JP2000271000A - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JP2000271000A
JP2000271000A JP11076831A JP7683199A JP2000271000A JP 2000271000 A JP2000271000 A JP 2000271000A JP 11076831 A JP11076831 A JP 11076831A JP 7683199 A JP7683199 A JP 7683199A JP 2000271000 A JP2000271000 A JP 2000271000A
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Japan
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ceiling
wall
shielding material
light shielding
fixing portion
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JP11076831A
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English (en)
Inventor
Osamu Ishiwatari
修 石渡
Masaki Tsuchiya
雅紀 土屋
Yoshiharu Osada
義治 長田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、天井の壁側に箱体(カーテ
ンボックス)となる光遮蔽材取付部を設け、この光遮蔽
材取付部に鋼製野縁を支持させた構造において、十分鋼
製野縁を支持することができるとともに、光遮蔽材取付
部にカーテンやブラインドなどをとりつけても、天井下
方の空間を広く使用することができる天井構造を提供す
ること。 【解決手段】 天井の壁側に、光遮蔽材の上端部が取り
付けられるカーテンボックス(光遮蔽材取付部)3が設
けられ、所定間隔を開けて複数配置された天井野縁4の
端部4aがカーテンボックス3に固定支持されている。
そして、カーテンボックス3は、その上方に位置する壁
2に固定された吊り金物5に連結されており、天井野縁
4は、カーテンボックス3とともに壁2によっても支持
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井の壁側に、カ
ーテンやブラインドなどの光遮蔽材の上端部が取り付け
られる光遮蔽材取付部が設けられている天井構造に関す
る。
【0002】
【背景の技術】天井の壁側に設けられた光遮蔽材取付部
の一例として、カーテンレールなどが取り付けられるカ
ーテンボックスがある。カーテンボックスが設けられて
いる天井構造を示すものとして、例えば、特開平5−1
84449号に開示のものがある。この公報におけるカ
ーテンボックスは下側が開放された箱状に形成されてお
り、建築物の天井と壁との交わるところに取り付けられ
ている。すなわち、カーテンボックスが天井下面にドリ
ルタッピングネジで取り付けられた構成であり、ボック
ス自体が天井面より下方に突出した状態となっている。
【0003】ところが、上記のように天井にカーテンボ
ックスが取り付けられている構造では、天井を構築した
あとに新たにカーテンボックスを天井に取り付ける作業
を行うことになり手間がかかる。このため天井の一部
に、カーテンボックスといった光遮蔽材取付部を埋め込
んだ状態の構成、つまり、予め天井の壁側に下側に開口
した凹部を形成し、この凹部内側面にカーテンレール
(カーテンの上端部)を取り付けるといった構成が考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、天井は、天
井面を構成する天井板が該天井材板の裏面に複数配設さ
れた天井野縁で受けた構成となっているのが一般的であ
る。これら天井野縁は吊木等を介して小屋組や上階床に
取り付けられ、端部は通常天井が設けられている壁に接
合されている。
【0005】よって、上述したように天井の一部に、カ
ーテンボックスといった光遮蔽材取付部を埋め込んだ状
態の構成、つまり、天井の壁側に下側を開口させた状態
の凹部を形成する場合には、凹部を形成または有する部
材(カーテンボックス)を天井の製作において天井野縁
とともに用いる。例えば、所定形状の板材を箱状に組ん
で箱体(カーテンボックス)を形成し、この箱体の一つ
の側面部を壁面に取り付け、他の側面部に下面に天井材
が貼着された天井野縁の端部を外方から接合して支持す
る構成が考えられる。
【0006】しかし、このように天井を構成した場合、
箱体に、天井野縁および天井野縁が受けている天井板の
重量が加わることになり、一方の側面側でのみ壁に取り
付けられている箱体では、天井野縁および天井板を完全
に支持できるとはいえない。特に天井野縁を鋼製野縁と
した場合、前記箱体の強度UPを図る必要がある。ま
た、このように予め形成された箱体の一つの側面部を壁
に取り付けているので、壁と凹部の開口縁との間に側面
部の厚みができることになり、例えば、上記天井を有す
る室内空間を広くするために、極力、壁の内壁面に隣接
してカーテンなどを取り付ける要望があった場合、一方
の側面部の厚みより内壁面側には箱体の内側の凹部を形
成することはできず、この凹部に上端部が取り付けられ
るカーテンは側面部の厚み分、室内側に取り付けられる
ことになる。このためその分、上記室内空間が狭く感じ
ることになる。
【0007】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、天井の壁側に箱体(カーテンボック
