JP2000267471A - 電子写真印刷装置 - Google Patents

電子写真印刷装置

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JP2000267471A
JP2000267471A JP11071145A JP7114599A JP2000267471A JP 2000267471 A JP2000267471 A JP 2000267471A JP 11071145 A JP11071145 A JP 11071145A JP 7114599 A JP7114599 A JP 7114599A JP 2000267471 A JP2000267471 A JP 2000267471A
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JP
Japan
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photosensitive drum
roller
pressing
transfer
transfer roller
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JP11071145A
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English (en)
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Tatsuya Koyama
達也 小山
Osamu Furuya
理 古谷
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷媒体へのトナー転写後に転写ローラを感
光ドラムから離間させ得る電子写真印刷装置を提供す
る。 【解決手段】 トナー像を形成するための感光ドラム1
1と、該感光ドラム11に対してトナー像を印刷媒体に
転写すべく押し付けられる転写ローラ12と、該転写ロ
ーラ12を回転可能に保持するための保持手段13と、
該保持手段13の下部13aに固定されている永久磁石
27及び該永久磁石27の直下に取り付けられている電
磁石28を備える押圧手段14とを含み、印刷紙16へ
の転写時に、電磁石28を通電させ、該電磁石28と永
久磁石27との間に生じた反発力により、保持手段13
を介して転写ローラ12を感光ドラム11に押し付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を印刷媒
体に転写するための電子写真印刷装置に関し、特に、印
刷媒体へのトナー転写後に転写ローラを感光ドラムから
離間させ得る電子写真印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷媒体、例えば印刷紙に文字等を印刷
する電子写真印刷装置として、複写機、ファクシミリ装
置、プリンタ装置等が知られている。図2は、従来のプ
リンタ装置を部分的に示す構成図である。プリンタ装置
1は、図2に示されているように、トナー像を形成する
ための感光ドラム2と、該感光ドラム上のトナー像を印
刷紙に転写するための転写ローラ3と、印刷紙4を感光
ドラム2及び転写ローラ3間に搬送するための一対の搬
送ローラ5、5と、転写されたトナーを印刷紙4に定着
するための定着ローラ6及び加圧ローラ7とを備えてい
る。
【0003】転写ローラ3のゴム層は、半導電性のゴム
材料で形成される。この転写ローラ3は、そのシャフト
が定位置で回転可能に支持され、ゴム層が常時感光ドラ
ム2へ押し付けられている。そのため、転写ローラ3の
ゴム層は、感光ドラムとの接触により、変形している。
即ち、感光ドラム2の中心軸と転写ローラ3の中心軸と
の距離Lは、感光ドラム2の半径R1及び転写ローラ3
の半径R2の和よりも0.2mm〜0.4mm小さく設
定されている。従って、転写ローラ3のゴム層は、0.
