JP5033635B2 - 留置針組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば輸液の際に血管に穿刺し、留置する留置針組立体に関する。
患者に対し輸液を行う際などには、輸液ラインと接続される留置針を患者の血管に穿刺し、留置してこれを行う。
このような留置針は、中空の外針と、外針の基端に固着された外針ハブと、外針内に挿入され、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固着された内針ハブとで構成されている(例えば、特開平10−179734号公報参照)。
この留置針を患者の血管に穿刺する際には、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端から突出させた組立状態で穿刺操作を行う。この組立状態では、通常、外針ハブに輸液ラインのコネクタが接続されている。
そして、内針の針先が血管内に到達すると、針先の開口より流入した血液は、内針の内腔を通り、透明な内針ハブの内部に流入する(フラッシュバック)。これにより、内針が血管を確保したことが確認(視認)できる。
このフラッシュバックを確認したら、内針をガイドとして、外針を進め、当該外針を血管内に挿入(穿刺)する。
次いで、外針を手で把持しつつ、内針を外針から抜き取る。そして、接続された輸液ラインおよび外針を介して輸液剤を投与する。
さて、外針ハブには、操作部として翼が設けられている。内針および外針を生体に対し穿刺する際には、留置針組立体を組立状態とし、翼を指で摘まんで皮膚に対して穿刺操作を行う。
しかしながら、特許文献1に記載の留置針組立体では、前記穿刺操作を行うとき、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて、外針内に引っ込んでしまう場合があった、すなわち、穿刺操作時の操作性が劣る場合があった。
本発明の目的は、穿刺操作時の操作性に優れる留置針組立体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
先端に鋭利な針先を有する内針と、
前記内針の基端部に固定された内針ハブと、
前記内針が挿通される中空の外針と、
前記外針の基端部に固定された外針ハブと、
前記外針ハブの基端部または側方部に、前記外針の内腔と連通するように設けられた開口と、
前記外針ハブに設けられ、前記内針を挿通可能な孔またはスリットが形成され、かつ、挿通された内針を抜去した際に前記孔またはスリットが閉塞するシール部材と、
前記外針ハブに設けられ、前記内針を前記外針に挿通した挿通状態で該内針および外針をそれらの長手方向に沿って移動操作する操作部と、
前記操作部を操作したときの前記内針の前記シール部材に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段とを有し、
前記開口には、チューブが接続されており、該チューブは、前記内針ハブに挿通されていることを特徴とする留置針組立体である。
このような本発明によれば、穿刺操作時の操作性に優れる。
また、本発明の留置針組立体では、前記移動抑制手段は、前記内針の外面に設けられ、該内針の外径が急激に変化した外径変化部で構成され、該外径変化部により、前記内針の外面と前記孔またはスリットの内面との間の摩擦抵抗が増大するよう構成されたものであるのが好ましい。
これにより、穿刺操作を行うとき、内針の外面とスリット(または孔)の内面との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記外径変化部は、前記内針の外面から突出した複数の微小な突起部であるのが好ましい。
これにより、穿刺操作を行うとき、内針の外面とスリット(または孔)の内面との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記移動抑制手段は、前記内針の先端方向の移動と基端方向の移動とで、それらの移動の阻止または抑制の程度が異なるよう構成されているのが好ましい。
これにより、例えば、留置針組立体を製造するとき、シール部材に内針を容易に挿入することができる。また、穿刺操作を行うとき、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記移動抑制手段は、前記内針の外面に設けられ、前記挿通状態で前記孔またはスリットの縁部に係合する係合部で構成されているのが好ましい。
これにより、穿刺操作を行うとき、スリット(または孔)の先端側の縁部と係合部とが係合し、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記移動抑制手段は、前記内針の外面と前記シール部材の孔またはスリットの内面とのブロッキングであるのが好ましい。
これにより、内針が皮膚を穿刺する以前に、当該皮膚に内針が押圧されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚に確実に穿刺することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記シール部材を圧縮して、前記孔または前記スリットを閉塞させるための圧縮部材を有するのが好ましい。
これにより、内針の外面と孔(またはスリット)の内面との摩擦が増して、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針を前記外針から抜去した際に、前記内針の少なくとも針先を覆うプロテクタを有するのが好ましい。
これにより、使用後の内針の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先で手指等を刺すという事故が防止され、安全性が高い。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針を前記外針に挿通した状態で、前記外針の中心軸と前記チューブの先端部における中心軸とがほぼ平行となるよう構成されているのが好ましい。
これにより、外針および内針の穿刺に際して、チューブが邪魔にならず、操作性に優れる。
また、本発明の留置針組立体では、前記チューブは、主としてポリブタジエンで構成されていのが好ましい。
これにより、チューブが適度な可撓性、耐薬品性、および薬品の吸着防止性に優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記外径変化部は、前記内針の外径が拡径した拡径部であるのが好ましい。
これにより、穿刺操作を行うとき、内針の外面とスリット(または孔)の内面との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記外径変化部は、前記内針の外径が縮径した縮径部であるのが好ましい。
これにより、穿刺操作を行うとき、内針の外面とスリット(または孔)の内面との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記スリットは、その形状が一文字状をなしているのが好ましい。
