JP2000279063A - インロー継ぎ釣竿 - Google Patents

インロー継ぎ釣竿

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JP2000279063A
JP2000279063A JP11086861A JP8686199A JP2000279063A JP 2000279063 A JP2000279063 A JP 2000279063A JP 11086861 A JP11086861 A JP 11086861A JP 8686199 A JP8686199 A JP 8686199A JP 2000279063 A JP2000279063 A JP 2000279063A
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JP
Japan
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rod
diameter
connecting rod
fishing rod
pipe
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JP11086861A
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English (en)
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Takahisa Yamaguchi
貴久 山口
Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大径竿管と小径竿管とを継ぎ合わせたとき
に、釣竿全体において適切な撓りが得られ、継ぎ棒の後
端における応力の集中を回避して、この部分での破損を
防止し、しかも、製造コストが低廉なインロー継ぎ釣竿
を提供する。 【解決手段】 インロー継ぎ釣竿は、大径竿管Raと、
小径竿管Rbと、継ぎ棒J1、J2、J3とを備えてい
る。継ぎ棒J1、J2、J3は、中央より両端の剛性が
小さくなるような円柱形状を有している。継ぎ棒J1、
J2の両端部内側に、その軸線方向に伸びる穴部r1
x、f1x、r2x、f2xを形成してもよい。継ぎ棒
J3の少なくとも両端部の外周面に環状切欠部r3x、
f3xを形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インロー継ぎ釣竿
に関する。
【0002】
【従来の技術】インロー継ぎ釣竿は、大径竿管と、小径
竿管と、これらの何れか一方に固定され、大径竿管及び
小径竿管を連結するための継ぎ棒とから構成されてい
る。
【0003】この種のインロー継ぎ釣竿に関して、特開
平8−317749号公報には、大径竿管と小径竿管と
を特別な形状を有する継ぎ棒を用いて連結する技術を開
示している(以下、「先行技術1」という)。この継ぎ
棒は、大径竿管の先端内側に固定される管状の固着部
と、この固着部の先端に一体的に形成され、小径竿管の
後端部内側に挿入される管状の接続部とから構成されて
いる。この固着部は、その剛性を向上するために十分な
肉厚を有しており、一方、接続部は、固着部よりも薄
く、しかも、先端側に向かって順次肉厚が小さくなるよ
うに構成されている。
【0004】また、特公昭49−26350号公報に
は、大径竿管と小径竿管とを連結するための継ぎ棒(即
ち、込み芯)における端部の剛性を小さくして、継ぎ棒
の端部に対応する釣竿の部分に応力が集中することを回
避し、もって、釣竿の破損を防止するための手段が開示
されている(以下、「先行技術2」という)。この手段
として、継ぎ棒の端部と大径竿管及び小径竿管の各々の
内周面との間に空隙を形成すること、継ぎ棒の補強層の
構成部材として使用される鋼線の本数を、継ぎ棒の端部
において減少させること、及び、上記補強層を構成する
ための別の構成部材として使用される波板を、継ぎ棒の
端部において切除したり、板厚を薄くすることが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術1においては、継ぎ棒の固着部の剛性が著しく大きい
