JP2000273022A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP2000273022A
JP2000273022A JP11075186A JP7518699A JP2000273022A JP 2000273022 A JP2000273022 A JP 2000273022A JP 11075186 A JP11075186 A JP 11075186A JP 7518699 A JP7518699 A JP 7518699A JP 2000273022 A JP2000273022 A JP 2000273022A
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JP
Japan
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group
mol
hair
structural unit
meth
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JP11075186A
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English (en)
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Tomoaki Hiwatari
智章 樋渡
Yukio Saito
幸男 斎藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪の柔軟性に優れると共に、ベタツキがな
く指通し性が良好であり、且つ、洗髪性にも優れた毛髪
化粧料を提供する。 【解決手段】 下記の構成単位(A)、(B)、及び
(C)からなる〔但し、各構成単位のモル%はこの三構
成単位の合計100モル%に対するものである。〕アミ
ンオキシド基含有共重合体樹脂を、全成分に対して0.
01〜20重量%含有してなる毛髪化粧料。 (A)側鎖にアミンオキシド基を有する構成単位;20
〜98モル% (B)側鎖にポリアルキレンオキシド基を有する構成単
位;70〜2モル% (C)構成単位(A)及び(B)以外の構成単位;0〜
78モル%、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミンオキシド基
含有樹脂を含有してなる毛髪化粧料に関し、更に詳しく
は、毛髪の柔軟性に優れると共に、ベタツキがなく指通
し性が良好であり、且つ、洗髪性にも優れた毛髪化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ヘアスプレー、ヘアムース、
ヘアセットローション、ヘアジェル等の毛髪化粧料に含
有される樹脂としては、ポリビニルメチルエーテル、ポ
リビニルピロリドン等のノニオン性樹脂、アクリル酸共
重合体のアニオン化物等のアニオン性樹脂、及び、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート共重合体の4級化物等
のカチオン性樹脂等が用いられており、更に、それらに
対して、毛髪との親和性やセット力等の面で優れたもの
として、アクリル系共重合体のベタイン化物等の両性イ
オン性樹脂も実用化され、更に、各種化粧基剤との相溶
性等の面で優れ、且つ、優れた毛髪への密着性及びセッ
ト力を与えるものとして、アミンオキシド基含有樹脂が
提案されている(例えば、特開平10−72323号、
特開平10−87438号等、各公報参照。)。
【0003】しかしながら、本発明者等の検討による
と、このアミンオキシド基含有樹脂を含む毛髪化粧料
は、従来の樹脂を含む毛髪化粧料に較べれば、各種化粧
基剤との相溶性の面で優れ、且つ、優れた毛髪への密着
性及びセット力を与えるものの、毛髪の柔軟性が損なわ
れ、指通し性も劣るという欠点があり、一方、柔軟性を
付与しようとするとベタツキが生じたり、更に洗髪性が
低下するという問題のあることが判明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術に鑑みてなされたもので、従って、本発明は、毛髪
の柔軟性に優れると共に、ベタツキがなく指通し性が良
好であり、且つ、洗髪性にも優れた毛髪化粧料を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、アミンオキシ
ド基含有樹脂を含有する毛髪化粧料に関して前記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、アミンオキシド基と共に