2mm〜0.4mmの範囲で変形し、この変形量は、通
常NIPと呼ばれている。良好な転写を得るためには、
転写ローラ3の感光ドラム2への押し付け力を適正に設
定する必要がある。即ち、NIPを適正に保つ必要があ
る。
【0004】ところで、転写ローラを定位置に配する構
成のプリンタ装置では、転写ローラ及び感光ドラムの径
やシャーシ等の寸法に精度が要求される。しかし、実際
には、これら部品間に寸法誤差があるため、所定のNI
Pを得ることが難しく、印刷品質が低下する虞れがあっ
た。
【0005】そこで、従来、転写ローラのシャフトを支
持するための軸受けを、ばね手段により弾性的に押圧し
て、転写ローラを感光ドラムに押し付けることが行われ
ている。このばね手段を用いることにより、部品間に寸
法誤差があっても、転写ローラを感光ドラムに所定の押
圧力で押し付けることができ、つまり、NIPを適正な
値に設定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な従来のプリンタ装置では、転写ローラが感光ドラムに
常に押し付けられていることから、長期間に亘って使用
されない場合、あるいは、高温、高湿中に置かれた場合
に、転写ローラのゴム層が感光ドラムの周面に貼り付い
てしまうことがある。また、転写ローラを感光ドラムに
長期に亘って押し付けていると、転写ローラのゴム層に
永久歪みが残り、また、ゴム層からの汚染物質が感光ド
ラムに付着し、このため、印刷不良が生じる虞れがあっ
た。従って、印刷品質を向上できる電子写真印刷装置が
望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点を解
決するために、次の構成を採用する。 〈構成1〉本発明に係る電子写真印刷装置は、トナー像
を形成するための感光ドラムと、該感光ドラムに対して
トナー像を印刷媒体に転写すべく押し付けられる転写ロ
ーラとを含む電子写真印刷装置であって、転写ローラを
回転可能に保持するための保持手段と、印刷媒体への少
なくとも転写時に保持手段を介して転写ローラを感光ド
ラムに押し付け、印刷媒体への転写終了後に保持手段を
介して転写ローラを感光ドラムから離間させる押圧手段
とを有することを特徴とする。
【0008】〈作用〉本発明に係る電子写真印刷装置で
は、押圧手段は、印刷媒体へのトナー転写時に、転写ロ
ーラを感光ドラムに押し付け、印刷媒体への転写終了
後、転写ローラを感光ドラムから離間させるので、転写
ローラのゴム層が常に正常な状態に保たれ、しかも、ゴ
ム層の貼り付きが発生することもなくなる。
【0009】本発明に係る電子写真印刷装置は、更に、
印刷媒体の厚さ及び幅寸法に基づいて、押圧手段を制御
して該押圧手段の押圧力を設定する制御部を備える。こ
の制御部は、印刷媒体の幅と厚さ等の違いに応じて、押
圧手段の転写ローラへの押し付け力を適正に設定するの
で、印刷媒体にトナーを良好に転写することができ、こ
れにより、印刷媒体の印刷品質を向上することができ
る。
【0010】上記押圧手段を、保持手段に取り付けられ
る磁石手段と、該磁石手段に対向して配置される電磁石
とで構成することができる。そして、電磁石への通電に
より、該電磁石と前記磁石手段との間で反発力を生じさ
せ、転写ローラを保持手段を介して感光ドラムへ押し付
ける。
【0011】磁石手段として、永久磁石若しくは電磁石
を採用することができる。
【0012】〈構成2〉本発明に係る他の電子写真印刷
装置は、トナー像を形成するための感光ドラムと、該感
光ドラムに対してトナー像を印刷媒体に転写すべく押し
付けられる転写ローラと、印刷媒体を感光ドラム及び転
写ローラ間に搬送するための一対の搬送ローラと、印刷
媒体へ転写したトナーを定着させるための定着部とを含
む電子写真印刷装置であって、転写ローラを回転可能に
保持するための保持手段と、印刷媒体への少なくとも転
写時に保持手段を介して転写ローラを感光ドラムに押し
付け、印刷媒体への転写終了後に保持手段を介して転写
ローラを感光ドラムから離間させる押圧手段と、印刷媒
体が一対の搬送ローラ間から離れる時及び定着部へ入り
込む時に押圧手段を制御して転写ローラへの押圧力を増
