JP2000262401A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JP2000262401A
JP2000262401A JP6815899A JP6815899A JP2000262401A JP 2000262401 A JP2000262401 A JP 2000262401A JP 6815899 A JP6815899 A JP 6815899A JP 6815899 A JP6815899 A JP 6815899A JP 2000262401 A JP2000262401 A JP 2000262401A
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大象 緒方
Toshiaki Iwai
利明 岩井
Kenji Hattori
憲二 服部
Yuji Fujii
裕次 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源スイッチを開いた後、使用者への報知と
ファンモータの駆動とを可能にし、かつ消費電力を節約
することができる電気調理器を提供する。 【解決手段】 加熱部への電源を入り切りする第1のス
イッチ手段21と第1の整流手段22を介して電力を供
給/遮断する第1の電源経路23と、第2のスイッチ手
段31と第2の整流手段32を介して電力を供給/遮断
する第2の電源経路33から、第1のスイッチ手段21
が加熱部と電源回路への電力供給を遮断した後、第2の
スイッチ手段を開いて電源回路への電力供給を遮断する
ようにして、加熱部への電力供給を遮断した後でも、制
御部によるファンモータの駆動、使用者への報知動作等
の制御を可能とし、かつ制御動作が不要となった時点
で、制御部への電力が断たれ、低消費電力で、かつ安価
で信頼性の高い電気調理器が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭及び業務
用として使用される電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源スイッチオフ後においても、
天板温度をモニターして、高温であるか否かを表示した
り、機器外郭もしくは内部の温度をモニターして冷却用
ファンモータを回し、加熱部の余熱による内部電子部品
の温度上昇による性能劣化を防止する電気調理器が開発
されている。
【0003】以下に従来の電気調理器について説明す
る。図5はヒーター7を有し、その上部にセラミックプ
レートで覆った電気調理器の内部の回路ブロック図であ
る。商用電源1に電源スイッチ2を介して、ヒータ7と
リレー8のリレー接点8bの直列回路と、リレー3の駆
動コイル3aが接続されている。また商用電源1には、
ファンモータ12とリレー13bの直列回路と、リレー
3のリレー接点3bおよびリレー4のリレー接点4bの
並列回路と電源トランス5の一次巻線の直列回路と、抵
抗16と抵抗17の直列回路が接続されている。
【0004】電源トランス5の二次巻線は電源回路6に
接続され、電源回路6の直流出力電圧は、制御電源電圧
としてマイクロコンピュータ10に供給される。電源回
路6の出力には、リレー4の駆動コイル4aとトランジ
スタ9の直列回路と、リレー13の駆動コイル13aと
トランジスタ14の直列回路と、リレー8の駆動コイル
8aとトランジスタ15の直列回路が接続される。マイ
クロコンピュータ10の出力端子は、トランジスタ9の
ベースと、トランジスタ14のベースと、トランジスタ
15のベースと、LED11のアノードに接続される。
マイクロコンピュータ10のグランド端子には、商用電
源1の片側電源線と、電源回路6の出力電圧の負極と、
トランジスタ9,トランジスタ14,トランジスタ15
のエミッタと、LED11のカソードが接続される。抵
抗16と抵抗17により分圧された電圧がマイクロコン
ピュータ10に入力される。
【0005】図5において、電源スイッチ2が投入され
ると、リレー駆動コイル3aに電圧が印加して、リレー
接点3bがオンする。リレー接点3bがオンすると電源
トランス5の一次巻線に商用電源電圧が印加するのでそ
の二次巻線に接続された電源回路6から直流の制御電源
電圧が出力される。マイクロコンピュータ10はこの制
御電源電圧の供給により動作を開始し、トランジスタ9
をオンする。これにより、リレー駆動コイル4aに電圧
が印加しリレー接点4bをオンする。入力装置からの加
熱信号を受けて、マイクロコンピュータ10はトランジ
スタ15を駆動してリレー接点8bをオンしヒーター7
に通電する。調理終了後、電源スイッチ2をオフする
と、リレー駆動コイル3aに電圧が印加されなくなるの
でリレー接点3bがオフする。マイクロコンピュータ1
0は電源スイッチ2のオフを抵抗16と抵抗17による
分割電圧の変化で検知し、電源スイッチ2のオフ後所定
の時間経過後にLEDを消灯し、トランジスタ14をオ
フしてリレー接点13bをオフしてファンモータの動作
を停止するとともにリレー接点4bをオフして、電源回
路6への電源供給を停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
電気調理器においては、リレー接点の投入位相がランダ
ムとなる。よって、商用電源のピーク位相で投入された
場合には、電源回路の平滑コンデンサへの突入電流が大
きくなるので、接点容量が小さい場合には接点溶着する
恐れがあり、接点容量の大なるリレーが必要となるとい
った課題があった。また、電源回路への電源供給にリレ
ーとそれぞれの駆動回路と、ファンモータの駆動用のリ
レーとその駆動回路が必要で、出力電流容量の大きな直
流電源およびトランスが必要となるといった課題があっ
た。
【0007】本発明は、電源スイッチオフ後において
も、マイクロコンピュータによる制御動作を可能とし、
かつマイクロコンピュータによる制御が必要となくなっ
た時点で、マイクロコンピュータへの電源供給を遮断す
ることの可能な安価で信頼性の高い電気調理器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】加熱部の電源を供給ある
いは遮断する第1のスイッチ手段と第1の整流手段を介
して電力を供給あるいは遮断する第1の電源経路と、第
2のスイッチ手段と第2の整流手段を介して電力を供給
あるいは遮断される第2の電源経路とを有し、第1のス
イッチ手段が加熱部と電源回路への電力供給を遮断した
後、制御部が第2のスイッチ手段を開いて電源回路への
電力供給を遮断するように構成したものである。
【0009】これにより、第1のスイッチ手段を開いて
加熱部への電力供給を遮断した後においても、制御部に
よる制御動作を可能とする機能を最小限のスイッチ手段
を用いて実現し、かつスイッチ手段を開閉する電源位相
を管理してスイッチ手段の信頼性を高めることが可能
で、かつ制御部による制御動作が必要となくなった時点
で、制御部が第2のスイッチ手段を開いて電源回路への
電力供給を遮断することにより、消費電力が少なく、安
価で信頼性の高い電気調理器が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、加熱部と、前記加熱部の加熱動作を制御する制御部
と、前記制御部に電力を供給する電源回路と、前記加熱
部の電源を投入あるいは遮断する第1のスイッチ手段
と、前記第1のスイッチ手段と第1の整流手段を介して
電源から前記電源回路に電力を供給する第1の電源経路
と、第2のスイッチ手段と第2の整流手段を介して電源
から前記電源回路に電力を供給あるいは遮断する第2の
電源経路とを有し、前記第1のスイッチ手段が前記電源
回路への電力供給を遮断した後、前記制御部が前記第2
のスイッチ手段の制御により前記電源回路への電力の供
給を遮断する電気調理器としたものであり、加熱部の電
源供給を遮断する第1のスイッチ手段を備えているた
め、制御部のマイクロコンピュータなどの電子部品が故
障や暴走などで使用者からの制御命令を受け付けること
ができなくなっても確実に加熱を停止することができる
ので安全である。
【0011】また、第1の電源経路と第2の電源経路は
第1の整流手段と第2の整流手段をそれぞれその経路に
含むため、第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の
いずれか一方を制御することで電源回路に電源を供給で
きるとともに、前記電源を直流とすることができる。し
たがって、電源回路に整流器を新たに負荷する必用がな
く、また電源回路への入力を共用して電源回路内部の平
滑回路や電圧変更回路などを共用することも可能となる
など、電源回路を簡素化することができる。また、制御