ポリアルキレンオキシド基を特定量含有させることによ
り、前記目的を達成できることを見出し本発明を完成し
たもので、即ち、本発明は、下記の構成単位(A)、
(B)、及び(C)からなる〔但し、各構成単位のモル
%はこの三構成単位の合計100モル%に対するもので
ある。〕アミンオキシド基含有共重合体樹脂を、全成分
に対して0.01〜20重量%含有してなる毛髪化粧
料、を要旨とする。 (A)側鎖にアミンオキシド基を有する構成単位;20
〜98モル% (B)側鎖にポリアルキレンオキシド基を有する構成単
位;70〜2モル% (C)構成単位(A)及び(B)以外の構成単位;0〜
78モル%、
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の毛髪化粧料に含有される
アミンオキシド基含有共重合体樹脂を構成する構成単位
(A)としては、側鎖にアミンオキシド基を有するもの
であれば特に限定されるものではないが、具体的には、
下記一般式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、又は(V) で表さ
れるものであるのが好ましく、中で、一般式(I) で表さ
れるものが特に好ましい。
【0007】
【化3】
【0008】〔式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、及び(V)
中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 、R3 、及び
4 は各々独立して、アルキル基、アリール基、又はア
リールアルキル基を、Xは2価の結合基を、Yはメチレ
ン結合、アミノ結合、エーテル結合、又はチア結合を、
それぞれ示し、mは0又は1、nは1又は2、p及びq
は一方が0で他方が1である。〕
【0009】ここで、R2 、R3 、及びR4 におけるア
ルキル基としては、炭素数1〜24のものが、アリール
基としては炭素数6〜24のものが、又、アリールアル
キル基としては炭素数7〜24のものがそれぞれ挙げら
れ、これらは更に置換基を有していてもよい。
【0010】又、Xの2価結合基としては、具体的に
は、例えば、アルキルカルボキシ結合、アルキルアミド
結合、アルキルカルボニルオキシ結合、カルボニル結
合、アルキレン結合、及びアルキルフェニル結合等が挙
げられ、又、式(II)、(III) 、(IV)、及び(V) における
窒素原子含有複素環、並びに、Yのメチレン結合及びア
ミノ結合は、アルキル基、アリール基、又はアリールア
ルキル基等の置換基を有していてもよい。
【0011】本発明において、側鎖にアミンオキシド基
を有する前記構成単位(A)は、オキシド化前の前駆体
としての窒素原子含有不飽和単量体を共重合する前にオ
キシド化するか、又は、オキシド化前の前駆体としての
窒素原子含有不飽和単量体を共重合した後にオキシド化
するか等の、いずれの方法によって形成されたものであ
ってもよいが、後者の、オキシド化前の前駆体としての
窒素原子含有不飽和単量体を共重合した後にオキシド化
する方法によるものであるのが好ましい。
【0012】ここで、オキシド化前の前駆体としての窒
素原子含有不飽和単量体としては、具体的には、式(I)
の構成単位を形成するものとして、例えば、N,N−ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド、N,N−ジメチルアミノプロピオン酸ビニル、
N,N−ジエチルアミノプロピオン酸ビニル、N,N−
ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアリルアミ
ン、p−ジメチルアミノメチルスチレン、p−ジメチル
アミノエチルスチレン、p−ジエチルアミノメチルスチ
レン、p−ジエチルアミノエチルスチレン、N,N−ジ
メチルビニルアミン、N,N−ジエチルビニルアミン、
N,N−ジフェニルビニルアミン、或いは、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等の不飽和基
含有酸無水物と、N,N−ジメチル−1,3−プロパン
ジアミン等との反応生成物、グリシジル(メタ)アクリ
レート等のエポキシ基含有不飽和化合物とN,N−ジメ
チル−1,3−プロパンジアミン等との反応生成物等が
挙げられる。
【0013】尚、本発明において、「(メタ)アクリ
ル」とは、「アクリル」及び「メタクリル」の両者を言
い表すものとする。
