JP2005316281A - 光接続用スリーブ及びこれを用いた光レセクタプル及び光モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 短尺化を図ることができる光接続用スリーブと、そのスリーブを使用した光レセクタプル及び光モジュールを提供すること。
【解決手段】 円筒状に形成されてその両端に2つの光フェルール3,4を嵌合させて突き合わせることでこれら2つの光フェルール3,4相互の接続を行う光接続用スリーブ15において、光フェルール3,4が嵌合する両端のフェルール嵌合部21,22の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくした。
【選択図】 図1
【解決手段】 円筒状に形成されてその両端に2つの光フェルール3,4を嵌合させて突き合わせることでこれら2つの光フェルール3,4相互の接続を行う光接続用スリーブ15において、光フェルール3,4が嵌合する両端のフェルール嵌合部21,22の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2つの光フェルール相互の接続に使用される円筒状の光接続用スリーブと、この光接続用スリーブを使用した光レセクタプル及び光モジュールに関し、特に、光フェルール相互の接続をコンパクトにするための改良に関する。
光コネクタと光半導体素子との結合装置として、光レセクタプルが普及している。この光レセクタプルには、2本の光フェルール相互を同心に位置合わせして突き合わせ接続するために、円筒状の光接続用スリーブを使用した構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図18は、このような光接続用スリーブの従来例を示したものである。
この光接続用スリーブ1は、内径dが接続対象の2つの光フェルール3,4の外径Dよりも僅かに小さな円筒状を成すと共に、周壁の一部を軸線方向に沿って切り離した切り離し部1a(スリット)を有した構成である(例えば、特許文献2参照)。
切り離し部1aは、光フェルール3,4を光接続用スリーブ1の両端に嵌合させる際に、光接続用スリーブ1の周壁が弾性変形により拡径し易くするためのものである。
この光接続用スリーブ1は、内径dが接続対象の2つの光フェルール3,4の外径Dよりも僅かに小さな円筒状を成すと共に、周壁の一部を軸線方向に沿って切り離した切り離し部1a(スリット)を有した構成である(例えば、特許文献2参照)。
切り離し部1aは、光フェルール3,4を光接続用スリーブ1の両端に嵌合させる際に、光接続用スリーブ1の周壁が弾性変形により拡径し易くするためのものである。
従来の光接続用スリーブ1は、図示のように、一端側が光フェルール3を嵌合させるための第1フェルール嵌合部5で、他端側が光フェルール4を嵌合させるための第2フェルール嵌合部6である。従来の光接続用スリーブ1は、全長に渡って肉厚が均一の円筒状で、各フェルール嵌合部5,6に光フェルール3,4を嵌合させた時に各フェルール嵌合部5,6の弾性変形によって発生する単位長さ当たりの嵌合把持力は、各フェルール嵌合部5,6で差異がない。
そこで、各フェルール嵌合部5,6は、嵌合接続させた光フェルールが不用意に脱落しないように、必要な把持力が得られるように、各フェルール嵌合部5,6の嵌合長さL1,L2を設定する。
従来の場合、嵌合長さL1と嵌合長さL2は略等しく設定されている。
従来の場合、嵌合長さL1と嵌合長さL2は略等しく設定されている。
ところで、光フェルール相互の接続部の高密度実装の実現のために、光レセクタプルや光モジュール等のコンパクト化の要求が年々高まっている。
光レセクタプルや光モジュールのコンパクト化を実現するためには、そこに使用される光接続用スリーブの短尺化が重要課題になる。
ところが、上記の光接続用スリーブ1では、各フェルール嵌合部5,6に必要な嵌合把持力を確保するためには、それぞれのフェルール嵌合部5,6に同等の嵌合長さL1,L2を確保しなければならず、その結果、光接続用スリーブ1の短尺化が難しいという問題があった。
光レセクタプルや光モジュールのコンパクト化を実現するためには、そこに使用される光接続用スリーブの短尺化が重要課題になる。
ところが、上記の光接続用スリーブ1では、各フェルール嵌合部5,6に必要な嵌合把持力を確保するためには、それぞれのフェルール嵌合部5,6に同等の嵌合長さL1,L2を確保しなければならず、その結果、光接続用スリーブ1の短尺化が難しいという問題があった。