部が全波整流器の負極端子をコモン電位とするインバー
タなどでは、トランスなどの絶縁手段を使用せずに制御
部とコモン電位を同一とする電源回路へと直流の電力を
供給することが第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手
段の制御によって可能となる。また、第2のスイッチ手
段を通過する電流は第1の整流手段によって加熱部への
電力供給が遮られる構成であるため、第2のスイッチ手
段は容量が小さく小型で安価なスイッチ手段を用いるこ
とができる。
【0012】また、第1のスイッチ手段による遮断状態
が解除されると第1の電源経路により電源回路に電力が
供給されるため、制御部が動作可能となる。従って、制
御部は必用に応じて第2のスイッチング手段の駆動タイ
ミングを任意に制御できる。すなわち、第1のスイッチ
手段の投入後、所定時間後に、あるいは機器の部品が所
定温度であることを検知し、あるいは使用者からの制御
命令が入力されたタイミング等で、第2のスイッチ手段
を制御して第2の電源経路から電源回路へと電力を供給
もしくは遮断することを可能とするため第2のスイッチ
手段の開閉頻度を抑制でき、さらに、制御部をマイクロ
コンピュータを含む構成として、電源電圧の位相を検知
できるようにして、第2のスイッチ手段の開閉タイミン
グを制御すれば、突入電流や放電電流を最小限にして第
2のスイッチ手段の寿命を長くすることができる。
【0013】また、第1のスイッチ手段が加熱部への電
力供給を遮断した後において、制御部が第2のスイッチ
手段を開いて第2の電源経路からの電源回路への電力供
給を遮断するようにしているので、制御部の必要とする
制御作業が終了するのを待って、任意のタイミングで制
御部自身への電力供給を遮断することができる。したが
って、第1のスイッチ手段により加熱部への電源供給を
遮断した後においても制御部を継続して動作させ、制御
部は時間を測定したり各種センサーの信号を得て、必要
に応じて加熱動作以外の部品の駆動や表示を行ない、最
後に第2のスイッチ手段を開いて制御部自身への電力供
給を遮断し、電子回路の動作時間を短縮して電子部品の
寿命を長くしつつ、消費電力を節約することができると
いう作用を有するものである。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明により、第
1のスイッチ手段で加熱部への電源供給を遮断してから
もファンモータを動作可能とすることができるととも
に、ファンモータ制御のためのスイッチ手段を別途設け
る必要がなく回路構成を簡素化できる。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明により、第
1のスイッチ手段による加熱部への電源投入後、制御部
が第2のスイッチ手段を任意のタイミングで制御して電
源回路、あるいはファンモーターに電力を供給できる。
また加熱終了後、第1のスイッチ手段によって加熱部へ
の電源供給を遮断してからでも第2のスイッチ手段によ
り電源回路あるいはファンモータへの電力の供給を継続
できる。また、継続駆動の必要が無いと判断した時点で
制御部が第2のスイッチ手段を制御して、ファンモータ
あるいは電源回路および制御部への電力の供給を遮断で
きる。このように、第2のスイッチ手段の制御により必
要な時間だけ効率よくファンモータを駆動することが可
能であるため、ファンモータによる騒音発生機会を最小
限にしたり、電源回路や制御部などの電子部品への電力
供給時間あるいはファンモータの駆動時間を短くして機
器の寿命を長くするとともに、第2のスイッチ手段の駆
動と電源回路や制御部などの電子部品の動作とファンモ
ータの駆動に伴う消費電力を低減し、さらには第2のス
イッチ手段のオンあるいはオフのタイミングを制御して
第2のスイッチ手段の突入電流を抑制できるなど、信頼
性を高めることができるという作用を有するものであ
る。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明により、所
定時間継続して使用者からの制御命令の入力がないこと
を、第2のスイッチ手段を遮断する条件としているの
で、使用者が切り忘れた場合や調理した後に長時間放置
された場合、第2の電源経路からの電源回路および制御
部への電力供給や、あるいは第2のスイッチ手段を介し
たファンモータへの電力供給が不要に継続されるのを防
止することにより、電子部品の動作時間を短縮し、消費
電力を少なくしつつ、製品寿命を長くすることができる
という作用を有するものである。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明により、温
度検知手段によって機器の状況を把握して第2の電源経
路による電源回路への電力の供給もしくは遮断を可能と
しているので、第2のスイッチ手段の駆動機会と駆動時
間を最小限とすることができる。すなわち、高温である
ことを使用者に報知することや、調理器の外郭あるいは
内部を冷却するなどの状況に応じた必要な制御を、第1
のスイッチ手段が遮断されても必要な時間だけ継続して
行うことが可能となる作用を有するものである。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明により、第
1のスイッチ手段の開閉状態に関わらず、電源から電源
回路および制御部もしくはファンモータへの電力供給が
可能であり、温度検知手段の検知結果に応じた報知手段
による報知を可能としつつ、第1のスイッチ手段による
加熱部への電源供給を遮断した後に、前記温度検知結果
に応じて報知する必要のない場合には第2のスイッチ手
段を開いて、第2のスイッチ手段を閉じるために必要な
電力をなくして消費電力を少なくするとともに、電子部
品の駆動時間を短縮して製品寿命を長くすることができ
るという作用を有するものである。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明により、第
2のスイッチ手段を開閉する電源位相のタイミングを設
定することができる。通常、電源回路の入力端子には電
源平滑用のコンデンサが接続されて第2の電源経路から
電源回路へと電力が供給される供給期間は電源電圧がゼ
ロボルトからピークまでに発生するが、上記のように、
その供給期間から外れた電源位相に第2のスイッチ手段
の開閉タイミングを設定することができるので、第2の
スイッチ手段を閉じる際の電流値を抑制したり、あるい
は電力を供給している状態から第2のスイッチ手段を開
く際の接点部の放電や遮断電流を抑制することができ
る。また、第2のスイッチ手段を介して電力が供給され
る期間が電源位相の限られた範囲にとどまらないファン
モータや抵抗といった負荷である場合には、第2のスイ
ッチ手段の開閉タイミングを電源位相に対してランダム
となる設定にすることができ、開閉する際の接点間電位
や極性を偏らなくすることができる。よって、第2のス
イッチ手段の溶着や短絡といった破壊を防止して製品寿
命を長くする、もしくは第2のスイッチ手段の電流定格
を小さくして安価にできるという作用を有するものであ
る。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明により、前
記他の加熱部への通電を第1のスイッチ手段あるいは他
の第1のスイッチ手段の遮断により、制御部あるいは他
の制御部の異常に関係なく遮断することが可能で、また
第1のスイッチ手段あるいは他の第1のスイッチ手段を
開いて他の加熱部への通電を遮断しても、第2のスイッ
チ手段により電源回路および制御部への電力の供給を継
続することで、他の第2のスイッチ手段を制御部が駆動
制御して他の電源回路および他の制御部への電力の供給
を継続することができる。
【0021】したがって、制御部で第2のスイッチ手段
と他の第2のスイッチ手段を制御するため、複数の加熱
部と制御部を有する電気調理器において、複数の加熱部
への通電を第1のスイッチ手段あるいは他の第1のスイ
ッチ手段によって確実に停止するとともに、加熱部への
通電を遮断したのち必要なだけ制御部を動作して、最終
的にはすべての制御部への通電を遮断して部品の寿命を
長くし、かつ消費電力を低減することができるという作
用を有するものである。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明により、制
御部とコモン電位の異なる他の制御部が第2のスイッチ
手段と他の第2のスイッチ手段の駆動情報の授受を絶縁
手段を介して行うことができる通信手段を備えているの
で、制御部あるいは他の制御部はコモン電位の異なる通
信相手の制御情報を得ることができるとともに、制御部
は第2のスイッチ手段を他の制御部は他の第2のスイッ