【0014】又、式(II)の構成単位を形成するものとし
て、例えば、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジ
ン、4−ビニルピリジン、2−メチル−4−ビニルピリ
ジン、3−メチル−4−ビニルピリジン、2−メチル−
5−ビニルピリジン、3−メチル−5−ビニルピリジ
ン、4−メチル−5−ビニルピリジン、6−メチル−5
−ビニルピリジン、2−ラウリル−4−ビニルピリジ
ン、2−ラウリル−5−ビニルピリジン、2−(t−ブ
チル)−4−ビニルピリジン、2−(t−ブチル)−5
−ビニルピリジン等が挙げられる。
【0015】又、式(III) の構成単位を形成するものと
して、例えば、1−ビニルイミダゾール、2−メチル−
1−ビニルイミダゾール、4−メチル−1−ビニルイミ
ダゾール、5−メチル−1−ビニルイミダゾール、2−
ラウリル−1−ビニルイミダゾール、4−(t−ブチ
ル)−1−ビニルイミダゾール等が挙げられる。
【0016】又、式(IV)の構成単位を形成するものとし
て、例えば、1−ビニルピロリジン、1−ビニルイミダ
ゾリジン、1−ビニルオキサゾリジン、1−ビニルチア
ゾリリジン、1−ビニルピペリジン、4−メチル−1−
ビニルピペリジン、2−ラウリル−1−ビニルピペラジ
ン、2−メチルピペラジノエチル(メタ)アクリレー
ト、4−ビニルモルホリン、2−メチル−4−ビニルモ
ルホリン、4−アリルモルホリン、4−ビニルチアモル
ホリン等が挙げられる。
【0017】又、式(V) の構成単位を形成するものとし
て、例えば、ジアリルアミン、ジアリルメチルアミン、
ジアリルエチルアミン等が挙げられる。
【0018】又、本発明の毛髪化粧料に含有されるアミ
ンオキシド基含有共重合体樹脂を構成する構成単位
(B)としては、側鎖にポリアルキレンオキシド基を有
するものであれば特に限定されるものではないが、具体
的には、下記一般式(VI)で表されるものであるのが好ま
しい。
【0019】
【化4】
【0020】〔式(VI)中、R1 は水素原子又はメチル基
を、R5 はアルキレン基を、Xは2価の結合基を、それ
ぞれ示し、mは0又は1、rは10〜100の整数であ
る。〕
【0021】ここで、R5 のアルキレン基の炭素数は1
〜24であり、Xの2価結合基としては、具体的には、
例えば、カルボキシ結合、及びアミド結合等が挙げら
れ、又、アミド結合における水素原子、及びポリアルキ
レンオキシド基の末端水素原子は、アルキル基、アリー
ル基、又はアリールアルキル基等の置換基で置換されて
いてもよい。
【0022】本発明において、側鎖にポリアルキレンオ
キシド基を有する前記構成単位(B)は、ポリアルキレ
ンオキシドによるエステル化前の前駆体としてのカルボ
キシル基又はその誘導体基含有不飽和単量体を共重合す
る前にポリアルキレンオキシドでエステル化するか、又
は、エステル化前の前駆体としてのカルボキシル基又は
その誘導体基含有不飽和単量体を共重合した後にポリア
ルキレンオキシドでエステル化するか等の、いずれの方
法によって形成されたものであってもよいが、前者の、
エステル化前の前駆体としてのカルボキル基又はその誘
導体基含有不飽和単量体を共重合する前にポリアルキレ
ンオキシドでエステル化する方法によるものであるのが
好ましい。
【0023】ここで、ポリアルキレンオキシド基を構成
するポリアルキレンオキシドとしては、具体的には、例
えば、ポリメチレンオキシド、ポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、ポリ
トリメチレンオキシド、ポリテトラメチレンオキシド、
ポリエチレンオキシドポリプロピレンオキシド、ポリエ
チレンオキシドポリテトラメチレンオキシド等が挙げら
れ、これらポリアルキレンオキシド基の平均重合度は1
0〜100であるのが好ましい。又、カルボキシル基又
はその誘導体基含有不飽和単量体としては、具体的に
は、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルア
ミド等が挙げられる。
【0024】又、式(VI)の構成単位を形成し、エステル
化前の前駆体としての前記カルボキル基又はその誘導体
基含有不飽和単量体を共重合する前に前記ポリアルキレ
ンオキシドでエステル化する方法によって得られるポリ
アルキレンオキシド基含有不飽和単量体としては、具体
的には、例えば、ポリエチレンオキシ(メタ)アクリレ
ート、ポリプロピレンオキシ(メタ)アクリレート、ポ