これにより、閉状態のスリットを容易に開状態とすることができ、よって、内針がスリットを円滑に挿通することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針は、その少なくとも一部が中実となっているものであるのが好ましい。
これにより、操作終了後、内針を廃棄する際に、内針の内部に血液が残留したり、その血液が流出する危険がなく、安全性が高い。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針の少なくとも先端部には、該内針の長手方向に沿って溝が形成されているのが好ましい。
これにより、内針を外針に挿通した状態で、溝が、例えば血管に穿刺した際に血液の流路として機能する。これにより、血液のフラッシュバックを確実に確認することができる。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針は、金属材料で構成されたものであるのが好ましい。
これにより、シール部材に対する内針の摺動性が向上する、すなわち、シール部材と内針との間の摩擦抵抗をより確実に低減することができる。これにより、外針がより円滑に移動する、すなわち、留置針組立体が穿刺操作時の操作性により優れたものとなる。
また、本発明の留置針組立体では、前記針先を覆った前記プロテクタが該針先から脱落するのを防止する脱落防止手段を有するのが好ましい。
これにより、プロテクタが針先を覆った状態を確実に維持することができ、よって、内針の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先で手指等を刺すという事故が確実に防止され、安全性が高い。
また、本発明の留置針組立体では、前記脱落防止手段は、前記プロテクタと前記内針ハブとを連結する連結部材で構成されているのが好ましい。
これにより、プロテクタが針先を覆った状態を確実に維持することができ、よって、内針の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先で手指等を刺すという事故が確実に防止され、安全性が高い。
また、本発明の留置針組立体では、前記連結部材は、伸縮自在なものであり、前記内針を前記外針に挿通した状態では収縮し、前記内針を前記外針から抜去した状態では伸長するのが好ましい。
これにより、穿刺操作時に連結部材が邪魔にならず、留置針組立体の操作性が向上する。
また、本発明の留置針組立体では、前記内針は、前記連結部材を貫通しているのが好ましい。
これにより、内針が、連結部材の伸縮するときの当該連結部材のガイドとしての機能する。
第1図は、本発明の留置針組立体の第1実施形態を示す斜視図である。 第2図は、第1図中のA−A線断面図である。 第3図は、第2図中の領域[B]の拡大図である。 第4図は、第1図中のA−A線断面図である。 第5図は、第1図中のA−A線断面図である。 第6図は、第1図中のA−A線断面図である。 第7図は、第1図に示す留置針組立体の第6図に対応する斜視図である。 第8図は、第1図に示す留置針組立体において、内針ハブからチューブを取り外した状態を示す斜視図である。 第9図は、本発明の留置針組立体(第2実施形態)が有する内針の平面図である。 第10図は、本発明の留置針組立体(第3実施形態)が有する内針の平面図である。 第11図は、本発明の留置針組立体(第4実施形態)が有する内針の平面図である。 第12図は、本発明の留置針組立体(第5実施形態)が有する内針の平面図である。 第13図は、本発明の留置針組立体(第5実施形態)が有する内針の平面図である。 第14図は、第1図に示す留置針組立体が有するシール部材の斜視図である。 第15図は、本発明の留置針組立体(第6実施形態)が有するシール部材および圧縮部材の斜視図である。
以下、本発明の留置針組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
第1図は、本発明の留置針組立体の第1実施形態を示す斜視図、第2図は、第1図中のA−A線断面図、第3図は、第2図中の領域[B]の拡大図、第4図〜第6図は、それぞれ、第1図中のA−A線断面図、第7図は、第1図に示す留置針組立体の第6図に対応する斜視図、第8図は、第1図に示す留置針組立体において、内針ハブからチューブを取り外した状態を示す斜視図、第14図は、第1図に示す留置針組立体が有するシール部材の斜視図である。
なお、以下では、第1図、第7図および第8図中の右側を「基端」、左側を「先端」とし、また、第2図〜第6図中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明を行う。また、第2図、第4図〜第6図では、本発明の留置針組立体が有する脱落防止手段を省略して描いている。
各図に示す留置針組立体1は、中空の外針2と、外針2の基端部に固定された外針ハブ3と、外針2内に挿通される内針4と、内針4の基端部に固定された内針ハブ5と、外針ハブ3の基端部(または側方部)に、内腔71が外針2の内腔21と連通するように接続されたチューブ7とを有している。以下、各部の構成について説明する。
外針2は、ある程度の可撓性を有するものが好ましく用いられる。外針2の構成材料は、樹脂材料、特に、軟質樹脂材料が好適であり、その具体例としては、例えば、PTFE、ETFE、PFA等のフッ素系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂またはこれらの混合物、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテルナイロン樹脂、前記オレフィン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体との混合物等が挙げられる。
このような外針2は、その全部または一部が内部の視認性を有していてもよい。また、外針2の構成材料中には、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸ビスマス、タングステン酸のようなX線造影剤を配合し、造影機能を持たせることもできる。
外針2の基端部には、例えば、カシメ、融着(熱融着、高周波融着等)、接着剤による接着等の方法により、外針ハブ3が液密に固着(固定)されている。
外針ハブ3は、ほぼ筒状の部材で構成され、その内部31が外針2の内腔21と連通している。
この外針ハブ3の第2図中(第3図〜第6図も同様)右側壁部には、一端が外針ハブ3の内部31に開放する流路32が形成されている。この流路32は、ほぼL字状をなし、他端が外針ハブ3の基端に凹没形成された凹部33で開放し、開口321が形成されている。また、凹部33の先端面(底面)には、開口321を囲むようにリング状の凸部(接続部)34が基端方向に突出して形成されている。これにより、チューブ7を介して、外針2(外針ハブ3)に薬液等の液体を供給することができる。