チ手段をそれぞれ任意のタイミングで接続あるいは遮断
することができる。したがって、複数のコモン電位の異
なる加熱部と制御部と電源回路を有する電気調理器にお
いて、一方の加熱部あるいは制御部あるいは電源回路に
異常が生じて加熱制御ができなくなっても、他方が通信
により異常を検知してその旨を報知手段によって報知す
ることが可能となるとともに、必要に応じて他方の第2
のスイッチ手段を制御して一方の第1のスイッチ手段あ
るいは他方の第1のスイッチ手段を遮断したのちも継続
して他方の電源回路および他方の制御部への電力供給を
必要なだけ行うことが可能であり、かつ、最終的にはす
べての電源回路および制御部への通電を遮断して部品の
寿命を長くし、かつ消費電力を低減することができると
いう作用を有するものである。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、加熱
部内部の部品が短絡破壊して電流ヒューズが破断して
も、第1のスイッチ手段あるいは他の第1のスイッチ手
段の開閉により電源回路と制御部への電力の供給と遮断
が可能であり、制御部を動作させて異常表示を行うこと
や、表示や報知といった動作に限らず制御部による異常
が発生した加熱部以外の他の加熱部の制御についても行
うことなどができ、ヒューズ遮断による影響を最小限に
抑えることができるという作用を有するものである。
【0024】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1に高周波磁界で
加熱するための誘導加熱コイルを2個有する多口電気調
理器を示す。
【0025】加熱部24の一方の入力端子は電源スイッ
チ21を介して、他方の入力端子はヒューズ28を介し
て商用電源20に接続されている。加熱部44は同様に
電源スイッチ41を介して、他方の入力端子はヒューズ
48を介して商用電源20に接続される。電源スイッチ
21と電源スイッチ41は機械的に連動するように構成
され、1部品化(1スイッチ化)されている。
【0026】加熱部24の入力端子には整流器24d、
整流器24e、整流器24f、整流器24gで構成され
る全波整流回路が接続され、その正極出力端子である整
流器24dと整流器24fの接続点と負極出力端子であ
る整流器24eと整流器24gの接続点間には、加熱コ
イル24aと、共振コンデンサ、平滑コンデンサ等のコ
ンデンサと、ダイオードやスイッチング素子などを含む
回路ブロック24bと、絶縁ゲートバイポーラトランジ
スタ24c(以下IGBTと称する)などから構成され
るインバータが接続される。
【0027】制御部25の出力端子はIGBT24cの
ゲートとエミッタに接続されており、制御部25のコモ
ン電位はIGBT24cのエミッタと、整流器24eの
アノード及び整流器24gアノードと同一電位になって
いる。また、制御部25はマイクロコンピュータを含み
使用者が制御命令を入力する入力手段25aと、調理器
の外郭もしくは内部の温度を検知する温度検知手段25
bと、使用者へ機器の動作状態あるいは温度を報知する
報知手段25cと、商用電源20のゼロボルトを検知す
ることで位相を検知する零ボルト検知手段25dなどを
備えている。
【0028】制御部25に制御用の平滑された直流電圧
を供給するためのスイッチング電源26aを有する電源
回路26が設けられており、電源回路26のコモン電位
は制御部25のコモン電位と同一電位とし、電源回路2
6の他の入力端子には整流器22aおよび整流器22b
からなる整流手段22と整流手段32のカソード側が接
続される。整流器22aのアノードは電源スイッチ21
の負荷側端子に、整流器22bのアノードはヒューズ2
8の電源側端子に、整流手段32のアノード側はリレー
31の一方の接点に接続される。リレー31の他方の接
点は電源スイッチ21の電源側端子に接続される。ま
た、リレー31の制御端子は制御部25に接続される。
【0029】また、機器外郭もしくは内部の電気部品を
冷却するファンを駆動するための交流用ファンモータ2
7の巻線の一端がリレー31の負荷側接点に接続され、
他端はヒューズ28の電源側端子に接続される。
【0030】加熱部44は加熱部24とほぼ同様の回路
構成であり、加熱部44で付与した番号で44a〜44
gで示す各構成部品も加熱部24で付与した番号で24
a〜24gで示す各構成部品と同様の機能を有する。ま
た電源回路46及びスイッチング電源46aは電源回路
26及びスイッチング電源26aと同様の機能を有す
る。また、整流器42a、整流器42b、整流手段5
2、リレー51、ファンモータ47もまた、整流器22
a、整流器22b、整流手段32、リレー31、ファン
モータ27と同様に接続され、同様の機能を有する。
【0031】また、リレー51の制御端子は制御部25
および制御部45に接続されており、制御部25と制御
部45は絶縁手段であるフォトカプラ54aとフォトカ
プラ54bで構成される通信手段54を介してシリアル
通信を行い、場合によってはリレー31あるいはリレー
51の駆動情報を含んで、制御信号の授受を行う。
【0032】以上のように構成された電気調理器につい
てその動作を説明する。電源スイッチ21を閉じると商
用電源20→電源スイッチ21→整流器22a→電源回
路26入力端子→電源回路26コモン電位→整流器24
g→ヒューズ28→商用電源20の経路(以下第1の電
源経路と呼ぶ)で電源回路26に半波の直流が供給され
るとともに、商用電源20→整流器22b→電源回路2
6入力端子→電源回路26コモン電位→整流器24e→
電源スイッチ21→商用電源20の経路(これも以下第
1の電源経路と呼ぶ)で電源回路26に半波の直流が供
給される。この電源スイッチ21と整流器22aとを含
む第1の電源経路と、電源スイッチ21と整流器22b
とを含む第1の電源経路により電源回路26には全波整
流された直流が入力される。
【0033】IGBT24cのエミッタ端子と制御部2
5のコモン電位と、コモン電位を同一にした電源回路2
6に、全波整流された直流を簡単な構成で入力すること
ができるので、スイッチング電源26aはそれを平滑化
された制御用の直流電圧に降圧して制御部25に供給す
ることにより、絶縁機能を有するトランスなどが不要と
なり電源回路26の小形化、低価格を実現することが可
能となる。
【0034】制御部25に直流電源が供給されると、入
力手段25aは使用者が入力する命令を認識することが
可能となり、この場合、使用者が加熱命令を入力する
と、制御部25はリレー31を閉じてこの状態を保持す
るとともに、リレー51を直接駆動する信号を出力する
か、あるいはフォトカプラ54bの入力端子にリレー5
1の駆動信号を出力する。電源スイッチ21と電源スイ
ッチ41は連動しているので、上記と同様の作用で、制
御部45には制御用の直流電源が供給され動作可能とな
っており、フォトカプラ54bの出力端子から上記のリ
レー51の駆動信号を授受して、リレー51の駆動端子
を制御してリレー51の接点を閉じる。リレー51が閉
じるとファンモータ47に商用電源が印加されるので冷
却ファンモータが回転して機器外郭あるいは内部を冷却
する。
【0035】また、リレー31を閉じることにより、商
用電源20→リレー31→整流手段32→電源回路26
入力端子→電源回路26コモン電位→整流器24g→ヒ
ューズ28→商用電源20の経路(以下第2の電源経路
と呼ぶ)で電源回路26に半波の直流を第1の電源経路
と同様に供給することが可能となり、第1の電源経路2
3もしくは第2の電源経路33によって電源回路26に
電力が供給される。同様に、リレー51を閉じることに
より、商用電源20→リレー51→整流手段52→電源
回路46入力端子→電源回路46コモン電位→整流器4
4g→ヒューズ48→商用電源20の経路(以下他の第
2の電源経路と呼ぶ)で電源回路46に半波の直流を供
給することが可能となる。
【0036】制御部25あるいは制御部45は零ボルト
検知手段25dあるいは零ボルト検知手段45dの検知
出力によって電源位相を検知し、その位相検知結果に応
じて第2の電源経路33を構成するリレー31あるいは
他の第2の電源経路53を構成するリレー51の接点の
開閉制御を行う。電源回路26の入力端子には平滑用の
コンデンサが接続されており、電源電圧がゼロボルトか
らピークまでの範囲内で第2の電源経路33から平滑用
のコンデンサへと充電され、電源回路26に電力が供給
される。電源電圧がピークを越えてゼロボルトに達し
て、さらに次の半波の期間は第2の電源経路33から電
源回路26への電力供給は行われず、第2のスイッチ手
段を介するファンモーター27への電力供給は継続され
ている。
【0037】他の第2の電源経路53から電源回路46