リテトラメチレンオキシ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレンオキシポリプロピレンオキシ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレンオキシポリテトラメチレンオキシ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレンオキシジ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレンオキシジ(メタ)アクリレー
ト、ポリテトラメチレンオキシジ(メタ)アクリレー
ト、N−ポリエチレンオキシ(メタ)アクリルアミド、
N−ポリプロピレンオキシ(メタ)アクリルアミド、N
−ポリテトラメチレンオキシ(メタ)アクリルアミド等
が挙げられ、中で、ポリエチレンオキシ(メタ)アクリ
レート、ポリテトラメチレンオキシ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレンオキシポリテトラメチレンオキシ(メ
タ)アクリレートが好ましい。
【0025】これらのポリアルキレンオキシド基含有不
飽和単量体は、例えば、新中村化学工業社より「NKエ
ステル」、東邦化学工業社より「ME−100」、日本
油脂社より「ブレンマー」、共栄化学社より「ライトエ
ステル」等の各商品名で市販されている。
【0026】本発明におけるアミンオキシド基含有共重
合体樹脂は、前記の式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、又は
(V) の構成単位(A)を形成する前記窒素原子含有不飽
和単量体1種と、前記の式(VI)の構成単位(B)を形成
する前記ポリアルキレンオキシド基含有不飽和単量体と
の共重合体、又は、前記の式(I) 、(II)、(III) 、(I
V)、又は(V) の構成単位(A)を形成する各式内の前記
窒素原子含有不飽和単量体2種以上、又は各式間の前記
窒素原子含有不飽和単量体2種以上と、前記の式(VI)の
構成単位(B)を形成する前記ポリアルキレンオキシド
基含有不飽和単量体との共重合体、或いは、構成単位
(A)を形成する前記窒素原子含有不飽和単量体及び構
成単位(B)を形成する前記ポリアルキレンオキシド基
含有不飽和単量体と、更に、構成単位(A)及び(B)
以外の構成単位(C)を形成する、共重合可能な他の不
飽和単量体との共重合体、のいずれであってもよい。
【0027】但し、本発明におけるアミンオキシド基含
有共重合体樹脂としては、側鎖にアミンオキシド基を有
する構成単位(A)20〜98モル%、側鎖にポリアル
キレンオキシド基を有する構成単位(B)70〜2モル
%、及び、構成単位(A)及び(B)以外の構成単位
(C)0〜78モル%からなる〔但し、各構成単位のモ
ル%はこの三構成単位の合計100モル%に対するもの
である。〕ことを必須とし、構成単位(A)20〜85
モル%、構成単位(B)50〜2モル%、及び、構成単
位(C)0〜78モル%からなるのが好ましい。
【0028】構成単位(A)が前記範囲未満で構成単位
(B)が前記範囲超過では、毛髪化粧料の一成分として
の樹脂として、毛髪にベタツキが生じ、更に洗髪性が劣
ることとなり、一方、構成単位(A)が前記範囲超過で
構成単位(B)が前記範囲未満では、毛髪の柔軟性が損
なわれ、指通し性も劣ることとなる。
【0029】ここで、共重合可能な他の不飽和単量体と
しては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸類、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト等のアルキル(メタ)アクリレート類、フルオロアル
キル(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリロニトリ
ル類、(メタ)アクリルアミド類、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート等のヒドロキシ基含有(メタ)ア
クリレート類、グリシジル(メタ)アクリレート等のエ
ポキシ基含有(メタ)アクリレート類、スチレン、p−
メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド等のマレイミド類、N−ビニルピロリドン等の不飽和
基含有ピロリドン類、ラジカル重合性不飽和基含有シリ
コーンマクロマー等のマクロモノマー類、及び、前記窒
素原子含有不飽和単量体のカチオン変性物や両性変性物
等が挙げられ、中で、炭素数1〜24程度のアルキル