この凸部34がチューブ7の先端部の内腔71に挿入され、チューブ7の一端部(先端部)が外針ハブ3に接続されている。
また、外針ハブ3の第2図中(第3図〜第6図も同様)左右側方には、操作部としての一対の翼6a、6bが外針ハブ3と一体的に形成されている。翼6a、6bは、それぞれ可撓性を有し、翼6a、6bの外針ハブ3に対する接合部付近が屈曲または湾曲することにより、開閉可能に構成されている。
外針2および内針4を血管等に穿刺する際には、翼6a、6bを指で摘んで閉じた状態とし、内針4および外針2をそれらの長手方向に沿って移動操作、すなわち、穿刺操作を行うことができる(第1図参照)。外針2を留置する際には、翼6a、6bを開いた状態とし、翼6a、6bを粘着テープ等により皮膚に固定する。
外針2には、先端に鋭利な針先41を備える内針4が挿通される。留置針組立体1は、内針4を外針2に挿通し、後述する内針ハブ5と外針ハブ3とを当接させた状態、すなわち、第1図および第2図に示す状態で使用される。以下、この状態を「組立状態」と言う。
内針4の長さは、組立状態としたとき、少なくとも針先41が外針2の先端開口22から突出する程度の長さとされる。
内針4は、中空針であってもよいが、中実針であるのが好ましい。内針4を中実針とすることにより、その外径を小さくしつつも十分な強度を確保することができる。また、内針4を中実針とすることにより、操作終了後、内針4を廃棄する際に、内針4の内部に血液が残留したり、その血液が流出する危険がなく、安全性が高い。
また、内針4が中空針である場合、当該内針4が血管を穿刺したときに血液が内針4の中空部に流入することにより、血液のフラッシュバックを確認するが、内針4を中実針とすることにより、血液が内針4と外針2との隙間に流入することとなり、血液のフラッシュバックをより早く確認することができる。
なお、内針4は、中空部と中実部との双方を有する構成(例えば、中空針の内腔の一部を充填することにより、先端側を中空とし、基端側を中実とする構成等)とすることもできるが、その全体を一つの部材で構成することにより、内針4のコストの削減を図ることができる。
また、内針4は、その外径が異なる複数(本実施形態では、3つ)の部分を有している。すなわち、内針4は、先端側(先端部)に最も外径の大きい最大外径部4aと、基端側に最も外径の小さい最小外径部4cと、これらの間に最大外径部4aと最小外径部4cとの間の外径の中間外径部4bとを有している。
また、内針4には、最大外径部4aと中間外径部4bとの境界部に外径が連続的に変化する第1の外径変化部42と、中間外径部4bと最小外径部4cとの間に連続的に変化する第2の外径変化部43とが形成されている。
各外径変化部42、43において、内針4の外径は、段階的に変化していてもよいが、連続的に変化すること(テーパ状をなすこと)により、外針2から内針4を抜去する際に、後述するシール部材8のスリット81の先端縁部や、プロテクタ本体91の内針通路911の先端縁部等に各外径変化部42、43が引っ掛かるのを防止することができ、外針2から内針4を抜去する操作をより円滑かつ確実に行うことができる。
なお、各外径変化部42、43は、それぞれ、内針4を製造する際に形成するようにしてもよく、後述する溝44を形成する際に必然的に形成される段差を利用するようにしてもよい。
また、最大外径部4aは、その外径が外針2の内径とほぼ等しく設定されており、内針4を外針2に挿通した状態で、外針2の内面に密着する。この最大外径部4a(先端部)の外周部には、内針4の長手方向に沿って溝(流路)44が凹没して形成されている。この溝44により、内針4を外針2に挿通した状態で、外針2の先端開口22と外針ハブ3の内部31とが連通する。溝44は、例えば血管に穿刺した際に、血液(体液)の流路として機能する。これにより、血液のフラッシュバックを確実に確認することができる。
このような内針4の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金のような金属材料が挙げられる。
内針4の基端部には、内針ハブ5が固着(固定)されている。この内針ハブ5は、内針4を固定する固定部51と、固定部51の外周側に設けられたカバー部52とで構成されている。これらの固定部51とカバー部52とは、好ましくは一体的に形成される。
そして、組立状態で、固定部51とカバー部52との間にチューブ7が配設されている。すなわち、組立状態で、内針ハブ5にチューブ7が挿通されている。これにより、チューブ7が留置針組立体1の操作に邪魔になるのを防することができる。
また、カバー部52には、チューブ7を案内する一対のガイド523、523が設けられている(第1図参照)。このガイド523は、カバー部52の側壁(側部)を構成し、チューブ7の先端部における中心軸Oが、内針ハブ5の長手方向(外針2の中心軸O)とほぼ平行となるように案内するものである。
また、内針4を外針2から抜去した際には、両ガイド523の間(間隙521)を介してチューブ7を内針ハブ5から取り外すことができる。
内針4の内針ハブ5(固定部51)に対する固定方法は、例えば、嵌合、カシメ、融着、接着剤による接着等の方法、あるいはこれらを併用した方法が挙げられる。また、内針4が中空の場合、例えば、血管に穿刺した際に逆流する血液が内針4の基端から飛び出さないように封止する必要がある。
また、第1図(第2図、第7図および第8図も同様)に示すように、内針ハブ5の先端外周に、フランジ522が形成されていてもよい。フランジ522を設けることにより、例えば、外針2から内針4を抜去する際に、フランジ522に指を引っ掛けて、この操作を行うことより、より容易かつ確実に行うことができる。
このような内針ハブ5および前述した外針ハブ3は、それぞれ、好ましくは透明(無色透明)、着色透明または半透明の樹脂で構成され、内部の視認性が確保されている。これにより、外針2が血管を確保した際、前述した内針4の溝44を介して流入する血液のフラッシュバックを目視で確認することができる。また、内針4が中実になっていれば、例えば血管内部の圧力によりフラッシュバックする血液が全て溝44を介して逆流することになるので、より視認性がよい。
外針ハブ3、内針ハブ5および翼6a、6bの構成材料としては、特に限定されず、それぞれ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル等の各種樹脂材料が挙げられる。
チューブ7は、可撓性を有しており、前述したように、その一端が外針ハブ3の基端部に接続されている。チューブ7の他端部(基端部)には、コネクタ72が装着されている。このコネクタ72には、例えば、投与する輸液(薬液)を供給する輸液ラインの端部に装着されたコネクタ、薬液を収納したシリンジの口部(先端部)等が接続される。
なお、チューブ7の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリアミド、ポリエステル等が挙げられ、これらの中でも、特にポリブタジエンを用いるのが好ましい。チューブ7の構成材料にポリブタジエンを用いた場合、適度な可撓性、耐薬品性、および薬品の吸着防止性に優れる。