への電力の供給についても、第2の電源経路33と電源
回路26と同様の回路構成であるため、同様の期間は電
力供給が行われない。よって、第2のスイッチ手段ある
いは他の第2のスイッチ手段の開閉タイミングを、電源
回路26あるいは電源回路46への電力供給が行われな
い期間において第2のスイッチ手段が開閉する際の接点
間電位や電極が偏らないようにランダムに設定すること
や、商用電源20のゼロボルト付近に設定することがで
きるので、リレー31あるいはリレー51の電流容量を
小さくしたり、開閉寿命を長くすることができる。
【0038】制御部25あるいは制御部45は、入力手
段25aあるいは入力手段45aに加熱命令を入力され
ると、加熱部24内部のIGBT24cあるいは加熱部
44内部のIGBT44cのゲート端子に駆動信号を出
力して、加熱コイル24aあるいは加熱コイル44aに
高周波電流を流すことで高周波磁界を発生させ、図には
特に記載していないが加熱コイル24aや加熱コイル4
4a上部に置かれた鍋などの被加熱物を加熱する。
【0039】温度検知手段25bあるいは温度検知手段
45bは、天板の温度やIGBT24cあるいはIGB
T44cの温度などをモニターするので、制御部25あ
るいは制御部45はこの情報をもとにIGBT24cあ
るいはIGBT44cの駆動を停止したり、駆動時間を
制御して加熱部24あるいは加熱部44の出力を抑制し
たり、報知手段25cあるいは報知手段45cで異常温
度報知や温度表示を行うことができる。
【0040】制御部25と制御部45は零ボルト検知手
段25dの出力を利用して商用電源20の零点付近で1
ビットづつ送受信するシリアル通信により信号のやりと
りをしているので、ノイズ等の影響による誤動作なく通
信することができ、また他の加熱部の温度検知手段が得
た温度情報や異常動作といった制御情報により、リレー
31やリレー51を開閉することができるので、ファン
モータ27やファンモータ47の動作機会を最小限と
し、リレー31やリレー51の駆動に必要な消費電力を
抑制することができる。
【0041】加熱部24あるいは加熱部44による加熱
調理が終了して、電源スイッチ21及び電源スイッチ4
1を開くと、加熱部24あるいは加熱部44への電源供
給が遮断されるとともに、制御部25あるいは制御部4
5への電力供給は、第2の電源経路あるいは他の第2の
電源経路よりなされるため、零ボルト検知手段25dあ
るいは零ボルト検知手段45dへと入力される波形が全
波整流波形から半波整流波形に変わるので、この変化を
検知してIGBT24cあるいはIGBT44cの駆動
を停止するとともに報知手段25cによる表示報知を電
源スイッチオフに対応した表示報知に変更する。
【0042】このとき、温度検知手段25bあるいは温
度検知手段45bが測定する鍋などの被加熱物を載置す
る天板の温度やIGBT24cあるいはIGBT44c
の温度が約65℃より高ければ、あるいは所定時間継続
して使用者からの制御命令がないことを確認する必要が
ある場合には、リレー31とリレー51を継続して駆動
し、制御部25と制御部45に直流電源を供給して動作
可能とするとともにファンモータ27とファンモータ4
7の駆動を継続する。
【0043】これにより、制御部25あるいは制御部4
5は、報知手段25cあるいは報知手段45cにより天
板温度が熱くなっていることを使用者に継続して報知で
き、もしくはIGBT24cあるいはIGBT44cの
温度が所定温度以下に低下するまでファンモータ27あ
るいはファンモータ47は継続して駆動されるため温度
が低下する速度を速めることができ、最終的にリレー3
1とリレー51を遮断して、電源回路26と電源回路4
6とファンモータ27とファンモータ47に対する電源
供給を遮断することができる。
【0044】ヒューズ28あるいはヒューズ48が、商
用電源20の一端→整流手段22→電源回路26→電源
スイッチ21→商用電源20の他端を終路とする第1の
電源経路あるいは商用電源20の一端→整流手段42→
電源回路46→電源スイッチ41→商用電源20の他端
を終路とする他の第1の電源経路に含まれていないの
で、ヒューズ28あるいはヒューズ48が遮断しても電
源スイッチ21と電源スイッチ41を閉じることによ
り、制御部25と制御部45は動作可能となり、リレー
31あるいはリレー51を駆動してファンモータ27や
ファンモータ47を動作させたり、検知した温度の情報
をシリアル通信で他方の制御部に送ったり、報知手段2
5cや報知手段45cで報知するなどの制御動作を行う
ことができる。従って、ヒューズ28あるいはヒューズ
46の遮断の影響を少なくすることができ、その故障内
容を報知することもできる。
【0045】また、加熱部24もしくは加熱部44を構
成する電子部品は、その他の回路を構成する電子部品に
比べ、大電流が流れるとともに高電圧がかかることもあ
って故障を引き起こす可能性も高く、一方の加熱部が故
障するとともに、一方の制御部への電力が遮断された場
合でも、他方の制御部は動作可能で、通信手段54によ
って一方の制御部の電力の遮断や動作異常を検知して報
知手段25cあるいは報知手段45cによるその旨の報
知を行うとともに、他方の加熱部を使用して調理を支障
なくおこなうことができるので、すべての加熱部が使用
不可能な状況に陥ることを避けることができる。
【0046】以上のように本実施例によれば、加熱部2
4あるいは加熱部44に対して、直接に電力を供給ある
いは遮断する電源スイッチ21あるいは電源スイッチ4
1を有しているので、制御部内部のマイクロコンピュー
タの故障や暴走に関係なく、加熱動作を確実に停止する
ことができる。
【0047】また、電源スイッチ21あるいは電源スイ
ッチ41の投入以前には、電源回路26および電源回路
46に電力を供給をせず、制御部25および制御部45
に制御電源を供給しないので、機器のコンセントといっ
た電源入力端子を商用電源に接続したままでも、消費電
力を小さくすることができ、電子部品への駆動時間を必
要最小限として電解コンデンサなどの電子部品の寿命を
長くすることができる。
【0048】また、電源スイッチ21を投入した後、制
御部24がリレー31を駆動して、第2の電源経路33
から電源回路26への電力供給を可能とするので、電源
スイッチ21を遮断した後でも制御部24には電力の供
給がなされ、リレー31を引き続き駆動して制御部自身
を継続して動作可能とするとができる。
【0049】そして、制御部24が所定の処理を行った
後、リレー31の駆動を停止して電力の供給を遮断する
のでそれ以降の消費電力を節約し、電子部品の動作を停
止することができる。
【0050】同様に、電源スイッチ21に連動する電源
スイッチ41を投入した後、制御部44もしくは制御部
24がリレー51を駆動して、他の第2の電源経路から
電源回路46への電力供給を可能とするので、電源スイ
ッチ41を遮断した後、制御部44はリレー51を引き
続き駆動して制御部自身を継続して動作可能とすること
ができるとともに、所定の処理を行った後、リレー51
の駆動を停止して電力の供給を遮断できるので、それ以
降の消費電力を節約し、電子部品の動作を停止すること
ができる。
【0051】また、第1の電源経路23と第2の電源経
路33は、第1の整流手段22と第2の整流手段32の
カソード側で電気的に接続されているため、加熱部24
といった第1の整流手段のアノード側へは電力が供給さ
れない。よって、第2の電源経路33に含まれるリレー
31と整流手段32の電流容量を小さくして安価に、ま
た小形化することができる。
【0052】また、リレー31の負荷側とファンモータ
27は直列に接続されているため、電源スイッチ21を
開いた後においても、温度検知手段25bによって温度
を監視したり、あるいは時間を測定したりといった制御
により、必要に応じてファンモータ27を動作させるこ
とや、リレー31の駆動を停止してファンモータ27へ
の電源供給を遮断することを可能としつつ、ファンモー
タ制御のためのスイッチ手段を別途設ける必要がなく回
路構成を簡素化できるとともに、ファンモータ動作に伴
う消費電力を節約し、ファンモータの動作時間を最小限
とすることによりその寿命を長くすることができる。
【0053】また、電源スイッチ21の投入後、所定時
間後に、あるいは使用者からの制御命令が入力手段25
aもしくは入力手段45aに入力されるか、あるいは温
度検知手段25bもしくは温度検知手段45bによって
検知される機器の温度を検知して、必要に応じて任意の
タイミングでリレー31あるいはリレー51を閉じて、
電源回路26とファンモータ27、あるいは電源回路4
6とファンモータ47への電力の供給とを可能とし、ま
た電源スイッチ21と電源スイッチ41を開いたのち必