ス)となる光遮蔽材取付部を設け、この光遮蔽材取付部
に鋼製野縁を支持させた構造において、十分鋼製野縁を
支持することができるとともに、光遮蔽材取付部にカー
テンやブラインドなどをとりつけても、天井下方の空間
を広く使用することができる天井構造を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、天
井の壁側に、光遮蔽材の上端部が取り付けられる光遮蔽
材取付部3が設けられた天井構造において、所定間隔を
開けて複数配置された天井野縁4の端部4aが前記光遮
蔽材取付部3に固定支持され、前記光遮蔽材取付部3
は、その上方に位置する壁2に固定された固定部材5に
連結されているものである。
【0009】ここで、光遮蔽材とは光を遮るものであ
り、例えば、日光を遮る日射遮蔽材、言い換えれば、カ
ーテン(該カーテンが取り付けられるカーテンレールを
含む)またはブラインド、またはカーテンやブラインド
などを収納可能なカーテンボックスやブラインドボック
スが挙げられる。さらに、遮られた光を映すスクリー
ン、該スクリーンを備えたスクリーンボックスなども含
む。このスクリーンは、例えば幻灯機用のスクリーン等
が挙げられる。また、光遮蔽材をカーテンとした場合、
光遮蔽部材の上端部はカーテンレールとする。
【0010】前記光遮蔽材取付部3は、上述したような
光遮蔽材の上端部が取り付けられるものであるならば、
どのように構成されていてもよい。例えば、板状に形成
されていても良いし、また、光遮蔽部材の上端部を構成
するカーテンレール、ブラインドの上端部、さらに上述
したカーテンボックスあるいはブラインドボックスが内
側に固定される凹部を有するように構成されていてもよ
い。
【0011】前記光遮蔽材取付部3が天井の壁側に設け
られた構成とは、光遮蔽材取付部が天井の壁側の縁部に
設けられた構成であり、好ましくは天井の壁側縁部に沿
って設けられたものとしたものである。例えば、図4に
示すように、壁2に日光が差し込む開口部21が形成さ
れ、この開口部21に窓が設けられているとともに、こ
の開口部21の上部にカーテンボックスとしての前記光
遮蔽材取付部3を設けた構造であった場合、窓に面して
カーテンが吊るされた状態となり日射を効果的に遮るこ
とができるとともに、カーテンが吊されている状態でも
該カーテンの内側の空間を狭くすることがない。
【0012】前記天井野縁4は、木製であってもよい
し、金属製であってもよく、さらには合成樹脂製であっ
てもよい。また、前記固定部材5は、前記光遮蔽材取付
部3の上方に位置する壁2に固定され、前記光遮蔽材取
付部3と連結されていることにより、前記光遮蔽材取付
部3を壁2から吊った状態にしている。これにより前記
光遮蔽材取付部3自体および前記光遮蔽材取付部3に固
定支持される前記複数の天井野縁4の荷重を前記固定部
材5を介して前記壁2に受けさせることができる。
【0013】請求項1記載の天井構造にあっては、天井
の壁側に設けられた前記光遮蔽材取付部3は、所定間隔
を開けて複数配置された天井野縁4の端部4aを固定支
持しているとともに、この光遮蔽材取付部3が前記固定
部材5に連結されているので、前記光遮蔽材取付部3に
固定支持される前記複数の天井野縁4の荷重は、前記光
遮蔽材取付部3および前記固定部材5を介して前記壁2
にかかり、前記複数の天井野縁4を前記光遮蔽材取付部
3に加えて前記壁2に支持させた状態にすることができ
る。
【0014】よって、例えば、カーテンやブラインドな
どの光遮蔽部材の上端部が取り付けられる前記光遮蔽材
取付部3が、前記複数の天井野縁4…を受けて、天井の
壁側に配置されている構成の天井構造をより強固に安定
したものとすることができる。また、天井野縁4に鋼製
の野縁を用い、この鋼製野縁の端部を前記光遮蔽材取付
部に固定支持するようにしても、十分耐えうる天井を提
供することができる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
井構造において、例えば、図1に示すように、前記固定
部材5は、前記壁2に固定される壁固定部6と、前記光
遮蔽材取付部3の上面部31に固定される上面固定部7
と、前記光遮蔽材取付部3の側面部32に固定される側
面固定部8とを備え、これら壁固定部6、上面固定部7
および側面固定部8は一体に形成されているものであ
る。
【0016】請求項2記載の天井構造にあっては、請求
項1記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記固定部材5は、前記壁2に固定される壁固定部
6と、前記光遮蔽材取付部3の上面部31に固定される
上面固定部7と、前記光遮蔽材取付部3の側面部32に
固定される側面固定部8とを備え、これら壁固定部6、
上面固定部7および側面固定部8は一体に形成されてい
るので、前記複数の天井野縁4の端部4aが、前記上面
部31あるいは前記側面部32、若しくは上面部31お
よび側面部32といったどの箇所に固定支持されていて
も、これら天井野縁4の荷重を、前記上面固定部7、側
面固定部8および前記壁固定部6に伝達し、該壁固定部
6から前記壁2にかけることができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の天
井構造において、例えば、図1に示すように、前記壁固
定部6と前記上面固定部7とは直交するように接合さ
れ、これら壁固定部6と上面固定部7とに跨って、該壁
固定部6および上面固定部7とを補強するリブ9が取り
付けられているものである。
【0018】請求項3記載の天井構造にあっては、請求