また、留置針組立体1は、外針ハブ3の内部31に円柱状(ブロック状)のシール部材8を有している(第14図参照)。このシール部材8のほぼ中央には、その長手方向に沿って貫通するスリット81が形成されている。ここで、「スリット」とは、自然状態で閉口しているものをいう。「自然状態」とは、シール部材8に外力が付与されていない状態をいう。
第14図に示すように、スリット81は、その形状が一文字状をなしている。
また、第2図および第3図に示すように、組立状態において、スリット81内には、内針4の最小外径部4cが位置するように構成されている。この構成により、シール部材8(スリット81)に癖がつき、そのシール性が低下するのを防止することができる。
このようなシール部材8の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の各種弾性材料が挙げられる。
また、シール部材8には、スリット81とは異なる箇所に流路82が形成されている。この流路82は、シール部材8の先端面および側面でそれぞれ開放しており、ほぼL字状をなしている。
そして、シール部材8が外針ハブ3内に挿入され、流路82のシール部材8の側面で開放する開口と、前述した流路32の外針ハブ3の内部31に開放する開口とを一致させることにより、クランク状をなす中継流路が形成される(完成する)。この中継流路を介して、外針2の内腔21とチューブ7の内腔71とが連通している。このような構成により、中継流路の長さを比較的短くすることができ、外針ハブ3が大型化するのを防止することができる。
さて、留置針組立体1には、組立状態(内針4を外針2に挿通した挿通状態)で、翼6aおよび6bを操作したときの(第1図参照)、内針4のシール部材8に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段が設けられている。
本実施形態における移動抑制手段は、内針4の最小外径部4cの外径が拡径した拡径部(外径変化部)46で構成されている(第2図および第3図参照)。この拡径部46は、内針4の最小外径部4cの外面45に設けられ、当該最小外径部4c(内針4)の外径が急激に変化した(増加した)部位、すなわち、円盤状をなす部位である。また、拡径部46の縁部は、丸みを帯びている。
また、留置針組立体1には、内針4の長手方向に沿って間欠的に4つの拡径部46が設けられている。
このような拡径部46が設けられていることにより、拡径部46が設けられていない場合よりも、内針4(外面45(拡径部46を含む))とスリット81の内面811との接触面積が大きくなる。これにより、組立状態の留置針組立体1において、翼6aおよび6bを指先で摘まんで穿刺操作を行うとき、内針4の外面45とスリット81の内面811との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針4が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4が皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体1が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
なお、各拡径部46は、内針4に一体的に形成されていてもよいし、内針4とは別体で構成し、当該別体(拡径部46)を固着(例えば溶接)することにより内針4に設置されて(設けられて)いてもよい。また、内針4が前述したような金属材料で構成されている場合には、前述したような形成方法(設置方法)により、各拡径部46を内針4に容易に設けることができる。
また、拡径部46の形成数(設置数)は、4つであるのに限定されず、例えば、1つ、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
さらに、留置針組立体1は、内針4を外針2から抜去した際に、内針4の少なくとも針先41を覆うプロテクタ9を有している。以下、このプロテクタ9について説明する。
第2図(第4図〜第6図も同様)に示すように、プロテクタ9は、外形がほぼ直方体状をなすプロテクタ本体91と、このプロテクタ本体91内に設けられたシャッター手段92とを備えている。
プロテクタ本体91のほぼ中央には、内針4が挿通される内針通路911が、プロテクタ本体91の長手方向に沿って貫通して形成されている。
内針通路911の横断面形状は、ほぼ円形をなしており、その内径は、内針4の最大外径部4aの外径と等しいか、またはそれより若干大きく設定されている。
また、プロテクタ本体91の先端側の内壁(内針通路911に臨む面)には、凹部912が形成されている。
この凹部912には、シャッター手段92が収納されている。シャッター手段92は、ブロック状のシャッター部材921と、シャッター部材921を内針通路911側に向かって付勢するコイルバネ(付勢手段)922とで構成されている。
このシャッター手段92は、その大部分が凹部912内に退避し、内針4を内針通路911に挿通可能な第1の姿勢(第2図に示す姿勢)と、シャッター部材921の一部が内針通路911に入り込み、内針4の針先41の通過を阻止する第2の姿勢(第4図に示す姿勢)とに変位可能となっている。
このようなプロテクタ9によれば、簡単な操作で、迅速かつ安全に、使用後の内針4の針先41を覆うことができ、また、シャッター手段92の作用により、一旦覆った針先41がプロテクタ9(プロテクタ本体91)の先端から突出することもない。このため、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故が防止され、安全性が高い。
また、プロテクタ9は、組立状態において、そのほぼ全てが外針ハブ3および内針ハブ5の双方で覆われるようになっている。これにより、外針2および内針4の穿刺に際して、プロテクタ9が邪魔にならないので、その操作をより確実に行うことができる。なお、プロテクタ9は、そのほぼ全てが外針ハブ3および内針ハブ5のいずれか一方で覆われるようになっていてもよい。
さらに、プロテクタ9は、組立状態において、シール部材8より基端側に位置するように構成されている。これにより、内針4を外針2から抜去する際に、プロテクタ9をシール部材8のスリット81を通過させる必要がないので、その操作をより容易かつ確実に行うことができる。また、このような構成により、内針4の全長をより短く設定することができるため、留置針組立体1のチューブ7を除いた部分の小型化を図ることができるという利点もある。
第7図および第8図に示すように、留置針組立体1は、プロテクタ9が針先41を覆ったときに当該プロテクタ9が針先41から脱落するのを防止する脱落防止手段としての連結部材20を有している。