加させる押圧制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】〈作用〉この電子写真印刷装置では、押圧
制御手段は、印刷媒体が一対の搬送ローラ間から離れる
時及び定着部へ入り込む時に、転写ローラを感光ドラム
へ押し付ける押圧手段の押し付け力を増加することか
ら、搬送ローラ等からの引っ張り力の影響を受けず、印
刷媒体の走行速度をほぼ一定に保持することができる。
これにより、印刷媒体の印刷品質をより一層向上させる
ことができる。
【0014】〈構成3〉本発明に係る更に他の電子写真
印刷装置は、トナー像を形成するための感光ドラムと、
該感光ドラムに対してトナー像を印刷媒体に転写すべく
押し付けられる転写ローラと、印刷媒体を感光ドラム及
び転写ローラ間に搬送するための一対の搬送ローラとを
含む電子写真印刷装置であって、一対の搬送ローラのい
ずれか一方を回転可能に保持するための保持手段と、印
刷媒体を搬送する時に保持手段を介して一方の搬送ロー
ラを他方の搬送ローラに押し付け、印刷媒体の非搬送時
に保持手段を介して一方の搬送ローラを他方の搬送ロー
ラから離間させる押圧手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】〈作用〉この電子写真印刷装置では、一対
の搬送ローラは、保持手段及び押圧手段により、印刷媒
体の搬送時に相互に接触され、印刷媒体の非搬送時に相
互に離間されることから、搬送ローラのゴム層の永久歪
みや印刷媒体への汚染物質の付着等の発生を防止するこ
とができる。
【0016】〈構成4〉また、本発明に係る他の電子写
真印刷装置は、トナー像を形成するための感光ドラム
と、該感光ドラムに対してトナー像を印刷媒体に転写す
べく押し付けられる転写ローラと、印刷媒体へ転写した
トナーを定着させるための定着ローラ及び加圧ローラと
を含む電子写真印刷装置であって、定着ローラ及び加圧
ローラのいずれか一方のローラを回転可能に保持するた
めの保持手段と、トナーを定着する時に保持手段を介し
て一方のローラを他方のローラに押し付け、トナーの非
定着時に保持手段を介して一方のローラを他方のローラ
から離間させる押圧手段とを有することを特徴とする。
【0017】〈作用〉この電子写真印刷装置では、定着
ローラ及び加圧ローラは、保持手段及び押圧手段によ
り、印刷媒体上でトナーを定着させる時に相互に接触さ
れ、トナーの非定着時に相互に離間されることから、同
様に永久歪みや汚染物質の付着等の発生を防止すること
ができる。これにより、定着ローラ及び加圧ローラの耐
久性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
について詳細に説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明に係る電子写真印刷装置と
してのプリンタの構成図である。本発明に係るプリンタ
10は、図1に示されているように、トナー像を形成す
るための感光ドラム11と、該感光ドラムの下方に配置
され、半導電性のゴム材料からなるゴム層を有する転写
ローラ12と、この転写ローラ12を回転可能に保持
し、樹脂材料から形成されている上下動可能な保持手段
13と、該保持手段13の下方に配置され、該保持手段
13へ押圧力を与えるための押圧手段14と、該押圧手
段14が収容され、保持手段13を支持している強磁性
体材料からなる収容部15と、この押圧手段の押圧力を
制御する制御部32とを備えている。感光ドラム11と
転写ローラ12との間には、0.2mmの隙間が設定さ
れている。
【0019】感光ドラム11及び転写ローラ12の図中
における右側には、印刷紙16を感光ドラム11及び転
写ローラ12間へ搬送するための搬送ローラ17及び1
8が配置されている。感光ドラム11及び転写ローラ1
2の図中における左側には、感光ドラム11及び転写ロ
ーラ12間から搬送されてくる印刷紙16にトナーを定
着させるための定着ローラ19と、該定着ローラ19の
下方に位置する加圧ローラ20とが設けられている。ま
た、感光ドラム11の周囲には、トナー21及び現像ロ
ーラ22を備える現像部23と、露光部24と、帯電部
25と、トナー回収部26とが、それぞれ設けられてい