項2記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、直交するように接合された前記壁固定部6と前記上
面固定部7とに跨って、これら壁固定部6および上面固
定部7とを補強するリブ9が取り付けられているので、
これら壁固定部6および上面固定部7とは強固に接合さ
れた状態となり、前記上面固定部7に、前記光遮蔽材取
付部3の上面部31から前記光遮蔽材取付部3に固定支
持されている前記複数の天井野縁4の荷重がかかって
も、前記壁固定部6が前記上面固定部7を支持し、この
上面固定部7にかかる荷重を前記壁2にかけることがで
きる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2または3
に記載の天井構造において、例えば、図1に示すよう
に、前記光遮蔽材取付部3の上面部31と側面部32は
それぞれ板材からなり、前記側面部32は前記上面部3
1の一端部31bから垂下した状態で断面L字状に接合
されているものである。
【0020】請求項4記載の天井構造にあっては、請求
項2または3に記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、それぞれ板材からなる前記光遮蔽材取付
部3の上面部31と側面部32とが、該側面部32を前
記上面部31の一端部31bから垂下させたL字状に接
合されているので、前記上面部31の他端部31aを壁
2に当接すれば天井と壁の接合部分の天井の側縁部に下
方に開口し、内側に前記光遮蔽材の上端部を収容して固
定可能な凹部30を容易に形成することができる。した
がって、この凹部の内側面にカーテン、ブラインドある
いはスクリーンなどの前記光遮蔽材の上端部を取り付け
ることができる。またこれら光遮蔽材の上端部に前記光
遮蔽材を巻き上げる機構を設けてもよい。このように凹
部の内側面に取り付けられた光遮蔽材の上端部は目隠し
された状態となり、外部から見えにくくなり、納まりが
スッキリとする。また、天井と壁の接合部分の天井の側
縁部に前記凹部30を形成することができるので、前記
光遮蔽材取付部3に光遮蔽材としてカーテン、ブライン
ドを取り付けても、効果的に日射を遮蔽することができ
るとともに、天井下方の空間Rを広くつかうことができ
る。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の天井構造において、例えば、図2および
図4に示すように、前記固定部材5は、前記光遮蔽材取
付部3に固定支持される天井野縁4…と直交する方向に
所定間隔をあけて複数設けられているものである。
【0022】請求項5記載の天井構造にあっては、請求
項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるとともに、前記固定部材5が前記光遮蔽材取
付部3に固定支持される天井野縁4と直交する方向に所
定間隔をあけて複数設けられているので、前記光遮蔽材
取付部3が受ける前記複数の天井野縁4…の荷重を、前
記光遮蔽材取付部3において一様に前記固定部材5を介
して壁2(24)にかけることができる。したがって、
前記光遮蔽材取付部3は前記壁2(24)によって一層
強固に支持された状態となり、該光遮蔽材取付部3は、
該光遮蔽材取付部3にかかる荷重が大きくなっても、そ
の荷重に耐えることができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の天井構造において、例えば、図1に示す
ように、前記天井野縁4は鋼製野縁である。
【0024】請求項6記載の天井構造にあっては、請求
項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の効果を得るこ
とができるとともに、前記天井野縁4は鋼製野縁である
ので、該天井野縁に取り付けられる天井材57をより確
実に支持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る天井構造の
実施の形態例を図1から図10に基づいて説明する。な
お、本発明に係る天井構造はどのような構築物に適用し
てもよいが、本実施の形態では、パネル工法を用いて施
工された住宅に適用して説明する。ここで、パネル工法
とは 住宅の工業化に伴って、住宅の屋根や壁や床を予
めパネルとして工場などで製造しておき、このようなパ
ネルを建築現場において組み立てていくことにより、住
宅の施工を行うようにした工法である。このようなパネ
ル工法に用いられるパネルとして、例えば、本実施の形
態に適用している構成のように、縦横の桟材を矩形状に
組み立てて矩形枠体を構成し、この矩形枠体の内部に必
要に応じて補強用の桟材を縦横に組み付け、この矩形枠
体の表裏面の面のうち少なくとも一方の面に合板などの
面材が貼着されて構成されたものがある。
【0026】先ず、図1は本発明を適用した天井構造の
要部を示す天井と壁の接合部分の断面図、図2は図1に
おいて本発明を適用した天井構造の要部を示す壁部に取
り付けられたカーテンボックスの概略平面図、図3は壁
部に設けられたカーテンボックス屋内側から見た図、図
4は図1において、天井材を省略して本発明の天井構造
を下側からみた図である。
【0027】図1に示すように、本発明に係る天井構造
1は、開口部21を有する壁部2と、該壁部2に隣接し
て設けられたカーテンボックス(光遮蔽材取付部)3
と、該カーテンボックス3に端部4aが固定支持され、
水平に所定間隔を開けて複数設けられている天井野縁4
…(図2および図4参照)と、カーテンボックス3に連
結され、該カーテンボックス3の上方に位置する壁部2
の一部分(小壁パネル24の上部分)に固定されている
吊り金物(固定部材)5…(図2、図3及び図5参照)
とを備えている。