要が無いと判断した時点でリレー31あるいはリレー5
1の駆動を停止して、電源回路26とファンモータ27
あるいは電源回路46とファンモータ47への電力の供
給を遮断できる。このように、必要な時間だけ効率よく
ファンモータを駆動することが可能であるため、ファン
モータによる騒音発生機会を最小限にしたり、リレー3
1とリレー51の開閉頻度を抑制し、さらに、第2のス
イッチ手段の開閉タイミングを制御することで突入電流
や放電電流も最小限とすることが可能で、寿命を長くし
つつ、消費電力を節約するとともに電子部品やファンモ
ータの寿命を長くして信頼性を高めることができる。
【0054】また、電源スイッチ21を投入してリレー
31もしくはリレー51を閉じた後、使用者からの制御
命令が入力手段25もしくは入力手段45aに所定時間
継続して入力されないことをリレー31もしくはリレー
51を開く条件とするため、使用者が切り忘れた場合や
調理後長時間放置された場合に、リレー31もしくはリ
レー51を開いて、電源回路26とファンモータ27あ
るいは電源回路46とファンモータ47への電力の供給
を遮断するため、不要に電気回路に電力供給が継続され
るのを遮断することで寿命を長くしつつ、消費電力を節
約するとともに電子部品やファンモータの寿命を長くす
ることができる。
【0055】また、電源スイッチ21を投入した後、温
度検知手段25bあるいは温度検知手段45bによって
温度を監視しながら、検知された温度結果に応じてリレ
ー31もしくはリレー51を駆動あるいは遮断するた
め、必要に応じて制御部25とファンモータ27、ある
いは制御部45とファンモータ47を電源スイッチ21
を遮断後も継続して電源供給することが可能で、かつ必
要でなければリレー31もしくはリレー51を遮断して
電源供給を停止して、制御部とファンモータ動作に伴う
消費電力を節約し、制御部とファンモータの動作時間を
最小限とすることによりその寿命を長くすることができ
る。
【0056】また、電源スイッチ21を投入した後、温
度検知手段25bあるいは温度検知手段45bによって
検知された温度結果に応じて、報知手段26cあるいは
報知手段46cによって使用者に高温であるといった検
知内容を報知するとともに、リレー31もしくはリレー
51を駆動あるいは遮断するため、電源スイッチ21を
遮断した後も継続して報知することを可能とし、報知す
る必要がなくなったのを見極めて、リレー31あるいは
リレー51を開くため、消費電力の節約および電子部品
の動作時間を必要最小限として部品の寿命を長くするこ
とができる。
【0057】また、電源スイッチ21の投入により零ボ
ルト検知手段25dあるいは零ボルト検知手段45dに
も制御電源が供給され、検知した結果に基づいてリレー
31あるいは51を商用電源20がゼロボルトであるタ
イミングからの所定の電圧範囲内で開閉することができ
る。これにより、リレー31あるいはリレー51を閉じ
る場合の突入電流を抑えるとともに、開く場合の放電を
抑えるなどの開閉時の電流レベルを抑制して接点溶着の
恐れを少なくして、部品の寿命を長くすることができ
る。
【0058】また、電源スイッチ21と連動する電源ス
イッチ41を投入した後、制御部25がリレー31を閉
じ、リレー51が開いた状態を継続している場合、温度
検知手段45bによる温度検知や、報知手段45cによ
る使用者への報知など、制御部45とファンモータ47
の動作の要否に応じて制御部25が通信手段54を介し
て制御を行うとともに、リレー51の駆動あるいは遮断
といった制御を行い、他の第2の電源経路53から電源
回路46および制御部45へと電力供給を可能とするこ
ともできる。
【0059】また、電源スイッチ21とリレー31を閉
じた後、電源スイッチ21と連動する電源スイッチ41
が開かれ、リレー51が開いた状態を継続している場合
において、調理器周辺に設置されたオーブンといった外
部からの熱伝導によって温度検知手段25bが異常な温
度を検知した時など、調理器外郭もしくは内部の冷却や
温度検知手段45bによる温度検知や報知手段45cに
よる使用者への報知といった制御部45もしくはファン
モータ47の動作の要否に応じて、制御部25がリレー
51の駆動あるいは遮断といった制御を行うことによ
り、他の第2の電源経路53からの電源回路46および
制御部45への電力の供給と、温度検知手段45bによ
る温度検知や報知手段45bによる使用者への報知とい
った制御部45の制御動作と、通信手段54を介した制
御部45との制御情報の授受もしくはファンモータ47
の駆動制御を行うことができる。
【0060】また、制御部25と制御部45は絶縁手段
であるフォトカプラ54aおよびフォトカプラ54bよ
り構成される通信手段54を介在して相互にシリアル通
信するため、異なるコモン電位である制御部45の制御
命令を入力する入力手段45a、あるいは出力レベルや
高温注意といった表示報知を行う報知部45cについ
て、制御部25の入力手段25a、報知部25cに集中
もしくは統一することができるとともに、リレー51の
駆動制御を制御部25から制御部45への通信によって
行うことができるため、制御部45を圧縮して小型化、
簡素化できる。
【0061】また、加熱部24を構成する整流器24
d、整流器24e、整流器24f、整流器24g、IG
BT24cといった半導体部品は短絡故障を引き起こす
可能性が大きく、短絡故障となった場合には電流ヒュー
ズ28が溶断して電源ラインに過大な電流が流れるのを
防止する構成であり、電流ヒューズ28が溶断した場
合、第1の電源経路23と電源ラインとの接続点は電流
ヒューズ28の電源側であるため、電源スイッチ21を
閉じることで、第1の電源経路23内部の整流器22b
は加熱部24内部の整流器24eが短絡故障状態であっ
ても半波整流回路を構成し、電源回路26および制御部
25へと電力を供給することができるため、制御部25
と制御部45の制御命令を入力する入力手段や出力レベ
ルや温度報知といった報知手段について、制御部25の
入力手段25a、報知部25cに集中あるいは統一して
制御部45の小型化、簡素化を行っていても、加熱部2
4による加熱が使用不可能にもかかわらず制御部25の
動作は可能であり、加熱部44を使用して調理を支障な
くおこなえるので、すべての加熱部が使用不可能な状況
に陥ることを避けることができるとともに、制御部45
もしくはファンモータ47を継続して動作させることを
可能とするリレー51の駆動あるいは遮断といった制御
ができる。
【0062】(実施例2)次に、図2を参照して本発明
の実施例2を説明する。図2に示す一実施例の構成にお
いては、説明の簡素化のため図1の加熱部44を省いて
おり、その他の構成において、図1と同一の部品番号を
付与した部品あるいは回路ブロックについて同様の機能
を有するものは説明を省略する。
【0063】本実施例において、加熱部44およびその
周辺回路を省略したこと以外で図1と異なる特徴は、図
1の整流器22aを省略したことと、ファンモータの端
子の一端を整流手段32のカソード側に接続したこと
と、電源回路26内部を抵抗とツェナーダイオードを含
むシャントレギュレータ電源26bで定電圧を出力する
構成としたことである。
【0064】以上のように構成された電気調理器につい
てその動作を説明する。実施例2は実施例1と異なり、
第1の電源経路23は、商用電源20→整流手段22→
電源回路26入力端子→電源回路26コモン電位→整流
器24e→電源スイッチ21→商用電源20の経路で構
成されており、電源回路26には半波の直流が供給され
る。
【0065】また、リレー31を閉じることにより、実
施例1と同様に第2の電源経路により電源回路26へと
半波の直流を供給することが可能となり、電源スイッチ
21とリレー31を閉じることによって、第1の電源経
路と第2の電源経路から全波整流された直流が入力され
るとともに、直流ファンモータ27へと半波の直流が供
給され駆動する。
【0066】なお、その他の構成である加熱部24と、
加熱部24を制御する制御部25とその構成要素と、加
熱部24への電力供給を遮断するヒューズ28について
は図1に示した実施例1と同様であり同一番号を付して
詳細な説明を省略する。
【0067】以上のように本実施例によれば、電源スイ
ッチ21を閉じることにより第1の電源経路23が半波
整流の直流によって電源回路26に接続されて電力を供
給しているため、全波整流によって電力を供給する実施
例1よりも構成の簡素化が可能であり、かつ、リレー3
1を閉じた場合には、実施例1と同様に全波整流による
直流を電源回路26に供給することが可能であり、電源
回路26からの出力電力に応じて任意にリレー31が制
御することができる。
