JPH10179734A - 留置針組立体 - Google Patents

留置針組立体

Info

Publication number
JPH10179734A
JPH10179734A JP9059948A JP5994897A JPH10179734A JP H10179734 A JPH10179734 A JP H10179734A JP 9059948 A JP9059948 A JP 9059948A JP 5994897 A JP5994897 A JP 5994897A JP H10179734 A JPH10179734 A JP H10179734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
indwelling
flow path
indwelling needle
assembly according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9059948A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Nakada
恒夫 仲田
Masahiko Kobayashi
正彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP9059948A priority Critical patent/JPH10179734A/ja
Publication of JPH10179734A publication Critical patent/JPH10179734A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/06Body-piercing guide needles or the like
    • A61M25/0606"Over-the-needle" catheter assemblies, e.g. I.V. catheters

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性に優れ、安全性の高い留置針組立体を提
供すること。 【解決手段】本発明の留置針組立体1は、留置針2と、
内針8と、分岐流路を形成するチューブ7とで構成され
ている。留置針2は、ハブ3と、その先端部に固着され
た外針4と、ハブ3に一体形成された一対の翼5a、5
bとで構成されている。ハブ3を構成する管体30の基
端の拡径部31には、栓体6が嵌入されている。ハブ3
は、二股に分岐している。すなわち分岐管32を有し、
該分岐管32には、可撓性を有するチューブ7が接続さ
れている。外針4に挿入して使用される内針8は、先端
部に鋭利な針先81を有するとともに、分岐管32の形
成部分に対応する位置に、分岐流路と内針8の内腔80
とを連通する側孔82が設けられている。分岐流路より
供給される輸液は、側孔82より内腔80へ導入され、
内針8内が輸液によりプライミングされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば輸液の際に
血管に穿刺し、留置する留置針組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】患者に対し輸液を行う際には、輸液ライ
ンと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置して
これを行う。このような留置針としては、特開昭57−
75660号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この公報に記載された留置針は、カニュー
レ(外針)とハブとを備える留置針と、カニューレ内に
挿入される内針とから構成されている。留置針のハブ
は、カニューレから真直ぐに伸びた管と、該管より分岐
した枝管とを有する。
【0004】この留置針を用いて輸液を行うに際して
は、留置針内に内針を挿入した状態(内・外針一体の状
態)でこれらを血管に穿刺し、次いで、留置針から内針
を抜き取り、血圧により留置針内が血液で満たされるの
を待ち、その後、留置針に輸液ラインを接続するという
操作が行われる。しかしながら、この場合には、次のよ
うな種々の欠点がある。
【0005】 留置針内が血液で満たされる(プライ
ミングされる)までは、留置針を輸液ラインと接続する
ことができず、すなわち、留置針の血管への穿刺から輸
液の開始までの操作を閉鎖系(無菌性が維持された状
態)で行うことができず、そのため、細菌汚染や、血液
の漏れ出しのおそれがある。
【0006】 留置針に輸液ラインを接続する作業中
等に、留置針が確保した血管から外れたり、位置ずれを
生じたりするおそれがある(留置針の固定前であるた
め)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、プラ
イミング操作等の操作性に優れ、安全性の高い留置針組
立体を提供することにある。
【0008】
【発明を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(20)の発明により達成される。
【0009】(1) 中空の外針を備え、この外針の内
腔から分岐した分岐流路を有する留置針と、前記外針の
内腔に挿通される内針とで構成される留置針組立体であ
って、前記内針を前記外針の内腔に挿通した際、前記内
針または外針の先端開口と前記分岐流路とを連通する流
路を形成する流路形成手段を有することを特徴とする留
置針組立体。
【0010】(2) 前記流路形成手段は、前記内針に
形成され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する
側孔で構成される上記(1)に記載の留置針組立体。
【0011】(3) 前記側孔は、前記内針を前記外針
の内腔に挿通したときの前記分岐流路の分岐部に対応す
る位置に形成されている上記(2)に記載の留置針組立
体。
【0012】(4) 前記分岐流路の分岐部と前記側孔
との位置を一致させるための位置合わせ手段を有する上
記(2)または(3)に記載の留置針組立体。
【0013】(5) 前記流路形成手段は、前記内針の
外周部の、少なくとも前記外針と密着する部分に形成さ
れた欠損部で構成される上記(1)に記載の留置針組立
体。
【0014】(6) 前記欠損部は、溝部または面取り
部である上記(5)に記載の留置針組立体。
【0015】(7) 前記内針は、その針先に傾斜した
刃面を有し、前記欠損部は、前記刃面の根元部付近から
内針の軸方向に沿って形成されている上記(5)または
(6)に記載の留置針組立体。
【0016】(8) 前記流路形成手段は、前記内針の
外周部の、少なくとも前記外針と密着する部分に形成さ
れた粗面で構成される上記(1)に記載の留置針組立
体。
【0017】(9) 前記内針は、その針先に傾斜した
刃面を有し、前記粗面は、前記刃面の根元部付近から内
針の軸方向に沿って形成されている上記(8)に記載の
留置針組立体。
【0018】(10) 前記流路形成手段は、前記外針の
内周部の、少なくとも前記内針と密着する部分に形成さ
れた空隙部で構成される上記(1)に記載の留置針組立
体。
【0019】(11) 中空の外針を備え、この外針の内
腔から分岐した分岐流路を有する留置針と、前記外針の
内腔に挿通される内針とで構成される留置針組立体であ
って、前記内針を前記外針の内腔に挿通した際、前記内
針および外針の各先端開口と前記分岐流路とを連通する
流路を形成する流路形成手段を有することを特徴とする
留置針組立体。
【0020】(12) 前記流路形成手段は、前記内針に
形成され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する
側孔と、前記内針の外周部の、少なくとも前記外針と密
着する部分に形成された欠損部とで構成される上記(1
1)に記載の留置針組立体。
【0021】(13) 前記流路形成手段は、前記内針に
形成され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する
側孔と、前記内針の外周部の、少なくとも前記外針と密
着する部分に形成された粗面とで構成される上記(11)
に記載の留置針組立体。
【0022】(14) 前記流路形成手段は、前記内針に
形成され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する
側孔と、前記外針の内周部の、少なくとも前記内針と密
着する部分に形成された空隙部とで構成される上記(1
1)に記載の留置針組立体。
【0023】(15) 前記外針の先端部に、その内径が
縮径し、前記内針に密着する縮径部を有し、該縮径部の
内周面に、前記空隙部が形成されている上記(10)また
は(14)に記載の留置針組立体。
【0024】(16) 前記留置針は、前記外針の基端側
に、前記内針を刺通可能であり、かつ刺通された内針を
抜去した際に自己閉塞性を有する栓体を有する上記
