JP2517183B2 - 建物の外周部構造 - Google Patents

建物の外周部構造

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JP2517183B2 JP3244822A JP24482291A JP2517183B2 JP 2517183 B2 JP2517183 B2 JP 2517183B2 JP 3244822 A JP3244822 A JP 3244822A JP 24482291 A JP24482291 A JP 24482291A JP 2517183 B2 JP2517183 B2 JP 2517183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外周部構造に係
り、特に建物外周部に設けられる外廊下やバルコニー等
の建物外周突出部を支持する支持梁と外壁パネルとの接
合部の構造に関する。
【0002】
【背景技術】図5に示すように、アパートやマンション
等の集合住宅1では、バルコニー2や外廊下を集合住宅
1の外周部に突出させて設ける場合がある。これらのバ
ルコニー2や外廊下を設ける工法は種々あるが、特に集
合住宅1を鉄骨軸組工法で建てる場合には、集合住宅1
の躯体から建物外部に向かって水平方向に支持梁を延設
し、この支持梁でバルコニー2や外廊下を支持する工法
が一般的である。
【0003】このバルコニー2を支持する支持梁は、建
設現場での取付作業を容易とするためや荷重を各梁で均
一に支持できるように、集合住宅1の外周に沿って設け
られた床梁等に一定間隔で取付けられていた。
【0004】一方、集合住宅1の外壁は、躯体に取付け
られる外壁パネルで構成されている。この外壁パネル
は、図6にも示すように、窓サッシが組み込まれた開口
パネル53と通常の壁パネル54とで構成され、間取り
等に応じて適宜な位置に設置されていた。これらの開口
パネル53および壁パネル54のなかで、前記支持梁が
設けられた位置に配置されるパネル53,54には、支
持梁の配置位置に合わせて支持梁が貫通される梁型切欠
き55が形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、支持梁
の位置に合わせて各パネル53,54に梁型切欠き55
を形成していたため、住居の間取り等に応じてパネル5
3,54の配置位置が変化したり、支持梁間の間隔を変
えたときには、各パネル53,54に対する支持梁の位
置が変化するため、各パネル53,54における切欠き
55の位置も変えなければならなかった。このため、梁
型切欠き55の形成位置の異なる多種類の開口パネル5
3や壁パネル54を製造しなければならず、生産効率が
低くコストが高くなるとともに、各パネル53,54の
管理等も煩雑であるという問題があった。また、パネル
53,54の中央に凹状の切欠き55を形成しなければ
ならず、その分パネル53,54の製造が煩雑となって
生産効率がより低下するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、外壁パネルの種類を少な
くできて生産効率を向上でき、管理も容易にできる建物
の外周部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の建物の外周部構
造は、躯体に外壁パネルを取付けて構成される建物の外
周部構造であって、建物の躯体から外壁パネルを貫通し
て建物外部まで延設され、外廊下やバルコニー等の建物
外周突出部を支持する支持梁を外壁パネルの隅部に位置
するように配置し、外壁パネルの前記支持梁が配置され
る隅部に支持梁が貫通可能な梁型切欠きを形成したこと
を特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明においては、外廊下やバルコニーの支持
梁を外壁パネルの隅部に位置するように、つまり外壁パ
ネル間の目地位置に合わせて配置し、外壁パネルをその
隅部に形成された梁型切欠きに支持梁が位置するように
配置して建物外周部を構成する。この際、支持梁を外壁
パネル隅部の梁型切欠きの位置に合わせて配置している
ため、間取り等に応じて外壁パネルの設置位置が変化し
ても隅部に梁型切欠きが形成された壁パネルのみを製造
すればよく、外壁パネルの種類が少なくなって生産効率
が向上し、コストも低減するとともに、外壁パネルの管
理も容易となる。また、梁型切欠きは外壁パネルの隅部
を例えばL字形に切欠いて形成されるため、従来のよう
に壁パネルを凹状に切欠く場合に比べて作業が容易とな
り、生産効率がより向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例は、図5に示す集合住宅1のバルコニ
ー2部分に本発明を適用したものであり、図1にはこの
バルコニー2部分の外壁パネルが示されている。なお、
この集合住宅1は、3階建てで各階に3住居、計9住居
設けられている。
【0010】各住居の内、1,2階の各住居の外壁3、
つまりその上部に2,3階のバルコニーを支持する支持
梁が設けられる外壁3は、窓サッシが設けられた2枚の
開口パネル4と、これら開口パネル4間に配置される2
枚の壁パネル5A,5Bと、開口パネル4の外側に配置
されて前記壁パネル5A,5Bよりも幅の狭い2枚の壁
パネル6とで構成されている。これら各パネル4〜6
は、その上部に2,3階のバルコニーを支持する支持梁
が設けられるため、それぞれ梁型切欠き7が形成されて
いる。すなわち、開口パネル4および壁パネル6にはそ
の上端の2つの隅部に梁型切欠き7が形成され、壁パネ
ル5Aにはその左上隅部に、壁パネル5Bにはその右上
隅部にそれぞれ梁型切欠き7が形成されている。