ため、大径竿管と小径竿管とを継ぎ合わせたときに、釣
竿全体において適切な撓りが得られず、しかも、継ぎ棒
の後端において応力が集中し易く、この部分において釣
竿が折れる虞があった。
【0006】先行技術2においては、継ぎ棒は、その中
央部において外径が最大であり、その中央部から両端部
に向かって外径が順次減少するような形状を有してい
る。このような形状を有する継ぎ棒の製造は、長さ方向
全体に亘って実質的に同一の外径を有する円柱状の継ぎ
棒の製造に比して容易ではなく、この結果、製造コスト
が高騰化する傾向がある。また、先行技術2の補強層は
本来、継ぎ棒の剛性を向上させるためのものであるた
め、継ぎ棒の端部のみにおける剛性を小さくするために
は、煩雑な処理を行なわなければならず、継ぎ棒の製造
上において問題があり、しかも、鋼線や波板を設けるこ
とによって重量が増加する傾向があった。
【0007】本発明の目的は、大径竿管と小径竿管とを
継ぎ合わせたときに、釣竿全体において適切な撓りが得
られ、そして、継ぎ棒の後端における応力の集中を回避
して、この部分での破損を防止し、しかも、製造コスト
が低廉なインロー継ぎ釣竿を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明は、大径竿管(Ra)と小径
竿管(Rb)とを継ぎ棒(J1、J2、J3)を介して
結合するインロー継ぎ釣竿において、前記継ぎ棒(J
1、J2、J3)は、中央より両端の剛性が小さくなる
ような円柱形状を有していることを特徴とする。
【0009】請求項2の本発明は、請求項1のインロー
継ぎ釣竿において、前記継ぎ棒(J1、J2)の両端部
内側に、その軸線方向に伸びる穴部(r1x、f1x、
r2x、f2x)がそれぞれ形成されていることを特徴
とする。
【0010】請求項3の本発明は、請求項2のインロー
継ぎ釣竿において、前記穴部(r1x、f1x)は、そ
の全長に亘って実質的に同一の内径の円柱形状を有して
いることを特徴とする。
【0011】請求項4の本発明は、請求項2のインロー
継ぎ釣竿において、前記穴部(r2x、f2x)は、前
記継ぎ棒(J2)の中央部から両端部に向かって順次内
径が増加する円錐形状を有していることを特徴とする。
【0012】請求項5の本発明は、請求項1のインロー
継ぎ釣竿において、前記継ぎ棒(J3)の少なくとも両
端部の外周面に環状切欠部(r3x、f3x)がそれぞ
れ形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
るインロー継ぎ釣竿を、図1を参照して以下に詳細に説
明する。
【0014】本発明の第1実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Aは、大径竿管Raと、小径竿管Rbと、継ぎ棒J
1とからなる基本構成を有している。
【0015】大径竿管Raは、後端から先端に向かって
順次外径が小さくなるようにテーパ状に形成されたもの
で、先端部内側に挿入穴haを有している。
【0016】小径竿管Rbも同様に、後端から先端に向
かって順次外径が小さくなるようにテーパ状に形成され
たもので、後端部内側に挿入穴hbを有している。この
挿入穴hbは、小径竿管Rbの後端から先端側に向かっ
て順次内径が小さくなるようにテーパ状に形成されてい
る。小径竿管Rbの後端面における外径及び内径は、大
径竿管Raの先端面における外径及び内径とそれぞれ実
質的に同一である。
【0017】本発明において、大径竿管Ra及び小径竿
管Rbとは、釣竿を構成する複数本の竿管のうちの隣接
する2本の竿管をいい、そして、大径竿管Raとは、継
ぎ合わされた釣竿において竿尻側に位置する竿管をい
い、小径竿管Rbとは、この釣竿において穂先側に位置
する竿管をいう。
【0018】継ぎ棒J1は、図1に示すように、長さ方
向全体に亘って実質的に同一の外径を有する略円柱形状
に形成されている。この継ぎ棒J1は、中実の中央部m
1と、その後端に一体的に形成された後端部r1と、そ
の先端に一体的に形成された先端部f1とから構成され
ている。後端部r1は、その内側に穴部r1xを有して
いる。この穴部r1xは、後端部r1と同軸的に形成さ