本発明の目的は、一方のフェルール嵌合部の嵌合長さを他方のフェルール嵌合部の嵌合長さよりも短く設定して、短尺化を図ることができる光接続用スリーブを提供すること、この短尺化した光接続用スリーブを使用することでコンパクト化を実現した光レセクタプル及び光モジュールを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の光接続用スリーブは、円筒状に形成されてその両端に2つの光フェルールを嵌合させて突き合わせることでこれら2つの光フェルール相互の接続を行う光接続用スリーブであって、
光フェルールが嵌合する両端のフェルール嵌合部の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくしたことを特徴とする。
光フェルールが嵌合する両端のフェルール嵌合部の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくしたことを特徴とする。
本発明に係る請求項2記載の光接続用スリーブは、請求項1に記載の光接続用スリーブにおいて、一方のフェルール嵌合部の周囲の肉厚を他方のフェルール嵌合部の周囲の肉厚よりも大きく設定することで、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とするとよい。
本発明に係る請求項3記載の光接続用スリーブは、請求項1又は請求項2に記載の光接続用スリーブにおいて、少なくとも一方のフェルール嵌合部の周壁には、軸線方向に沿って切り離し部を設け、前記切り離し部の有無、又は双方のフェルール嵌合部の周壁に設けた切り離し部の大きさの相異によって、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とするとよい。
本発明に係る請求項4記載の光接続用スリーブは、請求項3に記載の光接続用スリーブにおいて、前記切り離し部が、円筒状の周壁上を軸線方向に沿って延びる第1スリットと、この第1スリットの一部から周方向に延びる第2スリットを備えた構造であることを特徴とするとよい。
本発明に係る請求項5記載の光接続用スリーブは、請求項1又は請求項2に記載の光接続用スリーブにおいて、少なくとも一方のフェルール嵌合部の内周面には、光フェルールの外周面との間に隙間を確保する溝を形成し、前記溝の有無、又は双方のフェルール嵌合部の内周面に設けた溝の量の大小に相応する摩擦面積の相異によって、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とするとよい。
本発明に係る請求項6に記載の光レセクタプルは、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光接続用スリーブを備え、前記光接続用スリーブの両端に挿入される光フェルールの挿入長が異なることを特徴とする。
本発明に係る請求項7に記載の光モジュールは、請求項6に記載の光レセクタプルを備えたことを特徴とする。
本発明の光接続用スリーブでは、両端のフェルール嵌合部相互で請求項2に記載のように肉厚を相異させること、或いは請求項3に記載のように切り離し部の装備を相異させることで、両端のフェルール嵌合部の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくして、嵌合長さを他方よりも短く設定することができたので、代わりに、嵌合長さを他方よりも短く設定すれば、単位長さ当たりの嵌合把持力が双方のフェルール嵌合部で同一のために双方のフェルール嵌合部のそれぞれに同等の嵌合長さを確保しなければならなかった従来の光接続用スリーブと比較すると、短尺化を図ることができる。
そして、光レセクタプルや光モジュールに、本発明の短尺化した光接続用スリーブを使用することで、光レセクタプルや光モジュールのコンパクト化を実現でき、光フェルール相互の接続部の高密度実装を実現することができる。
そして、光レセクタプルや光モジュールに、本発明の短尺化した光接続用スリーブを使用することで、光レセクタプルや光モジュールのコンパクト化を実現でき、光フェルール相互の接続部の高密度実装を実現することができる。