【0011】これら各パネル4〜6の梁型切欠き7に
は、バルコニーを支持する支持梁がそれぞれ配置され
る。支持梁は、図2にも示すように、各住居の外壁3の
両端に、外壁3に直交する方向に設けられたH型梁のア
パート1外部まで延設された先端部により構成される支
持梁8Aと、この支持梁8A間に架け渡される床梁9に
取付けられた支持梁8Bとで構成されている。支持梁8
Bは、図3にも示すように、床梁9に支持梁取付ブラケ
ット10を溶接し、ブラケット10に支持梁8Bに溶接
された連結板11をボルト止することで集合住宅1の外
部に突出するように設けられている。なお、床梁9に
は、各住居の軽量気泡コンクリート(ALC)製の床パ
ネル12が載置されている。
【0012】支持梁8A,8B間には、図示しないH型
鋼からなるバルコニー床支持梁が架け渡され、このバル
コニー床支持梁および支持梁8A,8B上に、図3に示
すようにALC製のバルコニー床パネル13が載置固定
されている。この床パネル13上には、図示しない防水
シートが敷かれ、その上に適宜な水勾配が形成されるよ
うにモルタル下地14および床材15が設けられて仕上
げられている。また、バルコニー床支持梁および支持梁
8A,8Bの下面は、支持部材16を介して取付けられ
た軒天材17により仕上げられている。
【0013】このような本実施例における外壁パネル、
バルコニー2の設置作業手順を説明する。まず、支持梁
8Aを構成するH型梁および床梁9等で集合住宅1の躯
体を形成した後、床梁9の各パネル4〜6の配置位置に
応じた所定箇所に支持梁取付ブラケット10を溶接す
る。そして、このブラケット10に連結板11をボルト
止めして支持梁8Bを取付ける。
【0014】次に、図4にも示すように、支持梁8A,
8Bが各壁パネルの梁型切欠き7に位置するように各パ
ネル4〜6を配置し、これらの各パネル4〜6を図示し
ないブラケット等を介して躯体に取付ける。そして、支
持梁8A,8Bの上面にバルコニー床パネル13、モル
タル下地14、床材15等を設け、支持梁8A,8Bの
下面に軒天材17を設けて仕上げる。
【0015】このような本実施例によれば、支持梁8
A,8Bを集合住宅1の外壁パネルである開口パネル
4、壁パネル5A,5B,6間の目地部分に設けたの
で、支持梁8A,8Bを貫通させるための梁型切欠き7
は各パネル4〜6の隅部のみに設ければよく、従来のよ
うに間取り等に応じて切欠きの位置を変える必要がな
い。このため、従来の外壁パネルには切欠き位置の相違
によって多くの種類があったが、本実施例によれば切欠
き7の位置が変わることがなく、従って外壁パネルの種
類を少なくできて生産効率を向上できるとともに、その
管理も容易にできる。
【0016】また、梁型切欠き7は、各パネル4〜6の
隅部をL字型に切欠けばよく、従来の凹状に切欠く場合
に比べて容易に形成することができる。このため、外壁
パネルの生産性をより向上できて生産コストを低減でき
る。
【0017】さらに、各パネル4〜6の隅部に切欠き7
を形成したので、従来のように外壁パネルの上端中央部
に凹状の切欠きを設けた場合に比べてパネル4〜6と支
持梁8A,8Bとがぶつかる虞れが少なく、各パネル4
〜6を容易に設置することができ、施工性を向上できて
工期も短縮できる。
【0018】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例は集合住宅1のバルコニー2部分を構成する場
合について説明したが、本発明は集合住宅1の外廊下を
構成する場合や、集合住宅1以外の個人住宅のバルコニ
ーや外廊下を構成する場合等にも利用でき、要するに本
発明は建物の外周部に突出して設けられる建物外周突出
部の支持梁を外壁パネルを貫通して設ける場合に利用す
ることができる。
【0019】また、前記実施例では、1,2階の外壁パ
ネルの上端部と2,3階のバルコニーを支持する支持梁
8A,8Bとの接合部のみに本発明を適用していたが、
3階の外壁パネルの上端部のように、バルコニーではな
く庇を支持する支持梁との接合部に適用してもよい。
【0020】さらに、支持梁8A,8Bや各パネル4〜
6の形状等は、前記実施例のものに限らず、実施にあた
って適宜設定すればよい。
【0021】
【発明の効果】このような本発明の建物の外周部構造に
よれば、外壁パネルの種類を少なくできて生産効率を向
上でき、管理も容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外壁パネルの構成を示す正
面図である。
【図2】前記実施例の外壁パネルおよび支持梁の接合部
を示す分解斜視図である。
【図3】前記実施例の外壁パネルおよび支持梁の接合部
を示す断面図である。
【図4】前記実施例の外壁パネルおよび支持梁の接合部
を示す正面図である。
【図5】集合住宅の外観の一部を示す斜視図である。
【図6】本発明の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
2 バルコニー 3 外壁 4 開口パネル 5A,5B,6 壁パネル 7 梁型切欠き 8A,8B 支持梁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体に外壁パネルを取付けて構成される
    建物の外周部構造であって、建物の躯体から外壁パネル
    を貫通して建物外部まで延設され、外廊下やバルコニー
    等の建物外周突出部を支持する支持梁を外壁パネルの隅
    部に位置するように配置し、外壁パネルの前記支持梁が
    配置される隅部に支持梁が貫通可能な梁型切欠きを形成
    したことを特徴とする建物外周部の構造。
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