この連結部材20は、プロテクタ9と内針ハブ5とを連結するよう構成されている。これにより、プロテクタ9が内針ハブ5(針先41)から脱落するのが確実に防止され、よって、プロテクタ9が針先41を覆った状態を確実に維持することができる。このため、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故が確実に防止され、安全性が高い。
また、連結部材20は、蛇腹状をなしており、このため伸縮自在である。このような連結部材20は、組立状態では収縮し、すなわち、折り畳まれ、内針4を外針2から抜去した状態(第7図および第8図に示す状態)では伸長する、すなわち、展開する。
このような連結部材20は、組立状態で収縮し、この収縮した状態で内針ハブ5内に収納される。これにより、穿刺操作時に連結部材20が邪魔にならず、留置針組立体1の操作性が向上する。また、留置針組立体1の小型化を図ることができるという利点もある。
また、連結部材20が収縮した状態および伸長した状態で、内針4が当該連結部材20を貫通している。これにより、内針4が、連結部材20の伸縮するときの当該連結部材20のガイドとしての機能する。よって、例えば、留置針組立体1を組立状態とする(製造する)とき、連結部材20が不本意な状態で収縮する、すなわち、内針ハブ5に収納されずに収縮するのを確実に防止することができる。
また、このような留置針組立体1は、組立状態でプロテクタ9を外針ハブ3に対して固定するための固定手段、および、プロテクタ9が内針4の少なくとも針先41を覆った状態で、内針4とプロテクタ9とが係合することにより、プロテクタ9に対する内針4の針先41と反対方向への移動を規制する係合手段(移動規制手段)を有している。以下、こられの固定手段および係合手段について、それぞれ詳述する。
<固定手段>
まず、固定手段について説明する。
プロテクタ本体91の内壁には、凹部912の基端側に、貫通孔913が形成され、この貫通孔913の第2図中左端には、内側に向かって突出する凸部914が形成されている。
貫通孔913内には、コイルバネ12を収納した状態で、第2図中右端にフランジ部11を備える固定用ピン10が挿通されている。この状態で、コイルバネ12は、その第2図中左端が凸部914に、右端がフランジ部11にそれぞれ当接している。
また、外針ハブ3の第2図中左側壁部の基端部には、固定用ピン10を挿入可能な貫通孔35が形成されている。
内針4が内針通路911に挿通(貫通)された状態では、固定用ピン10の右面が内針4の外周面(外面45)に当接し、固定用ピン10の左端部は、貫通孔913から突出して貫通孔35内に挿入されている。これにより、プロテクタ9が外針ハブ3に対して固定される(第2図および第4図参照)。
一方、内針4が内針通路911から抜去されると、固定用ピン10がコイルバネ12により押圧されて第5図中右側に移動し、固定用ピン10の左端部が貫通孔35から抜ける。これにより、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除される(第5図参照)。
このように、本実施形態では、主に貫通孔913、固定用ピン10、コイルバネ12および内針4により、プロテクタ9を外針ハブ3に固定するための固定手段が構成されている。
また、第4図に示すように、本実施形態では、シャッター手段92が作動した後に固定手段が作動するようになっている。すなわち、シャッター手段92が作動した状態で、固定手段によるプロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が維持されるようになっている。このような構成により、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除された状態では、シャッター手段92が確実に作動するようになるので、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故をより確実に防止することができる。
<係合手段>
次に、係合手段について説明する。
プロテクタ本体91の基端部には、内針通路911が縮径した縮径部915が形成されている。この縮径部915の内径は、内針4の中間外径部4bおよび最小外径部4cの外径より大きく、最大外径部4aの外径より小さく設定されている。
これにより、内針4を外針2から抜去する際に、最小外径部4c、第2の外径変化部43および中間外径部4bは、縮径部915を通過できるが、第1の外径変化部42は、縮径部915を通過できず、縮径部915に係合することになる(第5図参照)。
すなわち、本実施形態では、第1の外径変化部42および縮径部915により、内針4とプロテクタ9とが係合する係合手段が構成されている。
このような係合手段を設けることにより、内針4を外針2から抜去する一連の操作において、内針4をプロテクタ9に係合させ、プロテクタ9を外針ハブ3から離脱させることができる(第5図および第6図参照)ので、その操作が極めて簡便である。また、針先41を覆った状態のプロテクタ9から内針4が抜けてしまうことが防止される。
また、第1の外径変化部42および縮径部915は、それぞれ、内針4およびプロテクタ9に形成されているため、構成が簡単であり、部品点数の増大もなく、小型化、細径化に寄与する。
以上説明したような留置針組立体1では、第1図および第2図に示すように、チューブ7が外針ハブ3の基端部に接続され、組立状態において、外針2の中心軸Oとチューブ7の先端部における中心軸Oとがほぼ平行となるように構成されている。すなわち、チューブ7が外針ハブ3の基端から基端方向に突出することとなる。
ここで、仮に、チューブ7が外針ハブ3の側方に突出していると、外針2および内針4を穿刺するのに際して、チューブ7により外針ハブ3が横方向に引っ張られ、バランスを崩してしまい、その操作が難しくなることがある。
また、仮に、チューブ7が外針ハブ3の上方に突出していると、外針2を患者の血管等に留置する際に、外針ハブ3を患者に固定すると、チューブ7が折れ曲がってしまう(キンクする)おそれがある。
さらに、チューブ7が外針ハブ3の側方や上方に突出していると、血管に外針2が入った後、外針2だけ血管内に進める際に、チューブ7を挟ないように、チューブ7をよけて内針ハブ5を把持する必要があり、その操作が煩雑となる。
これに対して、本発明の留置針組立体1は、チューブ7が外針ハブ3の基端方向に突出し、かつ、内針ハブ5で覆われているため、前述したような不都合が生じることがなく、操作性に優れる。
次に、留置針組立体1の使用方法の一例(血管に穿刺する場合)について、詳細に説明する。
[1] 留置針組立体1を組立状態とし、予めコネクタ72に、輸液ラインの端部に装着されたコネクタを接続し、輸液ラインからの輸液を供給可能とする。
なお、このとき、チューブ7または輸液ライン上の所定箇所を例えばクランプ(流路開閉手段の一例)により挟み、その内腔を閉塞しておく。
[2] 次に、前記クランプ等によるチューブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液ラインからの輸液をチューブ7を介して外針ハブ3内に導入する。
