態とし、予めコネクタ72に、輸液ラインの端部に装着されたコネクタを接続し、輸液ラインからの輸液を供給可能とする。
なお、このとき、チューブ7または輸液ライン上の所定箇所を例えばクランプ(流路開閉手段の一例)により挟み、その内腔を閉塞しておく。
[2] 次に、前記クランプ等によるチューブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液ラインからの輸液をチューブ7を介して外針ハブ3内に導入する。
外針ハブ3内に導入された輸液は、流路32および外針ハブ3の内部31のシール部材8より先端側の空間を満すとともに、外針2の内腔21に導入され、これにより、外針2の内腔21が輸液によりプライミングされる。このとき、輸液の一部は、外針2の先端開口22より流出する。
[3] 以上のようにしてプライミングが完了したら、チューブ7または輸液ラインをクランプ等により再び閉塞しておき、翼6a、6bを指で摘んで閉じ、この翼6a、6bを把持部(操作部)として、一体化された外針2および内針4を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。
このように、翼6a、6bを把持して血管への穿刺操作を行うことにより、外針ハブ3を直接把持して穿刺操作を行う場合に比べ、穿刺角度が小さくなり、すなわち、外針2および内針4が血管に対しより平行に近付くようになる。このため、穿刺操作が容易であるとともに、患者の血管への負担も軽減される。
外針2により血管が確保されると、血管の内圧(血圧)により血液が、内針4の溝44を介して外針2の内腔21を基端方向へ逆流するので、視認性を有する外針2、外針ハブ3、内針ハブ5またはチューブ7のうちの少なくとも1箇所において、これを確認することができる。
そして、これを確認した後、さらに、さらに、外針2および内針4を微小距離先端方向へ進める。
また、このような血管への穿刺に際しては、外針2の内腔21が輸液によりプライミングされているため、誤って血管内に気泡が侵入することが確実に防止され、安全性が極めて高い。
また、前述したように、本発明の留置針組立体1では、チューブ7が外針ハブ3の基端部に接続され、組立状態において、外針2の中心軸O1とチューブ7の先端部における中心軸O2とがほぼ平行となるようになっている。このため、外針2および内針4の穿刺に際して、チューブ7が邪魔にならず、操作性に優れる。
[4] 外針2により血管が確保されたら、外針2または外針ハブ3を一方の手で固定し、他方の手で内針ハブ5を把持して基端方向へ引っ張り、内針4を外針2から抜去する。
[5] さらに、内針4が基端方向へ移動し、針先41がスリット81内を通過し、内針通路911の凹部912付近を通過すると、コイルバネ922の押圧によりシャッター部材921が内針通路911側に移動し、シャッター部材921の右面が内針通路911の凹部912に対向する面に当接する。すなわち、シャッター手段92は、第1の姿勢(図2参照)から第2の姿勢(図3参照)となる。
このように、シャッター手段92が第2の姿勢になると、シャッター部材921が内針通路911を閉鎖するので、針先41が再び先端方向へ戻るように移動しようとしても、針先41がシャッター部材921に当接し、戻ることはできない。
[6] さらに、内針4が基端方向へ移動し、針先41が内針通路911の貫通孔913付近を通過すると、コイルバネ12の押圧により固定用ピン10が内針通路911側に移動し、固定用ピン10の右面が内針通路911の貫通孔913に対向する面に当接する。このとき、固定用ピン10の左端部が外針ハブ3の貫通孔35から離脱する。これにより、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除される(図4参照)。
このように、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除された状態では、シャッター手段92が確実に作動しているので、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故をより確実に防止することができる。
[7] さらに、内針4が基端方向へ移動すると、第1の外径変化部32が縮径部915を通過できず、この縮径部915に係合する(内針4がプロテクタ9に係合する)。
この状態で、内針ハブ5をさらに基端方向へ引っ張ると、内針4に係合したプロテクタ9が内針4ごと基端方向に移動し、外針ハブ3から分離される、すなわち、分解状態となる(図5および図8参照)。このとき、連結部材20により、プロテクタ9が内針ハブ5から離脱するのが防止される。