以下、本発明に係る光接続用スリーブ及びこれを用いた光レセクタプル及び光モジュールの好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る光接続用スリーブを用いた光レセクタプルの第1の実施の形態の縦断面図、図2は図1に示した光接続用スリーブに2つの光フェルールを嵌合させる形態を示した拡大斜視図、図3は図2に示した光接続用スリーブの厚肉化した一方のフェルール嵌合部に一方の光フェルールを嵌合させた状態の縦断面図である。
図1は本発明に係る光接続用スリーブを用いた光レセクタプルの第1の実施の形態の縦断面図、図2は図1に示した光接続用スリーブに2つの光フェルールを嵌合させる形態を示した拡大斜視図、図3は図2に示した光接続用スリーブの厚肉化した一方のフェルール嵌合部に一方の光フェルールを嵌合させた状態の縦断面図である。
この光レセクタプル11は、樹脂製のケース13内に、本発明に係る光接続用スリーブ15を収容保持したものである。ケース13内に収容した光接続用スリーブ15は、ケース13の一端に嵌合した金属製の保持部材(ブッシュ)17によって抜け止めされている。
光接続用スリーブ15は、図2に示すように、略円筒状に形成されてその両端に2つの光フェルール3,4を嵌合させて突き合わせることでこれら2つの光フェルール3,4相互の接続を行う。光フェルール3,4は、その中心軸上に、光ファイバ8が挿通されている。
本実施の形態の光接続用スリーブ15は、光フェルールが嵌合する両端のフェルール嵌合部21,22の内、一方のフェルール嵌合部21は、他方のフェルール嵌合部22よりも単位長さ当たりの嵌合把持力(拡径方向に変形させた時の、縮径する方向に向かう弾性力)を大きくし、代わりに、嵌合長さL3を他方の嵌合長さL4よりも短く設定している。
本実施の形態の光接続用スリーブ15は、光フェルールが嵌合する両端のフェルール嵌合部21,22の内、一方のフェルール嵌合部21は、他方のフェルール嵌合部22よりも単位長さ当たりの嵌合把持力(拡径方向に変形させた時の、縮径する方向に向かう弾性力)を大きくし、代わりに、嵌合長さL3を他方の嵌合長さL4よりも短く設定している。
更に詳述すると、本実施の形態の場合、図3にも示しているように、一方のフェルール嵌合部21の周囲の肉厚t1を他方のフェルール嵌合部22の周囲の肉厚t2よりも大きく設定することで、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくしている。
光接続用スリーブ15には、軸線方向に沿って周壁を切り離した切り離し部24が装備されている。この切り離し部24は、光フェルール3,4を各フェルール嵌合部21,22に嵌合させる際に、各フェルール嵌合部21,22の周壁が弾性変形により拡径し易くするためのものである。この切り離し部24は、幅が一定の細いスリット状で、スリーブ15の全長に渡って形成されている。
光接続用スリーブ15の原材料としては、セラミックス材、金属材、ガラス材、プラスチック材等が考えられるが、何れの原材料で形成した場合にも、径方向の弾性伸縮を容易にするためには、切り離し部24を装備することが有効である。
以上の光接続用スリーブ15は、両端のフェルール嵌合部21,22相互で肉厚を相異させることで、両端のフェルール嵌合部21,22の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくし、代わりに、嵌合長さL3を他方よりの嵌合長さL4よりも短く設定したもので、単位長さ当たりの嵌合把持力が双方のフェルール嵌合部で同一のために双方のフェルール嵌合部のそれぞれに同等の嵌合長さを確保しなければならなかった従来の光接続用スリーブと比較すると、短尺化を図ることができる。
そして、この光接続用スリーブ15を使用した光レセクタプル11は、光接続用スリーブ15の両端に挿入される光フェルール3,4の挿入長が異なり、一方の光フェルール3の挿入長が少なくて済んで、光接続用スリーブ15が短尺化された分、ケース13の軸線方向の寸法を短縮して、コンパクト化を実現でき、光フェルール相互の接続部の高密度実装を実現することができる。
そして、この光接続用スリーブ15を使用した光レセクタプル11は、光接続用スリーブ15の両端に挿入される光フェルール3,4の挿入長が異なり、一方の光フェルール3の挿入長が少なくて済んで、光接続用スリーブ15が短尺化された分、ケース13の軸線方向の寸法を短縮して、コンパクト化を実現でき、光フェルール相互の接続部の高密度実装を実現することができる。
なお、フェルール嵌合部21,22相互での肉厚を相異させる具体的な形態は、図2に示したような構造に限らない。