(メタ)アクリレート類が好ましい。
【0030】尚、前記窒素原子含有不飽和単量体と前記
ポリアルキレンオキシド基含有不飽和単量体、及び、更
に、必要に応じて用いられる前記他の不飽和単量体との
共重合体の製造は、前述した特開平10−72323号
公報等に記載される常法のラジカル重合法により、2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物やベ
ンゾイルパーオキシド等の過酸化物等のラジカル重合開
始剤の存在下、通常、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰
囲気下で、30〜120℃程度の温度で1〜20時間程
度、溶液重合、塊状重合、又は懸濁重合等することによ
りなされる。
【0031】又、前記窒素原子含有不飽和単量体、及び
その共重合体のオキシド化も、これら公報に記載される
常法により、過酸化水素、過酸化アンモニウム、過酸化
ナトリウム、過酢酸、メタクロロ過安息香酸、ベンゾイ
ルパーオキシド、t−ブチルハイドロパーオキシド等の
過酸化物、オゾン等のオキシド化剤を用いて、20〜1
00℃程度の温度、0.1〜100時間程度でなされ
る。
【0032】尚、又、本発明におけるアミンオキシド基
含有共重合体樹脂としては、前述の如く、前駆体として
の窒素原子含有不飽和単量体をオキシド化した後に共重
合したもの、及び、前駆体としての窒素原子含有不飽和
単量体を共重合した後に該共重合体をオキシド化したも
のの外、単量体として、例えば、グリシジル(メタ)ア
クリレート等のエポキシ基含有不飽和化合物や2−イソ
シアネートエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネ
ート基含有不飽和化合物と、ヒドロキシエチル−N,N
−ジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド基含有化
合物との反応生成物を用いて共重合したものも対象とし
得る。
【0033】又、本発明におけるアミンオキシド基含有
共重合体樹脂は、前記オキシド化処理の後、還元剤や金
属触媒の添加、イオン交換樹脂や活性炭による吸着等の
処理により残存過酸化物を除去処理し、樹脂中の残存過
酸化物量を0.5重量%以下としたものであるのが好ま
しい。
【0034】又、本発明におけるアミンオキシド基含有
共重合体樹脂は、その重量平均分子量が、5,000〜
1,000,000であるものが好ましく、20,00
0〜300,000であるものが特に好ましい。
【0035】本発明の毛髪化粧料は、前記アミンオキシ
ド基含有共重合体樹脂を、全成分に対して0.01〜2
0重量%含有することを必須とし、0.1〜10重量%
含有するのが好ましい。該樹脂が前記範囲未満では、毛
髪への密着性及びセット力等が劣ることとなり、一方、
前記範囲超過では、透明性が劣ると共に、毛髪への密着
性及びセット力等が過度になって、いずれの場合も毛髪
化粧料として品質の劣るものとなる。
【0036】本発明の毛髪化粧料は、前記アミンオキシ
ド基含有共重合体樹脂を前記の量の範囲で必須成分とし
て含有し、必要に応じて、例えば、従来より用いられて
いるノニオン性、アニオン性、カチオン性、又は両性等
の樹脂を併用し、更に、ノニオン性、アニオン性、カチ
オン性、又は両性等の界面活性剤、並びに、その他の慣
用の添加剤等を添加し、水又は/及びアルコールを溶媒
として、液状、クリーム状、エマルジョン状、ゲル状、
ムース状等の各種形態で、エアゾールヘアスプレー、ポ
ンプ式ヘアスプレー、フオーム状ヘアスプレー、ヘアミ
スト、セットローション、ヘアスタイリン、ヘアクリー
ム、ヘアオイル等のセット商品、並びに、シャンプー、
リンス、パーマネント液、ヘアトリートメント等のコン
ディショニング機能付与商品等として用いるに有用であ
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。尚、各実施例及び比
較例において用いたアミンオキシド基含有共重合体樹脂
は、以下の通りのものである。
【0038】アミンオキシド基含有共重合体樹脂 P−1;N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
68.5モル%、ポリエチレンオキシメタアクリレート
(エチレンオキシドの付加数22で、末端水素原子がメ
チル基で置換された単量体、東邦化学工業社製「ME−
100」)12.6モル%、及びイソブチルメタクリレ
ート18.9モル%からなる共重合体を、過酸化水素を