また、前述したように、分解状態では、シール部材8のスリット81が確実に閉塞されている。これにより、外針ハブ3の内部31に充填された輸液がスリット81から漏れ出すのが確実に防止される。
[8] 次に、内針ハブ5に挿通されたチューブ7を、間隙521を介して取り外す(図9参照)。
このようにして外針2から内針4を抜去した後は、内針4および内針ハブ5は不用となるため、廃棄処分に供される。
内針4は、その針先41がプロテクタ9で覆われており、特に、針先41がシャッター手段92を超えてそれより先端側へ移動し、プロテクタ9の先端から突出することがないため、廃棄処理を行う者等が針先41で誤って手指等を刺すという事故が防止される。
[9] 次に、翼6a、6bを開き、粘着テープ等により皮膚に固定するとともに、前記クランプによるチューブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液の供給を開始する。
輸液ラインから供給される輸液は、コネクタ72、チューブ7、外針ハブ3および外針2の各内腔を経て、患者の血管内に注入される。また、このときも、前述したように、スリット81が閉塞されているため、スリット81を介して液漏れが生じることはなく、また、外針ハブ3内や輸液ラインの無菌性も確保される。
以上、本発明の留置針組立体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の留置針組立体は、血管内に挿入して使用されるものに限定されず、例えば、腹腔内、胸腔内、リンパ管内、脊柱管内等に挿入して使用されるものに適用することもできる。
また、シール部材は、その横断面形状が円形をなすものであるのに限定されず、円柱状をなすものであるのに限定されず、例えば、楕円形、多角形(例えば、四角形や六角形)をなすものであってもよい。
また、シール部材の構成材料には、ゲル状の材料(物質)を練和してもよい。これにより、内針を外針から抜去したときに、スリットが容易に閉塞することができる、すなわち、シール機能が確実に維持される。なお、練和するゲル状の材料としては、例えば、アクリル系シリコン、ウレタン系ポリマーが挙げられる。また、このようなゲル状の材料を練和する材料(シール部材の構成材料)としては、シール部材についての説明で挙げたような弾性材料(特に、イソプレンゴム)を用いるのが好ましい。
また、シール部材のスリットの形状は、一文字状であるのに限定されず、例えば、十文字状、Y字状、T字状(ト字状)、H字状であってもよい。
また、シール部材の設置数は、1つに限定されず、例えば、複数個であってもよい。
また、シール部材では、スリットの内面や外周面に、摩擦抵抗を低減する摩擦低減処理が施されているのが好ましい。
この摩擦低減処理としては、特に限定されないが、例えば、スリットの内面や外周面に潤滑剤を付与する処理が挙げられる。この潤滑剤としては、特に限定されないが、例えば、シリコンオイル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。また、潤滑剤を付与する方法としては、特に限定されないが、例えば、塗布法や、浸漬法が挙げられる。
例えば、シール部材の外周面に摩擦低減処理を施した場合、シール部材の移動が円滑に行われる。また、スリットの内面に摩擦低減処理を施した場合、スリットから内針を抜去する操作を円滑に行うことができる。
また、内針を外針から抜去した後、外針ハブの基端部に装着するキャップを設けるようにしてもよい。これにより、外針ハブの基端からの液漏れをより確実に防止することができる。このキャップは、外針ハブと一体的に形成されたものであってもよく、外針ハブと別体であってもよい。また、キャップの外針ハブに対する固定の方法も、例えば、摩擦による方法、引っ掛けによる方法等のいかなる方法であってもよい。
また、プロテクタは、図示の構成のものに限定されず、例えば、内針の少なくとも針先を覆う位置と内針から離間する位置とに回動可能(変位可能)に設けられた構成のものであってもよい。
また、チューブの端部に設けられるコネクタとしては、特に限定されず、例えば、特開2005−261931号公報に記載のニードルレスコネクタや、三方活栓等が挙げられる。
また、チューブの端部に設けられるのものとしては、上記コネクタに限定されず、例えば、キャップやエアフィルタ等であってもよい。
また、本発明の留置針組立体では、これらのコネクタ、キャップ、エアフィルタをチューブの端部に適宜付け替えることができる。