例えば、図4に示した光接続用スリーブ31のように、内径d1が一定で、外径d2が一端側から他端側に向かって徐々に縮径するテーパ管構造にすることで、両端のフェルール嵌合部21,22相互での肉厚を相異させるようにしても良い。
また、図5に示した光接続用スリーブ32のように、内径及び外径が一定の円筒体を使用し、その円筒体の他端側の外周面に面取り33を施すことで、フェルール嵌合部22の肉厚を一端側のフェルール嵌合部21の肉厚よりも薄くするようにしても良い。
例えば、図4に示した光接続用スリーブ31のように、内径d1が一定で、外径d2が一端側から他端側に向かって徐々に縮径するテーパ管構造にすることで、両端のフェルール嵌合部21,22相互での肉厚を相異させるようにしても良い。
また、図5に示した光接続用スリーブ32のように、内径及び外径が一定の円筒体を使用し、その円筒体の他端側の外周面に面取り33を施すことで、フェルール嵌合部22の肉厚を一端側のフェルール嵌合部21の肉厚よりも薄くするようにしても良い。
また、フェルール嵌合部21,22相互で嵌合把持力に差異を持たせるための具体的な手段は、以上に説明したように肉厚に差異を与える方法に限らない。
例えば、図6に示す光接続用スリーブ35のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22の周壁には、共通の切り離し部24の他に、軸線方向に沿って延びる切り離し部36を追加し、この切り離し部36の有無によって、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
なお、図示はしていないが、スリーブの一端から他端まで延在する共通の切り離し部24の開口幅が、一端側よりも他端側が大きくなるように設定して、双方のフェルール嵌合部の周壁に設けた切り離し部24の大きさの相異によって、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
例えば、図6に示す光接続用スリーブ35のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22の周壁には、共通の切り離し部24の他に、軸線方向に沿って延びる切り離し部36を追加し、この切り離し部36の有無によって、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
なお、図示はしていないが、スリーブの一端から他端まで延在する共通の切り離し部24の開口幅が、一端側よりも他端側が大きくなるように設定して、双方のフェルール嵌合部の周壁に設けた切り離し部24の大きさの相異によって、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
また、光接続用スリーブの周壁に装備する切り離し部は、スリーブの軸線方向に沿って延びるものに限らない。
例えば、図7に示す光接続用スリーブ38のように、切り離し部24は、円筒状の周壁上を軸線方向に沿って延びる第1スリット24aと、この第1スリット24aの一部から周方向に延びる第2スリット24bとを備えた構造とし、第2スリット24bを他端側に装備すること、或いはフェルール嵌合部21とフェルール嵌合部22とで第2スリット24bの装備数に差異を持たせることで、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
例えば、図7に示す光接続用スリーブ38のように、切り離し部24は、円筒状の周壁上を軸線方向に沿って延びる第1スリット24aと、この第1スリット24aの一部から周方向に延びる第2スリット24bとを備えた構造とし、第2スリット24bを他端側に装備すること、或いはフェルール嵌合部21とフェルール嵌合部22とで第2スリット24bの装備数に差異を持たせることで、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくするようにしても良い。
また、スリーブの周壁に装備する切り離し部24は、以上の実施の形態に示したように、スリーブの一端から他端まで貫通する必要はない。
例えば、図8に示す光接続用スリーブ41のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22にのみ、切り離し部24を装備した構造としても良い。
また、図9に示す光接続用スリーブ44のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22には、メインの切り離し部24の他に、軸線方向に沿って延びる補助の切り離し部45を追加して、嵌合把持力を所望の大きさに調整するようにしても良い。