(1)ないし(15)のいずれかに記載の留置針組立体。
【0025】(17) 前記内針の基端部に、気体は透過
するが液体は不透過なフィルター部材が設置されている
上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の留置針組立
体。
【0026】(18) 前記留置針は、開閉可能な翼を有
する上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の留置針
組立体。
【0027】(19) 前記分岐流路の分岐部が、前記留
置針の前記翼より基端側に形成されている上記(18)に
記載の留置針組立体。
【0028】(20) 前記翼が閉じた状態を維持するロ
ック手段を有する上記(18)または(19)に記載の留置
針組立体。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の留置針組立体を、
添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1および図2は、それぞれ、本発明の留
置針組立体の実施例を示す縦断面図である。このうち、
図1は、留置針組立体を分解した状態を示し、図2は、
留置針組立体を組み立てた状態を示す。なお、以下の説
明では、図1および図2の右側を「基端」、左側を「先
端」という。
【0031】図1および図2に示すように、本発明の留
置針組立体1は、留置針2と、内針8と、分岐流路を形
成するチューブ(薬液注入ライン)7とで構成されてい
る。
【0032】留置針2は、ハブ3と、ハブ3の先端部に
固着された外針4と、ハブ3の先端部に好ましくは一体
形成された一対の翼5a、5bとで構成されている。
【0033】ハブ3は、中空の管体30で構成されてい
る。ハブ3の基端には、好ましくは拡径部31が形成さ
れている。この拡径部31には、ハブ3の基端開口を気
密的に封止する栓体6が嵌入されている。
【0034】栓体6は、後述する内針8により穿刺可能
であり、かつ穿刺された内針8を抜き取った際には、自
己閉塞性を有するものである。これにより、内針8を抜
去した際に、液漏れが防止されるとともに、ハブ3内の
無菌性が確保される。
【0035】このような栓体6の構成材料としては、例
えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、
ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーン
ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)
や、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレ
フィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、
あるいはそれらの混合物等の各種弾性材料が挙げられ
る。
【0036】また、栓体6の構成材料としては、血液、
薬液等に接触すると膨潤する高分子吸水ポリマーを担持
したものを使用することもできる。
【0037】また、栓体6の形体として、内針抜去後に
閉塞するスリットを有するものを使用することができ
る。
【0038】このようなハブ3は、二股に(ト字状に)
分岐している。すなわち、管体30の翼5aと拡径部3
1との間には、斜め基端方向へ向かって突出する分岐管
32が形成されている。管体30の内部と分岐管32の
内部とは、連通している。
【0039】この分岐管32には、可撓性を有するチュ
ーブ7の一端が液密に接続されている。チューブ7の他
端には、コネクタ71が装着されている。このコネクタ
71には、投与する薬液(輸液)を供給する輸液ライン
の端部に装着されたコネクタ72が接続される。このよ
うな分岐管32の内腔およびチューブ7の内腔により、
分岐流路が形成される。
【0040】翼5a、5bは、可撓性を有し、翼5a、
5bの管体30に対する接合部付近が屈曲または湾曲す
ることにより、開閉可能に構成されている。図3に示す
ように、内針8および外針4を生体に対し穿刺する際に
は、翼5a、5bを指で摘んで閉じた状態とし、穿刺の
操作を行う。また、外針4を留置する際には、翼5a、
5bを開いた状態(図1および図2に示す状態)とし、
翼5a、5bを粘着テープ等により皮膚に固定する。
【0041】翼5aには、凹部51が形成され、翼5b
には、前記凹部51に嵌合し得る凸部52が形成されて
いる。翼5a、5bを指で摘んで閉じた際に、凹部51
と凸部52とが嵌合し、翼5a、5bが閉じた状態を維
持することができる。これにより、内針8および外針4
の生体への穿刺操作を容易かつ安定的に行うことがで
き、その操作性が向上する。なお、このような凹部51
および凸部52よりなるロック手段は、他の構成のもの
でもよく、また、このようなロック手段は、形成されて
いなくてもよい。
【0042】本実施例の留置針組立体1では、分岐管
(分岐部)32が翼5a、5bより基端側に形成されて
いる。これにより、翼5a、5bを把持して内針8およ
び外針4を生体に穿刺する際に、チューブ7が邪魔にな
らず、その操作性に優れる。
【0043】ハブ3、翼5a、5b、チューブ7および
後述するハブ83の構成材料としては、それぞれ、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポ
リブタジエン、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられ
る。
【0044】なお、内部の視認性を確保するために、こ
れらは、透明または半透明な材料で構成されているのが
好ましい。特に、ハブ3やハブ83が内部の視認性を有
する場合には、内針8の針先81が血管を確保したこと
を容易に確認することができる。
【0045】外針4は、その基端部がハブ3の先端部に
液密に固着されている。外針4の先端部には、外径が先
端方向に向かって漸減するテーパ部41が形成されてい
る。このテーパ部41の存在により、生体への穿刺を容
易かつ低侵襲で行うことができる。
【0046】外針4の構成材料としては、特に限定され
ないが、例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共
重合体(ETFE)、ポリウレタン、ポリエーテルナイ
ロン樹脂等の軟質樹脂が好ましい。この場合、内部の視
認性を確保するために、外針4は、その全部または一部
を透明または半透明な材料で構成することもできる。ま
た、外針4の構成材料中に、例えば硫酸バリウムのよう
なX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもでき
る。
【0047】内針8は、例えば、ステンレス鋼、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合
金のような金属材料で構成され、その先端部には、鋭利
な針先(刃先)81が形成されている。この針先81
は、内針8の軸線に対し所定角度傾斜した刃面811を
有している。また、内針8の基端部には、ハブ83が固
着されている。
【0048】この内針8は、外針4の内腔40に挿入し
て使用されるもので、その外径は、外針4の内径と同様
かまたはそれより若干小さく設定されている。
【0049】また、内針8の長さは、図2に示すよう
に、ハブ83が栓体6(ハブ3の基端)に当接するまで
内針8を外針4内に挿入した状態(以下、「組み立て状
態」と言う)のとき、少なくとも針先81が外針4の先
端開口から突出する程度の長さに設定されている。
【0050】このような内針8には、内針8の先端開口
812と前記分岐流路(分岐管32の内腔およびチュー
ブ7の内腔)とを連通する流路を形成する流路形成手段
として、内針8の内腔80に連通する側孔82が設けら
れている。この側孔82は、組み立て状態において、分
岐管32の形成部分(分岐部)に対応する位置に形成さ
れているのが好ましい。
【0051】内針8にこのような側孔82を設けること
により、組み立て状態で内針8の内腔80を、前記分岐
流路を経て供給されるプライミング液(例えば輸液、薬
液、生理食塩水等の液体)でプライミングすることがで
きる。
【0052】図1に示すように、ハブ83は、内針8の
内腔80に連通する中空部84を有し、その基端部は、
フィルター部材85により遮蔽されている。このフィル
ター部材85は、気体は透過するが液体は透過しない性
質を有している。このようなフィルター部材85として
は、例えば、ポリエチレンと高分子吸水ポリマーとで構
成される焼結体のような各種焼結体や、その他の多孔質
体が挙げられる。
【0053】また、ハブ83の先端部外周には、側孔8
2の周方向の位置を示す目印86が形成されている。こ
の目印86は、分岐管32の形成部分(分岐部)と側孔
82との周方向の位置を一致させるための位置合わせ手
段として機能する。このような目印86を設けることに