る。
【0020】保持手段13は、転写ローラ12のシャフ
ト12a両端を回転可能に支持するベアリングを有す
る。この保持手段13の段状の下部13aは、収容部1
5の開口15aに上下動可能に係入されている。これに
より、保持手段13は、上下方向のみに変位することに
なる。
【0021】押圧手段14は、保持手段13の下面の両
端に設けられている一対の永久磁石27、27(図面で
は一方のみを示す)と、これら永久磁石27の直下に位
置し、収容部15内に固定して配置されている一対の電
磁石28、28とを備える。各永久磁石27は、例えば
上部がN極、下部がS極となるように取り付けられてい
る。各電磁石28は、駆動部29の駆動回路30に接続
され、通電状態では、コア上部がS極、コア下部がN極
となっている。
【0022】次に、本発明に係るプリンタ10の動作を
説明する。プリンタ10を用いて、例えば0.1mmの
厚さ寸法を有するA4の印刷紙16に画像を印刷するた
めに、まず、例えばパネル31を操作して、この印刷紙
を選択する。
【0023】感光ドラム11は、該感光ドラム11に接
触した導電性の帯電部25により負に帯電され、その
後、露光部24により、画像データに基づく光信号で静
電潜像が形成される。感光ドラム11上に静電潜像が形
成されると、現像部23のトナー21が、現像ローラ2
2により感光ドラム11付着する。これにより、感光ド
ラム11上に、トナー像が形成される。
【0024】制御部32は、パネル31から選択信号を
受け取ると、印刷紙判別部分33により、印刷紙16を
判定する。一方、判定された印刷紙16は、図示しない
カセットから繰出され、搬送ローラ17、18により、
感光ドラム11及び転写ローラ12間へ搬送される。
【0025】印刷紙16の搬送が始まると、制御部32
は、図示しない先端検知手段を介して、この印刷紙16
の先端位置を常に検知する。この先端が所定の位置に至
ると、制御部32は、駆動部29を駆動させ、駆動回路
30を介して、印刷紙16の幅寸法及び厚さ寸法に対応
する例えば15Vの電圧を各電磁石28に印加して、電
磁石28に通電する。各電磁石28は通電されると、前
記した通り、コア上部がS極となり、その下部がN極と
なる。電磁石28のS極側には、永久磁石27のS極が
対向しているから、各電磁石28と各永久磁石27との
間に、印加する電圧に対応する電磁力、即ち反発力が生
じる。この反発力は、例えばそれぞれ700gに設定さ
れる。
【0026】これらの反発力により、保持手段13は、
上方へ移動するので、転写ローラ12のゴム層が感光ド
ラム11へ押圧され、変形する。この変形により、転写
ローラ12の変形量が例えば0.3mmとなる。即ち、
転写ローラ12が、上記したように、感光ドラム11と
の間に0.2mmの隙間を有することから、0.5mm
上動すると、NIPが0.3mmとなる。
【0027】転写ローラ12が、感光ドラム11に押し
付けられると、印刷紙16が感光ドラム11と転写ロー
ラ12との間へ搬送されるので、印刷紙16にトナー像
が転写される。上記のように、所定のNIPが得られる
と、印刷紙16には、トナー像が、良好な品質で転写さ
れる。尚、感光ドラム11上の残留トナーは、トナー回
収部26に回収される。
【0028】トナー像が転写された印刷紙16は、次
に、定着ローラ19及び20間に搬送され、トナー像が
加熱定着される。制御部32は、図示しない後端検知手
段を介して、感光ドラム11及び転写ローラ12間から
出た印刷紙16の後端を検知すると、駆動部29の駆動
を停止させる。これにより、電磁石28への通電が停止
する。この結果、永久磁石27及び電磁石28間の反発
力が消えるので、保持手段13が、元の位置に戻り、転
写ローラ12が感光ドラム11から離れる。
【0029】印刷紙への転写が終わった後、転写ローラ
12が、感光ドラム11から離れて、常に感光ドラム1
1に接していないことから、プリンタ10が長時間不使
用な場合でも、転写ローラ12の永久歪み及び転写ロー
ラ12と感光ドラム11との貼り付きを防止することが
できる。
【0030】ところで、印刷紙の幅及び厚さ寸法に応じ
て、各印刷紙に適正な圧力を付与するために、この実施