【0068】また、実施例1と同様に、電源スイッチ2
1を開くことで加熱部24への電力供給を遮断すること
が可能であり、必要に応じて第1の電源経路23が遮断
された後に継続して第2の電源経路33によって電源回
路26および制御部25へと電力を供給もしくは遮断す
ることが可能であり、さらに、電源スイッチ21を閉じ
た場合にはヒューズ28の溶断や加熱部24内部の整流
器24eの短絡破壊にかかわらず電源回路26へと電力
を供給することができる。
【0069】また、電源回路26の入力端子に商用電源
20を半波整流した直流が入力され、シャントレギュレ
ータ電源26bによって制御用の定電圧へと電圧変換し
ているため、安価でノイズが少ない回路構成によって電
力を供給することができる。
【0070】また、ファンモータ27はリレー31と整
流手段32を介して整流された直流電力により駆動され
るので、直流電源入力タイプのファンモータでの駆動が
可能であり、かつ、実施例1と同様に、リレー31の開
閉制御によってファンモータの駆動制御を可能とする。
【0071】なお、その他の本実施例における構成は、
実施例1と同様の構成であるため、同様の効果が得られ
ることは明白であり、説明を省略する。
【0072】(実施例3)次に、図3を参照して本発明
の実施例3を説明する。図3に示す一実施例の構成にお
いては、説明の簡素化のために図1の加熱部44を省い
ており、その他の構成において図1と同一の部品番号を
付与した部品あるいは回路ブロックについて、同様の機
能を有するものは説明を省略する。
【0073】本実施例において、加熱部44およびその
周辺回路を省略したこと以外で図1と異なる特徴は、図
1のヒューズ28を省略したことと、第1の整流手段が
整流器22aと整流器22bの直列回路、あるいは整流
器22aと整流器22dの直列回路から構成されている
ことと、整流器22b〜22eによって構成される全波
整流回路の出力端子が加熱部24の入力端子に接続され
る構成としたことである。
【0074】以上のように構成された電気調理器につい
てその動作を説明する。実施例3は実施例1と異なり、
第1の電源経路23は、商用電源20→電源スイッチ2
1→整流器22b→整流器22a→電源回路26入力端
子→電源回路26コモン電位→整流器22e→商用電源
20の経路で電源回路26に半波の直流を供給するとと
もに、商用電源20→整流器22d→整流器22a→電
源回路26入力端子→電源回路26コモン電位→整流器
22c→電源スイッチ21→商用電源20の経路で電源
回路26に半波の直流を供給する。この電源スイッチ2
1および整流器22aと整流器22bの直列回路からな
る第1の整流手段とを含む第1の電源経路と、電源スイ
ッチ21および整流器22aと整流器22dの直列回路
からなる第1の整流手段とを含む第1の電源経路により
電源回路26には全波整流された直流が入力される。
【0075】また、整流器22b〜22eによって構成
された全波整流回路の出力端子から加熱部24の入力端
子へと全波整流した直流が供給されるとともに、全波整
流回路の出力端子から整流器22aを介して電源回路2
6の入力端子へと全波整流した直流が供給される。
【0076】以上のように本実施例によれば、第1の電
源経路23が全波整流回路の出力端子から整流器22a
を介して電源回路26に接続されて全波整流された直流
を供給しているため、実施例1よりも構成の簡素化が可
能であるとともに、実施例1と同様に、加熱部24に対
して直接に電力を供給あるいは遮断する電源スイッチ2
1を有しているので、制御部内部のマイクロコンピュー
タの故障や暴走に関係なく、加熱動作を確実に停止する
ことと、電源スイッチ21を遮断した後、制御部24は
リレー31を引き続き駆動して制御部自身を継続して動
作可能とすることと、所定の処理を行ったのちリレー3
1の駆動を停止して制御部自身を含めた電子部品への電
力の供給を遮断できるので、それ以降の消費電力を節約
しすることが可能である。
【0077】なお、その他の本実施例における構成は、
実施例1と同様の構成であるため、同様の効果が得られ
ることは明白であり、説明を省略する。
【0078】(実施例4)次に、図4を参照して本発明
の実施例4を説明する。図4に示す一実施例の構成にお
いては、説明の簡素化のために図1の加熱部44を省い
ており、その他の構成において図1と同一の部品番号を
付与した部品あるいは回路ブロックについて、同様の機
能を有するものは説明を省略する。
【0079】本実施例において、加熱部44およびその
周辺回路を省略したこと以外で図1と異なる特徴は、図
1の整流器22bおよびヒューズ28を省略したこと
と、加熱部24内部をヒーター24hと制御部25によ
って駆動される加熱制御スイッチ手段24iの直列回路
を含む構成としたことと、制御部26内部を制御用の平
滑された直流電圧を供給するためのスイッチング電源2
6aとシャントレギュレータ電源26bの合成回路によ
る構成としたことである。
【0080】以上のように構成された電気調理器につい
てその動作を説明する。実施例4は実施例1と異なり、
第1の電源経路23は、商用電源20→電源スイッチ2
1→整流手段22→電源回路26内部のスイッチング電
源26aの入力端子→電源回路26コモン電位→商用電
源20の経路で構成されており、電源回路26には半波
の直流が供給される。
【0081】また、リレー31を閉じることにより、商
用電源20→リレー31→整流手段32→電源回路26
内部のシャントレギュレータ電源26bの入力端子→電
源回路26コモン電位→商用電源20の経路で第2の電
源経路33が構成され、電源回路26へと半波の直流を
供給することが可能となるとともに、直流ファンモータ
27へと電源が供給され駆動する。
【0082】加熱部24の入力端子は、電源スイッチ2
1の負荷側と商用電源20に接続されており、ヒーター
24hは加熱制御スイッチ手段24iを閉じることによ
り電力が供給されて発熱し、図には特に記載していない
がヒーター24h上部に置かれた鍋などの被加熱物を加
熱する。
【0083】制御部25は零ボルト検知手段25dによ
って商用電源20のゼロボルトを検知して、加熱制御ス
イッチ手段24iを商用電源20のゼロボルト付近で開
閉制御するため加熱動作が制御される。
【0084】電源回路26は、第1の電源経路23から
の電力供給によるスイッチング電源26aの出力と第2
の電源経路33からの電力供給によるシャントレギュレ
ータ電源26bの出力を合成して、制御用の直流電圧を
制御部に供給する。
【0085】なお、その他の構成である加熱部24を制
御する制御部25と、第2の電源経路33とファンモー
タ27との接続については図1に示した実施例1と同様
であり同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0086】以上のように本実施例によれば、加熱部2
4がヒーター24hと加熱制御スイッチ手段24iの直
列回路を含む構成とし、加熱部に整流器を含んでいなく
ても、商用電源20を整流した直流電源を電源回路26
に入力し、制御部25へ制御用の直流電圧を供給するこ
とが可能であり、かつ、実施例1と同様に、電源スイッ
チ21を開くことで加熱部24への電力供給を遮断し
て、制御部25の故障や暴走に関係なく、加熱動作を確
実に停止することができ、また、電源スイッチ21とリ
レー31を閉じた場合には第1の電源経路23もしくは
第2の電源経路33から制御部に電力を供給するととも
に、必要に応じて第1の電源経路23が遮断された後
に、継続して第2の電源経路33によって制御部に電力
を供給もしくは遮断することができる。
【0087】また、電源スイッチ21の投入により零ボ
ルト検知手段25dにも制御電源が供給されるので、制
御部25のマイクロコンピュータは、零ボルト検知手段
25dによって検知した結果に基づき、加熱制御スイッ
チ手段24iを商用電源20がゼロボルトであるタイミ
ングからの所定の電圧範囲内で開閉することができる。
【0088】これにより、加熱制御スイッチ手段24i
を閉じる場合の突入電流を抑えるとともに、開く場合の
放電を抑えるなどの開閉時の電流レベルを抑制して溶着
といった故障の恐れを少なくして、部品の寿命を長くす
ることができる。
【0089】なお、その他の本実施例における構成は、
実施例1と同様の構成であるため、同様の効果が得られ
ることは明白であり、説明を省略する。
【0090】なお、電源回路26は、上記各実施例に示
された回路構成に限られるものではなく、電源回路26
に入力される直流電圧を制御部25に供給する直流電圧
に変換する機能を有する構成であればよい。
【0091】また、上記実施例1では、第1の電源経路
23を複数設けては全波整流を電源回路26、46に供