より、ハブ30が透明であるか否かにかかわらず、側孔
82を分岐部に容易かつ確実に位置合わせすることがで
き、誤操作も防止できる。
【0054】なお、目印86等の設置位置は、図示のも
のに限らない。また、位置合わせ手段は、目印86によ
るものに限定されず、例えば、ハブ3とハブ83とが適
正な位置関係においてのみ嵌合し得るような嵌合部で構
成されるものでもよい。
【0055】次に、留置針組立体1の組立方法および使
用方法(作用)の一例について説明する。
【0056】[1] 予め外針4と内針8とを組み立て
ておく。すなわち、図2に示すように、内針8の針先8
1で栓体6を刺通し、さらに、ハブ83の先端面が栓体
6の基端面に当接するまで内針8を先端方向へ押圧、移
動し、内針8を外針4の内腔40に挿通する。このと
き、目印86が分岐管32の形成位置(突出方向)に合
致するように、ハブ83をハブ3に対し所望に回転操作
する。
【0057】このような留置針組立体1の組み立てられ
た状態では、針先81が外針4の先端から突出し、か
つ、側孔82が分岐管32の根本部分に対面する。
【0058】なお、本工程は、留置針組立体1の使用時
(包材開封時)に、既に完了しているのが好ましい。
【0059】[2] 図1に示すように、予めコネクタ
71とコネクタ72とを接続し、輸液ラインからの輸液
を供給可能とする。なお、このとき、チューブ7または
輸液ライン上の所定箇所を例えばクランプ(流路開閉手
段の一例)により挟み、その内腔を閉塞しておく。
【0060】[3] 次に、前記クランプ等によるチュ
ーブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液ラインか
らの輸液をチューブ7を介してハブ3内に導入する。ハ
ブ3内に導入された輸液は、管体30内に満たされると
ともに、側孔82を介して内針8の内腔80に導入さ
れ、これにより、内針8の内腔80が輸液によりプライ
ミングされる。このとき、輸液の一部は、針先81の開
口より流出する。
【0061】また、側孔82より内針8の内腔80に流
入した輸液は、内針8の基端側へも流れ、ハブ83の中
空部84に流入してその全部または一部に満たされる。
このとき、中空部84内の空気は、フィルター部材85
を透過してハブ83の外部に排出されるが、輸液は、フ
ィルター部材85を透過できず、ハブ83の外部に漏れ
出すことはない。
【0062】[4] 以上のようにしてプライミングが
完了したら、チューブ7または輸液ラインをクランプ等
により再び閉塞しておき、図3に示すように、翼5a、
5bを指で摘んで閉じ(必要に応じ、前記ロック手段に
より両翼の閉状態を維持し)、この翼5a、5bを把持
部として、一体化された内針8および外針4を患者の血
管(静脈または動脈)に穿刺する。
【0063】このように、翼5a、5bを把持して血管
への穿刺操作を行うことにより、管体30を直接把持し
て穿刺操作を行う場合に比べ、穿刺角度θが小さくな
り、すなわち、内針8および外針4が血管に対しより平
行に近付くようになる。そのため、穿刺操作が容易であ
るとともに、患者の血管への負担も軽減される。
【0064】内針8により血管が確保されると、血管の
内圧(血圧)により血液が内針8内を基端方向へ逆流す
るので、視認性を有する外針4、ハブ3、ハブ83また
はチューブ7のうちの少なくとも1箇所において、これ
を確認することができる。これを確認した後、内針8お
よび外針4をさらに進めると、外針4の先端部が血管を
確保する。
【0065】このような血管への穿刺に際しては、内針
8の内腔80が輸液によりプライミングされているた
め、誤って血管内に気泡が侵入することが確実に防止さ
れ、安全性が極めて高い。
【0066】[5] 血管が確保されたら、留置針2を
一方の手で固定し、他方の手でハブ83を把持して基端
方向へ引っ張り、内針8を留置針2から抜去する。
【0067】前述したように、栓体6は、自己閉塞性を
有するので、内針8を抜去した際に、穿刺孔から液漏れ
が生じることはなく、また、ハブ3内や輸液ラインの無
菌性も確保される。
【0068】[6] 翼5a、5bを開き、粘着テープ
等により皮膚に固定するとともに、前記クランプによる
チューブ7の閉塞を解除し、輸液の供給を開始する。
【0069】輸液ラインから供給される輸液は、コネク
タ72、71、チューブ7、ハブ3内および外針4の各
内腔を経て、患者の血管内に注入される。
【0070】以上のような一連の操作は、1人の手技に
て行うことができ、よって、従来の留置針がその穿刺操
作に2人以上の人手を要していたのに比べ、作業性が大
幅に向上するとともに、作業時間も短縮される。
【0071】また、外針4および内針8を血管に穿刺す
る前に留置針2に輸液ラインを接続しておくことができ
るので、上述した従来の留置針の欠点も解消される。
【0072】図4は、本発明の留置針組立体の他の実施
例(組み立て状態)を示す縦断面図、図5は、図4に示
す留置針組立体における内針の先端部付近の構成を示す
平面図、図6は、図5中のA−A線断面図、図7は、図
5中のB−B線断面図、図8は、内針と外針とを組み立
てた状態における先端部付近の構成を示す縦断面図であ
る。
【0073】これらの図に示す留置針組立体1は、主
に、流路形成手段の構成が異なる以外は、前述した実施
例と同様である。以下、図1〜図3に示す実施例との相
違点について説明し、同様の事項についてはその説明を
省略する。なお、以下の説明では、図4、図5、図6、
図8中の右側を「基端」、左側を「先端」という。
【0074】図4〜図8に示す留置針組立体1は、前記
と同様の外針4および内針8を有している。
【0075】外針4の先端部には、その内径が縮径した
縮径部42が形成されている。この縮径部42の内径
は、内針8の外径とほぼ等しいかまたはそれより若干小
さく設定されており、組み立て状態で、縮径部42の内
周面が内針8の外周面に密着するように構成されてい
る。
【0076】また、外針4の縮径部42より基端側の部
分においては、その内径が内針8の外径より大きく、組
み立て状態において、外針4の内周面と内針8の外周面
との間に、所定の間隙43が形成されるようになってい
る。この間隙43は、血液の流路となる。
【0077】内針8は、前記と同様の金属材料で構成さ
れ、その先端部には、鋭利な針先81が形成されてい
る。この針先81は、内針8の軸線に対し所定角度傾斜
した刃面811を有している。なお、内針8に前述した
側孔82は、形成されていない。
【0078】内針8の長さは、図4に示すように、組み
立て状態としたとき、少なくとも針先41が外針4の先
端開口44から突出する程度の長さに設定されている。
【0079】図5〜図8に示すように、内針8の所定部
位には、流路形成手段として、面取り加工が施されてい
る。詳述すると、内針8の外周部の、少なくとも外針4
と密着する部分、すなわち、組み立て状態で外針4の縮
径部42に対面する部分に、平坦に切り欠かれた帯状の
面取り部(欠損部)91が形成されている。
【0080】この面取り部91は、刃面811の基端部
(根元部)付近から内針8の軸線方向に沿って長さbだ
け形成されている。
【0081】また、面取り部91の最大深さaは、内針
8の管の肉厚未満とされる。なお、面取り部91の形
状、寸法は、内針8と外針4との密着部分をカバーし得
るものであれば、特に限定されないが、図示の構成の場
合、長さbは、1〜20mm程度が好ましく、1〜10mm
程度がより好ましい。また、最大深さaは、0.01〜
0.2mm程度が好ましく、0.03〜0.15mm程度が
より好ましい。
【0082】また、面取り部91は、内針外周の円周上
の任意の位置に形成することができるが、面取り部91
の加工形成の容易性等の理由から、刃面811の根元部
(アゴ部)付近の位置にあることが好ましい。
【0083】内針8にこのような面取り部91を設けた
ことにより、組み立て状態において、縮径部42の内側
に血液や薬液等の液体の流路となる空隙45が形成さ
れ、この空隙45を介して外針4の先端開口44と前記
間隙43とが連通し、連続した流路が形成される。
【0084】なお、面取り部91を設けることの最大の
利点としては、その加工、形成が容易であることが挙げ
られる。以下、詳述する。
【0085】面取り部91の形成は、例えば研削加工、
研磨加工、レーザ加工、エッチング加工により行うこと
ができる。例えば、研削または研磨加工により、面取り
部91に代え同位置に後述する溝部92を形成する場
合、ワークに対する砥石の相対的な移動を縦、横、深さ
の3次元方向に制御する必要がある。これに対し、本実
施例の面取り部91を同様の方法で形成する場合には、
面取り部91が平坦な形状であるが故に、砥石の相対的
な移動方向の制御は、内針8の長手方向および深さ方向
の2次元方向のみで足りる。しかも、内針8の刃面81
1の向きおよびそれらの先端位置を揃えた状態で複数本
の内針8を並べ、これらに対し同時に、面取り加工を施
すことができる。
【0086】従って、より簡易な構成の加工装置で面取