また、図10に示す光接続用スリーブ47のように、メインの切り離し部24から周方向に延びる補助の切り離し部48を追加して、嵌合把持力を所望の大きさに調整するようにしても良い。
なお、上記の図8乃至図10に示した光接続用スリーブ41,44,47においては、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力は、光フェルールを圧入することによって発生する。
例えば、図8に示す光接続用スリーブ41のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22にのみ、切り離し部24を装備した構造としても良い。
また、図9に示す光接続用スリーブ44のように、嵌合把持力を弱くしたい他端側のフェルール嵌合部22には、メインの切り離し部24の他に、軸線方向に沿って延びる補助の切り離し部45を追加して、嵌合把持力を所望の大きさに調整するようにしても良い。
また、図10に示す光接続用スリーブ47のように、メインの切り離し部24から周方向に延びる補助の切り離し部48を追加して、嵌合把持力を所望の大きさに調整するようにしても良い。
なお、上記の図8乃至図10に示した光接続用スリーブ41,44,47においては、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力は、光フェルールを圧入することによって発生する。
また、本発明に係る光接続用スリーブは、図11に示す光接続用スリーブ51のように、周壁に軸線方向に沿う切り離し部24を装備した円筒体53と、この53の一端側外周に嵌着した別体の補強リング54とを備えた構成としても良い。補強リング54は、一端側のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を増大させるもので、フェルール嵌合部21の周壁の肉厚を増大させた場合と同様の作用・効果を生む。
補強リング54は、周壁の一部に切り離し部54aを有しており、圧入によって円筒体53の外周に固定されている。
なお、嵌合把持力の調整のために、図12に示す光接続用スリーブ55に示すように、補強リング54に補助の切り離し部54bを装備するようにしても良い。
補強リング54は、周壁の一部に切り離し部54aを有しており、圧入によって円筒体53の外周に固定されている。
なお、嵌合把持力の調整のために、図12に示す光接続用スリーブ55に示すように、補強リング54に補助の切り離し部54bを装備するようにしても良い。
また、図13に示す光接続用スリーブ57のように、少なくとも他端側のフェルール嵌合部22の内周面には、光フェルールの外周面との間に隙間を確保する溝58を形成し、前記溝58の有無、又は双方のフェルール嵌合部21,22の内周面に設けた溝58の量の大小に相応する摩擦面積の相異によって、一方のフェルール嵌合部21の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部22の嵌合把持力よりも大きくした構成としても良い。
また、図13に示した光接続用スリーブ57では、溝58を筒の軸線方向に沿って形成しているが、光フェルールとの間の摩擦面積を低減させるために形成する溝は、図14に示す光接続用スリーブ61のように、周方向に延びる溝63としても良い。
また、この周方向に延びる溝63は、雌ねじの溝のように連続する螺旋溝としても良い。
また、この周方向に延びる溝63は、雌ねじの溝のように連続する螺旋溝としても良い。
なお、上記した各光接続用スリーブでは、両端のフェルール嵌合部21,22の単位長さ当たりの嵌合把持力を変えて、代わりに、一方よりの嵌合長さを他方よりの嵌合長さよりも短く設定したものとしたが、両端のフェルール嵌合部21,22の嵌合長さを同じにして嵌合把持力の差を拡大させる構成としても良い。
なお、両端のフェルール嵌合部21,22の嵌合把持力の差は、挿入するフェルールの外径をフェルール嵌合部21側とフェルール嵌合部22側で変えることによって、調整することも可能である。
なお、両端のフェルール嵌合部21,22の嵌合把持力の差は、挿入するフェルールの外径をフェルール嵌合部21側とフェルール嵌合部22側で変えることによって、調整することも可能である。
また、本発明に係る光接続用スリーブの用途は、上記の光レセクタプルに限らない。