【0028】壁部2は上述したようなパネルを組み合わ
せることにより構成されている。つまり、所定間隔を開
けて配置させた縦長のパネル22,23(図2参照)の
上部間に小壁パネル24(図1参照)を介設して、正面
視コ字状に形成したものであり、小壁パネル24の下方
に開口部21が形成された状態となっている。このよう
な壁部2は内側には石膏ボード25が貼着され、開口部
21には窓サッシなどが取り付けられ、ここから室内に
外光を取り入れることができる。
【0029】そして壁部2の上部には、上階の床部を構
成する床パネル50の端部51と、胴差し52とが設け
られ、これら端部51および胴差し52の上部には上階
の壁部を構成する上階の壁部54が立設されている。な
お、床パネル50は、縦横の桟材50a,50bを矩形
枠状に組んで枠体を構成し、この枠体の表面に床面とな
る面材50cが貼着され、裏面に石膏ボード50dが貼
着されているものである。
【0030】壁部2の開口部21の上部を構成している
小壁パネル24には、内部に所定間隔を開けて縦桟材2
6…が設けられている。これら縦桟材26…には、壁部
2の表面(図1では石膏ボード25の表面)から後述す
る吊り金物5…の壁固定部6を壁部2に固定する止着部
材(例えば、ネジ、ここでは丸木ネジ、釘、例えばスク
リュー釘など)61が止着固定されている(図1及び図
2参照)。この吊り金物5…に連結されたカーテンボッ
クス3が壁部2の開口部21の上部分を構成する小壁パ
ネル24に隣接して設けられている。
【0031】図5は吊り金物5…と連結しているカーテ
ンボックス(光遮蔽材取付部)3の斜視図である。カー
テンボックス3は、基端部3aが当接し、小壁パネル2
4から内側にほぼ水平に突出した状態で設けられた上面
部を構成する天板部31と、この天板部31の先端部3
1bに一端部32aが接合され、鉛直下方に垂下した状
態で配置されている前面部(前側面部)32と、これら
天板部31と前面部32の両端部に、該天板部31およ
び前面部32に跨って接合されている左右側板部35,
36とを有している。
【0032】図1〜図5に示すようにカーテンボックス
3の天板部31および前面部32はL字状に接合されて
おり、このL字状に接合されている天板部31と前面部
32の内側部分に光遮蔽材の上端部が取り付けられる。
例えば、光遮蔽材として、カーテンおよび該カーテンが
金具を介して取り付けられるカーテンレールといったも
のや、カーテンと該カーテンを巻き上げる軸材、また、
ブラインド、ブラインドおよびブラインドを巻き上げる
軸材、さらに、プロジェクター用のスクリーンなどが挙
げられる。つまり、このカーテンボックス(光遮蔽材取
付部)3は、天板部31の基端部31aを壁部2の内壁
面に当接して固定することによって、下側に開口した凹
部30を形成するものである。そして、この凹部30の
内側面に上述した各光遮蔽材の上端部を収容して取り付
けることができる。
【0033】L字状に接合された天板部31と前面部3
2の両側に取り付けられている左右側板部35,36
は、それぞれ天板部31及び前面部32の両縁部に直交
して取り付けられているものである。これら左右側板部
35,36によって、天板部31と前面部32との結合
をより強力なものとしているとともに、前面部32の前
面側からかかる水平方向の力を受けることができる。。
【0034】天板部31は、該カーテンボックス3の上
面を構成する天板合板31dと該天板合板31dの下面
に貼着された天板石膏ボード31eからなり、前面部3
2はカーテンボックスの前面を構成する前板合板32d
と、該前板合板32dの裏面に貼着された前板石膏ボー
ド32eからなる。また、左右側板部35,36もそれ
ぞれ、側板合板(図示省略)と該側板合板の裏面(内側
面)に貼着された側板石膏ボード(図示省略)とから構
成されている。
【0035】図6は、カーテンボックスの左側端部の拡
大斜視図である。なお、右側端部の構造は左側端部の構
成と同様の構成で左右対称に設けられているものである
のでカーテンボックスの左側端部の説明のみを行い、右
側端部の説明は省略する。
【0036】この図に示すように、カーテンボックス3
の天板部31と左側板部35との接合部分の両隅部に
は、天板部31と左側板部35の上面にネジ61により
止着された接合金物62が取り付けられている。詳細に
は、接合金物62,62はL字状に形成され、天板部3
1の基端部31a側および先端部31bの左側上面と左
側板部35の基端部35aの上面に、該天板部31の基
端部31aと左側板部35の基端部35aとに跨った状
態で設けられている。これら接合金物62,62によ
り、接合されている天板部31と左側板部35とは補強
された状態になっている。
【0037】また、このカーテンボックス3の下側の際
の周縁部3dには、該カーテンボックス3を補強する際
補強野縁37(37a,37b,37c)が周縁部3d
に沿って設けられている。際補強野縁37は左側板部3
5の下端に沿って取り付けられる左側際補強野縁37
a、前面部32の下端に沿って取りつけられる前側際補
強野縁37b、右側板部36の下端に沿って取り付けら
れる右側際補強野縁37cからなり、それぞれ外方に突
出した状態で設けられている。この際補強野縁37によ
ってカーテンボックス3の開口縁部を補強することがで
きる。次に、この図を用いて、天板部31および前面部
32に、カーテンボックス3の延在方向に所定間隔を開
けて複数一様に並べて設けられている吊り金物5…につ
いて説明する。
【0038】吊り金物5は、壁部2の小壁パネル24に
固定される壁固定部6と、カーテンボックス3の天板部
31の上面(上面部)31aに固定される上面固定部7
と、基端部8aが、上面固定部7の先端部7aに該上面