り部91の形成を行うことができ、加工精度も高く、ま
た、内針8を複数本まとめて面取り加工することができ
るので、生産性が格段に向上する。なお、本実施例で
は、目印86がなくてもよい。
【0087】図9は、本発明の留置針組立体の他の実施
例における内針の先端部付近の構成を示す平面図、図1
0は、図9中のC−C線断面図、図11は、図9中のD
−D線断面図である。これらの図に示す留置針組立体
は、流路形成手段の構成が異なる以外は、図4〜図8に
示す実施例と同様である。以下、相違点を中心に説明す
る。
【0088】内針8の外周部の、少なくとも外針4と密
着する部分、すなわち、組み立て状態で外針4の縮径部
42に対面する部分には、溝部(欠損部)92が形成さ
れている。
【0089】この溝部92は、刃面811の基端部(根
元部)付近から内針8の軸線方向に沿って長さbだけ形
成されている。
【0090】また、溝部92の最大深さaは、内針8の
管の肉厚未満とされる。なお、溝部92の形状、寸法
は、内針8と外針4との密着部分をカバーし得るもので
あれば、特に限定されない。特に、溝部92の横断面形
状は、例えば、半円形、半楕円形、矩形、V字状等、い
かなるものでもよい。また、長さa、bの好ましい値
も、前記と同程度とされる。そして、このような溝部9
2は、複数本形成されていてもよい。
【0091】なお、溝部92は、内針外周の円周上の任
意の位置に形成することができるが、溝部92の加工形
成の容易性等の理由から、刃面811の根元部(アゴ
部)付近の位置にあることが好ましい。
【0092】内針8にこのような溝部92を設けたこと
により、組み立て状態において、縮径部42の内側に血
液や薬液等の液体の流路となる前記と同様の空隙45が
形成され、この空隙45を介して外針4の先端開口44
と前記間隙43とが連通し、連続した流路が形成され
る。
【0093】図12および図13は、それぞれ、本発明
の留置針組立体の他の実施例に係る内針先端部の斜視
図、および内針と外針の組み立て状態における先端部付
近の構成を示す縦断面図である。以下、これらの図に示
す実施例について、前記図4〜図11に示す実施例との
相違点を中心に説明する。
【0094】図12に示すように、内針8の先端部の外
周面には、流路形成手段として、粗面93、すなわち微
小な多数の凹凸を有する面が形成されている。粗面93
における多数の微小な凹部が流路を形成する。なお、こ
の粗面93の内針長手方向の形成部位(形成領域)は、
前記面取り部91とほぼ同様であるのが好ましい。
【0095】図13に示すように、組み立て状態では、
内針8の粗面93は、外針4の縮径部42に対面する部
分に位置し、縮径部42の軸方向の領域を包含する。
【0096】なお、粗面93は、内針外周の円周方向の
一部にのみ形成することも可能であるが、粗面93上の
血液流路となる面積をできるだけ大きく確保するため
に、図示のように、内針外周の全周に形成されているの
が好ましい。
【0097】粗面93の粗度は、特に限定されないが、
JIS B 0601に規定する中心線平均粗さRaが、10〜5
00μm 程度であるのが好ましく、50〜200μm 程
度であるのがより好ましい。このような粗度とすること
により、粗面加工が容易であるとともに、粗面93にお
ける血液の流れを十分に確保できる。
【0098】なお、粗面93を設けることの最大の利点
としては、その加工、形成が容易であることが挙げられ
る。以下、詳述する。
【0099】粗面93の形成は、例えば、内針8の粗面
形成部分以外の領域をマスキングした上で、サンドブラ
スト加工、ショットブラスト加工、エッチング加工等に
よる粗面加工を施すことにより行うことができる。
【0100】また、内針8の刃面811の向きおよびそ
れらの先端位置を揃えた状態で複数本の内針8を並べ、
前記の加工法により、これらに対し同時に、粗面加工を
施すこともでき、生産性が格段に向上する。
【0101】図14は、本発明の留置針組立体の他の実
施例に係る組み立て状態における先端部付近の構成を示
す縦断面図、図15は、図14中のE−E線断面図であ
る。以下、これらの図に示す実施例について、前記図4
〜図11に示す実施例との相違点を中心に説明する。
【0102】この留置針組立体では、内針8は、前記面
取り部43や粗面93が形成されていない通常のもので
ある。そして、外針4の縮径部42の内周面には、流路
形成手段として、外針4の長手方向に伸びる複数の凹部
(空隙)94、すなわち図示の構成では90°間隔で4
つの凹部94が形成されている(図15参照)。
【0103】凹部94の深さcは、特に限定されない
が、通常、0.01〜0.5mm程度が好ましく、0.0
3〜0.2mm程度がより好ましい。
【0104】なお、このような外針4側に血液流路とな
る凹部94を設けることの最大の利点としては、その加
工、形成が容易であることが挙げられる。以下、詳述す
る。
【0105】外針4は、管状部材であり、その構成材料
は、前述したように、樹脂材料であるため、押出成形に
より製造することができる。この成形法によれば、外針
4の成形時に、凹部94も同時に形成することができ、
製造工程の追加がない。特に、凹部94の形状、寸法、
配置パターン等は、押出成形機のダイ(溶融樹脂が出て
くる口金部分)の形状により、任意に設定することがで
きる。
【0106】このような外針4に対する凹部94の形成
は、金属製の内針8に対し加工を施すのに比べ、さらに
容易となる。
【0107】なお、凹部94の形状、寸法、配置パター
ン、形成方法等の、凹部94に関する諸条件は、前述し
たものに限定されないことは言うまでもない。
【0108】図16は、本発明の留置針組立体の他の実
施例に係る組み立て状態における構成を示す縦断面図で
ある。以下、この図に示す実施例について、前記図1〜
図8に示す実施例との相違点を中心に説明する。
【0109】図16に示す留置針組立体は、図1、図2
に示す構成と、図4〜図8に示す構成とを組み合わせた
ものである。すなわち、内針8の基端部には、図1およ
び図2に示すものと同様の側孔82が設けられ、内針8
の先端部の外周面には、図4〜図8に示すものと同様の
面取り部(欠損部)91が形成されている。この側孔8
2と面取り部(欠損部)91とにより、内針8および外
針4の各先端開口812、44と前記分岐流路とを連通
する流路を形成する流路形成手段が構成される。
【0110】この場合、面取り部91は、図9〜図11
に示す溝部(欠損部)92に代えてもよく、また、図1
2および図13に示す粗面93に代えてもよい。
【0111】また、本発明の留置針組立体のさらに他の
実施例としては、図1、図2に示す構成と、図14、図
15に示す構成とを組み合わせたものであってもよい。
すなわち、内針8には、前記と同様の側孔82が設けら
れ、外針4の縮径部42の内周面には、前記と同様の複
数の凹部(空隙)94が形成されている。この側孔82
と各凹部(空隙)94とにより、内針8および外針4の
各先端開口812、44と前記分岐流路とを連通する流
路を形成する流路形成手段が構成される。
【0112】このような先端開口812および44が前
記分岐流路とを連通する構成の留置針組立体では、血管
への穿刺前に、内針8内(内腔80)および外針4内
(間隙43)を共に輸液等でプライミングすることが可
能となるという利点がある。
【0113】次に、図4〜図16に示す各留置針組立体
1の組立方法および使用方法(作用)の一例について、
前記図1〜図3に示す実施例との相違点を中心に説明す
る。
【0114】[1] 予め外針4と内針8とを組み立て
ておく。すなわち、図4に示すように、内針8の針先8
1で栓体6を刺通し、さらに、ハブ83の先端面が栓体
6の基端面に当接するまで内針8を先端方向へ押圧、移
動し、内針8を外針4の内腔40に挿通する。
【0115】なお、本工程は、留置針組立体1の使用時
(包材開封時)に、既に完了しているのが好ましい。
【0116】[2] 予めコネクタ71とコネクタ72
とを接続し、輸液ラインからの輸液を供給可能とする。
なお、このとき、チューブ7または輸液ライン上の所定
箇所を例えばクランプ(流路開閉手段の一例)により挟
み、その内腔を閉塞しておく。
【0117】[3] 次に、前記クランプ等によるチュ
ーブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液ラインか
らの輸液をチューブ7を介してハブ3内に導入する。ハ
ブ3内に導入された輸液は、管体30内に満たされると
ともに、間隙43の基端より間隙43内に導入され、こ
れにより、留置針2の内部が輸液によりプライミングさ
れる。このとき、輸液の一部は、外針4の先端開口44
より流出する。
【0118】なお、図16に示す各留置針組立体1の場
合、輸液ラインを介してハブ3内に導入された輸液は、
側孔82より内針8の内腔80へも流入し、間隙43と
共に内針8内も輸液によりプライミングされる。この場
合、輸液のハブ83内への流入に関しても、前記と同様
である。
【0119】[4] 以上のようにしてプライミングが