外針ハブ3内に導入された輸液は、流路32、流路82および外針ハブ3の内部31のシール部材8より先端側の空間を満すとともに、外針2の内腔21に導入され、これにより、外針2の内腔21が輸液によりプライミングされる。このとき、輸液の一部は、外針2の先端開口22より流出する。
[3] 以上のようにしてプライミングが完了したら、チューブ7または輸液ラインをクランプ等により再び閉塞しておき、翼6a、6bを指で摘んで閉じ、この翼6a、6bを把持部(操作部)として、一体化された外針2および内針4を患者の血管(静脈または動脈)に穿刺する。このとき、前述したように、内針4の外面45とスリット81の内面811との間には、大きな摩擦抵抗が生じるため、内針4が皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制される。従って、内針4および外針2、特に、内針4
が確実に血管(皮膚)を穿刺することができる。
外針2により血管が確保されると、血管の内圧(血圧)により血液が、内針4の溝44を介して外針2の内腔21を基端方向へ逆流するので、視認性を有する外針2、外針ハブ3、内針ハブ5またはチューブ7のうちの少なくとも1箇所において、これを確認することができる。
そして、これを確認した後、さらに、外針2および内針4を微小距離先端方向へ進める。
また、このような血管への穿刺に際しては、外針2の内腔21が輸液によりプライミングされているため、誤って血管内に気泡が侵入することが確実に防止され、安全性が極めて高い。
また、前述したように、本発明の留置針組立体1では、チューブ7が外針ハブ3の基端部に接続され、組立状態において、外針2の中心軸Oとチューブ7の先端部における中心軸Oとがほぼ平行となるようになっている。このため、外針2および内針4の穿刺に際して、チューブ7が邪魔にならず、操作性に優れる。
[4] 外針2により血管が確保されたら、外針2または外針ハブ3を一方の手で固定し、他方の手で内針ハブ5を把持して基端方向へ引っ張り、内針4を外針2から抜去する。
[5] さらに、内針4が基端方向へ移動し、針先41がスリット81内を通過すると、シール部材8のスリット81が閉塞する。これにより、スリット81を介して液漏れが生じることはなく、また、外針ハブ3内や輸液ラインの無菌性も確保される。
[6] さらに、内針4が基端方向へ移動し、針先41が内針通路911の凹部912付近を通過すると、コイルバネ922の押圧によりシャッター部材921が内針通路911側に移動し、シャッター部材921の右面が内針通路911の凹部912に対向する面に当接する。すなわち、シャッター手段92は、第1の姿勢(第2図参照)から第2の姿勢(第4図参照)となる。
このように、シャッター手段92が第2の姿勢になると、シャッター部材921が内針通路911を閉鎖するので、針先41が再び先端方向へ戻るように移動しようとしても、針先41がシャッター部材921に当接し、戻ることはできない。
[7] さらに、内針4が基端方向へ移動し、針先41が内針通路911の貫通孔913付近を通過すると、コイルバネ12の押圧により固定用ピン10が内針通路911側に移動し、固定用ピン10の右面が内針通路911の貫通孔913に対向する面に当接する。このとき、固定用ピン10の左端部が外針ハブ3の貫通孔35から離脱する。これにより、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除される(第5図参照)。
このように、プロテクタ9の外針ハブ3に対する固定が解除された状態では、シャッター手段92が確実に作動しているので、内針4等の廃棄処理等に際し、その作業者等が誤って針先41で手指等を刺すという事故をより確実に防止することができる。
[8] さらに、内針4が基端方向へ移動すると、第1の外径変化部32が縮径部915を通過できず、この縮径部915に係合する(内針4がプロテクタ9に係合する)。
この状態で、内針ハブ5をさらに基端方向へ引っ張ると、内針4に係合したプロテクタ9が内針4ごと基端方向に移動し、外針ハブ3から分離される(第6図および第7図参照)。このとき、連結部材20により、プロテクタ9が内針ハブ5から離脱するのが防止される。
なお、前記工程[5]〜[9]の一連の操作を行う際にも、外針2の中心軸Oとチューブ7の先端側の中心軸とが、内針ハブ5のガイド523により、ほぼ平行となるため、これらの操作を円滑かつ確実に行うことができる。
[9] 次に、内針ハブ5に挿通されたチューブ7を、間隙521を介して取り外す(第8図参照)。
このようにして外針2から内針4を抜去した後は、内針4および内針ハブ5は不用となるため、廃棄処分に供される。
内針4は、その針先41がプロテクタ9で覆われており、特に、針先41がシャッター手段92を超えてそれより先端側へ移動し、プロテクタ9の先端から突出することがないため、廃棄処理を行う者等が針先41で誤って手指等を刺すという事故が防止される。
[10] 次に、翼6a、6bを開き、粘着テープ等により皮膚に固定するとともに、前記クランプによるチューブ7または輸液ラインの閉塞を解除し、輸液の供給を開始する。
輸液ラインから供給される輸液は、コネクタ72、チューブ7、外針ハブ3および外針2の各内腔を経て、患者の血管内に注入される。
<第2実施形態>
第9図は、本発明の留置針組立体(第2実施形態)が有する内針の平面図である。
以下、この図を参照して本発明の留置針組立体の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、内針の形状(移動抑制手段の構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第9図に示すように、内針4Aの最小外径部4cには、当該最小外径部4cの外径が縮径した3つの縮径部(外径変化部)47が設けられている。各縮径部47は、内針4Aの最小外径部4cの外面45に設けられ、当該最小外径部4c(内針4)の外径が急激に変化した(減少した)部位、すなわち、リング状をなす凹部である。
また、3つの縮径部47は、内針4Aの長手方向に沿って間欠的に設けられている。
このような縮径部47が設けられていることにより、縮径部47が設けられていない場合よりも、内針4A(外面45(縮径部47を含む))とスリット81の内面811との接触面積が大きくなる。これにより、組立状態の留置針組立体1において、翼6aおよび6bを指先で摘まんで穿刺操作を行うとき、内針4Aの外面45とスリット81の内面811との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針4Aが皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4Aが皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体1が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