固定部7と直交するように接合されて上面固定部7から
垂下した状態で設けられてるとともに、カーテンボック
スの前面部32に固定される前面固定部(前側面固定
部)8とを備えている。
【0039】これら壁固定部6、上面固定部7および前
面固定部8は、一体に形成されているものであり、この
実施の形態では、一枚の鋼製板材を所定寸法で折曲する
ことによって形成されているものである。よって吊り金
物の製作が容易であり製作コスト低廉を図っている。ま
た、板状の壁固定部6と上面固定部7との間には、壁固
定部6および上面固定部7とに跨ってリブ9がそれぞれ
に接合した状態で設けられており、このリブ9によっ
て、壁固定部6と上面固定部7の接合は補強されてい
る。そして、吊り金物5の上面固定部7は天板部31
に、その下面を天板部31上面に密着させて止着部材
(ビスなど)61を介して固定され、前面固定部8は前
面部32に、その裏面を前面部32の表面に密着させて
止着部材(ビスなど)61を介して固定されている。
【0040】また、図1、図2及び図4に示すように、
カーテンボックス3の前面部32に取り付けられている
前側際補強野縁37bには、該前側際補強野縁37bの
延在方向に沿って、水平方向に開口した断面コ字状の野
縁受け38が配設され、この野縁受け38には、カーテ
ンボックス3に直交して配設されている天井野縁4…の
端部4a…が内挿され、これら天井野縁4…の端部4a
…はカーテンボックス3で固定支持された状態となって
いる。
【0041】天井野縁4は、図2及び図4に示すよう
に、上面部に延在方向に沿って開口が設けられたほぼ断
面角筒状の鋼製野縁であり、カーテンボックス3が設け
られている壁部2と直交して、対向する壁部間(図では
一方の壁部は省略している)に複数互いに平行に所定間
隔をあけて架設され、天井材57を下面で支持してい
る。そして、これら天井野縁4…のうち端部4aが壁部
2と当接するものは、壁部2に、水平方向に延在するよ
うに、且つ天井野縁4の延在方向に開口するように配設
された長尺のコ字状の野縁受け27に内挿され、該壁部
2に支持固定されている。
【0042】このように天井材57を支持する天井野縁
4…に鋼製野縁を用いているので、天井野縁のスパンを
木製のものより長くでき、また該天井材57の重量に耐
え確実に支持することができる。
【0043】上記のように構成された天井構造1によれ
ば、天井の壁側に設けられたカーテンボックス3は、所
定間隔を開けて複数配置された天井野縁4の端部4aを
固定支持しているとともに、このカーテンボックス3が
吊り金物5に連結されているので、カーテンボックス3
に固定支持される複数の天井野縁4…の荷重は、カーテ
ンボックス3および吊り金物5を介して壁部2を構成す
る小壁パネル24にかかり、複数の天井野縁4を壁部2
に支持させた状態にすることができる。よって、カーテ
ンやブラインドなど光遮蔽部材の上端部が取り付けられ
るカーテンボックス3が、複数の天井野縁4…を受け、
天井の壁側に配置されている構成の天井構造をより強固
に安定したものとすることができる。
【0044】なお、上述した野縁受け27、38は長さ
のみが異なり構成は同一であるとともに、各々止着部材
61によって、壁部、前側際補強野縁に固定されてい
る。止着部材は、ビス、くぎ、ネジ等である。接着剤を
用いてもよい。上記実施の形態では、カーテンボックス
に固定支持される天井野縁4…は、カーテンボックス3
の延在方向と直交して設けられているものとしたが、こ
れに限らず、カーテンボックス3と同方向に配設されて
いてもよい。それを次の変形例1で示す。
【0045】<変形例1>図7は第1の実施の形態の天
井構造の変形例を示す、天井構造10を構成するカーテ
ンボックスと天井野縁とを室内側から見た斜視図であ
る。なお、この天井構造10においては、天井野縁40
…の配置および、カーテンボックス3に取り付けられて
該天井野縁40…を受ける野縁受けの配置のみ異なり、
その他の構成は第1の実施の形態の構成と同様であるの
で、同一部材には同一名称及び同一符号を記して説明は
省略する。
【0046】図7に示すように、この天井は、壁部2,
2Aを含む壁部を囲むように配設して、これら壁部の上
部に設けられており、天井の、開口部21が設けられた
壁部2側に、下方に開口した凹部30が形成されるよう
に設けられたカーテンボックス(光遮蔽材取付部)3
と、該カーテンボックス3に端部40aが固定支持され
ている天井野縁40…とを備えている。この変形例1に
おけるカーテンボックス3は、上述したように下側周縁
部3dに、外面にカーテンボックス3の開口縁部(凹部
30の縁部)を補強する際補強野縁37a,37b,3
7cが取り付けられ、左右側板部35,36に取り付け
られた部分の際補強野縁37a,37cに、際補強野縁
37a,37cに沿って、コ字状の野縁受け38a,3
8cがそれぞれ設けられている。
【0047】この天井野縁40は、開口部21を備えた
壁部2の延在方向と平行に、所定間隔を開けて互いに平
行に配設されており、対向する壁部にそれぞれに当接す
る端部40bは、該壁部2に取り付けられた断面コ字状
の野縁受け28に内挿されることによって、それぞれの
壁部(この図では天井野縁40が架設される対向する壁
部のうちの一方の壁部を2Aで図示している。)に支持
固定されている。これら天井野縁40…のうち端部40
aがカーテンボックスの左右側板部に当接する天井野縁
40A(40)は、カーテンボックスの下側の際周縁部
3dの際補強野縁37a,37cに取り付けられたコ字
状の野縁受け38a,38cに内挿されることでそれぞ
れ支持固定されている。なお、この変形例の天井野縁4
0は、上述した天井野縁4と同様に形成されている鋼製