給し、第2の電源経路33で半波整流を供給する構成を
とっているが、これは一般的に電源スイッチ21が閉じ
られ加熱動作が行われている場合には、開いている場合
に比べて制御部25で消費される電力が多いためであ
り、加熱時に電源回路26、46が全波整流入力を必要
としない場合は、整流器22bを省略して、電源スイッ
チ21の開閉に関わらず半波整流を供給する構成とし
て、回路の簡素化を図ることが可能であり、さらに、図
2に示すように、第1の電源経路がひとつであっても、
第1の電源経路23と第2の電源経路33を商用電源2
0の異なる母線側から供給する接続とした場合には、電
源スイッチ21およびリレー31を閉じることで全波整
流の構成による電力供給が可能となり、どちらか一方を
閉じた場合は、半波整流の構成による電力供給が可能で
あるため、必要に応じて使い分けることが可能である。
【0092】また、上記実施例1では、第1の電源経路
23は整流器22aと整流器22bと整流器24eと整
流器24gの4つでなる全波整流回路を構成して電源回
路26に電力を供給しているが、図3に示すように整流
器22aと整流器22b〜22eの5つでなる全波整流
回路を構成しても、同様に電源回路26に全波整流した
直流電圧を供給でき、かつ整流器の数を減らすことがで
きる。
【0093】このように、第1の電源経路と第2の電源
経路は整流素子の種類や素子数、あるいは接続箇所を、
上記実施例に記載のものだけに限定されるものではな
く、上記に示したものと同様の機能を有する構成であれ
ばよい。
【0094】また、上記実施例1では、ファンモータ2
7は、リレー31の負荷側端子とリレー31の接続され
ない側の商用電源母線に接続されており、リレー31の
開閉によって駆動制御される交流電源入力タイプとして
いるが、実施例2のようにファンモータ27が、整流手
段32のカソード側と整流手段32の接続されない側の
商用電源母線に接続され、リレー31の開閉によって駆
動制御される直流電源入力タイプであってもよく、ま
た、直流電源入力タイプのファンモータ27の場合、整
流器32のアノード側が商用電源20に接続され、整流
器32のカソード側がリレー31に接続され、リレー3
1の負荷側端子がファンモータ27に接続される構成で
もよく、また、ファンモータ27の一端を制御部25の
コモン電位に接続してもよい。従って、リレー31が開
閉することによりファンモータ27の駆動制御が可能と
なる構成であれば同等の効果を得ることができる。
【0095】なお、上記実施例1では、電源スイッチ2
1の投入後、加熱部24か、加熱部44のいずれかひと
つの加熱命令が入力手段25aあるいは入力手段45a
から入力されると、リレー31あるいはリレー51をオ
ンしてファンモータ27あるいはファンモータ47に電
源を供給するようにしたが、電源スイッチ21投入後、
制御部25あるいは制御部45に電源供給された時点
で、制御部25あるいは制御部45のマイクロコンピュ
ータが、即座にあるいは適当な待機時間を設けてリレー
31あるいはリレー51をオンして、ファンモータ27
あるいはファンモータ47に電源を供給しても、リレー
31の投入位相を制御して信頼性を高くすることが可能
である。
【0096】この場合、加熱命令が所定時間入力されな
い場合にリレー31をオフして、再度加熱命令がきた時
点でリレー31をオンさせるようにすれば、消費電力を
節約してファンモーターなどが不必要に駆動されるのを
防ぎ、部品寿命を長くできるという効果を得られる。
【0097】また、上記実施例1では整流手段32と電
源回路26の直列回路とファンモータ27を並列に接続
し、リレー31の開閉によって第2の電源経路33によ
る電源回路26への電力供給と遮断をファンモータ27
への電力供給および遮断と同時に行う構成としたが、フ
ァンモータ27の駆動回路の簡素化が必要なければこの
構成に限定されるものではなく、別途ファンモータ27
の駆動回路を設けても同様の効果が得られる。
【0098】また、実施例1では電源スイッチ21と他
の電源スイッチ41は連動するタイプとしたが、連動タ
イプでなくてもよく、リレーや半導体素子などのスイッ
チ手段でもよい。また、リレー31とリレー51は半導
体素子を含む制御部25で制御可能な他のスイッチ手段
でもよい。
【0099】また、実施例1〜4においては、入力電源
の位相を検知する位相検知手段として、商用電源20の
ゼロボルトを検知する零ボルト検知手段25dを用いた
が、他の電源位相を検知する手段に置き換えても電源位
相が検知可能であれば、同様の効果が得られる。
【0100】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、請求
項1に記載の発明によれば、加熱部の電源を投入あるい
は遮断する第1のスイッチ手段で制御部の故障や誤動作
に関係なく確実に加熱動作を停止することができ、かつ
第1のスイッチ手段で制御部への電源を遮断した後、第
2の電源経路により制御部を必要最小限動作させ、かつ
最終的には第2のスイッチ手段によって制御部に電力を
供給する電源回路への電力供給を遮断するようにして、
消費電力の少ない、製品寿命の長い電気調理器を提供で
きるという効果が得られる。
【0101】請求項2に記載の発明によれば、第2のス
イッチ手段でファンモータの駆動制御を兼ねる構成とす
ることにより、調理器の外郭あるいは内部を冷やすため
に冷却用ファンモータが駆動している場合には、第1の
スイッチ手段を使用者が開いても所定の条件を満たすま
で冷却を継続し、冷却の必要がなくなった場合には、第
2のスイッチ手段によってファンモータの駆動を停止す
ると同時に電源回路への電力供給を遮断することが可能
としつつ、ファンモータ制御のためのスイッチ手段を別
途設ける必要がなく回路構成を簡素化した電気調理器を
提供できるという効果が得られる。
【0102】請求項3に記載の発明によれば、第1のス
イッチ手段による加熱部への電源投入後、制御部が第2
のスイッチ手段を任意のタイミングで制御して電源回
路、あるいはファンモーターに電力を供給できるととも
に、第1のスイッチ手段を遮断してからでも第2のスイ
ッチ手段により電源回路あるいはファンモータへの電力
の供給を継続して、継続駆動の必要が無いと判断した時
点で制御部が第2のスイッチ手段を制御して、ファンモ
ータあるいは電源回路および制御部への電力の供給を遮
断できるため、第2のスイッチ手段の制御により必要な
時間だけ効率よくファンモータを駆動することを可能と
しつつ、ファンモータによる騒音発生機会を最小限にし
たり、電源回路や制御部などの電子部品への電力供給時
間あるいはファンモータの駆動時間を短くして機器の寿
命を長くするとともに、第2のスイッチ手段の駆動と電
源回路や制御部などの電子部品の動作とファンモータの
駆動に伴う消費電力を低減し、さらには第2のスイッチ
手段のオンあるいはオフのタイミングを制御して第2の
スイッチ手段の突入電流を抑制できるといった信頼性の
高い電気調理器を提供できるという効果が得られる。
【0103】請求項4に記載の発明によれば、制御部に
制御命令が入力されて、所定時間経過しても使用者が制
御命令を入力しないことを条件として、第2のスイッチ
手段を開いて第2の電源経路による電源回路とファンモ
ータへの電力供給を遮断するため、使用者が切り忘れた
場合や調理した後に長時間放置された場合、第2の電源
経路からの電源回路および制御部への電力供給や、ある
いは第2のスイッチ手段を介したファンモータへの電力
供給が不要に継続されるのを防止することにより、電子
部品の動作時間を短縮し、消費電力の少ない、製品寿命
の長い電気調理器を提供できるという効果が得られる。
【0104】請求項5に記載の発明によれば、温度検知
手段によって調理器の外郭あるいは内部の温度を検知
し、検知結果に応じた第2の電源経路による電源回路及
び制御部もしくはファンモータへの電力の供給もしくは
遮断を可能としているので、高温であることを使用者に
報知することや、調理器の外郭あるいは内部を冷却する
などの状況に応じた必要な制御を、第1のスイッチ手段
が遮断されても必要な時間だけ継続して行うため、第2
のスイッチ手段の開閉を必要最小限に抑え、製品寿命の
長い電気調理器を提供できるという効果が得られる。
【0105】請求項6に記載の発明によれば、温度検知
手段の検知結果に応じた報知手段による報知を可能とし
つつ、第1のスイッチ手段による加熱部への電源供給を
遮断した後に、前記温度検知結果に応じて報知する必要
のない場合には第2のスイッチ手段を開いて、第2のス
イッチ手段を閉じるために必要な電力をなくして消費電
力を少なくするとともに、電子部品の駆動時間を短縮し
て製品寿命の長い電気調理器を提供できるという効果が