れ、その軸線方向に伸びて、後端部r1の端面と連通し
ている。一方、先端部f1も同様に、その内側に穴部f
1xを有している。この穴部f1xは、先端部f1と同
軸的に形成され、その軸線方向に伸びて、先端部f1の
端面と連通している。このように穴部r1x、f1xを
それぞれ形成することによって、後端部r1及び先端部
f1の各々の剛性を、中間部m1の剛性よりも小さくし
ている。
【0019】上述した継ぎ棒J1を成形するための材料
としては、例えば、カーボン等の繊維をエポキシ樹脂、
フェノール系樹脂等の樹脂に含浸させることによって得
られた複合材料が使用される。勿論、継ぎ棒J1用成形
材料としては、この複合材料に限定されるものではな
く、強度、剛性、成形性等における必要な要件を満たす
ものであれば、他の合成樹脂や軽量金属等であってもよ
い。
【0020】上述した穴部r1x、f1xの長さ及び内
径は、継ぎ棒J1の後端部r1及び先端部f1における
剛性を小さくするための大きな要素であり、これらは、
継ぎ棒J1の長さ、外径及び使用材料、並びに、大径竿
管Raと小径竿管Rbとを継ぎ合わせたときに要求され
る釣竿全体の撓りに応じて決定される。継ぎ棒J1の後
端部r1及び先端部f1の剛性を大きい減少率で低下さ
せる場合には、穴部r1x、f1xの長さ及び内径を大
きくし、一方、その剛性を小さい減少率で低下させる場
合には、穴部r1x、f1xの長さ及び内径を小さくす
る。この穴部r1x、f1xの形成方法は任意である
が、例えば、上述した材料から成形された忠実の棒状体
の両端部にリーマ加工を施すことによって形成される。
【0021】上述した継ぎ棒J1は、その後端部r1を
大径竿管Raの挿入穴haに挿入し、接着等によってこ
れに固定される。このような固定状態において、継ぎ棒
J1の中間部m1及び先端部f1は、大径竿管Raの先
端から突出している。
【0022】小径竿管Rbを大径竿管Raに継ぎ合わせ
るためには、上述したように大径竿管Raの先端部から
突出した継ぎ棒J1の先端部f1を小径竿管Rbの挿入
穴hbに挿入する。上述したように、この挿入穴hb
は、小径竿管Rbの後端から先端側に向かって順次内径
が小さくなるようにテーパ状に形成されているため、継
ぎ棒J1の先端と、挿入穴hbを形成する小径竿管Rb
の内周面との間の隙間は、継ぎ棒J1の挿入長さの増加
に伴って減少する。このように、継ぎ棒J1の先端部f
1は挿入限界位置まで挿入されるが、この状態におい
て、大径竿管Raの先端と小径竿管Rbの後端との間に
は、図1に示すように隙間Gが形成され、この部分にお
いて、継ぎ棒J1の中央部m1が露出する。
【0023】本発明の第1実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Aによれば、上述したように大径竿管Raに小径竿
管Rbを継ぎ合わせた状態において、継ぎ棒J1の後端
部r1及び先端部f1のそれぞれの剛性が、穴部r1
x、f1xを形成することによって、その中央部m1の
剛性よりも減少しており、これらの後端部r1及び先端
部f1が大径竿管Ra及び小径竿管Rbの撓みに追従し
て撓むことができる。即ち、大径竿管Ra及び小径竿管
Rbと継ぎ棒J1との連結部分において、剛性が極端に
大きくなることが抑制され、その部分における応力の集
中を回避でき、釣竿の破損を防止できる。このように、
大径竿管Raと小径竿管Rbとを継ぎ合わせたときに、
釣竿全体において適切な撓りが得られる。
【0024】上述した第1実施形態においては、継ぎ棒
J1は中実の中央部m1を有しているものとして説明し
たが、継ぎ棒J1の後端部r1及び先端部f1の各々に
おける剛性が中央部m1の剛性よりも小さくなるように
構成するものであれば、中央部m1に、後端部r1及び
先端部f1における穴部r1x、f1xと同様の穴部
(図示せず)を形成してもよい。
【0025】次に、本発明の第2実施形態に係るインロ
ー継ぎ釣竿を、図2を参照して以下に説明する。
【0026】本発明の第2実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Bも上述した第1実施形態に係るインロー継ぎ釣竿