このように縮径部47は、組立状態で翼6aおよび6bを操作したときの、内針4Aのシール部材8に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段として機能する。
なお、各縮径部47は、例えば、最小外径部4cが形成された後に、加工(切削)により形成されてもよい。
また、縮径部47の形成数(設置数)は、3つであるのに限定されず、例えば、1つ、2つまたは4つ以上であってもよい。
<第3実施形態>
第10図は、本発明の留置針組立体(第3実施形態)が有する内針の平面図である。
以下、この図を参照して本発明の留置針組立体の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、内針の形状(移動抑制手段の構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第10図に示すように、内針4Bの最小外径部4cには、当該最小外径部4cの外面45から突出した複数の微小な突起部(外径変化部)48が設けられている。各突起部48は、内針4Aの最小外径部4cの外面45に設けられ、当該最小外径部4c(内針4)の外径が部分的に急激に変化した(増加した)部位、すなわち、ドーム状(球状)をなす部位である。
また、これらの突起部48は、内針4Aの外面45にランダムに配置されている。
このような突起部48が設けられていることにより、突起部48が設けられていない場合よりも、内針4B(外面45(突起部48を含む))とスリット81の内面811との接触面積が大きくなる。これにより、組立状態の留置針組立体1において、翼6aおよび6bを指先で摘まんで穿刺操作を行うとき、内針4Bの外面45とスリット81の内面811との間の摩擦抵抗が増大することとなる。従って、内針4Bが皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4Bが皮膚を確実に穿刺することができる。換言すれば、留置針組立体1が穿刺操作時の操作性に優れたものとなる。
このように突起部48は、組立状態で翼6aおよび6bを操作したときの、内針4Bのシール部材8に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段として機能する。なお、本実施形態の移動抑制手段は、内針4Bの最小外径部4cの外面45を粗面とすることも含む。
また、各突起部48は、内針4Bに一体的に形成されていてもよいし、内針4Bとは別体で構成し、当該別体(突起部48)を固着(例えば溶接)することにより内針4Bに設置されて(設けられて)いてもよい。
<第4実施形態>
第11図は、本発明の留置針組立体(第4実施形態)が有する内針の平面図である。なお、第11図中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明を行う。
以下、この図を参照して本発明の留置針組立体の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、拡径部の形状(移動抑制手段の構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第11図に示すように、内針4Cの各拡径部46Aは、その先端面461が、内針4Cの中心軸に対して傾斜している、すなわち、テーパ状をなしている。これにより、内針4Cは、先端方向には移動し易く、基端方向には、移動し難くなる。換言すれば、内針4Cは、その先端方向の移動と基端方向の移動とで、それらの移動の阻止または抑制の程度が異なる。
このような拡径部46Aを設けることにより、例えば、留置針組立体1を組立状態とする(製造する)とき、シール部材8に内針4Cを容易に挿入することができる。また、組立状態の留置針組立体1において、翼6aおよび6bを指先で摘まんで穿刺操作を行うとき、内針4Cが皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4Cが皮膚を確実に穿刺することができる。
なお、図示の構成では、拡径部46Aは、3つ設けられているが、これに限定されず、例えば、1つ、2つまたは4つ以上設けられていてもよい。
<第5実施形態>
第12図および第13図は、本発明の留置針組立体(第5実施形態)が有する内針の平面図である。なお、第12図および第13図中の右側を「基端」、左側を「先端」として説明を行う。
以下、これらの図を参照して本発明の留置針組立体の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、内針の形状(移動抑制手段の構成)が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第12図に示すように、内針4Dの最小外径部4c(外面45)には、その外径が異なる(変化する)段差部(係合部)49が設けられている。この段差部49は、組立状態でスリット81の縁部812に係合する。
このような段差部49が設けられていることにより、組立状態の留置針組立体1において、翼6aおよび6bを指先で摘まんで穿刺操作を行うとき、先端側(第12図中左側)の縁部812と先端側の段差部49とが係合し(当接し)、内針4Dが皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4Dが皮膚を確実に穿刺することができる。
このように段差部49は、組立状態で翼6aおよび6bを操作したときの、内針4Dのシール部材8に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段として機能する。
なお、段差部49は、第12図に示す構成、すなわち、シール部材8(スリット81)に対応する部分が縮径した構成であるのに限定されず、例えば、第13図に示す構成、すなわち、シール部材8の縁部812付近に対応する部分が拡径した構成であってもよい。
<第6実施形態>
第15図は、本発明の留置針組立体(第6実施形態)が有するシール部材および圧縮部材の斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の留置針組立体の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、シール部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第15図(a)に示すシール部材8Bは、自然状態で開口する孔81B有している。ここで、「自然状態」とは、シール部材8Bに外力が付与されていない状態をいう。
本実施形態の留置針組立体1では、シール部材8Bは、管状体で構成された圧縮部材30に圧入され、この状態で(第15図(b)参照)、外針ハブ3に設置される。
シール部材8Bは、圧縮部材30に圧入されることにより、孔81Bが閉塞する方向、すなわち、径方向に当該シール部材8が圧縮される。これにより、孔81Bが確実に閉塞することとなる。