得られる。
【0106】請求項7に記載の発明によれば、零ボルト
検知手段を設けることにより、第2のスイッチ手段の突
入電流を抑制したり、あるいは電力を供給している状態
から第2のスイッチ手段を開く際の接点部の放電を抑制
するといった、第2のスイッチ手段の破壊を防止して製
品寿命を長くする、もしくは第2のスイッチ手段の電流
定格を小さくして安価にすることができる電気調理器を
提供できるという効果が得られる。
【0107】請求項8に記載の発明によれば、さらに複
数の加熱部への通電を第1のスイッチ手段あるいは他の
第1のスイッチ手段の遮断により、いかなる制御部の異
常に関係なく遮断することが可能で、また第1のスイッ
チ手段あるいは他の第1のスイッチ手段を開いた場合に
おいても、制御部が必要に応じて他の第2のスイッチ手
段を駆動して他の第2の電源経路および他の制御部への
電力供給を継続し、任意の制御をさせることを簡単な構
成で安価に実現でき、最終的にはすべての制御部への通
電を遮断して部品の寿命を長くし、かつ消費電力を低減
することができる電気調理器を提供できるという効果が
得られる。
【0108】請求項9に記載の発明によれば、さらに複
数のコモン電位の異なる制御部が、第2のスイッチ手段
と他の第2のスイッチ手段の駆動情報の授受を絶縁手段
を介して行うことができる通信手段を備えているので、
制御部は第2のスイッチ手段を他の制御部は他の第2の
スイッチ手段をそれぞれ任意のタイミングで接続あるい
は遮断することができるとともに、必要に応じて第1の
スイッチ手段あるいは他の第1のスイッチ手段を遮断し
たのちも継続して他の電源回路および他の制御部への電
力供給を必要なだけ行うことが可能であり、かつ、最終
的にはすべての電源回路および制御部への通電を遮断し
て、消費電力の少ない、製品寿命の長い電気調理器を提
供できるという効果が得られる。
【0109】請求項10に記載の発明によれば、加熱部
内部の部品が短絡破壊して電流ヒューズが破断しても、
第1のスイッチ手段あるいは他の第1のスイッチ手段の
開閉により電源回路と制御部への電力の供給と遮断が可
能であり、制御部を動作させて異常表示を行うことや、
表示や報知といった動作に限らず制御部による異常が発
生した加熱部以外の他の加熱部の制御についても行うこ
となどができ、ヒューズ遮断による影響を最小限に抑え
ることを可能とする電気調理器を提供できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気調理器の回路図
【図2】本発明の第2の実施例の電気調理器の回路図
【図3】本発明の第3の実施例の電気調理器の回路図
【図4】本発明の第4の実施例の電気調理器の回路図
【図5】従来例の電気調理器の回路の構成図
【符号の説明】
21 電源スイッチ(第1のスイッチ手段) 22 整流手段(第1の整流手段) 23 第1の電源経路 24 加熱部 24a 加熱コイル 24b 回路ブロック 24c 絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGB
T) 25 制御部 25a 入力手段 25b 温度検知手段 25c 報知手段 25d 零ボルト検知手段 26 電源回路 31 リレー(第2のスイッチ手段) 32 整流手段(第2の整流手段) 33 第2の電源経路 41 電源スイッチ(他の第1のスイッチ手段) 42 整流手段(他の第1の整流手段) 43 他の第1の電源経路 44 加熱部(他の加熱部) 45 制御部(他の制御部) 45a 入力手段(他の入力手段) 45b 温度検知手段(他の温度検知手段) 45c 報知手段(他の報知手段) 45d 零ボルト検知手段(他の零ボルト検知手段) 46 電源回路(他の電源回路) 46a スイッチング電源 51 リレー(他の第2のスイッチ手段) 52 整流手段(他の第2の整流手段) 53 他の第2の電源経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 6/12 335 H05B 6/12 335 (72)発明者 服部 憲二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 裕次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K051 AA03 AB08 AB10 AC03 AC33 AC52 AD02 AD12 AD33 AD34 BD07 CD02 CD42 4B055 AA01 BA01 BA09 BA16 CB27 CC09 CC10 CD56 CD60 GB01 GB29 GB44 GB50 GC12 GC16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部と、前記加熱部の加熱動作を制御
    する制御部と、前記制御部に電力を供給する電源回路
    と、前記加熱部の電源を投入あるいは遮断する第1のス
    イッチ手段と、前記第1のスイッチ手段と第1の整流手
    段を介して電源から前記電源回路に電力を供給する第1
    の電源経路と、第2のスイッチ手段と第2の整流手段を
    介して電源から前記電源回路に電力を供給あるいは遮断
    する第2の電源経路とを有し、前記第1のスイッチ手段
    が前記加熱部と前記電源回路への電力供給を遮断した
    後、前記制御部が前記第2のスイッチ手段の制御により
    前記電源回路への電力の供給を遮断する電気調理器。
  2. 【請求項2】 第2のスイッチ手段により冷却用ファン
    モータを駆動する請求項1記載の電気調理器。
  3. 【請求項3】 第1のスイッチ手段による加熱部への電
    源投入および電源回路への電源投入後、前記制御部が第
    2のスイッチ手段の駆動タイミングを制御する信号を出
    力する請求項1または2記載の電気調理器。
  4. 【請求項4】 第2のスイッチ手段が駆動状態で、所定
    時間継続して使用者からの制御命令の入力がないこと
    を、第2のスイッチ手段を遮断する条件とした請求項1
    〜3いずれか1項に記載の電気調理器。
  5. 【請求項5】 制御部は温度検知手段を備え、第1のス
    イッチ手段による加熱部への電源投入および電源回路へ
    の電源供給後、前記温度検知手段の検知結果に応じて、
    前記制御部が第2のスイッチ手段を駆動あるいは遮断す
    る請求項1〜4いずれか1項に記載の電気調理器。
  6. 【請求項6】 制御部は報知手段を備え、温度検知手段
    の検知結果に応じた前記報知手段による報知と、第2の
    スイッチ手段の制御を行う請求項5記載の電気調理器。
  7. 【請求項7】 制御部は入力電源の位相を検知する位相
    検知手段を備え、前記位相検知手段の出力に応じて、第
    2のスイッチ手段の駆動タイミングを決定する請求項1
    〜6いずれか1項に記載の電気調理器。
  8. 【請求項8】 第1のスイッチ手段あるいは他の第1の
    スイッチ手段により電源の供給と遮断が可能な他の加熱
    部と、他の加熱部を制御する他の制御部と、他の制御部
    に電力を供給する他の電源回路を備え、他の第1のスイ
    ッチ手段と他の第1の整流手段を介して他の電源回路に
    電力を供給する他の第1の電源経路と、他の第2のスイ
    ッチ手段と他の第2の整流手段を介して前記他の電源回
    路に電力を供給あるいは遮断する他の第2の電源経路と
    を有し、前記第1のスイッチ手段あるいは他の第1のス
    イッチ手段が他の加熱部と他の電源回路への電力供給を
    遮断した後、制御部が他の第2のスイッチ手段を制御し
    て他の電源回路への電力の供給を遮断する請求項1〜7
    いずれか1項に記載の電気調理器。
  9. 【請求項9】 制御部と他の制御部が絶縁手段を介在し
    て第2のスイッチ手段と他の第2のスイッチ手段の駆動
    情報の授受を行う通信手段を備え、制御部は第2のスイ
    ッチ手段の開閉制御を行い、他の制御部は他の第2のス
    イッチ手段の開閉制御を行う請求項1〜8いずれか1項
    に記載の電気調理器。
  10. 【請求項10】 少なくともひとつの第1の電源経路が
    加熱部への電力供給を遮断する電流ヒューズをその経路
    に含まれないように接続して、電流ヒューズ遮断後にお
    いても第1のスイッチ手段を閉じることで第1の電源経
    路による電源回路への電力供給を可能とするように構成
    した請求項1〜9いずれか1項に記載の電気調理器。
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