用いてそのジメチルアミノ基をオキシド化反応させ、更
に、その反応液をカチオン交換樹脂(三菱化学社製「ダ
イヤイオンPK−220」)及びアニオン交換樹脂(三
菱化学社製「ダイヤイオンPA−416」)の充填カラ
ムに通して残存過酸化物を除去処理することにより得ら
れ、重量平均分子量540,000、残存過酸化物含有
量0.1重量%の共重合体。
【0039】P−2;N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート22.4モル%、ポリエチレンオキシメタ
アクリレート(エチレンオキシドの付加数23で、末端
水素原子がメチル基で置換された単量体、新中村化学工
業社製「NKエステル M−230G」)24.8モル
%、及びメチルメタクリレート52.8モル%からなる
共重合体を、過酸化水素を用いてそのジメチルアミノ基
をオキシド化反応させることにより得られ、重量平均分
子量400,000、残存過酸化物含有量1重量%の共
重合体。
【0040】P−3;N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート49.6モル%、ポリエチレンオキシメタ
アクリレート(エチレンオキシドの付加数98で、末端
水素原子がメチル基で置換された単量体、日本油脂社製
「ブレンマー PME−4000」)2.6モル%、及
びイソブチルメタクリレート34.3モル%、アクリル
酸13.5モル%からなる共重合体を、過酸化水素を用
いてそのジメチルアミノ基をオキシド化反応させること
により得られ、重量平均分子量300,000、残存過
酸化物含有量1重量%の共重合体。
【0041】P−4;N−メタクリロイルオキシプロピ
ル−N,N−ジメチルアミンオキシド64.2モル%、
ポリエチレンオキシメタアクリレート(エチレンオキシ
ドの付加数22で、末端水素原子がメチル基で置換され
た単量体、東邦化学工業社製「ME−100」)29.
2モル%、及びステアリルメタクリレート6.6モル%
からなり、重量平均分子量150,000の共重合体。
【0042】P−5;N−メタクリロイルオキシエチル
−N,N−ジメチルアミンオキシド80.0モル%、ポ
リエチレンオキシポリテトラメチレンオキシメタアクリ
レート(エチレンオキシドの付加数10、テトラメチレ
ンオキシドの付加数5で、末端水素原子がメチル基で置
換された単量体、日本油脂社製「ブレンマー 55PE
T−800」)6.1モル%、及びイソブチルメタクリ
レート13.9モル%からなり、重量平均分子量18
0,000の共重合体。
【0043】P−6(比較例用);N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート47.5モル%、及びイソブ
チルメタクリレート52.5モル%からなる共重合体
を、過酸化水素を用いてそのジメチルアミノ基をオキシ
ド化反応させ、更に、その反応液をカチオン交換樹脂
(三菱化学社製「ダイヤイオンPK−220」)及びア
ニオン交換樹脂(三菱化学社製「ダイヤイオンPA−4
16」)の充填カラムに通して残存過酸化物を除去処理
することにより得られ、重量平均分子量120,00
0、残存過酸化物含有量0.1重量%の共重合体。
【0044】P−7(比較例用);ポリエチレンオキシ
メタアクリレート(エチレンオキシドの付加数9で、末
端水素原子がメチル基で置換された単量体、新中村化学
工業社製「NKエステル M−90G」)19.5モル
%、及びメチルメタクリレート54.8モル%、イソブ
チルメタクリレート25.7モル%からなり、重量平均
分子量100,000の共重合体。
【0045】実施例1〜5、比較例1〜2 表1に示す各共重合体樹脂3重量%、純水20重量%、
及び無水エタノール77重量%からなるポンプ式ヘアス
プレー組成物を調製し、該組成物を適用した毛髪につい
て、以下の方法で、毛髪の柔軟性、ベタツキ、指通し
性、及び洗髪性を評価し、結果を表1に示した。
【0046】柔軟性 長さ15cmの毛髪束1.3gに組成物をスプレー塗布
し、直ちに2cm幅に整えて乾燥させ、23℃、60%
RHの恒温恒湿槽内に1時間放置した後、65mm間隔
の支持台上に置いて中央を一定速度で曲げたときの最大
荷重を測定し、柔軟性を以下の基準で評価した。 ○;最大荷重50g未満で、樹脂の違和感もなく、柔軟
性良好。 △;最大荷重50g以上、100g未満で、柔軟性はあ
るが、樹脂の違和感が残る。 ×;最大荷重100g以上で、樹脂の違和感があり、柔
軟性不良。
【0047】ベタツキ アプリケーターを用いて、ポリエステルフィルム上に組