例のプリンタ10において、永久磁石27及び電磁石2
8間に適正な反発力を設定する必要がある。即ち、薄い
印刷紙は転写ローラ12の圧力により皺を受け易いの
で、印刷紙への圧力を、厚さが小さくなるに従って低減
する必要があり、また、幅の狭い印刷紙は搬送時に偏向
(スキュー)してしまう虞れがあるので、印刷紙への圧
力を、幅が狭くなるに従って増加する必要がある。
【0031】図3は、本発明に係るプリンタ10におい
て、電磁石28に印加された電圧と該電圧による電磁石
28及び永久磁石27間の反発力との関係を示すグラフ
図である。図4は、本発明に係るプリンタ10における
各印刷紙の厚さ寸法及び幅寸法と、電磁石28へ印加す
る最適な電圧値との対応関係を示す表図である。
【0032】図3及び図4を参照すると、印刷紙の厚さ
寸法が小さければ小さい反発力(電圧)が設定されてい
る。例えば、0.08mmの厚さ寸法のA5の印刷紙を
用いた場合、電磁石28に印加する電圧が15Vであ
り、このとき、永久磁石27と電磁石28との間に生じ
た反発力は、700gとなる。他方、例えば1.14m
mの厚さ寸法のA5の印刷紙を用いた場合、電磁石28
に印加する電圧が20Vであり、このとき、永久磁石2
7と電磁石28との間に生じた反発力は、800gとな
る。
【0033】また、印刷紙の幅寸法が小さければ大きい
反発力(電圧)が設定されている。例えば、0.1mm
の厚さ寸法のA5の印刷紙を用いた場合、電磁石28に
印加する電圧が15Vであり、このとき、永久磁石27
と電磁石28との間に生じた反発力は、700gとな
る。他方、例えば、0.1mmの厚さ寸法のA3の印刷
紙を用いた場合、電磁石28に印加する電圧が12Vで
あり、このとき、永久磁石27と電磁石28との間に生
じた反発力は、620gとなる。
【0034】従って、本発明に係るプリンタ10におい
て、印刷紙の厚さ寸法及び幅寸法に応じて、永久磁石2
7及び電磁石28間に適正な反発力を設定することか
ら、転写ローラ12の印刷紙への適正な押圧力が得られ
る。これにより、印刷紙への印刷品質を向上することが
できる。
【0035】〈具体例2〉図5は、本発明に係る他のプ
リンタを示す構成図である。図6は、このプリンタの動
作を説明するために、横軸を時刻軸とし、縦軸を電圧軸
としたタイミングチャートである。本発明に係るプリン
タ40は、トナー像を形成するための感光ドラム11
と、該感光ドラム11に対してトナー像を印刷紙41に
転写すべく押し付けられる転写ローラ12と、印刷紙4
1を感光ドラム11及び転写ローラ12間に搬送するた
めの一対の搬送ローラ17、18と、印刷紙41へ転写
したトナーを定着させるための定着部42と、転写ロー
ラ12を回転可能に保持するための保持手段13と、該
保持手段13を押圧して上動させるための押圧手段14
と、該押圧手段14を制御する制御部43とを備えてい
る。
【0036】押圧手段14は、上記したと同様に、永久
磁石27と電磁石28とを含んでいる。また、定着部4
2は、定着ローラ19と、該定着ローラ19の下方に位
置する加圧ローラ20とを含んでいる。
【0037】押圧手段14の電磁石28には、転写時に
制御部43の制御で駆動される駆動部29(駆動回路3
0)により、図6に示されているように、V1の電圧が
印加される。従って、転写ローラ12は、前記具体例1
に述べたと同様に、押圧手段14により押圧力を受け、
印刷紙41を間において、感光ドラム11へ押し付けら
れる。制御部43には、押圧制御手段44が設けられて
いる。この押圧制御手段は、印刷紙41が一対の搬送ロ
ーラ17、18間から離れる時及び定着部42へ入り込
む時に駆動部29を制御して転写ローラ12の印刷紙4
1への押圧力を増加させる。
【0038】次に、本発明に係るプリンタ40の動作を
説明する。ところで、印刷紙41の先端が定着ローラ1
9と加圧ローラ20とにより挟持された時点では、両ロ
ーラ19、20により印刷紙41引っ張り力が作用し、
印刷紙41の走行速度が瞬間的に増大する虞れがある。
また、印刷紙41の搬送ローラ17及び18による搬送
が終了した時点では、搬送ローラ17と18とによる挟
持力が加わらなくなるので、印刷紙41の走行速度が瞬