例えば、図15に示すように、上記光レセクタプル11の一端に光半導体素子の一つである受発光素子65を装備することで、受発光モジュール66として利用することもでき、上記光レセクタプル11の一端に接続する光半導体素子を替えることで、各種の光モジュールに利用することができる。
例えば、図15に示すように、上記光レセクタプル11の一端に光半導体素子の一つである受発光素子65を装備することで、受発光モジュール66として利用することもでき、上記光レセクタプル11の一端に接続する光半導体素子を替えることで、各種の光モジュールに利用することができる。
また、図16に示すように、本発明に係る光接続用スリーブ15を、両端が開放した保持ケース71の中心に収容保持させることで、両端から光フェルール3,4が抜き差し可能なカップリング用アダプタ73を構成することができる。
更に、図17に示すように、光コネクタを嵌合接続する弾性係止片75を有したハウジング76に本発明に係る光接続用スリーブ15を収容保持させることで、光コネクタと光フェルールとを掛け留めして接続する光アダプタ77を構成することもできる。
更に、図17に示すように、光コネクタを嵌合接続する弾性係止片75を有したハウジング76に本発明に係る光接続用スリーブ15を収容保持させることで、光コネクタと光フェルールとを掛け留めして接続する光アダプタ77を構成することもできる。
なお、カップリング用アダプタや光アダプタで使用する光接続用スリーブは、図2に示した光接続用スリーブ15に限定しない。上記の図4乃至図14に示した各種の光接続用スリーブが利用可能であることは、言うまでもない。
3,4 光フェルール
8 光ファイバ
11 光レセクタプル
13 ケース
15 光接続用スリーブ
17 保持部材(ブッシュ)
21 フェルール嵌合部
22 フェルール嵌合部
24 切り離し部
24a 第1スリット
24b 第2スリット
t1,t2 肉厚
31,32,35,38 光接続用スリーブ
36 切り離し部
8 光ファイバ
11 光レセクタプル
13 ケース
15 光接続用スリーブ
17 保持部材(ブッシュ)
21 フェルール嵌合部
22 フェルール嵌合部
24 切り離し部
24a 第1スリット
24b 第2スリット
t1,t2 肉厚
31,32,35,38 光接続用スリーブ
36 切り離し部
Claims (7)
- 円筒状に形成されてその両端に2つの光フェルールを嵌合させて突き合わせることでこれら2つの光フェルール相互の接続を行う光接続用スリーブであって、
光フェルールが嵌合する両端のフェルール嵌合部の一方は、他方よりも単位長さ当たりの嵌合把持力を大きくしたことを特徴とする光接続用スリーブ。 - 一方のフェルール嵌合部の周囲の肉厚を他方のフェルール嵌合部の周囲の肉厚よりも大きく設定することで、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の光接続用スリーブ。
- 少なくとも一方のフェルール嵌合部の周壁には、軸線方向に沿って切り離し部を設け、前記切り離し部の有無、又は双方のフェルール嵌合部の周壁に設けた切り離し部の大きさの相異によって、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光接続用スリーブ。
- 前記切り離し部が、円筒状の周壁上を軸線方向に沿って延びる第1スリットと、この第1スリットの一部から周方向に延びる第2スリットを備えた構造であることを特徴とする請求項3に記載の光接続用スリーブ。
- 少なくとも一方のフェルール嵌合部の内周面には、光フェルールの外周面との間に隙間を確保する溝を形成し、前記溝の有無、又は双方のフェルール嵌合部の内周面に設けた溝の量の大小に相応する摩擦面積の相異によって、一方のフェルール嵌合部の嵌合把持力を他方のフェルール嵌合部の嵌合把持力よりも大きくしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光接続用スリーブ。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光接続用スリーブを備え、前記光接続用スリーブの両端に挿入される光フェルールの挿入長が異なることを特徴とする光レセクタプル。
- 請求項6に記載の光レセクタプルを備えたことを特徴とする光モジュール。
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