なお、シール部材8の外径dは、圧縮部材30の内径dより若干大きく設定されている。これにより、シール部材8がその径方向に確実に圧縮され、よって、孔81Bが確実に閉塞する。また、内針4の外面45と孔81Bの内面811との摩擦が増して、内針4が皮膚を穿刺する以前に当該皮膚に押されて外針2内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針4が皮膚を確実に穿刺することができる。また、本実施形態において、孔81Bをスリットにすることにより、その効果は、より確実なものとなる。
以上、本発明の留置針組立体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、留置針組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の留置針組立体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、前記第1実施形態の内針の最小外径部に、前記第2実施形態の内針の最小外径部に設けたような縮径部をさらに設けてもよし、前記第3実施形態の内針の最小外径部に設けたような突起部をさらに設けてもよい。
また、前記第5実施形態の内針の最小外径部に、前記第1実施形態の内針の最小外径部に設けたような拡径部や、前記第2実施形態の内針の最小外径部に設けたような縮径部や、前記第3実施形態の内針の最小外径部に設けたような突起部をさらに設けてもよい。
また、本発明の留置針組立体は、血管内に挿入して使用されるものに限定されず、例えば、腹腔内、胸腔内、リンパ管内、脊柱管内等に挿入して使用されるものに適用することもできる。
シール部材のスリットの形状は、一文字状であるのに限定されず、例えば、十文字状、Y字状、T字状(ト字状)、H字状であってもよい。
また、移動抑制手段の構成としては、前記各実施形態で記載されたものであるのに限定されず、例えば、内針の外面とシール部材の孔またはスリットの内面とのブロッキングを利用したものであってもよい。また、このブロッキングは、前記各実施形態の移動抑制手段と組み合せてもよい。このブロッキングにより、内針が皮膚を穿刺する以前に、当該皮膚に内針が押圧されて外針内に引っ込んでしまうのが防止または抑制され、内針が皮膚に確実に穿刺することができる。
ここで、「ブロッキング」とは、内針の外面とシール部材の孔またはスリットの内面との間の粘着性により互いに粘着すること、または、内針の外面とシール部材の孔またはスリットの内面とが圧力により互いに粘着することをいう。
また、内針を外針から抜去した後、外針ハブの基端部に装着するキャップを設けるようにしてもよい。これにより、外針ハブの基端からの液漏れをより確実に防止することができる。このキャップは、外針ハブと一体的に形成されたものであってもよく、外針ハブと別体であってもよい。また、キャップの外針ハブに対する固定の方法も、例えば、摩擦による方法、引っ掛けによる方法等のいかなる方法であってもよい。
また、プロテクタは、図示の構成のものに限定されず、例えば、内針の少なくとも針先を覆う位置と内針から離間する位置とに回動可能(変位可能)に設けられた構成のものであってもよい。
また、チューブの端部に設けられるコネクタとしては、特に限定されず、例えば、特開2005−261931号公報に記載のニードルレスコネクタや、三方活栓等が挙げられる。
また、チューブの端部に設けられるのものとしては、上記コネクタに限定されず、例えば、キャップやエアフィルタ等であってもよい。
また、本発明の留置針組立体では、これらのコネクタ、キャップ、エアフィルタをチューブの端部に適宜付け替えることができる。
本発明の留置針組立体は、先端に鋭利な針先を有する内針と、前記内針の基端部に固定された内針ハブと、前記内針が挿通される中空の外針と、前記外針の基端部に固定された外針ハブと、前記外針ハブの基端部または側方部に、前記外針の内腔と連通するように設けられた開口と、前記外針ハブに設けられ、前記内針を挿通可能な孔またはスリットが形成され、かつ、挿通された内針を抜去した際に前記孔またはスリットが閉塞するシール部材と、前記外針ハブに設けられ、前記内針を前記外針に挿通した挿通状態で該内針および外針をそれらの長手方向に沿って移動操作する操作部と、前記操作部を操作したときの前記内針の前記シール部材に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段とを有する。そのため、穿刺操作に際して、内針の移動を確実に阻止または抑制することができ、よって、当該内針が皮膚を確実に穿刺することができる、すなわち、操作性に優れ、輸液等のラインの確保を容易かつ確実に行うことができる。従って、本発明の穿刺具は、産業上の利用可能性を有する。

Claims (8)

  1. 先端に鋭利な針先を有する内針と、
    前記内針の基端部に固定された内針ハブと、
    前記内針が挿通される中空の外針と、
    前記外針の基端部に固定された外針ハブと、
    前記外針ハブの基端部または側方部に、前記外針の内腔と連通するように設けられた開口と、
    前記外針ハブに設けられ、前記内針を挿通可能な孔またはスリットが形成され、かつ、挿通された内針を抜去した際に前記孔またはスリットが閉塞するシール部材と、
    前記外針ハブに設けられ、前記内針を前記外針に挿通した挿通状態で該内針および外針をそれらの長手方向に沿って移動操作する操作部と、
    前記操作部を操作したときの前記内針の前記シール部材に対する移動を阻止または抑制する移動抑制手段とを有し、
    前記開口には、チューブが接続されており、該チューブは、前記内針ハブに挿通されていることを特徴とする留置針組立体。
  2. 前記移動抑制手段は、前記内針の外面に設けられ、該内針の外径が急激に変化した外径変化部で構成され、該外径変化部により、前記内針の外面と前記孔またはスリットの内面との間の摩擦抵抗が増大するよう構成されたものである請求項1に記載の留置針組立体。
  3. 前記外径変化部は、前記内針の外面から突出した複数の微小な突起部である請求項2に記載の留置針組立体。
  4. 前記移動抑制手段は、前記内針の先端方向の移動と基端方向の移動とで、それらの移動の阻止または抑制の程度が異なるよう構成されている請求項1に記載の留置針組立体。
  5. 前記移動抑制手段は、前記内針の外面に設けられ、前記挿通状態で前記孔またはスリットの縁部に係合する係合部で構成されている請求項1に記載の留置針組立体。
  6. 前記移動抑制手段は、前記内針の外面と前記シール部材の孔またはスリットの内面とのブロッキングである請求項1に記載の留置針組立体。
  7. 前記シール部材を圧縮して、前記孔または前記スリットを閉塞させるための圧縮部材を有する請求項1に記載の留置針組立体。
  8. 前記内針を前記外針から抜去した際に、前記内針の少なくとも針先を覆うプロテクタを有する請求項1に記載の留置針組立体。
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