完了したら、チューブ7または輸液ラインをクランプ等
により再び閉塞しておき、図3に示すように、翼5a、
5bを指で摘んで閉じ(必要に応じ、前記ロック手段に
より両翼の閉状態を維持し)、この翼5a、5bを把持
部として、一体化された内針8および外針4を患者の血
管(静脈または動脈)に穿刺する。
【0120】内針8の針先81が血管を確保すると、血
管の内圧(血圧)により血液が先端開口812より流入
し、内針8内を基端方向へ逆流して、ハブ83内(中空
部84)に流入する。この血液のフラッシュバックは、
視認性を有するハブ83において確認することができ、
これにより、内針8の針先81が血管を確保したことを
知ることができる。
【0121】なお、ハブ83内への血液の流入に伴っ
て、ハブ83内の空気は、フィルター部材85を透過し
てハブ83の外部に排出されるが、血液は、フィルター
部材85を透過できず、ハブ83の外部に漏れ出すこと
はない。
【0122】また、内針8および外針4をさらに進め、
外針4の先端部が血管を確保すると、血管の内圧(血
圧)により血液が先端開口44より流入し、空隙45、
粗面93における多数の微小な凹部または各凹部94を
通過し、次いで、間隙43を基端方向へ流れ、ハブ3の
内部に導入される。この血液のフラッシュバックは、視
認性を有する外針4、ハブ3またはチューブ7のうちの
少なくとも1箇所において確認することができ、これに
より、外針4の先端が血管を確保したことを知ることが
できる。
【0123】[5] 外針4の先端部により血管が確保
されたら、留置針2を一方の手で固定し、他方の手でハ
ブ83を把持して基端方向へ引っ張り、内針8を留置針
2から抜去する。
【0124】前述したように、栓体6は、自己閉塞性を
有するので、内針8を抜去した際に、穿刺孔から液漏れ
が生じることはなく、また、ハブ3内や輸液ラインの無
菌性も確保される。
【0125】[6] 翼5a、5bを開き、粘着テープ
等により皮膚に固定するとともに、前記クランプによる
チューブ7の閉塞を解除し、輸液の供給を開始する。
【0126】輸液ラインから供給される輸液は、コネク
タ72、71、チューブ7、ハブ3内および外針4の各
内腔を経て、患者の血管内に注入される。
【0127】以上、本発明の留置針組立体を図示の実施
例について説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、留置針組立体を構成する各部材は、同様の
機能を発揮し得る任意の構成のもと置換することができ
る。
【0128】例えば、内針8は、図示のような両端が開
放した中空針に限らず、内針8の基端が閉塞されていて
もよく、さらには、図4〜図15に示す構成の場合、内
針8は、中実であってもよい。これらの場合には、フィ
ルター部材85を設ける必要がなく、構成がより簡素化
される。
【0129】また、本発明における流路形成手段は、前
述した側孔82、面取り部91、溝部92、粗面93、
凹部94に限定されず、流路を形成し得るものであれ
ば、いかなるものでもよい。さらに、面取り部91、溝
部92、粗面93、凹部94等の流路形成手段は、外針
2と内針4の密着部以外の箇所にも形成されていてもよ
く、例えば外針2または内針4のほぼ全長にわたって形
成されていてもよい。
【0130】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の留置針組立
体によれば、輸液の投与に際しての留置針のプライミン
グ、穿刺および留置を、簡単な操作で、短時間に、誤操
作なく確実に行うことができる。また、これらの操作に
際し、液漏れも生じず、細菌汚染を防止することがで
き、生体への安全性も高く、患者の負担も軽減される。
【0131】特に、本発明の留置針組立体では、穿刺に
先立ち、内針の内部および/または内針と外針との間を
プライミング液でプライミングすることができ、しかも
そのプライミング操作を容易かつ衛生的に行うことがで
きる。そして、プライミング後、無菌性を維持した状態
で穿刺の操作へ移行することができる。
【0132】また、欠損部(面取り部、溝部)、粗面ま
たは空隙部(凹部)を設けた場合には、血液のフラッシ
ュバックにより、外針の先端部が血管を確保したことを
確認することができ、穿刺操作を容易かつ正確に行うこ
とができる。
【0133】また、製造、加工が容易であり、加工精度
も高い。特に、同時に複数本の内針に対し加工を施した
り、外針を押出成形により製造するに際し、製造工程の
増加がない等、生産効率が高く、よって、量産にも適す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置針組立体の実施例を示す縦断面図
である。
【図2】本発明の留置針組立体の実施例を示す縦断面図
である。
【図3】本発明の留置針組立体の使用状態(生体への穿
刺時の状態)を示す側面図である。
【図4】本発明の留置針組立体の他の実施例を示す縦断
面図である。
【図5】図4に示す留置針組立体における内針の先端部
付近の構成を示す平面図である。
【図6】図5中のA−A線断面図である。
【図7】図5中のB−B線断面図である。
【図8】組み立て状態における留置針組立体の先端部付
近の構成を示す縦断面図である。
【図9】留置針組立体の他の実施例における内針の先端
部付近の構成を示す平面図である。
【図10】図9中のC−C線断面図である。
【図11】図9中のD−D線断面図である。
【図12】本発明の留置針組立体の他の実施例に係る内
針先端部の斜視図である。
【図13】組み立て状態における留置針組立体の先端部
付近の構成を示す縦断面図である。
【図14】本発明の留置針組立体の他の実施例に係る組
み立て状態における先端部付近の構成を示す縦断面図で
ある。
【図15】図14中のE−E線断面図である。
【図16】本発明の留置針組立体の他の実施例に係る組
み立て状態における構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 留置針組立体 2 留置針 3 ハブ 30 管体 31 拡径部 32 分岐管 4 外針 40 内腔 41 テーパ部 42 縮径部 43 間隙 44 先端開口 45 空隙 5a、5b 翼 51 凹部 52 凸部 6 栓体 7 チューブ 71、72 コネクタ 8 内針 80 内腔 81 針先 811 刃面 812 先端開口 82 側孔 83 ハブ 84 中空部 85 フィルター部材 86 目印 91 面取り部 92 溝部 93 粗面 94 凹部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の外針を備え、この外針の内腔から
    分岐した分岐流路を有する留置針と、前記外針の内腔に
    挿通される内針とで構成される留置針組立体であって、 前記内針を前記外針の内腔に挿通した際、前記内針また
    は外針の先端開口と前記分岐流路とを連通する流路を形
    成する流路形成手段を有することを特徴とする留置針組
    立体。
  2. 【請求項2】 前記流路形成手段は、前記内針に形成さ
    れ、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する側孔で
    構成される請求項1に記載の留置針組立体。
  3. 【請求項3】 前記側孔は、前記内針を前記外針の内腔
    に挿通したときの前記分岐流路の分岐部に対応する位置
    に形成されている請求項2に記載の留置針組立体。
  4. 【請求項4】 前記分岐流路の分岐部と前記側孔との位
    置を一致させるための位置合わせ手段を有する請求項2
    または3に記載の留置針組立体。
  5. 【請求項5】 前記流路形成手段は、前記内針の外周部
    の、少なくとも前記外針と密着する部分に形成された欠
    損部で構成される請求項1に記載の留置針組立体。
  6. 【請求項6】 前記欠損部は、溝部または面取り部であ
    る請求項5に記載の留置針組立体。
  7. 【請求項7】 前記内針は、その針先に傾斜した刃面を
    有し、前記欠損部は、前記刃面の根元部付近から内針の
    軸方向に沿って形成されている請求項5または6に記載
    の留置針組立体。
  8. 【請求項8】 前記流路形成手段は、前記内針の外周部
    の、少なくとも前記外針と密着する部分に形成された粗
    面で構成される請求項1に記載の留置針組立体。
  9. 【請求項9】 前記内針は、その針先に傾斜した刃面を
    有し、前記粗面は、前記刃面の根元部付近から内針の軸
    方向に沿って形成されている請求項8に記載の留置針組
    立体。
  10. 【請求項10】 前記流路形成手段は、前記外針の内周
    部の、少なくとも前記内針と密着する部分に形成された
    空隙部で構成される請求項1に記載の留置針組立体。
  11. 【請求項11】 中空の外針を備え、この外針の内腔か
    ら分岐した分岐流路を有する留置針と、前記外針の内腔
    に挿通される内針とで構成される留置針組立体であっ