間的に増大する虞れがある。
【0039】印刷紙41が、搬送ローラ17及び18に
より搬送され、感光ドラム11及び電圧V1の印加で押
し付けられている転写ローラ12間に送り込まれると、
印刷紙41に感光ドラム11上のトナー像が転写され
る。そして、印刷紙41は、図5に示されているよう
に、定着ローラ19及び加圧ローラ20間へ向かって搬
送される。
【0040】一方、制御部43は、定着部42の近傍で
図示しない検知手段により印刷紙41の先端位置を検知
すると、押圧制御手段44を作動させる。押圧制御手段
44は、図6に示すように、先端を検知した時刻t1で
駆動部29を制御し、押圧手段14の電磁石28にV2
の電圧を印加する。印刷紙41の先端が定着ローラ19
及び加圧ローラ20間で安定的に挟持される時刻t2に
なると、押圧制御手段44は、駆動部29を制御して押
圧手段14の電磁石28への印加電圧をV1に戻す。
【0041】他方、制御部43は、印刷紙41の後端の
搬送ローラ17及び18による挟持が終了する直前に、
図示しない検知手段により印刷紙41の後端位置を検知
すると、押圧制御手段44を作動させる。押圧制御手段
44は、図6に示すように、後端を検知した時刻t3で
駆動部29を制御し、押圧手段14の電磁石28にV2
の電圧を印加する。印刷紙41の後端が搬送ローラ17
及び18間から確実に離れる時刻t4になると、押圧制
御手段44は、駆動部29を制御して押圧手段14の電
磁石28への印加電圧をV1に戻す。
【0042】このように、押圧手段14の電磁石28に
印加する電圧をV1からV2まで増加すると転写ローラ
12の感光ドラム11への押圧力が増加する。従って、
印刷紙41に加える引っ張り力が変動しても、印刷紙4
1の走行速度が一定に保たれる。これにより、従来の不
均一走行による印刷不良等を防止することができ、印刷
品質をより一層向上させることができる。
【0043】前記した具体例1及び具体例2の押圧手段
14は、永久磁石27と電磁石28とで形成されてい
る。これに代えて、押圧手段として、ソレノイド手段、
あるいは、パルスモータを含むねじ手段等を採用するこ
とができる。ソレノイド手段では、その可動片を保持手
段13に連結し、通電により、可動片を上下方向に沿っ
て直線運動させる。パルスモータを用いるねじ手段で
は、筒状のジョイント部をパルスモータにより回転さ
せ、ジョイント部に螺入されているねじ棒を上下動させ
て保持手段を上下動させる。
【0044】また、前記した具体例1及び具体例2の保
持手段13及び押圧手段14は、転写ローラ12を感光
ドラム11へ押し付けるために、設けられている。これ
に代えて、一方の搬送ローラを他方のそれに押圧するた
めに保持手段13及び押圧手段14を用いてもよく、同
様に、定着部の定着ローラに加圧ローラを押圧するため
に保持手段13及び押圧手段14を用いてもよい。これ
により、搬送ローラ間及び定着ローラと加圧ローラとの
間に貼り付き等の発生を防止できることから、これらロ
ーラの耐久性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタの具体例1を示す構成図
である。
【図2】従来のプリンタを部分的に示す構成図である。
【図3】具体例1の押圧手段における印加電圧と反発力
との関係を示すグラフである。
【図4】具体例1における印刷紙の幅及び厚さ寸法と印
加電圧との対応関係を示すリストである。
【図5】本発明に係るプリンタの具体例2を示す構成図
である。
【図6】本発明に係る具体例2の動作タイミングチャー
トである。
【符号の説明】
10、40 プリンタ 11 感光ドラム 12 転写ローラ 13 保持手段 14 押圧手段 16、41 印刷紙 17、18 搬送ローラ 19 定着ローラ 20 加圧ローラ 27 永久磁石 28 電磁石 29 駆動部 30 駆動回路 32、43 制御部 44 押圧制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を形成するための感光ドラム
    と、該感光ドラムに対して前記トナー像を印刷媒体に転
    写すべく押し付けられる転写ローラとを含む電子写真印
    刷装置であって、前記転写ローラを回転可能に保持する