野縁である。この構成によって、第1の実施の形態のも
のと同様の作用効果を得ることができる。
【0048】<変形例2>図8は、第1の実施の形態の
天井構造を天井面が傾斜している部屋に適用したもので
あり、天井と壁部の接合部分を示す断面図である。この
変形例2における天井構造は、天井野縁45の構成のみ
異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同様の構成
であるので説明は省略する。すなわち、図8に示すよう
に、この変形例2の天井構造10Aは、室内空間S上方
に配置された天井の壁部2側に、天板部31、前面部3
および左右側板部35,36を備えたカーテンボックス
3が取り付けられ、このカーテンボックス3に、所定間
隔を開けて複数配置された天井野縁45…の端部45a
…が固定支持されているものである。また、カーテンボ
ックス3は、その上方に位置する壁部2の内壁面に固定
された吊り金物5に連結されて支持されている。なお、
このカーテンボックス3は上述したものと同様に、下側
際周縁部に際補強野縁(図8では前側補強野縁37bの
み図示)が取り付けられている。
【0049】この天井構造10Aにおける天井野縁45
は、勾配天井面を形成するものであり、カーテンボック
ス3に支持固定される水平部46と、該水平部46の一
端部46aから斜め上方に延びる傾斜部47とからな
り、所定間隔で複数配置されている。そして、これら天
井野縁45の端部45a、即ち、水平部46の他端部4
6bは、前側際補強野縁37bに取り付けられたコ字状
の野縁受け38に内挿されて支持固定されている。ま
た、水平部46と傾斜部47の下面には天井面となる天
井材57a,57bが貼着されている。水平部46の下
面に貼着された天井材57aの壁側端部は、前面部32
の下端面(先端部32bの先端面)に取り付けられてい
る。また、天井野縁45は、水平部46の一端部46a
で接合されている吊り具59を介して梁11によって支
持されている。梁11は、壁部2の水平な延在方向と平
行な方向に対向配置された壁間(図示省略)に架設され
ている。
【0050】このように構成されているので、第1の実
施の形態と同様の作用効果を得ることができるととも
に、天井野縁45が吊り具59を介して梁11によって
支持されているので、壁側にカーテンボックス3を備え
た天井でも、確実に天井材57a,57bおよび天井野
縁45を支持することができる。
【0051】<第2の実施の形態>図9は第2の実施の
形態の天井構造を示す天井と壁の接合部分の平面図、図
10は同天井構造を室内側から見た天井の斜視図であ
る。
【0052】図9及び図10に示すように、この実施の
形態における天井構造10Bは、天井を有する部屋の一
側面を構成している壁部14に開口部15が設けられ、
室内側からみて壁部14の開口部15の左側部分が、開
口部15の左側辺部に沿って、直角に外方に折曲されて
いる。この壁部14は上述したようにパネルの側端部を
接合することによって形成されており、壁部14の、開
口部15が形成されている手前側壁部16は、上述した
壁部2と同様にパネルを組み合わせて形成されたもので
あり、その側端面16aに結合桁16bを取り付け、結
合桁16bと側端部16aの裏面に、奥側壁部17の側
端面17aが、該奥側壁部17と手前側壁部16とが直
交するように、接合されている。また、開口部15は他
の壁パネル17との接合縁部に沿って形成された状態と
なっている。
【0053】天井野縁48…は上述した構成と同様の長
尺の鋼製野縁であり、開口部15が形成された壁部14
の手前側壁部16の内壁面16cと平行に、かつ水平方
向に延在するように対向する壁部間(図示省略。)に複
数架設されている。そして、カーテンボックス3には開
口部15の上部の壁部に隣接して設けられ、壁面とで下
方に開口した凹部30Aが設けられている。つまり、カ
ーテンボックス3は手前側壁部16との接合部分の天井
に設けられている。
【0054】このカーテンボックス3は、手前側壁部1
6の開口部15の上部分に基端部31aが接合された状
態で、手前側壁部16に固定されている吊り金物5を介
して手前側壁部16に固定されている。また、このカー
テンボックス3は、所定間隔で複数配置された天井野縁
48の一部48Aの端部48aを支持固定しているとと
もに吊り金物5…と連結している。なお、このカーテン
ボックス3および吊り金物5は前記第1の実施の形態で
用いたものと同様のものであるので説明は省略する。
【0055】カーテンボックス3は上述したカーテンボ
ックスと同様のものであり、壁部14を構成する手前側
壁部16の内壁面16aに基端部3aが当接し、手前側
壁部16から内側にほぼ水平に突出した状態で設けられ
ており、上面部を構成する天板部31と、この天板部3
1の先端部31bに一端部32aが接合され、鉛直下方
に垂下した状態で配置されている前面部(前側面部)3
2と、これら天板部31と前面部32の両側端部に、該
天板部31および前面部32に跨って接合されている左
右側板部35,36とを有している。そして、左側板部
35の表面は、手前側壁部16に直交して配置されてい
る奥側壁部17の内壁面17bとほぼ同一平面上に配置
された状態となっている。
【0056】また、上述した実施の形態のものと同様
に、下側際周縁部3dにはカーテンボックス3を補強す
る際補強野縁37a,37b,37cが設けられ、これ
ら際補強野縁37a,37b,37cのうち右側際補強
野縁37cには、該右側際補強野縁37cに沿って、水
平方向に開口する断面コ字状の野縁受け38cが設けら
れている。この野縁受け38cには天井野縁48Aの端
部48aが内挿され、カーテンボックス3によって天井
野縁48Aは支持固定された状態となっている。