    て、 前記内針を前記外針の内腔に挿通した際、前記内針およ
    び外針の各先端開口と前記分岐流路とを連通する流路を
    形成する流路形成手段を有することを特徴とする留置針
    組立体。
  12. 【請求項12】 前記流路形成手段は、前記内針に形成
    され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する側孔
    と、前記内針の外周部の、少なくとも前記外針と密着す
    る部分に形成された欠損部とで構成される請求項11に
    記載の留置針組立体。
  13. 【請求項13】 前記流路形成手段は、前記内針に形成
    され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する側孔
    と、前記内針の外周部の、少なくとも前記外針と密着す
    る部分に形成された粗面とで構成される請求項11に記
    載の留置針組立体。
  14. 【請求項14】 前記流路形成手段は、前記内針に形成
    され、前記分岐流路と前記内針の内腔とを連通する側孔
    と、前記外針の内周部の、少なくとも前記内針と密着す
    る部分に形成された空隙部とで構成される請求項11に
    記載の留置針組立体。
  15. 【請求項15】 前記外針の先端部に、その内径が縮径
    し、前記内針に密着する縮径部を有し、該縮径部の内周
    面に、前記空隙部が形成されている請求項10または1
    4に記載の留置針組立体。
  16. 【請求項16】 前記留置針は、前記外針の基端側に、
    前記内針を刺通可能であり、かつ刺通された内針を抜去
    した際に自己閉塞性を有する栓体を有する請求項1ない
    し15のいずれかに記載の留置針組立体。
  17. 【請求項17】 前記内針の基端部に、気体は透過する
    が液体は不透過なフィルター部材が設置されている請求
    項1ないし16のいずれかに記載の留置針組立体。
  18. 【請求項18】 前記留置針は、開閉可能な翼を有する
    請求項1ないし17のいずれかに記載の留置針組立体。
  19. 【請求項19】 前記分岐流路の分岐部が、前記留置針
    の前記翼より基端側に形成されている請求項18に記載
    の留置針組立体。
  20. 【請求項20】 前記翼が閉じた状態を維持するロック
    手段を有する請求項18または19に記載の留置針組立
    体。
JP9059948A 1996-10-25 1997-02-27 留置針組立体 Pending JPH10179734A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9059948A JPH10179734A (ja) 1996-10-25 1997-02-27 留置針組立体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-301154 1996-10-25
JP30115496 1996-10-25
JP9059948A JPH10179734A (ja) 1996-10-25 1997-02-27 留置針組立体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005329489A Division JP2006055674A (ja) 1996-10-25 2005-11-14 留置針組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10179734A true JPH10179734A (ja) 1998-07-07

Family

ID=26401012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9059948A Pending JPH10179734A (ja) 1996-10-25 1997-02-27 留置針組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10179734A (ja)

Cited By (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001079011A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Akira Morimoto 血管塞栓コイルとその製造方法
JP2004180850A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Ngk Spark Plug Co Ltd 治療用ペーストの注入針および治療用ユニット
AU2001255130B2 (en) * 2000-04-28 2005-11-17 Keng Siang Richard Teo A cannula assembly
WO2006027923A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-16 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
JP2006238916A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Jms Co Ltd 留置針構造
JP2006238917A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Jms Co Ltd 留置針構造
JP2006271655A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Jiro Irisawa 密閉した輸液回路を持つ静脈留置針
WO2007049564A1 (ja) 2005-10-25 2007-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
WO2007049563A1 (ja) * 2005-10-25 2007-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
WO2007052655A1 (ja) 2005-11-01 2007-05-10 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
WO2007052656A1 (ja) * 2005-11-01 2007-05-10 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
JP2007125126A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Terumo Corp 留置針組立体
JP2007236819A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Terumo Corp イントロデューサー誘導具およびイントロデューサーキット
JP2007236825A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Terumo Corp 留置針組立体
WO2007132732A1 (ja) 2006-05-17 2007-11-22 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
JP2008275638A (ja) * 2008-06-23 2008-11-13 Daicen Membrane Systems Ltd エンドトキシン濃度の簡易測定器
JP2009534090A (ja) * 2006-04-19 2009-09-24 ノルディック メッド ―コム アクティーボラグ カテーテルチューブ、カテーテル及びカテーテル組み立て部
JP2009233007A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Terumo Corp 留置針
US8012126B2 (en) 2006-10-31 2011-09-06 Unomedical A/S Infusion set
US8062250B2 (en) 2004-08-10 2011-11-22 Unomedical A/S Cannula device
US8246588B2 (en) 2007-07-18 2012-08-21 Unomedical A/S Insertion device with pivoting action
US8303549B2 (en) 2005-12-23 2012-11-06 Unomedical A/S Injection device
US8430850B2 (en) 2007-07-03 2013-04-30 Unomedical A/S Inserter having bistable equilibrium states