Aと同様に、大径竿管Raと、小径竿管Rbと、継ぎ棒
J2とからなる基本構成を有しているが、継ぎ棒J2が
異なる縦断面形状を有していることを除き、上記インロ
ー継ぎ釣竿Aと同一である。従って、同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】継ぎ棒J2は、図2に示すように、長さ方
向全体に亘って実質的に同一の外径を有する略円柱形状
に形成されている。継ぎ棒J2は、中央部m2と、その
後端に一体的に形成された後端部r2と、その先端に一
体的に形成された先端部f2とから構成されている。こ
の継ぎ棒J2は、その内側に穴部r2x、f2xをそれ
ぞれ有している。この穴部r2x、f2xは、中央部m
2の中心から後端部r2及び先端部f2のそれぞれの端
面に向かって順次内径が増加する円錐形状を有してい
る。このように穴部r2x、f2xをそれぞれ形成する
ことによって、継ぎ棒J2の剛性を、中央部m2の中心
から後端部r2及び先端部f2のそれぞれの端面に向か
って順次小さくしている。
【0028】継ぎ棒J2は、その後端部r2を大径竿管
Raの挿入穴haに挿入し、接着等によってこれに固定
される。このような固定状態において、継ぎ棒J2の中
間部m2及び先端部f2は、大径竿管Raの先端から突
出している。
【0029】この第2実施形態において、小径竿管Rb
を大径竿管Raに継ぎ合わせる方法は、上述した第1実
施形態において説明した方法と同一である。
【0030】本発明の第2実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Bによれば、大径竿管Raに小径竿管Rbを継ぎ合
わせた状態において、継ぎ棒J2の後端部r2及び先端
部f2のそれぞれの剛性が、穴部r2x、f2xを形成
することによって、その中央部m2の剛性よりも減少し
ており、これらの後端部r2及び先端部f2が大径竿管
Ra及び小径竿管Rbの撓みに追従して撓むことができ
る。即ち、大径竿管Ra及び小径竿管Rbと継ぎ棒J2
との連結部分において、剛性が極端に大きくなることが
抑制され、その部分における応力の集中を回避でき、釣
竿の破損を防止できる。特に、穴部r2x、f2xは、
上述したように、中央部m2の中心から後端部r2及び
先端部f2のそれぞれの端面に向かって順次内径が増加
する円錐形状を有しているため、継ぎ棒J2において、
中央部m2から両端に向かって順次剛性が減少してお
り、従って、大径竿管Raと小径竿管Rbとを継ぎ合わ
せたときに、釣竿全体においてより適切な撓りが得られ
る。
【0031】次に、本発明の第3実施形態に係るインロ
ー継ぎ釣竿を、図3を参照して以下に説明する。
【0032】本発明の第3実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Cも上述した第1実施形態に係るインロー継ぎ釣竿
Aと同様に、大径竿管Raと、小径竿管Rbと、継ぎ棒
J2とからなる基本構成を有しているが、継ぎ棒J3が
異なる縦断面形状を有していることを除き、上記インロ
ー継ぎ釣竿Aと同一である。従って、同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】継ぎ棒J3は、図3に示すように、長さ方
向全体に亘って実質的に同一の外径を有する略円柱形状
に形成されている。継ぎ棒J3は、中央部m3と、その
後端に一体的に形成された後端部r3と、その先端に一
体的に形成された先端部f3とから構成されている。
【0034】後端部r3は、その外周面に2つの環状切
欠部r3x、r3xを有しており、これら環状切欠部r
3x、r3xはその後端部r3の軸線方向に間隔をあけ
て配置されている。一方、先端部f3は、その外周面に
単一の環状切欠部f3xを有している。環状切欠部f3
x及び環状切欠部r3xは、その切欠き深さにおいて実
質的に同一であるが、前者の長さは後者の長さの約2倍
である。このように、後端部r3に短い長さの環状切欠
部r3x、r3xを形成することによって、後端部r3
の剛性を中央部m3の剛性よりも小さくし、更に、先端
部f3に長い長さの環状切欠部f3xを形成することに