成物を200μmの厚さで塗布し、乾燥させ、23℃、
60%RHの恒温恒湿槽内に24時間放置した後、該塗
布フィルムを1cm幅に切り出し、塗布面をガラス板に
圧着し、その剥離時の最大荷重を測定し、ベタツキを以
下の基準で評価した。 ○;最大荷重10g未満。 △;最大荷重10g以上、40g未満。 ×;最大荷重40g以上。
【0048】指通し性 長さ23cmの毛髪束2.0gに組成物をスプレー塗布
し、直ちに2cm径のカーラーに巻付け、乾燥させた
後、カーラーから取り外し、23℃、60%RHの恒温
恒湿槽内に24時間放置した後の指通し性を以下の基準
で評価した。 ○;抵抗なく、スムースに指が通る。 △;若干の抵抗はあるが、指が通る。 ×;かなりの抵抗があって、指が通りにくい。
【0049】洗髪性 長さ23cmの毛髪束2.0gに組成物をスプレー塗布
し、直ちに2cm径のカーラーに巻付け、乾燥させた
後、カーラーから取り外し、23℃、60%RHの恒温
恒湿槽内に24時間放置した後、40℃のドデシルアル
コールエトキシレート(付加数3)/硫酸塩の10重量
%水溶液で洗浄し、40℃の温水で濯ぎ、乾燥後の毛髪
に残存している樹脂を目視及び指覚により、以下の基準
で評価した。 ○;全く残存無し。 △;指覚により若干の残存が確認できる。 ×;目視により残存が確認できる。
【0050】実施例6 表1に示す共重合体樹脂3重量%、純水20重量%、ポ
リエーテル変性ジメチルポリシロキサン(東・ダウコー
ニング・シリコーン社製「トーレシリコーンSH374
9」)0.5重量%、及び無水エタノール76.5重量
%からなるポンプ式ヘアスプレー組成物を調製し、該組
成物を適用した毛髪について、前記と同様の方法で、毛
髪の柔軟性、ベタツキ、指通し性、及び洗髪性を評価
し、結果を表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、毛髪の柔軟性に優れる
と共に、ベタツキがなく指通し性が良好であり、且つ、
洗髪性にも優れた毛髪化粧料を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成単位(A)、(B)、及び
    (C)からなる〔但し、各構成単位のモル%はこの三構
    成単位の合計100モル%に対するものである。〕アミ
    ンオキシド基含有共重合体樹脂を、全成分に対して0.
    01〜20重量%含有してなることを特徴とする毛髪化
    粧料。 (A)側鎖にアミンオキシド基を有する構成単位;20
    〜98モル% (B)側鎖にポリアルキレンオキシド基を有する構成単
    位;70〜2モル% (C)構成単位(A)及び(B)以外の構成単位;0〜
    78モル%、
  2. 【請求項2】 構成単位(A)が、下記一般式(I) 、(I
    I)、(III) 、(IV)、又は(V) で表されるものである請求
    項1に記載の毛髪化粧料。 【化1】 〔式(I) 、(II)、(III) 、(IV)、及び(V) 中、R1 は水
    素原子又はメチル基を、R2 、R3 、及びR4 は各々独
    立して、アルキル基、アリール基、又はアリールアルキ
    ル基を、Xは2価の結合基を、Yはメチレン結合、アミ
    ノ結合、エーテル結合、又はチア結合を、それぞれ示
    し、mは0又は1、nは1又は2、p及びqは一方が0
    で他方が1である。〕
  3. 【請求項3】 構成単位(B)が、下記一般式(VI)で表
    されるものである請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。 【化2】 〔式(VI)中、R1 は水素原子又はメチル基を、R5 はア
    ルキレン基を、Xは2価の結合基を、それぞれ示し、m
    は0又は1、rは10〜100の整数である。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004231673A (ja) * 2003-01-28 2004-08-19 Kao Corp 被膜形成樹脂
JP2005075737A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Mitsubishi Chemicals Corp 毛髪用一時着色料組成物
WO2013127227A1 (zh) * 2012-02-29 2013-09-06 华南理工大学 含氧化胺基团的共轭聚合物光电材料及其应用

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