US8617112B2 (en) 2007-03-30 2013-12-31 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
US8945057B2 (en) 2006-08-02 2015-02-03 Unomedical A/S Cannula and delivery device
US9186480B2 (en) 2007-06-20 2015-11-17 Unomedical A/S Apparatus for making a catheter
US9211379B2 (en) 2006-02-28 2015-12-15 Unomedical A/S Inserter for infusion part and infusion part provided with needle protector
US9254373B2 (en) 2008-12-22 2016-02-09 Unomedical A/S Medical device comprising adhesive pad
US9415159B2 (en) 2010-03-30 2016-08-16 Unomedical A/S Medical device
US9440051B2 (en) 2011-10-27 2016-09-13 Unomedical A/S Inserter for a multiplicity of subcutaneous parts
US9533092B2 (en) 2009-08-07 2017-01-03 Unomedical A/S Base part for a medication delivery device
US9566384B2 (en) 2008-02-20 2017-02-14 Unomedical A/S Insertion device with horizontally moving part
US9724127B2 (en) 2010-09-27 2017-08-08 Unomedical A/S Insertion system and insertion kit
US10369277B2 (en) 2005-09-12 2019-08-06 Unomedical A/S Invisible needle
JP2019170700A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 テルモ株式会社 カテーテル組立体
US10898643B2 (en) 2008-02-13 2021-01-26 Unomedical A/S Sealing between a cannula part and a fluid path
EP3597258A4 (en) * 2017-03-16 2021-03-03 Terumo Kabushiki Kaisha CATHETER ARRANGEMENT
US11020526B2 (en) 2010-10-04 2021-06-01 Unomedical A/S Sprinkler cannula
US11110261B2 (en) 2011-10-19 2021-09-07 Unomedical A/S Infusion tube system and method for manufacture
US11197689B2 (en) 2011-10-05 2021-12-14 Unomedical A/S Inserter for simultaneous insertion of multiple transcutaneous parts
WO2021185417A3 (de) * 2020-03-20 2022-01-06 Martin Butz Verweilkanüle

Cited By (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001079011A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Akira Morimoto 血管塞栓コイルとその製造方法
US7156836B2 (en) 2000-04-28 2007-01-02 Richard Keng Siang Teo Cannula assembly
AU2001255130B2 (en) * 2000-04-28 2005-11-17 Keng Siang Richard Teo A cannula assembly
JP2004180850A (ja) * 2002-12-02 2004-07-02 Ngk Spark Plug Co Ltd 治療用ペーストの注入針および治療用ユニット
US8062250B2 (en) 2004-08-10 2011-11-22 Unomedical A/S Cannula device
AU2005281261B2 (en) * 2004-09-03 2010-06-17 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
US7740614B2 (en) 2004-09-03 2010-06-22 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
WO2006027923A1 (ja) 2004-09-03 2006-03-16 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
US8043266B2 (en) 2004-09-03 2011-10-25 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
JPWO2006027923A1 (ja) * 2004-09-03 2008-05-08 テルモ株式会社 留置針組立体
JP4586975B2 (ja) * 2005-02-28 2010-11-24 株式会社ジェイ・エム・エス 留置針構造
JP2006238916A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Jms Co Ltd 留置針構造
JP2006238917A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Jms Co Ltd 留置針構造
JP2006271655A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Jiro Irisawa 密閉した輸液回路を持つ静脈留置針
US10369277B2 (en) 2005-09-12 2019-08-06 Unomedical A/S Invisible needle
US8192404B2 (en) 2005-10-25 2012-06-05 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
JP4966860B2 (ja) * 2005-10-25 2012-07-04 テルモ株式会社 留置針組立体
JP5033635B2 (ja) * 2005-10-25 2012-09-26 テルモ株式会社 留置針組立体
WO2007049563A1 (ja) * 2005-10-25 2007-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
WO2007049564A1 (ja) 2005-10-25 2007-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
AU2006307253B2 (en) * 2005-10-25 2011-09-22 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
JP5033637B2 (ja) * 2005-11-01 2012-09-26 テルモ株式会社 留置針組立体
WO2007052655A1 (ja) 2005-11-01 2007-05-10 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
JP5033636B2 (ja) * 2005-11-01 2012-09-26 テルモ株式会社 留置針組立体
JP2007125126A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Terumo Corp 留置針組立体
WO2007052656A1 (ja) * 2005-11-01 2007-05-10 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
US8303549B2 (en) 2005-12-23 2012-11-06 Unomedical A/S Injection device
US9278173B2 (en) 2005-12-23 2016-03-08 Unomedical A/S Device for administration