よって、先端部f3の剛性を上述した後端部r3の剛性
よりも小さくしている。このような環状切欠部r3x、
f3xは、継ぎ棒J3の外周面に切削加工を施せばよ
い。
【0035】継ぎ棒J3は、その後端部r3を大径竿管
Raの挿入穴haに挿入し、接着等によってこれに固定
される。このような固定状態において、継ぎ棒J3の中
間部m3及び先端部f3は、大径竿管Raの先端から突
出している。
【0036】この第3実施形態において、小径竿管Rb
を大径竿管Raに継ぎ合わせる方法は、上述した第1実
施形態において説明した方法と同一である。
【0037】本発明の第3実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Cによれば、大径竿管Raに小径竿管Rbを継ぎ合
わせた状態において、継ぎ棒J3の後端部r3の剛性
が、短い長さの環状切欠部r3x、r3xを形成するこ
とによって、中央部m3の剛性よりも小さくされてお
り、更に、継ぎ棒J3の先端部f3の剛性が、長い長さ
の環状切欠部f3xを形成することによって、後端部r
3の剛性よりも小さくされており、これらの後端部r3
及び先端部f3が大径竿管Ra及び小径竿管Rbの撓み
に追従して撓むことができる。即ち、大径竿管Ra及び
小径竿管Rbと継ぎ棒J3との連結部分において、剛性
が極端に大きくなることが抑制され、その部分における
応力の集中を回避でき、釣竿の破損を防止できる。特
に、継ぎ棒J3の後端部r3の剛性が、中央部m3の剛
性よりも小さく、更に、継ぎ棒J3の先端部f3の剛性
が、後端部r3の剛性よりも小さいことに起因して、小
径竿管Rbと継ぎ棒J3との連結部分の撓み量を、大径
竿管Raと継ぎ棒J3との連結部分の撓み量よりも大き
くすることができ、大径竿管Raと小径竿管Rbとを継
ぎ合わせたときに、釣竿全体において更に望ましい撓り
が得られる。
【0038】本発明の第3実施形態に係るインロー継ぎ
釣竿Cによれば、継ぎ棒J3の後端部r3及び先端部f
3の剛性を中央部m3の剛性よりも小さくするために、
継ぎ棒J3の外周面に切削加工を施して、環状切欠部r
3x、f3xを形成すればよく、継ぎ棒J3の製造を容
易にすることができ、コストダウンが図れる。しかも、
継ぎ棒J3と大径竿管Ra及び小径竿管Rbの各々の内
周面との接触面積が小さいため、より適切な撓りが実現
される。
【0039】第3実施形態においては、継ぎ棒J3の後
端部r3が2つの環状切欠部r3x、r3xを、先端部
f3が単一の環状切欠部f3xをそれぞれ有するものと
して説明したが、これに限定されるものではなく、これ
らの数は任意である。この場合において、継ぎ棒J3の
後端部r3及び先端部f3にそれぞれ同一数の環状切欠
部を形成してもよく、例えば、後端部r3及び先端部f
3にそれぞれ単一の環状切欠部を形成したり、後端部r
3及び先端部f3にそれぞれ2つの環状切欠部を形成し
てもよい。
【0040】また、継ぎ棒J3の後端部r3及び先端部
f3の各々の外周面に、環状切欠部r3x、f3xの代
わりに、螺旋状の切欠部(図示せず)をそれぞれ形成し
てもよい。
【0041】上述した第1乃至第3実施形態において
は、継ぎ棒J1、J2、J3は、大径竿管Raの挿入穴
haに挿入され、固定されるものとして説明したが、こ
れを小径竿管Rbの挿入穴hbに挿入し、固定するよう
に構成することも可能である。
【0042】尚、継ぎ棒の中央より両端の剛性を小さく
するための手段の代表例として、第1乃至第3実施形態
を掲げたが、図4に示すように、継ぎ棒J4の縦断面形
状を中央部m4から後端部r4及び先端部f4に向かっ
てそれぞれ順次縮径するように構成することによって、
継ぎ棒J4の剛性を上述したように変化させることがで
きる。この場合には、後端部r4はテーパ面r4xを、
先端部f4はテーパ面f4xをそれぞれ有している。従
って、大径竿管Raの挿入穴ha及び小径竿管Rbの挿
入穴hbも、上記テーパ面r4x、f4xにそれぞれ対
応するようにテーパ状に形成されている。大径竿管Ra
の先端と小径竿管Rbの後端との間には、図4に示すよ
うに隙間Gが形成され、この部分において、継ぎ棒J4
の中央部m4が露出する。この形態によっても、大径竿