【0057】カーテンボックス3の右側板部36に取り
付けられている天井野縁48Aの端部48aの荷重は、
右側板部36から接合金物62,62を介して天板部3
1および前面部32にかかり、天板部31および前面部
32にかかった荷重は吊り金物5の上面固定部7および
前面固定部8から壁固定部6にかかることにより、壁固
定部6から手前側壁部16にかけることができる。よっ
て、天井野縁48Aの端部48aがカーテンボックス3
に支持固定された天井の構成でも、カーテンボックス3
は天井野縁48Aの荷重に十分に耐え、天井野縁48…
および天井材を確実に支持することができる。
【0058】なお、以上の実施の形態例においては、天
井野縁は鋼製野縁として説明したが、これに限らず、樹
脂製の野縁であってもよい。また、天井野縁は、端部が
光遮蔽材取付部であるカーテンボックスに固定支持され
る位置に配設されているものであるならば、どのように
配設されていてもよく、また、その本数も任意である。
【0059】また、上記各実施の形態では、光遮蔽材
を、外部からの光、開口部から差し込む日射を遮蔽する
ものとし、それをカーテン、その上端部をカーテンレー
ルとして説明し、光遮蔽材取付部を、カーテンの上端部
であるカーテンレールが取り付けられるカーテンボック
スとしたが、これに限らず、光遮蔽材をブラインドと
し、そのブラインドの上端部が取り付けられる光遮蔽材
取付部としてもよい。さらに、光遮蔽材を室内側からの
光を遮蔽するものして捉えても良い。例えば、室内に配
置されたプロジェクターから投射される光を遮蔽するこ
とによって、象を映し出すスクリーンとしてもよい。
【0060】また、光遮蔽材取付部を天板部と前面部と
で断面L字状に構成し、取り付けられる壁面とで下方に
開口する凹部を形成するようにしたが、これに限らず、
どのような形状で形成されていてもよい。例えば、光遮
蔽材取付部を予め箱状に形成して、天井の壁側に設ける
ようにしたり、光遮蔽材の上端部が取り付けられる板状
などに形成する等である。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る天井構造によれば、天井の壁側に設けられた前記光遮
蔽材取付部は、所定間隔を開けて複数配置された天井野
縁の端部を固定支持しているとともに、この光遮蔽材取
付部が前記固定部材に連結されているので、前記光遮蔽
材取付部に固定支持される前記複数の天井野縁の荷重
は、前記光遮蔽材取付部および前記固定部材を介して前
記壁にかかり、前記複数の天井野縁を前記光遮蔽材取付
部とともに前記壁に支持させた状態にすることができ
る。よって、例えば、カーテンやブラインドなど光遮蔽
部材の上端部が取り付けられる前記光遮蔽材取付部が、
前記複数の天井野縁を受けて天井の壁側に配置され、こ
の光遮蔽材取付部に端部が固定支持されるように天井野
縁が配設されていても、天井野縁は確実に支持され、下
方に落ちたりすることがない。また、天井野縁に鋼製の
野縁を用い、鋼製野縁の端部を前記光遮蔽材取付部に固
定支持するようにしても、十分耐えうる天井を提供する
ことができる。
【0062】請求項2記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記固定部材は、前記壁に固定される壁固
定部と、前記光遮蔽材取付部の上面部に固定される上面
固定部と、前記光遮蔽材取付部の側面部に固定される側
面固定部とを備え、これら壁固定部、上面固定部および
側面固定部は一体に形成されているので、前記複数の天
井野縁の端部が、前記上面部あるいは前記側面部、若し
くは上面部および側面部といった前記光遮蔽材取付部の
どの場所に固定支持されていても、これら天井野縁の荷
重を、前記上面固定部、側面固定部および上面固定部お
よび側面固定部を介して前記壁固定部に伝え、該壁固定
部から前記壁にかけて、該壁で前記天井野縁を支持する
ことができる。
【0063】請求項3記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項2記載の発明と同様の効果を得ることができ
るとともに、前記壁固定部と前記上面固定部とに跨っ
て、これら壁固定部および上面固定部とを補強するリブ
が取り付けられているので、これら壁固定部および上面
固定部とは強固に接合された状態となり、前記上面固定
部に、前記光遮蔽材取付部の上面部から前記光遮蔽材取
付部に固定支持されている前記複数の天井野縁の荷重が
かかっても、前記壁固定部が前記上面固定部を支持し、
この上面固定部にかかる荷重を前記壁にかけることがで
きる。
【0064】請求項4記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項2または3に記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、それぞれ板材からなる前記光遮
蔽材取付部の上面部と側面部とが、前記上面部の一端部
から前記側面部が垂下した状態でL字状に接合されてい
るので、前記上面部の他端部を壁に当接すれば天井の縁
部に下方に開口し、内側に前記光遮蔽材の上端部を収容
して固定可能な凹部を容易に形成することができ、この
凹部の内側面にカーテン、ブラインドあるいはスクリー
ンなどの前記光遮蔽材の上端部を取り付けることができ
る。またこれら光遮蔽材の上端部に前記光遮蔽材を巻き
上げる機構を設けてもよい。
【0065】請求項5記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記固定部材が前記光遮
蔽材取付部に固定支持される天井野縁と直交する方向に
所定間隔をあけて複数設けられているので、前記光遮蔽
材取付部が受ける前記複数の天井野縁の荷重を、前記光