    ための保持手段と、前記印刷媒体への少なくとも転写時
    に前記保持手段を介して前記転写ローラを前記感光ドラ
    ムに押し付け、前記印刷媒体への転写終了後に前記保持
    手段を介して前記転写ローラを前記感光ドラムから離間
    させる押圧手段とを有することを特徴とする電子写真印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷媒体の厚さ及び幅寸法に基づい
    て、前記押圧手段を制御して該押圧手段の押圧力を設定
    する制御部を更に有することを特徴とする請求項1記載
    の電子写真印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段は、前記保持手段に取り付
    けられる磁石手段と、該磁石手段に対向して配置される
    電磁石とを備え、前記電磁石の通電により該電磁石と前
    記磁石手段との間で反発力を生じさせ、前記転写ローラ
    を前記感光ドラムへ押し付けることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電子写真印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記磁石手段は、永久磁石若しくは電磁
    石からなることを特徴とする請求項3記載の電子写真印
    刷装置。
  5. 【請求項5】 トナー像を形成するための感光ドラム
    と、該感光ドラムに対して前記トナー像を印刷媒体に転
    写すべく押し付けられる転写ローラと、前記印刷媒体を
    前記感光ドラム及び前記転写ローラ間に搬送するための
    一対の搬送ローラと、前記印刷媒体へ転写したトナーを
    定着させるための定着部とを含む電子写真印刷装置であ
    って、前記転写ローラを回転可能に保持するための保持
    手段と、前記印刷媒体への少なくとも転写時に前記保持
    手段を介して前記転写ローラを前記感光ドラムに押し付
    け、前記印刷媒体への転写終了後に前記保持手段を介し
    て前記転写ローラを前記感光ドラムから離間させる押圧
    手段と、前記印刷媒体が前記一対の搬送ローラ間から離
    れる時及び前記定着部へ入り込む時に前記押圧手段を制
    御して該押圧手段の前記転写ローラへの押圧力を増加さ
    せる押圧制御手段とを有することを特徴とする電子写真
    印刷装置。
  6. 【請求項6】 トナー像を形成するための感光ドラム
    と、該感光ドラムに対して前記トナー像を印刷媒体に転
    写すべく押し付けられる転写ローラと、前記印刷媒体を
    前記感光ドラム及び前記転写ローラ間に搬送するための
    一対の搬送ローラとを含む電子写真印刷装置であって、
    前記一対の搬送ローラのいずれか一方を回転可能に保持
    するための保持手段と、前記印刷媒体を搬送する時に前
    記保持手段を介して前記一方の搬送ローラを他方の前記
    搬送ローラに押し付け、前記印刷媒体の非搬送時に前記
    保持手段を介して前記一方の搬送ローラを前記他方の搬
    送ローラから離間させる押圧手段とを有することを特徴
    とする電子写真印刷装置。
  7. 【請求項7】 トナー像を形成するための感光ドラム
    と、該感光ドラムに対して前記トナー像を印刷媒体に転
    写すべく押し付けられる転写ローラと、前記印刷媒体へ
    転写したトナーを定着させるための定着ローラ及び加圧
    ローラとを含む電子写真印刷装置であって、前記定着ロ
    ーラ及び前記加圧ローラのいずれか一方のローラを回転
    可能に保持するための保持手段と、前記トナーを定着す
    る時に前記保持手段を介して前記一方のローラを他方の
    前記ローラに押し付け、前記トナーの非定着時に前記保
    持手段を介して前記一方のローラを前記他方のローラか
    ら離間させる押圧手段とを有することを特徴とする電子
    写真印刷装置。
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