管Ra及び小径竿管Rbと継ぎ棒J4との連結部分にお
いて、剛性が極端に大きくなることが抑制され、その部
分における応力の集中を回避でき、釣竿の破損を防止で
きる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の本発明のインロー継ぎ釣竿に
よれば、継ぎ棒が、中央より両端の剛性が小さくなるよ
うな円柱形状を有しているので、大径竿管と小径竿管と
の継ぎ棒による連結部において極端に剛性が上がること
が抑制され、継ぎ棒の後端における応力の集中が回避さ
れ、この部分での破損が防止される。しかも、連結部に
おいて適切な撓りが得られ、適切な調子を有し、操作性
に優れた釣竿が得られる。更に、継ぎ棒が円柱形状を有
していることに起因して、製造コストが低廉になる。
【0044】請求項1のインロー継ぎ釣竿において、請
求項2に記載したように、継ぎ棒の両端部内側に、その
軸線方向に伸びる穴部をそれぞれ形成すれば、上述した
効果に加えて、軽量化が図れる。しかも、大径竿管に小
径竿管を継ぎ合わせた状態において、継ぎ棒の後端部及
び先端部のそれぞれの剛性が、穴部を形成することによ
って、その中央部の剛性よりも減少しており、これらの
後端部及び先端部が大径竿管及び小径竿管の撓みに追従
して撓むことができ、釣竿の撓りをより適切に管理する
ことができる。
【0045】請求項2のインロー継ぎ釣竿において、請
求項3に記載したように、上記穴部が、その全長に亘っ
て実質的に同一の内径の円柱形状を有していれば、上述
した効果に加えて、継ぎ棒の製造が容易になる。
【0046】請求項2のインロー継ぎ釣竿において、請
求項4に記載したように、上記穴部が、継ぎ棒の中央部
から両端部に向かって順次内径が増加する円錐形状を有
していれば、継ぎ棒の剛性を中央部から両端部に向かっ
て順次減少させ、これによって釣竿のより適切な撓りが
実現可能になる。
【0047】請求項1のインロー継ぎ釣竿において、請
求項5に記載したように、上記継ぎ棒の少なくとも両端
部の外周面に環状切欠部をそれぞれ形成すれば、継ぎ棒
の製造をより容易に行なうことができ、製造コストをよ
り低廉に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインロー継ぎ釣竿
の部分縦断面図
【図2】本発明の第2実施形態に係るインロー継ぎ釣竿
の部分縦断面図
【図3】本発明の第3実施形態に係るインロー継ぎ釣竿
の部分縦断面図
【図4】中央部から両端部に向かって順次縮径した継ぎ
棒を示す縦断面図
【符号の説明】
A 第1実施形態に係るインロー継ぎ釣竿 B 第2実施形態に係るインロー継ぎ釣竿 C 第3実施形態に係るインロー継ぎ釣竿 Ra 大径竿管 Rb 小径竿管 J1、J2、J3 継ぎ棒 r1x、f1x、r2x、f2x 穴部 r3x、f3x 環状切欠部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径竿管と小径竿管とを継ぎ棒を介して
    結合するインロー継ぎ釣竿において、 前記継ぎ棒は、中央より両端の剛性が小さくなるような
    円柱形状を有していることを特徴とするインロー継ぎ釣
    竿。
  2. 【請求項2】 前記継ぎ棒の両端部内側に、その軸線方
    向に伸びる穴部がそれぞれ形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のインロー継ぎ釣竿。
  3. 【請求項3】 前記穴部は、その全長に亘って実質的に
    同一の内径の円柱形状を有していることを特徴とする請
    求項2に記載のインロー継ぎ釣竿。
  4. 【請求項4】 前記穴部は、前記継ぎ棒の中央部から両
    端部に向かって順次内径が増加する円錐形状を有してい
    ることを特徴とする請求項2に記載のインロー継ぎ釣
    竿。
  5. 【請求項5】 前記継ぎ棒の少なくとも両端部の外周面
    に環状切欠部がそれぞれ形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のインロー継ぎ釣竿。
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