US9211379B2 (en) 2006-02-28 2015-12-15 Unomedical A/S Inserter for infusion part and infusion part provided with needle protector
JP2007236825A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Terumo Corp 留置針組立体
JP2007236819A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Terumo Corp イントロデューサー誘導具およびイントロデューサーキット
JP2009534090A (ja) * 2006-04-19 2009-09-24 ノルディック メッド ―コム アクティーボラグ カテーテルチューブ、カテーテル及びカテーテル組み立て部
JP2013165984A (ja) * 2006-04-19 2013-08-29 Nordic Med -Com Ab カテーテル組み立て部
WO2007132732A1 (ja) 2006-05-17 2007-11-22 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
US8945057B2 (en) 2006-08-02 2015-02-03 Unomedical A/S Cannula and delivery device
US8012126B2 (en) 2006-10-31 2011-09-06 Unomedical A/S Infusion set
US8617112B2 (en) 2007-03-30 2013-12-31 Terumo Kabushiki Kaisha Indwelling needle assembly
US9186480B2 (en) 2007-06-20 2015-11-17 Unomedical A/S Apparatus for making a catheter
US9320869B2 (en) 2007-06-20 2016-04-26 Unomedical A/S Apparatus for making a catheter
US8430850B2 (en) 2007-07-03 2013-04-30 Unomedical A/S Inserter having bistable equilibrium states
US8246588B2 (en) 2007-07-18 2012-08-21 Unomedical A/S Insertion device with pivoting action
US10898643B2 (en) 2008-02-13 2021-01-26 Unomedical A/S Sealing between a cannula part and a fluid path
US9566384B2 (en) 2008-02-20 2017-02-14 Unomedical A/S Insertion device with horizontally moving part
US10376637B2 (en) 2008-02-20 2019-08-13 Unomedical A/S Insertion device with horizontally moving part
JP2009233007A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Terumo Corp 留置針
JP2008275638A (ja) * 2008-06-23 2008-11-13 Daicen Membrane Systems Ltd エンドトキシン濃度の簡易測定器
US9254373B2 (en) 2008-12-22 2016-02-09 Unomedical A/S Medical device comprising adhesive pad
US9533092B2 (en) 2009-08-07 2017-01-03 Unomedical A/S Base part for a medication delivery device
US9415159B2 (en) 2010-03-30 2016-08-16 Unomedical A/S Medical device
US11786653B2 (en) 2010-03-30 2023-10-17 Unomedical A/S Insertion device
US9724127B2 (en) 2010-09-27 2017-08-08 Unomedical A/S Insertion system and insertion kit
US11020526B2 (en) 2010-10-04 2021-06-01 Unomedical A/S Sprinkler cannula
US11197689B2 (en) 2011-10-05 2021-12-14 Unomedical A/S Inserter for simultaneous insertion of multiple transcutaneous parts
US11110261B2 (en) 2011-10-19 2021-09-07 Unomedical A/S Infusion tube system and method for manufacture
US11684767B2 (en) 2011-10-19 2023-06-27 Unomedical A/S Infusion tube system and method for manufacture
US9440051B2 (en) 2011-10-27 2016-09-13 Unomedical A/S Inserter for a multiplicity of subcutaneous parts
EP3597258A4 (en) * 2017-03-16 2021-03-03 Terumo Kabushiki Kaisha CATHETER ARRANGEMENT
US11318284B2 (en) 2017-03-16 2022-05-03 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter assembly
US11904115B2 (en) 2017-03-16 2024-02-20 Terumo Kabushiki Kaisha Catheter assembly
JP2019170700A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 テルモ株式会社 カテーテル組立体
WO2021185417A3 (de) * 2020-03-20 2022-01-06 Martin Butz Verweilkanüle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10179734A (ja) 留置針組立体
JP2006055674A (ja) 留置針組立体
EP1466645B1 (en) Connector set for medical use and indwelling catheter set using such connector set
US4531937A (en) Introducer catheter apparatus and method of use
JP7337046B2 (ja) ニードルおよびカテーテル挿入デバイス
EP1862193B1 (en) Indwelling needle device
US7318818B2 (en) Indwelling catheter set
JP4906508B2 (ja) 留置針組立体
JP5552427B2 (ja) 医療器具
EP1396250A1 (en) Transfer needle assembly
JPH04322663A (ja) 血管内多孔カテーテル
JPH08257129A (ja) カテーテルと導入針とのアセンブリ
CN212679822U (zh) 导管组件
JPS6251632B2 (ja)
US6605075B1 (en) Flushable hub
JP2000116791A (ja) 留置針組立体および弁体
TWI803665B (zh) 留置針組裝體
JP2004057516A (ja) 二重針組立体
JP2003339876A (ja) 混注具
JP2000014791A (ja) カニューラの導入方法および導入具
JP2009201539A (ja) 留置針装置
JP2002272853A (ja) 留置針セット
JP2001218852A (ja) 留置針組立体
WO2020195352A1 (ja) 投与器具、および薬液投与システム
JP3958956B2 (ja) 留置針組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060105