遮蔽材取付部において一様に前記固定部材を介して壁に
かけることができ、前記光遮蔽材取付部は前記壁によっ
て一層強固に支持された状態となり、該光遮蔽材取付部
は、かかる荷重が大きくなってもその荷重に耐えること
ができる。
【0066】請求項6記載の発明に係る天井構造によれ
ば、請求項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の効果
を得ることができるとともに、前記天井野縁は鋼製野縁
であるので、該天井野縁に取り付けられる天井材をより
確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した天井構造の要部を示す天井と
壁の接合部分の断面図。
【図2】図1において本発明を適用した天井構造の要部
を示す壁部に取り付けられたカーテンボックスの概略平
面図。
【図3】壁部に設けられたカーテンボックス屋内側から
見た図。
【図4】図1において、天井材を省略して本発明の天井
構造を室内側からみた斜視図。
【図5】吊り金物5…と連結しているカーテンボックス
(光遮蔽材取付部)3の斜視図。
【図6】カーテンボックスの左側板部35を示すカーテ
ンボックスの左側端部の拡大斜視図。
【図7】第1の実施の形態の天井構造の変形例を示す、
天井構造10を構成するカーテンボックスと天井野縁と
を室内側から見た斜視図。
【図8】第1の実施の形態の天井構造を天井面が傾斜し
ている部屋に適用したものであり、天井と壁部の接合部
分を示す断面図。
【図9】第2の実施の形態の天井構造を示す天井と壁の
接合部分の平面図。
【図10】同天井構造を室内側から見た天井の斜視図。
【符号の説明】
1 天井構造 2 壁部(壁) 3 カーテンボックス(光遮蔽材取付部) 4 天井野縁(鋼製野縁) 5 吊り金物(固定部材) 6 壁固定部 7 上面固定部 8 前面固定部 9 リブ 10 ,10A,10B 天井構造 15 壁部(壁) 24 小壁パネル(壁) 31 天板部(光遮蔽材取付部の上面部) 32 前面部(光遮蔽材取付部の側面部) 40A,45,48A天井野縁(鋼製野縁)
フロントページの続き (72)発明者 長田 義治 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミ サワホーム株式会社内 Fターム(参考) 2E182 AB03 AC01 AC15 DD01 DD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井の壁側に、光遮蔽材の上端部が取り
    付けられる光射遮蔽材取付部が設けられた天井構造にお
    いて、 所定間隔を開けて複数配置された天井野縁の端部が前記
    光遮蔽材取付部に固定支持され、 前記光遮蔽材取付部は、その上方に位置する壁に固定さ
    れた固定部材に連結されていることを特徴とする天井構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の天井構造において、 前記固定部材は、前記壁に固定される壁固定部と、 前記光遮蔽材取付部の上面部に固定される上面固定部
    と、 前記光遮蔽材取付部の側面部に固定される側面固定部と
    を備え、 これら壁固定部、上面固定部および側面固定部は一体に
    形成されていることを特徴とする天井構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の天井構造において、 前記壁固定部と前記上面固定部とは直交するように接合
    され、 これら壁固定部と上面固定部とに跨って、該壁固定部お
    よび上面固定部とを補強するリブが取り付けられている
    ことを特徴とする天井構造。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の天井構造にお
    いて、 前記光遮蔽材取付部の上面部と側面部はそれぞれ板材か
    らなり、 前記側面部は前記上面部の一端部から垂下した状態で断
    面L字状に接合されていることを特徴とする天井構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の天井構
    造において、 前記固定部材は、前記光遮蔽材取付部に固定支持される
    天井野縁と直交する方向に所定間隔をあけて複数設けら
    れていることを特徴とする天井構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の天井構
    造において、 前記天井野縁は鋼製野縁であることを特徴とする天井構
    造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094944A (ja) * 2009-10-01 2011-05-12 Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd 冷暖房システム
CN109497807A (zh) * 2018-11-26 2019-03-22 浙江亚厦装饰股份有限公司 一种窗帘盒结构、窗帘盒系统及其组装方法
CN110847350A (zh) * 2019-12-19 2020-02-28 葛斌斌 一种无龙骨天花板吊顶结构及其施工方法
KR102303293B1 (ko) * 2021-04-12 2021-09-16 김남중 커텐박스 보강재
CN114108925A (zh) * 2021-10-27 2022-03-01 浙江亚厦装饰股份有限公司 一种快装式装配式吊顶及其安装方法

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